JP2017169142A - 画像処理装置およびその制御方法、プログラムならびに撮像システム - Google Patents

画像処理装置およびその制御方法、プログラムならびに撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】視差画像を取得可能な撮像装置を用いる場合に、撮影時に用いる撮影光学系の個体差の影響を簡易かつ正確に調節することが可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】本発明に係る画像処理装置は、撮像装置から、撮影時とはピントの異なる画像を生成可能な画像信号を取得する取得手段と、画像信号を用いて、撮影時とはピントの異なる画像を生成する生成手段と、生成手段により生成された画像において、撮影時よりピントのあった画像と、該画像に対するピントの変化を表す情報とを特定する特定手段と、ピントの変化を表す情報を、撮像装置において撮影光学系に起因するピント状態の変化を補正するために撮像装置に出力する出力手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置およびその制御方法、プログラムならびに撮像システムに関する。
近年、複数の視点から同一の被写体を撮影した複数の画像(視差画像ともいう)を取得して、撮影後に撮像面とは異なる仮想撮像面における画像を合成(リフォーカスともいう)する技術が知られている。非特許文献1では、1つの画素に対して1つのマイクロレンズと複数の光電変換部とが形成された撮像素子を用いて、光強度の空間分布および角度分布情報を含む画像信号を取得し、リフォーカスを実現する技術が提案されている。光強度の空間分布および角度分布情報を含む画像信号は、分割された射出瞳の各領域に応じて得られる複数の視差画像と等価であり、Light Field(LF)データともいわれる。
また、特許文献1では、1つの画素における複数の光電変換部で受光した信号を加算することにより、撮像画像を生成する技術が提案されている。特許文献1の技術を用いることにより、分割された瞳領域の各領域に対応する複数の視差画像を取得可能な撮像装置において、視差画像と単一の画像(撮影画像)とを切り替えて取得することができる。
ところで、従来の単一の画像の撮影において、撮影時に自動的にピントをあわせるオートフォーカス機能が普及している。オートフォーカス機能は、例えば撮影する画像の特定領域におけるコントラスト等に基づいて、撮影光学系のピント位置を調整し、撮影対象である被写体にピントをあわせるものである。しかし、オートフォーカス機能を用いるだけではピントを正確にあわせることが難しい場合がある。これは、光学系の精度、取り付け誤差或いは材料などの要因によって撮影光学系の個体ごとに差異があり、同じ機種であっても厳密には性能や振る舞いが異なる場合があるためである。このため、撮影光学系の個体差の影響を補正するための情報を設定し、設定された情報に基づいてピントを精度よくあわせる機能が用いられる場合がある。
特許第5243666号公報
Ren.Ng、外7名,「Light Field Photography with a Hand−Held Plenoptic Camera」,Stanford Tech Report CTSR 2005−02
しかしながら、撮影光学系の個体差の影響を補正するための情報をカメラに設定する場合には、当該設定する情報をユーザが手動で登録する必要がある。具体的には、ユーザがオートフォーカス機能を動作させて実際に被写体を撮影し、撮影画像におけるピントの状態を確認した上で設定(補正値)の手直しを行い、再度撮影するという作業を繰り返す。このような作業は撮影光学系の個体ごとに行う必要があるため、ユーザは撮影光学系を交換するごとに煩雑な作業を行う必要がある。また、ユーザは設定を主観的な判断に基づいて手動で行うため、正しく設定されていない場合もあり得る。そして、撮影光学系の個体ごとの設定は、上述した視差画像を取得可能なカメラにおいても同様に必要となる場合があり、当該設定を容易かつ正確に行う技術が望まれていた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、視差画像を取得可能な撮像装置を用いる場合に、撮影時に用いる撮影光学系の個体差の影響を簡易かつ正確に調節することが可能な画像処理装置およびその制御方法、プログラムならびに撮像システムを提供することを目的とする。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、撮像装置から、撮影時とはピントの異なる画像を生成可能な画像信号を取得する取得手段と、画像信号を用いて、撮影時とはピントの異なる画像を生成する生成手段と、生成手段により生成された画像において、撮影時よりピントのあった画像と、該画像に対するピントの変化を表す情報とを特定する特定手段と、ピントの変化を表す情報を、撮像装置において撮影光学系に起因するピント状態の変化を補正するために撮像装置に出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、視差画像を取得可能な撮像装置を用いる場合に、撮影時に用いる撮影光学系の個体差の影響を簡易かつ正確に調節することが可能となる。
本発明の実施形態に係る撮像システムの一例としてのデジタルカメラとPCの機能構成例を示すブロック図 本実施形態に係る、視差画像撮影部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、視差画像送信部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、視差画像受信部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、個体情報推定部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、個体情報送信部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、個体情報受信部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、個体情報設定部の処理の一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る、リフォーカス処理の概要を説明するための図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、視差画像を取得可能な撮像装置の一例としての任意のデジタルカメラと、視差画像を処理可能な画像処理装置の一例としての任意のパーソナルコンピュータ(単にPCともいう)とを用いる撮像システムの例を説明する。しかし、本実施形態に係る画像処理装置は、PCに限らず、視差画像を処理可能な任意の機器であってよい。これらの機器には、例えばデジタルカメラ、スマートフォンを含む携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、時計型や眼鏡型の情報端末、医療機器、監視システムや車載用システムの機器、データセンタで動作するサーバ機器などが含まれてよい。また、本実施形態に係る撮像装置は、デジタルカメラに限らず、視差画像を取得可能な、上述の任意の機器にも適用可能である。
(システム500の構成)
図1は、本実施形態に係るシステム500に含まれる、デジタルカメラ100とPC200のそれぞれの機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASIC等のハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやGPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
<デジタルカメラ100の構成>
デジタルカメラ100は、交換可能な撮影光学系300を装着するように構成されている。視差画像撮影部101は、画素が複数、2次元状に配列された撮像素子を有する。撮像素子は、撮影光学系300により結像された被写体光学像を各画素で光電変換し、さらにA/D変換回路によってアナログ・デジタル変換する。撮像素子の画素は、画素ごとに1つのマイクロレンズと複数の光電変換素子(例えば左右に2つ或いはn個×n個に配列される)を有するように構成されている。それぞれの光電変換素子は、撮影光学系300の分割された射出瞳のうちの対応する領域を通過した光線を受光して画素信号を出力する。視差画像撮影部101は、分割された射出瞳のうちの対応する領域ごとの画素信号を用いて視差画像を構成する。また、視差画像撮影部101は、デジタルカメラ100に装着された撮影光学系300と通信してピント位置を制御し、視差画像或いは撮影画像のピント状態を変更する。
視差画像送信部102は、デジタルカメラ100の備える不図示の通信部がPC200との間で確立した通信路を用いて、視差画像撮影部101から出力された視差画像をPC200に送信する。通信部は、外部装置と通信を行うための通信回路又はモジュールを含み、無線LAN等の無線通信やケーブルで接続された有線LAN等の所定の通信方式に準拠した通信をPC200との間で確立する。
個体情報受信部104は、撮影光学系300に起因するピント状態の変化(すなわち個体差の影響)を補正するための個体情報を、上述した通信部によって確立された通信路を用いてPC200から受信する。個体情報は、例えば制御部103がオートフォーカス(AF)機能として検出する合焦位置と実際の合焦位置とのずれ量とその方向(前ピン側又は後ピン側)を表す補正値に対応する。個体情報設定部105は、PC200から受信した個体情報を上述した補正値に対応付け、撮影光学系300に対する補正値を設定する。
制御部103は、例えばCPU(又はMPU)、RAM、ROMを含み、ROMに記憶されたプログラムを実行してデジタルカメラ100の各ブロックを制御したり、各ブロック間でのデータ転送を制御したりする。また、制御部103は、AF機能を実現するための合焦位置を算出し、視差画像撮影部101を介して撮影光学系300を制御する。
<PC200の構成>
視差画像受信部201は、PC200の備える不図示の通信部がデジタルカメラ100との間で確立した通信路を用いて、デジタルカメラ100から視差画像を受信する。PC200が備える通信部は、外部装置と通信を行うための通信回路又はモジュールを含み、無線LAN等の無線通信やケーブルで接続された有線LAN等の所定の通信方式に準拠した通信をデジタルカメラ100との間で確立する。
個体情報推定部202は、デジタルカメラ100が装着している撮影光学系300の個体情報を推定する。個体情報を推定する具体的な方法は後述する。個体情報推定部202は、推定した個体情報を個体情報送信部204に出力する。
個体情報送信部204は、PC200の備える通信部がデジタルカメラ100との間で確立した通信路を用いて、デジタルカメラ100に推定された個体情報を送信する。
制御部203は、例えばCPU(又はMPU)、RAM、ROMを含み、ROMに記憶されたプログラムを実行してPC200の各ブロックを制御したり、各ブロック間でのデータ転送を制御したりする。
(視差画像撮影部101の撮影処理に係る一連の動作)
次に、図2を参照して、デジタルカメラ100の視差画像撮影部101による撮影処理に係る一連の動作を説明する。なお、本処理は、例えばデジタルカメラ100の備える不図示の操作部に含まれるレリーズスイッチ等が押下された場合に開始される。また、本処理は、制御部103がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、視差画像撮影部101を制御することにより実現される。
S201において、制御部103は、デジタルカメラ100に設定された撮影モードが視差画像撮影モードであるか単一画像撮影モードであるかを判定する。例えば、制御部103は、例えばデジタルカメラ100が備える操作部を介して設定された撮影モードの情報を参照して撮影モードを判定する。制御部103は、当該撮影モードが視差画像撮影モードに設定されている場合、S202に処理を進める。なお、視差画像撮影モードは視差画像撮影部101で得られた視差画像を出力するモードであり、単一画像撮影モードは視差画像撮影部101で得られた視差画像を合成して生成された単一の画像(撮影画像)を出力するモードである。一方、制御部103は、設定された撮影モードが単一画像撮影モードであると判定した場合、S203に処理を進める。
S202において、視差画像撮影部101は、制御部103の指示に応じて視差画像を取得し、本処理に係る一連の動作を終了する。一方、S203において、視差画像撮影部101は、撮影光学系300のピント位置を設定する。例えばデジタルカメラ100が備える不図示の測距センサによって計測された被写体までの撮影距離に基づいて制御部103が合焦位置を算出し、視差画像撮影部101は当該合焦位置に応じて撮影光学系300のピント位置を設定する。
S204において、制御部103は、撮影光学系300の個体情報が既に存在するかを判定する。制御部103は、例えばPC200から受信した撮影光学系300の個体情報がメモリに記憶されている場合、撮影光学系300の個体情報が既に存在すると判定してS205に処理を進める。一方、撮影光学系300の個体情報が既に存在すると判定しない場合は、S206に処理を進める。
S205において、視差画像撮影部101は、撮影光学系300の個体情報を加味してピント位置を設定する。また、S206において、設定されたピント位置において撮影を行い、単一画像を取得する。
(視差画像送信部102の送信処理に係る一連の動作)
次に、図3を参照して、視差画像送信部102の送信処理について説明する。なお、本処理は、視差画像撮影部101から視差画像が入力された場合に開始される。また、本処理は、制御部103がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、視差画像送信部102を制御することにより実現される。
S301において、視差画像送信部102は、視差画像撮影部101から入力される視差画像を取得する。そして、S302において、制御部103は、送信先であるPC200を特定する情報を取得し、上述した不図示の通信部を介してPC200との通信を確立する。S303において、視差画像送信部102は、当該通信部を介して接続されているPC200に対して視差画像を送信する。送信先のPC200との通信は、不図示の通信部によって確立された、無線LANのような無線通信或いは有線ケーブルを用いた有線LANのような有線通信を介して通信する。なお、通信相手であるPC200を複数の候補から選択してもよいし、撮影前にすでに設定されており、撮影時には基本的な接続の確立及び実際の通信を行うようにしてもよい。さらに、実際の通信においては送達確認なども重要な要素となるため、視差画像送信部102は、送信プロセスの中に正常に送信されたか否かの確認を行うようにしてもよいし、PC200等の接続相手機器の状態を返り値として受け取るようにしてもよい。視差画像送信部102は、視差画像の送信を終了すると通信部に対してPC200との通信を切断させる。なお、本実施形態では、視差画像の送信を1つのステップで説明しているが、視差画像を1枚ずつ送信する処理を繰り返すことで複数枚の視差画像を送信することができる。
(個体情報受信部104の受信処理に係る一連の動作)
次に、図7を参照して、個体情報受信部104による受信処理について説明する。なお、本処理は、例えばデジタルカメラ100がPC200との接続要求を受けた場合に開始される。また、本処理は、制御部103がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、個体情報受信部104を制御することにより実現される。
S701において、制御部103は、送信元であるPC200を特定する情報を取得し、上述した不図示の通信部を介してPC200との通信を再び確立する。個体情報受信部104は、PC200との通信が確立した後に、S702において、撮影光学系300の個体情報を、当該通信を介してPC200から受信する。
(個体情報設定部105の設定処理に係る一連の動作)
次に、図8を参照して、個体情報設定部105の設定処理について説明する。なお、本処理は、例えば個体情報受信部104が撮影光学系300の個体情報を受信した場合に開始される。また、本処理は、制御部103がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、個体情報設定部105を制御することにより実現される。
S801において、個体情報設定部105は、個体情報受信部104において取得した撮影光学系300の個体情報を個体情報受信部104から取得する。S802において、個体情報設定部105は、取得した撮影光学系300の個体情報に基づいて、例えば制御部103がAF機能として検出する合焦位置と実際の合焦位置とのずれ量とその方向に対する補正値を設定する。個体情報設定部105は、例えば個体情報と当該ずれ量およびその方向とを対応付けたテーブルを参照することにより補正値を設定する。制御部103が当該補正値を視差画像撮影部101に設定すると、視差画像撮影部101は、設定された補正値を、上述したS205においてピント位置を設定する際に使用する。すなわち、視差画像撮影部101は、AFによって求めた合焦位置に更に補正値を加味することにより実際の合焦位置を決定する。
(視差画像受信部201の受信処理に係る一連の動作)
次に、図4を参照して、PC200の視差画像受信部201による受信処理に係る一連の動作を説明する。なお、本処理は、例えばデジタルカメラ100から接続要求を受けた場合に開始される。また、本処理は、制御部203がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、視差画像受信部201を制御することにより実現される。
S401において、制御部203は、送信元であるデジタルカメラ100を特定する情報を取得し、PC200が備える不図示の通信部を介してデジタルカメラ100との通信を確立する。デジタルカメラ100との通信が確立した後に、S402において、視差画像受信部201は、デジタルカメラ100において撮影された視差画像を受信する。
(個体情報推定部202の推定処理に係る一連の動作)
次に、図5(a)及び(b)を参照して、PC200の個体情報推定部202による推定処理に係る一連の動作を説明する。なお、本処理は、例えば視差画像受信部201から視差画像が出力された場合に開始される。また、本処理は、制御部203がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、個体情報推定部202を制御することにより実現される。
S501において、個体情報推定部202は、視差画像受信部201が受信した視差画像を取得する。S502において、個体情報推定部202は、対象の画像の合焦枠の位置を検出する。合焦枠は、画像の領域の中で、ピントのずれを検出するための最適な領域であり、撮影光学系300による個体差の影響がない状態であれば、画像中で最もコントラストが高い領域となり得る。合焦枠の検出には公知の手法を用いることができるが、個体情報推定部202は、例えば、所定の大きさの領域において画像中でコントラストが最も高くなる領域を検出して合焦枠とする。本実施形態では、以降の処理において当該合焦枠のコントラストを更に増大させる個体情報を求める。
S503において、個体情報推定部202は、視差画像を用いて合焦枠内のコントラスト(以下、合焦率という)を算出する。本ステップにおける合焦率の算出処理については、合焦率の算出処理の概要とリフォーカスの概要とを説明したうえで、図5(b)に示すS508〜S512に係る具体的な動作を説明する。
合焦率の算出処理では、まず入力された視差画像を用いたリフォーカス処理を行って、撮影時とはピント位置の異なる画像(リフォーカス画像ともいう)を生成する。リフォーカス処理では、後述するシフト量に応じてピント位置を変化させたリフォーカス画像を生成することができるため、本実施形態では、とりうるシフト量をそれぞれ設定した複数のリフォーカス画像を生成する。そして、生成された複数のリフォーカス画像のそれぞれについて合焦枠のコントラストを算出し、最大のコントラストのリフォーカス画像を選択する。これにより、S502において得られた撮影時の画像と比べて、よりピントの合ったリフォーカス画像を取得することができる。このとき、コントラストが最大となるリフォーカス画像を生成するためのシフト量を特定することができるため、当該シフト量を撮影時の画像のピント位置を補正するための個体情報として求めることができる。
次に、リフォーカス処理の概要について、図9を参照して説明する。図9は、視差画像撮影部101に含まれる撮像素子の画素信号について、撮像面900に配置された列方向i−2〜i+2番目の画素信号を模式的に示している。なお、図9では、各画素が左右に2つの光電変換部を有する場合の例を示しており、各画素の特定の位置の光電変換部から出力された信号に基づいて生成された画像を、それぞれ画像Ai、画像Biとする。画像Aiは主光線角度θaで画素に入射した光束の受光信号を含み、画像Biは主光線角度θbで画素に入射した光束の受光信号を含むため、画像Ai及び画像Biは光強度分布情報に加えて入射角度情報も有している。
画像Ai及び画像Biが入射角情報を有することにより、所定の仮想的な撮像面におけるリフォーカス画像を生成することができる。具体的に、画像Aiを角度θaに沿って、画像Biを角度θbに沿って、それぞれ仮想撮像面910まで平行移動させる。そして、平行移動したそれぞれの画像を画素毎に加算することにより、仮想撮像面910におけるリフォーカス画像を生成することができる。図9の例では、画像Aiを角度θaに沿って仮想撮像面910まで平行移動させることは、画像Aiを列方向に+0.5画素シフトすることに対応する。一方、画像Biを角度θbに沿って仮想撮像面910まで平行移動させることは、画像Biを列方向に−0.5画素シフトすることに対応する。つまり、仮想撮像面910における画像Aiと画像Biの組み合わせは、画像Aiと画像Biとを相対的に+1画素シフトすることにより得られる。このため、画像Aiと、シフトした第2修正視点画像Bi+1とを画素毎に加算することにより、仮想撮像面910におけるリフォーカス画像を生成することができる。換言すれば、シフト量sとして、画像Aiと画像Biをシフト加算することにより、シフト量sに応じた各仮想撮像面におけるリフォーカス画像を生成することができる。
次に、S508〜S512の具体的な動作について説明する。S508において、個体情報推定部202は、視差画像のシフト量を設定する。具体的に、個体情報推定部202は、リフォーカス画像を生成するためのシフト量を、予め設定された所定の範囲でシフト量を順次設定する。
S509において、個体情報推定部202は、設定された各シフト量を用いて各視差画像をシフト加算することにより、リフォーカス処理を行う。なお、当該リフォーカス処理は、計算量を削減するために所定の領域内(例えば合焦枠の領域)についてのみ行ってもよい。S510において、個体情報推定部202は、リフォーカス処理を行って出力された画像に対して、所定の領域内のエッジを検出してコントラスト(すなわち合焦の度合)を算出する。所定の領域内のコントラストを算出する方法はいくつか考えられるが、個体情報推定部202は、例えば検出したエッジの強度を求める。
S511において、個体情報推定部202は、予め設定された所定のシフト量の範囲において、全てのシフト量に対してコントラストを算出したかを判定する。個体情報推定部202は、所定のシフト量の範囲内で全てのシフト量についてリフォーカス処理及びコントラストの算出を行った場合には、処理をS512に進める。一方、全てのシフト量について上記処理を完了していない場合、処理を再びS508に戻して、新たなシフト量に対する処理を実行する。
S512において、個体情報推定部202は、所定のシフト量の範囲内で最大のコントラストを与えるシフト量を合焦率として決定する。すなわち、個体情報推定部202は、最大のコントラストを与えるリフォーカス画像を特定し、当該画像を生成する際に用いたシフト量を合焦率として決定する。なお、個体情報推定部202は、得られた最大のコントラストが撮影画像の所定の領域内のコントラストよりも高いかを更に判定し、撮影画像のコントラストより高い場合に当該シフト量を決定するようにしてもよい。このようにすれば、デジタルカメラ100のオートフォーカスのピント位置を改善可能なシフト量を決定することが可能になる。個体情報推定部202は合焦率の決定を完了すると、処理をS504に進める。
S504において、個体情報推定部202は、2枚より多い視差画像が入力されている場合には、全ての視差画像を用いて上述した合焦率を算出したかを判定する。個体情報推定部202は、全ての視差画像を用いて合焦率を算出していない場合、再び処理をS501に戻す。一方、全ての視差画像を用いて合焦率を算出した場合、処理をS505に進める。
S505において、個体情報推定部202は、全ての視差画像から求めた複数の合焦率を用いて、合焦率の平均と分散を算出する。これは、複数の視差画像が存在する場合には、撮影時の状況によっては個々の視差画像の信頼度が低い可能性があるためである。例えば動体を撮影している場合等に複数枚の視差画像から求めた複数の合焦率を統計的に処理することにより、信頼性のある合焦率を求めることができる。統計的な処理についても、様々な手法を適用可能であるが、一例として単に平均と分散を算出する。
S506において、個体情報推定部202は、算出した合焦率の平均値を撮影光学系300の個体情報の候補とすると共に、算出した合焦率の分散を用いて合焦率の信頼度(すなわち所定の基準を満たすか)を判定する。個体情報推定部202は、合焦率の分散が所定のしきい値より大きい場合、その合焦率の信頼度が低い(すなわち入力した視差画像からは信頼性の高い個体情報を算出できない)と判定して本一連の処理を終了する。一方、合焦率の分散がしきい値以下である場合、S507において、求めた合焦率を個体情報として決定する。
(個体情報送信部204の送信処理に係る一連の動作)
次に、図6を参照して、PC200の個体情報送信部204による送信処理に係る一連の動作を説明する。なお、本処理は、例えば個体情報推定部202から決定された合焦率が入力された場合に開始される。また、本処理は、制御部203がROMに記憶されたプログラムをRAMの作業用領域に展開、実行すると共に、個体情報送信部204を制御することにより実現される。
S601において、個体情報送信部204は、個体情報推定部202によって算出された個体情報を取得する。そして、S602において、制御部203は、送信先であるデジタルカメラ100を特定する情報を取得し、上述した不図示の通信部を介してデジタルカメラ100との通信を確立する。S603において、個体情報送信部204は、当該通信部を介して接続されているデジタルカメラ100に対して個体情報を送信する。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ100において取得した視差画像をPC200に送信して、PC200において個体情報を求める例を説明した。しかし、デジタルカメラ100の内部においてPC200における処理を実行してもよい。
また、本実施形態では、デジタルカメラ100において視差画像を形成し、視差画像をPC200に送信する例を説明した。しかし、リフォーカス画像を生成可能なLFデータ(すなわち光強度の空間分布および角度分布情報を含む画像信号)と視差画像とは等価であるため、デジタルカメラ100はLFデータを視差画像としてPC200に送信してもよい。
以上説明したように本実施形態では、視差画像を用いて複数のリフォーカス画像を生成し、このうち最もピントの合った画像を選択することにより、撮影時の画像よりピントの合った画像を取得できるようにした。そして、最もピントの合ったリフォーカス画像を生成するためのシフト量を特定することにより、撮影時の画像のピント位置を補正するための補正値を求めるようにした。このようにすることで、視差画像を取得可能な撮像装置を用いる場合に、撮影時に用いる撮影光学系の個体差の影響を簡易かつ正確に調節することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101…視差画像撮影部、201…視差画像受信部、202…個体情報推定部、105…個体情報設定部

Claims (14)

  1. 撮像装置から、撮影時とはピントの異なる画像を生成可能な画像信号を取得する取得手段と、
    前記画像信号を用いて、撮影時とはピントの異なる画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された画像において、撮影時よりピントのあった画像と、該画像に対するピントの変化を表す情報とを特定する特定手段と、
    前記ピントの変化を表す情報を、前記撮像装置において撮影光学系に起因するピント状態の変化を補正するために前記撮像装置に出力する出力手段と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定手段は、前記撮影時とはピントの異なる画像のうち、所定の領域において合焦の度合が高い画像を、前記撮影時よりピントのあった画像として特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特定手段は、前記所定の領域における合焦の度合を、前記撮影時とはピントの異なる画像における前記所定の領域のコントラストに基づいて求める、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定手段は、前記画像信号に基づいて複数の前記ピントの変化を表す情報を算出し、算出された前記ピントの変化を表す情報に対する統計的な処理に基づいて、所定の基準を満たす前記ピントの変化を表す情報を特定する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記画像信号を用いたリフォーカスにより、仮想的に撮像面を移動させた、前記撮影時とはピントの異なる画像を生成し、
    前記ピントの位置の変化を表す情報は、前記リフォーカスによる撮像面の仮想的な移動に対応する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記画像信号に基づく複数の視差画像を画素の位置をずらして加算することにより、前記撮影時とはピントの異なる画像を生成し、
    前記ピントの変化を表す情報は、前記画素の位置のずれに対応する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記画像信号を、光強度の空間分布および角度分布情報を含む画像信号として前記撮像装置から通信路を介して受信する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記取得手段は、前記画像信号を、複数の視差画像として前記撮像装置から通信路を介して受信する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 撮像装置と、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置を有する撮像システムであって、
    前記撮像装置は、
    撮影時に所定の被写体に合焦するように撮影光学系のピント位置を制御する制御手段と、
    前記制御手段によって制御されたピント位置において、前記画像信号を撮影する撮影手段と、
    前記ピントの変化を表す情報を前記画像処理装置から受信して、前記撮影光学系に起因するピント状態の変化を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする撮像システム。
  10. 前記補正手段は、前記撮影光学系に起因するピント状態の変化を、前記制御手段によって制御されるピント位置と実際の合焦位置とのずれ量及びその方向によって補正する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像システム。
  11. 前記撮像装置は、光線の強度分布及び角度分布の情報を取得可能な撮像素子を更に備える、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像システム。
  12. 前記撮像素子は、画素ごとに1つのマイクロレンズと複数の光電変換素子を含む、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮像システム。
  13. 取得手段が、撮像装置から、撮影時とはピントの異なる画像を生成可能な画像信号を取得する取得工程と、
    生成手段が、前記画像信号を用いて、撮影時とはピントの異なる画像を生成する生成工程と、
    特定手段が、前記生成工程において生成された画像において、撮影時よりピントのあった画像と、該画像に対するピントの変化を表す情報とを特定する特定工程と、
    出力手段が、前記ピントの変化を表す情報を、前記撮像装置において撮影光学系に起因するピント状態の変化を補正するために前記撮像装置に出力する出力工程と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  14. コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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