JP2017172682A - ショックアブソーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】ショックアブソーバの長さを短くすると共に、ショックアブソーバの生産性を向上させること。【解決手段】ショックアブソーバ100は、ピストン2に設けられピストンロッド3の進退に伴って伸側室40と圧側室41の間を行き来する作動流体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰バルブ30と、減衰力を変化させる減衰力可変部10と、を備え、減衰力可変部10は、そのハウジング14がピストンロッド3に固定され、ピストン2は、ハウジング14の外周面に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、ショックアブソーバに関するものである。
特許文献1には、入力振動周波数に応じて減衰力を変化させる減衰力可変機構が、ピストンロッドの端部に設けられたショックアブソーバが開示されている。
また、特許文献2には、減衰力可変機構がピストンロッド内に設けられるショックアブソーバが開示されている。
特開2008−215462号公報 特開平3−153937号公報
特許文献1に記載のショックアブソーバでは、積層リーフバルブが設けられるピストンと減衰力可変機構とがショックアブソーバの軸方向に並んで配置されるため、ショックアブソーバの長さが長くなってしまう。
また、特許文献2に記載のショックアブソーバでは、減衰力可変機構がピストンロッド内に設けられるため、ショックアブソーバの長さを短くすることができる。しかし、減衰力可変機構をピストンロッド内に設けるために、ピストンロッドに内径切削を施す必要があるため、生産性が悪い。
本発明は、ショックアブソーバの長さを短くすると共に、ショックアブソーバの生産性を向上させることを目的とする。
第1の発明に係るショックアブソーバは、ピストンに設けられ、ピストンロッドの進退に伴って伸側室と圧側室の間を行き来する作動流体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰バルブと、減衰力を変化させる減衰力可変部と、を備え、減衰力可変部は、そのハウジングがピストンロッドに固定され、ピストンは、ハウジングの外周面に設けられることを特徴とする。
第1の発明では、減衰バルブが設けられるピストンは、減衰力可変部のハウジングの外周面に設けられるため、ピストンと減衰力可変部はショックアブソーバの径方向に並んで配置される共に、減衰力可変部をショックアブソーバに設けるにあたってピストンロッド等に加工を施す必要がない。
第2の発明は、ハウジングの外周面に締結されるナットをさらに備え、ピストン及び減衰バルブは、ハウジングの外周面に形成された段部とナットとによって挟持されて、ハウジングの外周面に設けられることを特徴とする。
第2の発明では、ピストン、減衰バルブ、及び減衰力可変部はユニット部品として組み立てた後、ピストンロッドに固定することができるため、組立性に優れる。
第3の発明は、ハウジングは、外周面にピストンが設けられる有底筒状の本体部と、本体部の開口部を封止すると共に、ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、を有することを特徴とする。
第4の発明は、ハウジングは、外周面にピストンが設けられる本体部と、本体部の一端に形成され、ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、本体部の他端に形成された開口部を封止する蓋部材と、を有することを特徴とする。
第5の発明は、ハウジングは、外周面にピストンが設けられる本体部と、本体部の開口部を封止すると共に、ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、本体部に形成され固定部にかしめられたかしめ部と、を有し、ナットは、かしめ部に係合する。
第5の発明では、かしめ部によって、本体部を固定部に固定することができると共に、本体部に対するナットの緩みも防止することができる。
第6の発明は、ピストンロッドに嵌装され、ショックアブソーバの最伸長時の衝撃を緩和する環状のクッションと、ショックアブソーバの最伸長時にクッションを支持するサポートと、をさらに備え、サポートは、ピストンロッドに形成された段部とハウジングとによって挟持されて、ピストンロッドの外周面に設けられることを特徴とする。
第6の発明では、ピストンロッドへのハウジングの固定を利用して、サポートを固定することができる。
本発明によれば、ショックアブソーバの長さを短くすることができると共に、ショックアブソーバの生産性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るショックアブソーバの正面図であり、一部を断面で示す。 本発明の第1実施形態に係るショックアブソーバの部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係るショックアブソーバの部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係るショックアブソーバの部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係るショックアブソーバの部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、図1及び2を参照して、本発明の第1実施形態に係るショックアブソーバ100について説明する。ショックアブソーバ100は、例えば、車両(図示せず)の車体と車軸との間に介装され、減衰力を発生させて車体の振動を抑制するものである。
図1に示すように、ショックアブソーバ100は、シリンダ1と、シリンダ1に摺動自在に挿入され、シリンダ1内を伸側室40と圧側室41とに区画するピストン2と、シリンダ1に進退自在に挿入され、ピストン2に連結されたピストンロッド3と、ピストン2に設けられ、ピストンロッド3の進退に伴って伸側室40と圧側室41の間を行き来する作動油(作動流体)の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰バルブ30と、減衰力を変化させる減衰力可変部10と、を備える。
ショックアブソーバ100は、いわゆるモノチューブショックアブソーバであり、シリンダ1に摺動自在に挿入され、シリンダ1内に気室22を区画する隔壁部材5を備える。隔壁部材5の外周には、気室22の気密性を保持するシール部材5aが設けられる。
シリンダ1は、ピストンロッド3を摺動自在に支持するヘッド部材(図示せず)により伸側室40側の端部が封止され、ボトム部材(図示せず)により気室22側の端部が封止される。また、気室22側の端部には、ショックアブソーバ100を車両に取り付けるための連結部材1aが設けられる。
伸側室40及び圧側室41には、作動油が封入される。ピストンロッド3とヘッド部材との間には、作動油の漏れを防止するシール部材(図示せず)が設けられる。
ショックアブソーバ100が収縮作動してピストンロッド3がシリンダ1に進入すると、進入したピストンロッド3の体積の分だけ気室22内の気体が圧縮されて、隔壁部材5は気室22が収縮する方向へ移動する。一方、ショックアブソーバ100が伸長作動してピストンロッド3がシリンダ1から退出すると、退出したピストンロッド3の体積の分だけ気室22内の気体が膨張して、隔壁部材5は気室22が拡大する方向へ移動する。このように、気室22によって、ショックアブソーバ100作動時のシリンダ1内の容積変化が補償される。
ピストンロッド3におけるシリンダ1から延出する側の端部には、ショックアブソーバ100を車両に取り付けるためのおねじ3aが形成される。また、図2に示すように、ピストンロッド3におけるシリンダ1に挿入される側の端部には、小径部3bが形成され、小径部3bには減衰力可変部10を固定するためのおねじが形成される。
図2に示すように、減衰力可変部10は、フリーピストン11、第1コイルばね12、及び第2コイルばね13を有すると共に、それらを収容するハウジング14を有する。
ハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる有底筒状の本体部15と、本体部15の開口部を封止すると共に、ピストンロッド3の先端部に締結される固定部としてのナット16と、を有する。
本体部15は、底部17と、内周面に沿ってフリーピストン11が摺動する円筒部18と、円筒部18の開口側に形成され、円筒部18と比較して外径が大きい大径円筒部19と、を有する。本体部15の外周面には、円筒部18と大径円筒部19との境界に、段部15aが形成される。
ナット16は、ピストンロッド3の小径部3bのおねじに螺合するめねじが内周面に形成された円筒部20と、円筒部20から径方向外側に突出して形成された鍔部21と、を有する。
本体部15とナット16は、ナット16の鍔部21の外周面に、本体部15の大径円筒部19の内周面を嵌合させた状態で、大径円筒部19を外周側から径方向内側にかしめることによって固定される。本体部15とナット16とがかしめ固定されたハウジング14は、ナット16をピストンロッド3のおねじに螺合することによって、ピストンロッド3に固定される。
減衰力可変部10の詳しい説明は、後述する。
ピストン2は、環状部材であり、外周面がシリンダ1の内周面に摺接し、内周面がハウジング14の円筒部18の外周面に嵌装される。
ピストン2には、ショックアブソーバ100の収縮作動時に、圧側室41から伸側室40へ作動油を導く通路2aと、ショックアブソーバ100の伸長作動時に、伸側室40から圧側室41へ作動油を導く通路2bと、が形成される。
減衰バルブ30は、ピストン2の伸側室40側に配置されショックアブソーバ100の収縮作動時に通路2aを通過する作動油に抵抗を付与する圧側バルブ31と、ピストン2の圧側室41側に配置されショックアブソーバ100の伸長作動時に通路2bを通過する作動油に抵抗を付与する伸側バルブ32と、からなる。圧側バルブ31及び伸側バルブ32は、複数の環状のリーフバルブが積層された積層リーフバルブである。
圧側バルブ31には、間座33とバルブストッパ34とが積層され、伸側バルブ32には、間座35が積層される。
ハウジング14の本体部15の外周面には、ナット36が締結される。具体的には、本体部15の外周面にはおねじが形成され、ナット36はそのおねじに螺合するめねじを内周面に有する。
ピストン2、圧側バルブ31、伸側バルブ32、間座33,35、及びバルブストッパ34は、本体部15の外周面に形成された段部15aとナット36とによって挟持される。このように、ピストン2及び減衰バルブ30は、ハウジング14の外周面に設けられる。
圧側バルブ31は、内周側がピストン2と間座33との間に固定され、外周側の撓みが許容される。伸側バルブ32は、内周側がピストン2と間座35との間に固定され、外周側の撓みが許容される。
圧側バルブ31は、ショックアブソーバ100収縮作動時に伸側室40と圧側室41との差圧により開弁して通路2aを開放すると共に、通路2aを通って圧側室41から伸側室40へ移動する作動油の流れに抵抗を付与する。また、ショックアブソーバ100伸長作動時には、通路2aを閉塞する。
伸側バルブ32は、ショックアブソーバ100伸長作動時に開弁して通路2bを開放すると共に、通路2bを通って伸側室40から圧側室41へ移動する作動油の流れに抵抗を付与する。また、ショックアブソーバ100収縮作動時には、通路2bを閉塞する。
次に、減衰力可変部10について詳しく説明する。
フリーピストン11は、円板部50と円筒部51とを有する有底筒状部材であり、ハウジング14内に摺動自在に収容される。フリーピストン11は、円筒部51が底部17に対向する向きに、ハウジング14内に収容される。
ハウジング14内は、フリーピストン11によって伸側圧力室60と圧側圧力室61とに区画される。
第1コイルばね12は伸側圧力室60内に設けられ、第2コイルばね13は圧側圧力室61内に設けられる。具体的には、第1コイルばね12は、フリーピストン11の円板部50とハウジング14のナット16との間に設けられ、第2コイルばね13は、フリーピストン11の円板部50とハウジング14の底部17との間であってフリーピストン11の円筒部51の内周面に沿って設けられる。フリーピストン11は、第1コイルばね12と第2コイルばね13の付勢力が釣り合う中立位置で支持される。
ナット16の鍔部21には、伸側室40と伸側圧力室60とを連通する通路21aが形成される。また、ハウジング14の底部17には、圧側室41と圧側圧力室61とを連通するオリフィス17aが形成される。
ハウジング14における本体部15の円筒部18には、内外周面を貫通するオリフィス18aが形成される。フリーピストン11には、円筒部51の外周面に環状溝11aが形成されると共に、環状溝11aと圧側圧力室61を連通する連通路11bが形成される。
オリフィス18aは、フリーピストン11が第1及び第2コイルばね12、13に支持された中立位置にある状態で、環状溝11aと対向するように形成される。また、オリフィス18aは、ナット36によって閉塞されない位置に形成される。したがって、フリーピストン11が中立位置近傍にある場合には、オリフィス18a、環状溝11a、及び連通路11bを通じて圧側室41と圧側圧力室61とが連通し、フリーピストン11が中立位置から所定以上変位した場合には、オリフィス18aは閉塞される。つまり、オリフィス18aは、フリーピストン11の中立位置からの変化量が増加するのにしたがって徐々に流路面積が減少する可変オリフィスになっている。オリフィス18aが閉塞されるフリーピストン11の変位量は、オリフィス18aの大きさや、環状溝11aの幅を変更することで任意に設定できる。
次に、ショックアブソーバ100の動作について説明する。
ショックアブソーバ100は、減衰力可変部10を備えることで、入力振動周波数に応じて減衰力を変化させることができる。なお、加振速度は一定として説明する。
まず、入力振動周波数が高い場合について説明する。
ショックアブソーバ100の伸長行程では、伸側室40の圧力が高くなり、作動油がピストン2の通路2bを通って圧側室41に移動する。ここで、通路21aにより伸側室40と連通する伸側圧力室60も圧力が高くなるので、フリーピストン11は第2コイルばね13を圧縮しつつ伸側圧力室60を拡大する方向へ変位する。また、伸側圧力室60が拡大するのに伴い圧側圧力室61の作動油がオリフィス17a、18aを通じて圧側室41に移動する。
このとき、伸側圧力室60が拡大した分だけ伸側室40から伸側圧力室60に作動油が流入するので、ピストン2の通路2bを通過する作動油の量が減少し、ショックアブソーバ100が発生する減衰力が小さくなる。
同様に、ショックアブソーバ100の収縮行程では、フリーピストン11が圧側圧力室61を拡大する方向に変位して圧側圧力室61が拡大した分だけ圧側室41から圧側圧力室61に作動油が流入する。したがって、ピストン2の通路2aを通過する作動油の量が減少し、ショックアブソーバ100が発生する減衰力が小さくなる。
続いて、入力振動周波数が低い場合について説明する。
ショックアブソーバ100の伸長行程初期では、入力振動周波数が高い場合と同様に、フリーピストン11が伸側圧力室60を拡大する方向に変位し、伸側室40から伸側圧力室60に作動油が流入する。
ここで、入力振動周波数が低い場合は、ピストン2のストロークが大きく、フリーピストン11もこれに追従して大きく変位することになる。そして、フリーピストン11の変位が大きくなるほど、第2コイルばね13の反力も大きくなり、また、オリフィス18aの流路面積が減少して圧側圧力室61から圧側室41へ作動油が移動するときの流路抵抗も大きくなるので、フリーピストン11の変位が徐々に抑制される。これにより、伸側室40から伸側圧力室60に流入する作動油の量が減少し、ピストン2の通路2bを通過する作動油の量が増加するので、入力振動周波数が高い場合よりも減衰力が大きくなる。
同様に、ショックアブソーバ100の収縮行程においても、フリーピストン11が大きく変位することで、圧側室41から圧側圧力室61に流入する作動油の量が減少する。したがって、ピストン2の通路2aを通過する作動油の量が増加し、入力振動周波数が高い場合よりも減衰力が大きくなる。
以上のように、ショックアブソーバ100が発生する減衰力は、入力振動周波数に応じて変化する。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
減衰バルブ30が設けられるピストン2は、減衰力可変部10のハウジング14の外周面に設けられるため、ピストン2と減衰力可変部10はショックアブソーバ100の径方向に並んで配置されると共に、減衰力可変部10をショックアブソーバ100に設けるにあたってピストンロッド3等に加工を施す必要がない。よって、ショックアブソーバ100の長さを短くすることができると共に、ショックアブソーバ100の生産性を向上させることができる。
また、ピストン2、減衰バルブ30、及び減衰力可変部10はユニット部品として組み立てた後、ピストンロッド3に固定することができるため、組立性に優れる。
また、ショックアブソーバ100では、ピストン2が減衰力可変部10のハウジング14の外周面に設けられるため、ピストンがピストンロッドに設けられる通常のショックアブソーバと比較して、減衰バルブ30の撓み支点が径方向外側となる。したがって、減衰バルブ30の剛性を容易に向上させることができるため、高い減衰力を発生させることが可能となる。ここで、発生する減衰力を入力振動周波数に応じて変化させることが可能な本実施形態のような周波数感応型ショックアブソーバでは、高い減衰力を発生させて車両の操縦安定性を確保しつつ乗心地も確保するものであるため、高い減衰力を発生させることができるショックアブソーバ100の構成は、周波数感応型ショックアブソーバに最適である。
<第2実施形態>
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係るショックアブソーバ200について説明する。以下では、上記第1実施形態に係るショックアブソーバ100と異なる点について説明し、ショックアブソーバ100と同一の構成には、図面中に同一の符号を付して説明を省略する。
ショックアブソーバ200は、ハウジング14の構成が上記第1実施形態に係るショックアブソーバ100と異なる。
ショックアブソーバ200のハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる本体部70と、本体部70の一端に形成されピストンロッド3の先端部に締結される固定部としてのナット部71と、本体部70の他端に形成された開口部を封止する蓋部材としてのキャップ部材72と、を有する。
ナット部71は、本体部70と一体的に形成され、軸方向に突出して円筒状に形成される。ナット部71の内周面には、ピストンロッド3の小径部3bのおねじに螺合するめねじが形成される。
キャップ部材72は、本体部70の開口部を封止してフリーピストン11との間に圧側圧力室61を区画する板状の蓋体72aと、本体部70の外周面に締結される締結部72bと、を有する。
蓋体72aにオリフィス17aが形成される。本体部70の開口部側の外周面にはおねじが形成され、締結部72bはそのおねじに螺合するめねじを内周面に有する。このように、締結部72bは、ピストン2を固定するためのナット36と直列に、本体部70の外周面に締結される。ナット36と締結部72bの間に、オリフィス18aの開口部が位置する。
以上の第2実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作動効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、図4を参照して、本発明の第3実施形態に係るショックアブソーバ300について説明する。以下では、上記第1実施形態に係るショックアブソーバ100と異なる点について説明し、ショックアブソーバ100と同一の構成には、図面中に同一の符号を付して説明を省略する。
ハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる有底筒状の本体部15と、本体部15の開口部を封止すると共に、ピストンロッド3の先端部に溶接される固定部80と、本体部15に形成され固定部80にかしめられたかしめ部81と、を有する。
固定部80に、伸側室40と伸側圧力室60とを連通する通路21aが形成される。
ピストン2及び減衰バルブ30等は、上記第1実施形態と同様に、本体部15の外周面に形成された段部15aとナット36とによって挟持されてハウジング14の外周面に設けられる。しかし、ショックアブソーバ300では、ナット36が本体部15の開口部側に締結され、段部15aが底部17側に形成される点で、上記第1実施形態と異なる。
かしめ部81は、固定部80の外周面に、本体部15の開口部側の内周面を嵌合させた状態で、本体部15の開口部を外周側から径方向内側に折り曲げることによって形成される。このとき、本体部15の外周面は径方向外側に膨らむように変形し、外周面に隆起部81aが形成される。
本体部15の開口部側にはナット36が螺合しているため、隆起部81aによって、本体部15に対するナット36の回転が規制され、ナット36の緩みが防止される。
このように、かしめ部81によって、本体部15を固定部80に固定することができると共に、本体部15に対するナット36の緩みも防止することができる。
本実施形態では、固定部80がピストンロッド3の先端部に溶接される形態について示した。しかし、固定部80は、上記第1実施形態のナット16のように、ピストンロッド3の先端部に螺合して固定されるものであってもよい。
<第4実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第4実施形態に係るショックアブソーバ400について説明する。以下では、上記第1実施形態に係るショックアブソーバ100と異なる点について説明し、ショックアブソーバ100と同一の構成には、図面中に同一の符号を付して説明を省略する。
ショックアブソーバ400は、ショックアブソーバ100の構成に加えて、ピストンロッド3に嵌装されショックアブソーバ400の最伸長時の衝撃を緩和する環状のクッション85と、ショックアブソーバ400の最伸長時にクッション85を支持するサポート86と、をさらに備える。
サポート86は、ピストンロッド3の先端側に形成された段部3cとハウジング14とによって挟持されて、ピストンロッド3の外周面に設けられる。
このように、本発明は、ピストンロッド3の先端側にクッション85及びサポート86が設けられるタイプのショックアブソーバにも適用可能である。
クッション85及びサポート86は、第2及び第3実施形態に係るショックアブソーバ200,200に適用することも可能である。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
本実施形態では、ショックアブソーバ100,200,300,400は、作動油が封入されたシリンダ1と、シリンダ1に摺動自在に挿入され、シリンダ1内を伸側室40と圧側室41とに区画するピストン2と、シリンダ1に進退自在に挿入され、ピストン2に連結されたピストンロッド3と、ピストン2に設けられ、ピストンロッド3の進退に伴って伸側室40と圧側室41の間を行き来する作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰バルブ30と、減衰力を変化させる減衰力可変部10と、を備え、減衰力可変部10は、そのハウジング14がピストンロッド3に固定され、ピストン2は、ハウジング14の外周面に設けられる。
この構成では、減衰バルブ30が設けられるピストン2は、減衰力可変部10のハウジング14の外周面に設けられるため、ピストン2と減衰力可変部10はショックアブソーバの径方向に並んで配置される共に、減衰力可変部10をショックアブソーバに設けるにあたってピストンロッド3等に加工を施す必要がない。よって、ショックアブソーバの長さを短くすることができると共に、ショックアブソーバの生産性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ハウジング14の外周面に締結されるナット36をさらに備え、ピストン2及び減衰バルブ30は、ハウジング14の外周面に形成された段部15aとナット36とによって挟持されて、ハウジング14の外周面に設けられる。
この構成では、ピストン2、減衰バルブ30、及び減衰力可変部10はユニット部品として組み立てた後、ピストンロッド3に固定することができるため、組立性に優れる。
また、本実施形態では、ハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる有底筒状の本体部15と、本体部15の開口部を封止すると共に、ピストンロッド3の先端部に固定されるナット(固定部)16と、を有する。
また、本実施形態では、ハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる本体部70と、本体部70の一端に形成され、ピストンロッド3の先端部に固定されるナット部(固定部)71と、本体部70の他端に形成された開口部を封止するキャップ部材(蓋部材7)2と、を有する。
また、本実施形態では、ハウジング14は、外周面にピストン2が設けられる本体部15と、本体部15の開口部を封止すると共に、ピストンロッド3の先端部に固定される固定部16,80と、本体部15に形成され固定部16,80にかしめられたかしめ部81と、を有し、ナット36は、かしめ部81に係合する。
この構成では、かしめ部81によって、本体部15を固定部16,80に固定することができると共に、本体部15に対するナット36の緩みも防止することができる。
また、本実施形態では、ピストンロッド3に嵌装され、ショックアブソーバの最伸長時の衝撃を緩和する環状のクッション85と、ショックアブソーバの最伸長時にクッション85を支持するサポート86と、をさらに備え、サポート86は、ピストンロッド3に形成された段部3cとハウジング14とによって挟持されて、ピストンロッド3の外周面に設けられる。
この構成では、ピストンロッド3へのハウジング14の固定を利用して、サポート86を固定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体例に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、ショックアブソーバ100を、モノチューブショックアブソーバとして説明しているが、2つのシリンダの隙間に気室が形成されるツインチューブショックアブソーバや、気室としてシリンダの外部にタンクを設けたショックアブソーバ等に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、減衰力可変部10のフリーピストン11が、第1及び第2コイルばね12,13により支持されているが、コイルばね以外の弾性体、例えば、ゴム等により支持されるようにしてもよい。
また、フリーピストン11とハウジング14により圧側圧力室61が区画され、ハウジング14に形成されたオリフィス17a、18aにより圧側室41と圧側圧力室61とが連通しているが、オリフィス17a、18aの数や大きさは、所望の減衰力特性に応じて任意に設定される。また、オリフィス17a、18aのいずれか一方のみを備える構成としてもよい。さらに、ハウジング14の底部17を大きく開放し、圧側圧力室61を区画しない、つまり、圧側圧力室61を有さない構成としてもよい。
100,200,300,400・・・ショックアブソーバ、1・・・シリンダ、2・・・ピストン、3・・・ピストンロッド、10・・・減衰力可変部、14・・・ハウジング、15,70・・・本体部、15a・・・段部、16・・・ナット(固定部)、30・・・減衰バルブ、36・・・ナット、40・・・伸側室、41・・・圧側室、71・・・ナット部(固定部)、72・・・キャップ部材(蓋部材)、81・・・かしめ部、85・・・クッション、86・・・サポート

Claims (6)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、
    前記シリンダに摺動自在に挿入され、前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
    前記シリンダに進退自在に挿入され、前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記ピストンに設けられ、前記ピストンロッドの進退に伴って前記伸側室と前記圧側室の間を行き来する作動流体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰バルブと、
    前記減衰力を変化させる減衰力可変部と、
    を備え、
    前記減衰力可変部は、そのハウジングが前記ピストンロッドに固定され、
    前記ピストンは、前記ハウジングの外周面に設けられることを特徴とするショックアブソーバ。
  2. 前記ハウジングの外周面に締結されるナットをさらに備え、
    前記ピストン及び前記減衰バルブは、前記ハウジングの外周面に形成された段部と前記ナットとによって挟持されて、前記ハウジングの外周面に設けられることを特徴とする請求項1に記載のショックアブソーバ。
  3. 前記ハウジングは、
    外周面に前記ピストンが設けられる有底筒状の本体部と、
    前記本体部の開口部を封止すると共に、前記ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のショックアブソーバ。
  4. 前記ハウジングは、
    外周面に前記ピストンが設けられる本体部と、
    前記本体部の一端に形成され、前記ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、
    前記本体部の他端に形成された開口部を封止する蓋部材と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のショックアブソーバ。
  5. 前記ハウジングは、
    外周面に前記ピストンが設けられる本体部と、
    前記本体部の開口部を封止すると共に、前記ピストンロッドの先端部に固定される固定部と、
    前記本体部に形成され前記固定部にかしめられたかしめ部と、を有し、
    前記ナットは、前記かしめ部に係合することを特徴とする請求項2に記載のショックアブソーバ。
  6. 前記ピストンロッドに嵌装され、前記ショックアブソーバの最伸長時の衝撃を緩和する環状のクッションと、
    前記ショックアブソーバの最伸長時に前記クッションを支持するサポートと、
    をさらに備え、
    前記サポートは、前記ピストンロッドに形成された段部と前記ハウジングとによって挟持されて、前記ピストンロッドの外周面に設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のショックアブソーバ。
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