JP2017171019A - 着脱スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車の走行時には自転車から取り外しておくことができ、駐輪時などには極めて簡単な操作で自転車への取り付けができるようにする。また、自転車へスタンドを取り付けた状態としたときに、スタンド自体はもとより、自転車が盗難されるといったことをも防止できるようにする。【解決手段】自転車フレーム3が備える左右一対の後輪支持ステー5a,5bに対してこれら両後輪支持ステー5a,5b間を渡る長さに形成された架設装置10と、前記架設装置10が前記左右一対の後輪支持ステー5a,5b間に渡される方向に対して屈曲関係を成す接地方向へ向かうように当該架設装置10から延出して設けられる接地装置11と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、二輪の自転車などに対して、取り付けと取り外しとがいとも簡単に行えるようにした着脱スタンドに関する。
従来、二輪の自転車には駐輪時に自転車が倒れないようにするためのスタンドが設けられていることは周知であり、またこの種のスタンドには、後輪の片側の軸端にボルト止め構造によって取り付ける片脚式のスタンド装置が市販されていることも周知である。
なお、このような片脚式のスタンド装置のなかには、駐輪して自転車から離れる際の盗難防止のため、施錠装置を兼ね備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この施錠装置を兼ねた片脚式スタンド装置は、スタンドを下げて接地状態にした後、更にスタンドの不意な跳ね上げを阻止するストッパーを操作したときに、同時に後輪の回転を阻止する閂が後輪内へ突出するようにしてあり、この閂の突出状態を施錠できる構造にしてあった。
実用新案登録第3015159号公報
スタンド装置は自転車に対して固定的に取り付けるのが原則とされており、工具類を用いずに簡単に着脱できるようなものは従来知られていない。
なかでも、特許文献1のようにスタンド装置に施錠装置が備えられているようなものでは、自転車から簡単に取り外しができるといった機能は、施錠装置の目的と矛盾し、その存在意義を否定することにもなる、と指摘することができる。
なお、速さを競う自転車競技の選手や趣味人などにとって、自転車を可及的に軽量化することは最重要課題であり、駐輪時のみに使用価値が生じるようなスタンドは、原則として自転車に取り付けたくないという思いが強い。ただ、このような自転車と雖も、休憩時などの駐車時には駐輪せざるをえないことから、なんらかの対策が希求されていることも事実である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、自転車の走行時には自転車から取り外しておくことができ、駐輪時などには極めて簡単な操作で自転車への取り付けができるようにした着脱スタンドを提供することを目的とする。
また本発明では、自転車へスタンドを取り付けた状態としたときに、スタンド自体はもとより、自転車が盗難されるといったことをも防止できるようにした着脱スタンドを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る着脱スタンドは、自転車フレームが備える左右一対の後輪支持ステーに対してこれら両後輪支持ステー間を渡る長さに形成された架設装置と、前記架設装置が前記左右一対の後輪支持ステー間に渡される方向に対して屈曲関係を成す接地方向へ向かうように当該架設装置から延出して設けられる接地装置と、を有していることを特徴とする。
前記架設装置には、前記後輪支持ステーにより支持された後輪のスポークと交差する配置で1本のスポークを挟み込むスリット部が設けられたものとするのが好適である。
前記架設装置には、自転車側方から前記左右一対の後輪支持ステーへ向けて当該架設装置を差し込む際の装置長手方向において手前側にある後輪支持ステーに対してその下面に当接する配置とされた上向き係合部と、前記装置長手方向において奥方側にある後輪支持ステーに対してその上面に当接する配置とされた下向き係合部と、前記上向き係合部より
も更に手前位置で上方へ突出した横滑り防止部と、が設けられたものとするのが好適である。
この場合、前記装置長手方向において前記上向き係合部及び前記横滑り防止部と同じ側となる装置端部に前記接地装置が配置されたものとするのがよい。
前記架設装置と前記接地装置との間には、これら両者を屈曲させた使用状態と並行させた非使用状態との間を折れ曲がり自在にする関節部が設けられたものとするのが好適である。
前記架設装置には、少なくとも一方の前記後輪支持ステーまわりに巻回可能な輪部を形成する掛け止め装置が設けられたものとしてもよい。この場合、前記掛け止め装置は、前記架設装置又は前記接地装置に対して固定された把持部台と、前記把持部台に動作可能に保持されて前記輪部を開放状態と閉鎖状態とに切り替える把持片と、前記把持片が前記輪部を閉鎖状態にしたときにロック又はアンロックにする施錠装置と、を有したものとするのがよい。
前記接地装置にはアジャスト機構が設けられており、前記アジャスト機構は、中空部を備えたバーガイドと、前記バーガイドの中空部内で摺動自在に保持された伸縮バーと、前記バーガイドに対して前記伸縮バーを摺動自在な状態と摺動不能状態とに切り替える切替操作部とを有したものとするとよい。
本発明に係る着脱スタンドは、自転車の走行時には自転車から取り外しておくことができ、駐輪時などには極めて簡単な操作で自転車への取り付けができるものである。また、自転車へスタンドを取り付けた状態としたときは、スタンド自体はもとより、自転車が盗難されるといったことをも防止することができる。
本発明に係る着脱スタンドの第1実施形態を用いて自転車を駐輪させた状況を示した斜視図である。 本発明に係る着脱スタンドの第1実施形態を用いて自転車を駐輪させた状況を示した要部正面図である。 第1実施形態の着脱スタンドを示しており(a)は非使用状態の正面図であり(b)は使用状態の正面図である。 第1実施形態の着脱スタンドを分解して示した正面図である。 第1実施形態の着脱スタンドを分解し且つ一部を省略して示した斜視図である。 第1実施形態の着脱スタンドについて施錠状態を示した正面断面図である。 第1実施形態の着脱スタンドについて解錠後に解放した状態を示した正面断面図である。 本発明に係る着脱スタンドの第2実施形態について非使用状態を示した正面図である。 第2実施形態の着脱スタンドを分解して示した正面図である。 第2実施形態の着脱スタンドについて施錠状態を示した正面断面図である。 第2実施形態の着脱スタンドについて解錠後に解放した状態を示した正面断面図である。 本発明に係る着脱スタンドの第3実施形態を用いて自転車を駐輪させた状況を示した要部正面図である。 本発明に係る着脱スタンドの第4実施形態を用いて自転車を駐輪させた状況を示した要部正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図7は、本発明に係る着脱スタンド1の第1実施形態を示している。この着脱スタンド1は、図1及び図2から明らかなように、自転車2の骨格を成す自転車フレーム
3において、その一部として備えられている左右一対の後輪支持ステー5(以下の説明では自転車2に跨る運転者から見て左側を「左の後輪支持ステー5a」と言い右側を「右の後輪支持ステー5b」と言うこともある)を利用して、自転車2を駐輪する際の自立用スタンドとして使用するものである。
なおここにおいて、自転車2に対し、ボルト止め等の固定手段を介して既設のスタンドが存在しているか否かは何ら限定されるものではない。例えば、既設のスタンドが存在しているとしても故障や破損などにより使用不能な場合に、それの予備や代役として本発明に係る着脱スタンド1を有効に使用することができるからである。
この着脱スタンド1は、極めて簡単で手軽な操作により、自転車2に取り付けたり、自転車2から取り外したりできるようになっている。またこの着脱スタンド1は、自転車2へ取り付けたときに自転車2の後輪6を回転させない状態に保持できるものであり、仮に駐輪場所が坂道である場合や、駐輪中の自転車2に対して左右への傾きを強める方向やその逆方向、更には自転車2を前進や後退させる方向へ向けた軽い外力が加えられた場合などでも、自転車2の移動や転倒が起こらないように対処されている。
のみならず、本発明に係る着脱スタンド1は、自転車2の左側面に対して取り付け取り外しを行うことも、自転車2の右側面に対して取り付け取り外しを行うことも任意に選択できるものである。それ故、運転者の利き足や利き腕の関係、或いは駐輪位置の周辺環境(接地面の傾斜方向や硬軟、スペース等々)に応じて、自転車2に対する取り付け方向を運転者の思いのまま、変更することが自由に行えるという画期的な作用効果を有する。
なお、本第1実施形態の着脱スタンド1では、「自転車2への取り付け」をボルト止めなどの固定作業を含まずに行える構成としてあり、取り付け及び取り外しの操作は、まさにワンタッチ式と言えるほどに簡単なものとなっている。
また、本第1実施形態では施錠装置7(後述の図6及び図7参照)が備えられた構成としてあり、この施錠装置7を有効に操作してロック状態にすることで、駐輪後の自転車2から運転者が遠く離れても、着脱スタンド1の盗難はもとより、自転車2の盗難をも防止できるものとなっている。
この着脱スタンド1は、基本的には架設装置10と接地装置11とを有した構成である。これら架設装置10と接地装置11とは、少なくとも着脱スタンド1としての使用時には、互いに屈曲した配置関係に保持させるものとする。ただ、この屈曲した配置関係は、常に固定される構成としてもよいし、或いは両者10,11間に関節部12を設けることで使用時には互いが屈曲した状態になり、非使用時には互いが並行した状態になるように、折れ曲がり自在となる構成にしてもよい。
本第1実施形態は関節部12を備えさせた例である。この関節部12を備えているので、図3(a)に示すように架設装置10と接地装置11とを並行状態にしたときには、この着脱スタンド1は極めてコンパクトになり、運転者が身に付ける背負いバッグやウエストポーチなどに無理なく収納できるようになる。勿論、整理棚などへの収納にも場所をとらず、便利である。
また、本第1実施形態の着脱スタンド1は、前記したように施錠装置7を備えているのに加え、更にアジャスト機構13をも備えた構成としてある。そのため、サイズやタイプ等が異なる種々様々な自転車2に対して使用可能である(汎用性を持たせてある)と共に、架設装置10と接地装置11とを並行状態にしたときには一層のコンパクト化ができるようになっている。
以下、各部について詳説する。
架設装置10は、図1及び図2に示すように自転車2の左方又は右方から後輪6内へ串刺し状に差し込み、この後輪6を支持している両後輪支持ステー5a,5b間へ渡らせるように用いる。
そのためこの架設装置10は、両後輪支持ステー5a,5b間を渡る途中に、後輪6の輪芯からリム内面へ向けて放射状に張り渡された複数本のスポーク15の相互間を無理なく通過できるような細さと、自転車2の両後輪支持ステー5a,5b間を渡る長さとを有して細長い形体に形成されている。
このような架設装置10には、図3乃至図5に示すように下向き係合部20と上向き係合部21と横滑り防止部22とが設けられている。またこの架設装置10には、装置長手方向において下向き係合部20と上向き係合部21との中間となる領域であって、且つ後輪6のスポーク15と交差するようになる配置でスリット部23が設けられている。
本第1実施形態では、架設装置10を後輪6内へ差し込む際に、下向き係合部20を先行させるものとしている。すなわち、細長い形体をした架設装置10にあって、その先端側に下向き係合部20が設けられ、これとは装置長手方向の反対側となる基端側に上向き係合部21及び横滑り防止部22が設けられたものである。
そして、架設装置10の基端側(上向き係合部21及び横滑り防止部22と同じ側)に、接地装置11が設けられている。
スリット部23は、例えば、架設装置10の上面側(下面側でもよい)に沿わせて、可撓性及び弾性が生じる程度に薄い板状の肉が残るようにして、一端部が架設装置10の上面側(又は下面側)に開通した切り込みを装置長手方向と平行に形成する、といった加工により設けることができる。このスリット部23のスリット幅は、1本のスポーク15を挟み込むことができる程度の寸法としてある。
但し、スリット部23のスリット幅をやや小さめの寸法としてスポーク15を挟持させた際の挟持圧(保持力)を高めさせたり、反対にこのスリット幅をやや大きめの寸法としてスポーク15の出し入れの容易さを重視させたりすることは、適宜選択して採用できるものである。
なお、例示した加工方法はスリット部23を形成する一例にすぎず、限定されるわけではない。また架設装置10の上面側(又は下面側)に残した薄い板状の肉が、スリット部23の溝幅を広げたり縮めたりする方向で可撓性及び弾性を備えている、とした点についても、殊更限定されるものではない。
ただ、このような可撓性や弾性が備わっていると、スポーク15の挟持圧を高めて着脱スタンド1の位置ズレや脱出を防止できるうえに、スリット部23に対するスポーク15の出し入れ(着脱スタンド1の取り付け取り外し)が容易に行える作用が得られるので、有益と言える。
下向き係合部20は、架設装置10の装置長手方向において、差込方向の奥方側にある後輪支持ステー5(差込時に2番目に横切る後輪支持ステーであって例えば右の後輪支持ステー5bとする)に対してその上面に当接する配置で設けられている。
この下向き係合部20は、種々様々な自転車2の両後輪支持ステー5a,5b間に設定される多様な相互間距離に柔軟に対応させる必要があるため、架設装置10の下面において、装置長手方向の広い範囲で後輪支持ステー5と当接できるように設定されている。そのため、装置長手方向に沿って平坦な面として形成されている。
これに対して上向き係合部21は、架設装置10の装置長手方向において、差込方向の手前側にある後輪支持ステー5(差込時に最初に横切る後輪支持ステーであって例えば左の後輪支持ステー5aとする)に対してその下面に当接する配置で設けられている。
この上向き係合部21は、両後輪支持ステー5a,5bの相互間距離が異なる場合を通じて、原則として後輪支持ステー5との位置関係が略一定となるように(位置決めして)当接するものとされている。そのため、この上向き係合部21に隣接して横滑り防止部22が設けられていることが一つの特徴となっている。
横滑り防止部22は、前記の位置決め作用を得る理由に基づいて、上向き係合部21よりも更に差込方向の手前位置に配置されており、この配置で上方へ突出して設けられている。
本第1実施形態では、この横滑り防止部22が架設装置10と接地装置11との間の関節部12(詳細は後述する)を兼ねるように、形状的な利用を図ってある。すなわち、図4から明らかなように、架設装置10の一端部に上方へ向かう円弧状の曲がり部24(J字状を呈する部分)を設けて、この曲がり部24の内側上面で後輪支持ステー5が引っ掛かる作用が得られるようにすることで、横滑り防止部22を構成させてある。
一方、接地装置11は、前記したように架設装置10の基端側(上向き係合部21及び
横滑り防止部22と同じ側)で、この架設装置10の装置長手方向とは屈曲して、接地方向へ向かうように設けられている。架設装置10に対する接地装置11の屈曲角θ(図3(b)参照)は、架設装置10を自転車2の両後輪支持ステー5a,5b間へ渡らせた状態とし、且つ自転車2を接地装置11側へ傾けたとき(図2参照)に、自転車2が倒れることなく、且つ左右方向に軽度の外力が加わったときでも自転車2が安定して自立できるような角度とする。
具体的には、接地装置11の長さ、架設装置10に対する接地装置11の接続位置、自転車2のタイプやサイズ等々によって種々様々となる。そのため、この屈曲角θをその都度、所望角度に調節できるような構造を採用してもよい。
この接地装置11は前記したようにアジャスト機構13を有したものとなっている。このアジャスト機構13は、図4及び図5に示すように接地装置11の構成について、中空とされたバーガイド25と、このバーガイド25の中空部分(以下、「中空部28」と言う)内で摺動自在とされた伸縮バー26とを有するものとしたうえで、更に、バーガイド25に対して伸縮バー26を摺動自在な状態と固定状態とに切り替える切替操作部27を追加することで構成してある。
本第1実施形態において、バーガイド25は、その中空部28内へ伸縮バー26の全長を収容可能できる長さを有したものとした。そのため、このバーガイド25に対して伸縮バー26を完全収容させたときには、着脱スタンド1の全体としての可及的なコンパクト化が図られる。
なお、伸縮バー26を完全収容した際に、伸縮バー26の上端部が中空部28を突き抜けてバーガイド25の外方へ突出したり脱出したりしないように、中空部28は上端側が閉塞された非貫通構造としてある。
またこのバーガイド25は、構造の簡潔化を図るために、溝を形成させた本体部25aとこの本体部25aと同じ外形状に形成した板状の蓋板25bとを張り合わせる構造にしてある。すなわち、両者の張り合わせにより本体部25aに形成した溝の溝長手方向の開口を塞いで中空部28を形成させるものとしてある。
本第1実施形態では、架設装置10と接地装置11とを折り畳んで並行状態にさせたときに、架設装置10を接地装置11内に収容できる(隠せる)ようにするために、このバーガイド25に対し、中空部28に隣接して並行する状態で横向きに開放した接地装置格納部29を形成してある。
伸縮バー26は曲げ剛性を確保するために金属製等とするのが好適である。中実としても中空としてもよいが、軽量化を図るうえでは中空とするのがよい。また、この伸縮バー26の断面形状は特に限定されるものではないものの、バーガイド25内で軸廻りの回転を阻止するのが好まれる場合には、円形を除く断面形状とするのがよい。
切替操作部27は、バーガイド25の中空部28内での伸縮バー26の摺動を可能にするか固定するかの切り替えが行える構造であれば、従来公知のどのような構造を採用してもよい。本第1実施形態では、バーガイド25の蓋板25bに対して中空部28に合致した長孔30を形成すると共に、この長孔30内に沿って通過可能となるネジ31を伸縮バー26の一端寄り外面に螺合させるといった簡潔構造を採用している。
この構造の他には、例えば図示は省略するが、伸縮バー26の外面にバー長手方向に沿ってラチェット用の連続歯を設けると共にバーガイド25側にはバネ爪を設けて、このバネ爪を連続歯に噛合させるといった構造(バネ爪は連続歯から外れる方向へ退避操作可能とする)や、バーガイド25の中空部28を雌ネジ孔とし伸縮バー26をこの雌ネジ孔に螺合するボルト軸とする構造など、種々様々なものを例示することができる。なお、これらの例示構造を採用した場合は、伸縮バー26の摺動量を定量的に調整できる点で有益と言える。
このような架設装置10と接地装置11との間を折れ曲がり自在に連結している関節部12は、例えば、折れ曲がりの支点となるヒンジピンを備えるだけの単純構造としてもよい。
ただ、前記したように本第1実施形態では、架設装置10の横滑り防止部22と共用さ
せた円弧状の曲がり部24を利用することにしている。そのため、この曲がり部24に対応させるように接地装置11におけるバーガイド25の本体部25a及び蓋板25bに、それぞれ円弧状のガイド部36,37を設け、これら円弧状のガイド部36,37により架設装置10の曲がり部24を摺動自在に挟持させる構造を採用している。
なお、本体部25a及び蓋板25bの曲がり部は、1/2円を超えるC型の円弧形を呈するように形成してある。また本体部25a又は蓋板25bの少なくとも一方に、三日月状に突出する旋回支持台38を設けてある。これらにより架設装置10の曲がり部24が接地装置11から離脱することなく、且つ安定した円弧摺動をするようにしてある。
この説明から自明なように、関節部12は、架設装置10の一部と接地装置11の一部とを組み合わせることによって構成されていると言うことができる。すなわち、この関節部12自体が、架設装置10の一部でありまた接地装置11の一部でもある。
そのため、本第1実施形態においては、接地装置11に対して架設装置10を屈曲角θで屈曲配置させたときに、これら接地装置11に設けた円弧状のガイド部36,37や旋回支持台38が、架設装置10の上向き係合部21や横滑り防止部22と共同して自転車2の後輪支持ステー5に当接する作用をも奏するものであることを付言しておく(図2参照)。
また本第1実施形態では、自転車2からの着脱スタンド1の盗難や駐輪中の自転車2自体の盗難を阻止するために、関節部12に対し、前記した施錠装置7を含む掛け止め装置40が設けられたものとしてある。
この掛け止め装置40は、自転車2の後輪支持ステー5まわりに巻回可能な輪部41を形成することができるもので、把持部台42と把持片43とを有している。
本第1実施形態において輪部41は周方向に閉鎖した円環状に形成されたものとしている。但し、円環状であることは限定されず、長円形や楕円形、或いは多角形などを含む各種の環状形体とすることが可能である。また周方向に閉鎖されていることについても限定されるものではなく、自転車2の後輪支持ステー5まわりに巻回した状態として、後輪支持ステー5からの脱出ができない程度の小さな周方向隙間が生じることは許容される。これらのことから、把持部台42や把持片43の形状は特に限定されるものではない。
把持部台42は架設装置10に対して固定関係を有した状態で設けられている。把持部台42と架設装置10とを一体形成するか、ボルト止めや接着等による結合構造とするかは何ら限定されない。
これに対し、把持片43は把持部台42に動作可能に保持されている。把持片43による動作は、輪部41における周方向の閉鎖状態を開放したり閉鎖したりする動きである。すなわち、この動作により、自転車2の後輪支持ステー5に対して輪部41を嵌めたり外したりできるようにする状態と、後輪支持ステー5のまわりに輪部41を巻回させたときに輪部41が外れないようにする状態とに切り替えることができる。
本第1実施形態では、前記したガイド部36,37によって形成される円弧状部分で把持部台42が兼用されたものとしている。また把持片43は、輪部41の円環状に対して円弧状のガイド部36,37が不足している円周範囲を充足するような円弧形(おおよそ1/2円程度)に形成されたものとしている。
そして、把持部台42における円弧形状の一端部に、ヒンジピン44を介して把持片43における円弧形状の一端部が連結されていることにより、把持部台42に対して把持片43が揺動自在に連結されるものとしてある。
施錠装置7は、図6及び図7に示すように、把持片43が輪部41を閉鎖状態にしたときに、この閉鎖状態をロックしたり、或いはアンロックにしたりできるようにしたものである。なお、この施錠装置7は、掛け止め装置40を設けることに対する必要条件というわけではなく、施錠装置7を省略することは可能である。もとより、この施錠装置7の詳細構造についても特に限定されるわけではない。
本第1実施形態では、架設装置10に設けた曲がり部24の先端に対し、この曲がり部24の円弧形状に沿って移動自在なロック部材50を組み込み、このロック部材50が、バネ51により把持部台42と把持片43とを連結しているヒンジピン44へ近接する方
向へ常時付勢されるものとした。把持片43には、ヒンジピン44のまわりに段差状の係合部53が設けられており、この係合部53に対してロック部材50の先端が係合するようになっている。
そして、把持部台42には複数の操作ダイヤル55a,55b,55cが回転自在に組み込まれている。それぞれの操作ダイヤル55a,55b,55cは、外周面の一部に窪みが形成された回転胴部が備えられており、これらの窪みに対応するようにロック部材50に係合爪56a,56b,56cが設けられている。
従って、全ての操作ダイヤル55a,55b,55cを正規の回転角に設定しない限り、各窪みと係合爪56a,56b,56cとの合致状況が揃わず、これによってロック部材50が必要とされる円弧摺動を阻止されることになる。そのため、把持片43を揺動させようとしても、把持片43の係合部53とロック部材50の先端部との係合は外れず、結果として把持片43はヒンジピン44のまわりで揺動できない状態となる。この状態がロック状態である。
全ての操作ダイヤル55a,55b,55cを正規の回転角に設定した場合は、各窪みと係合爪56a,56b,56cとが合致する。そのため、把持片43を揺動させると、係合部53がロック部材50を押し込む力でバネ51のバネ力に抗しつつロック部材50は必要とされる円弧摺動を行うようになる。従って、把持片43の係合部53とロック部材50の先端部との係合が外れ、結果として把持片43はヒンジピン44のまわりで揺動できる状態となる。この状態がアンロック状態である。
このように、操作ダイヤル55a,55b,55cの外周面に記号や数字などを割り振り表示しておくことで、特定の者だけが、この施錠装置7の操作により掛け止め装置40、ひいては着脱スタンド1としてのロック又はアンロックを操作できることになる。
次に、本発明に係る着脱スタンド1の使用状況を説明する。
本第1実施形態の着脱スタンド1を用いて自転車2を駐輪させるには、架設装置10と接地装置11とを所定の屈曲角θ(図3(b)参照)に保持させたうえで、図1及び図2に示すように、架設装置10を自転車2の後輪6内へ差し込み、両後輪支持ステー5a,5b間へ渡らせるようにする。
このとき、架設装置10のスリット部23を1本のスポーク15へ差し込むようにするのが好ましい。
また、架設装置10(着脱スタンド1)が両後輪支持ステー5a,5b間から簡単に抜け落ちてしまうことがないようにするときには、掛け止め装置40を操作して把持部台42と把持片43とで後輪支持ステー5まわりを巻回するように輪部41を形成させる。
更に、着脱スタンド1や自転車2の盗難防止を図る必要があるときには、施錠装置7を操作してロックをかける。
そして、自転車2を左方(又は右方)へ傾けた状態にし、架設装置10の下向き係合部20と上向き係合部21とがそれぞれ後輪支持ステー5a,5bに当接することを確認しつつ、接地装置11においてアジャスト機構13を操作して、伸縮バー26の下端が接地する状態に調整及び固定する。このようにすることで、自転車2を安定して駐輪することができる。
この駐輪状態において、自転車2に対して傾きを強める方向(図2では右方)へ外力が作用したとする。この場合、自転車2が傾こうとする作用に伴って上昇しようとする右(図2では左側)の後輪支持ステー5bは架設装置10の下向き係合部20を上向きに押し、また下降しようとする左(図2では右側)の後輪支持ステー5aは架設装置10の上向き係合部21を下向きに押すようなる。
これらの上向き及び下向きの押し力は、着脱スタンド1全体に対して図2の時計回り方向のモーメントとなって作用し、接地装置11の伸縮バー26にはその下端の接地圧を強めるように力が伝搬する。
それ故、自転車2の傾きを強めようとする外力が強ければ強いほど、伸縮バー26による接地圧も高くなり、自転車2は益々安定して駐輪状態を保つことになる。
なお、駐輪中の自転車2に前進方向の外力が作用した場合、着脱スタンド1が後輪6の
輪芯よりも必ず前方に配置されることに起因して、スポーク15が架設装置10を下方へ押すようになる。
このときの下方へ押す力は、架設装置10の下向き係合部20が右の後輪支持ステー5bを下向きに押す作用となり、ひいては着脱スタンド1の全体を下方へ押し下げようとする作用(接地装置11の伸縮バー26による接地圧を高める作用)に繋がるため、着脱スタンド1が自転車2から外れることはない。すなわち、自転車2の駐輪状態が不安定になることはない。
反対に、駐輪中の自転車2に後退方向の外力が作用した場合には、スポーク15が架設装置10を上方へ引き上げようとする。そのため、漫然と看過すれば、架設装置10の下向き係合部20が右の後輪支持ステー5bから浮き上がってしまうといった錯覚を誘発するが、実際に下向き係合部20を浮上させるためには、架設装置10の上向き係合部21が左の後輪支持ステー5aに当接する位置を支点として、接地装置11の伸縮バー26を図2の時計回り方向へと揺動させるか、或いは伸縮バー26の下端を前方へ振らすような揺動が必要となることになる。
このうち、接地装置11の伸縮バー26を図2の時計回り方向へ揺動させることが自転車2の駐輪をより安定させることに繋がるのは、前記したとおりである。
また、接地装置11の伸縮バー26について、その下端を前方へ振らすような揺動を生じさせるには、接地面を押す力の反力として伸縮バー26の下端から自転車2を持ち上げる大きな力が必要になることは明らかである。
そもそも接地装置11の伸縮バー26には、自転車2が左右方向で傾いていることに伴う接地圧(下向きの荷重)が負荷されているため、自転車2を持ち上げる力が実質的に接地圧を超えることは無いといっても過言ではなく、もとより伸縮バー26の下端部が接地面を掘り下げるといったことも生じる余地はない。結果として、駐輪中の自転車2に後退方向の外力が作用したとしても、着脱スタンド1が自転車2から外れることはなく、自転車2の駐輪状態が不安定になることはない。
このように、自転車2に対し、左右への傾きを強める方向や、自転車2を前進又は後退させる方向などで外力が加わったところで、自転車2の安定した駐輪状態は保証されるものとなる。
一方、駐輪中の自転車2から着脱スタンド1を取り外す場合は、施錠装置7のアンロック操作や掛け止め装置40の開放操作を行い、そのうえで自転車2を左右方向の中立位置へ向けて直立させるべく、その傾きを解消させる。
この操作だけで、架設装置10の下向き係合部20と上向き係合部21とがそれぞれ後輪支持ステー5a,5bから離れ、接地装置11の伸縮バー26も接地面から浮き上がるので、架設装置10を自転車2の後輪6内から引き出すことが簡単に行える。
そして、架設装置10と接地装置11とを並行状態に折り畳むように関節部12を屈曲動作させ、接地装置11のアジャスト機構13を操作して伸縮バー26をバーガイド25内へ収容させる。
これにより、着脱スタンド1は極めてコンパクトな収納姿へと変形できることになる。そのため、着脱スタンド1は運転者が身に付ける背負いバッグやウエストポーチなどに収納するといったことも所望に応じてできるようになる。
図8乃至図11は本発明に係る着脱スタンド1の第2実施形態を示している。本第2実施形態の着脱スタンド1が第1実施形態と最も異なるところは、掛け止め装置40の構成にある。
すなわち、本第2実施形態が備える掛け止め装置40は、把持部台42に対して把持片43が円弧軌道に沿って摺動する(第1実施形態では揺動とした)ことにより、輪部41における周方向の閉鎖状態を開放したり閉鎖したりする構成としてある。また把持部台42は、架設装置10に対して固定的に設けられたものとしてある(第1実施形態では接地装置11に対して固定的に設けられたものとしていた)。
具体的には、架設装置10の曲がり部24が把持部台42を兼ねるものとされており、この把持部台42には、把持片43の円弧摺動をガイドするための円弧溝60がその溝長
手方向の開口を横向きに開放させた状態で形成されている。そして、把持片43は、この円弧溝60内に挿通可能なリング状(円弧形状を有する棒状)に形成されている。
把持部台42には、円弧溝60の外周側に沿って並行する円弧状のバネ受け溝61が設けられている。このバネ受け溝61についても、溝長手方向の開口を横向きに開放させた状態で形成されている。そして、このバネ受け溝61にはコイルバネ62が装填されるようになっている。
このコイルバネ62は、図10に示すように、把持片43の一端寄りに対して外周方向へ突出して設けられたバネ掛け部65と係合するようになっている。そして、掛け止め装置40の輪部41が周方向に閉鎖されている状態から、図11に示すように、輪部41が周方向に開放する状態とすべく把持片43を円弧溝60内で円弧摺動させるときに、コイルバネ62はバネ掛け部65に押されながらバネ力に抗しつつ圧縮するようになっている。
そのため、掛け止め装置40の輪部41が周方向に開放されているとき(図11参照)、把持片43は常に、輪部41を閉鎖させる向きにコイルバネ62によるバネ力を受けていることになる。すなわち、把持片43を円弧摺動させた状態から操作者が手を離せば、把持片43は輪部41を閉鎖する位置(図10参照)へ自己復帰するように逆向きの円弧摺動をすることになる。
なお、コイルバネ62は、把持片43が輪部41を閉鎖した後も、把持片43に対してバネ力を付与し続けられるように設定しておくのが好ましい。これにより、掛け止め装置40として、輪部41が周方向に閉鎖した状態は維持される。
但し、この輪部41の閉鎖状態は見掛け上のものであって、輪部41を周方向に開放させるべく把持片43に外力を加えれば、把持片43は比較的簡単に円弧摺動してしまう。
そこで本第2実施形態では、把持片43に対し、バネ掛け部65とは反対側の端部にノッチ部67を設け、接地装置11には、把持片43が輪部41を周方向に閉鎖したときにノッチ部67と合致する配置でストッパー68を設けてある。このストッパー68は、ノッチ部67と係合したり係合を解除したりする方向で揺動自在に保持されたものとしてあり、ノッチ部67との係合状態を維持する方向に復帰バネ69によって常時付勢されたものとしてある。
従って、掛け止め装置40の輪部41を閉鎖状態にした後は、ストッパー68を解除する操作を行わない限り、把持片43が勝手に円弧摺動することはなく、操作者(自転車2の運転者など)の意に反して輪部41が開放されることを防止できる。
なお、図9に示すように、接地装置11がバーガイド25と伸縮バー26とを有しており、このうちバーガイド25が、本体部25aと板状の蓋板25bとを張り合わせて形成される点は第1実施形態と共通としてある。ここにおいて本第2実施形態の接地装置11が第1実施形態と異なるのは、バーガイド25の蓋板25bに対して円弧状の長孔とした規制溝72を設けてある点にある。
この規制溝72は、把持片43が円弧摺動するストロークを規制するためのものであって、把持片43にはその一端部で横突出するガイドピン73を設けて、このガイドピン73が、把持片43の円弧摺動に合わせて規制溝72内を移動するようになっている。
その他の構成及び作用効果は前記した第1実施形態と略同じであるので、第1実施形態と同じ作用を奏するものに同じ符号を付することで、ここでの詳説は省略する。
なお、本第2実施形態においても、掛け止め装置40に対して適宜構造の施錠装置7を付加して、輪部41の閉鎖状態をロックしたりアンロックにしたりできるように構成させることは可能である。
図12は本発明に係る着脱スタンド1の第3実施形態を示している。本第3実施形態の着脱スタンド1は、架設装置10と接地装置11とが互いに屈曲した状態のまま一体形成されたものとしている。この構造を可能にするうえでは、全体を金属製にするなど、剛性を高める素材により形成するのが好適である。
本第3実施形態では、架設装置10に横滑り防止部22を形成させるために、上向き係合部21に隣接する配置で上方へ突出する突起80を設けてある。
第13は本発明に係る着脱スタンド1の第4実施形態を示している。本第4実施形態の着脱スタンド1は、架設装置10が、雄フック部材90と雌フック部材91とに分離、結合できる構造とされたもので、両部材90,91にはそれぞれ自転車2の後輪支持ステー5a,5bをそれらの左右方向両外側から抱き抱えるフック部92,93が対向状に設けられている。
なお、接地装置11については、架設装置10の雌フック部材91に対して固定的に結合されたものを示す。ただ、第1実施形態(図2等参照)と同様に、アジャスト機構13を設けて伸縮バー26による接地高さの調節ができるように構成することも当然に可能である。
本第4実施形態が備える架設装置10において、雄フック部材90には、雌フック部材91へ向けて突出する差し身部材94が設けられ、この差し身部材94の突出方向に沿ってラチェット用の連続歯95が設けられている。
これに対して雌フック部材91には、雄フック部材90の差し身部材94を挿入可能にして連続歯95と噛合するラチェット機構96が設けられている。
このラチェット機構96は、差し身部材94が挿入されるときには連続歯95との係合離脱を繰り返すようになるが、差し身部材94が引き抜かれようとするときには連続歯95との噛合をロックして係合解除ができない構造になっている。そして、雌フック部材91の上面などに設けたスライド片97をスライド操作したときに、連続歯95に対する係合状態を強制的に解除できるような構造としてある。
なお、雌フック部材91に対し、スライド片97をスライド動作不能にロックしたりアンロックしたりするように構成した施錠装置7を設けることも可能である。
このような構成を備えた第4実施形態の着脱スタンド1では、まず、雄フック部材90と雌フック部材91とを当初、離反させた状態とし、駐輪した自転車2の左右両側へ雄フック部材90と雌フック部材91とを振り分けるようにする。
そして、雄フック部材90のフック部92を自転車2の一方の後輪支持ステー5(例えば右の後輪支持ステー5b)に引っ掛けながら、差し身部材94を自転車2の後輪6内へ差し込む。また雌フック部材91のフック部93を自転車2の他方の後輪支持ステー5(例えば左の後輪支持ステー5a)に引っ掛ける。
このようにしたうえで雄フック部材90の差し身部材94を雌フック部材91のラチェット機構96へ押し込むようにすることで、両部材90,91の相互間隔を詰め、両フック部92,93で自転車2の両後輪支持ステー5a,5bをクランプさせる。すなわち、自転車2の両後輪支持ステー5a,5b間に架設装置10を架け渡すことにより、この架設装置10との間に屈曲配置で設けられた接地装置11を接地状態にさせ、もって自転車2を駐輪状態に保持させるものである。
なお、雄フック部材90は、後輪6のスポーク15間を通過できる程度に小型化することも可能である。このように小型化した場合は、いちいち雄フック部材90と雌フック部材91とを離反させる必要はなく、雄フック部材90の差し身部材94を介して両部材90,91が連結されたままの状態で、自転車2への取り付け取り外しや収納を行うようにしてもよい。
本第4実施形態では、第1実施形態と細部において相違点を多く有するが、架設装置10と接地装置11とを有して、自転車2に対する取り付け取り外しを容易にしつつ、自転車2の駐輪状態を安定して保持できるようにしている点で、技術的思想の基本原理を同じくするものである。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて更に適宜変更可能である。
掛け止め装置40は、架設装置10において接地装置11が設けられるのとは反対側の端部に設けることも可能である。
1 着脱スタンド
2 自転車
3 自転車フレーム
5 後輪支持ステー
5a 左の後輪支持ステー
5b 右の後輪支持ステー
6 後輪
7 施錠装置
10 架設装置
11 接地装置
12 関節部
13 アジャスト機構
15 スポーク
20 下向き係合部
21 上向き係合部
22 横滑り防止部
23 スリット部
24 曲がり部
25 バーガイド
25a 本体部
25b 蓋板
26 伸縮バー
27 切替操作部
28 中空部
29 接地装置格納部
30 長孔
31 ネジ
36 ガイド部
37 ガイド部
38 旋回支持台
40 掛け止め装置
41 輪部
42 把持部台
43 把持片
44 ヒンジピン
50 ロック部材
51 バネ
53 係合部
55a〜55c 操作ダイヤル
56a〜56c 係合爪
60 円弧溝
61 バネ受け溝
62 コイルバネ
65 バネ掛け部
67 ノッチ部
68 ストッパー
69 復帰バネ
72 規制溝
73 ガイドピン
80 突起
90 雄フック部材
91 雌フック部材
92 フック部
93 フック部
94 差し身部材
95 連続歯
96 ラチェット機構
97 スライド片

Claims (6)

  1. 自転車フレームが備える左右一対の後輪支持ステーに対してこれら両後輪支持ステー間を渡る長さに形成された架設装置と、
    前記架設装置が前記左右一対の後輪支持ステー間に渡される方向に対して屈曲関係を成す接地方向へ向かうように当該架設装置から延出して設けられる接地装置と、を有している
    ことを特徴とする着脱スタンド。
  2. 前記架設装置には、前記後輪支持ステーにより支持された後輪のスポークと交差する配置で1本のスポークを挟み込むスリット部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の着脱スタンド。
  3. 前記架設装置には、
    自転車側方から前記左右一対の後輪支持ステーへ向けて当該架設装置を差し込む際の装置長手方向において手前側にある後輪支持ステーに対してその下面に当接する配置とされた上向き係合部と、
    前記装置長手方向において奥方側にある後輪支持ステーに対してその上面に当接する配置とされた下向き係合部と、
    前記上向き係合部よりも更に手前位置で上方へ突出した横滑り防止部と、が設けられており、
    前記装置長手方向において前記上向き係合部及び前記横滑り防止部と同じ側となる装置端部に前記接地装置が配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の着脱スタンド。
  4. 前記架設装置と前記接地装置との間には、これら両者を屈曲させた使用状態と並行させた非使用状態との間を折れ曲がり自在にする関節部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の着脱スタンド。
  5. 前記架設装置には、少なくとも一方の前記後輪支持ステーまわりに巻回可能な輪部を形成する掛け止め装置が設けられており、
    前記掛け止め装置は、
    前記架設装置又は前記接地装置に対して固定された把持部台と、
    前記把持部台に動作可能に保持されて前記輪部を開放状態と閉鎖状態とに切り替える把持片と、
    前記把持片が前記輪部を閉鎖状態にしたときにロック又はアンロックにする施錠装置と、を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の着脱スタンド。
  6. 前記接地装置にはアジャスト機構が設けられており、前記アジャスト機構は、中空部を備えたバーガイドと、前記バーガイドの中空部内で摺動自在に保持された伸縮バーと、前記バーガイドに対して前記伸縮バーを摺動自在な状態と摺動不能状態とに切り替える切替操作部とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の着脱スタンド。
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