JP2017170912A - Liquid discharge device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、記録媒体に液体を吐出するインクジェット記録装置のような液体吐出装置に関する。 The present invention relates to a liquid ejecting apparatus such as an ink jet recording apparatus that ejects liquid onto a recording medium.
従来から、水平方向に搬送される用紙等の記録媒体に対して、ヘッドからインク等の液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。ヘッドの下面である吐出面には、インクの液滴を噴射する微小孔であるノズルが形成されており、用紙に画像を形成しないときには、吐出面に沿ってワイパを移動させて該吐出面を払拭するワイプ動作が行われることがある。
かかるインクジェット記録装置において、ヘッドの下面からインクの液滴が用紙に吐出された後に、インクが浸透した用紙上の領域が収縮して用紙が反り、その結果、用紙がヘッドの下面に接触して、該下面に傷が付くことがある。これでは、インクの液滴が用紙に正しく吐出されず、液滴噴射特性が変化する可能性がある。
そこで、用紙の反りを防止すべく、ヘッドの下面に開口を設け、該開口に用紙を押さえるローラ体を出没自在に設けた装置が提案されている(特許文献1参照)。用紙に画像を形成すべく、インクを吐出する際には、開口からローラ体を下向きに突出させて用紙を押さえる。これにより、インク吐出後の用紙がヘッドの下面に接触することが防止される。また、ワイプ動作時には、ローラ体を上昇させて開口からヘッドの内部に退避させる。これによりワイパに付着したインクがローラ体に付着することを避けている。
2. Description of the Related Art Conventionally, an ink jet recording apparatus that forms an image by ejecting a liquid such as ink from a head onto a recording medium such as paper conveyed in a horizontal direction is known. On the ejection surface, which is the lower surface of the head, nozzles that are fine holes for ejecting ink droplets are formed. When an image is not formed on the paper, the wiper is moved along the ejection surface to move the ejection surface. A wiping operation for wiping may be performed.
In such an ink jet recording apparatus, after ink droplets are ejected from the lower surface of the head onto the paper, the area on the paper where the ink has permeated contracts and the paper warps, so that the paper contacts the lower surface of the head. The bottom surface may be scratched. In this case, ink droplets are not correctly ejected onto the paper, and the droplet ejection characteristics may change.
In view of this, an apparatus has been proposed in which an opening is provided in the lower surface of the head and a roller body that presses the sheet is provided in the opening so as to be able to move in and out in order to prevent the sheet from warping (see Patent Document 1). When ink is ejected to form an image on the paper, the roller body is protruded downward from the opening to press the paper. This prevents the paper after ink discharge from contacting the lower surface of the head. Further, during the wiping operation, the roller body is raised and retracted from the opening into the head. This avoids the ink adhering to the wiper from adhering to the roller body.
従来の構成では、ワイプ動作時にローラ体を上昇させ、インク吐出時に該ローラ体を下降させている。即ち、ヘッド内にローラ体の上下移動ストロークに応じた空間が必要であり、大型化を招く結果となっていた。
本発明の目的は、ワイプ動作時にローラ体を退避させる液体吐出装置を小型化することにある。
In the conventional configuration, the roller body is raised during the wiping operation, and the roller body is lowered during the ink ejection. That is, a space corresponding to the vertical movement stroke of the roller body is required in the head, resulting in an increase in size.
An object of the present invention is to reduce the size of a liquid ejection device that retracts a roller body during a wiping operation.
液体吐出装置は、液体を吐出する吐出面を有するヘッド要素を備えたヘッド筐体と、記録媒体を前記ヘッド筐体に向けて搬送する搬送機構と、周方向に沿って記録媒体との当接部と非当接部とが形成されて、中心軸を中心として前記当接部が前記吐出面から出没し、且つ前記非当接部が前記吐出面から突出しないように回転自在に設けられ、該当接部によって記録媒体を押さえる1以上の回転体と、前記回転体を、前記当接部が前記吐出面から突出した突出状態と、前記当接部が吐出面から突出しない退避状態とをとるように、前記中心軸を中心として回転させる回転機構と、前記吐出面に沿って移動して該吐出面を払拭するワイパと、前記ワイパによる前記吐出面の払拭時において、前記ワイパが前記吐出面の回転体に対応する部分を通過するとき、前記回転体が前記退避状態をとるように前記回転機構を制御する制御部とを有する。 A liquid ejection apparatus includes: a head housing having a head element having a ejection surface for ejecting liquid; a transport mechanism that transports a recording medium toward the head housing; and a contact with the recording medium along a circumferential direction. A non-contact portion is formed, the contact portion protrudes and protrudes from the discharge surface around a central axis, and the non-contact portion is provided so as not to protrude from the discharge surface. One or more rotators that hold the recording medium by the abutting portion, and the rotating body have a protruding state in which the abutting portion protrudes from the ejection surface and a retracted state in which the abutting portion does not protrude from the ejection surface. As described above, the rotation mechanism that rotates about the central axis, the wiper that moves along the discharge surface and wipes the discharge surface, and when the wiper wipes the discharge surface, the wiper Pass through the part corresponding to the rotating body of Rutoki, the rotating body and a control unit for controlling the rotating mechanism to take the retracted state.
当接部が突出状態をとる時には、回転体は記録媒体を押さえる。ワイパによる吐出面の払拭時には、制御部は回転機構を制御して回転体の当接部が吐出面から突出しない退避状態にさせる。即ち、回転体は中心軸を中心とした回転によって当接部が吐出面から突出した状態と、当接部が吐出面から突出しない退避状態とを切り替えられる。つまり、中心軸は移動しないので、ヘッド筐体内に中心軸の移動に伴う回転体の移動ストロークに応じた空間を小型化することができる。ひいては、液体吐出装置を小型化することができる。 When the contact portion is in the protruding state, the rotating body presses the recording medium. When wiping the discharge surface with the wiper, the control unit controls the rotation mechanism so that the contact portion of the rotating body does not protrude from the discharge surface. That is, the rotating body can be switched between a state in which the contact portion protrudes from the discharge surface and a retracted state in which the contact portion does not protrude from the discharge surface by rotation about the central axis. That is, since the central axis does not move, the space corresponding to the moving stroke of the rotating body accompanying the movement of the central axis can be reduced in the head casing. As a result, the liquid ejection device can be reduced in size.
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。以下の記載では、上方及び下方は鉛直方向に沿う向きを指す。また、本発明に係る「液体吐出装置」としてインクジェット記録装置を例示し、「液体」の具体例としてインクを、記録媒体の具体例として用紙を夫々例示する。また、以下の記載では、中心軸の周りに回転する部材については、回転方向を前方、逆方向を後方とする。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, upper and lower indicate directions along the vertical direction. Further, an ink jet recording apparatus is illustrated as a “liquid ejecting apparatus” according to the present invention, ink is illustrated as a specific example of “liquid”, and paper is illustrated as a specific example of a recording medium. Moreover, in the following description, about the member rotating around a central axis, let a rotation direction be the front and the reverse direction be back.
図1は、インクジェット記録装置1の全体構成を示す図である。インクジェット記録装置1は直方体状の筐体10を有し、該筐体10の天板上部には、用紙Pを排出するトレイ11が設けられている。筐体10内には、上方から下方に向かって、インクを用紙Pに吐出するヘッド4、用紙Pを水平に搬送した後にトレイ11に送る搬送ユニット5、用紙Pを供給する給紙ユニット6が配置されている。ヘッド4の下側には、ヘッド4に対向して、搬送される用紙Pを水平面内にて支持するプラテン3が設けられている。ヘッド4はプラテン3に対して昇降可能に設けられている。
筐体10の内側上部にて、ヘッド4に干渉しない位置には、筐体10内の各機構及び電気回路の動作を司る制御部8が配置されている。筐体10の内部下側には、ヘッド4に供給するインクが収納されたタンク14が配置されている。該タンク14とヘッド4とはチューブ(図示せず)によって接続されている。
筐体10の側面には、外部のパーソナルコンピュータから送信される画像記録ジョブを含む信号が入力される端子13が設けられている。端子13から入力された信号は制御部8に伝送される。筐体10の上面には、使用者が情報を入力する操作パネル12が設けられている。
搬送ユニット5は、図1中の用紙Pを左から右に搬送する機構であり、本発明の「搬送機構」を構成する。以下の記載では、プラテン3上にて用紙Pを搬送する方向を副走査方向又は第1方向、水平面内において該副走査方向と直交する方向を主走査方向又は第2方向と呼ぶ。
FIG. 1 is a diagram showing the overall configuration of the
A
A
The
前記搬送ユニット5は、ヘッド4の両側に配備された第1及び第2搬送ローラ対51、52と、該搬送ローラ対52よりも用紙Pの搬送下流側に配置された第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、内部を用紙Pが通過する3つのガイド56、57、58を有して構成される。第1搬送ローラ対51とヘッド4との間には、搬送される用紙Pの端部を検出する端部検出センサSE1が設けられている。この端部検出センサSE1により発せられた検出信号は制御部8に伝送される。搬送される用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE1によって検出されると、所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。第1搬送ローラ対51によって搬送力を付与された用紙Pはヘッド4からインクを吐出されながら搬送される。用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE1によって検出されると、用紙Pは端部検出センサSE1を通過するのであるから、該検出後で且つ所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。この所定時間は用紙Pが端部検出センサSE1を通過してからヘッド4に搬送される時間に対応している。
The
ヘッド4の下側を通過した用紙Pは、搬送方向下流側の第2搬送ローラ対52によって搬送力を付与されて、該第2搬送ローラ52とトレイ11との間に位置する第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、及びガイド56、57、58によってトレイ11に送られる。
前記給紙ユニット6は、用紙Pが収納される給紙トレイ60と、給紙ローラ61と、該給紙ローラ61と搬送ユニット5との間に配備された第6及び第7搬送ローラ対62、63と、内部を用紙Pが通過する2つのガイド64、65を有して構成される。給紙ローラ61は給紙トレイ60内から1枚の用紙Pを送り出した後に、次の用紙Pを所定の時間間隔を空けて取り出し、該ガイド64、65及び第6及び第7搬送ローラ対62、63によって該用紙Pを搬送ユニット5の上流側に搬送する。
The sheet P that has passed through the lower side of the
The
ヘッド4は、主走査方向(第2方向)に延びた直方体状のラインヘッドであって、その下面にはインクを吐出する多数の液体吐出口が形成された吐出面40が形成されている。
ヘッド4により画像が記録された用紙Pは第2乃至第5搬送ローラ対52、53、54、55及びガイド56、57、58によりトレイ11に排出される。
The
The paper P on which an image is recorded by the
プラテン3の下方には、水平に配列された複数のキャップ70がヘッド4に対して昇降自在に設けられている。キャップ70はインクを受ける部材であり、用紙Pにインクを吐出して印字する際にはキャップ70は該印字を妨げないように、用紙Pの搬送路から下方に位置して、該搬送路から退避している。
長時間に亘って印字を行わないときに、吐出面40が露出したままであると、該吐出面40に残存したインクが乾燥する。この対策として、長時間に亘って印字を行わないときは、ヘッド4を下降させて、ヘッド4の下端部をプラテン3を通してキャップ70に当接させ、吐出面40とキャップ70上面との間に、封止空間を形成する。これにより、吐出面40が露出したままであることを防いでいる。
Below the
If the
図2(a)は、ヘッド4の下面図であり、第2方向を横向きに示している。図2(b)は、(a)をA1方向から見た図である。即ち、図2(b)は、図1のヘッド4の左側面図であって、上下を反転して示している。ヘッド4は、下板42を備えたヘッド筐体44内に、複数、図2(a)では6つのヘッド要素41を第2方向に沿って千鳥状に配置して形成されている。各ヘッド要素41は略直方体の箱体状であって、下面が前記の吐出面40を形成する。下板42にはヘッド要素41に対応して透孔46が開設され、各ヘッド要素41の吐出面40は透孔46に嵌まって、下板42の下面から下向きに突出する。各ヘッド要素41は、インク吐出特性の均一化や製造コストの低減等のために、同一構造に形成されている。尚、ヘッド4は、6つのヘッド要素41を第2方向に沿って千鳥状に配置して形成されているが、ヘッド要素41の数は1〜5、7以上でもよく、千鳥状の配置でなくても良い。
吐出面40上には、多数の吐出口を第2方向に連ねて構成された吐出口列45が第1方向に沿って複数形成されている。図示の便宜上、吐出口列45を長方形で示す。また、各ヘッド要素41上に4つの吐出口列45が形成されているが、吐出口列45の数は4つに限定されない。
尚、ヘッド要素41は、複数枚の金属板を積層して形成された流路ユニットと、その上面に接合されたアクチュエータユニットとから構成され、該アクチュエータユニットに通電されることにより、流路ユニット内のインクが吐出される。流路ユニットの最下位に位置する金属板の下面が前記の吐出面40を構成し、アクチュエータユニットが制御部8に接続されているが、本構成は公知であり、詳細な記載を省く。
FIG. 2A is a bottom view of the
On the
The
また、プラテン3(図2(b)参照)には透孔46から突出した吐出面40が嵌まる貫通孔(図示せず)が開設されている。該プラテン3とキャップ70(図1参照)との間には、吐出面40を払拭するワイパ9が第2方向に沿って移動可能に設けられている。ワイパ9は第1方向に沿って延びた弾性材から形成され、ヘッド4からインクを吐出し終えた後に、ワイパ9はヘッド4の側方に待機した状態から第2方向に沿って移動し、吐出面40を払拭する。
また、ヘッド要素41の吐出口列45はインクの乾燥や異物の付着等によって目詰まりや吐出不良を発生する場合がある。これを防ぐためにプラテン3上に用紙Pが位置せず、且つワイパ9が待機した状態で、画像の形成に寄与しないインクの空吐出動作を行っている。
この空吐出動作には、ヘッド要素41の吐出面40からインクを強制的に排出させるパージ動作、又はヘッド要素41とキャップ70とが上下に離間した状態でヘッド要素41からプラテン3を通してインクをキャップ70に向けて吐出するフラッシング動作とがある。該パージ動作は、吸引パージ又は正圧パージをいう。吸引パージは、キャップ70又はヘッド要素41の一方がプラテン3を通過して他方に合わさった状態で、キャップ70及びヘッド要素41により囲まれた封止空間を負圧にすることで、ヘッド要素41の吐出面40からインクを強制的に吸引する動作である。正圧パージは、タンク14とヘッド4との間に配置されたポンプ(図示せず)によって各ヘッド要素41のインク流路が正圧になるように各ヘッド要素41に強制的にインクを供給することで、吐出面40から強制的にインクを排出させる動作である。該パージ動作とフラッシング動作及び前記のワイパ9によるヘッド要素41の吐出面40の払拭動作を、ヘッド4のメインテナンス動作と呼ぶ。
尚、キャップ70はチューブを介して廃インク回収タンク(図示せず)に接続されており、空吐出動作によりキャップ70に受けられたインクは廃インク回収タンクに回収される。
また、上述した制御部8は、図12に示すように、ヘッド4のインク吐出動作を制御し、搬送ユニット5及び給紙ユニット6による用紙搬送動作、ヘッド4の昇降動作、キャップ70の昇降動作、ワイパ9の動作、後述する回転体2の回転動作で用いられるモータM、後述するパージ動作で用いられるポンプを制御する。
The platen 3 (see FIG. 2B) is provided with a through hole (not shown) into which the
Further, the
In this idle ejection operation, a purge operation for forcibly discharging ink from the
The
Further, as shown in FIG. 12, the
(第1実施形態)
ヘッド筐体44上にて、各ヘッド要素41の側方又は隣り合うヘッド要素41の間には、夫々用紙Pを押さえる2つの回転体2が設けられている。ヘッド筐体44には、2つの回転体2が6組設けられている。各組において、2つの回転体2は第2方向に延びる中心軸20に沿って互いに離れて設けられ、中心軸20を中心に回転する。尚、各組において、2つの回転体2が設けられているが、回転体2が3つ以上設けられてもよい。また、2つの回転体2が6組設けられているが、1〜5、7以上の組が設けられていてもよい。また、回転体2は、ヘッド要素41の側方又は隣り合うヘッド要素41の間に設けられているが、これに限らず、ヘッド要素41の近傍に設けられていればよい。具体的には、回転体2は、各ヘッド要素41の第2方向の側方に設けられているが、第2方向においてヘッド4を挟むように両側に配置されていてもよい。また、ヘッド要素41の第1方向の側方に設けられていてもよい。
図2(a)、(b)に示すように、下板42には両回転体2に対向して開口43が開設され、各回転体2は中心軸20を中心とした回転により、開口43から出没する。
中心軸20はヘッド要素41の側面に支持されて、回転体2は第2方向に直交する面内を回転する。
(First embodiment)
On the
As shown in FIGS. 2A and 2B, the
The
図3は、両回転体2の斜視図である。各回転体2は、周方向に沿って、半円状に形成され用紙Pに接する当接部21と、切欠きであって用紙Pに接しない非当接部22を連ねて構成される。中心軸20にはモータMが連結されて、該モータMにより回転体2が回転される。モータMは制御部8に接続されており、該制御部8によって回転動作を制御される。また、2つの回転体2のうちの一方の回転体2の突出状態における回転位置をセンサSE2にて検出することにより、該一方の回転体2の突出状態における位置を正確に定める。尚、インクが付着した用紙Pと当接部21とが接触しても当接部21にインクが付着しにくいように、回転体2は当接部21に歯面を形成した拍車としてもよい。
2つの回転体2は当接部21の回転位置、即ち位相角度が互いにずれており、図3にあっては互いに180°ずれているとするが、この位相ずれ角度に限定されない。2つの回転体2は一体的に回転するように中心軸20に対して取り付けられている。そのため、一方の回転体2の当接部21が開口43から突出して用紙Pに接しているときに、他方の回転体2は当接部21が開口43内に退避して、非当接部22が用紙Pに対向する。各回転体2の当接部21が開口43及び吐出面40から突出して用紙Pを押さえる状態を突出状態(図2(b)中の2つの回転体2のうちの左側の回転体2の状態)、各回転体2の当接部21が開口43及び吐出面40内に退避して、開口43から突出しない状態を退避状態(図2(b)中の2つの回転体2のうちの右側の回転体2の状態)と呼ぶ。前記の如く、ワイパ9が吐出面40を払拭する場合に、回転体2が突出状態であると、ワイパ9の上端部が回転体2の周縁部に接して該回転体2をインクにて汚してしまう。回転体2は、搬送される用紙Pと接触するため、回転体2にインクが付着してしまうと用紙Pが汚れてしまう。従って、ワイパ9による払拭時には、ワイパ9と回転体2の当接部21とが接しないように、回転体2を突出状態と退避状態とを切り換える。具体的には、回転体2とワイパ9とが対向するときに、回転体2を退避状態に設定する。
FIG. 3 is a perspective view of both rotating
The two
図4は、図3の回転体2を軸方向から見た側面図である。2つの回転体2の当接部21は側面視で周方向に連続しており、これにより、回転体2の回転時は何れかの当接部21が突出状態にあって、用紙Pを押さえている。何れかの当接部21が用紙Pを押さえることによって、用紙Pが吐出面40から離隔するため、用紙Pが反って吐出面40に接することを効果的に防止することができる。
図5は、本実施形態におけるヘッド要素41の正面図である。中心軸20には、2つの回転体2が軸方向に沿って取り付けられ、該中心軸20の一端部には検出板230が一体に取り付けられている。下板42上には検出板230に対向してセンサSE2が設けられている。このセンサSE2により発せられた検出信号は制御部8に伝送される。中心軸20には、モータMに接続されたワンウェイクラッチ300が嵌められている。図6に示すように、検出板230の周縁部には1つの切欠き220が設けられており、中心軸20の回転に伴う検出板230の回転時に、センサSE2が切欠き220を検出すれば、2つの回転体2のうちの一方の回転体2が突出状態であることが検知される。ワンウェイクラッチ300とモータMとによって、本発明の「回転機構」を構成する。
FIG. 4 is a side view of the
FIG. 5 is a front view of the
ワンウェイクラッチ300は、一方の回転方向にはモータMの回転を中心軸20に伝達するが、逆方向に中心軸20が回転してもモータMには伝達しない機構である。このワンウェイクラッチ300には、種々の構成が考えられるが、一例として図7に示すものがある。これは、アウタリング310とインナ軸320を同心に設けて構成され、インナ軸320の中心に中心軸20が同心に固定される。アウタリング310は中空であって、内面に斜面部340を形成している。インナ軸320の周面には周方向に沿って凹み350が設けられ、該凹み350に円柱状のコロ330が中心Cを回転中心として回転可能に設けられている。該凹み350の深さは、図7中の右端と左端とで異なる。凹み350の図7中の右端の深さは、コロ330の直径よりも浅く形成されている。凹み350の図7中左端の深さは、コロ330の直径よりも深く形成されている。コロ330は弾性部材360によって凹み350の一方(右側)の側壁に押圧されて、凹み350内のガタ付きを抑えられる。尚、弾性部材360はコロ330に固定されておらず、コロ330の中心Cを回転中心とした回転を妨げない。アウタリング310は周面に歯面370が形成され、該歯面370がモータMに噛合する。即ち、ワンウェイクラッチ300はアウタリング310がモータMによって回転される。
尚、アウタリング310の内面からは、インナ軸320の周面に接する突起380が設けられて、アウタリング310とインナ軸320とは同心に回転する。突起380は、中心軸20の軸方向に関して、傾斜部340と異なる位置に設けられている。
The one-
A
図8(a)、(b)、(c)は、ワンウェイクラッチ300の回転動作を示す図である。図8(a)に示すように、アウタリング310がモータMによって反時計方向に回転されると、アウタリング310の傾斜部340とコロ330とが接触する。アウタリング310がさらに回転して傾斜部340がコロ330を押しても、コロ330は弾性部材360により付勢されているため、凹み350の右端の位置を維持する。つまり、アウタリング310の斜面部340と凹み350の底面との間でコロ330が挟み込まれる。コロ330の中心Cを回転中心とする回転が規制され、これにより、コロ330を介してアウタリング310とインナ軸320とが一体に回転する。この回転方向が、モータMの回転により回転体2を突出状態から退避状態に回転させるときの回転方向である。回転体2を退避状態から突出状態に戻すには、モータMによってさらにアウタリング310を反時計回りに回転させればよい。
制御部8がモータMを回転させる回転量は、モータMから発せられるパルス数をカウントし、又はモータMに通電する時間を計測することによって決定される。センサSE2が検出板230の切欠き220を検出すれば、2つの回転体2のうちの一方の回転体2が突出状態に達したことが検出される。尚、当該一方の回転体2が退避状態に達したかか否かは、センサSE2が検出板230の切欠き220を検出してからモータMから発せられるパルス数をカウントし、又はモータMに通電する時間を計測することによって決定される。また、当該一方の回転体2が突出状態に達したことは、他方の回転体2が退避状態に達したことと読み替えることができる。また、当該一方の回転体2が退避状態に達したことは、他方の回転体2が突出状態に達したことと読み替えることができる。尚、センサSE2が検知できるのであれば、切欠き220に代えて、穴や反射板を検出板230に設けてもよい。
本実施形態にあっては、センサSE2にて回転体2の突出状態を検知しているから、回転体2の突出状態における位置を正確に定めることができる。
FIGS. 8A, 8 </ b> B, and 8 </ b> C are diagrams illustrating the rotation operation of the one-
The amount of rotation by which the
In this embodiment, since the protruding state of the
回転体2の従動動作時
用紙Pへのインク吐出時には、用紙Pの搬送動作に従動して、2つの回転体2が回転する。2つの回転体2の回転により、中心軸20及びインナ軸320は上記と逆方向、即ち時計方向に回転される力が加えられる。
この時は、モータMが回転しないから、アウタリング310は静止状態を保つ。図8(b)に示すように、アウタリング310が回転せず、インナ軸320のみに時計方向への回転力が与えられる。アウタリング310の斜面部340に接しているコロ330はインナ軸320の時計方向への回転力により反時計方向に中心Cを回転中心として回転し、インナ軸320の時計方向への回転を許す。また、図8(c)に示すように、インナ軸320の時計方向への回転に伴って、コロ330は、アウタリング310の傾斜部340に押されて、凹み350の左端に向かって凹み350内を移動する。弾性部材360が圧縮されて、コロ330が凹み350の左端に接近すると、凹み350の深さがコロ330の直径よりも大きいため、アウタリング310の傾斜部340がコロ330を乗り越えることができる。つまり、インナ軸320は、時計方向に回転することができる。このインナ軸320の時計方向への回転により、2つの回転体2の当接部21が交互に用紙Pを押さえることができる。尚、2つの回転体2の当接部21は側面視で周方向に連続しているため、何れかの回転体2の当接部21によって常に用紙Pを押さえることができる。また、2つの回転体2が用紙Pに従動して回転するため、用紙Pの搬送動作を邪魔しない。そのため、ヘッド要素41の吐出面40は用紙Pの反りによって傷つけられることが防止される。尚、回転体2は、搬送される用紙Pに従動回転する構成であるが、これに限らず、用紙Pの搬送速度と中心軸20の回転速度を同期させるように、制御部8がモータMの駆動を制御してもよい。
During the follower operation of the
At this time, since the motor M does not rotate, the
図9(a)、(b)は、ワイパ9による吐出面40の払拭動作を示す正面図であり、図示の便宜上、プラテン3、ワンウェイクラッチ300、検出板230及びセンサSE2を図示しない。前記の如く、ワイパ9は第2方向に沿って移動して吐出面40を払拭するが、制御部8はその際にモータMを回転させて、回転体2の突出状態と退避状態とを切り替える。ここにおいて、ワイパ9が吐出面40を払拭後に該吐出面40を通過し、回転体2に接近する場合に、回転体2が突出状態であると、回転体2にワイパ9が払拭したインクが付着する。これを防ぐべく、制御部8は以下に示すようにモータMを回転させる。ワイパ9が両回転体2に対向しない位置、即ちワイパ9が両回転体2に対し側方に位置した図9(a)に実線で示す状態を第1位置、ワイパ9が何れかの回転体2に対向した位置、即ち図9(a)に点線で示す位置を第2位置とする。
ワイパ9が第1位置から第2位置に移動する時には、制御部8はモータMの回転を制御して、ワイパ9の上端部、即ちワイパ9が吐出面40を払拭する部分が回転体2の非当接部22に対向するように中心軸20を回転させる。ワイパ9が一方の回転体2(図9(a)では右側の回転体2)を通過して他方の回転体2(図9(a)では左側の回転体2)に向かう際には、該他方の回転体2の非当接部22がワイパ9の上端部に対向するように、制御部8はモータMの回転を制御する。具体的には、制御部8はセンサSE2を用いて回転体2の突出状態における位置を正確に定めた後に、ワイプ9を移動させ、ワイプ9が各回転体2に達する前に、モータMによって中心軸20を回転させて各回転体2を退避状態に設定する。即ち、ワイプ9が一方の回転体2に達する前(ワイパ9が図9(a)に点線で示す位置に達する前)に、モータMによって中心軸20を回転させて該一方の回転体2を退避状態(図9(a)に示す状態)に設定する。その状態で、ワイプ9が該一方の回転体を通過する。
ワイプ9が該一方の回転体を通過した後、ワイプ9が他方の回転体2に達する前(ワイプが図9(b)に実線で示す位置に達する前)に、モータMによって中心軸20を回転させて該他方の回転体2を退避状態(図9(b)に示す状態)に設定する。その状態で、ワイプ9が該他方の回転体を通過する(ワイパが図9(b)に点線で示す位置に移動する)。これにより、回転体2にワイパ9が払拭したインクが付着する可能性を減じている。
FIGS. 9A and 9B are front views showing the wiping operation of the
When the
After the wipe 9 passes through the one rotating body, the motor M causes the
図10は、図9(a)の下面図、即ち図9(a)に示す回転体2をA2方向から見た図である。前記の如く、回転体2はヘッド筐体44の開口43から出没する。ワイパ9は第1位置では上端部が吐出面40に接して撓み変形している。前記の如く、ワイパ9は第1方向に沿って延びているが、開口43の周縁部にて回転体2に対向する側縁の第1方向における幅L2は、第1方向におけるワイパ9の幅L1よりも短く形成されている。この理由を以下に示す。
ワイパ9が第1位置から第2位置に向かって移動時に開口43内に嵌まると、吐出面40を払拭した上端部が弾性復帰して、その結果、払拭されたインクが飛び散って回転体2に付着する可能性がある。そこで、開口43の回転体2に対向する部分の幅L2を、ワイパ9の幅L1よりも短く形成して、ワイパ9が回転体2を通過するまでは、ワイパ9が開口43内に嵌まることを防いでいる。これにより、ワイパ9が開口43と対向する位置に到達しても、ワイパ9の弾性復帰を抑制することができる。その結果、インクが飛び散って回転体2に付着することを抑制することができる。
FIG. 10 is a bottom view of FIG. 9A, that is, a view of the
When the
フラッシング動作時
インクの空吐出動作、特にフラッシング動作時には、図2(b)に示す隣り合う2つのヘ
ッド要素41は交互にインクを吐出する。図11(a)、(b)は、フラッシング動作を示す正面図であり、図示の便宜上、プラテン3、ワンウェイクラッチ300、検出板230及びセンサSE2を図示しない。前記の如く、2つの回転体2は当接部21の位相角度がずれているから、2つの回転体2を同時に退避状態に設定することはできない。従って、フラッシング動作時には、制御部8は以下に示すように、回転体2の回転動作を制御する。
At the time of the flushing operation , the two
図11(a)にて、右側のヘッド要素41がフラッシング動作を行うと、左隣のヘッド要素41はフラッシング動作を行わない。制御部8はフラッシング動作を行う右側のヘッド要素41に近い回転体2を退避状態とするようにモータMを制御する。左側のヘッド要素41に近い回転体2は突出状態となる。
逆に、図11(b)にて左側のヘッド要素41がフラッシング動作を行うと、右隣のヘッド要素41はフラッシング動作を行わない。制御部8はフラッシング動作を行う左側のヘッド要素41に近い回転体2を退避状態とするようにモータMを制御する。右側のヘッド要素41に近い回転体2は突出状態となる。ヘッド要素41がフラッシング動作を行うと、周辺にインクが飛び散る場合がある。フラッシング動作が行われるヘッド要素41に近い回転体2を退避状態とすることで、フラッシング動作時のインクが回転体2に付着する可能性を減じている。フラッシング動作時のみならず、パージ動作時に同様の動作制御を行ってもよい。
In FIG. 11A, when the
Conversely, when the
本実施形態におけるインクジェット記録装置1にあっては、当接部21が突出状態をとる時には、回転体2は用紙Pを押さえる。ワイパ9による吐出面40の払拭時には、制御部8は回転機構であるモータMを制御して回転体2の当接部21が吐出面40から突出しない退避状態にさせる。即ち、回転体2は中心軸20を中心とした回転によって当接部21が吐出面40から突出した状態と、当接部21が吐出面40から突出しない退避状態とを切り替えられる。つまり、中心軸20は移動しないので、中心軸20の移動に伴う回転体2の移動ストロークに応じた空間を小型化することができる。即ち、インクジェット記録装置1の上下方向の大型化を抑制することができる。
また、回転体2と中心軸20とが常に一体に回転する構成では、用紙Pの搬送速度と中心軸20の回転速度を同期させる必要があり、中心軸20を回転駆動させるための制御が比較的複雑となる。そこで、用紙Pの搬送動作時には、回転体2を用紙Pの搬送動作に従動して回転可能としているため、中心軸20を回転駆動させるための制御を簡素化している。
In the ink
Further, in the configuration in which the
(第2実施形態)
本実施形態では、図13に示すように、各ヘッド要素41の側方又は隣り合うヘッド要素41の間には、夫々用紙Pを押さえる1つの回転体2が設けられている。ヘッド筐体44には、1つの回転体2が6組設けられている。尚、各組において、回転体2が2以上設けられていてもよく、この場合には、2以上の回転体の当接部21の回転位置、即ち、位相角度は略同じとなるように設ける。また、回転体2の組は、1〜5、7以上設けられていてもよい。
図14(a)は、本実施形態における回転体2の突出状態における側面図である。各回転体2は中心部に円孔23を開設し、該円孔23の周縁部から1つの凸部24を内向きに突出している。側面視にて両回転体2の凸部24は重なっている。本実施形態にあっては、中心軸20は一部に切欠き25を形成して断面半円形に形成されており、中心軸20と円孔23との間は遊び空間26を形成している。中心軸20の切欠き25の直線状の縁部は凸部24に接しており、該縁部は凸部24に係合する係合部27を構成する。凸部24と係合部27とモータMとによって、本発明の「回転機構」を構成する。尚、第1実施形態のように、ワンウェイクラッチを採用してもよい。
(Second embodiment)
In the present embodiment, as shown in FIG. 13, one rotating
FIG. 14A is a side view of the
図14(a)、(b)及び図15は、各回転体2の動作を示す側面図である。図14(a)は突出状態、図14(b)は回転体2が搬送中の用紙Pによって従動された状態を、図15は退避状態を夫々示す。突出状態にあっては、回転体2は凸部24が係合部27に当接しており、当接部21が開口43から用紙Pの搬送路に向けて下向きに突出している。
14A, 14B, and 15 are side views showing the operation of each
回転体2の従動動作時
図14(b)に示すように、用紙Pが搬送されると、回転体2の当接部21が用紙Pに接して、回転体2は用紙Pの搬送動作に従動して時計方向に回転する。凸部24が係合部27から離れ、遊び空間26内を回転する。このとき、中心軸20は回転しない。回転体2は当接部21が用紙Pを押さえつつ、用紙Pの搬送動作を邪魔しない。ヘッド要素41の吐出面40は用紙Pの反りによって傷つけられることが防止される。
As shown in FIG. 14B, when the
ここで、回転体2の当接部21上にて回転方向上流側、即ち後端側に用紙Pに接して回転する小ローラ200を設けてもよい。その理由を示す。図14(b)に示す状態では、回転体2はそれ以上、時計方向に回転することができないから、該状態に留まる。この状態では、回転体2の当接部21上の後端部が用紙Pに当接し続けるから、用紙Pの搬送負荷となる。また、用紙Pの表面を傷つける虞もある。そこで、回転体2の当接部21上の後端部に小ローラ200を設け、該小ローラ200を用紙Pに対して従動回転させることにより用紙Pの搬送負荷を軽減している。また、用紙Pを傷つける虞も防止している。
Here, a
回転体2の退避動作時
用紙Pが回転体2を通過すると、回転体2は自重で図14(a)に示す突出状態に戻る。
凸部24が係合部27に再び接する。
前記の如く、ワイパ9が吐出面40を払拭する際には、制御部8はモータMを回転させて、中心軸20を反時計方向に回転させる。中心軸20の係合部27は凸部24を押して、回転体2を反時計方向に中心軸20と一体的に回転させる。図15に示すように、回転体2は当接部21が開口43内に退避した退避状態に達する。この状態で、ワイパ9が吐出面40を払拭する。制御部8がモータMを回転させる回転量は、モータMから発せられるパルス数をカウントし、又はモータMに通電する時間を計測することによって決定される。
尚、ワイパ9が吐出面40を払拭する際には、図14(a)に示す突出状態から中心軸20を反時計方向に回転させて、当接部21を退避状態に設定する。尚、ワイパ9による払拭動作の前に、全ての回転体2を退避状態に設定すればよい。
フラッシング時には、制御部8はヘッド要素41からインクを空吐出する前に、モータMによって中心軸20を回転させて回転体2を退避状態に設定する。これにより、回転体2を退避状態に正確に設定することができる。尚、制御部8は、全てのヘッド要素41から一斉に空吐出を行うように制御してもよい。この場合には、空吐出が行われるよりも前に、全ての回転体2を退避状態に設定する。
When the sheet P passes through the
The
As described above, when the
When the
At the time of flushing, the
本実施形態におけるインクジェット記録装置1にあっては、当接部21が突出状態をとる時には、回転体2は用紙Pを押さえる。ワイパ9による吐出面40の払拭時には、制御部8は回転機構であるモータMを制御して回転体2の当接部21が吐出面40から突出しない退避状態にさせる。即ち、回転体2は中心軸20を中心とした回転によって当接部21が吐出面40から突出した状態と、当接部21が吐出面40から突出しない退避状態とを切り替えられる。つまり、中心軸20は移動しないので、中心軸20の移動に伴う回転体2の移動ストロークに応じた空間を小型化することができる。即ち、インクジェット記録装置1の上下方向の大型化を抑制することができる。
また、回転体2と中心軸20とが常に一体に回転する構成では、用紙Pの搬送速度と中心軸20の回転速度を同期させる必要があり、中心軸20を回転駆動させるための制御が比較的複雑となる。そこで、用紙Pの搬送動作時には、回転体2を用紙Pの搬送動作に従動して回転可能として、中心軸20を回転駆動させるための制御を簡素化している。
更に、凸部24と係合部27との間に遊び空間26を形成したことにより、用紙Pの搬送時に、用紙Pの搬送負荷を抑制しつつ回転体2の従動回転を可能としている。さらに、凸部24と係合部27とにより、中心軸20の回転駆動に伴い、回転体2を回転可能としている。
また、各組において、回転体2を1つ設けているため、空吐出時及び払拭動作時に、回転体2を退避状態に設定する制御が簡素化される。即ち、空吐出及び払拭動作よりも前に、全ての回転体2を退避状態とすればよいため、回転体2の制御が簡素化される。
In the ink
Further, in the configuration in which the
Further, since the
In addition, since each set includes one
図16は、回転体2の変形例を示す図である。図16に示す構成にあっては、回転体2は、扇形孔210を開設し、中心軸20から該扇形孔210に向けて棒状の凸部24を突出している。凸部24が接する扇形孔210の側縁が係合部27となり、凸部24が回転可能な扇形孔210内が遊び空間26となる。即ち、凸部24は回転体2ではなく、中心軸20に設けられている。また、回転体2の当接部21上にて回転方向後端側に用紙Pに接して回転する小ローラ200を設けてもよい。
FIG. 16 is a view showing a modified example of the
上記記載では、ワイパ9は第1方向に沿って延び、第2方向に沿って移動可能とした。しかし、これに代えて、ワイパ9は第2方向に沿って延び、第1方向に沿って移動可能としてもよい。
上記記載では、フラッシング動作時に、2つの回転体2が交互に突出状態になるとした。しかし、回転体2が1つの場合や、複数の回転体2が中心軸20に対して独立して回転できる場合は、フラッシング動作時に全ての回転体2を退避状態としてもよい。
また、図7に示すワンウェイクラッチ機構300は、例えばアウタリング310とインナ軸320の間にネジリバネを介挿した構成等、種々の応用例が適用可能である。
In the above description, the
In the above description, the two
Further, the one-way
本発明は、記録媒体に液体を吐出するインクジェット記録装置のような液体吐出装置に適用すると有用である。 The present invention is useful when applied to a liquid ejecting apparatus such as an ink jet recording apparatus that ejects liquid onto a recording medium.
1 インクジェット記録装置
2 回転体
4 ヘッド
8 制御部
9 ワイパ
20 中心軸
21 当接部
22 非当接部
40 吐出面
41 ヘッド要素
44 ヘッド筐体
DESCRIPTION OF
Claims (10)
記録媒体を前記ヘッド筐体に向けて搬送する搬送機構と、
周方向に沿って記録媒体との当接部と非当接部とが形成されて、中心軸を中心として前記当接部が前記吐出面から出没し、且つ前記非当接部が前記吐出面から突出しないように回転自在に設けられ、該当接部によって記録媒体を押さえる1以上の回転体と、
前記回転体を、前記当接部が前記吐出面から突出した突出状態と、前記当接部が吐出面から突出しない退避状態とをとるように、前記中心軸を中心として回転させる回転機構と、
前記吐出面に沿って移動して該吐出面を払拭するワイパと、
前記ワイパによる前記吐出面の払拭時において、前記ワイパが前記吐出面の回転体に対応する部分を通過するとき、前記回転体が前記退避状態をとるように前記回転機構を制御する制御部とを有する、液体吐出装置。 A head housing including a head element having a discharge surface for discharging liquid;
A transport mechanism for transporting a recording medium toward the head housing;
A contact portion and a non-contact portion with the recording medium are formed along a circumferential direction, the contact portion protrudes from and emerges from the discharge surface around a central axis, and the non-contact portion is the discharge surface. One or more rotating bodies that are rotatably provided so as not to protrude from the recording medium and hold the recording medium by the corresponding contact portions;
A rotating mechanism for rotating the rotating body around the central axis so as to take a protruding state in which the contact portion protrudes from the discharge surface and a retracted state in which the contact portion does not protrude from the discharge surface;
A wiper that moves along the discharge surface to wipe the discharge surface;
A controller that controls the rotating mechanism so that the rotating body takes the retracted state when the wiper passes through a portion corresponding to the rotating body of the discharging surface when the wiper wipes the discharging surface; A liquid discharge apparatus.
前記制御部は、液体の空吐出動作の際には、前記当接部が前記退避状態をとるように前記回転機構を駆動する、請求項1乃至3の何れかに記載の液体吐出装置。 The control unit controls the head element to perform an empty ejection operation of a liquid that does not form an image on a recording medium from an ejection surface of the head element;
4. The liquid ejection device according to claim 1, wherein the controller drives the rotation mechanism so that the contact portion is in the retracted state during an empty liquid ejection operation. 5.
前記制御部は、前記ワイパの第1位置から第2位置への移動時に、該ワイパの吐出面を払拭する部分が前記2以上の回転体の各々の非当接部に対向するように、前記回転機構を駆動する、請求項5に記載の液体吐出装置。 The wiper is provided movably along the discharge surface between a first position that does not face the two or more rotating bodies and a second position that faces any of the rotating bodies,
The control unit is configured so that when the wiper moves from the first position to the second position, a portion for wiping the discharge surface of the wiper faces a non-contact portion of each of the two or more rotating bodies. The liquid ejection device according to claim 5, wherein the liquid ejection device drives a rotation mechanism.
前記2以上の回転体は、隣接する2つの前記ヘッド要素の間に配置されており、
前記制御部は、前記隣接する2つのヘッド要素の各吐出面から、記録媒体に画像を形成しない液体の空吐出動作を行うように前記複数のヘッド要素を制御し、
前記制御部は、前記隣接する2つのヘッド要素の一方の吐出面から前記空吐出動作が行われるときに、前記2以上の回転体のうちの前記一方の吐出面に近い回転体を退避状態とし、前記隣接する2つのヘッド要素の他方の吐出面から前記空吐出動作が行われるときに、前記2以上の回転体のうちの前記他方の吐出面に近い回転体を退避状態とするように前記回転機構を制御する、請求項5又は6に記載の液体吐出装置。 The head housing includes a plurality of head elements,
The two or more rotating bodies are disposed between two adjacent head elements,
The control unit controls the plurality of head elements so as to perform an idle ejection operation of liquid that does not form an image on a recording medium from each ejection surface of the two adjacent head elements.
The control unit sets the rotating body close to the one of the two or more rotating bodies to a retracted state when the idle discharging operation is performed from one of the discharging surfaces of the two adjacent head elements. When the idle discharge operation is performed from the other discharge surface of the two adjacent head elements, the rotary body close to the other discharge surface of the two or more rotary bodies is in a retracted state. The liquid ejection apparatus according to claim 5 or 6, wherein the liquid ejection apparatus controls a rotation mechanism.
前記複数のヘッド要素は、記録媒体が搬送される搬送方向に沿って配置されており、 前記複数のヘッド要素の間に、前記回転体が設けられている、請求項1乃至6の何れかに記載の液体吐出装置。 The head housing has a plurality of the head elements,
The plurality of head elements are arranged along a conveyance direction in which a recording medium is conveyed, and the rotating body is provided between the plurality of head elements. The liquid discharge apparatus as described.
前記周方向において、前記凸部と前記係合部との間には、遊び空間が形成されている、請求項1乃至4の何れかに記載の液体吐出装置。 The rotating mechanism includes a convex portion provided on one of the rotating body and the central shaft, and an engaging portion provided on the other of the rotating body and the central shaft and engaged with the convex portion. And
The liquid ejection device according to claim 1, wherein a play space is formed between the convex portion and the engaging portion in the circumferential direction.
前記ワイパは一方向に延在する弾性材から形成されて、前記回転体に対向しない第1位置と、前記回転体に対向した第2位置との間を前記吐出面に沿って移動可能に設けられて、該第1位置ではワイパの吐出面を払拭する部分が該吐出面に接して弾性変形しており、
前記開口の前記回転体に対向する部分の前記一方向における幅は、該一方向における前記ワイパの幅よりも短く形成されている、請求項1乃至9の何れかに記載の液体吐出装置。 The head housing is provided with an opening through which the contact portion passes when it appears and disappears.
The wiper is formed of an elastic material extending in one direction, and is provided to be movable along a discharge surface between a first position that does not face the rotating body and a second position that faces the rotating body. In the first position, the portion for wiping the discharge surface of the wiper is elastically deformed in contact with the discharge surface,
10. The liquid ejection apparatus according to claim 1, wherein a width of the portion of the opening facing the rotating body in the one direction is shorter than a width of the wiper in the one direction.
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