JP2017176360A - 歩行訓練装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】免荷された歩行補助装置を装着した患者がトレッドミルで歩行訓練を行なうに際し、患者が、自分のペースで歩行できるようにするための技術を提供する。
【解決手段】免荷ユニット5は、歩行面P上で歩行訓練を行なう患者の患脚に取り付けられて患脚の膝関節の屈伸運動を補助する歩行補助装置3の重量を免荷する。免荷ユニット5は、歩行補助装置3から歩行方向前方及び上方に向かって斜めに延びる前方免荷ワイヤ32と、前方免荷ワイヤ32を巻取り可能な前方巻取モータ30と、前方免荷ワイヤ32の前方巻取モータ30からの引出量を検出する引出量センサ41と、を有する。ベルト制御部62は、引出量センサ41によって検出された前方免荷ワイヤ32の引出量に応じて、ベルト50の走行速度を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩行訓練装置に関する。
特許文献1は、患者の体重を免荷しつつ、患者がトレッドミルで歩行訓練を行えるようにした免荷歩行訓練装置を開示している。この装置では、免荷量が所定値を超えたら、トレッドミルを停止させるとしている。
実開平6−15658号公報
ところで、本願発明者らは、患者の患脚の膝関節の屈伸運動を補助する歩行補助装置を開発している。患者によっては上記歩行補助装置を重く負担に感じる場合がある。そこで、患者がトレッドミルで歩行訓練を行なうに際し、歩行補助装置自体を軽くするために歩行補助装置をワイヤーで吊るして歩行補助装置自体を免荷する構成を検討している。
そこで、本発明の目的は、免荷された歩行補助装置を装着した患者がトレッドミルで歩行訓練を行なうに際し、患者が、自分のペースで歩行できるようにするための技術を提供することにある。
本願発明の観点によれば、歩行面を形成する無端状のベルトと、前記ベルトが所定の周回軌道に沿って走行するように前記ベルトを支持するベルト支持体と、前記ベルトの走行を駆動するベルトモータと、前記ベルトモータの動作を制御するベルト制御手段と、を備えた歩行ユニットと、前記歩行面上で歩行訓練を行なう患者の特定脚に取り付けられて前記特定脚の膝関節の屈伸運動を補助する歩行補助装置の重量を免荷する、免荷ユニットと、を備えた歩行訓練装置であって、前記免荷ユニットは、前記歩行補助装置から歩行方向前方及び上方に向かって斜めに延びる前方免荷ワイヤと、前記前方免荷ワイヤを巻取り可能な前方巻取部と、前記前方免荷ワイヤの前記前方巻取部からの引出量を検出する引出量検出手段と、を有し、前記ベルト制御手段は、前記引出量検出手段によって検出された前記前方免荷ワイヤの前記引出量に応じて、前記ベルトの走行速度を制御する、歩行訓練装置が提供される。以上の構成によれば、免荷された歩行補助装置を装着した患者が歩行訓練装置で歩行訓練を行なうに際し、患者が、自分のペースで歩行できるようになる。
本発明によれば、免荷された歩行補助装置を装着した患者が歩行訓練装置で歩行訓練を行なうに際し、患者が、自分のペースで歩行できるようになる。
歩行訓練システムの斜視図である。 歩行補助装置の機能ブロック図である。 免荷ユニットの機能ブロック図である。 トレッドミルの機能ブロック図である。 トレッドミルのフローチャートである。 トラブル検出に関する対比表である。
以下、図1から図6を参照して、本願発明の一実施形態を説明する。
図1には、歩行訓練システム1を示している。歩行訓練システム1は、患者の歩行訓練を支援するシステムである。歩行訓練システム1は、歩行訓練装置2と、歩行補助装置3と、を備える。歩行訓練装置2は、トレッドミル4(歩行ユニット)と、免荷ユニット5と、によって構成されている。
(歩行補助装置3)
歩行補助装置3は、患者の患脚(特定脚)に取り付けられて、患脚の膝関節の屈伸運動を補助する装置である。歩行補助装置3は、腰部に固定される腰部リンク10と、上腿に固定される上腿リンク11と、下腿に固定される下腿リンク12と、足裏に固定される足裏リンク13と、を備える。歩行補助装置3は、更に、腰部リンク10と上腿リンク11をピッチ方向に揺動自在に連結する第1関節部14と、上腿リンク11と下腿リンク12をピッチ方向に揺動自在に連結する第2関節部15と、下腿リンク12と足裏リンク13をピッチ方向に揺動自在に連結する第3関節部16と、を備える。
図2に示すように、歩行補助装置3は、更に、角度センサ20、接地センサ21、屈伸制御部22、膝関節駆動モータ23、接地情報送信部24、を備えている。角度センサ20は、第1関節部14の関節角度、第2関節部15の関節角度、第3関節部16の関節角度を検出し、角度情報を屈伸制御部22に出力する。接地センサ21は、患者の患脚が接地しているか否かを検出し、接地情報を屈伸制御部22及び接地情報送信部24に出力する。屈伸制御部22は、角度センサ20から入力された角度情報と、接地センサ21から入力された接地情報に基づいて、患者の患脚が現在立脚状態にあるのか遊脚状態にあるのかを判定する。ここで、患者の患脚が立脚状態であるとは、患者の患脚が歩行面P(図1参照)に接地している状態を意味する。また、患者の患脚が遊脚状態であるとは、患者の患脚が歩行面Pに接地していない状態を意味する。膝関節駆動モータ23は、第2関節部15において上腿リンク11と下腿リンク12との間にトルクを発生させるモータである。膝関節駆動モータ23は、第2関節部15に設けられている。そして、屈伸制御部22は、角度センサ20から入力された角度情報と、接地センサ21から入力された接地情報に基づいて、膝関節駆動モータ23を好適なタイミングで駆動することで、患者の患脚の膝関節の屈伸運動を補助し、もって、患者の歩行を補助する。接地情報送信部24は、接地センサ21から入力された接地情報をトレッドミル4に有線又は無線にて送信する。これにより、トレッドミル4は、患者の患脚の状態(立脚状態又は遊脚状態)をリアルタイムに取得することができる。
(免荷ユニット5)
図1に戻り、免荷ユニット5は、歩行補助装置3の重量を免荷するユニットである。免荷ユニット5は、前方巻取モータ30(前方巻取部)、後方巻取モータ31(後方巻取部)、前方免荷ワイヤ32、後方免荷ワイヤ33、を備えている。前方巻取モータ30及び後方巻取モータ31は、何れも、歩行訓練システム1が設置される訓練室の天井34に取り付けられている。前方巻取モータ30及び後方巻取モータ31は、天井34に代えて、トレッドミル4によって支持されていてもよい。前方巻取モータ30は、患者から見て前方斜め上方に位置するように配置されている。後方巻取モータ31は、患者から見て後方斜め上方に位置するように配置されている。前方免荷ワイヤ32は、一端が歩行補助装置3に固定され、他端が前方巻取モータ30によって巻き取られるように構成されている。従って、前方免荷ワイヤ32は、歩行補助装置3から歩行方向前方及び上方に向かって斜めに延びている。同様に、後方免荷ワイヤ33は、一端が歩行補助装置3に固定され、他端が後方巻取モータ31によって巻き取られるように構成されている。従って、後方免荷ワイヤ33は、歩行補助装置3から歩行方向後方及び上方に向かって斜めに延びている。以上の構成により、歩行補助装置3は、前方免荷ワイヤ32及び後方免荷ワイヤ33によって吊り下げられており、前方免荷ワイヤ32及び後方免荷ワイヤ33は側方視でV字を構成している。
図3に示すように、免荷ユニット5は、更に、張力センサ40、引出量センサ41、巻取制御部42、引出量情報送信部43、を備えている。張力センサ40は、前方免荷ワイヤ32及び後方免荷ワイヤ33の張力を検出し、張力情報を巻取制御部42に出力する。引出量センサ41は、前方免荷ワイヤ32及び後方免荷ワイヤ33の引出量を検出し、引出量情報を巻取制御部42及び引出量情報送信部43に出力する。ここで、前方免荷ワイヤ32の引出量とは、前方免荷ワイヤ32のうち前方巻取モータ30によって巻き取られていない略直線的な部分の長さを意味する。後方免荷ワイヤ33の引出量とは、後方免荷ワイヤ33のうち後方巻取モータ31によって巻き取られていない略直線的な部分の長さを意味する。引出量センサ41は、例えば、前方巻取モータ30及び後方巻取モータ31の出力軸に設けられたロータリーエンコーダによって構成される。巻取制御部42は、張力センサ40から入力された張力情報と、引出量センサ41から入力された引出量情報に基づいて、歩行補助装置3の免荷量が一定となるように前方巻取モータ30及び後方巻取モータ31を制御し、もって、患者の歩行を補助する。引出量情報送信部43は、引出量センサ41から入力された引出量情報をトレッドミル4に有線又は無線にて送信する。これにより、トレッドミル4は、前方免荷ワイヤ32及び後方免荷ワイヤ33の引出量をリアルタイムに取得することができる。
(トレッドミル4)
図1に戻り、トレッドミル4は、歩行面Pを形成する無端状のベルト50と、ベルト50が所定の周回軌道に沿って走行するようにベルト50を支持するベルト支持体51と、ベルト50の走行を駆動するベルトモータ52と、を備えている。ベルト支持体51は、ベルト50の両側方に夫々配置された2つの梁体53と、ベルト50を支持する図示しない複数のローラーと、によって構成されている。
図4に示すように、トレッドミル4は、更に、接地情報受信部60、引出量情報受信部61、ベルト制御部62(ベルト制御手段)、引出量情報記憶部63、を備えている。接地情報受信部60は、歩行補助装置3の接地情報送信部24から送信された接地情報を受信し、受信した接地情報をベルト制御部62に出力する。引出量情報受信部61は、免荷ユニット5の引出量情報送信部43から送信された引出量情報を受信し、受信した引出量情報をベルト制御部62に出力する。ベルト制御部62は、引出量情報受信部61から入力された引出量情報を所定のタイミングで引出量情報記憶部63に記憶させつつ、接地情報と、引出量情報受信部61から入力された最新の引出量情報と、引出量情報記憶部63に記憶されている過去の引出量情報と、に基づいて、ベルトモータ52の動作を制御する。
次に、図5を参照して、ベルト制御部62の動作を説明する。ベルト制御部62は、前方免荷ワイヤ32の引出量に応じて、ベルト50の走行速度を制御する。具体的には、以下の通りである。
先ず、ベルト制御部62は、患者の患脚が立脚状態であるか判定する(S300)。患者の患脚が立脚状態でないと判定したら(S300:NO)、ベルト制御部62は、S300の処理を繰り返す。一方、患者の患脚が立脚状態であると判定したら(S300:YES)、ベルト制御部62は、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したか判定する(S310)。患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移していないと判定したら(S310:NO)、ベルト制御部62は、S310の処理を繰り返す。一方、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したと判定したら(S310:YES)、ベルト制御部62は、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したときの前方免荷ワイヤ32の引出量を遷移時引出量として引出量情報記憶部63に記憶する(S320)。ここで、「患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したときの前方免荷ワイヤ32の引出量」とは、厳密に言えば、「患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移する直前の前方免荷ワイヤ32の引出量」を意味する。
次に、ベルト制御部62は、患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移したか判定する(S330)。患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移していないと判定した場合は(S330:NO)、ベルト制御部62は、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きいか判定する(S340)。現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きいと判定した場合は(S340:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を減速させ(S350)、処理をS330に戻す。一方、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きくないと判定した場合は(S340:NO)、ベルト制御部62は、処理をS330に戻す。患者の患脚が遊脚状態にあるとき、S330からS350までの処理が繰り返し実行される。
ここで、S340における判定について詳しく説明すると、患者の患脚が遊脚状態であるとき(S330:NO)、S320で遷移時引出量を記憶したときと比較して、患脚を前方に振り出しているはずである。しかしながら、なんらかの理由により、患者が患脚の前方への振り出しに失敗した場合、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大きくなる場合がある(S340:YES)。そこで、本実施形態では、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大きくなっていると判定した場合は(S340:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を減速させることとし(S350)、もって、患者が自分のペースで歩行できるようになる。
話を戻し、患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移したと判定した場合は(S330:YES)、ベルト制御部62は、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大幅に小さくなっているか判定する(S360)。現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大幅に小さくなっていると判定した場合は(S360:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を増速させ(S370)、処理をS380に進める。一方、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大幅に小さくなっていないと判定した場合は(S360:NO)、ベルト制御部62は、処理をS380に進める。
ここで、S360における判定について詳しく説明すると、患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移したとき(S330:YES)、患者は、S320で遷移時引出量を記憶したときと比較して、既に患脚を大きく前方に振り出している。従って、患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移したとき(S330:YES)、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量は上記遷移時引出量と比較して、ある程度は小さくなっているはずである。しかしながら、患者にとってベルト50の走行速度が低すぎると、患者の患脚が遊脚状態から立脚状態に遷移したとき(S330:YES)、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量は上記遷移時引出量と比較して、大幅に小さくなる(S360:YES)。そこで、本実施形態では、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大幅に小さくなっていると判定した場合は(S360:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を増速させることとし(S370)、もって、患者が自分のペースで歩行できるようになる。なお、「現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大幅に小さくなっている」とは、「現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して小さく、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量と上記遷移時引出量との差分の絶対値が第1の差分値以上である」と言い換えることができる。
話を戻し、ベルト制御部62は、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きいか判定する(S380)。現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きいと判定した場合は(S380:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を減速させ(S390)、処理をS400に進める。一方、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量よりも大きくないと判定した場合は(S380:NO)、ベルト制御部62は、処理をS400に進める。次に、ベルト制御部62は、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したか判定する(S400)。患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移していないと判定したら(S400:NO)、ベルト制御部62は、処理をS380に戻す。一方、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したと判定したら(S400:YES)、ベルト制御部62は、処理をS320の戻し、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量を遷移時引出量として引出量情報記憶部63に記憶する(S320)。患者の患脚が立脚状態にあるとき、S380からS400までの処理が繰り返し実行される。
ここで、S380における判定について詳しく説明すると、S320で遷移時引出量を記憶したときと比較して、立脚状態の患脚は歩行方向前方に位置しているはずである。しかしながら、なんらかの理由により、立脚状態の患脚が後方へ大きく流されてしまった場合、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大きくなる場合がある(S380:YES)。そこで、本実施形態では、現在の前方免荷ワイヤ32の引出量が上記遷移時引出量と比較して大きくなっていると判定した場合は(S380:YES)、ベルト制御部62は、ベルト50の走行速度を減速させることとし(S390)、もって、患者が自分のペースで歩行できるようになる。
また、本実施形態では、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移するたびに(S400:YES)、患者の患脚が立脚状態から遊脚状態に遷移したときの前方免荷ワイヤ32の引出量を遷移時引出量として引出量情報記憶部63に記憶することで(S320)、引出量情報記憶部63に記憶されている遷移時引出量を都度更新するようにしている。この理由は、歩行時の歩幅は歩行開始直後から漸増し所定時間が経過すると所定値に収束するように変化するものであり、このような当然に起こり得る歩幅の変化が、ベルト制御部62による制御にとってノイズにならないようにするためである。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
歩行訓練装置2は、トレッドミル4(歩行ユニット)と免荷ユニット5を備える。トレッドミル4は、歩行面Pを形成する無端状のベルト50と、ベルト50が所定の周回軌道に沿って走行するようにベルト50を支持するベルト支持体51と、ベルト50の走行を駆動するベルトモータ52と、ベルトモータ52の動作を制御するベルト制御部62(ベルト制御手段)と、を備える。免荷ユニット5は、歩行面P上で歩行訓練を行なう患者の患脚(特定脚)に取り付けられて患脚の膝関節の屈伸運動を補助する歩行補助装置3の重量を免荷する。免荷ユニット5は、歩行補助装置3から歩行方向前方及び上方に向かって斜めに延びる前方免荷ワイヤ32と、前方免荷ワイヤ32を巻取り可能な前方巻取モータ30(前方巻取部)と、前方免荷ワイヤ32の前方巻取モータ30からの引出量を検出する引出量センサ41(引出量検出手段)と、を有する。ベルト制御部62は、引出量センサ41によって検出された前方免荷ワイヤ32の引出量に応じて、ベルト50の走行速度を制御する。以上の構成によれば、歩行補助装置3を装着した患者が歩行訓練装置2で歩行訓練を行なうに際し、患者が、自分のペースで歩行できるようになる。
図6には、様々な歩行パターンを示している。図6において、「正常な歩行」において、白抜きの脚は患脚であり、黒塗りの脚は健常脚である。「正常な歩行」欄には、患者が歩行補助装置3を利用しながら問題なく歩行できている様子を示している。パターン1欄には、患脚を持ち上げることすらできず、結果として、患脚が後方へ流されてしまった様子を示している。パターン2欄には、患脚を持ち上げることはできたが、患脚を前方に振り出すことができず、結果として、患脚が後方へ流されてしまった様子を示している。パターン3欄には、患脚を持ち上げて前方に振り出すことはできたが、患脚を接地させた際に患者が転倒してしまった様子を示している。パターン4欄には、患脚を持ち上げて前方に振り出すことはできたが、患脚を接地させた際に患脚が意に反して膝折れし、健常脚を遊脚状態へと遷移させることができず、結果として、患者が後方へ流されてしまった様子を示している。パターン5欄には、健常脚が遊脚状態であるときに患脚が膝折れし、結果として、患者が後方へ流されてしまった様子を示している。パターン6欄には、健常脚の接地時に患者が転倒してしまった様子を示している。
上記実施形態によれば、パターン1からパターン6までの何れの場合においても、問題なく、ベルト50の走行速度を減速させることができる。
これに対し、特開2015−171511号公報の構成(図6において丸1−1)では、リハビリ初期段階の被験者はアームレストや手摺による歩行サポートが必要な場合が多く、そこに力を掛けているため誤検知が発生し易い。
また、国際公開2012/118143号公報の第1の構成(図6において丸2−1)のような重心位置による検知方法では、手摺につかまることの影響や被験者ごとの歩容の違いで重心位置は大きく変化するため誤検知が発生し易い。
また、国際公開2012/118143号公報の第2の構成(図6において丸2−2)のような歩行速度による検知では、膝下の長さがないと推定できず、また、腰から上腿にかけての動きを考慮しないと歩行速度が十分に正しいとはいえず、検知は不十分となる。
また、国際公開2012/118143号公報の第3の構成(図6において丸2−3)のような傾き検知では、両足をついたままトレッドミルに流されたときに姿勢は直立のままなので検知ができない。
また、実開平6−15658号公報の構成(図6において丸3−1)では、体重免荷をしない場合は転倒防止ハーネスを少し長めにしているために、トレッドミルに流されたときには検知が遅れる。
上記実施形態は、以下のように変更できる。
上記実施形態において、ベルト制御部62は、前方免荷ワイヤ32の引出量に応じてベルト50の走行速度を制御することとしたが、これに代えて、後方免荷ワイヤ33の引出量、又は、前方免荷ワイヤ32の傾斜角、又は、後方免荷ワイヤ33の傾斜角に応じてベルト50の走行速度を制御するようにしてもよい。
なぜなら、後方免荷ワイヤ33の引出量、前方免荷ワイヤ32の傾斜角、及び、後方免荷ワイヤ33の傾斜角は、何れも、前方免荷ワイヤ32の引出量との間で幾何学的な相関関係が成立しているからである。なお、後方免荷ワイヤ33の引出量に応じてベルト50の走行速度を制御する場合は、図5におけるS340、S360、S380等の判定式の不等号の向きを逆転させる必要があるだろう。
1 歩行訓練システム
2 歩行訓練装置
3 歩行補助装置
4 トレッドミル
5 免荷ユニット
10 腰部リンク
11 上腿リンク
12 下腿リンク
13 足裏リンク
14 第1関節部
15 第2関節部
16 第3関節部
20 角度センサ
21 接地センサ
22 屈伸制御部
23 膝関節駆動モータ
24 接地情報送信部
30 前方巻取モータ
31 後方巻取モータ
32 前方免荷ワイヤ
33 後方免荷ワイヤ
34 天井
40 張力センサ
41 引出量センサ
42 巻取制御部
43 引出量情報送信部
50 ベルト
51 ベルト支持体
52 ベルトモータ
53 梁体
60 接地情報受信部
61 引出量情報受信部
62 ベルト制御部
63 引出量情報記憶部
P 歩行面

Claims (1)

  1. 歩行面を形成する無端状のベルトと、
    前記ベルトが所定の周回軌道に沿って走行するように前記ベルトを支持するベルト支持体と、
    前記ベルトの走行を駆動するベルトモータと、
    前記ベルトモータの動作を制御するベルト制御手段と、
    を備えた歩行ユニットと、
    前記歩行面上で歩行訓練を行なう患者の特定脚に取り付けられて前記特定脚の膝関節の屈伸運動を補助する歩行補助装置の重量を免荷する、免荷ユニットと、
    を備えた歩行訓練装置であって、
    前記免荷ユニットは、
    前記歩行補助装置から歩行方向前方及び上方に向かって斜めに延びる前方免荷ワイヤと、
    前記前方免荷ワイヤを巻取り可能な前方巻取部と、
    前記前方免荷ワイヤの前記前方巻取部からの引出量を検出する引出量検出手段と、
    を有し、
    前記ベルト制御手段は、前記引出量検出手段によって検出された前記前方免荷ワイヤの前記引出量に応じて、前記ベルトの走行速度を制御する、
    歩行訓練装置。
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