JP2017170477A - レーザ加工装置の加工ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】加工ガスの流量によらず加工ガスの流れを均一化できる加工ヘッドを得ること。【解決手段】加工ノズル5を通して被加工材6にレーザビーム3を集光照射するとともに、加工ヘッド内空間15の加工ガスを加工ノズル5から被加工材6に噴射するレーザ加工装置の加工ヘッド1であって、加工ノズル5の中心軸に軸対称な形状であり、加工ヘッド内空間15に連結流路13を介して連結された環状流路12と、環状流路12に加工ガスを供給する加工ガス供給流路とを備え、加工ガス供給流路は、加工ノズル5の中心軸に対してオフセットされて配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザビームの照射により、被加工材に切断加工を行うレーザ加工装置の加工ヘッドに関する。
従来の加工ヘッドは、加工ヘッド内に設けられた環状流路に加工ガスを導入した後、加工ヘッド内空間へ通じる連結流路断面積を、加工ガス供給流路断面積よりも狭くすることで圧力損失を与え、環状流路内の流れを周方向に均一化していた。
特開2000−225487号公報
このような加工レーザ装置における加工ヘッドにおいては、加工ヘッド内に設けられた環状流路から加工ヘッド内空間へ通じる連結流路を狭くすることで圧力損失を与えているので、ステンレス鋼の切断のように大流量の加工ガスが必要な加工時には、圧力損失が更に大きくなる。また、上記問題のために圧力損失を小さくすると、加工ガスの流量が少ない軟鋼酸素切断などの加工の場合には、流れが均一化されず不安定となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工ガスの流量によらず加工ガスの流れを均一化できる加工ヘッドを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、加工ノズルを通して被加工材にレーザ光を集光照射するとともに、加工ヘッド内空間の加工ガスを加工ノズルから被加工材に噴射するレーザ加工装置の加工ヘッドであって、加工ノズルの中心軸に軸対称な形状であり、加工ヘッド内空間に連結通路を介して連結された環状流路と、環状流路に加工ガスを供給する加工ガス供給流路とを備える。加工ガス供給流路は、加工ノズルの中心軸に対してオフセットされて配置されている。
本発明によれば、加工ガスの流量によらず加工ガスの流れを均一化できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 図1中のII−II線に沿った断面図 図1中のIII−III線に沿った断面図 実施の形態1に係るレーザ加工装置の加工ヘッドの変形例を示す断面図 本発明の実施の形態2に係るレーザ加工装置の加工ヘッドにおける加工ガス導入路を示す断面図 本発明の実施の形態3に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 本発明の実施の形態4に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 図7中のVIII−VIII線に沿った断面図 本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 図9中のX−X線に沿った断面図 本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 図11中のXII−XII線に沿った断面図 本発明の実施の形態7に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 本発明の実施の形態8に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図 図14中のXV−XV線に沿った断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る加工ヘッドを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。図2は、図1中のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1中のIII−III線に沿った断面図である。レーザ加工機は、レーザビーム3を発振するレーザ発振器100と、レーザビーム3を被加工材6に集光する加工ヘッド1と、レーザ発振器100から発せられたレーザビーム3を加工ヘッド1へ導く伝搬光学系101とを備えている。
被加工材6は、加工テーブル9に設置されている。なお、実際には、被加工材6は、支持部材を介して加工テーブル9に設置されるが、ここでは支持部材の図示を省略している。
加工ヘッド1は、ヘッド本体10にノズルアダプタ11が接続されて構成されている。ノズルアダプタ11の先端には、加工ノズル5が設置されている。加工ノズル5は、単独で交換可能である。
加工ヘッド1の内部には、環状流路12が設けられている。環状流路12は、図1に示すように光軸2に対して軸対称に配置されている。したがって、環状流路12の中心軸は、光軸2と一致している。なお、ここでの軸対称とは、完全な軸対称形状だけではなく、完全に対称ではなくても実質的には軸対称である形状を含む。中心に対してオフセットした位置に後述する加工ガス供給流路8が配置された環状流路12は、実質的に軸対称な形状であると言える。また、後述する連結穴17を備えた整流部材又は整流板14が設けられている環状流路12は、実質的に軸対称な形状であると言える。環状流路12は、連結流路13を通じて加工ヘッド内空間15と繋がっている。連結流路13は、環状流路12と比較して流路の断面積が狭くなっている。
図2に示すように、加工ガス供給流路8は、環状流路12の中心に対してオフセットした位置に配置されている。すなわち、環状流路12の中心は、加工ガス供給流路8の延長上に位置していない。
図1に示すように、レーザ発振器100より放出されたレーザビーム3は、加工ヘッド1内に設置された加工レンズ4に、伝搬光学系101によって光軸2に沿って導光され、加工ノズル5の加工ノズル出口51を通して、被加工材6に集光される。また、加工ヘッド1に設置された加工ガス供給孔7から環状流路12へ加工ガスが供給される際、加工ガスは環状流路12を経て、加工ヘッド内空間15へと、環状の連結流路13を介して供給され、その後、レーザビーム3と同様に加工ノズル出口51より被加工材6に噴出する。
上記のように加工ノズル出口51を通して、被加工材6に集光されたレーザビーム3と加工ガスとを供給しつつ、加工ヘッド1及び被加工材6の少なくとも一方を移動させることにより、被加工材6とレーザビーム3との相対位置を変化させることができ、被加工材6に形成された加工溝61が移動形成され、レーザ切断加工が行われる。レーザ切断加工の際には、被加工材6が設置された加工テーブル9を動かすことで被加工材6のみを移動させても良いし、加工ヘッド1のみを移動させても良い。更には、加工テーブル9及び加工ヘッド1の両方を移動させても良い。
レーザ切断加工において用いられる加工ガスは、一般的な軟鋼に対しては小流量の酸素ガスが用いられ、レーザによる入熱に加えて酸化反応による発熱を利用することで、高効率なレーザ切断加工を行うことが可能である。また、被加工材6がステンレス鋼である場合は酸素を用いることもあるが、クロム又はモリブデンといった元素の硬度の高い酸化物が生成されて、後工程の処理が困難となるために、窒素ガスを用いたレーザ切断加工が多く行われている。加工ガスに窒素ガスを用いる場合、レーザにより加熱溶融した金属を、高圧大流量の窒素を用いて吹き飛ばすことで加工が行われる。
加工ガス供給流路8は、環状流路12の中心に対してオフセットされた方向に配置されているため、加工ガスは、環状流路12の中心を回転中心にして環状流路12を周回する。図2に示した断面では、レーザビーム3の進行方向に沿って見ると反時計回りの回転となる。従って、環状流路12内において加工ガスは、レーザビーム3の進行方向に沿って見た場合に反時計回りに旋回しながら流れ、環状流路12内の周方向流速は均一化されつつ環状の連結流路13を通り加工ヘッド内空間15に供給される。加工ヘッド内空間15に供給された加工ガスは、加工ノズル出口51から被加工材6へ噴射される。
連結流路13においても加工ガスは旋回しているため、加工ガスには遠心力が作用し連結流路13の外周の面に押し付けられながら旋回することになる。連結流路13に供給された加工ガスのうち、高速の部分については摩擦が大きくなりより減速されることに対し、低速の部分については、受ける摩擦は小さいので、周方向流速の均一化が進むことになる。従って、実施の形態1に係る加工ヘッド1は、周方向流速が均一化されないうちに、そのまま加工ヘッド内空間15へ流れ込むことを抑制することができることになり、連結流路13内の加工ガスは旋回成分により加工ガスの流れが均一化される。加工ガスの流れが均一化されることにより、加工ガスが安定して加工ヘッド内空間15を経て加工ノズル出口51より排出されるため、安定した品質のレーザ切断加工が実現可能となる。
また、実施の形態1に係る加工ヘッド1は、連結流路13の断面積を、加工ガス供給流路8の断面積よりも狭くすることで圧力損失を与えて流れを均一化する必要が無いため、連結流路13における圧力損失を低く抑えることができる。具体的には、環状の断面を有する連結流路13の断面積を、加工ガス供給流路8の断面積以上とすることで、連結流路13における圧力損失を低く抑えることができる。特に、連結流路13の断面積を加工ガス供給流路8の断面積よりも大きくすることで、連結流路13が圧力損失におけるボトルネックになることが避けられ、過大な圧力損失が発生することを抑制することができる。連結流路13が圧力損失におけるボトルネックとなることを避けることにより、加工ガスの供給圧力を低くすることが可能となる。従って、コンプレッサといった装置が不要となり、廉価なシステムでレーザ加工装置を構成することができるようになる。また、加工ガスに酸素を用いて軟鋼を切断する際のように加工ガスが少量である際にも、均一で安定した加工ガスを被加工材6へ供給可能となるので、加工が安定し、よって高品質なレーザ切断加工が可能となる。
本実施の形態において、レーザ発振器100には、COレーザ、ファイバレーザ、ディスクレーザ、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザ、ダイレクトダイオードレーザを適用できるがこれらに限定されない。図1に示した伝搬光学系101はミラー伝送であるが、途中に曲率ミラー又はレンズを用いた構成であってもよい。更には、上記ファイバレーザ、ディスクレーザ、YAGレーザ又はダイレクトダイオードレーザの場合には、光ファイバにより伝送光学系101を構成することで、加工ヘッド1までレーザビーム3を導光させた後に、加工ヘッド1内に一般にはコリメートレンズを設置してコリメート光とした後に、加工レンズ4に導光させてもよい。あるいは、加工ヘッド1内の光学系は、2以上のレンズ群を用いたズームレンズであっても良い。加工レンズ4に入射するレーザビーム3は必ずしもコリメートされている必要は無く、レンズ系の位置を連動して制御することで所望のビーム径にて加工点に集光させることができる。
実施の形態1に係る加工ヘッドは、環状流路12の中心に対してオフセットされた方向に加工ガス供給流路8が配置されているため、加工ガスの流量によらず加工ガスの流れを均一化できる。
図4は、実施の形態1に係るレーザ加工装置の加工ヘッドの変形例を示す断面図である。加工ヘッド1の内部には、加工レンズ4よりも加工ノズル5側に、加工レンズ4を保護するための保護ガラス20が設けられている。保護ガラス20は、レーザ加工時に被加工材6の加工溝61からスパッタが発生して加工レンズ4に付着することを防止する。保護ガラス20は、伝搬光学系101に光ファイバを用い、レーザビーム3を加工ヘッド1までファイバ伝送する場合には、特に有効である。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係るレーザ加工装置の加工ヘッドにおける加工ガス導入路を示す断面図である。実施の形態1においては、加工ガス供給孔7が一つの場合について示したが、加工ガス供給孔を複数設けてもよい。実施の形態2では、加工ヘッド1には、四つの加工ガス供給孔71,72,73,74を設けている。この場合には環状流路12には4方向から加工ガスが導入される。したがって、一箇所から加工ガスを導入する実施の形態1と比較して、より均一に旋回流を形成することが可能であり、より安定な加工ガス流れを実現することができる。実施の形態2では、加工ガスの導入が4方向からの場合について説明したが、2方向又は3方向であっても良いし、5方向以上であっても良い。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。実施の形態3においては、加工ヘッド1内に配置された環状流路12へ加工ガスを供給する加工ガス供給流路8が、環状流路12に対し水平面内にオフセットされるとともに、図6の紙面での斜め下に傾斜されて配置されている。換言すると、加工ガス供給流路8は下流側ほど加工ヘッド1の先端に近くなっている。
実施の形態3に係る加工ヘッド1は、加工ガスが環状流路12を介して連結流路13へ供給される際に、連結流路13から遠ざかる速度成分を持っているために、加工ガス供給流路8が水平方向に配置された場合よりも、連結流路13へ直接流れずに環状流路12内を旋回しやすくなる。したがって、加工ガスは、加工ガス供給流路8が傾斜を持たない場合よりも均一な旋回流となってから連結流路13へ流れるため、より安定な加工ガス流れを実現することが可能となる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。実施の形態4においては、環状流路12に加工ガスを供給する加工ガス供給流路8の下流側には、連結流路13へ直接加工ガスが流れないように流路障壁16が設置されている。
実施の形態4によれば、加工ガスが加工ガス供給流路8から環状流路12を介して連結流路13へ流入する際に、流路障壁16を迂回する必要がある。このため、加工ガスは環状流路12内を旋回しやすくなる。したがって、加工ガスは、流路障壁16を備えない場合よりも均一な旋回流となってから連結流路13へ流れるため、より安定な加工ガス流れを実現することが可能となる。
更には、実施の形態3と同様に加工ガス供給流路8を連結流路13と反対方向に傾斜させてもよく、その場合には、加工ガスを更に均一に旋回流にすることができる。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。図10は、図9中のX−X線に沿った断面図である。実施の形態5においては、断面環状の連結流路13内には、連結流路13を光軸2の周方向に分割する整流部材である整流板14が、光軸2と平行に設置されている。
上記実施の形態1から実施の形態4では、環状流路12の中心からオフセットされた位置に設けられた加工ガス供給孔7及び加工ガス供給流路8を通じて環状流路12に加工ガスが供給される。したがって、加工ガスは環状流路12内で旋回し、環状流路12内で周方向旋回成分がほぼ均一となってから連結流路13に流れ、連結流路13を通過した加工ガスは、加工ヘッド内空間15及び加工ノズル出口51を介して、被加工材6へ安定して供給されていた。そのため、加工ガスの安定性及び直進性は優れており、安定で良好な切断が実現される。
しかしながらレーザ加工によって被加工材6中に形成された加工溝61内においても、加工ガスは旋回成分を保持する。したがって、上記実施の形態1から実施の形態4では、レーザ加工の進行方向に対して、旋回成分と同じ方向に加工ガスが流れ加工ガスの供給が弱く当たる端面と、レーザ加工の進行方向に対して逆の方向に加工ガスが流れ加工ガスの供給が強く当たる端面とができるため、加工溝61の両側の面は異なる面品質の加工となっていた。
一般的なレーザ切断加工においては、被加工材6から目的の形状を切り出す際には、目的の形状が製品となり、残される端面側の部材は製品とはならない。従って、この場合には、加工ガスの旋回方向に対して製品として残す部材の面品質がより良好となるように、加工方向を設定することになる。ただし、加工によっては、残される端面側の部材も製品となる場合があり、加工ノズル出口51から出た後の加工溝61内の加工ガスに旋回成分が存在すると、両方の部材の切断端面に対して同等の面品質を得ることができない。
実施の形態5では、連結流路13内に整流板14を配置したため、環状流路12内及び環状の連結流路13内を旋回する加工ガスは、加工ヘッド内空間15に排出される前に、光軸2と平行な整流板14にぶつかる。したがって、加工ガスは整流板14に沿って流れることで整流され、加工ガスの旋回成分が抑制される。これより、整流板14よりも下流側の加工ヘッド内空間15、加工ノズル出口51及び加工溝61内において、加工ガスは旋回成分の無い安定な流れとなるため、加工溝61に対して方向性の無い切断を実現することができる。実施の形態5においては、整流板14を設置した部分での連結流路13の断面積を狭くする必要は無い。よって、周方向に均一な流れを低圧力損失で実現可能である。
なお、整流板14は、必ずしも光軸2と平行である必要はないが、光軸2に対して整流板14が傾きを有していると、連結流路13内を旋回する加工ガスの進行方向によっては圧力損失が大きくなってしまうとともに、新たな旋回成分を発生させる原因ともなりうる。光軸2に対して平行に整流板14を設置すると、加工ガスの流量及び流速がどのように変化しても、圧力損失が極端に増大する原因とはなりにくく、旋回成分が抑制されるため、レーザ加工条件に制約を受けにくくすることができる。
実施の形態6.
図11は、本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図であり、図12は、図11中のXII−XII線に沿った断面図である。実施の形態6においては、実施の形態5で示した整流板14の代わりに、連結流路13の途中に連結穴17を備えた整流部材を配置し、連結流路13を光軸2の周方向に分割している。なお、連結穴17は光軸2と平行に空けられている。また、連結穴17の総断面積は、加工ガス供給孔7の断面積より大きくなっており、連結穴17での過大な圧力損失が生じないようになっている。図12に示すように、整流部材によって分割された連結流路13の断面は、円形となっている。
実施の形態6に係る加工ヘッドは、旋回成分を含んで連結穴17を通過する際に、光軸2と平行に配置された穴の方向に整流されるため、加工ガスの旋回成分を抑制することができる。なお、連結穴17の直径に対して連結穴17が短すぎると、加工ガスの流れの旋回成分を抑制する効果が小さくなるが、直径に対しては10倍以上の長さを有する穴は旋回成分を抑制する効果が得られることは実験的に知られている。したがって、連結穴17の直径に対して連結穴17の長さは10倍以上とすることで、より旋回成分を抑制することが可能であり、より安定した方向性のない良好切断を実現することができる。
実施の形態7.
図13は、本発明の実施の形態7に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。上記実施の形態1から実施の形態6では、環状流路12から加工ヘッド内空間15に対し、連結流路13は加工レンズ4の方向、例えば図1中では上方を向いて設置されていた。これに対し、実施の形態7においては、連結流路13は、加工ノズル5の方向を向けて設置されている。また、実施の形態4と同様に、環状流路12の内部には、連結流路13へ直接加工ガスが流れないように流路障壁16が設置されている。
実施の形態7の構成によれば、加工ガスが環状流路12を介して連結流路13へ供給される際に、流路障壁16を迂回する必要があるため、環状流路12内を旋回しやすくなり、より均一な旋回流が形成される。また連結流路13へ流れる際にも、より安定な加工ガス流れを実現することが可能となる。
環状流路12から加工ヘッド内空間15への連結流路13の形状を環状とした場合には、加工ノズル出口51から被加工材6へ供給される加工ガスは旋回成分を持ち、旋回成分を維持して加工することが可能となる。
実施の形態8.
図14は、本発明の実施の形態8に係るレーザ加工装置の加工ヘッドを示す断面図である。図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図である。実施の形態7に対して実施の形態5に記載のように加工溝61に対して方向性の無い加工を得るために加工ガスの旋回成分を抑制する場合には、図14に示すように連結流路13内に光軸2と平行な方向の整流板14を配置すればよい。
実施の形態5で述べたように、連結流路13内に流入した旋回成分を持った加工ガスの流れは、光軸2と平行な整流板14にぶつかることで整流板14に沿って流れるように整流されるため、整流板14を設けることで加工ガスの旋回成分を抑制することができる。これより、整流板14よりも下流側の加工ヘッド内空間15、加工ノズル出口51及び加工溝61内において、加工ガスは旋回成分の無い安定な流れとなるため、加工溝61に対して方向性の無い切断を実現することができる。実施の形態5においては、整流板14を設置した部分での連結流路13の断面積を狭くする必要は無い。よって、周方向に均一な流れが低圧力損失で実現することが可能である。
なお、実施の形態6で述べたように、連結流路13を光軸2と平行な複数の穴で構成することでも、旋回成分を抑制することが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 加工ヘッド、2 光軸、3 レーザビーム、4 加工レンズ、5 加工ノズル、6 被加工材、7,71,72,73,74 加工ガス供給孔、8 加工ガス供給流路、9 加工テーブル、10 ヘッド本体、11 ノズルアダプタ、12 環状流路、13 連結流路、14 整流板、15 加工ヘッド内空間、16 流路障壁、17 連結穴、20 保護ガラス、51 加工ノズル出口、61 加工溝、100 レーザ発振器、101 伝搬光学系。

Claims (7)

  1. 加工ノズルを通して被加工材にレーザ光を集光照射するとともに、加工ヘッド内空間の加工ガスを前記加工ノズルから前記被加工材に噴射するレーザ加工装置の加工ヘッドであって、
    前記加工ノズルの中心軸に軸対称な形状であり、前記加工ヘッド内空間に連結通路を介して連結された環状流路と、
    前記環状流路に前記加工ガスを供給する加工ガス供給流路とを備え、
    前記加工ガス供給流路は、前記加工ノズルの中心軸に対してオフセットされて配置されていることを特徴とするレーザ加工装置の加工ヘッド。
  2. 前記連結流路の断面積が、前記加工ガス供給流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
  3. 前記加工ガス供給流路を複数有し、
    各前記加工ガス供給流路が、前記中心軸に対して互いに異なる方向を向いて設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
  4. 前記加工ガス供給流路が、前記環状流路から前記連結流路への入口から遠ざかる方向を向いて設置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
  5. 前記加工ガス供給流路の下流側出口と前記連結流路との間に、流路障壁を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
  6. 前記連結流路を前記中心軸の周方向に分割する整流部材を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
  7. 前記整流部材によって分割された前記連結流路の断面形状が円形であることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置の加工ヘッド。
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