JP2017169359A - 間接活線工具の収納体用のフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、収納体を安定した状態でバケットに取付可能な間接活線工具の収納体用のフレーム構造を提供することを課題とする。【解決手段】 本発明は、間接活線工具用の収納体を高所作業車のバケットに取り付けるフレーム構造であり、バケットに取り付けられる複数のベースフレームと、該ベースフレームに設けられ且つ前記収納体が取り付けられる連結部材と、該連結部材と収納体とを固定する収納体取付部とを備え、ベースフレームは、伸縮可能且つ縮み方向に付勢されるように構成される伸縮ロッドと、該伸縮ロッドの一端に固定され且つバケットの上縁部に掛止可能な掛止部材と、伸縮ロッドの他端に取り付けられ且つバケットの底面に当接させる当接部材とを備え、連結部材は、収納体の開口側と底部側とが固定されるように構成される。【選択図】図7
Description
本発明は、間接活線工具を収納する収納体を高所作業車のバケットに取り付けるためのフレーム構造に関する。
従来から、電線や、電柱の上部に設置されている設備等に対して高所で行う作業(以下、高所作業という)では、作業者が高所作業車のバケットに搭乗することがある。この場合、作業者は、高所作業で使用する間接活線工具を収納する間接活線作業用工具収納体(以下、収納体という)をバケットに取り付けている。
かかる収納体は、間接活線工具類を挿入可能な開口部が形成され且つ互いに連結された複数の有底筒状体と、該複数の有底筒状体のそれぞれの開口部側に設けられ且つバケットに装着されたフック状の取付手段に係合させるように構成される複数の取付用環状部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
作業者は、取付用環状部材を取付手段に係合させることでバケットに収納体を取り付け、高所作業に用いる間接活線工具を該収納体に収納している。そして、バケットを高所に移動させて高所作業を行う際に、必要に応じて間接活線工具を収納体に対して出し入れしている。
ところで、前記収納体は、各有底筒状体の開口部側に設けられた取付用環状部材を取付手段に係合させることでバケットに取り付けられる構成であることから、各有底筒状体の上方側のみがバケットに取り付けられた状態となる。
そのため、風に煽られた有底筒状体が取付用環状部材と取付手段との係合位置を基点として揺れ動くことで、収納している間接活線工具や、有底筒状体自体がバケットから脱落する虞があることが懸念されている。従って、バケットに取り付けた有底筒状体の状態を安定させることが望まれている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、間接活線工具の収納体を安定した状態でバケットに取り付けることができる間接活線工具の収納体用のフレーム構造を提供することを課題とする。
本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造は、間接活線工具用の収納体を高所作業車のバケットに取り付けるためのフレーム構造であって、前記バケットに取り付けられる複数のベースフレームと、該ベースフレームに設けられ且つ前記収納体が取り付けられる連結部材と、該連結部材と前記収納体とを固定するための収納体取付部とを備え、前記ベースフレームは、棒状であり且つ長手方向に伸縮可能であるとともに縮み方向に付勢されるように構成される伸縮ロッドと、該伸縮ロッドの長手方向における一端に固定され且つ前記バケットの上縁部に掛止可能な掛止部材と、前記伸縮ロッドの長手方向における他端に取り付けられ且つ前記バケットの底面に当接させる当接部材とを備え、前記連結部材は、前記収納体の開口側と底部側とが固定されるように構成される。
上記構成の間接活線工具の収納体用のフレーム構造によれば、縮み方向に付勢されるように構成される伸縮ロッドの一端にはバケットの上縁部に掛止可能な掛止部材が固定され、該伸縮ロッドの他端にはバケットの底面に当接させる当接部材が取り付けられているため、当接部材をバケットの底面に当接させ、さらに、掛止部材をバケットの上縁部に掛止した状態で伸縮ロッドが縮むと、当接部材と掛止部材とが伸縮ロッドの縮み方向に付勢される結果、該当接部材と掛止部材とがバケットを挟持する。これにより、伸縮ロッドの一端と他端とがバケットに固定される。
また、ベースフレームには、収納体の開口側と底部側とが固定されるように構成される連結部材が設けられているため、収納体取付部で収納体の開口側(上端側)と底部側(下端側)とを連結部材に固定することによって、収納体の上端側と下端側とがバケットから離れないようにすることができる。
本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造において、前記連結部材は、前記ベースフレーム間に架け渡される複数の架設フレームを備え、該複数の架設フレームには、前記収納体の開口側が固定される上部フレームと、前記収納体の底側が固定される下部フレームとが含まれていてもよい。
かかる構成によれば、複数の架設フレームには、前記収納体の開口側が固定される上部フレームと、前記収納体の底側が固定される下部フレームとが含まれるため、収納体取付部で上部フレームに収納体の開口側(上端側)を固定し、下部フレームに収納体の底部側(下端側)を固定することで、収納体の上端側と下端側とがバケットから離れないようにすることができる。
本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造において、前記上部フレーム及び前記下部フレームは、前記ベースフレームに架け渡される架設方向で伸縮可能に構成されていてもよい。
かかる構成によれば、前記上部フレーム及び前記下部フレームを伸縮させて隣り合うベースフレームの間隔を調整することができるため、種々のサイズの収納体をバケットに取り付けることが可能となる。
本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造において、前記ベースフレームは、前記当接部材を前記伸縮ロッドの他端に連結するアームを備え、該アームは、前記伸縮ロッドが伸縮する伸縮方向に対して交差する方向に延出するように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、前記伸縮方向に対して交差する方向でベースフレームから延出するアームを介して当接部材がベースフレームに連結されるため、該当接部材が伸縮ロッドから離れた位置に配置される。これにより、前記間接活線工具の収納体用のフレーム構造では、伸縮ロッドをバケットの側面に沿わせて配置するとともに、当接部材をバケットの底面に回り込ませて当接させることができるため、バケットに対して確実に取り付けることができる。
この場合、前記当接部材は、前記バケットの底面に当接させる当接面を有するとともに、該当接面の向きを変えるように姿勢変更可能であってもよい。
かかる構成によれば、姿勢変更することでバケットの底面に当接させる当接面の向きを変えることがえきるため、該当接面をバケットの底面形状に対応した向きに変えた状態で当接させることができる。
また、前記アームは、前記当接部材を前記伸縮ロッドに接近させた収納状態と、前記当接部材を前記伸縮ロッドから離間させた展開状態とに切替可能であってもよい。
かかる構成によれば、アームが、当接部材を伸縮ロッドに接近させた収納状態と、当接部材を伸縮ロッドから離間させた展開状態とに切替可能であるため、収納状態から展開状態に切り替えれば、当接部材が伸縮ロッドから離れた位置に配置されるため、バケットに取付可能な状態にでき、展開状態から収納状態に切り替えれば、当接部材がアームに接近した状態となるため、運搬や保管に適した状態にすることができる。
以上のように、本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造によれば、間接活線工具の収納体を安定した状態でバケットに取り付けることができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態にかかる間接活線工具の収納体用のフレーム構造(以下、フレーム構造という)について、添付図面を参照しつつ説明する。フレーム構造は、間接活線工具用の収納体を高所作業車のバケットに取り付けるためのものである。本実施形態では、フレーム構造の説明に先立ち、フレーム構造を取り付ける対象とするバケット、及びフレーム構造に取り付ける収納体について説明する。
図7に示すように、バケット5は、作業者を載せる底部50と、該底部50の外周全周から起立する周壁部51とを有するように構成されており、該周壁部51の上縁部510が丸みを帯びるように形成されている。
バケット5の底面は、底部50の外面によって構成されている。また、バケット5の側面は、周壁部51の外面によって構成されている。
収納体6は、間接活線工具Tを抜き差しするための開口600が形成された袋本体60と、該袋本体60をフレーム構造1に固定するための固定部材61とを備えている。
袋本体60は、収納する間接活線工具Tを受ける底受部601と、該底受部601の外周全周から起立し且つ収納する間接活線工具Tの周囲を取り囲むように形成される取囲部602とを有する。なお、収納体6において、開口600とは、底受部601の先端側に取り囲まれた領域のことである。
固定部材61には、収納体6の開口600側(上方側)に設けられる一対の上部固定部材610と、収納体6の底側(下方側)に設けられる一対の下部固定部材611とが含まれている。なお、本実施形態に係る上部固定部材610及び下部固定部材611は、それぞれ雌雄一対の面ファスナーを備える構成となっているが、収納体6を後述する架設フレーム30に固定することができれば、該面ファスナーを備えるものに限定されない。
一対の上部固定部材610は、収納体6の幅方向で間隔をあけて互いに並ぶように配置されている。一対の下部固定部材611も、収納体6の幅方向で間隔をあけて互いに並ぶように配置されている。
フレーム構造1は、図1及び図2に示すように、バケット5に取り付けられる一対のベースフレーム2と、該ベースフレーム2に設けられ且つ前記収納体6が取り付けられる連結部材3と、該連結部材3と前記収納体6とを固定するための収納体取付部とを備えている。なお、本実施形態では、収納体取付部が収納体6の固定部材61で構成されている。
ベースフレーム2は、棒状であり且つ長手方向に伸縮可能であるとともに縮み方向に付勢されるように構成される伸縮ロッド20と、該伸縮ロッド20の長手方向における一端に固定され且つバケット5の上縁部510に掛止可能な掛止部材21と、伸縮ロッド20の長手方向における他端に取り付けられ且つバケット5の底面に当接させる当接部材22と、該当接部材22を伸縮ロッド20の他端に連結するアーム23とを備えている。
伸縮ロッド20は、図3に示すように、筒状のアウターロッド200と、アウターロッド200内にスライド可能に挿入されるインナーロッド201と、アウターロッド200に対してインナーロッド201を付勢する付勢手段202とを備えている。
アウターロッド200は、円筒状の外筒部200aと、該外筒部200a内に位置するように該外筒部200aの一方の開口端に形成される縮径部200bと、外筒部200aの他方の開口端に着脱可能に構成されるキャップ部200cとを備えている。
縮径部200bには、外筒部200aの内径よりも小さい孔径の挿通孔Oが形成されている。
上述のように、キャップ部200cは、外筒部200aの他方の開口端に着脱可能に構成されている。そのため、アウターロッド200は、外筒部200aの他方の開口端を開放した状態と、該他方の開口端をキャップ部200cで閉塞した状態とに切り替え可能となるように構成されている。
インナーロッド201は、棒状のロッド本体部201aと、該ロッド本体部201aの一端に設けられた抜止部201bとを有する。
ロッド本体部201aは、縮径部200bの挿通孔Oに挿通可能な外径となるように形成されている。そのため、アウターロッド200と、インナーロッド201とは、互いの中心線方向で相対移動可能(伸縮可能)に構成されている。
抜止部201bは、外径がインナーロッド201の外径よりも大きくなるように形成されている。また、抜止部201bは、外径が挿通孔Oの孔径よりも大きくなるように形成されている。
付勢手段202は、圧縮コイルバネで構成されている、また、付勢手段202は、外筒部200a内で縮径部200bと抜止部201bとの間に配置されており、中心にはロッド本体部201aが挿通されている。さらに、付勢手段202は、縮径部200bと抜止部201bとのそれぞれを互いに離間させる方向に付勢するように構成されている。
掛止部材21は、円弧状の湾曲部210と、該湾曲部210の周方向における両端から互いに平行な姿勢となるように延出する一対の延出部211とを有する。一対の延出部211のうちの一方の延出部211は、伸縮ロッド20の一端に固定されている。
そのため、掛止部材21を周壁部51の上縁部510に引っ掛けると、湾曲部210が該上縁部510上に配置され、一方の延出部211がバケット5の外側に配置され、他方の延出部211がバケット5の内側に配置されるように構成されている。
当接部材22は、バケット5の底面(底部50の外面)に当接させる当接面を有するとともに、該当接面の向きを変えるように姿勢変更可能である。より具体的に説明すると、当接部材22は、図3に示すように、アーム23に対して回転可能に連結される連結台部220と、該連結台部220に固定され且つバケット5の底面に押し当てられる押当部221とを有する。
連結台部220には、押当部221がアーム23側とは反対側に向くようにして取り付けられている。また、連結台部220は、アーム23に対する回転に伴って、当接面の向きを変えるようにして姿勢が変化するように構成されている。
押当部221は、弾性を有する材料によって構成されている。また、押当部221は、バケット5に対向させる押当面221aを有する。なお、本実施形態において、当接部材22は、押当部221の押当面221aによって構成されている。
アーム23は、棒状に形成されている。そして、アーム23の長手方向における一方の端部(基端部)は、伸縮ロッド20の他端に対して回転可能に連結されており、伸縮ロッド20に対する回転に伴って、アーム23の長手方向における他方の端部(先端部)を伸縮ロッド20に対して接離させるように構成されている。
従って、アーム23は、伸縮ロッド20に対する回転に伴って、当接部材22を伸縮ロッド20に接近させた収納状態と、当接部材22を伸縮ロッド20から離間させた展開状態とに切替可能となるように構成されている。
本実施形態に係るベースフレーム2は、アーム23が前記収納状態から前記展開状態に切り替えられると、当接部材22(押当部221)が掛止部材21の湾曲部210(具体的には、湾曲部210の周方向における中央部)よりも伸縮ロッド20から離れた位置に配置されるように構成されている。また、前記展開状態のアーム23は、伸縮ロッド20の他端から延出する方向が一対の延出部211が並ぶ方向に対応するように構成されている。
なお、本実施形態に係るベースフレーム2は、前記展開状態のアーム23の回転(前記収納状態から前記展開状態に切り替える際にアーム23を移動させる方向への回転)を規制可能なストッパー24をさらに備えている。そのため、本実施形態のアーム23は、前記展開状態に切り替えられると、前記収納状態から前記展開状態に切り替える際の移動方向への回転がストッパー24によって規制される。
連結部材3は、収納体6の開口側と底部側とが固定されるように構成されている。より具体的に説明すると、連結部材3は、ベースフレーム2間に架け渡される複数の架設フレーム30を備えている。複数の架設フレーム30は、図1に示すように、隣り合うベースフレーム2に架け渡される方向である架設方向において伸縮可能な架設ロッド31と、架設方向における該架設ロッド31の両端部に設けられ且つ伸縮ロッド20に固定される一対の接続固定部32とを有する。
架設ロッド31は、筒状の収納ロッド310と、収納ロッド310内に挿入され且つ収納ロッド310に対して相対的にスライド可能な挿入ロッド311と、該収納ロッド310と挿入ロッド311とを相対的にスライドさせるための操作部312とを有する。
収納ロッド310の一端側には、図4に示すように、外周全周に亘って連続するように形成される取付溝310aが形成されている。
挿入ロッド311は、一方の端部側が収納ロッド310内に挿入可能となっている。また、挿入ロッド311の一端側の外周面には、雄ねじ部311aが形成されている。
操作部312は、筒状の操作部本体312aと、該操作部本体312aの一方の開口端側の内周全周に亘って連続するように形成される嵌込部312bと、該操作部本体312aの他方の開口端側の内周全周に形成される雌ねじ部312cとを有する。
操作部本体312aの一方の開口端側には収納ロッド310の一端が挿入され、他方の開口端側には挿入ロッド311の一端が挿入されている。
嵌込部312bは、全周に亘って取付溝310a内に嵌め込まれ、雌ねじ部312cは、雄ねじ部311aに対して螺合している。そのため、操作部312は、収納ロッド310に対して位置決めされており、操作部本体312aの回転に伴って、雌ねじ部312cと雄ねじ部311aとの螺合度合いが変化するように構成されている。従って、架設ロッド31は、操作部本体312aを一方向に回転させると縮まり、操作部本体312aを他方向に回転させると伸びるように構成されている。
一対の接続固定部32のうち、一方の接続固定部32は、収納ロッド310の他端に連設されており、他方の接続固定部32は、挿入ロッド311の他端に連設されている。
本実施形態において、一対の架設フレーム30のうちの一方の架設フレーム30は、ベースフレーム2の上方に固定され、他方の架設フレーム30は、ベースフレーム2の下方に固定されている。本実施形態では、以下の説明において、一方の架設フレーム30を上部フレーム30A、他方の架設フレーム30を下部フレーム30Bとする。
上述のように、本実施形態では、収納体取付部が固定部材61によって構成されているため、上部取付部とは、上部固定部材610のことであり、下部取付部とは、上部固定部材610のことである。
より具体的に説明すると、収納体取付部は、上部固定部材610で構成される上部取付部と、下部固定部材611で構成される下部取付部とを備えるように構成されている。このように、収納体取付部は、連結部材3に収納体6の開口側を固定可能な上部取付部と、連結部材3に収納体6の底部側を固定可能な下部取付部とを有するように構成されていればよい。
本実施形態に係るフレーム構造1の構成は、以上の通りの構成である。続いて、本実施形態に係るフレーム構造1の使い方について、添付図面を参照しつつ説明する。
フレーム構造1をバケット5に取り付けるにあたり、収納体6の幅に合わせてベースフレーム2の間隔を調整する。本実施形態では、上部フレーム30A及び下部フレーム30Bの全長を調整することでベースフレーム2の間隔を調整する。
そして、各ベースフレーム2のアーム23を前記収納状態から前記展開状態に切り替える。これにより、当接部材22の押当部221が掛止部材21の湾曲部210の周方向における中央部よりも伸縮ロッド20から離れた位置に配置される。そして、各伸縮ロッド20の上方側(アウターロッド200)を保持して操作することによって、当接部材22をバケット5の底面の下方側に配置する。
さらに、図5に示すように、当接部材22の押当部221をバケット5の底面に当接させた後に、各伸縮ロッド20を引き上げてアウターロッド200を伸長させる。そして、掛止部材21(各伸縮ロッド20の一端側)をバケット5側に引き寄せて、該掛止部材21を周壁部51の上縁部510に掛止する。
そして、図6に示すように、伸縮ロッド20が縮むと、該伸縮ロッド20の縮む方向で掛止部材21と当接部材22とが付勢されて互いに引き寄せられる。これにより、バケット5が掛止部材21と当接部材22とによって挟持される。
また、掛止部材21と当接部材22とでバケット5を挟持している状態において、該掛止部材21は、湾曲部210の周方向における中央部よりも伸縮ロッド20から離れた位置でバケット5の底面に当接している。そのため、各伸縮ロッド20は、一端側から他端側になるにつれて、バケット5の側面との間隔が広がるように配置された状態となっている。
上述の手順でフレーム構造1をバケット5に取り付けた後に、図7に示すように、一対の上部固定部材610を上部フレーム30Aに固定し、一対の下部固定部材611を下部フレーム30Bに固定することで、フレーム構造1への収納体6の取り付けが完了する。
フレーム構造1に取り付けられた収納体6には、作業者が高所作業で用いる間接活線工具Tが収納される。そして、作業者は、バケット5を高所に移動させて高所作業を行う際に、必要に応じて収納体6に対して間接活線工具Tを出し入れする。
バケット5の移動に伴い、収納体6が電柱や、電柱の上部に設置された設備等に接触する虞がある場合は、各伸縮ロッド20を引き上げてアウターロッド200を伸長させつつ周壁部51の上縁部510から掛止部材21を取り外した後に、バケット5の底面から当接部材22を外すことで、フレーム構造1をバケット5から一旦取り外す。
そして、フレーム構造1を別の場所に移動させた後に、当接部材22の押当部221をバケット5の底面に当接させながら各伸縮ロッド20を引き上げてアウターロッド200を伸長させ、さらに、掛止部材21を周壁部51の上縁部510に掛止することで、バケット5に対するフレーム構造1の設置位置を変更することができる。
以上のように、本実施形態に係るフレーム構造1では、ベースフレーム2が、掛止部材21と当接部材22とでバケット5の上縁部510と底面とを挟持するように構成されており、さらに、該ベースフレーム2に設けられる連結部材3が、収納体6の開口側と底部側とが固定されるように構成されているため、固定部材61によって収納体6の開口側(上端側)と底部側(下端側)とを連結部材3に固定することによって、収納体6の上端側と下端側とがバケット5から離れないようにすることができる。
従って、フレーム構造1は、収納体6が風によって煽られたり、バケット5の移動に伴って揺れたりすることを抑えることができるため、収納体6を安定した状態でバケット5に取り付けることができるという優れた効果を奏し得る。
また、本実施形態に係るフレーム構造1は、湾曲部210の周方向における中央部よりも伸縮ロッド20から離れた位置に当接部材22(押当部221)を配置可能とすることで、バケット5に対してベースフレーム2を確実に取り付けることができるようにしている。
より具体的に説明すると、フレーム構造1では、湾曲部210の周方向における中央部よりも伸縮ロッド20から離れた位置に当接部材22(押当部221)を配置することで、伸縮ロッド20をバケット5の側面に沿わせて配置するとともに、当接部材22をバケット5の底面に回り込ませて当接させることができ、これにより、ベースフレーム2をバケット5に対して確実に取り付けることができる。
また、掛止部材21と当接部材22とでバケット5を挟持している状態においては、該掛止部材21が、湾曲部210の周方向における中央部よりも伸縮ロッド20から離れた位置でバケット5の底面に当接する。そのため、フレーム構造1は、掛止部材21と当接部材22とが鉛直方向に交差する方向でバケット5を挟持するように構成することで、当接部材22をバケット5の底面から外れ難くすることができる。
さらに、本実施形態に係るフレーム構造1は、前記展開状態のアーム23が伸縮ロッド20の他端から延出する方向と、一対の延出部211が並ぶ方向とが対応するように構成され、前記展開状態のアーム23の回転をストッパー24で規制しつつ、アーム23に対する当接面(押当面221a)の向きを変えるように当接部材22の姿勢を変更可能となるように構成されている。
これにより、アーム23をバケット5側に向けて配置すると、掛止部材21もバケット5側に向かうように配置されるため、当接部材22をバケット5の底面に当接させてから掛止部材21をバケット5の上端縁510に掛止するまでの操作を円滑に行うことができる。
また、前記展開状態のアーム23の回転をストッパー24で規制している状態において、当接部材22がアーム23に対して姿勢変更可能な状態となっているため、バケット5の外面と当接部材22の当接面との当接状態を維持しながら、該当接部材22に対してアーム23、伸縮ロッド20、掛止部材21のそれぞれを動かすことができる。従って、伸縮ロッド20を引き上げたり、掛止部材21をバケット5側に引き寄せたりする際に、当接部材22がバケット5の底面から外れることが抑えられる。
さらに、フレーム構造1では、アーム23が伸縮ロッド20に対する回転に伴って、当接部材22を伸縮ロッド20に接近させた収納状態と、当接部材22を伸縮ロッド20から離間させた展開状態とに切替可能であるため、前記収納状態から前記展開状態に切り替えると、伸縮ロッド20に対して折り畳まれていたアーム23が展開されて当接部材22が伸縮ロッド20から離れた位置に配置されるため、バケット5に取付可能な状態になり、前記展開状態から前記収納状態に切り替えると、アーム23が伸縮ロッド20に対して折り畳まれて当接部材22がアーム23に接近した状態となるため、運搬や保管に適した状態にすることができる。
また、フレーム構造1は、上部フレーム30A及び下部フレーム30Bを伸縮させて隣り合うベースフレーム2の間隔を調整することができるため、種々のサイズの収納体6をバケット5に取り付けることが可能である。
なお、本発明の間接活線工具の収納体用のフレーム構造1は、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、上部フレーム30A及び下部フレーム30Bは、ベースフレーム2に対する固定位置を調整可能に構成されてもよい。すなわち、上部フレーム30A及び下部フレーム30Bの固定部は、ベースフレーム2に対する固定位置を調整可能に構成されていてもよい。
上記実施形態において、固定部材61には、一対の上部固定部材610が含まれていたが、一つの上部固定部材610が含まれていてもよいし、三つ以上の上部固定部材610が含まれていてもよい。また、固定部材61には、一対の下部固定部材611が含まれていたが、一つの下部固定部材611が含まれていてもよいし、三つ以上の下部固定部材611が含まれていてもよい。すなわち、固定部材61には、少なくとも一つの上部固定部材610と、少なくとも一つの下部固定部材611とが含まれていればよい。
上記実施形態において、フレーム構造1は、一対のベースフレーム2を備えていたが、この構成に限定されない。例えば、フレーム構造1は、三つ以上のベースフレーム2を備えていてもよい。すなわち、フレーム構造1は、複数のベースフレーム2を備えていればよい。
上記実施形態において、フレーム構造1は、架設フレーム30として、上部フレームと、下部フレームとを備えていたが、この構成に限定されない。例えば、フレーム構造1は、架設フレーム30として、上部フレーム30A及び下部フレーム30Bに加えて、上部フレーム30Aと下部フレーム30Bとの間に配置される中間フレームを備えていてもよい。すなわち、フレーム構造1は、少なくとも、バケット5の上方側が固定される架設フレーム30と、バケット5の下方側が固定される架設フレーム30とを備えていればよい。
上記実施形態では、フレーム構造1をバケット5に取り付けた後に該フレーム構造1に対して収納体6を取り付けていたが、フレーム構造1をバケット5に取り付ける前に該フレーム構造1に収納体6を取り付けてもよい。
上記実施形態において、固定部材61には、一対の上部固定部材610が含まれていたが、この構成に限定されるものではなく、例えば、固定部材61に含まれる上部固定部材610は、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。また、固定部材61には、一対の下部固定部材611が含まれていたが、この構成に限定されるものではなく、例えば、固定部材61に含まれる上部固定部材610は、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。すなわち、固定部材61には、少なくとも一つの上部固定部材610と、少なくとも一つの下部固定部材611とが含まれるようにしてもよい。
上記実施形態において、連結部材3は、ベースフレーム2間に架け渡される複数の架設フレーム30によって構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、連結部材3は、収納体6の開口側と底部側とを固定することができれば、ベースフレーム2に固定される板状の部材によって構成されていてもよい。
上記実施形態において、収納体取付部は、収納体6の固定部材61によって構成されていたが(すなわち、収納体6に設けられていたが)、この構成に限定されない。例えば、収納体取付部は、収納体6の開口側と底部側とを連結部材3に固定できれば、上部取付部が上部フレーム30Aに設けられ、下部取付部が下部フレーム30Bに設けられていてもよいし、上部取付部が上部フレーム30A及び収納体6とは別体物であり、下部取付部が下部フレーム30B及び収納体6とは別体物であってもよい。
1…フレーム構造、2…ベースフレーム、3…連結部材、5…バケット、6…収納体、20…伸縮ロッド、21…掛止部材、22…当接部材、23…アーム、24…ストッパー、30…架設フレーム、30A…上部フレーム、30B…下部フレーム、31…架設ロッド、32…接続固定部、50…底部、51…周壁部、60…袋本体、61…固定部材、200…アウターロッド、200a…外筒部、200b…縮径部、200c…キャップ部、201…インナーロッド、201a…ロッド本体部、201b…抜止部、202…付勢手段、210…湾曲部、211…延出部、220…連結台部、221…押当部、221a…押当面、310…収納ロッド、310a…取付溝、311…挿入ロッド、311a…雄ねじ部、312…操作部、312a…操作部本体、312b…嵌込部、312c…雌ねじ部、510…上縁部、510…上端縁、600…開口、601…底受部、602…取囲部、610…上部固定部材、611…下部固定部材、O…挿通孔、T…間接活線工具
Claims (6)
- 間接活線工具用の収納体を高所作業車のバケットに取り付けるためのフレーム構造であって、前記バケットに取り付けられる複数のベースフレームと、該ベースフレームに設けられ且つ前記収納体が取り付けられる連結部材と、該連結部材と前記収納体とを固定するための収納体取付部とを備え、前記ベースフレームは、棒状であり且つ長手方向に伸縮可能であるとともに縮み方向に付勢されるように構成される伸縮ロッドと、該伸縮ロッドの長手方向における一端に固定され且つ前記バケットの上縁部に掛止可能な掛止部材と、前記伸縮ロッドの長手方向における他端に取り付けられ且つ前記バケットの底面に当接させる当接部材とを備え、前記連結部材は、前記収納体の開口側と底部側とが固定されるように構成される間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
- 前記連結部材は、前記ベースフレーム間に架け渡される複数の架設フレームを備え、該複数の架設フレームには、前記収納体の開口側が固定される上部フレームと、前記収納体の底側が固定される下部フレームとが含まれる請求項1に記載の間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
- 前記上部フレーム及び前記下部フレームは、前記ベースフレームに架け渡される架設方向で伸縮可能に構成される請求項2に記載の間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
- 前記ベースフレームは、前記当接部材を前記伸縮ロッドの他端に連結するアームを備え、該アームは、前記伸縮ロッドが伸縮する伸縮方向に対して交差する方向に延出するように構成される請求項2又は請求項3に記載の間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
- 前記当接部材は、前記バケットの底面に当接させる当接面を有するとともに、該当接面の向きを変えるように姿勢変更可能に構成される請求項4に記載の間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
- 前記アームは、前記当接部材を前記伸縮ロッドに接近させた収納状態と、前記当接部材を前記伸縮ロッドから離間させた展開状態とに切替可能である請求項4又は請求項5に記載の間接活線工具の収納体用のフレーム構造。
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CN113922274A (zh) * | 2021-10-09 | 2022-01-11 | 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 | 一种用于柱式绝缘子的快速更换装置 |
KR20220049279A (ko) * | 2020-10-14 | 2022-04-21 | 조덕승 | 활선 작업용 전기절연스틱 거치대 |
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2016
- 2016-03-16 JP JP2016052339A patent/JP2017169359A/ja active Pending
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