JP2017175544A - 対話システム及び対話システムの制御方法 - Google Patents

対話システム及び対話システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】相手に対して不適切な衣服での対話の実行を回避する。【解決手段】対話システム1は、対話の開始要求を受け付ける開始要求受付部320と、第1ユーザを撮影した第1撮影画像と第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する撮影画像取得部310と、第1撮影画像と第2撮影画像に基づいて、第1ユーザと第2ユーザのそれぞれの衣服レベルを判定する衣服レベル判定部330と、対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、第1ユーザと第2ユーザの衣服レベルと、第1ユーザと第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定部340と、第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替える場合に、着せ替え用に決定した衣服レベルの衣服画像を第1撮影画像に合成した合成画像を、第2端末20の表示部に表示させる表示制御部350を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、対話システム及び対話システムの制御方法に関する。
遠隔地に離れた二人のユーザが、互いの端末装置において取得した音声と画像とを伝送し合うことにより、双方において相手の顔を見ながら対話を可能とした対話システムが知られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特開平8−275132号公報
例えば、こうした対話システムを利用して対話を行うユーザのうち一方が目上のユーザ、他方が目下のユーザである場合に、目上のユーザがフォーマルな衣服を着用しているにもかかわらず、目下のユーザがラフな衣服を着用していると、目上のユーザに失礼となり兼ねない。このように、対話を行うユーザ間で着用している衣服のレベルが相違すると、ユーザ間の対人関係によっては一方のユーザに失礼となり兼ねないが、対話相手がどのような衣服を着用しているかは対話の開始前には知り得ないため、事前に相手側の衣服に合わせることはできなかった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、対話相手に対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避できる対話システム及び対話システムの制御方法を提供することにある。
前記課題は、第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムであって、前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付手段と、前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得手段と、前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得手段と、前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定手段と、前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定手段と、前記受付手段による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定手段と、前記着替判定手段により前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御手段と、を備える対話システムにより解決される。
また、前記課題は、第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムの制御方法であって、前記対話システムに、前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付ステップと、前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得ステップと、前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得ステップと、前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定ステップと、前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定ステップと、前記受付ステップで対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定ステップと、前記着替判定ステップで前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合に、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御ステップと、を実行させる対話システムの制御方法により解決される。
本発明に係る対話システム及び対話システムの制御方法によれば、第1ユーザが第2ユーザと対話を開始する際に、第1ユーザは、対話相手の第2ユーザに対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避できる。
本実施形態に係る対話システムのシステム構成図である。 対人関係の設定例を示す図である。 対話システムの処理の概要を説明する図である。 対話システムの処理の概要を説明する図である。 対話システムの処理の概要を説明する図である。 対話システムの機能ブロック図である。 衣服レベルテーブルの一例を示す図である。 対人関係テーブルの一例を示す図である。 上下関係変換テーブルの一例を示す図である。 対等関係変換テーブルの一例を示す図である。 親密関係変換テーブルの一例を示す図である。 衣服画像テーブルの一例を示す図である。 衣服の画像特徴を学習する処理の一例を説明するフロー図である。 衣服パターンの生成処理の一例を説明するフロー図である。 衣服の画像特徴を学習する処理の一例を説明するフロー図である。 対話開始処理の一例を説明するシーケンス図である。 対話処理の一例を説明するシーケンス図である。 着替判定処理の一例を説明するフロー図である。 日時場所に応じた衣服レベルテーブルの一例を示す図である。 着替判定処理の変形例を説明するフロー図である。
以下、図1乃至図18に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
[1.本実施形態に係る対話システム1のシステム構成]
図1には、本実施形態に係る対話システム1のシステム構成図を示した。図1に示されるように、対話システム1は、第1端末10、第2端末20、対話制御サーバ30を備え、第1端末10、第2端末20、対話制御サーバ30はそれぞれネットワーク2に接続し、ネットワーク2を介してデータ通信可能となっている。以下に説明する対話システム1においては、第1ユーザU1が操作する第1端末10と、第2ユーザU2が操作する第2端末20とが対話制御サーバ30を介して通信することで、第1ユーザU1と第2ユーザU2とが互いの映像と音声を送受信することで遠隔対話を実行する。
第1端末10は、第1ユーザU1により操作されるコンピュータである。第1端末10は、第1ユーザU1を撮影した撮影画像と、第1ユーザU1の音声とを第2端末20に送信するとともに、第2端末20からは第2ユーザU2を撮影した撮影画像と、第2ユーザU2の音声とを受信し再生する。
第2端末20は、第2ユーザU2により操作されるコンピュータである。第2端末20は、第2ユーザU2を撮影した撮影画像と、第2ユーザU2の音声とを第1端末10に送信するとともに、第1端末10からは第1ユーザU1を撮影した撮影画像と、第1ユーザU1の音声とを受信し再生する。
対話制御サーバ30は、第1端末10と第2端末20との通信を中継し、両者間での対話処理を制御するコンピュータである。
[1.1.第1端末10及び第2端末20のハードウェア構成]
以下、対話システム1に備えられる上記の各装置のハードウェア構成の一例について説明する。なお、本実施形態においては、第1端末10と第2端末20とのハードウェア構成は同一であるため、以下においては第1端末10のハードウェア構成について説明し、第2端末20のハードウェア構成についての説明は省略する。
図1に示されるように、第1端末10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、カメラ16、マイク17、スピーカ18、及び赤外線センサ19を備える。
制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部12に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、第1端末10の各部を制御する。
記憶部12は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部11のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部12には、フラッシュメモリ、光学ディスク等の情報記憶媒体を含むこととしてよい。
通信部13は、ネットワーク2に接続し、ネットワーク2に接続する第2端末20や対話制御サーバ30等のデバイスと通信する。
入力部14は、例えばタッチパネル、キーボード、マウス等の入力デバイスを含み構成され、ユーザの操作情報の入力を受け付ける。
表示部15は、例えば液晶ディスプレイ装置等の表示デバイスを含み構成され、制御部11により生成されるグラフィックデータに基づく画面を表示させる。本実施形態では、表示部15は、対話相手の人物映像を等身大サイズにて表示するのに十分な画面サイズに構成されることとしてよい。
カメラ16は、撮像範囲(画角)内にある被写体を撮影する撮影装置である。ここで、カメラ16により撮影された画像(撮影画像)とは、静止画又は連続している複数のフレーム画像の集合体によって構成された動画のいずれも含むこととしてよい。また、カメラ16は、表示部15の直上位置に設置され、表示部15の正面に位置する被写体を撮影することとしてよい。本実施形態では、カメラ16は、第1ユーザU1を被写体として撮影する。一方で、第2端末20のカメラ26は、第2ユーザU2を被写体として撮影する。
マイク17は、集音装置であり、本実施形態では、第1ユーザU1の発話音声を集音する。一方で、第2端末20のマイク27は、第2ユーザU2の発話音声を集音する。
スピーカ18は、音信号に基づいて音を出力する装置であり、本実施形態では、第2端末20から受信する第2ユーザU2の音声データに基づいて、第2ユーザU2の発話音声を出力する。一方で、第2端末20のスピーカ28は、第1端末10から受信する第1ユーザU1の音声データに基づいて、第1ユーザU1の発話音声を出力する。
赤外線センサ19は、所謂デプスセンサであり、赤外線方式にて計測対象物の深度を計測するためのセンサである。具体的に説明すると、赤外線センサ19は、計測対象物に向けて赤外線を照射し、その反射光を受光することで計測対象物各部の深度を計測する。ここで、「深度」とは、基準面から計測対象物までの距離(すなわち、奥行距離)のことである。ちなみに、本実施形態では、表示部15の映像表示面(画面)が基準面に該当する。つまり、赤外線センサ19は、深度として、表示部15の画面と計測対象物の間の距離、より厳密には表示部15の画面の法線方向(換言すると、表示部15を貫く方向)における距離を計測することになる。
赤外線センサ19は、第1ユーザU1を計測対象物として深度を計測する。一方で、第2端末20の赤外線センサ29は、第2ユーザU2を計測対象物として深度を計測する。
[1.2.対話制御サーバ30のハードウェア構成]
次に、対話制御サーバ30のハードウェア構成について説明する。図1に示されるように、対話制御サーバ30は、制御部31、記憶部32、及び通信部33を備えるコンピュータである。
制御部31は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部32に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、対話制御サーバ30の各部を制御する。
記憶部32は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部31のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部32には、フラッシュメモリ、光ディスク等の情報記憶媒体を含むこととしてもよい。
通信部33は、ネットワーク2に接続し、ネットワーク2に接続する第1端末10、第2端末20等のデバイスと通信する。
[2.本実施形態の概要]
次に、図2乃至図5に基づいて本実施形態に係る対話システム1における処理の概要について説明する。以下においては第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係が異なる3つのパターンに関し、対話システム1において行われる処理の一例について説明する。
図2には、3つのパターンのそれぞれで設定される第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係の例を示した。図2に示されるように、パターン「1」では、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係は上下関係であり、具体的には第1ユーザU1が部下(下位)、第2ユーザU2が上司(上位)であることとする。また、パターン「2」では、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係は対等関係であり、具体的には第1ユーザU1と第2ユーザU2とが友人関係であることとする。そして、パターン「3」では、第1ユーザU1と第2ユーザU2とが親密関係であり、具体的には第1ユーザU1と第2ユーザU2とが家族関係であることとする。以下、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係がパターン「1」〜「3」のそれぞれである場合に、対話システム1において行われる処理の概要について説明する。
[2.1.パターン「1」]
まず、図3に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係がパターン「1」(すなわち上下関係)である場合について説明する。上述したようにパターン「1」では、第1ユーザU1が下位、第2ユーザU2が上位である。
図3(A)には、第2端末20から第1端末10に対して対話開始が要求された時点で、第1端末10のカメラ16により撮影される第1撮影画像P1と、第2端末20のカメラ26により撮影される第2撮影画像P2の一例を示した。
本実施形態に係る対話システム1では、第1ユーザU1の第1撮影画像P1において衣服が映し出されている衣服領域を特定し、特定した衣服領域の画像特徴に基づいて、第1ユーザU1の着用している衣服のレベル(衣服レベル)を判定する。具体的には、衣服レベルには、「0:未着衣、1:室内着、2:外出着、3:仕事着」の4段階があることとし、対話システム1は、第1ユーザU1が着用している衣服が上記のいずれのレベルに該当するかを判定する。なお、衣服レベルは、レベルが上がるにつれてよりフォーマルな衣服であることを示すこととする。
同様に対話システム1では、第2ユーザU2の第2撮影画像P2において衣服が映し出されている衣服領域を特定し、特定した衣服領域の画像特徴に基づいて、第2ユーザU2の着用している衣服のレベル(衣服レベル)を判定する。
ここで、図3(A)に示されるように、対話開始が要求された時点で、第1ユーザU1は仕事着W1を着用しているため、第1ユーザU1の衣服レベルは「3」と判定される。同様に、第2ユーザU2は外出着W2を着用しているため、第2ユーザU2の衣服レベルは「2」と判定される。
対話システム1では、対人関係が上位の第2ユーザU2の衣服レベルが2以上である場合には、対人関係が下位の第1ユーザU1の衣服レベルを上位の第2ユーザU2に合わせる処理を実行する。すなわち、対話システム1は、第1ユーザU1の衣服レベルが「3」であり、第2ユーザU2の衣服レベルである「2」と相違するため、第1ユーザU1の衣服レベルを第2ユーザU2の衣服レベルである「2」に変更する処理を行う。
その結果、対話システム1では、第1ユーザU1の衣服領域に衣服レベル「2」の仮想衣服である仮想外出着VW1を合成した合成画像を生成し、生成した合成画像を第1ユーザU1の画像として第2端末20に送信することとする。ここで、仮想衣服とは、ユーザが実際には着用していない衣服であり、画像処理によりユーザの撮影画像に合成することで、あたかもユーザが着用しているかのように表示されるオブジェクトをいう。
すなわち、図3(B)に示されるように、実際の対話が開始すると、第2端末20の表示部25に表示される第2表示画像D2は、実際にカメラ16で撮影される第1撮影画像P1ではなく、第1ユーザU1の衣服領域に仮想外出着VW1を合成した画像となる。一方、第1端末10の表示部15に表示される第1表示画像D1は、実際にカメラ26により撮影された第2撮影画像P2と同じものとなる。
[2.2.パターン「2」]
次に、図4に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係がパターン「2」(すなわち対等関係)である場合について説明する。
図4(A)には、第2端末20から第1端末10に対して対話開始が要求された時点で、第1端末10のカメラ16により撮影される第3撮影画像P3と、第2端末20のカメラ26により撮影される第4撮影画像P4の一例を示した。
上述したように対話システム1では、第3撮影画像P3と第4撮影画像P4に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれの衣服レベルを判定する。
ここで、図4(A)に示されるように、対話開始が要求された時点で、第1ユーザU1は室内着W3を着用しているため、第1ユーザU1の衣服レベルは「1」と判定される。同様に、第2ユーザU2は仕事着W4を着用しているため、第2ユーザU2の衣服レベルは「3」と判定される。
対話システム1では、対人関係が対等の第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルのうち高い方の衣服レベルに合わせる処理を実行する。上記のパターン「2」においては、第1ユーザU1の衣服レベルよりも第2ユーザU2の衣服レベルの方が高いため、第1ユーザU1の衣服レベルを第2ユーザU2の衣服レベルである「3」に変更する。
その結果、対話システム1では、第1ユーザU1の衣服領域に衣服レベル「3」の仮想的な衣服画像である仮想仕事着VW3を合成した合成画像を生成し、生成した合成画像を第1ユーザU1の画像として第2端末20に送信する。
すなわち、図4(B)に示されるように、実際の対話が開始すると、第2端末20の表示部25に表示される第4表示画像D4は、実際にカメラ16で撮影される第1撮影画像P1ではなく、第1ユーザU1の衣服領域に仮想仕事着VW3を合成した画像となる。一方、第1端末10の表示部15に表示される第3表示画像D3は、実際にカメラ26により撮影された第4撮影画像P4と同じものとなる。
[2.3.パターン「3」]
次に、図5に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係がパターン「3」(すなわち親密関係)である場合について説明する。親密関係においては、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれが未着衣でない(すなわち衣服レベルが「0」でない)限りは、第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルを変更しないこととする。
ここで、図5(A)に示されるように、対話開始が要求された時点で、第1ユーザU1は室内着W3を着用しているため、第1ユーザU1の衣服レベルは「1」と判定される。同様に、第2ユーザU2は外出着W2を着用しているため、第2ユーザU2の衣服レベルは「2」と判定される。
対話システム1では、対人関係が親密関係の第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルはともに1以上であるため、第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルを変更しない。
その結果、図5(B)に示されるように、実際の対話が開始すると、第2端末20の表示部25に表示される第6表示画像D6は、実際にカメラ16で撮影される第5撮影画像P5と同じものとなる。同様に、第1端末10の表示部15に表示される第5表示画像D5は、実際にカメラ26により撮影された第6撮影画像P6と同じものとなる。
このようにすることで、対話システム1では対話開始要求を受け付けた時点における、対話者である第1ユーザU1及び第2ユーザU2のそれぞれの衣服レベルと、対話者の対人関係に基づいて、各ユーザの衣服レベルの変更(すなわち着せ替え)の要否を判定する。そして、上記判定の結果、衣服レベルの変更が必要と判定された場合には、対話者の対人関係に応じて適切な衣服レベルを決定し、決定した衣服レベルの仮想的な衣服画像を合成して相手側に表示させることができる。これにより、対話システム1では、対話相手のユーザに対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避することができる。以下では、上述した処理を実現するために対話システム1に備えられる機能について説明する。
[3.対話システム1の機能の説明]
図3には対話システム1に備えられる機能を示した。以下に説明する機能は、対話システム1における主要な機能の一部であり、対話システム1が他の機能を更に備えていてもよい。
図3に示されるように、第1端末10は、機能として撮影画像送信部100、開始要求部110、及び表示制御部120を備える。
第1端末10に備えられる上記の機能は、第1端末10の制御部11が、記憶部12に記憶されるプログラムに基づいて、第1端末10の各部を動作させることにより実現されるものである。なお、第1端末10は、上記のプログラムを、情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、通信部13によりネットワーク2等の通信網を介してダウンロードしてもよい。
図3に示されるように、第2端末20は、機能として撮影画像送信部200、開始要求部210、及び表示制御部220を備える。
第2端末20に備えられる上記の機能は、第2端末20の制御部21が、記憶部22に記憶されるプログラムに基づいて、第2端末20の各部を動作させることにより実現されるものである。なお、第2端末20は、上記のプログラムを、情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、通信部23によりネットワーク2等の通信網を介してダウンロードしてもよい。
図3に示されるように、対話制御サーバ30は、データ記憶部300、撮影画像取得部310、開始要求受付部320、衣服レベル判定部330、着替判定部340、及び表示制御部350を備える。
対話制御サーバ30に備えられる上記の機能は、対話制御サーバ30の制御部31が、記憶部32に記憶されるプログラムに基づいて、対話制御サーバ30の各部を動作させることにより実現されるものである。なお、対話制御サーバ30は、上記のプログラムを、情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、通信部33によりネットワーク2等の通信網を介してダウンロードしてもよい。以下、上記の各部の機能の詳細について説明する。
[3.1.データ記憶部300]
データ記憶部300は、主に対話制御サーバ30の記憶部32により実現される。データ記憶部300は、ユーザの撮影画像に映し出された衣服のレベルを判定するためのデータ、着せ替え判定がなされた場合にユーザに着せ替える衣服レベルを設定するためのデータ、衣服レベルに応じた衣服画像を設定するためのデータ等の各種データが記憶される。例えば、本実施形態においては、データ記憶部300には、衣服レベルテーブル301、対人関係テーブル302、衣服変換テーブル303、衣服画像テーブル304が記憶される。以下、上記の各テーブルの詳細について説明する。
[3.1.1.衣服レベルテーブル301]
衣服レベルテーブル301は、ユーザに関する各衣服レベルの情報を格納したテーブルである。
図7には、衣服レベルテーブル301の一例を示した。図7に示されるように、衣服レベルテーブル301には、ユーザを識別するユーザID、衣服レベル、衣服のカテゴリ(分類)、衣服の着用時間帯、学習された画像特徴の情報が関連付けて記憶される。なお、衣服の画像特徴の学習処理の詳細については後述する。
衣服レベルとは、衣服の着用状態、衣服の正装度に基づいて衣服を複数段階に区分した情報であり、本実施形態では、0から3の4段階に区分されている。
本実施形態では、衣服レベルが高くなるにつれて衣服の正装度が高くなることを示す。具体的には、衣服レベル「0」は着衣がない状態、衣服レベル「1」は室内着、衣服レベル「2」は外出着、衣服レベル「3」は仕事着に対応する。
ここで、「室内着」とは、ユーザが自宅で主に着用する衣服であり、就寝時に着用する衣服を含む。そして、「室内着」として着用する衣服の画像特徴は、予め定められていてもよいし、カメラ16によりユーザを撮影した画像のうち、21:00〜6:00の間に撮影された画像においてユーザが着用している衣服の画像特徴に基づいて学習することとしてもよい。
「外出着」とは、主にユーザが仕事以外の用事で外出する際に着用する衣服である。そして、「外出着」として着用する衣服の画像特徴は、予め定められていてもよいし、カメラ16によりユーザを撮影した画像のうち、休日(土日祝日)の10:00〜20:00の間に撮影された画像においてユーザが着用している衣服の画像特徴に基づいて学習することとしてもよい。
「仕事着」とは、主にユーザが仕事で外出する際に着用する衣服である。そして、「仕事着」として着用する衣服の画像特徴は、予め定められていてもよいし、カメラ16によりユーザを撮影した画像のうち、平日の7:00〜20:00の間に撮影された画像においてユーザが着用している衣服の画像特徴に基づいて学習することとしてもよい。
[3.1.2.対人関係テーブル302]
対人関係テーブル302は、ユーザ間の対人関係を記憶したテーブルである。本実施形態では、対人関係には、上下関係、対等関係、親密関係の3つを設定することとするが、対人関係はこれらに限られるものではない。
ここで、上下関係とは、一方のユーザが他方のユーザよりも上位(優位)であることをいう。具体的には、組織におけるリーダ(上位)と、当該組織のメンバー(下位)の対人関係は上下関係となる。
対等関係とは、ユーザ間に上下関係が存在せず、かつユーザ間に親密関係が設定されていないことをいう。具体的には、上記の組織のメンバー同士や、友人同士の関係は対等関係の一例となる。
親密関係とは、ユーザ同士が家族、親しい友人等の親密な関係にあることをいう。
図8には、対人関係テーブル302の一例を示した。対人関係テーブル302は、複数のユーザ(それぞれ第1ユーザと第2ユーザとする)の対人関係を記憶したテーブルであり、第1ユーザを識別する第1ユーザID、第2ユーザを識別する第2ユーザID、両者間に設定される対人関係、対人関係が上下関係である場合における上位ユーザの情報がそれぞれ関連付けて記憶される。なお、対人関係テーブル302の情報はユーザの指定に基づいて予め登録されることとしてよい。
[3.1.3.衣服変換テーブル303]
衣服変換テーブル303は、二人のユーザ間の対人関係と、各ユーザが着用している衣服のレベル(衣服レベル)に応じて、対話実行時に各ユーザの衣服レベルを変換するか否かの判定条件、及び変換する場合の衣服レベルの情報を定めたテーブルである。
本実施形態では、衣服変換テーブル303には、それぞれの対人関係についての衣服変換情報を定めた上下関係変換テーブル303A、対等関係変換テーブル303B、親密関係変換テーブル303Cが含まれる。以下、各テーブルの詳細について説明する。
[3.1.3.1.上下関係変換テーブル303A]
上下関係変換テーブル303Aは、二人のユーザ間の対人関係が上下関係である場合に、上位と下位のそれぞれのユーザが着用している衣服のレベル(衣服レベル)に応じて、対話実行時に各ユーザの衣服レベルを変換するか否か、そして変換する場合の衣服レベルの情報を定めたテーブルである。
図9Aには、上下関係変換テーブル303Aの一例を示す。図9Aに示されるように、上下関係変換テーブル303Aにおいては、上位ユーザの衣服レベルと、下位ユーザの衣服レベルの組み合わせに応じて、上位ユーザと下位ユーザのそれぞれの着替フラグの値(ON又はOFF)、着せ替え後の衣服レベルが記憶される。なお例えば、着替フラグは真偽値であり、値が1のときにON、値が0のときにOFFとしてよい。なお、ユーザに設定される着替フラグがONであれば、当該ユーザについて着せ替えを行うこととし、OFFであれば当該ユーザについて着せ替えを行わないこととする。
図9Aに示されるように、上位ユーザの衣服レベルが2以上である場合には、下位ユーザの衣服レベルが上位ユーザの衣服レベルと一致するように衣服レベルが決定される。一方で、上位ユーザの衣服レベルが2未満である場合には、下位ユーザの衣服レベル又は所定レベル(図9Aに示す例ではレベル「2」)のいずれか高い方に変換後の衣服レベルが決定される。
[3.1.3.2.対等関係変換テーブル303B]
対等関係変換テーブル303Bは、二人のユーザ間(それぞれ第1ユーザ、第2ユーザとする)の対人関係が対等関係である場合に、それぞれのユーザが着用している衣服のレベル(衣服レベル)に応じて、対話実行時に各ユーザの衣服レベルを変換するか否か、そして変換する場合の衣服レベルの情報を定めたテーブルである。
図9Bには、対等関係変換テーブル303Bの一例を示す。図9Bに示されるように、対等関係変換テーブル303Bにおいては、第1ユーザの衣服レベルと、第2ユーザの衣服レベルの組み合わせに応じて、第1ユーザと第2ユーザのそれぞれの着替フラグの値(ON又はOFF)、着せ替え後の衣服レベルが記憶されている。
図9Bに示されるように、第1ユーザと第2ユーザのうちいずれかの衣服レベルが2以上である場合には、第1ユーザの衣服レベルと第2ユーザの衣服レベルのうち高い方が変換後の衣服レベルとなる。一方で、第1ユーザと第2ユーザの両者の衣服レベルが2未満である場合には、所定レベル(図9Bに示す例ではレベル「2」)が変換後の衣服レベルとなる。
[3.1.3.3.親密関係変換テーブル303C]
親密関係変換テーブル303Cは、二人のユーザ間(それぞれ第1ユーザ、第2ユーザとする)の対人関係が親密関係である場合に、それぞれのユーザが着用している衣服のレベルに応じて、対話実行時に各ユーザの衣服レベルを変換するか否か、そして変換する場合の衣服レベルの情報を定めたテーブルである。
図9Cには、親密関係変換テーブル303Cの一例を示す。図9Cに示されるように、親密関係変換テーブル303Cにおいては、第1ユーザの衣服レベルと、第2ユーザの衣服レベルの組み合わせに応じて、第1ユーザと第2ユーザのそれぞれの着替フラグの値(ON又はOFF)、着せ替え後の衣服レベルが記憶されている。
図9Cに示されるように、ユーザの衣服レベルが0である場合には、変換後の衣服レベルは1以上の所定値となる。図9Cに示す例においては、ユーザの衣服レベルが0である場合には、変換後の衣服レベルが「1」となる。
[3.1.4.衣服画像テーブル304]
衣服画像テーブル304は、衣服を着せ替えると判定されたユーザに対して、着せ替える仮想衣服の情報(画像情報)を格納したテーブルである。
図10には、衣服画像テーブル304の一例を示した。図10に示されるように、衣服画像テーブル304には、着せ替えを行うユーザ(着替ユーザ)のユーザID(着替ユーザID)、対話の相手であるユーザ(相手ユーザ)のユーザID(相手ユーザID)、着替ユーザについて着せ替える衣服のレベル(衣服レベル)、着替ユーザの撮影画像に合成する衣服画像の情報が関連付けて記憶される。
図10に示した例においては、例えば第1ユーザU1と第2ユーザU2との対話を開始する際に、第1ユーザU1を衣服レベル3の仮想衣服に着せ替えると判定された場合には、衣服レベル「3」(仕事着)に紐付けられる衣服画像(Img3)が、第1ユーザU1の衣服領域に合成されることなる。
なお、衣服画像テーブル304の衣服画像の情報は、ユーザ(着替ユーザ)が入力した情報に基づいて予め登録されることとしてよい。また、例えば第1ユーザU1(又は第2ユーザU2)に関連付けて記憶される衣服画像は、例えばカメラ16(又はカメラ26)による第1ユーザU1(又は第2ユーザU2)の撮影画像から切り出した衣服画像の情報としてよい。
ここで、衣服レベルに対して複数の衣服画像の情報が関連付けられている場合には、いずれかの衣服画像をランダムに選択してもよいし、デフォルトの衣服画像を選択することとしてもよい。例えば、一の衣服レベルに関連付けられる複数の衣服画像のうち、ユーザの使用頻度が最も高い衣服に対応する衣服画像を上記のデフォルトの衣服画像として設定することとしてよい。
[3.2.撮影画像送信部100、撮影画像送信部200、撮影画像取得部310]
撮影画像送信部100は、主に第1端末10の制御部11、記憶部12、通信部13、カメラ16及び赤外線センサ19により実現される。撮影画像送信部200は、主に第2端末20の制御部21、記憶部22、通信部23、カメラ26及び赤外線センサ29により実現される。撮影画像取得部310は、主に対話制御サーバ30の制御部31、記憶部32、及び通信部33により実現される。
撮影画像送信部100は、第1ユーザU1をカメラ16により撮影した撮影画像と、赤外線センサ19による測定情報とを対話制御サーバ30に送信する。例えば、撮影画像送信部100は非対話状態においては、定期的なタイミング(例えば1時間に1度)でカメラ16による第1ユーザU1の撮影画像と、赤外線センサ19による測定情報とを送信することとしてよい。また、撮影画像送信部100は、対話開始要求を受け付けたタイミングでカメラ16による第1ユーザU1の撮影画像と、赤外線センサ19による測定情報とを対話制御サーバ30に送信することとしてよい。そして、撮影画像送信部100は、対話実行中においては、所定の間隔で連続的に(例えば1/60秒おきに)撮影した第1ユーザU1の撮影画像を対話制御サーバ30に送信することとしてよい。
同様に、撮影画像送信部200は、第2ユーザU2をカメラ26により撮影した撮影画像と、赤外線センサ29による測定情報とを対話制御サーバ30に送信する。例えば、撮影画像送信部200は非対話状態においては、定期的なタイミング(例えば1時間に1度)でカメラ26による第2ユーザU2の撮影画像と、赤外線センサ29による測定情報とを送信することとしてよい。また、撮影画像送信部200は、対話開始要求を受け付けたタイミングでカメラ26による第2ユーザU2の撮影画像と、赤外線センサ29による測定情報とを対話制御サーバ30に送信することとしてよい。そして、撮影画像送信部200は、対話実行中においては、所定の間隔で連続的に(例えば1/60秒おきに)撮影した第2ユーザU2の撮影画像を対話制御サーバ30に送信することとしてよい。
撮影画像取得部310は、第1取得部311及び第2取得部312を有する。そして、第1取得部311は、撮影画像送信部100により送信された第1ユーザU1の撮影画像と測定情報とを受信し、取得する。第1取得部311は、取得した撮影画像と測定情報について、撮影日時(測定日時)とともにデータ記憶部300に記憶することとしてよい。
同様に、第2取得部312は、撮影画像送信部200により送信された第2ユーザU2の撮影画像と測定情報とを受信し、取得する。第2取得部312は、取得した撮影画像と測定情報について、撮影日時(測定日時)とともにデータ記憶部300に記憶することとしてよい。
[3.3.開始要求部110、開始要求部210、開始要求受付部320]
開始要求部110は、主に第1端末10の制御部11、記憶部12、通信部13及び入力部14により実現される。開始要求部210は、主に第2端末20の制御部21、記憶部22、通信部23及び入力部24により実現される。開始要求受付部320は、対話制御サーバ30の制御部31、記憶部32及び通信部33により実現される。
開始要求部110は、第1ユーザU1から受け付けた情報に基づいて、第1ユーザU1により指定されたユーザを相手とする対話の開始を要求する。例えば、開始要求部110は、入力部14により第1ユーザU1から入力された情報に基づいて、第2ユーザU2を指定した対話の開始要求を受け付けた場合に、対話制御サーバ30に対して、対話相手を第2ユーザU2とした対話の開始を要求する。なお、開始要求部110による対話の開始要求とともに、撮影画像送信部100は、第1ユーザU1の撮影画像及び測定情報を対話制御サーバ30に送信することとしてよい。
同様に、開始要求部210は、第2ユーザU2から受け付けた情報に基づいて、第2ユーザU2により指定されたユーザを相手とする対話の開始を要求する。例えば、開始要求部210は、入力部24により第2ユーザU2から入力された情報に基づいて、第1ユーザU1を指定した対話の開始要求を受け付けた場合に、対話制御サーバ30に対して、対話相手を第1ユーザU1とした対話の開始を要求する。なお、開始要求部210による対話の開始要求とともに、撮影画像送信部200は、第2ユーザU2の撮影画像及び測定情報を対話制御サーバ30に送信することとしてよい。
開始要求受付部320は、開始要求部110又は開始要求部210から対話の開始要求を受け付ける。例えば、開始要求受付部320は、開始要求部110から第2ユーザU2を相手とする対話の開始要求を受け付けると、第2ユーザU2に関連付けて記憶されるデバイス(ここでは第2端末20)に開始要求を転送する。そして、第2端末20では、対話制御サーバ30から開始要求の転送を受けると、撮影画像送信部200により対話制御サーバ30に第2ユーザU2の撮影画像及び測定情報を送信する。
同様に、開始要求受付部320は、開始要求部210から第1ユーザU1を相手とする対話の開始要求を受け付けると、第1ユーザU1に関連付けて記憶されるデバイス(ここでは第1端末10)に開始要求を転送する。そして、第1端末10では、対話制御サーバ30から開始要求の転送を受けると、撮影画像送信部100により対話制御サーバ30に第1ユーザU1の撮影画像及び測定情報を送信する。
[3.4.衣服レベル判定部330]
衣服レベル判定部330は、主に対話制御サーバ30の制御部31及び記憶部32により実現される。衣服レベル判定部330は、第1判定部331、第2判定部332を有する。
第1判定部331は、開始要求受付部320において対話の開始要求を受け付けた後に、撮影画像送信部100により送信され撮影画像取得部310で受信された撮影画像、赤外線センサ19の測定情報に基づいて、当該受信された撮影画像に映し出されている第1ユーザU1の衣服のレベルを判定する。
例えば、第1判定部331は、対話の開始要求を受付後に、撮影画像取得部310により受信された撮影画像及び赤外線センサ19の測定情報に基づいて、撮影画像における第1ユーザU1の衣服領域を特定するとともに、特定した衣服領域の画像特徴(衣服パターン)を生成する。なお、衣服パターンの生成処理の詳細については、後述する。
次に、第1判定部331は、上記生成した衣服パターン(対象衣服パターン)が、複数段階の衣服レベルのうちどれに該当するかを判定する。具体的には、第1判定部331は、衣服レベルテーブル301において第1ユーザU1に関連付けて記憶される各衣服レベルについて学習された画像特徴と、対象衣服パターンとの類似度(例えばベクトル間距離)を算出し、最も類似度が高い(例えば最もベクトル間距離が近い)画像特徴の衣服レベルに該当することと判定する。なお、第1判定部331は、撮影画像から衣服領域が検出されなかった場合には、衣服の着用がないとして衣服レベル「0」と判定することとしてよい。
そして、第2判定部332は、開始要求受付部320において対話の開始要求を受け付けた後に、撮影画像送信部200により送信され撮影画像取得部310で受信された撮影画像、赤外線センサ29の測定情報に基づいて、当該受信された撮影画像に映し出されている第2ユーザU2の衣服のレベルを判定する。第2判定部332における衣服レベルの判定処理は、上述した第1判定部331の衣服レベルの判定処理と同様の処理により実現されるため説明を省略する。
[3.5.着替判定部340]
着替判定部340は、主に対話制御サーバ30の制御部31及び記憶部32により実現される。着替判定部340は、開始要求受付部320による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、第1判定部331により判定された第1ユーザU1の衣服レベルと、第2判定部332により判定された第2ユーザU2の衣服レベルと、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係について予め定められた衣服レベルの条件(衣服変換テーブル303)に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれについて衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する。以下、着替判定部340における処理を具体的に説明する。
まず、着替判定部340は、対人関係テーブル302において、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれのユーザIDに関連付けられているレコードを検索し、検索されたレコードの記憶内容に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係を特定する。図8に示される例においては、第1ユーザU1と第2ユーザU2との対人関係は「上下関係」であり、第2ユーザU2が上位、第1ユーザU1が下位の関係にあると特定される。
次に、着替判定部340は、上記特定した第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係に基づいて、衣服変換テーブル303のうち第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係についての衣服レベルの条件を定めたテーブルを参照する。上記の例では、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係は「上下関係」であるため、着替判定部340は、上下関係についての衣服レベルの条件を定めた上下関係変換テーブル303Aを参照する。
次に、着替判定部340は、第1ユーザU1の衣服レベルと、第2ユーザU2の衣服レベルと、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係に基づいて参照した各々の衣服レベルの条件(変換内容)を定めたテーブルに基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれについて衣服を仮想的に着せ替えるか否か、すなわち衣服レベルを変更するか否かを判定する。
上記の例では、上下関係変換テーブル303Aにおいて、下位ユーザである第1ユーザU1の衣服レベルと、上位ユーザである第2ユーザU2の衣服レベルとに基づいて特定されるセルに記憶される情報に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれの着せ替え判定を行う。具体的には、上記特定されるセルにおいて、着替フラグがONとなっているユーザについては、着せ替えを行うと判定し、着替フラグがOFFとなっているユーザについては着せ替えを行わないと判定する。そして、着せ替えを行うと判定された場合には、着替判定部340は、上記特定されるセルに記憶される衣服レベルを、着せ替えを行うユーザの変換後の衣服レベルとする。
[3.6.表示制御部350、表示制御部120、表示制御部220]
表示制御部350は、主に対話制御サーバ30の制御部31、記憶部32及び通信部33により実現される。表示制御部120は、主に第1端末10の制御部11、記憶部12、通信部13及び表示部15により実現される。表示制御部220は、主に第2端末20の制御部21、記憶部22、通信部23及び表示部25により実現される。
表示制御部350は、着替判定部340により第1ユーザU1の衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合に、第1取得部311により取得される撮影画像において第1ユーザU1が映し出される領域に、着替判定部340により第1ユーザU1について設定された変換後の衣服レベルの衣服画像を合成した合成画像を、第2端末20の表示部25に表示させる。すなわち、表示制御部350は、上記合成した合成画像を、第1ユーザU1の撮影画像として第2端末20に送信する。そして、表示制御部220は、表示制御部350より送信された画像を受信し、受信した画像を表示部25に表示させる。
なお、上記の第1ユーザU1の撮影画像に合成される衣服画像は、衣服画像テーブル304において、着替ユーザである第1ユーザU1、相手ユーザである第2ユーザU2、第1ユーザU1について設定された変換後の衣服レベルに基づいて特定されるレコードに記憶される衣服画像としてよい。
また、着替判定部340により第2ユーザU2の衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、第2ユーザU2について第2取得部312により取得される撮影画像において第2ユーザU2が映し出される領域に、着替判定部340により第2ユーザU2について設定された変換後の衣服レベルの衣服画像を合成した合成画像を、第2端末20の表示部25に表示させる。すなわち、表示制御部350は、上記合成した合成画像を、第2ユーザU2の撮影画像として第1端末10に送信する。そして、表示制御部120は、表示制御部350より送信された画像を受信し、受信した画像を表示部15に表示させる。
なお、上記の第2ユーザU2の撮影画像に合成される衣服画像は、衣服画像テーブル304において、着替ユーザである第2ユーザU2、相手ユーザである第1ユーザU1、第2ユーザU2について設定された変換後の衣服レベルに基づいて特定されるレコードに記憶される衣服画像としてよい。
また、表示制御部350は、着替判定部340により第1ユーザU1の着せ替えを行わないと判定した場合には、第1取得部311により取得した第1ユーザU1の撮影画像を第2端末20に送信し、第2端末20の表示部25に表示させる。同様に、表示制御部350は、着替判定部340により第2ユーザU2の着せ替えを行わないと判定した場合には、第2取得部312により取得した第2ユーザU2の撮影画像を第1端末10に送信し、第1端末10の表示部15に表示させる。
なお、対話開始以後には、第1端末10からは、第1ユーザU1の撮影画像とともにマイク17により集音された音声データが対話制御サーバ30に送信される。そして、対話制御サーバ30は、第1ユーザU1の撮影画像(合成画像)とともに、第1端末10から受信した第1ユーザU1の音声データを第2端末20に送信しており、第2端末20では、第1ユーザU1の撮影画像(合成画像)と音声データとが同期再生される。同様に、対話開始以後には、第2端末20からは、第2ユーザU2の撮影画像(合成画像)とともにマイク27により集音された音声データが対話制御サーバ30に送信される。そして、対話制御サーバ30は、第2ユーザU2の撮影画像(合成画像)とともに、第2端末20から受信した第2ユーザU2の音声データを第1端末10に送信しており、第1端末10では、第2ユーザU2の撮影画像(合成画像)と音声データとが同期再生される。
[4.対話システム1における処理の流れ]
次に、図11乃至図16に基づいて、対話システム1において実行される処理の具体的について説明する。
[4.1.衣服の画像特徴の学習処理]
まず、図11に基づいて、ユーザの各衣服レベルの画像特徴を学習する処理の一例について説明する。
図11に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、データ記憶部300から撮影画像、赤外線センサ19による測定情報を取得する(S1)。なお、対話制御サーバ30の制御部31は、S1においては、非対話状態において撮影画像送信部100により送信される情報を取得することとしてよい。
そして、対話制御サーバ30の制御部31は、取得した撮影画像に対する画像処理(例えば二値化、エッジ処理等)により顔領域を特定(顔認識処理)する(S2)。そして、対話制御サーバ30の制御部31は、予めデータ記憶部300に記憶されるユーザIDと顔領域の画像特徴のうち、S2で特定された顔領域の画像特徴に類似する画像特徴を特定することにより、撮影画像に映し出されるユーザのユーザIDを特定する(S3)。
次に、対話制御サーバ30の制御部31は、撮影画像に映し出されたユーザの衣服パターンを生成する(S4)。ここで、「衣服パターン」とは、ユーザが着用している衣服の特徴であり、具体的には、撮影画像中において特定される衣服領域(衣服が映し出された領域)の画像特徴により表される。なお、衣服パターンの生成処理の詳細については後述する。
対話制御サーバ30の制御部31は、S4において特定された衣服パターンが、当該ユーザIDについて直前の衣服パターンから変化がある場合には(S5:Y)、S6に進み、S4において特定された衣服パターンが、当該ユーザIDについて直前の衣服パターンから変化がない場合には(S5:N)、S14に進む。
S6において、対話制御サーバ30の制御部31は、撮影画像の撮影時間が平日夜間である(例えば、平日の21:00〜2:00)場合には(S6:Y)、変化後の衣服パターンを、S3で特定したユーザIDの室内着の衣服パターンに、変化前の衣服パターンを仕事着に分類し(S7)、S14に進む。一方、S6において、撮影画像の撮影時間が平日夜間でなく(S6:N)、平日朝である(例えば、5:00〜8:00)場合には(S8:Y)、対話制御サーバ30の制御部31は、変化前の衣服パターンを、S3で特定したユーザIDの室内着の衣服パターンに、変化後の衣服パターンを仕事着に分類し(S9)、S14に進む。
また、S8において、撮影画像の撮影時間が平日朝でなく(S8:N)、休日夜間である(例えば、休日の19:00〜24:00)場合には(S10:Y)、対話制御サーバ30の制御部31は、変化後の衣服パターンを、S3で特定したユーザIDの室内着の衣服パターンに、変化前の衣服パターンを外出着に分類し(S11)、S14に進む。一方、S10において、撮影画像の撮影時間が休日夜間でなく(S10:N)、休日朝である(例えば、休日の8:00〜10:00)場合には(S11:Y)、対話制御サーバ30の制御部31は、変化前の衣服パターンを、S3で特定したユーザIDの室内着の衣服パターンに、変化後の衣服パターンを外出着に分類し(S12)、S14に進む。
そして、S14において、データ記憶部300に記憶される撮影画像、測定情報に未処理のデータがある場合には(S14:N)、S1に戻る。一方で、S14において、データ記憶部300に記憶される撮影画像、測定情報に未処理のデータがない場合には(S14:Y)、対話制御サーバ30の制御部31は、ユーザIDの室内着として分類された衣服パターンに基づいて各分類(具体的には、室内着、外出着、仕事着)の画像特徴を学習する(S15)。
具体的には、対話制御サーバ30の制御部31は、ユーザIDの各分類の衣服パターンの画像特徴である特徴ベクトルの代表ベクトルを決定し、決定した代表ベクトルを各分類の画像特徴とすることとしてよい。なお、代表ベクトルは、各分類の特徴ベクトルの平均としてもよいし、各分類の特徴ベクトルのうち最も他の特徴ベクトルとの距離が近いもの(すなわちより中心に位置するもの)を代表ベクトルとして選択してもよい。また、各分類の衣服パターンのうち最も使用頻度が高い衣服パターンの情報に基づいて、上記の画像特徴の学習処理を行うこととしてもよい。
また、対話制御サーバ30の制御部31は、S14で学習された画像特徴を、衣服レベルテーブル301において対応するユーザIDと衣服レベルに関連付けて記憶することとする。
ここで、図12に示されるフロー図に基づいて、上記のS4において実行される衣服パターンの生成処理について説明する。
図12に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、撮影画像とともに取得された赤外線センサ19の測定情報に基づいて、第1ユーザU1の骨格モデルを作成する(S21)。そして、対話制御サーバ30の制御部31は、S21で作成した骨格モデルに基づいて、第1ユーザU1の衣服領域を抽出する(S22)。なお、衣服領域とは、衣服が映し出される画像領域のことをいう。
次に、対話制御サーバ30の制御部31は、S22で抽出された第1ユーザU1の上半身と下半身の衣服のそれぞれの色ヒストグラムを生成するとともに(S23)、それぞれの形状データ(エッジデータ)を生成する(S24)。
そして、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1の上半身と下半身のそれぞれの衣服の色、形状の情報を含む衣服パターンの情報を生成し(S25)、衣服パターンの生成処理を抜ける。
また、衣服の各分類の画像特徴を学習する処理は、上記のフロー図に基づいて説明したものに限定されない。以下においては、図13に示されるフロー図に基づいて、室内着の画像特徴を学習する処理の一例について説明する。
図13に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、対象日の朝に撮影された撮影画像から得られた第1衣服パターンと、対象日の前日夜に撮影された撮影画像から得られた第2衣服パターンとを取得する(S31)。
そして、対話制御サーバ30の制御部31は、第1衣服パターンと第2衣服パターンとの差異が閾値以内であって、両者が一致しているとみなせる場合には(S32:Y)、第1衣服パターンと第2衣服パターンとを室内着に分類する(S33)。
そして、対話制御サーバ30の制御部31は、室内着に分類された衣服パターンに基づいて画像特徴を学習する(S34)。なお、S34における画像特徴の学習処理については、図11におけるS15の処理と同様であるため説明を省略する。
S34の後、又はS32において第1衣服パターンと第2衣服パターンとが一致していない場合には(S32:N)、処理を終了する。
以上の処理によれば、ユーザが就寝時に着用している衣服の特徴を学習することができる。
[4.2.対話制御処理]
次に、図14及び図15に示すシーケンス図に基づいて、対話システム1において実行される対話制御処理の一例について説明する。以下に説明する例においては、第2ユーザU2から第1ユーザU1への対話を要求することとするが、第1ユーザU1から第2ユーザU2に対して対話が要求される場合にも同様の処理により実現できる。
図14に示されるように、第2端末20の制御部21は、入力部24により第2ユーザU2から受け付けた操作に基づいて、第1ユーザU1を対話相手に指定した対話の開始を対話制御サーバ30に対して要求する(S201)。
対話制御サーバ30の制御部31は、通信部33を介して第2端末20から対話開始要求を受け付ける(S301)。ここで、対話制御サーバ30の制御部31は、対話相手に指定された第1ユーザU1に紐付けられたデバイス情報に基づいて第1端末10を特定するとともに、特定した第1端末10に対話開始要求を転送する(S302)。
第1端末10の制御部11は、通信部13を介して対話制御サーバ30から対話開始要求を受け付けると(S101)、カメラ16により第1ユーザU1を撮影し、撮影した画像(撮影画像)を対話制御サーバ30に送信する(S102)。
また、第2端末20の制御部21は、S201の後に、カメラ26により第2ユーザU2を撮影し、撮影した画像(撮影画像)を対話制御サーバ30に送信する(S202)。
対話制御サーバ30の制御部31は、通信部33を介して第1端末10から第1ユーザU1の撮影画像(第1撮影画像)を、そして第2端末20から第2ユーザU2の撮影画像(第2撮影画像)をそれぞれ受信する(S303)。
対話制御サーバ30の制御部31は、第1撮影画像の中から第1ユーザU1の衣服が映し出された衣服領域(第1衣服領域)を、そして第2撮影画像の中から第2ユーザU2の衣服が映し出された衣服領域(第2衣服領域)をそれぞれ抽出する(S304)。
対話制御サーバ30の制御部31は、上記抽出した第1衣服領域の画像特徴に基づいて、第1ユーザU1の衣服レベルを、そして第2衣服領域の画像特徴に基づいて第2ユーザU2の衣服レベルをそれぞれ判定する(S305)。具体的には、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルがそれぞれ、レベル「0」(未着衣)、レベル「1」(室内着)、レベル「2」(外出着)、レベル「3」(仕事着)のいずれであるかを判定する。なお、S305における衣服レベルの判定処理は着替判定部340により実行されるものである。
また、対話制御サーバ30の制御部31は、対人関係テーブル302を参照して、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係を特定する(S306)。
そして、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1の衣服レベル、第2ユーザU2の衣服レベル、及び第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係に定められた衣服変換テーブル303の情報に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する(S307)。ここで、S307において実行される処理(着替判定処理)の詳細は、図16に示すフロー図に基づいて説明する。
図16に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、S306で特定された第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係が、「上下関係」である場合には(S3071:上下関係)、上下関係変換テーブル303Aを参照し(S3072)、「対等関係」である場合には(S3071:対等関係)、対等関係変換テーブル303Bを参照し(S3073)、「親密関係」である場合には(S3071:親密関係)、親密関係変換テーブル303Cを参照する(S3074)。
次に、対話制御サーバ30の制御部31は、S305で特定された第1ユーザU1の衣服レベルと、第2ユーザU2の衣服レベルと、上記参照した変換テーブルとに基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれについて着せ替えが必要か否かを判定する(S3075)。上記判定は、上記参照した変換テーブルにおいて、第1ユーザU1の衣服レベルと、第2ユーザU2の衣服レベルに基づいて特定されるセルに記憶される各ユーザの着替フラグの値(ON又はOFF)に基づいて実行される。具体的には、対話制御サーバ30の制御部31は、上記特定されるセルに記憶される着替フラグがONであれば着せ替えが必要と判定し、OFFであれば不要と判定する。
S3075の判定処理の結果、ユーザについて着せ替えが必要と判定された場合には(S3075:Y)、当該ユーザについて着替フラグをONに設定するとともに(S3076)、着せ替えに係る衣服レベルと衣服画像を決定し(S3077)、着替判定処理を抜ける。具体的には、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1、第2ユーザU2、上記特定されるセルに記憶される衣服レベルについて、衣服画像テーブル304に記憶される衣服画像を、上記の着せ替えに係る衣服画像に決定する。
一方、S3075の判定処理の結果、ユーザについて着せ替えが必要でないと判定された場合には(S3075:N)、当該ユーザについて着替フラグをOFFに設定し(S3078)、着替判定処理を抜ける。なお、S3075〜S3078に示すフローは第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれについて実行されるものとする。
ここで再び図14のシーケンス図に戻り、S307以降の処理について説明を続ける。
図14に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、S307の処理を終えると、第1端末10と第2端末20のそれぞれに対して、対話の開始処理を通知して、対話処理を開始させる(S308)。
第1端末10の制御部11は、対話制御サーバ30から対話の開始が通知されると、第2端末20との対話処理を開始する(S103)。同様に、第2端末20の制御部21は、対話制御サーバ30から対話の開始が通知されると、第1端末10との対話処理を開始する(S203)。ここで、対話の開始以後に実行される処理について図15に示すシーケンス図に基づいて説明する。
図15に示されるように、第1端末10の制御部11は、カメラ16により撮影される第1ユーザU1の撮影画像と、マイク17により集音される音声データとを対話制御サーバ30に送信する(S111)。
同様に、第2端末20の制御部21は、カメラ26により撮影される第2ユーザU2の撮影画像と、マイク27により集音される音声データとを対話制御サーバ30に送信する(S211)。
対話制御サーバ30の制御部31は、通信部33を介して第1ユーザU1の撮影画像と音声データ、及び第2ユーザU2の撮影画像と音声データを受信する(S311)。そして、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1について着替フラグがONに設定されている場合には(S312:Y)、第1ユーザU1の撮影画像における衣服領域に、第1ユーザU1について決定された着替用の衣服画像を合成した合成画像を生成する(S313)。この場合、上記生成した合成画像が第2端末20における再生用の画像となる。一方で、第1ユーザU1について着替フラグがONに設定されていない場合には(S312:N)、S311で受信された撮影画像が、第2端末20における再生用の画像となる。
同様に、対話制御サーバ30の制御部31は、第2ユーザU2について着替フラグがONに設定されている場合には(S312:Y)、第2ユーザU2の撮影画像における衣服領域に、第2ユーザU2について決定された着替用の衣服画像を合成した合成画像を生成する(S313)。この場合、上記生成した合成画像が第1端末10における再生用の画像となる。一方で、第2ユーザU2について着替フラグがONに設定されていない場合には(S312:N)、S311で受信された撮影画像が、第1端末10における再生用の画像となる。
次に、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1が映し出された再生用の画像及び音声データを第2端末20に送信するとともに、第2ユーザU2が映し出された再生用の画像及び音声データを第1端末10に送信する(S314)。
第1端末10の制御部11は、通信部13を介して第2ユーザU2が映し出された再生用の画像及び音声データを受信し、受信した画像を表示部15に表示させるとともに、受信した音声データをスピーカ18により出力して再生する(S112)。
同様に、第2端末20の制御部21は、通信部23を介して第1ユーザU1が映し出された再生用の画像と音声データとを受信し、受信した画像を表示部25に表示させるとともに、受信した音声データをスピーカ28により出力して再生する(S212)。
第1端末10の制御部11は、対話処理を終了しない場合には(S113:N)、S111に戻る。同様に、第2端末20の制御部21は、対話処理を終了しない場合には(S213:N)、S211に戻る。
また、第1端末10の制御部11は、例えば入力部14で受け付けた操作に基づいて対話処理を終了する場合には(S113:Y)、終了処理を実行し(S114)、対話処理を終了する。この場合、第1端末10の制御部11は、対話制御サーバ30に終了を通知し、対話制御サーバ30の制御部31は第2端末20に対話処理の終了を通知して処理を終了させる(S315)。第2端末20の制御部21は、対話の終了の通知を受けた場合には、対話処理を終了する(S214)。
同様に、第2端末20の制御部21は、例えば入力部24で受け付けた操作に基づいて対話処理を終了する場合には(S213:Y)、終了処理を実行し(S214)、対話処理を終了する。この場合、第2端末20の制御部21は、対話制御サーバ30に終了を通知し、対話制御サーバ30の制御部31は第1端末10に対話処理の終了を通知して処理を終了させる(S315)。第1端末10の制御部11は、対話の終了の通知を受けた場合には、対話処理を終了する(S114)。
以上説明した対話システム1によれば、第1ユーザU1と第2ユーザU2が対話を開始する際に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれが着用する衣服が、相手との対人関係に照らして不適切である場合には、適切なレベルの仮想的な衣服に着替えた状態で対話を行うことができる。これにより、第1ユーザU1と第2ユーザU2の双方が、相手に対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避できる。
また、第1ユーザU1と第2ユーザU2の双方が、相手にとって不適当な衣服を着用しているか否かを気にせずに対話を行うことができる。
また、対話システム1によれば、ユーザにとって対話相手の対人関係が上位である場合には、対話相手の衣服レベルに合わせた状態で対話を行うことができる。
また、対話システム1によれば、ユーザにとって対話相手の対人関係が対等である場合には、ユーザと対話相手のうち衣服レベルの高い方に合わせた状態で対話を行うことができる。
また、対話システム1によれば、ユーザの衣服レベルが所定レベルよりも低い場合(例えば未着衣や室内着の場合)には、ユーザを所定レベル以上の仮想的な衣服に着せ替えた状態(例えば外出着や仕事着等に着せ替えた状態)で対話を実行できる。
また、対話システム1によれば、ユーザの着せ替えに用いる衣服画像を、対話相手と着せ替え後の衣服レベルに対して予め登録することができる。
[5.その他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態においては、対話システム1において対話を行う第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係及び両者の実際の衣服レベルに基づいて両者の衣服レベルを決定したが、更に第1ユーザU1と第2ユーザU2のいる場所、対話が行われる時間帯を考慮して両者の衣服レベルを決定してもよい。以下、図17及び図18に基づいて、対話場所及び対話時間帯に応じて第1ユーザU1と第2ユーザU2の適切な衣服レベルを決定する例について説明する。
図17には、時間場所衣服テーブルの一例を示した。図17に示されるように、時間場所衣服テーブルとは、時間帯と場所に対して、適切な衣服レベルを定めたテーブル情報である。なお、時間場所衣服テーブルは、データ記憶部300に記憶されることとしてよい。
例えば、図17に示される例では、時間帯、場所がそれぞれ平日夜、公共の場所であれば、適切な衣服レベルは外出着(レベル「2」)以上であり、平日夜、住宅であれば、適切な衣服レベルは室内着(レベル「1」)以上となっている。
次に、図18に示したフロー図に基づいて、対話時間及び対話場所を考慮した場合における着替判定処理の一例について説明する。
図18に示されるように、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係が所定の関係(例えば対等関係)である場合には(S401:Y)、時間場所衣服テーブルを参照する(S402)。また、第1ユーザU1と第2ユーザU2の対人関係が所定の関係(例えば対等関係)でない場合には(S401:N)、対話制御サーバ30の制御部31は、着替判定処理を抜ける。
そして、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれの衣服レベルが所定レベル以下(例えば未着衣のレベル「0」)である場合には(S403:Y)、S405に進む。また、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれの衣服レベルが所定レベル以下(例えば未着衣のレベル「0」)でなく(S403:N)、更に第1ユーザU1と第2ユーザU2の衣服レベルが相違している場合には(S404:Y)、S405に進む。
S405において、対話制御サーバ30の制御部31は、現在の日時と、第1ユーザU1の操作する第1端末10が設置されている場所について時間場所衣服テーブルに関連付けられている衣服レベルと、第1ユーザU1の衣服レベルとのうち高い方を第1ユーザU1の衣服レベルとする。
更に、S405において、対話制御サーバ30の制御部31は、現在の日時と、第2ユーザU2の操作する第2端末20が設置されている場所について時間場所衣服テーブルに関連付けられている衣服レベルと、第2ユーザU2の衣服レベルとのうち高い方を第2ユーザU2の衣服レベルとする。
次に、対話制御サーバ30の制御部31は、S405で決定した第1ユーザU1の衣服レベルと、第2ユーザU2の衣服レベルのうち高い方を選択する(S406)。
対話制御サーバ30は、ユーザについてS405で決定した衣服レベルと、S406で選択した衣服レベルとが相違する場合には、着せ替えが必要と判断し(S407:Y)、当該ユーザについて着替フラグをONに設定するとともに(S408)、着せ替えに用いる衣服画像を決定し(S409)、着替判定処理を抜ける。例えば、第1ユーザU1について着替フラグがONに設定される場合に、対話制御サーバ30の制御部31は、第1ユーザU1、第2ユーザU2、S406で選択された衣服レベルについて、衣服画像テーブル304に記憶される衣服画像を、上記の着せ替えに用いる衣服画像とする。
一方、S407でユーザに対し着せ替えが不要と判定された場合には(S407:N)、当該ユーザについて着替フラグをOFFに設定し(S410)、着替判定処理を抜ける。なお、S407〜S410に示すフローは第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれについて実行されるものとする。
また、着替判定処理以外については図14及び図15において説明した処理と同様の処理を実行することとしてよいため説明を省略する。
以上説明した対話システム1によれば、第1ユーザU1と第2ユーザU2が対話を行う際には、第1ユーザU1と第2ユーザU2は、それぞれの場所及び時間帯に応じて定められる衣服レベルのうちより高い方に合わせた状態で対話を行うことができる。これにより、場所や時間帯に照らして不適切な格好で対話が実行されてしまうことを回避できる。
また例えば、上記の実施形態においては、第1端末10と第2端末20との通信を対話制御サーバ30が中継することとしたが、第1端末10と第2端末20とが直接通信するようにしてもよい。この場合においては、第1端末10又は第2端末20が対話制御サーバ30の機能を有し、対話制御サーバ30が実行する処理を行うこととしてよい。
[6.付記]
本発明の代表的な態様は以下の通りである。
本発明に係る対話システムは、第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムであって、前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付手段と、前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得手段と、前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得手段と、前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定手段と、前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定手段と、前記受付手段による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定手段と、前記着替判定手段により前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。
また、本発明に係る対話システムの制御方法は、第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムの制御方法であって、前記対話システムに、前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付ステップと、前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得ステップと、前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得ステップと、前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定ステップと、前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定ステップと、前記受付ステップで対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定ステップと、前記着替判定ステップで前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合に、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御ステップと、を実行させる。
上記の対話システム及び対話システムの制御方法によれば、第1ユーザが第2ユーザと対話を開始する際に、第1ユーザの着用する衣服が第1ユーザと第2ユーザの対人関係に照らして不適切である場合には、第1ユーザは適切なレベルの仮想的な衣服に着替えた状態で対話を行うことができる。
これにより、第1ユーザは、対話相手の第2ユーザに対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避できる。
また、第1ユーザは、対話相手の第2ユーザに対して不適切な衣服を着用しているか否かを気にせずに第2ユーザとの対話を行うことができる。
上記の対話システムにおいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係において前記第2ユーザが上位であり、且つ前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルが異なる場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、前記表示制御手段は、前記第2ユーザの衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第1ユーザは、対人関係が上位である第2ユーザと対話をする際には、第2ユーザの衣服レベルに合わせた状態で対話を行うことができる。
上記の対話システムにおいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係において前記第1ユーザと前記第2ユーザが対等であり、且つ前記第1ユーザの衣服レベルが、前記第2ユーザの衣服レベルよりも低い場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、前記表示制御手段は、前記第2ユーザの衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第1ユーザは、対人関係が対等な第2ユーザと対話をする際には、第1ユーザと第2ユーザのうち衣服レベルの高い方に合わせた状態で対話を行うことができる。
上記の対話システムにおいて、前記衣服レベルの条件は、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係が所定の関係である場合に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれの場所に基づいて衣服レベルを定めるものであり、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係が前記所定の関係であり、且つ前記第1ユーザの場所に基づく衣服レベルが、前記第2ユーザの場所に基づく衣服レベルよりも低い場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、前記表示制御手段は、前記第2ユーザの場所に基づく衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第1ユーザは、第1ユーザと第2ユーザのいる場所に応じて定められる衣服レベルのうちより高い方に合わせた状態で対話を行うことができる。
上記の対話システムにおいて、前記第1ユーザの衣服レベルが所定レベル未満である場合には、前記表示制御手段は、前記所定レベル以上の衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第1ユーザの衣服レベルが所定レベルよりも低い場合には、第1ユーザを所定レベル以上の衣服に着せ替えた状態で対話を実行できる。
上記の対話システムにおいて、前記第1ユーザ、前記第2ユーザ、及び衣服レベルに関連付けて衣服画像を記憶する記憶手段を備え、前記表示制御手段は、前記第1ユーザ、前記第2ユーザ、及び前記決定した衣服レベルについて前記記憶手段に記憶される衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第1ユーザの着せ替えに用いる衣服画像を、対話相手の第2ユーザと衣服レベルに対して予め登録することができる。
上記の対話システムにおいて、前記着替判定手段は、前記受付手段による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第2ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定し、前記着替判定手段により前記第2ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、前記表示制御手段は、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第2撮影画像において前記第2ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第1端末の表示部に表示させることとしてよい。
こうすることで、第2ユーザの着用する衣服が、第1ユーザと第2ユーザの対人関係に照らして不適切である場合には、第2ユーザは適切なレベルの仮想的な衣服に着替えた状態で対話を行うことができる。
これにより、第1ユーザと第2ユーザの双方が、相手に対して不適切な衣服を着用した状態での対話の実行を回避できる。
また、第1ユーザと第2ユーザの双方が、相手にとって不適当な衣服を着用しているか否かを気にせずに対話を行うことができる。
U1 第1ユーザ
U2 第2ユーザ
P1 第1撮影画像
P2 第2撮影画像
P3 第3撮影画像
P4 第4撮影画像
P5 第5撮影画像
P6 第6撮影画像
D1 第1表示画像
D2 第2表示画像
D3 第3表示画像
D4 第4表示画像
D5 第5表示画像
D6 第6表示画像
W1 仕事着
W2 外出着
W3 室内着
W4 仕事着
VW1 仮想外出着
VW3 仮想仕事着
1 対話システム
2 ネットワーク
10 第1端末
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 カメラ
17 マイク
18 スピーカ
19 赤外線センサ
20 第2端末
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
26 カメラ
27 マイク
28 スピーカ
29 赤外線センサ
30 対話制御サーバ
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
100 撮影画像送信部
110 開始要求部
120 表示制御部
200 撮影画像送信部
210 開始要求部
220 表示制御部
300 データ記憶部
301 衣服レベルテーブル
302 対人関係テーブル
303 衣服変換テーブル
303A 上下関係変換テーブル
303B 対等関係変換テーブル
303C 親密関係変換テーブル
304 衣服画像テーブル
310 撮影画像取得部
311 第1取得部
312 第2取得部
320 開始要求受付部
330 衣服レベル判定部
331 第1判定部
332 第2判定部
340 着替判定部
350 表示制御部
351 第1表示制御部
352 第2表示制御部

Claims (8)

  1. 第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムであって、
    前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付手段と、
    前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得手段と、
    前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得手段と、
    前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定手段と、
    前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定手段と、
    前記受付手段による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定手段と、
    前記着替判定手段により前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする対話システム。
  2. 前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係において前記第2ユーザが上位であり、且つ前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルが異なる場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、
    前記表示制御手段は、前記第2ユーザの衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の対話システム。
  3. 前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係において前記第1ユーザと前記第2ユーザが対等であり、且つ前記第1ユーザの衣服レベルが、前記第2ユーザの衣服レベルよりも低い場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、
    前記表示制御手段は、前記第2ユーザの衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の対話システム。
  4. 前記衣服レベルの条件は、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係が所定の関係である場合に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれの場所に基づいて衣服レベルを定めるものであり、
    前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係が前記所定の関係であり、且つ前記第1端末の場所に応じた衣服レベルが、前記第2ユーザの場所に基づく衣服レベルよりも低い場合には、前記着替判定手段は、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定し、
    前記表示制御手段は、前記第2ユーザの場所に基づく衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の対話システム。
  5. 前記第1ユーザの衣服レベルが所定レベル未満である場合には、前記表示制御手段は、前記所定レベル以上の衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の対話システム。
  6. 前記第1ユーザ、前記第2ユーザ、及び衣服レベルに関連付けて衣服画像を記憶する記憶手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記第1ユーザ、前記第2ユーザ、及び前記決定した衣服レベルについて前記記憶手段に記憶される衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の対話システム。
  7. 前記着替判定手段は、前記受付手段による対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第2ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定し、
    前記着替判定手段により前記第2ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合には、前記表示制御手段は、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第2撮影画像において前記第2ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第1端末の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の対話システム。
  8. 第1ユーザ側に設けられた第1端末と、第2ユーザ側に設けられた第2端末との双方向通信により前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で対話を実行させる対話システムの制御方法であって、前記対話システムに、
    前記第1ユーザと前記第2ユーザのうち一方から他方に向けられた対話の開始要求を受け付ける受付ステップと、
    前記第1ユーザを撮影した第1撮影画像を取得する第1取得ステップと、
    前記第2ユーザを撮影した第2撮影画像を取得する第2取得ステップと、
    前記第1撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第1ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第1判定ステップと、
    前記第2撮影画像から抽出される画像特徴に基づいて、前記第2ユーザの衣服レベルが複数段階のレベルのいずれに該当するかを判定する第2判定ステップと、
    前記受付ステップで対話の開始要求を受け付けた後であって当該対話の開始前に、前記第1ユーザの衣服レベルと、前記第2ユーザの衣服レベルと、前記第1ユーザと前記第2ユーザの対人関係について予め定められた衣服レベルの条件に基づいて、前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えるか否かを判定する着替判定ステップと、
    前記着替判定ステップで前記第1ユーザの衣服を仮想的に着せ替えると判定された場合に、前記第1ユーザの衣服レベル、前記第2ユーザの衣服レベル、及び前記衣服レベルの条件に基づいて決定した衣服レベルの衣服画像を前記第1撮影画像において前記第1ユーザが映し出される領域に合成した合成画像を、前記第2端末の表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする対話システムの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20200027147A1 (en) * 2018-07-23 2020-01-23 Avery Dennison Retail Information Services, Llc Heat transfer bonding system and method of use
JP7443473B2 (ja) 2021-11-23 2024-03-05 エヌエイチエヌ クラウド コーポレーション ビデオ会議プログラムベースの仮想フィッティング方法、そのシステム及びプログラム

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