JP2017169718A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017169718A
JP2017169718A JP2016057819A JP2016057819A JP2017169718A JP 2017169718 A JP2017169718 A JP 2017169718A JP 2016057819 A JP2016057819 A JP 2016057819A JP 2016057819 A JP2016057819 A JP 2016057819A JP 2017169718 A JP2017169718 A JP 2017169718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
cylinder
inner cylinder
outer cylinder
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016057819A
Other languages
English (en)
Inventor
直道 染谷
Naomichi Someya
直道 染谷
剛一 長田
Koichi Osada
剛一 長田
新平 安倍
Shinpei Abe
新平 安倍
寿之 田村
Toshiyuki Tamura
寿之 田村
大史 横山
Hiroshi Yokoyama
大史 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2016057819A priority Critical patent/JP2017169718A/ja
Publication of JP2017169718A publication Critical patent/JP2017169718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Abstract

【課題】組み立てが容易な構造の集塵装置を備えた電気掃除機を提供する。【解決手段】塵埃を含む空気を吸い込む本体吸気口と吸引力を発生する電動送風機とを備える掃除機本体と、前記吸気口と前記電動送風機との間に着脱自在な集塵装置とを有し、該集塵装置は、外殻を形成する外筒と該外筒内に設けられる内筒とを有し、前記外筒の上部は、略面一の内筒受部と、該内筒受部から下方向に切欠いた外筒凹部と、を有し、前記内筒は外周側に径方向に突出する内筒径方向凸部を有し、前記内筒を前記外筒内に設けた状態で、前記径方向凸部は、前記外筒凹部内に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は電気掃除機に関する。
近年、電気掃除機の形態は多様化し、従来の床移動型掃除機、縦型掃除機に加え、ロボット掃除機やふとん掃除専用の掃除機、縦型(スティック型)・ハンディ型両用可能な掃除機などがある。その中でも、前述したスティック型・ハンディ型両用可能な掃除機は一般的にDCスティック掃除機と呼ばれ、ニッケル・水素電池やリチウムイオン電池などの蓄電池を搭載した製品が多く、使い勝手の良さが好評で需要の伸びが大きい。
電気掃除機は、捕集した塵埃が多くなると吸引力が低下してしまうため、掃除後に集塵装置内の塵埃を取り除く必要がある。
したがって、塵埃を取り除いた後に集塵装置組立て動作が容易な構造である必要がある。
特開2013−118959号公報
特許文献1のようなサイクロン集塵装置は、部品数が多く形状が複雑であるため、集塵装置の組み立て動作がし難いと考えられる恐れがある。
本発明の目的は、組み立てが容易な構造の集塵装置を備えた電気掃除機を提供することである。
上記課題を解決するために、塵埃を含む空気を吸い込む本体吸気口と吸引力を発生する電動送風機とを備える掃除機本体と、前記吸気口と前記電動送風機との間に着脱自在な集塵装置とを有し、該集塵装置は、外殻を形成する外筒と該外筒内に設けられる内筒とを有し、前記外筒の上部は、略面一の内筒受部と、該内筒受部から下方向に切欠いた外筒凹部と、を有し、前記内筒は外周側に径方向に突出する内筒径方向凸部を有し、前記内筒を前記外筒内に設けた状態で、前記内筒径方向凸部は、前記外筒凹部内に位置する。
本発明によれば、組み立てが容易な構造の集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施形態の電気掃除機をスティック型として使用する際の全体を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態のハンディ型として使用する際の電気掃除機の右側面図である。 本発明の実施形態の図2に示す電気掃除機の中央断面図である。 本発明の実施形態の集塵装置の外観正面図である。 本発明の実施形態の集塵装置の分解図である。 本発明の実施形態の集塵装置の分解斜視図である。 図6(a)の拡大図である。 本発明の実施形態の図4に示す集塵装置のA−A断面図である。 本発明の実施形態の内筒の断面図である。 本発明の実施形態の外筒において、底蓋を開いた正面図である。 本発明の実施形態の外筒において、底蓋を開いた右側面図である。 本発明の実施形態の図9に示す外筒のD−D断面図である。 本発明の実施形態に示す集塵装置の図3とは異なる方向の断面図である。
以下、本発明の代表的な実施形態例について、図面を適宜参照して詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態例に限定されるものではない。以下、図1等に示すように、電気掃除機100をスティック型として使用する際のハンドル2の位置する方向を上方向、吸込口15の位置する方向を下方向とする。掃除機本体1でいえば、モータケース部7や蓄電池ケース部8がある方向を上方向、吸込口15のある方向を下方向とする。また、図1等に示すように、電気掃除機100の伸縮パイプ5(パイプケース部4)の位置する側を前方向、集塵装置12の位置する方向を後方向とする。また、電気掃除機100において、前方向を正面としたときを基準として右方向、左方向を規定しており、図1の紙面では左側を右方向、右側を左方向とする。なお、図2等に示すように、
電気掃除機100から吸口体3を取り外してハンディ型として使用する際の説明においても、掃除機本体1の吸込口15が位置する側を下方向、捕塵フィルタ130が位置する側を上方向、パイプケース部4が位置する側を前方向、集塵装置12が位置する側を後方向、紙面左側を右方向、右側を左方向として説明する。
まず、本発明の実施形態例の100の全体の構成について説明する。
本実施形態における電気掃除機100は、図1のようにハンドル2を伸縮パイプ5に対し回動していない状態での使用と、図2のようにハンドル2を伸縮パイプ5に対し回動した状態での使用と、の主に2つの状態で使用が可能である。
図1は、本発明の実施形態において電気掃除機100をスティック型として使用する際の外観斜視図である。
<電気掃除機100>
図1に示す100は電気掃除機である。電気掃除機100は、掃除機本体1と、吸口体3と、集塵装置12と、を有している。吸口体3は、掃除機本体1の下部先端に着脱可能に設けられている。集塵装置12は、掃除機本体1の後部に着脱可能に設けられている。
なお、本実施形態例の電気掃除機100は、充電台(図示なし)にて蓄電池18(図3参照)に充電して電源として使用する充電式掃除機であるが、掃除機本体1に電源コードを備え、商用で用いられるAC式の電気掃除機として使用しても良い。
<掃除機本体1>
次に、本実施形態例における掃除機本体1の構成について説明する。
掃除機本体1は、モータケース部7と蓄電池ケース部8とパイプケース部4と、導入管ケース部14と、を有するケース本体50と、ハンドル2と、を備える。
モータケース部7は略円筒形状の部分である。蓄電池ケース部8は略箱形状の部分である。パイプケース部4は、略筒形状の部分である。モータケース部7には電動送風機17(図3参照)を内包している。電動送風機17よりも下側には防振気密ゴム116と保護カバー115とを備える。保護カバー115は気密面112と吸込部113とを備える。蓄電池ケース部8には蓄電池18(図3参照)を内包している。パイプケース部4には伸縮パイプ5を内包することができる。導入管ケース部14には導入管160を内包している。
本体後部に本体LED111を有する。
掃除機本体1における各部の配置は、次の通りである。
図1のようにハンドル2を回動しない状態で、掃除機本体1における上部にハンドル2、下部に吸込口15、吸込口15とハンドル2との間にパイプケース部4が位置している。パイプケース部4の後方上部にモータケース部7が位置している。パイプケース部4の後方上部でかつモータケース部7よりも後方に蓄電池ケース部8が位置している。導入管ケース部14は、パイプケース部4の右方向に位置している。モータケース部7は排気口106を有している。
また、掃除機本体1(パイプケース部4)の下部には吸口体着脱ボタン13を備えている。吸口体着脱ボタン13を押下することで、掃除機本体1から吸口体3の取り外しが可能となる。
ハンドル2は、操作ボタン11aおよび11bを有し、ハンドル2の下部には上下方向に対し伸縮自在に設けられた伸縮パイプ5を有している。伸縮パイプ5の伸縮には伸縮ボタン10を用いる。また、ハンドル2は、伸縮パイプ5に対し回動自在な機構(ハンドル支持軸24)を備える。伸縮パイプ5を縮め、ハンドル2を伸縮パイプ5に対し回動させることにより、吸口体3を掃除機本体1から取り外し掃除機本体1の上下方向をコンパクトにしハンディ型として使用可能となる。なお、吸口体3を装着し、ハンドル2を伸縮パイプ5に対し回動させコンパクトにした状態で使用しても構わない。
次に、本発明の実施形態例のハンドル2および伸縮パイプ5の構成について説明する。先述したように、ハンドル2には操作ボタン11aおよび11bを有し、操作ボタン11bを有しているため、ハンドル2を略180゜回動させて前側(パイプケース部4)に固定し、ハンディ型として使用する際にも、操作ボタン11bが掃除機の表に出るため、容易に電源の入り切りが可能となる。
ハンドル2の表面は、使用者が手で持ちやすいよう熱可塑性樹脂等の柔らかい素材で構成されていることが望ましい。また、使用者が清掃しているときに掃除機本体1が滑らないよう、ハンドル滑り止め形状等を設けることが望ましい。
図2にハンドル2を伸縮パイプ5に対し回動しパイプケース部4に固定した状態の電気掃除機100を右側から見た側面図を示す。図3に図2に示す電気掃除機100の中央断面図を示す。
ハンドル2は伸縮パイプ5の一端に設けられたハンドル支持軸24に回動自在に支持される。電気掃除機100をスティック型として使用する際は、ハンドル2を立てて(回動させず)伸縮パイプ5を延長し床面の清掃を行う。ハンドル支持軸24の内部の固定構造や回転機構についての詳細は省略するが、ハンドル支持軸24を押下することで、回転機構のロックが解除され、ハンドル2がハンドル支持軸24を中心に、前側(パイプケース部4側)に回動する。
伸縮パイプ5は、掃除機本体1に設けられたパイプケース部4内に伸縮自在に支持される。伸縮パイプ5の伸縮およびロック機構についての詳細は省略するが、伸縮ボタン10を押下することで、伸縮パイプ5は上下方向に伸縮する。また、使用者が掃除機本体1を使用している際に、伸縮パイプ5が縮むことがないようにロック機構を備えている。なお、伸縮パイプ5の伸縮の長さは多段階に調節できるようにしても良い。
このように、伸縮パイプ5の伸縮機構やハンドル2の回動機構により、電気掃除機100をハンディ型として使用する際は、使用者の任意で伸縮パイプ5を縮め、ハンドル2を折り畳み、形態を変更することができる。また、ハンディ型とすることで、収納する際は高さの低い場所に収納することができる。
続いて、本発明の実施形態例の掃除機本体1をハンディ型として使用する際の状態について説明する。
掃除機本体1の前側に設けたパイプケース部4には、ハンドルクランプバネ108によって上側に付勢されたハンドル固定クランプ101を備える。ハンドル固定クランプ101は、ハンドル2の端部に設けられた突起部(図示せず)と嵌合し、ハンドル2をパイプケース部4に固定することができる。ハンドル固定クランプ101を下方向にスライドすると、ハンドル固定クランプ101が突起部から外れ、ハンドル2を掃除機本体1から離れる方向に回動させることができる。
<先端ブラシ20>
掃除機本体1の先端部(下側)には、先端部に対して回動可能な先端ブラシ20を備える。先端ブラシ20は3方向に刷毛部を有している。先端ブラシ20を用いるために回動させて両刷毛部を清掃面側にすることで清掃面との隙間を減らして吸込み性能を上げ、また清掃面を傷つけることなく掃除することができる。
<集塵装置着脱機構>
次に、本発明の実施形態の集塵装置着脱機構(Dロックボタン119)の構成について説明する。
パイプケース部4には、集塵装置12を固定するための集塵装置固定突起117を備え、モータケース部7には、集塵装置12を固定する集塵装置固定穴118を備える。集塵装置12には、Dロックボタンバネ120によって付勢されたDロックボタン119を備える。集塵装置固定突起117を集塵装置12底面の窪み部159に差し込み、集塵装置固定突起117を起点に前方(パイプケース部4側)に回動させて、Dロックボタン119を集塵装置固定穴118に引っ掛けることにより、集塵装置12が掃除機本体1に取り付けられる。
集塵装置12を外す際は、Dロックボタン119を下方にスライドさせることで集塵装置固定穴118から外し、集塵装置12の取り付け時とは逆方向に回動させることにより、集塵装置固定突起117から外すことができる。また、Dロックボタン119の色相を集塵装置12に設ける表示シール(図示なし)と同系色にし、対となる180°反対の位置に設けることで、識別が容易となり誤組み防止機能を備える。
続いて、本発明の実施形態の集塵装置12の構成について説明する。
<集塵装置12>
集塵装置12は、吸口体3または吸込口15から吸込んだ塵埃を含む空気を、塵埃と空気とに分離し、塵埃を集める機能をもつ。
図4に集塵装置12の正面図、図5に図4に示す集塵装置12の分解図、図6(a)に図4に示す集塵装置12の分解斜視図、(b)に(a)の拡大図、図7に図4に示す集塵装置12のA−A断面図を示す。
集塵装置12は概ね、外筒128、内筒129、捕塵スポンジフィルタ171、捕塵フィルタ130、上蓋132で形成されている。内筒129の上部はフィルタケース131、中部は上部円筒129aとメッシュ部材136、下部は下部円筒129bと筒体140と、を備えている。外筒128は上下が開口した筒体である。外筒128の下部には底蓋133を備える。
外筒128の上部の開口部からは内筒129を挿入する。そして、フィルタケース131に、捕集スポンジフィルタ171と捕塵フィルタ130を収め、上蓋132を外筒129上部と締結し一体化することで集塵装置12が形成される。このとき、内筒129は外筒128と略同心円状になるように装着されている。外筒128に内筒129を装着すると、外筒128と内筒129との間に塵埃の分離・収容のための空間を有する。外筒128と内筒129とで形成される空間のうち、上部は塵埃分離部134、下部は塵埃収容部135となる。塵埃分離部134は、塵埃を運んだ空気から塵埃を分離する空間であり、塵埃収容部135は、塵埃を集めて収容する空間である。
<内筒129>
内筒129について、図5及び図8を用いて説明する。
内筒129は、上部はフィルタケース131、中部は吸気部129cを備えた上部円筒129aとメッシュ部材136、下部は上部円筒129aよりも直径が大きい下部円筒129bと筒体140と、を備え構成されている。上部円筒の129a側面には吸気部129cを備え、格子状の枠体(支骨)によって形成されている。本実施形態例では上下方向の枠体(支骨)としているが、格子状でも構わない。吸気部129cは、外周面にメッシュ部材136が掛け渡されており、メッシュ部材136は被覆またはインサート成型などによって枠体(支骨)に保持されている。吸気部129cにメッシュ部材136を設けることで、上部円筒129aはフィルタ機能を有し、内筒129内部への微細な塵埃の流入を抑制する。本実施形態例では、メッシュ部材136は、ポリエステルを使用しているが、金属(例えば、ステンレス)でも良く、枠体(支骨)ではなく小径の貫通孔(金型で成型可能なφ2mm程度の孔)を複数設けた吸気部129cでも構わない。貫通孔は、枠体(支骨)にメッシュ部材136を掛け渡した場合と違い、強度やメッシュ部材136の破れに対し有効であり、二次成形が不要といった利点がある。しかし、貫通孔の径は、メッシュ部材136の目開きよりも大きくなるため、内筒129の内部への微細な塵埃の流入を防ぐために成形機を考慮しつつ可能な限り微小孔とするのが好ましい。
フィルタケース131は略円筒状であり、上部円筒129aと同心円状に設けている。フィルタケース131の上部は開口したフィルタケース上部開口面131b、下部は略中心部に上部円筒129aの内部空間と連通した開口部131aを備えている。フィルタケース131は、後述する組立てが容易となるようフィルタケース上部開口面131bから上方向に突出する2つのフィルタケース上方向凸部(内筒上方向凸部)131cを有し、フィルタケース131の下部に、フィルタケース131の外周側から径方向に突出するフィルタケース径方向凸部(内筒径方向凸部)131dと、フィルタケース径方向凸部131dに矢印の刻印131eを備える。本実施形態例では、上部円筒129aとフィルタケース131を一体に形成しているが、着脱可能な構造にしても構わない。また、フィルタケース131の下部の外周にはパッキング137を設けており、後述する外筒128のフィルタケース受部128aにフィルタケース131を収めた際に外筒128と、フィルタケース131との気密を保持した状態で接する。本実施形態例では、フィルタケース131に備えたパッキング137は、リング状のゴム部材をフィルタケース131下部の窪み部に装着した構造(取り外し可能な構造)としているが、集塵装置12を洗浄する際にパッキング137を取り外す場合も考えられ、パッキング137の装着を忘れることを防止するため、フィルタケース131とパッキング137を一体で成形(二次成形)しても構わない。
内筒129の下部円筒129bは上部円筒129aと同心円状に設けており、略円筒状で上面が閉塞している。言い換えると、底面が開口し空間138を有した形状である。そして、下部円筒129bの空間138に、内包するように下部円筒129bの形状をオフセットした傘部139を設け、傘部139内部の空間139aには、上面から下方に凸になるような筒体140を設けている。筒体140は、傘部139と同心円状に設けており、底面140aが閉塞し略半球状となっており、底面140aに向かって先細りになるような略円錐形状である。筒体140を先細りになるような略円錐形状にすることで、後述する外筒128下部の先太りの略円錐部と合わせて拡大する容器形状となるため、ごみ捨ての際にごみが落下しやすくなる。この筒体140は、集塵容積を拡大するために略円錐部の径を小さくしても構わない。
前述したように、傘部139を下部円筒129bに内包し、上下方向に摺動する摺動機構を設けることにより、ごみ捨て時に塵埃を排出し易くなる。傘部139は、吸引時などのごみ捨て時以外は下部円筒129b内に収まっており、ごみ捨て時に下方へ摺動することで、集塵装置12内の塵埃を押し出す。
摺動機構は、次の通りである。傘部139内の略中央に有底円筒状のバネケース141を設け、バネケース141にはバネ座141a及びバネ軸141bを備える。従って、バネケース141の外周は筒体140で覆った構造となっている。そして、下部円筒129bにバネケース141に入れ子状となるピストン部142を備えている。バネ軸141bにはストッパー143を固定できるようにネジ144で締結する構造となっており、バネケース141に上方からバネ145を挿入し、下部円筒129bと一体になった入れ子状のピストン部142を装着した後、ストッパー143をバネ軸141bにネジ144等で締結する。このような構造により、傘部139の摺動機構が構成される。ストッパー143は下部円筒129bの上面に備えたストッパー受部129dまで摺動する。よって、前述したように摺動距離は下部円筒129bの空間138の高さ未満であり、ストッパー143の高さは摺動距離と略同等となっている。本実施形態例では、バネケース141を別部品で形成しており、傘部139は取り外し可能となっている。傘部139とバネケース141の固定は双方に備えたロック機構(図示せず)によって行い、傘部139を回転させることで着脱を行う。また、バネケース141の側面には切欠部141cを設けており、切欠部141cにはピストン部142に設けた突出部(図示せず)が嵌合し、傘部139の着脱の際の回り止めとなっている。このような傘部139着脱構造を設けることで、下部円筒129b内に塵埃が進入した場合でも、傘部139を取り外すことで塵埃の除去が可能となる。また、内筒129を洗う際にも、分解できることで水分を除去しやすく、手入れが容易になる。本実施形態例では、傘部139とバネケース141を別部品としているが、傘部139とバネケース141を一体で成形しても構わない。その際は、筒体140を別部品にすることで金型での成形が可能となる。
このような摺動機構において、バネ145が自然長に近い状態が、傘部139が最も飛び出した状態である。傘部139の上下の摺動距離は、先述したように下部円筒129bの空間138の高さ未満としている。言い換えると、傘部139の上面139cは、下部円筒129bの底面129eを越えないようにしている。これは、ごみ捨て時の下部円筒129bの底面129eと傘部139の上面139cとの間に隙間を極力小さくすることで、底面129eと上面139cとの間への塵埃の挟まりを抑制するためである。また、傘部139は、下部円筒129b内の空間138を容易に摺動できる必要最小限のギャップを設けている。また、傘部139は塵埃収容部135内にあるため、傘部139外周と下部円筒129bとのギャップ(隙間)が小さすぎると隙間に塵埃が噛み込み、摺動しにくくなることも考えられる。本実施形態例では、塵埃の噛み込みを考慮したギャップを設け、傘部139の外周に複数のリブ139bを設けることで、ギャップを大きくしたことによる摺動時のガタつきを低減している。更に、傘部139は段差部139dを設けており、段差部139dと下部円筒129bの底面129eが合わさった状態(傘部139が下部円筒129bの空間138に収まった状態)で、下部円筒129bと傘部139との隙間がなくなる。これにより、塵埃吸引時の下部円筒129bと傘部139内との隙間への塵埃の入り込みを抑制している。また、傘部139の底部には、鍔部146を設けており、この鍔部146によって塵埃収容部135から塵埃分離部134への塵埃の戻りを抑制している。また、塵埃は鍔部146以下に堆積するため、塵埃が鍔部146を超える前を塵埃排出のタイミングとすると良い。
<上蓋132>
先述したように、内筒129は外筒128内に収まり、外筒129と内筒128と上蓋132で固定することで、集塵装置12となる。外筒128と内筒129との固定は上蓋132で行う。上蓋132は図5〜図7に示したように、上下が開口した略筒体であり、後述する外筒128の上部に備えるフィルタケース受部128aを覆うように、フィルタケース受部128aの外径よりも一回り大きい。上蓋132は下部から上方向へ凹む上蓋凹部132aを有する。上蓋132の上蓋凹部132aを、後述する外筒128の外筒凹部128b及び矢印の刻印128cに合わせ被せた状態で、回転させることで上蓋132と外筒128を固定する構造を備えている。フィルタケース受部128aには所定の位置のみで上蓋132を被せるように、上蓋132内面に切欠部とフィルタケース受部128aに突起部を備えている(図示せず)。切欠部と突起部を合わせた状態で上蓋132を外筒128側へ押し付け、上蓋132を回転させると、突起部が切欠部空間に入り上蓋132と外筒128を固定することができる。
また、上蓋132には先述したDロックボタン119を備え、掃除機本体1との固定を行う。
<捕塵フィルタ130>
捕塵フィルタ130は、図5〜図7に示したように、枠体と、枠体内にプリーツ状に折られたフィルタ部材147とで形成される。捕塵フィルタ130のフィルタ面は略水平方向であるのが望ましい。これは、フィルタ部材147に付着した細塵に重力作用方向の力が働くことで、塵埃を落としやすくするためである。また、フィルタ部材147をプリーツ状に折ることで、フィルタ面積が大きくなるため、フィルタ部材147による圧力損失を低減することができる。フィルタ部材147は、例えば高密度のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)である。HEPAフィルタとは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタである。捕塵フィルタ130は使用者が水洗いできることが望ましい。捕塵フィルタ130は、その外周に径方向に突出した鍔部130aと鍔部130aから径方向に突出した捕塵フィルタ径方向凸部130cと、矢印の刻印130dとを有している。先述した内筒129の上部に形成された2つの上方向凸部131cの間に設けられる凹部と、捕塵フィルタ径方向凸部130c及び矢印の刻印130dと、を一致させることで、内筒129上部に備えたフィルタケース131に収まる。
従って、捕塵フィルタ130は前述した上蓋132とフィルタケース131との間に位置する。内筒129のメッシュ部材136を通過した空気すべてが捕塵フィルタ130を通過するためには、上蓋132とフィルタケース131との間に捕塵フィルタ130を圧接する必要がある。よって、捕塵フィルタ130には、上蓋132とフィルタケース131との気密を保持するためのパッキング148を外周に備えている。パッキング148は、捕塵フィルタ130の外周に設けた鍔状の鍔部130aの上下面にゴム部材等で成形されている。フィルタケース131に捕塵フィルタ130を装着すると、パッキング148の下面側とフィルタケース131上部のフランジ部131aとが接する。上蓋132の上部には気密面132aを設けており、前述したように上蓋132を捕塵フィルタ130上方から被せると、パッキング148の上面側と気密面132bが接し、上蓋132を固定する動作により、上蓋132とフィルタケース131との間に捕塵フィルタ130が圧接される。このとき、先述したようにフィルタケース131下部に設けたパッキング137と外筒128との間も気密が保持できるように圧接される。
さらに捕塵フィルタ130の上面にも気密保持のためのパッキング130bを備えている。このパッキング130bは上蓋132の天面よりも上方に出るように設けている。集塵装置12を掃除機本体1に装着した際に、このパッキング130bにより掃除機本体1と集塵装置12との気密を保持する。
<捕塵スポンジフィルタ171>
捕塵スポンジフィルタ171の部材は、例えばモルトフィルターMF50である。ウレタンフォームが有する三次元構造と高い空孔率、さらに完全なオープンセル構造のため、低い圧力損失で高い粉塵捕集率を得ることができ、優れた濾過性、耐油性を有する(密度:30±5 kg/m3、セル数:50±5 個/25mm)。
また、捕塵フィルタ130の枠体を前側に延長し、枠体にはめ込めるようすることが望ましい。捕塵フィルタ130の上流側に位置することで体積が大きい塵埃を捕集することが可能となり、捕塵フィルタ130への負担を低減することができる。また、捕塵スポンジフィルタ171は使用者が水洗いできることが望ましい。これによって、捕塵フィルタ130が塵埃によって直接汚れにくくなり、お手入れ性が向上する。
<外筒128>
外筒128について、図6、図9乃至図12を用いて説明する。図9は外筒128の底蓋133を開いた状態の正面図、図10は外筒128の底蓋133を開いた状態の右側面図、図11は図10におけるD−D断面図、図12は本発明の実施形態に示す集塵装置の図7とは異なる方向の断面図である。
外筒128は、上下が開口した略筒体で、上部にフィルタケース131を内包するようにフィルタケース131の外径よりも一回り大きいフィルタケース受部(内筒受部)128aを設けている。外筒128は、外側に突出したフランジ部128dを備えている。フランジ部128dの外側は、先述した上蓋132の底面が接し、フランジ部128dの外径は上蓋132の外径と略同等となっている。また、フィルタケース受部128aには、切欠部として凹部128bを一箇所設けており、フィルタケース131の外周に設けた突起部である径方向凸部131dを避ける大きさに切り欠いている。外筒128の上部には外筒凹部128b及び矢印の刻印128cを備える。よって、この外筒凹部128bとフィルタケース132のフィルタケース径方向凸部131dを合わせ、各刻印の位置を合わせることで外筒128に挿入する内筒129の位置決めを行なうことができる。フィルタ受部128aの高さは、先述した内筒129の摺動距離よりも高くしている。これは、後述する底蓋133を閉じた状態で内筒129を装着する際に(傘部139が突出した状態で)、フィルタケース131がフィルタケース受部128a内に収まる高さであり、フィルタケース131がこの高さを超えると、内筒129が安定せず装着が難しくなる。フランジ部128dの内径は、フィルタケース131下部に備えるパッキング137の外径よりも小さく、フィルタケース131を固定した際、フランジ部128dの上部にパッキング137が圧接し、気密を保持する。
フィルタケース受部128aの対面側(外筒128下部)の開口には、底蓋133を開閉可能に設ける。底蓋133形状についての詳細は後述する。
外筒128の側面には、流入口149および蓋ロック機構150を備えている。流入口149は、図10のD−D断面図に示すように、中心線(イ)と並行になる面(ロ)に設けており、流入口外壁面149aは、外筒128の外径よりも外側にあり、外筒128と略接線で繋がるように形成されている。流入口149の開口は略四角形状である。従って、流入口外壁面149aは、中心線(ハ)と並行になっていない。言い換えると、流入口149は外筒128の外径より外に出ている。これは、外筒128と同心軸上に備えた内筒129と流入口149が、流入口149の面から見てオーバーラップしないようにするためである。流入口149の面から内筒129が臨める場合、流入した塵埃を含む空気が内筒129に衝突し、塵埃の分離性能が低下する。また、内筒129の側面はメッシュ部材136を掛け渡したフィルタ構造となっているため、メッシュ部材136に塵埃が貼り付くなどの不具合が発生し、吸引力が低下する恐れもある。また、本実施形態例のような流入口149配置は、圧力損失や騒音の低減にも有効である。本実施形態例と同じ開口面積の流入口149を外筒128の外径内に収めると、流入口149から内筒129が臨めるため、前述した不具合が発生する。従って、流入口149の幅方向を小さくする必要があり、流速が増加し圧力損失や騒音の増加となる。圧力損失や騒音が増加しないためには、流入口149のアスペクト比を変えて、上下方向に長い流入口149にして開口面積を確保することも考えられるが、流入口149の開口を上下方向に長くすると外筒128の上下方向が長くなるため、集塵装置12が大きくなる。本実施形態例は、スティック型・ハンディ型両用の掃除機であり、コンパクトな掃除機本体1が望まれ、集塵装置12においてもコンパクト化が必要である。従って、本実施形態例の集塵装置12により、掃除機本体1をコンパクト化した電気掃除機100を提供することができる。
また、先述したように、流入口149は図10のD−D断面図に示す中心線(イ)と並行になる面(ロ面)に開口を設けている。その上、流入口149の開口を有する面(ロ面)は、外筒128の外径よりも内側(中心線(イ)側)に位置している。外筒128には後述する導入管160が流体的に連結するため、流入口149の面(ロ面)を外筒128の最大外径よりも小さくなる面(ロ面)にすることで、導入管160を含めた掃除機本体1の前後高さを小さくすることができる。言い換えると、導入管160を外筒128の中心軸(ハ)の同一線上に設けずオフセットさせることで、掃除機本体1をコンパクト化した電気掃除機100を提供することができる。
また、本実施形態例では、流入口149は右側に設けているが、左側に設けても良く、流入した空気の旋回方向が反対方向になるが塵埃の分離性能などへの影響を考慮する必要はない。
本実施形態例の外筒128は、図9に示すように、上方は円筒状の形状である。また、略中央部から集塵装置12の中心軸に対して略垂直方向外側に略水平に塵埃舞い戻り防止面151が設けられ、塵埃舞い戻り防止面151から下方が略円錐状に拡大していく形状である。塵埃舞い戻り防止面151は、外筒128上部円筒状の内周面から約2.5mm外径側へ拡大されている。外筒128に内筒129を装着した状態において、内筒129の傘部139の下面は外筒128上方の円筒内にあり、内筒129の傘部139の下面(鍔部146以下)に塵埃が堆積する。よって、塵埃舞い戻り防止面151によって、下方の塵埃収容部135に堆積した塵埃や、塵埃収容部135から戻る空気に含まれる塵埃が外筒128内面に沿って舞い戻ることを防止する。これにより、内筒128側面のメッシュ部材136への塵埃の貼り付きや、メッシュ部材136からの微細な塵埃の吹き抜けを抑制することができるため、吸引力の低下を抑えた集塵装置12を有する電気掃除機100を提供することができる。
また、塵埃舞い戻り防止面151を設け、塵埃舞い戻り防止面151から下方を略円錐状とすることで外筒128の容積を拡大し、より多くの塵埃を堆積できる。本実施形態例では集塵装置12の中心軸を鉛直方向にした状態で約8度傾斜している。
また、本実施形態例の電気掃除機100は、スティック型・ハンディ型両用の構造であり、ハンディ型の状態では、掃除機本体1の体勢が様々で、集塵装置12の上部(捕塵フィルタ130側)が下向きになる場合がある。その際、前述したような塵埃舞い戻り防止面151を設けることで塵埃収容部135から塵埃分離部134への塵埃の戻りの抑制に有効である。
本実施形態例では、スティック型・ハンディ型両用の電気掃除機100の集塵装置12について述べたが、床移動タイプのサイクロン掃除機においても、前述したような塵埃舞い戻り防止面151を設けることで、塵埃収容部135から塵埃分離部134への塵埃の戻りを抑制することができるため、微細塵埃の吹抜けや塵埃の圧縮に効果がある。
<蓋ロック機構150>
外筒128側面に備えた蓋ロック機構150は、蓋ロックカバー153、ボタン154、バネ(図示せず)で構成されている。詳細は省略するが、ボタン154はバネで付勢されており、ボタン154を押すことで、ボタン154と一体になった爪部155が回動し、底蓋133に設けた掛かり部156からボタン154の爪部155が外れ、底蓋133が開く。爪部155および掛かり部156には、互いに斜面を形成しており(図示せず)、底蓋133を閉める動作で斜面同士が接触し、さらに底蓋133を押し上げることで、ボタン154が回転力を得てバネが縮み、爪部155は掛かり部156を乗り越え再び底蓋133が閉じられる。
<底蓋133>
底蓋133は深さをもった皿状で、上面の外周にはパッキング157を備えており、底蓋133を閉じた際、外筒128底部との気密を保持できる。底蓋133は皿状にすることで強度を増している。また、外周の一部には先述した外筒128と底蓋133を係止する掛かり部156を、対面には回転軸158aを備えたヒンジ部158を備えている。
底蓋133の底面(裏側面)には、掃除機本体1のパイプケース部4側に窪み部159を備えており、掃除機本体1の集塵装置固定突起117と底蓋133底面の窪み部159が嵌合する形状となっている。先述したように、掃除機本体1に集塵装置12を装着する際は、底蓋133底面の窪み部159を掃除機本体1の集塵装置固定突起117に嵌合させて、突起部を起点に集塵装置12を掃除機本体1側へ押し付ける。そして、先述した上蓋132上部のDロックボタン119により、集塵装置12は掃除機本体1と一体になる。従って、集塵装置12を掃除機本体1に装着すると、蓋ロック機構150は掃除機本体1側に隠れる。これは、蓋ロック機構150を反対側(外側)に設けた場合、掃除の際に蓋ロック機構150を解除する恐れがあり誤動作を防止するためである。たとえば、スティック型の状態でソファーやベッドの下を掃除するときなど、掃除機本体1を床面に対して水平に近づける場合があるが、このとき、蓋ロック機構150を後方に設けた場合は、床面と接触して蓋ロック機構150が解除される可能性がある。蓋ロック機構150とヒンジ部158の位置はこの限りでなく、掃除機本体1に対し左右に設けても構わない。左右に設けることで、先述した誤動作を防止することができるとともに、ヒンジ部158の突出が無くなるため、掃除機本体1の前後方向の高さを小さくでき、コンパクト化が可能となる。
また、皿状の底蓋133は中央が突出し、中央には突出した部分から凹みとなる窪み部170を備えている。また、窪み部170は、先述した筒体140の底面140aの球形状の球半径よりも大きくしており、窪み部170の深さは、底蓋133が開状態(外筒128の底面に対して垂直状態)で窪み部170に水平面ができないようにしている。また、窪み部170は極力浅くしており、ごみ排出の際に窪み部170に塵埃が残らないようにしている。
本実施形態例では、窪み部170を別体で形成しており、底蓋133開閉での筒体140との摩擦による部材の磨耗を低減するようにPOM(ポリオキシメチレン)などの材料を用いているが、一体で成形しても構わない。
以上のような外筒128および内筒129の構造において、外筒128に内筒129を装着することで、内筒129に設けた摺動機構は、外筒128下部に設けた底蓋133の開閉によって行われる。底蓋133を開けた状態は傘部139が下方に突出しており、底蓋133を閉じるとバネ145が縮み、傘部139が下部円筒129b内に収まる。従って、ごみ捨て時に底蓋133の蓋ロック機構150を解除すると、傘部139が下向きに飛び出し塵埃を押し出す。
<ごみ捨て時の動作>
以上のような外筒128、内筒129、ごみ排出の摺動機構において、ごみ捨て時の動作を説明する。 底蓋133は、集塵装置12側面に設けた蓋ロック機構150のボタン154を押すことで解除される。底蓋133は蓋ロック機構150の反対側にヒンジ部158を備え、ヒンジ部158の回転軸158aを軸に回転し、底蓋133が略垂直(底蓋133の上面が垂直)状態になる。
底蓋133が開くと同時に、バネ145によって傘部139及び筒体140が下向きに飛び出す。これにより、傘部139は、底蓋133が閉じた状態よりも底蓋133が開いた状態の方が、外筒128の下面の開口寄りの位置となる。この傘部139の摺動により、捕集した塵埃を下方に押し出す。
ごみ捨て後、底蓋133を閉じる際、下方に飛び出した筒体140の底面140aと、底蓋133の中央に設けた窪み部170が接触し、傘部139及び筒体140は上方へ押される。筒体140の底面140aと窪み部170は球状に接するため、底蓋133を閉じる動作で底蓋133の角度が変わっても、筒体140の底面140aと窪み部170との接触面積を一定に保つことができ、また、曲面同士を接触させることで常に垂直方向に力が加わるため、傘部139は下部円筒129b内にスムーズに収まる。底蓋133に窪み部170を設けず平面で接触させる場合は力が加わる方向が平面に対し垂直になるため傘部139が垂直に戻り難く、底蓋133が閉め難くなる。そして、底蓋133を略水平状態まで閉じると、掛かり部156が爪部155と接触し、底蓋133に設けたパッキング157で気密を保持した状態でロックされる。
また、このように集塵装置12の下方から塵埃を排出する機構を備えることは、本実施形態例のような集塵装置12上方に本体端子部9を備える電気掃除機100(充電式電気掃除機)に有効であり、集塵装置12上方(上蓋132側)に塵埃が付着することを抑制できるため、本体端子部9への塵埃の付着を防止でき安全である。
<ごみ吸引時の空気の流れ>
以上のような、外筒128、内筒129、捕塵フィルタ130、捕集スポンジフィルタ171、上蓋132、底蓋133を組み合わせた集塵装置12を掃除機本体1に装着した状態での空気の流れを、説明する。
ハンドル2に設けられた操作ボタン11bにより使用者が運転を開始すると、電動送風機17が駆動し空気を吸い込む。吸い込んだ空気は、導入管160の吸込口15から導入管出口161を経て、流入口149より集塵装置12内に流入する。このとき、導入管160の屈曲部により、塵埃は導入管160の内壁面左側に押しやられながら集塵装置12内に、外筒128の略接線方向から搬送される。流入した塵埃を含む空気は、旋回流となり、塵埃に遠心力が働き、塵埃と空気は分離される。つまり、塵埃分離部134にて、塵埃と空気とは分離される。分離された空気の多くは上部円筒129aに設けた吸気口129cより内筒129の内部に流入する。そして、空気は捕塵スポンジフィルタ171、捕塵フィルタ130を通過し、上蓋132の上部開口を経て、電動送風機17へ至る。このとき、吸気口129cのメッシュ部材136を通過した微細な塵埃は、捕塵スポンジフィルタ171及び捕塵フィルタ130で捕集される。
一方、遠心力で分離された塵埃は、重力と一部の空気流により外筒128と下部円筒129bとの間を通り、塵埃収容部135内に搬送される。このとき、塵埃には遠心力が働いているため、塵埃収容部135内で旋回する。そして、掃除機の使用を続けると、徐々に塵埃が堆積し塵埃収容部135が満杯になった状態でごみ捨てのタイミングとなる。塵埃収容部135内に流入した空気は、筒体140、傘部139の空間139a形状に沿って、下部円筒129bの外周付近から上部円筒129a側へ流れる。この空気の流れによる、塵埃の上部円筒129a側への戻りを抑制するためには傘部139の深さが必要である。本実施形態例では、下部円筒129bに塵埃を押し出す摺動機構を設けているため、傘部139には十分な深さを設けている。また、外筒128のテーパ部上端に設けた塵埃舞い戻り防止面151により、さらに塵埃の上部円筒129a側への戻りを抑制している。
塵埃収容部135に塵埃が満杯になったらごみ捨てを行うが、ごみ排出機構は前述した通りであり、吸引した塵埃の量が少ない場合でも、傘部139の摺動機構、及び外筒128の略円錐形状により、塵埃の排出は可能である。
<集塵装置の分解及び組立て>
集塵装置の分解及び組立て性能について図5、図6を用いて説明する。集塵装置12となる詳細及び構造は先述した通りである。
分解の際の手順は外筒128に接続された上蓋132を上方とし反時計回りに回動することで取り外し、内筒129に収められた捕塵フィルタ130を取り外し、外筒128に収められた内筒129を取り外す。最後に内筒29から捕塵スポンジフィルタ171を取り外す。内筒129も分解する場合は、内筒29の筒体140をフィルタケース131に刻印された「つける・I字」から「はずす・I図字」に向う方向の反時計回りに回転する。集塵装置12を分解することで、集塵装置のお手入れをし易くなるという効果を奏する。
組立ての際の手順は前記分解手順のほぼ逆の順序で行う。筒体140に備えた矢印の刻印をフィルタケース131に刻印された「はずす・I字」の印に一致させ、フィルタケース131の下部に接続し、フィルタケース131に刻印された「はずす・I字」の刻印から「つける・I字」の刻印に向う方向の時計回りに回転する。これにより内筒129が組み立てられる。続いて内筒129の上面に設けられた円状の凹みに円状の捕塵スポンジフィルタ171と捕塵フィルタ130を収める。
次に、外筒128への内筒129を取り付ける。フィルタケース径方向凸部131dを外筒凹部128bに位置させることで内筒129は外筒128へ正しく取り付けることになる。しかし、前述の通り、フィルタケース径方向凸部131dのある部分の径方向の長さが、外筒128のフィルタケース受部128aの内側の径方向の長さよりも長い。そのため、外筒128への内筒129の挿入位置によっては、径方向凸部131dがフィルタケース受部128aに接し、正しい位置での取り付けとはならない。ここで、本実施形態のように、フィルタケース受部128aが略面一であり、外筒凹部128bがフィルタケース受部128aから凹んだ部分であるため、フィルタケース径方向凸部131dがフィルタケース受部128aに接した後、フィルタケース131を回転させることで、一周回転させるまでに径方向凸部131dが外筒凹部128bに位置し、外筒128に内筒129を正しく取り付けることが容易となる。また、外筒128の上部に設けられた矢印の刻印128cと内筒129のフィルタケース131に設けられた矢印の刻印131eを一致させるよう、外筒128の上部に設けられた外筒凹部128bに内筒129のフィルタケース131に設けられたフィルタケース径方向凸部131dを収めることで更に容易に取り付けることができる。続いて、フィルタケース131の矢印の刻印131eと捕塵フィルタ130に設けられた矢印の刻印130bを一致させ、2つのフィルタケース上方向凸部131cの間に捕塵フィルタ径方向凸部130cを入れることで、フィルタケース131に捕塵フィルタ130を但し位置で収めることができる。捕塵フィルタ130の上部から上蓋132に備えた表示シール内の矢印(図示なし)と複数の矢印の刻印(128c、131e、130d)を一致させ、上蓋凹部132aを前記複数の凹凸形状(130d、131d、128b)を覆うように被せ、外筒128の鍔部128dに押し付け、時計回りに回動することで、上蓋132を外筒128に係止することができる。
以上のように、外筒128が、略面一のフィルタケース受部(内筒受部)128aと、フィルタケース受部128aから下方向に切欠いた外筒凹部128bと、を有し、内筒129のフィルタケース131は外周側に径方向に突出するフィルタケース径方向凸部(内筒径方向凸部)131dを有し、内筒129を外筒128内に設けた状態で、フィルタケース径方向凸部131dは、外筒凹部128b内に位置することで、組み立てが容易な構造の集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
更に、集塵装置12を組み立てた状態で、外筒凹部128bと、フィルタケース径方向凸部131dと、捕塵フィルタ径方向凸部130cと、上蓋凹部132aと、が略一直線上に並ぶことで、より組み立てが容易となる。
また、外筒128、内筒129、捕塵フィルタ130、上蓋132に、集塵装置12を組立てた状態で略一直線上に並ぶ矢印の刻印または表示を備えることでも組み立てが容易な構造の集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
以上、本実施形態例に示したような集塵装置のお手入れの際の外筒、内筒、捕塵フィルタ、フィルタカバーの組立が容易な集塵装置を有した電気掃除機を提供することができる。
100 電気掃除機
12 集塵装置
128 外筒
128a フィルタケース受部(内筒受部)
128b 外筒凹部
128c 刻印
129 内筒
129a 上部円筒
129b 下部円筒
129c 吸気部
129d ストッパー受部
129e 底面
130 捕塵フィルタ
130a 鍔部
130b、137、148、157 パッキング
130c 捕塵フィルタ径方向凸部
130d 刻印
131 フィルタケース
131a 開口部
131b フィルタケース上部開口面
131c フィルタケース上方向凸部(内筒上方向凸部)
131d フィルタケース径方向凸部(内筒径方向凸部)
131e 刻印
132 上蓋
132a 上蓋凹部
133 底蓋
134 塵埃分離部
135 塵埃収容部
136 メッシュ部材
138 空間
139 傘部
139a 空間
139b リブ
139c 上面
139d 段差部
140 筒体
140a 底面
141 バネケース
141a バネ座
141b バネ軸
141c 切欠部
142 ピストン部
143 ストッパー
144 ネジ
145 バネ
146 鍔部
147 フィルタ部材
148 パッキング
149 流入口
149a 流入口外壁面
150 蓋ロック機構
151 塵埃舞い戻り防止面
153 蓋ロックカバー
154 ボタン
155 爪部
156 掛かり部
158 ヒンジ部
158a 回転軸
159 窪み部
160 導入管
161 導入管出口
170 窪み部
171 捕集スポンジフィルタ

Claims (3)

  1. 塵埃を含む空気を吸い込む本体吸気口と吸引力を発生する電動送風機とを備える掃除機本体と、前記吸気口と前記電動送風機との間に着脱自在な集塵装置とを有し、
    該集塵装置は、外殻を形成する外筒と該外筒内に設けられる内筒とを有し、
    前記外筒の上部は、略面一の内筒受部と、該内筒受部から下方向に切欠いた外筒凹部と、を有し、
    前記内筒は外周側に径方向に突出する内筒径方向凸部を有し、
    前記内筒を前記外筒内に設けた状態で、前記内筒径方向凸部は、前記外筒凹部内に位置する電気掃除機。
  2. 請求項1に記載の電気掃除機において、
    前記集塵装置は、前記内筒内に設けられる捕塵フィルタと、該捕塵フィルタの上部に位置する上蓋と、を有し、
    前記捕塵フィルタは、径方向に捕塵フィルタ径方向凸部を有し、
    前記上蓋は、上蓋凹部を有し、
    前記集塵装置を組み立てた状態で、前記外筒凹部と、前記内筒径方向凸部と、前記捕塵フィルタ径方向凸部と、前記上蓋凹部と、が略一直線上に並ぶ電気掃除機。
  3. 塵埃を含む空気を吸い込む本体吸気口と吸引力を発生する電動送風機とを備える掃除機本体と、前記吸気口と前記電動送風機との間に着脱自在な集塵装置とを有し、
    該集塵装置は、外殻を形成する外筒と、該外筒内に設けられる内筒と、該内筒に設けられる捕塵フィルタと、該捕塵フィルタの上部に位置する上蓋と、を有し、
    前記外筒、前記内筒、前記捕塵フィルタ、前記上蓋に、前記集塵装置を組立てた状態で略一直線上に並ぶ矢印の刻印または表示を備える電気掃除機。
JP2016057819A 2016-03-23 2016-03-23 電気掃除機 Pending JP2017169718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016057819A JP2017169718A (ja) 2016-03-23 2016-03-23 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016057819A JP2017169718A (ja) 2016-03-23 2016-03-23 電気掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017169718A true JP2017169718A (ja) 2017-09-28

Family

ID=59969761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016057819A Pending JP2017169718A (ja) 2016-03-23 2016-03-23 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017169718A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6488137B2 (ja) 電気掃除機
JP6715569B2 (ja) 電気掃除機
JP6435204B2 (ja) 電気掃除機
US8549703B2 (en) Battery-powered vacuum cleaner
US8595895B2 (en) Hand-holdable vacuum cleaner
US9005325B2 (en) Cyclonic separation apparatus
US9144358B2 (en) Motor, fan and dirt separation means arrangement
USRE42873E1 (en) Hand-holdable vacuum cleaners
JP6321560B2 (ja) 充電台
JP5703408B1 (ja) 電気掃除機
JP2015119878A (ja) 電気掃除装置
JP2016136982A (ja) 電気掃除機
CN108185912B (zh) 用于吸尘器的集尘杯和吸尘器
JP5598169B2 (ja) 集塵装置及び電気掃除機
JP2018175521A (ja) 電気掃除機
JP6792521B2 (ja) 電気掃除機
JP2017169718A (ja) 電気掃除機
JP2013031598A (ja) 集塵装置およびこれを用いた電気掃除機
JP2017000581A (ja) 電気掃除機
JP6523692B2 (ja) 電気掃除機
JP2019042332A (ja) 電気掃除機
JP2019004960A (ja) 電気掃除機
JP6278851B2 (ja) 電気掃除機
JP6472255B2 (ja) ふとん吸口
JP2015204926A (ja) 電気掃除機