JP2017175575A - データ伝送装置、データ伝送方法及びデータ伝送プログラム - Google Patents

データ伝送装置、データ伝送方法及びデータ伝送プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データフレームの欠損を防ぐことが可能であるデータ伝送装置、データ伝送方法及びデータ伝送プログラムを提供する。
【解決手段】データ伝送装置は、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する第1通信部と、データフレームの伝送区間においてデータフレームの輻輳が発生しているか否かを優先度ごとに検出する輻輳検出部と、輻輳が発生している場合、データフレームに割り当てられた優先度を変更する変更部と、優先度が変更されたデータフレームを伝送区間に送信する第2通信部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、データ伝送装置、データ伝送方法及びデータ伝送プログラムに関する。
図14は、IP(Internet Protocol)通信技術を用いたコンテンツ配信サービスにおける、通信ネットワークシステムの構成の例を示す図である。配信サーバは、コンテンツ配信におけるデータフレームを送信する。通信ネットワークシステムにおいて、信号の流れに関して上流側の転送装置は、他サービス伝送ネットワークのデータフレームと、配信サーバから送信されたデータフレームとを、信号の流れに関して下流側の通信ネットワークに送信する。
通信ネットワークシステムにおいて、信号の流れに関して下流側のPON(Passive Optical Network)の伝送区間は、光分配伝送装置(OLT: Optical Line Terminal)と、光分配終端装置(ONU: Optical Network Unit)と、光分岐器(スプリッタ)とを含む。
光分配伝送装置は、複数の光分配終端装置に共用される光ファイバを介して、光分岐器に光信号を送信する。光分岐器は、接続されている全ての光分配終端装置に、光信号の宛先に関係なく、同じ光信号を送信する(非特許文献1及び2)。
転送装置は、データフレームが輻輳する場合には、データフレームに割り当てられた優先度に基づいてデータフレームを送信する。光分配伝送装置は、データフレームが輻輳する場合には、データフレームに割り当てられた優先度に基づいて光信号を送信する。
優先度は、通信サービスごとの固定値である。優先度が高いデータフレームは、優先度が低いデータフレームよりも優先して送信される。IP通信技術を用いたコンテンツ配信等の通信サービスでは、データフレームに最高優先度が割り当てられることによって、データフレームの欠損及び遅延を発生させないようにすることができる場合がある。
"NTT技術ジャーナル2005.8 技術基礎講座[GE-PON技術]第1回 PONとは", [online], [平成27年12月25日検索], インターネット<URL:http://www.ntt.co.jp/journal/0508/files/jn200508071.pdf> IEEE Std 802.3(TM)-2012 56.1.2 Summary of P2MP sublayer, [online], [平成27年12月25日検索], インターネット<URL:http://standards.ieee.org/getieee802/download/802.3-2012_section5.pdf> RFC2474 Definition of the Differentiated Services Field (DS Field) in the IPv4 and IPv6 Headers, December 1998. ARIB STD-B10 デジタル放送に使用する番組配列情報, 一般社団法人 電波産業会, [online], [平成27年12月25日検索], インターネット<URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B10v5_6.pdf>
転送装置は、データフレームが輻輳する場合、低優先度のデータフレームを破棄する。映像・音声データの優先度が他のデータフレームの優先度よりも低い場合、IPパケットの欠損や再送信に伴う伝送遅延によって、映像・音声データフレームの欠損が発生する。映像・音声データフレームの優先度が他のデータフレームの優先度よりも高い場合、IP映像・音声データフレームの欠損が発生しない代わりに、コンテンツ配信サービス以外の通信サービスの品質が劣化する。
図15は、低優先度のデータフレームの破棄が発生する場合における、伝送容量の例を示す図である。優先度は、例えば、DSCP(Differentiated Services Code Point)に基づく値で表記される(非特許文献3)。優先度には、例えば、最高優先度(EF: Expedited Forwarding)と、中優先度(AF: Assured Forwarding)と、低優先度(BE: Best Effort)とがある。
各優先度のデータフレームに割り当てられる伝送容量(割り当て容量)の最大値(上限値)は、原則として変動しない。例えば、最高優先度のデータフレームが増加した場合には、中優先度又は低優先度のデータフレームに割り当てられる伝送容量の最大値は減少してもよい。
図15では、映像Dのデータフレームが新たに伝送される。映像Dのデータフレームには、低優先度(BE)が割り当てられている。映像Dのデータフレームが新たに伝送されることによって、低優先度のデータフレームの伝送容量が、低優先度のデータフレームの伝送容量の割り当て容量(最大値)を超過してしまう。低優先度のデータフレームは、低優先度のデータフレームの割り当て容量が増加しない場合、割り当て容量を超過する分だけ欠損する。どのデータフレームがどの程度欠損するかは、データフレームの伝送の設定に応じて定まる。優先度及び扱いが同じである複数のデータフレームは、確率的に均等に欠損する。最高優先度の映像のデータフレームに最高優先度を予め割り当てることによって、最高優先度の映像のデータフレームの欠損(ロス)は防ぐことができる。
図16は、データフレームの破棄が発生しない場合における、伝送容量の第1例を示す図である。映像Aのデータフレームに中優先度が割り当てられ、低優先度のデータフレームの割り当て容量に映像Dのデータフレームを送るための容量が残っている場合、各映像のデータフレームの欠損は防ぐことができる。
映像及び音声等のコンテンツ配信サービスでは、同一サービスのストリーム(CH)のデータフレームに、定常的には最高優先度を割り当てなくてもよい。例えば、緊急放送データが含まれている映像・音声のデータフレームの欠損は許容されないので、緊急放送データが含まれている映像・音声のデータフレームには、最高優先度が割り当てられる必要がある。図16では、映像Aのデータフレームに最高優先度を定常的に割り当てることは、最高優先度を割り当てる必要のない場合でも最高優先度のデータフレームの割り当て容量を消費することになる。
従来の通信ネットワークシステムにおいて、転送装置及び光分配伝送装置等がデータフレームの優先度を判定するための情報は、伝送に必要な情報を収めたパラメータに含まれている。伝送に必要な情報を収めたパラメータは、例えば、IPヘッダ、Etherフレームヘッダである。
図17は、データフレームの破棄が発生しない場合における、伝送容量の第2例を示す図である。図17では、割り当て容量が変動する。低優先度のデータフレームの割り当て容量が増加し、中優先度のデータフレームの割り当て容量が減少することで、データフレームの欠損は防ぐことができる。
図17では、データフレームの伝送容量が固定である場合には必要なバッファ容量を算出することが容易であるため、割り当て容量を変動させる方法は有効である。最高優先度又は中優先度のデータフレームの割り当て容量が空いている場合に低優先度のデータフレームの割り当て容量を増加させて、最高優先度又は中優先度のデータフレームを受信した場合、最高優先度のデータフレームが欠損してしまう。
伝送しているデータフレームの割り当て容量と同程度まで最高優先度又は中優先度のデータフレームの割り当て容量を減少させて、最高優先度又は中優先度のデータフレームを受信した場合に、最高優先度のデータフレームが欠損してしまう。
図17の右側に示す状態において、中優先度のデータフレームを受信し、中優先度のデータフレームの割り当て容量を超過した場合、低優先度のデータフレームは破棄されずに、中優先度のデータフレームが破棄される。従来のデータ伝送装置は、データフレームの欠損を防ぐことができないという問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、データフレームの欠損を防ぐことが可能であるデータ伝送装置、データ伝送方法及びデータ伝送プログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する第1通信部と、前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出する輻輳検出部と、前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する変更部と、前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信する第2通信部とを備えるデータ伝送装置である。
本発明の一態様は、上記のデータ伝送装置であって、前記データフレームの前記優先度が変更対象であるか否かを前記データフレームに含まれている識別子に基づいて判定するフレーム判定部を更に備え、前記変更部は、前記データフレームの前記優先度が変更対象である場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する。
本発明の一態様は、上記のデータ伝送装置であって、前記伝送区間における前記データフレームの輻輳の発生時刻を前記優先度ごとに予測する予測部を更に備え、前記変更部は、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を、予測された前記発生時刻よりも前に変更する。
本発明の一態様は、データフレームを伝送するデータ伝送装置が実行するデータ伝送方法であって、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得するステップと、前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出するステップと、前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更するステップと、前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信するステップとを含むデータ伝送方法である。
本発明の一態様は、コンピュータに、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する手順と、前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出する手順と、前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する手順と、前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信する手順とを実行させるためのデータ伝送プログラムである。
本発明により、データフレームの欠損の発生を防ぐことが可能となる。
実施形態における、通信ネットワークシステムの構成の例を示す図である。 実施形態における、光分配伝送装置の構成の第1例を示す図である。 実施形態における、フレーム情報の例を示す図である。 実施形態における、接続地域情報の例を示す図である。 実施形態における、データフレームを判定する処理の例を示す図である。 実施形態における、輻輳通知及び解消通知の例を示す図である。 実施形態における、優先度の変更ルールの例を示す図である。 実施形態における、優先度の変更処理の例を示す図である。 実施形態における、光分配伝送装置の構成の第2例を示す図である。 実施形態における、データフレームの優先度が変更対象の優先度であるか否かを優先度判定処理部が判定する処理の例を示す図である。 実施形態における、光分配伝送装置の構成の第3例を示す図である。 実施形態における、輻輳の発生予測の例を示す図である。 実施形態における、優先度を変更する前の伝送容量と優先度を変更した後の伝送容量との例を示す図である。 IP通信技術を用いたコンテンツ配信における、通信ネットワークシステムの構成の例を示す図である。 低優先度のデータフレームの破棄が発生する場合における、伝送容量の例を示す図である。 データフレームの破棄が発生しない場合における、伝送容量の第1例を示す図である。 データフレームの破棄が発生しない場合における、伝送容量の第2例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、通信ネットワークシステム1の構成の例を示す図である。通信ネットワークシステム1は、IP通信技術を用いた通信サービスを提供するシステムである。通信サービスは、例えば、コンテンツ配信サービスである。通信ネットワークシステム1は、PON等のマルチキャスト伝送区間を備える。図1では、通信ネットワークシステム1は、配信サーバ2と、データフレームの流れに関して上流側の転送装置3と、データフレームの流れに関して下流側の転送装置4と、光分配伝送装置5と、光分岐器6と、光分配終端装置7と、分配装置8と、受信端末9とを備える。転送装置4と光分配伝送装置5と光分岐器6と光分配終端装置7と分配装置8と受信端末9とのそれぞれは、複数でもよい。
配信サーバ2は、優先度が割り当てられたデータフレームを転送装置3に送信する。転送装置3は、配信サーバ2から取得したデータフレームを転送装置4に送信する。転送装置3は、他サービス伝送ネットワーク(NW)から取得したデータフレームを転送装置4に送信してもよい。転送装置4は、転送装置3から取得したデータフレームを光分配伝送装置5に送信する。転送装置4は、他サービス伝送ネットワーク(NW)から取得したデータフレームを光分配伝送装置5に送信してもよい。
光分配伝送装置5(OLT)は、データフレームを転送装置4から取得する。光分配伝送装置5は、データフレームに基づく光信号を、共用の光ファイバを介して光分岐器6に送信する。光分岐器6は、光ファイバを介して、光分配終端装置7に光信号を送信する。光分岐器6は、光ファイバを介して、複数の光分配終端装置7に光信号を送信してもよい。
光分配終端装置7(ONU)は、光信号に基づくデータフレームを分配装置8に送信する。分配装置8は、データフレームに割り当てられた宛先に基づいて、データフレームを受信端末9に送信する。受信端末9は、データフレームを分配装置8から取得する。
光分配伝送装置5の構成を説明する。
図2は、光分配伝送装置5の構成の第1例を示す図である。以下では、映像・音声データフレームの流れは、実線矢印によって表されている。映像・音声以外のデータフレーム以外(その他のデータフレーム)の流れは、破線矢印によって表されている。
光分配伝送装置5(データ伝送装置)は、フレーム情報登録処理部501と、フレーム情報記憶部502と、上流側送受信処理部503と、接続地域情報記憶部504と、データフレーム判定処理部505と、輻輳判定処理部506と、優先度設定変更処理部507と、下流側送受信処理部508とを備える。
フレーム情報登録処理部501と上流側送受信処理部503とデータフレーム判定処理部505と輻輳判定処理部506と優先度設定変更処理部507と下流側送受信処理部508との一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
なお、データフレーム判定処理部505と輻輳判定処理部506と優先度設定変更処理部507との一部又は全部は、通信ネットワークシステム1における他の装置に備えられてもよい。例えば、データフレーム判定処理部505と輻輳判定処理部506と優先度設定変更処理部507との一部又は全部は、ルータ、L3SW、L2SW又は光分配伝送装置などのIPネットワークシステムで使用される中継・伝送装置に備えられてもよい。データフレーム判定処理部505と輻輳判定処理部506と優先度設定変更処理部507との一部又は全部は、通信ネットワークシステム1における複数の装置に備えられてもよい。
フレーム情報登録処理部501は、フレーム情報を取得する。フレーム情報は、優先度を変更する対象となるデータフレームであるか否かを判定するための情報である。フレーム情報登録処理部501は、フレーム情報をフレーム情報記憶部502に記憶させる。
図3は、フレーム情報の例を示す図である。フレーム情報では、映像・音声データフレームに含まれているパラメータ同士が対応付けられている。図3では、データフレームの番号と、送信元IPアドレス(IP src)と、送信先IPアドレス(IP dst)と、通常時の優先度と、配信可能地域情報とが対応付けられている。フレーム情報は、更に多くの項目を含んでもよい。
図3では、送信元IPアドレスの形式は、IPv6形式である。送信先IPアドレスの形式は、IPv6形式におけるマルチキャスト形式である。送信元IPアドレス及び送信先IPアドレスの形式は、例えば、IPv4形式、イーサネット(登録商標)において使用されるMACアドレス(Media Access Control address)形式でもよい。
送信元IPアドレス及び送信先IPアドレスの形式は、複数のアドレスをまとめて表記する形式でもよい。例えば、送信元IPアドレスは、「2015:1032:1001:8001::/64」と表記されてもよい。送信先IPアドレスは、「ff33:1000::110F::/120」と表記されてもよい。
輻輳が発生していない場合(通常時)における優先度は、データフレームに含まれている値(識別子)によって表現される。データフレームに含まれている値(識別子)は、例えば、DSCP値である。データフレームに含まれている値は、例えば、データフレームのIPヘッダに含まれる値である。優先度を表す値は、例えば、データフレームのIPヘッダに含まれているDSCP値が「34」、「36」又は「38」である場合、「AF4」と定められる。優先度を表す値は、例えば、データフレームのIPヘッダに含まれているDSCP値が「0」である場合、「BE」と定められる。
配信可能地域情報とは、対応付けられた番号のデータフレームを配信することが可能である地域を表す情報である。図3では、送信元IPアドレスが「2015:1031::1001」であり送信先IPアドレスが「ff33:1000::1001」であるデータフレームは、関東広域圏(010110100101)に配信することが許容されている。配信可能地域情報は、無線設備規則第9条の3第5号無線局運用規則第138条、郵政省告示昭和60年第405号で定められている地域符号に基づく値でもよい。図3では、配信可能地域情報は、データフレームの番号ごとに複数定められていてもよい。
図2に示すフレーム情報記憶部502は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。フレーム情報記憶部502は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。フレーム情報記憶部502は、フレーム情報を記憶する。
上流側送受信処理部503(第1通信部)は、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを、転送装置4から取得する。上流側送受信処理部503は、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを、データフレーム判定処理部505に送信する。
接続地域情報記憶部504は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。接続地域情報記憶部504は、例えば、RAMやレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。接続地域情報記憶部504は、接続地域情報を記憶する。接続地域情報とは、光分配伝送装置5よりも下流に接続された光分配終端装置7が設置されている地域を表す情報である。接続地域情報は、無線設備規則第9条の3第5号無線局運用規則第138条と、郵政省告示昭和60年第405号とで定められている地域符号に基づいて定められてもよい。
図4は、接続地域情報の例を示す図である。図4では、接続地域情報は、下流側送受信処理部508の送信ポート番号ごとに定められている。接続地域情報は、下流側送受信処理部508の送信ポート番号ごとに複数定められていてもよい。図4では、送信ポート「P1」に、接続地域情報「東京都(101010101100)」が定められている。
データフレーム判定処理部505(フレーム判定部)は、データフレームを上流側送受信処理部503から取得する。データフレーム判定処理部505は、取得したデータフレームが優先度を変更する対象となるデータフレームであるか否かを、フレーム情報及び接続地域情報の少なくとも一方に基づいて判定する。
データフレーム判定処理部505は、取得したデータフレームが優先度を変更する対象となるデータフレームである場合、データフレームを優先度設定変更処理部507に送信する。データフレーム判定処理部505は、取得したデータフレームが優先度を変更する対象となるデータフレームでない場合、データフレームを下流側送受信処理部508に送信する。
図5は、データフレームを判定する処理の例を示す図である。データフレーム判定処理部505は、データフレームを取得する(ステップS101)。データフレーム判定処理部505は、データフレームが光分配伝送装置5の管理対象の映像・音声データであるか否かを判定する。すなわち、データフレーム判定処理部505は、送信元IPアドレスと送信先IPアドレスと配信可能地域情報とがフレーム情報に含まれているか否かを判定する(ステップS102)。
なお、データフレーム判定処理部505は、VLAN−IDの値に基づいて、データフレームが光分配伝送装置5の管理対象の映像・音声データフレームであるか否かを判定してもよい。
データフレーム判定処理部505は、送信元IPアドレスと送信先IPアドレスと配信可能地域情報とがフレーム情報に含まれている場合(ステップS102:YES)、取得したデータフレームの配信地域情報を参照する。配信地域情報は、例えば、データフレームの映像信号のSI情報の緊急情報記述子に含まれている「area_code」(非特許文献4参照)である。「area_code」の値の体系は、フレーム情報における配信可能地域情報と同じである。
データフレーム判定処理部505は、「area_code」が地域共通符号であるか否かを判定する。地域共通符号とは、全地域が配信の対象であること表す符号である。データフレーム判定処理部505は、「area_code」が地域共通符号でない場合(ステップS103:NO)、「area_code」が配信可能地域を含む広域を表す符号(広域符号)であるか否かを判定する。データフレーム判定処理部505は、「area_code」が配信可能地域を含む広域を表す符号でない(県域符号である)場合(ステップS104:NO)、「area_code」が配信可能地域情報と一致しているか否かを判定する(ステップS105)。
データフレーム判定処理部505は、ステップS103、ステップS104又はステップS105の結果が「YES」である場合、データフレームの優先度が変更対象であるか否かを、取得したデータフレームについて判定する。すなわち、データフレーム判定処理部505は、ステップS103、ステップS104又はステップS105の結果が「YES」である場合、データフレームの優先度を変更する必要があるか否かを、取得したデータフレームについて判定する。
例えば、データフレーム判定処理部505は、緊急性を示す情報(緊急放送データ)をデータフレームが含んでいる場合、データフレームの優先度が変更対象であると判定する。例えば、データフレーム判定処理部505は、データフレームに含まれている映像信号のSI情報の緊急情報記述子(識別子)における「start_end_flag」(非特許文献4参照)の値が1である場合、データフレームの優先度が変更対象であると判定する(ステップS106)。
データフレーム判定処理部505は、データフレームの優先度が変更対象である場合(ステップS106:YES)、優先度設定変更処理部507にデータフレームを送信する(ステップS107)。
データフレーム判定処理部505は、ステップS102、ステップS105又はステップS106の結果が「NO」である場合、下流側送受信処理部508にデータフレームを送信する(ステップS108)。
図2に示す輻輳判定処理部506は、下流側送受信処理部508が光分岐器6に伝送したデータフレームの容量(以下、「伝送容量」という。)を表す情報(以下、「伝送容量情報」という。)を、データフレームの優先度ごとに下流側送受信処理部508から取得する。輻輳判定処理部506は、データフレームの流れに関して下流側送受信処理部508の下流側が輻輳状態であるか否かを、伝送容量情報に基づいて優先度ごとに判定する。すなわち、輻輳判定処理部506(輻輳検出部)は、下流側送受信処理部508の下流側の伝送区間においてデータフレームの輻輳が発生しているか否かを、伝送容量情報に基づいて優先度ごとに検出する。
輻輳判定処理部506は、下流側送受信処理部508の下流側に割り当てられた伝送容量の上限値(以下、「伝送容量上限値」という。)と、伝送容量とを比較する。輻輳判定処理部506は、伝送容量が伝送容量上限値以上である場合、データフレームの流れに関して下流側送受信処理部508の下流側が輻輳状態であると判定する。輻輳判定処理部506は、下流側送受信処理部508の下流側が輻輳状態であると判定した場合、輻輳通知を優先度設定変更処理部507に送信する。
輻輳判定処理部506は、伝送容量が伝送容量上限値未満である場合、データフレームの流れに関して下流側送受信処理部508の下流側において輻輳状態が解消されたと判定する。輻輳判定処理部506は、下流側送受信処理部508の下流側において輻輳状態が解消されたと判定した場合、解消通知を優先度設定変更処理部507に送信する。
図6は、輻輳通知及び解消通知の例を示す図である。輻輳通知では、優先度と、輻輳状態とが対応付けられている。輻輳通知では、輻輳状態が「輻輳あり」である場合、輻輳状態と、データロス容量とが対応付けられている。データロス容量とは、欠損したデータフレームの容量である。輻輳通知では、輻輳状態が「輻輳なし」である場合、輻輳状態と、空き容量とが対応付けられている。解消通知では、優先度と、輻輳状態と、空き容量とが対応付けられている。解消通知では、輻輳状態が「輻輳なし」である。
図2に示す優先度設定変更処理部507(変更部)は、輻輳通知を輻輳判定処理部506から取得した場合、「輻輳あり」となっている優先度のデータフレームについて、下流側送受信処理部508の下流側が輻輳状態であると判定する。優先度設定変更処理部507は、解消通知を輻輳判定処理部506から取得した場合、「輻輳なし」となっている優先度のデータフレームについて、下流側送受信処理部508の下流側の輻輳状態が解消されたと判定する。
図7は、優先度の設定の変更ルールの例を示す図である。優先度設定変更処理部507は、「輻輳あり」と判定された優先度のデータフレームを取得し、データフレームを送信できる空き容量がある場合、取得したデータフレームの優先度を変更する。優先度の変更が必要であるデータフレームは、重要度が高いデータフレームである。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりも1段階高い優先度のデータフレームが輻輳状態でない場合、取得したデータフレームの優先度よりも1段階高い優先度に、取得したデータフレームの優先度を変更する。優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりも1段階高い優先度のデータフレームが輻輳状態である場合、取得したデータフレームの優先度よりも2段階高い優先度のデータフレームが輻輳状態であるか否かを判定する。優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりも2段階高い優先度のデータフレームが輻輳状態でない場合、取得したデータフレームの優先度よりも2段階高い優先度に、取得したデータフレームの優先度を変更する。
優先度設定変更処理部507は、最高優先度を含む全ての優先度のデータフレームが輻輳状態である場合、優先度を変更しなくてもよい。なお、優先度設定変更処理部507は、通信サービスの内容等に応じて、データフレームの優先度を相対的に低い優先度に変更してもよい。
図8は、優先度の変更処理の例を示す図である。優先度設定変更処理部507は、優先度を変更する対象のデータフレームを取得する(ステップS201)。優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度と同じ優先度のデータフレームが輻輳状態でないか否かを判定する(ステップS202)。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度と同じ優先度のデータフレームが輻輳状態でない場合(ステップS202:YES)、取得したデータフレームの優先度を変更しないことを決定する(ステップS203)。優先度設定変更処理部507は、下流側送受信処理部508にデータフレームを送信する(ステップS204)。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度と同じ優先度のデータフレームが輻輳状態である場合(ステップS202:NO)、取得したデータフレームの優先度よりも1段階高い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量があるか否かを判定する(ステップS205)。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームを送信できる空き容量がある場合(ステップS205:YES)、取得したデータフレームの優先度を1段階高くする(ステップS206)。優先度設定変更処理部507は、ステップS204に処理を進める。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームを送信できる空き容量がない場合(ステップS205:NO)、取得したデータフレームの優先度よりも1段階高い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量があるか否かを判定する(ステップS207)。優先度設定変更処理部507は、ステップS207をn回(nは、優先度の区分の数)だけ繰り返してもよい。
優先度設定変更処理部507は、n段階高い優先度である最高優先度に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がある場合(ステップS207:YES)、取得したデータフレームの優先度を最高優先度にする(ステップS208)。優先度設定変更処理部507は、ステップS204に処理を進める。
優先度設定変更処理部507は、n段階高い優先度である最高優先度に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がない場合(ステップS207:NO)、取得したデータフレームの優先度よりも1段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量があるか否かを判定する(ステップS209)。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりも1段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がある場合(ステップS209:YES)、取得したデータフレームの優先度を1段階低い優先度にする(ステップS210)。優先度設定変更処理部507は、ステップS204に処理を進める。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりも1段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がない場合(ステップS209:NO)、取得したデータフレームの優先度よりもn段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量があるか否かを判定する(ステップS211)。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりもn段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がある場合(ステップS211:YES)、取得したデータフレームの優先度をn段階低い優先度にする(ステップS212)。優先度設定変更処理部507は、ステップS204に処理を進める。
優先度設定変更処理部507は、取得したデータフレームの優先度よりもn段階低い優先度のデータフレームの伝送容量に、取得したデータフレームを送信できる空き容量がない場合(ステップS211:NO)、取得したデータフレームの優先度を変更しないことを決定する(ステップS213)。優先度設定変更処理部507は、ステップS204に処理を進める。
下流側送受信処理部508(第2通信部)は、データフレーム判定処理部505又は優先度設定変更処理部507から、データフレームを取得する。下流側送受信処理部508は、取得したデータフレームを、光分岐器6を介して光分配終端装置7に伝送する。下流側送受信処理部508は、伝送したデータフレームの優先度ごとに、伝送容量情報を輻輳判定処理部506に送信する。
以上のように、第1実施形態の光分配伝送装置5は、上流側送受信処理部503と、輻輳判定処理部506と、優先度設定変更処理部507と、下流側送受信処理部508とを備える。上流側送受信処理部503は、送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する。輻輳判定処理部506は、データフレームの伝送区間においてデータフレームの輻輳が発生しているか否かを優先度ごとに検出する。優先度設定変更処理部507は、輻輳が発生している場合、データフレームに割り当てられた優先度を変更する。下流側送受信処理部508は、優先度が変更されたデータフレームを伝送区間に送信する。
これによって、第1実施形態の光分配伝送装置5は、データフレームの欠損を防ぐことが可能となる。
第1実施形態の光分配伝送装置5は、データフレーム判定処理部505を更に備える。データフレーム判定処理部505は、データフレームの優先度が変更対象であるか否かを、データフレームに含まれている識別子に基づいて判定する。優先度設定変更処理部507は、データフレームの優先度が変更対象である場合、データフレームに割り当てられた優先度を変更する。
これによって、第1実施形態の光分配伝送装置5は、映像・音声のコンテンツの特性に基づいてデータフレームの優先度を判定することができる。映像・音声のコンテンツの特性とは、例えば、緊急放送データ(緊急警報信号)などがデータフレームに含まれているか否かである。第1実施形態の光分配伝送装置5は、データフレームのヘッダ等に含まれている優先度の値を、データフレームの内容に基づいて動的に変更することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、光分配伝送装置が優先度判定処理部を備える点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図9は、光分配伝送装置5の構成の第2例を示す図である。光分配伝送装置5は、フレーム情報登録処理部501と、フレーム情報記憶部502と、上流側送受信処理部503と、接続地域情報記憶部504と、データフレーム判定処理部505と、輻輳判定処理部506と、優先度設定変更処理部507と、下流側送受信処理部508とを備える。光分配伝送装置5は、データフレーム判定処理部505及び下流側送受信処理部508の間に、優先度判定処理部509を更に備える。
データフレーム判定処理部505は、データフレームが光分配伝送装置5の管理対象の映像・音声データであるか否かを、データフレームのヘッダに含まれている優先度を表す値に基づいて判定する。優先度設定変更処理部507は、データフレームの優先度を変更しなくてもよい場合がある。
優先度判定処理部509(優先度判定部)は、データフレームのヘッダに含まれている優先度を表す値を、データフレーム判定処理部505から取得する。優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が変更対象であるか否かを、データフレームのヘッダに含まれている優先度を表す値に基づいて決定する。すなわち、優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度を変更するか否かを、データフレームのヘッダに含まれている優先度を表す値に基づいて決定する。例えば、優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が変更対象であるか否かを、伝送区間に輻輳が発生している場合に決定する。
図10は、データフレームの優先度が変更対象であるか否かを優先度判定処理部509が判定する処理の例を示す図である。優先度判定処理部509は、優先度を変更する対象の候補のデータフレームを、データフレーム判定処理部505から取得する(ステップS301)。優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が変更対象であるか否かを判定する(ステップS302)。
図10では、変更対象である優先度は、一例として、最高優先度である。優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が最高優先度である場合(ステップS302:YES)、取得したデータフレームを優先度設定変更処理部507に送信する(ステップS303)。優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が最高優先度でない場合(ステップS302:NO)、取得したデータフレームを下流側送受信処理部508に送信する(ステップS304)。
なお、データフレーム判定処理部505は、取得したデータフレームの優先度が変更対象であるか否かを、優先度判定処理部509の代わりに判定してもよい。
図9に示す下流側送受信処理部508は、データフレーム判定処理部505、優先度設定変更処理部507又は優先度判定処理部509から、データフレームを取得する。下流側送受信処理部508は、取得したデータフレームを、光分岐器6を介して光分配終端装置7に伝送する。下流側送受信処理部508は、伝送したデータフレームの優先度ごとに、伝送容量情報を輻輳判定処理部506に送信する。
以上のように、第2実施形態の優先度判定処理部509は、取得したデータフレームの優先度が変更対象であるか否かを、データフレームのヘッダに含まれている優先度を表す値に基づいて決定する。
これによって、第2実施形態の光分配伝送装置5は、予め定められた優先度についてはデータフレームの優先度を変更しない場合でも、データフレームの欠損を防ぐことが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、光分配伝送装置が輻輳予測判定処理部を備える点が、第2実施形態と相違する。第3実施形態では、第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図11は、光分配伝送装置5の構成の第3例を示す図である。光分配伝送装置5は、フレーム情報登録処理部501と、フレーム情報記憶部502と、上流側送受信処理部503と、接続地域情報記憶部504と、データフレーム判定処理部505と、輻輳判定処理部506と、優先度設定変更処理部507と、下流側送受信処理部508と、優先度判定処理部509とを備える。光分配伝送装置5は、伝送容量情報記憶部510と、輻輳予測判定処理部511とを更に備える。
下流側送受信処理部508は、データフレーム判定処理部505、優先度設定変更処理部507又は優先度判定処理部509から、データフレームを取得する。下流側送受信処理部508は、取得したデータフレームを、光分岐器6を介して光分配終端装置7に伝送する。下流側送受信処理部508は、伝送したデータフレームの優先度ごとに、伝送容量情報を輻輳予測判定処理部511に送信する。
伝送容量情報記憶部510は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。伝送容量情報記憶部510は、例えば、RAMやレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。伝送容量情報記憶部510は、伝送容量の履歴として蓄積された伝送容量情報を記憶する。
輻輳予測判定処理部511は、伝送容量情報を伝送容量情報記憶部510に記憶させる。輻輳予測判定処理部511は、輻輳判定処理部506と同様に輻輳判定処理を実行する。
輻輳予測判定処理部511(予測部)は、データフレームの流れに関して下流側送受信処理部508の下流側におけるデータフレームの輻輳の発生時刻を、伝送容量情報に基づいて優先度ごとに予測する。輻輳予測判定処理部511は、伝送容量情報に基づいて輻輳の発生周期を分析することによって、データフレームの輻輳の発生時刻を予測する。
輻輳予測判定処理部511は、データフレームの輻輳の発生の時期を、周期的に予測してもよい。例えば、輻輳予測判定処理部511は、1週間ごとに分析処理を実行することによって、データフレームの輻輳の発生の時期を1週間ごとに予測してもよい。
図12は、輻輳の発生予測の例を示す図である。横軸は、時間(1週間)を示す。縦軸は、低優先度のデータフレームの伝送容量を示す。図12において、「BE割当容量」は、低優先度のデータフレームの割り当て容量を示す。低優先度のデータフレームの伝送容量が低優先度のデータフレームの割り当て容量を超えた時刻は、輻輳が発生した時刻である。
図12では、Tは、輻輳が発生する予測時刻(予測された発生時刻)を示す。輻輳予測判定処理部511は、予測時刻Tよりも予測マージン時間Tだけ前の時刻T’(=T−T)に、輻輳発生予測通知を優先度設定変更処理部507に優先度ごとに送信する。輻輳予測判定処理部511は、輻輳状態が解消された場合、解消通知を優先度設定変更処理部507に優先度ごとに送信する。予測マージン時間Tは、予め定められる。例えば、予測マージン時間Tが5秒間であり、予測時刻Tが10時である場合、輻輳予測判定処理部511は、時刻T’(9時59分55秒)に、輻輳発生予測通知を優先度設定変更処理部507に優先度ごとに送信する。
輻輳予測判定処理部511は、予測時刻Tから輻輳判定完了時刻T’’までの間に輻輳が発生しなかった場合、解消通知を優先度設定変更処理部に優先度ごとに送信する。したがって、予測時刻Tから輻輳判定完了時刻T’’までの間に輻輳が発生しなかった場合に、輻輳予測判定処理部511が解消通知を送信するまでの待ち時間(輻輳予測判定時間)Iは、時刻T’’と予測時刻Tとの差である。待ち時間が経過した時刻に輻輳予測判定処理部511が解消通知を送信することによって、輻輳予測判定処理部511は、実際には輻輳が発生していないにもかかわらず優先度が変更されてしまうという状況を、早めに回避することができる。
図13は、優先度を変更する前の伝送容量と優先度を変更した後の伝送容量との例を示す図である。図13では、映像Dのデータフレームには、低優先度(BE)が割り当てられている。
緊急放送データが映像Aのデータフレームに付与されていない場合、映像Aのデータフレームには、低優先度(BE)が割り当てられている。緊急放送データが映像Aのデータフレームに付与された場合、映像Aのデータフレームには、最高優先度(EF)が割り当てられる。映像Aのデータフレームに最高優先度が割り当てられたことによって、低優先度のデータフレームの伝送容量に余裕が生じる。
これによって、映像Dのデータフレームが新たに伝送された場合でも、低優先度のデータフレームの伝送容量は、低優先度のデータフレームの伝送容量の割り当て容量(最大値)を超過することがない。
以上のように、第3実施形態の光分配伝送装置5は、輻輳予測判定処理部511を更に備える。輻輳予測判定処理部511は、伝送区間におけるデータフレームの輻輳の発生時刻を優先度ごとに予測する。優先度設定変更処理部507は、データフレームに割り当てられた優先度を、予測された発生時刻よりも前に変更する。
これによって、第3実施形態の光分配伝送装置5は、データフレームの欠損を防ぐことが可能となる。
上述した実施形態における光配分伝送装置等のデータ伝送装置の少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…通信ネットワークシステム、2…配信サーバ、3…転送装置、4…転送装置、5…光分配伝送装置、6…光分岐器、7…光分配終端装置、8…分配装置、9…受信端末、501…フレーム情報登録処理部、502…フレーム情報記憶部、503…上流側送受信処理部、504…接続地域情報記憶部、505…データフレーム判定処理部、506…輻輳判定処理部、507…優先度設定変更処理部、508…下流側送受信処理部、509…優先度判定処理部、510…伝送容量情報記憶部、511…輻輳予測判定処理部

Claims (5)

  1. 送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する第1通信部と、
    前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出する輻輳検出部と、
    前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する変更部と、
    前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信する第2通信部と
    を備えるデータ伝送装置。
  2. 前記データフレームの前記優先度が変更対象であるか否かを前記データフレームに含まれている識別子に基づいて判定するフレーム判定部
    を更に備え、
    前記変更部は、前記データフレームの前記優先度が変更対象である場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する、請求項1に記載のデータ伝送装置。
  3. 前記伝送区間における前記データフレームの輻輳の発生時刻を前記優先度ごとに予測する予測部
    を更に備え、
    前記変更部は、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を、予測された前記発生時刻よりも前に変更する、請求項1又は請求項2に記載のデータ伝送装置。
  4. データフレームを伝送するデータ伝送装置が実行するデータ伝送方法であって、
    送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得するステップと、
    前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出するステップと、
    前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更するステップと、
    前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信するステップと
    を含むデータ伝送方法。
  5. コンピュータに、
    送信に関する優先度が割り当てられたデータフレームを取得する手順と、
    前記データフレームの伝送区間において前記データフレームの輻輳が発生しているか否かを前記優先度ごとに検出する手順と、
    前記輻輳が発生している場合、前記データフレームに割り当てられた前記優先度を変更する手順と、
    前記優先度が変更された前記データフレームを前記伝送区間に送信する手順と
    を実行させるためのデータ伝送プログラム。
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