JP2017168008A - 決定装置、決定方法、及び決定プログラム - Google Patents

決定装置、決定方法、及び決定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】将来に渡って訴求効果を発揮するコンテンツを提供する。【解決手段】決定装置(広告装置100)は、取得部と、推定部と、決定部とを備える。取得部は、ネットワークを介して、ユーザの行動履歴を取得する。推定部は、取得部によって取得されたユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。決定部は、推定部により推定されたユーザのライフステージの変化に基づいて、ユーザが利用する端末装置に配信するコンテンツを決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、決定装置、決定方法、及び決定プログラムに関する。
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介して取得される様々な情報を事業に活用する動きが広がっている。
例えば、ユーザのニーズを把握するため、ユーザのライフステージを判定し、事業に活用する技術が知られている。また、ライフステージ毎の一般的な価値観等を利用して、市場分析に活用する技術が知られている。また、顧客が現在体験しているイベントを推定し、推定されたイベントに関連する企業の商品の広告情報を送信する技術が知られている。
特開2003−178176号公報 特開2009−87002号公報 特開2004−206161号公報
しかしながら、上記の従来技術では、将来に渡って訴求効果を発揮するコンテンツを提供することができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、ユーザの現時点における情報を用いて事業を行ったり、広告情報を送信したりするに過ぎない。このため、上記の従来技術では、ユーザに提供する広告やレコメンドなどのコンテンツとして、将来に渡って訴求効果を発揮するようなコンテンツを決定することは難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、将来に渡って訴求効果を発揮するコンテンツを提供することができる決定装置、決定方法、及び決定プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る決定装置は、ネットワークを介して、ユーザの行動履歴を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記ユーザの行動履歴に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する推定部と、前記推定部により推定された前記ユーザのライフステージの変化に基づいて、当該ユーザが利用する端末装置に配信するコンテンツを決定する決定部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、将来に渡って訴求効果を発揮するコンテンツを提供することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る広告装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る購買履歴テーブルの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る検索履歴テーブルの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る推定情報テーブルの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係るユーザテーブルの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るウェブサーバの構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係る推定処理手順を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る決定処理手順を示すフローチャートである。 図12は、広告装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る決定装置、決定方法及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.決定処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1では、本願に係る決定装置に対応する広告装置100が、ユーザ端末10を利用するユーザのライフステージを推定し、推定したライフステージに基づいて、配信する広告(コンテンツの一例)を決定する処理の一例について説明する。また、図1では、ユーザ端末10が、広告装置100から配信された広告を表示する処理の一例を示す。
図1に示したユーザ端末10は、ウェブページ等のコンテンツや、ウェブページとともに表示される広告等のコンテンツを表示する情報処理端末であり、例えば、ノート型PC(Personal Computer)である。ユーザ端末10は、図1に示したウェブサーバ30及び30や、広告装置100と、所定の通信網(例えば、インターネット)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
ユーザ端末10は、ユーザによる操作にしたがって、ウェブサーバ30及び30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、ユーザ端末10は、取得したウェブページ内に表示される情報として、広告装置100から配信される広告を表示する。なお、以下では、ユーザ端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザをユーザ端末10と読み替えることもできる。図1の例では、ユーザ端末10は、ユーザU01によって利用されるものとする。
図1に示したウェブサーバ30及び30は、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、各種サービスに関するウェブページを配信するサーバ装置である。図1の例では、ウェブサーバ30は、eコマースサイトを提供するウェブサーバである。また、ウェブサーバ30は、ポータルサイトを提供するウェブサーバである。なお、以下の説明において、ウェブサーバ30及び30を区別する必要のないときは、「ウェブサーバ30」と総称する。
図1に示した広告装置100は、本願に係る決定装置に対応するサーバ装置である。広告装置100は、ユーザ端末10がウェブサーバ30及び30にアクセスした際に、ウェブサーバ30及び30を介して、ユーザ端末10のネットワーク上における行動履歴を取得する。また、広告装置100は、ユーザ端末10を利用するユーザU01のユーザ情報等を取得する。
そして、広告装置100は、取得した情報に基づいて、ユーザU01のライフステージの変化を推定する。ここで、ライフステージとは、ユーザの人生における所定の段階を示す概念であり、例えば、幼年期、青年期、壮年期などの世代情報や、就職、転職、妊娠、結婚、転居などの生活状況等を含む。また、ライフステージには、子供の有無や、介護の有無など、ユーザの家族や親族や友人に関する状況等が含まれてもよい。なお、広告装置100は、ユーザに複数のライフステージを付与してもよい。すなわち、広告装置100は、様々なライフステージを組み合わせて、ユーザの特徴情報として付与することができる。
広告装置100は、推定したライフステージの変化に基づいて、ユーザU01に配信する広告を決定する。そして、広告装置100は、決定した広告をユーザU01が利用するユーザ端末10に配信する。このように、広告装置100は、ユーザU01のライフステージの変化に即した広告を決定することにより、将来に渡って訴求効果を発揮する広告(コンテンツ)を提供することができる。以下、図1を用いて、本願に係る広告装置100が、配信する広告を決定する処理の一例について、流れに沿って説明する。
図1において、ユーザ端末10は、ウェブサーバ30にアクセスし、ウェブサーバ30が提供するウェブサイトを表示する。そして、ユーザU01は、ウェブサーバ30から提供されるeコマースサイトを利用して、所定の商品を購入するものとする(ステップS11)。例えば、ユーザU01は、化粧品40や、飲料水45を購入する。
ここで、ユーザU01は、以前からウェブサーバ30が提供するeコマースサイトを利用しており、過去に、化粧品40とは異なる化粧品を継続的に購入していた履歴を有しているものとする。しかしながら、ユーザU01は、所定の時点から、過去に購入していた化粧品から、無香料成分を有する化粧品40に購入商品を切り替えたとする。
また、ユーザU01は、ウェブサーバ30が提供するeコマースサイト以外のサイトを利用して、飲料水45を購入していた履歴を有しているものとする。しかしながら、ユーザU01は、所定の時点から、化粧品40の注文と同時に飲料水45を、ウェブサーバ30が提供するeコマースサイトを利用して購入するようになったものとする。また、ユーザU01は、以前に一度に注文していた飲料水45の量と比較して、多くの量の飲料水45を注文するようになったとする。
広告装置100は、ウェブサーバ30を介して、このようなユーザU01の行動履歴を取得する(ステップS12)。そして、広告装置100は、ユーザU01の行動履歴に基づいて、ユーザU01のライフステージの変化を推定する(ステップS13)。
例えば、広告装置100は、ライフステージを推定するための要素となる情報を予め取得しておく。そして、広告装置100は、ウェブサーバ30を介して取得されたユーザU01の行動履歴と、ライフステージを推定するための要素となる情報を照合することで、ユーザU01のライフステージの変化を推定する。
広告装置100は、例えば、所定の女性ユーザが購入する同一カテゴリの商品(例えば、化粧品)について、ある時点から「無香料」や「無添加」等のタグ付けのされた商品に切り替わったことを、ライフステージの推定要素の一つとする。具体的には、広告装置100は、所定の女性ユーザが以前から購入を続けていた化粧品が、「無香料」や「無添加」等のタグ付けのされた化粧品40に切り替わった場合に、当該ユーザが「妊娠していない」というライフステージから「妊娠した」というライフステージに変化したと推定する。
あるいは、広告装置100は、所定の女性ユーザが購入する同一の日用品(例えば、飲料水)について、ある時点から、複数のサイトに跨らず、ある一つのサイトのみで購入するように切り替わったことを、ライフステージの推定要素の一つとする。具体的には、広告装置100は、所定の女性ユーザが以前から購入を続けていた飲料水45を、化粧品40を購入するサイトと同一のサイトで購入するようになったという購買履歴を取得した場合に、当該ユーザが「妊娠していない」というライフステージから「妊娠した」というライフステージに変化したと推定する。なお、広告装置100は、ライフステージの推定について、例えば、「無香料」や「無添加」等のタグ付けのされた化粧品40に切り替わったこと、および、飲料水45の購入を一つのサイトに切り替えたこと等の事象をスコア付けしてもよい。そして、広告装置100は、スコアが所定の閾値を超えた場合に、当該ユーザが「妊娠していない」というライフステージから「妊娠した」というライフステージに変化したと推定するようにしてもよい。
なお、上記のような推定事項は、例えば、妊娠した女性は、使用していた化粧品を無香料の化粧品に切り替えたり、買い物や商品の受け取りの手間を減らすため、同一サイトで購買行動をするようになったりするという、ライフステージによる行動の傾向を捉えたものである。広告装置100は、上記のような推定事項を、広告装置100の管理者による入力や、所定の学習処理により予め取得し、記憶しておくものとする。例えば、広告装置100は、正解データとなる「妊娠した女性」である複数のユーザの行動履歴を取得し、取得した行動履歴に基づいて、上記のような推定事項を抽出し、記憶するようにしてもよい。
広告装置100は、推定したライフステージの変化情報と、ユーザU01に関する情報とを対応付けて、所定の記憶部に記憶する。
続いて、ユーザ端末10は、ウェブサーバ30が提供するウェブサイトにアクセスし、ウェブページの配信を要求する(ステップS21)。アクセスを受け付けたウェブサーバ30は、アクセスしてきたユーザ端末10に関する情報を広告装置100に送信する。
広告装置100は、ユーザ端末10を利用するユーザU01のユーザ情報を取得する(ステップS22)。これにより、広告装置100は、ウェブサーバ30にアクセスしたユーザが、ユーザU01であることを特定する。そして、広告装置100は、ユーザU01に対応付けて記憶しているライフステージを参照する。
広告装置100は、参照したライフステージに基づいて、ユーザU01のライフステージに即した広告を決定する(ステップS23)。例えば、広告装置100は、広告主から入稿された広告のうち、「妊娠」しているというライフステージを有するユーザ向けに入稿された広告を抽出する。そして、広告装置100は、抽出した広告の中から、ユーザU01に対して配信する広告を決定する。
広告装置100は、決定した広告をユーザ端末10に配信する(ステップS24)。ユーザ端末10は、ウェブサーバ30から配信されたウェブページW10とともに、広告装置100から配信された広告50を表示する(ステップS25)。
図1に示すように、広告50は、自動車関連の広告であり、クリックされることでランディングページ(landing page)を表示するリンク55を有する。広告50は、例えば、「妊娠」や「結婚」等のライフステージであると推定されるユーザに配信される広告としてタグ付けされているものとする。すなわち、広告50に掲載される商品(自動車)は単身者ではなく家族向けの商品であり、広告50は、家族を有するユーザへ向けて配信されることが意図された広告である。例えば、ユーザU01は、この時点まで、自動車関連のウェブページ等を閲覧した履歴がなく、自動車関連の広告の配信ターゲットとなる可能性が低いユーザであったとする。しかしながら、広告装置100は、ライフステージの変化に基づいて、将来的にユーザU01が関心を寄せると想定される分野や宣伝対象の広告を配信する。
このように、広告装置100は、ユーザU01のライフステージが「妊娠した」というライフステージに変化したと推定した場合、従来では広告50の配信対象とはならなかったユーザU01に対して、広告50を配信するようになる。すなわち、広告装置100は、ユーザU01の現時点での行動履歴や、ユーザU01が頻繁に購入する商品に基づく広告のみならず、ユーザU01に推定されたライフステージという概念を用いて、配信する広告を決定することができる。このため、広告装置100は、ユーザU01自身が妊娠したことや結婚したことを明示する前の段階で、ユーザU01が将来的に欲すると想定される商品の広告を配信することができる。
なお、広告装置100は、配信した広告50の広告効果を取得し、ユーザU01のライフステージの推定処理に反映させるようにしてもよい。例えば、広告装置100は、ライフステージとして「妊娠」がタグ付けされた広告をユーザU01に配信しているにもかかわらず、一向に広告効果を発揮しない場合等には、ユーザU01に対して推定したライフステージを変更するようにしてもよい。あるいは、広告装置100は、ライフステージとして「妊娠」がタグ付けされた広告をユーザU01に配信した場合に、それらの広告が一定の効果を発揮する場合等には、ユーザU01に対して推定したライフステージが正解データであったものとして、ライフステージを確定するような処理を行ってもよい。
上述してきたように、広告装置100は、ネットワークを介して取得可能なユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。そして、広告装置100は、推定されたユーザのライフステージの変化に基づいて、ユーザが利用するユーザ端末10に配信するコンテンツを決定する。
このように、広告装置100は、ユーザの行動履歴に基づいて、ライフステージという概念を推定する。これにより、広告装置100は、現時点においてユーザが興味関心のある商品の広告に限られず、将来的に興味関心が生じると想定される商品の広告を、配信する広告として決定することができる。結果として、広告装置100は、目先の利益のみならず、将来に渡って利益をもたらすと想定される広告を決定することができる。すなわち、広告装置100は、将来に渡って訴求効果を発揮する広告を提供することができる。
なお、図1の例では、広告装置100は、ウェブサーバ30の提供するeコマースサイトにおける購買の履歴に基づいて、ユーザU01のライフステージの変化を推定する例を示したが、広告装置100が利用する行動履歴は、かかる例に限られない。例えば、広告装置100は、ライフステージの変化について、検索サイトにおけるユーザの検索履歴や、SNS(Social Networking Service)サイトにおけるユーザの投稿内容等に基づいて、推定処理を行ってもよい。
〔2.決定システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る決定システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る決定システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、決定システム1は、ユーザ端末10と、広告主端末20と、ウェブサーバ30と、広告装置100とを含む。ユーザ端末10、広告主端末20、ウェブサーバ30及び広告装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す決定システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、決定システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台の広告主端末20や、複数台のウェブサーバ30が含まれてもよい。
ユーザ端末10は、ウェブページ等の情報コンテンツや、ウェブページとともに表示される広告コンテンツ等を閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。ユーザ端末10は、ユーザによる操作にしたがって、ウェブサーバ30からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、ユーザ端末10は、ウェブページとともに、広告装置100から配信された広告を表示する。
広告主端末20は、広告装置100に広告配信を依頼する広告主によって利用される情報処理装置である。広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告装置100に広告を入稿する。このとき、広告主端末20は、広告効果が高くなると想定される広告配信を行うために、ターゲット対象とするユーザの情報を広告ごとに設定しておいてもよい。例えば、広告主端末20は、広告と、ターゲットとするユーザのライフステージとを紐づけて、広告装置100に広告を入稿する。
なお、広告主は、広告主端末20を用いて、広告装置100に広告を入稿せずに、かかる入稿等を代理店に依頼する場合もある。この場合、広告装置100に広告を入稿等するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
ウェブサーバ30は、各種サービスを提供するウェブサイトが含むサービスページ(ウェブページ)をユーザ端末10に配信するウェブサーバである。例えば、ウェブサーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト(eコマースサイト)、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報を含むウェブページをユーザ端末10に配信する。
なお、ウェブサーバ30からユーザ端末10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、ウェブサーバ30からユーザ端末10に配信される各種データを総称してウェブページと表記する場合がある。
広告装置100は、本願に係る決定装置に対応するサーバ装置であって、ユーザ端末10に配信する広告を決定するサーバ装置である。広告装置100は、ユーザのネットワーク上の行動履歴や、ユーザ端末10に関するユーザ情報を取得し、取得した情報に基づいて、ユーザ端末10に係るユーザのライフステージの変化を推定する。そして、広告装置100は、推定したライフステージに基づいて、当該ユーザに配信する広告を決定する。また、広告装置100は、決定した広告をユーザ端末10に配信し、ウェブページとともに広告を表示させる。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、広告装置100は、広告装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を出力するための出力部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10や、広告主端末20や、ウェブサーバ30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、行動情報記憶部121と、ライフステージ記憶部124と、広告情報記憶部127を有する。以下、各記憶部について順に説明する。
(行動情報記憶部121について)
行動情報記憶部121は、ユーザの行動に関する情報である行動情報を記憶する。行動情報記憶部121には、情報を記憶するデータテーブルとして、購買履歴テーブル122と、検索履歴テーブル123とが含まれる。以下、各データテーブルについて、順に説明する。
(購買履歴テーブル122について)
購買履歴テーブル122は、ネットワークNを介して取得される、ユーザの購買行動の履歴に関する情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る購買履歴テーブル122の一例を示す。図4に示すように、購買履歴テーブル122は、「ユーザID」、「行動日時」、「行動種別」、「商品カテゴリ」、「商品ID」、「商品タグ」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。なお、実施形態において、ユーザIDは、説明で用いる参照符号と共通するものとする。例えば、ユーザIDが「U01」であるユーザは、「ユーザU01」を示す。
「行動日時」は、ユーザにより購買行動が行われた日時を示す。「行動種別」は、購買行動に係る種別を示す。行動種別は、例えば、図4に示すように、「商品購入」や「ブックマーク」といった、購買に関する行動であって、ユーザがネットワーク上で行った行動の種別を示す。行動種別には、図4で示された例以外にも、例えば、商品売却や、オークションへの入札や、ブックマークの削除等、購買に関する種々の行動が含まれてもよい。
「商品カテゴリ」は、商品の属するカテゴリを示す。「商品ID」は、商品を一意に定める識別情報を示す。「商品タグ」は、商品に紐づけられた情報であって、商品の性質や、成分等を示す情報である。
すなわち、図4では、記憶された情報の一例として、ユーザID「U01」で識別されるユーザU01の購買履歴に関する情報が記憶されていることを示している。また、図4に示す情報の一例は、ユーザU01が「2016年4月15日」に「商品購入」しており、購入した商品のカテゴリは「化粧品」であり、商品は商品ID「G001」で識別される商品であり、その商品には「無香料、保湿」といったタグが付けられていることを示している。
なお、購買履歴テーブル122には、図4に示した例以外にも、ユーザの購買行動に関する情報が記憶されてもよい。例えば、購買履歴テーブル122には、ユーザがダウンロードした商品(購入したデータ)の情報や、ユーザが購入する際に利用したサイトの情報等が記憶されてもよい。また、購買履歴テーブル122には、ユーザが一度に注文した商品の量や、金額等、購買に関する種々の情報が記憶されてもよい。
(検索履歴テーブル123について)
検索履歴テーブル123は、検索サービスにおけるユーザの検索行動に関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る検索履歴テーブル123の一例を示す。図5に示すように、検索履歴テーブル123は、「ユーザID」、「検索日時」、「検索クエリ」といった項目を有する。
「ユーザID」は、図4で示した同一の項目に対応する。「検索日時」は、ユーザが検索サービスを利用した日時を示す。「検索クエリ」は、ユーザが検索サービスに送信した検索クエリを示す。
すなわち、図5では、記憶された情報の一例として、ユーザID「U01」で識別されるユーザU01の検索履歴に関する情報が記憶されていることを示している。また、図5に示す情報の一例は、ユーザU01が「2016年4月16日」に、検索クエリ「無香料」と「化粧品」とを送信して、検索サービスを利用していることを示している。
(ライフステージ記憶部124について)
ライフステージ記憶部124は、ライフステージに関する情報を記憶する。ライフステージ記憶部124には、情報を記憶するデータテーブルとして、推定情報テーブル125と、ユーザ情報テーブル126とが含まれる。以下、各データテーブルについて、順に説明する。
(推定情報テーブル125について)
推定情報テーブル125は、ユーザのライフステージを推定するために用いられる情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る推定情報テーブル125の一例を示す。図6に示すように、推定情報テーブル125は、「推定ライフステージ」、「推定要素」といった項目を有する。また、推定要素は、「購買行動」、「検索行動」といった小項目を有する。
「推定ライフステージ」は、広告装置100によって推定されるライフステージの種別を示す。「推定要素」は、取得したユーザの行動履歴と照らし合わせて、ユーザのライフステージを推定するための判断要素を示す。
「購買行動」は、ユーザの購買行動に関して、ライフステージを推定するための判断要素となりうる行動を示す。例えば、図6に示した例において、「無香料、無添加、無農薬」とは、ユーザが購入したり、ブックマークに追加したりした商品のタグに「無香料、無添加、無農薬」のいずれかの要素が含まれていることを示す。この場合、広告装置100は、ユーザがライフステージ「妊娠」に該当する可能性があると推定する。
また、購買行動のうち、「利用サイトの集中」とは、以前に複数サイトを利用して購買をしていたユーザが、特定のサイトで購買を行うようになった状態を示す。例えば、広告装置100は、所定の集計期間を設けて、ユーザの購買行動を分析することで、この推定要素にユーザが該当するか否かを判定する。
また、その他の購買行動として、「購買する日用品の増加」や、「レコメンドへの反応の向上」等が記憶されてもよい。例えば、妊娠したユーザが、日用品の買い物について、オフラインでの買い物よりも、ネット注文する機会が多くなるという傾向にある場合には、「購買する日用品の増加」が、ユーザのライフステージを推定する要素となりうる。また、ネット注文の機会が多くなる場合、ユーザは、ウェブページ等に表示されるレコメンドへ、以前よりも反応を示すことが多くなる傾向にある。この場合、「レコメンドへの反応の向上」が、ユーザのライフステージを推定する要素となりうる。
推定するライフステージが「引っ越し」である場合、購買行動に係る推定要素として、「同一日用品の量の変化」や、「大型商品の注文」等が記憶される。すなわち、ユーザが引っ越しをして住居が変わる場合、従来から購入していた同一商品であっても、注文する量が増加したりする場合がある。このため、広告装置100は、このような購買行動の変化を推定要素として記憶しておくことで、ライフステージの変化の推定処理を行うことができる。
「検索行動」は、ユーザの検索行動に関して、ライフステージを推定するための判断要素となりうる行動を示す。例えば、図6に示した例では、ユーザの検索クエリに「無香料、無添加、無農薬」のいずれかが含まれている場合に、広告装置100は、ユーザがライフステージ「妊娠」に該当する可能性があると推定する。また、ユーザから送信される検索クエリとして、「日用品」や「体調」や「医薬品」に関するクエリが所定の閾値より多く含まれている場合には、広告装置100は、ユーザがライフステージ「妊娠」に該当する可能性があると推定する。
また、ユーザが引っ越しを予定している場合、引っ越しによって生活基盤が変化するユーザは、公共施設や、金融機関や、交通機関について、従来よりも検索する頻度が増加すると想定される。例えば、ユーザは、例えば結婚等によって住居を転居する際に、銀行口座を整理したり、クレジットカードを整理したりする傾向にある。このため、ユーザは、金融機関について、従来よりも多く検索することが想定される。広告装置100は、このような検索行動を推定要素として記憶することで、ライフステージ「引っ越し」の推定処理を精度よく行うことができる。
すなわち、図6では、推定されるライフステージが「妊娠」である場合には、例えば、ユーザが「無香料、無添加、無農薬」に関する購買行動を行っていたり、「無香料、無添加、無農薬」に関する検索クエリを用いて検索行動を行っていたりすることを判断要素として、推定処理が行われることを示している。
(ユーザ情報テーブル126について)
ユーザ情報テーブル126は、融資情報を利用するユーザに関する情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係るユーザ情報テーブル126の一例を示す。図7に示すように、ユーザ情報テーブル126は、「ユーザID」、「端末ID」、「購買情報」、「検索情報」、「現状ライフステージ」、「推定ライフステージ」といった項目を有する。
「ユーザID」は、図7に示した項目に対応する。「端末ID」は、ユーザが利用する端末装置を識別するための識別情報を示す。なお、実施形態において、端末IDは、説明で用いる参照符号と共通するものとする。例えば、端末IDが「10」である端末装置は、「ユーザ端末10」を示す。
「購買情報」は、ユーザ端末10から取得される行動履歴のうち、ユーザの購買行動に関する情報を示す。また、「検索情報」は、ユーザ端末10から取得される行動履歴のうち、ユーザの検索行動に関する情報を示す。なお、図7では、購買情報や検索情報を「A01」や「B01」等の概念で示しているが、実際には、購買情報や検索情報の項目には、ユーザ端末10から取得される購買情報のログや、検索情報のログが記憶される。具体的には、購買情報のログとして、図4で示したユーザの購買情報が記憶される。また、検索情報のログとして、図5で示したユーザの検索情報が記憶される。
「現状ライフステージ」は、ユーザにおける現状のライフステージを示す。なお、現状のライフステージは、行動履歴から導出されたライフステージのみならず、例えば、ユーザからの何らかの申し出(例えば、ウェブサーバへの会員登録に関する情報など)に基づいて、ユーザと対応付けられて記憶されてもよい。「推定ライフステージ」は、ネットワーク上のユーザの行動履歴に基づいて推定されたライフステージを示す。
すなわち、図7では、記憶される情報の一例として、ユーザID「U01」で識別されるユーザU01は、端末ID「10」で識別されるユーザ端末10を利用していることが示されている。また、図7に示す情報の一例は、ユーザU01の購買情報は「A01」であり、検索情報は「B01」であり、現状のライフステージは「独身」、「一人暮らし」、「定職あり」であり、推定されるライフステージは、「妊娠」、「引っ越し」であることを示している。
なお、ユーザ情報テーブル126には、その他の情報として、ユーザの属性情報(性別や年齢、居住地等)が記憶されてもよい。
(広告情報記憶部127について)
広告情報記憶部127は、広告に関する情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る広告情報記憶部127の一例を示す。図8に示すように、広告情報記憶部127は、「広告ID」、「カテゴリ」、「指定ライフステージ」といった項目を有する。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「カテゴリ」は、広告が属するカテゴリを示す。「指定ライフステージ」は、広告主から指定される情報であって、広告の配信ターゲットとするユーザのライフステージを示す。
すなわち、図8では、記憶される情報の一例として、広告ID「C01」で識別される広告は、カテゴリが「車」であり、配信ターゲットとして指定されたユーザのライフステージは「妊娠」、「結婚」、「幼児あり」であることを示している。
なお、図8に示した広告情報記憶部127には、その他の広告情報として、広告を入稿した広告主の識別情報や、広告ごとのCTR(Click Through Rate)や、eCTM(effective Cost Per Mill)や、CVR(Conversion Rate)等、広告効果を示す指標値が記憶されてもよい。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
実施形態に係る制御部130は、図3に示すように、取得部131と、推定部132と、受付部133と、決定部134と、配信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ネットワークNを介して、ユーザ端末10を利用するユーザの行動履歴を取得する。なお、取得部131は、ユーザの行動履歴として、一つのウェブサイト(サービス)における行動履歴に限らず、ネットワークを介して提供される複数のサービスにおけるユーザの行動履歴を取得するようにしてもよい。
具体的には、取得部131は、ユーザのネットワークN上の行動履歴として、ユーザのネットワークN上の購買行動に関する履歴を取得する。より具体的には、取得部131は、ネットワークN上の購買履歴として、ユーザが購買した商品にタグ付けされた情報(商品の成分表示等)や、ユーザの一度の注文における注文量や、ユーザの注文の頻度等を取得する。
この場合、取得部131は、eコマースサイトにおける購買に限らず、オークションサイト等における購買履歴を取得するようにしてもよい。取得部131は、eコマースサイトやオークションサイトを管理するウェブサーバ30にアクセスすることで、ユーザの行動履歴を取得する。
また、取得部131は、ユーザの行動履歴として、ユーザの検索履歴を取得してもよい。取得部131は、検索サービスを管理するウェブサーバ30にアクセスすることで、ユーザの検索履歴を取得する。
また、取得部131は、ユーザ端末10やウェブサーバ30を介して、ユーザ端末10を利用するユーザのユーザ情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザの属性情報を取得する。
取得部131は、取得した情報を記憶部120に格納する。なお、取得部131は、ユーザの行動履歴や、ユーザ情報について、任意の装置から取得するようにしてもよい。すなわち、取得部131は、ユーザ端末10やウェブサーバ30からのみならず、所定の外部サーバから情報を適宜取得するようにしてもよい。
さらに、取得部131は、後述する配信部135によって広告がユーザ端末10に配信された場合、当該広告の広告効果を示す指標値を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザ端末10において、配信された広告がどのくらいの割合でクリックされているかといった指標値を取得する。後述する推定部132や決定部134は、取得部131によって取得された広告効果の指標値を用いて、推定処理や決定処理を行うようにしてもよい。
(推定部132について)
推定部132は、取得部131によって取得されたユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。なお、推定部132は、取得部131によって、複数のサービスにおけるユーザの行動履歴が取得された場合には、複数のサービスにおけるユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定するようにしてもよい。
例えば、推定部132は、ユーザの購買履歴の変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。推定部132は、ユーザの購買履歴の変化として、ユーザが購買する商品の成分表示の変化、又は、所定の単位時間における商品の消費量の変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。ここでは、所定の単位時間における商品の消費量の変化とは、例えば、所定のユーザが、所定の単位時間(例えば、1週間や1か月など)に消費する商品(例えば、日用品など)の量が変化していることをいう。すなわち、推定部132は、所定のユーザにおける所定の単位時間の購買履歴に基づいて、商品の消費量の変化を捉えることにより、ユーザのライフステージが変化していることを推定する。具体的には、推定部132は、ユーザの購買履歴における、一度の注文における注文量、又は、注文の頻度の変化に基づいて、所定の単位時間における商品の消費量の変化を推定する。例えば、一人暮らしをしていたユーザが、二人での生活を始めた場合、これまでの購買履歴に対して、一度の注文における日用品の注文量や、注文の頻度が変化することが想定される。推定部132は、かかる購買行動の変化を捉えることで、ユーザのライフステージの変化を推定する。
さらに、推定部132は、ユーザの購買履歴の変化が、推定情報テーブル125に格納されている何らかの推定要素に対応するか否かを判定することにより、ユーザのライフステージの変化を推定するようにしてもよい。
また、推定部132は、ユーザの検索履歴に含まれる検索クエリの変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定してもよい。例えば、推定部132は、ユーザから送信される検索クエリが、推定情報テーブル125に格納されている何らかの推定要素に対応する検索クエリであって、ある集計期間において当該検索クエリの送信数が所定の閾値よりも増加していること等を判定する。そして、推定部132は、推定要素に対応する検索クエリが増加していると判定する場合に、ライフステージの変化を推定する。
なお、推定部132は、取得部131によって取得される指標値であって、ユーザに対して配信された広告の広告効果の指標値に基づいて、推定したライフステージの変化を更新するようにしてもよい。これにより、推定部132は、学習を伴う推定処理を行うことができる。
(受付部133について)
受付部133は、広告主端末20から広告(コンテンツ)の入稿を受け付ける。例えば、受付部133は、広告主によって、配信対象となるユーザのライフステージが指定された広告の入稿を受け付ける。受付部133は、受け付けた広告を広告情報記憶部127に格納する。
また、受付部133は、広告配信の要求を受け付ける。具体的には、受付部133は、広告枠を有するウェブページを取得したユーザ端末10から、広告枠で表示する広告について、配信の要求を受け付ける。
この場合、受付部133は、広告配信の要求とともに、ユーザ端末10を特定する情報や、ユーザ端末10で表示されようとしているウェブページに関する情報や、ユーザ端末10を利用するユーザに関する情報等を受け付けてもよい。
(決定部134について)
決定部134は、推定部132により推定されたユーザのライフステージの変化に基づいて、ユーザが利用するユーザ端末10に配信する広告(コンテンツ)を決定する。例えば、決定部134は、推定部132によって推定された変化後のライフステージと、広告の配信ターゲットとして広告に指定されるライフステージと、を照合することにより、ユーザ端末10に配信する広告を決定する。
具体的には、決定部134は、推定部132によって推定されたライフステージが「妊娠」であるユーザに対して、ライフステージ「妊娠」が指定されている広告を、配信する広告として決定する。
なお、決定部134は、推定部132によってユーザのライフステージの変化が推定された場合に、ライフステージの変化ごとに定められた所定期間だけ間隔を空けてから、ユーザ端末10に配信するコンテンツを決定するようにしてもよい。例えば、状況によっては、推定部132によってライフステージが推定されたユーザに対して、推定されたライフステージが指定されている広告を配信したとしても、その時点では、当該広告が、ユーザに訴求効果を発揮しにくい場合がある。
このため、決定部134は、ライフステージごと、もしくは広告ごとに、所定期間を設けるようにしてもよい。例えば、決定部134は、「転居」や「転職」というライフステージが推定されたユーザに対して、推定された時点から、「転居」や「転職」というライフステージに合わせた広告を決定する場合と、数か月の所定期間を置いてから、「転居」や「転職」というライフステージに合わせた広告を決定する場合と、を分けるようにしてもよい。
具体的には、決定部134は、引っ越し業者に関する広告に関しては、「転居」や「転職」というライフステージが推定された時点から、当該ユーザに配信する広告として決定する。そして、決定部134は、転居先で生活を始めたと予測される時期(すなわち、推定処理が行われてから所定期間後)から、転居後に利用される日用品に関する広告を当該ユーザに配信する広告として決定する。このように、決定部134は、推定処理が行われたとしても、全ての広告を変化後のライフステージに即して決定するのではなく、所定期間を置いてから配信されるよう、広告を決定してもよい。なお、決定部134は、推定処理の後に設ける所定期間については、既知の手法による学習処理等を行い、最適化するようにしてもよい。
(配信部135について)
配信部135は、決定部134によって決定された広告を、ユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部135は、決定部134によって決定された広告を、ユーザが利用するユーザ端末10において所定のサービスページ(例えば、ウェブページ)が表示されることを契機として、ユーザ端末10に配信する。
〔4.ウェブサーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係るウェブサーバ30の構成について説明する。図9は、実施形態に係るウェブサーバ30の構成例を示す図である。図9に示すように、ウェブサーバ30は、通信部31と、ウェブページ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10や広告装置100との間で情報の送受信を行う。
ウェブページ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、ウェブページ記憶部32は、ウェブサイトを構成するウェブページを記憶する。具体的には、ウェブページ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、ウェブサーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、ユーザ端末10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページをユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部35は、ウェブページ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページをユーザ端末10に配信する。また、配信部35は、ウェブページの取得を要求したユーザ端末10に対応するユーザ情報を広告装置100に送信する。
〔5.処理手順〕
次に、図10及び図11を用いて、実施形態に係る広告装置100による処理の手順について説明する。まず、図10を用いて、実施形態に係る推定処理手順について説明する。図10は、実施形態に係る推定処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、広告装置100に係る取得部131は、ユーザ端末10に係るユーザの行動履歴を取得したか否かを判定する(ステップS101)。取得部131は、ユーザの行動履歴を取得していない場合には(ステップS101;No)、取得するまで待機する。
一方、取得部131がユーザの行動履歴を取得した場合には(ステップS101;Yes)、推定部132は、ユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する(ステップS102)。
続いて、推定部132は、推定したライフステージの変化を記憶部120内に格納する(ステップS103)。
続いて、図11を用いて、実施形態に係る決定処理手順について説明する。図11は、実施形態に係る決定処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、受付部133は、広告の配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。広告の配信要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、受付部133は、受け付けるまで待機する。
一方、受付部133が広告の配信要求を受け付けた場合には(ステップS201;Yes)、決定部134は、ユーザのライフステージに基づいて広告を決定する(ステップS202)。そして、配信部135は、配信要求を送信したユーザ端末10に対して広告を配信する(ステップS203)。
続けて、取得部131は、広告の配信先となったユーザ端末10から、広告に対する反応を取得する(ステップS204)。言い換えれば、取得部131は、配信した広告の広告効果に関する指標値を取得する。
そして、推定部132は、取得された広告効果を、推定したライフステージに反映させる(ステップS205)。例えば、推定部132は、配信された広告の広告効果が通常よりも低い場合等には、ユーザに対して推定したライフステージを修正するなど、所定の学習処理を行う。
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る決定システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の決定システム1に含まれる各装置の他の実施形態について説明する。
〔6−1.オフライン情報〕
取得部131は、ユーザの行動履歴として、ネットワークN上で提供されるサービスにおける行動履歴のみならず、その他の情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ネットワークNを介して取得される行動履歴であって、ユーザのオフラインにおける行動履歴を取得してもよい。
例えば、ユーザは、オフラインでの購買(例えば、実店舗での購買)において、ポイントが付与されるポイントカードや、クレジットカードを使用する場合がある。取得部131は、このようなポイントの付与や、クレジットカードの使用履歴を、ネットワークNを介して取得する。これにより、取得部131は、ウェブサーバ30が管理するウェブサイト以外のユーザの行動履歴についても取得することができる。
〔6−2.ランダム性〕
決定部134は、ユーザに配信する広告を決定する際に、所定の割合については、推定部132によって推定されたライフステージを用いずに決定処理を行ってもよい。推定部132によって推定されたライフステージは、ユーザからの申告によって決定されたものではないため、推定されたライフステージを用いた広告配信に偏りすぎると、推定したライフステージが誤っている場合等には、広告効果が発揮されにくい場合がある。
このため、決定部134は、決定処理のうち所定の割合については、広告を無作為に決定するなどの調整処理を行うようにしてもよい。これにより、決定部134は、推定部132による推定処理に依り過ぎない広告配信を行わせることができる。
〔6−3.投稿履歴〕
取得部131は、ユーザの行動履歴として、購買行動や検索行動のみならず、その他の情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザ端末10が送信するメールや、ウェブサイトやSNSサービス等に投稿するメッセージや、投稿先等の履歴を取得してもよい。
例えば、取得部131は、形態素解析等を用いて、ユーザから投稿されるメッセージを解析する。これにより、取得部131は、ユーザが送信するメッセージの変化に関する情報を取得することができる。推定部132は、このようなメッセージの変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定するようにしてもよい。このように、広告装置100は、種々の情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定することができる。
〔6−4.ライフステージの詳細〕
上記実施形態では、ライフステージが、「妊娠」、「結婚」、「転職」、「引っ越し」などといった文言で表現される例を示した。しかし、広告装置100は、ライフステージをより詳細に捉えるようにしてもよい。例えば、広告装置100は、ライフステージを「妊娠直後」、「妊娠後期」、「出産直後」といったライフステージに細分化するようにしてもよい。また、広告装置100は、「引っ越し」というライフステージも、「引っ越し前」、「引っ越し直後」、「引っ越しから一年後」といったライフステージに細分化するようにしてもよい。これにより、広告装置100は、よりユーザの状況に即したライフステージを推定できるため、適切な広告配信を行うことができる。
〔6−5.広告の媒体〕
広告装置100が決定する広告は、ウェブページに表示される広告に限られない。例えば、広告装置100は、スマートデバイス等で利用されるアプリに表示される広告を決定してもよい。また、広告装置100は、広告に限らず、例えば、ショッピングアプリ上でユーザに対して表示されるレコメンドなどを決定してもよい。
〔6−6.ユーザの行動に応じたライフステージの推定〕
広告装置100は、ライフステージを細分化し、ユーザの行動に即した状況と捉えてもよい。例えば、広告装置100は、ユーザが旅行関係のウェブサイトを閲覧しているという行動履歴を取得する。この場合、広告装置100は、ユーザのライフステージを「旅行前」、「旅行中」、「旅行後」とそれぞれ推定するようにしてもよい。
そして、広告装置100は、「旅行前」、すなわち、ユーザが旅行の計画中であるという状況下では、例えば、ホテルの予約や、交通機関の予約や、レストランの予約等に関する広告を、配信する広告として決定する。また、広告装置100は、ユーザがホテルを予約した後には、ホテルの広告を配信することを止め、交通機関の広告が上位に表示されるように配信するなどの調整処理を行ってもよい。このように、広告装置100は、ユーザの行動履歴に基づいて、各サービスにおける行動履歴に基づいて、その都度、広告の決定処理に反映させるようにしてもよい。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、広告装置100は、ライフステージの推定を行う推定装置と、配信する広告を決定する決定装置と、広告を配信する配信装置とに分散されてもよい。
また、例えば、図3に示した行動情報記憶部121や、ライフステージ記憶部124や、広告情報記憶部127は、広告装置100が保持せずに、外部のストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、広告装置100は、ストレージサーバにアクセスすることで、行動情報やユーザ情報や広告情報に関する情報等を取得する。
また、例えば、上述してきた広告装置100は、ユーザ端末10やウェブサーバ30から情報を取得したり、ユーザ端末10に広告を配信したりといった、外部装置とのやりとりを中心に実行するフロントエンドサーバ側と、ライフステージの推定処理や、広告の決定処理を実行するバックエンドサーバ側とに分散されてもよい。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る広告装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、広告装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500(図2に示すネットワークNに対応する)を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が広告装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告装置100は、取得部131と、推定部132と、決定部134とを有する。取得部131は、ネットワークNを介して、ユーザの行動履歴を取得する。推定部132は、取得部131によって取得されたユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。決定部134は、推定部132により推定されたユーザのライフステージの変化に基づいて、ユーザが利用するユーザ端末10に配信する広告(コンテンツの一例)を決定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、現時点においてユーザが興味関心のある商品の広告に限られず、将来的に興味関心が生じると想定される商品の広告を、配信する広告として決定することができる。結果として、広告装置100は、目先の利益のみならず、将来に渡って利益をもたらすと想定される広告を決定することができる。これにより、広告装置100は、将来に渡って訴求効果を発揮する広告を提供することができる。
また、取得部131は、ユーザの行動履歴として、ネットワークNを介して提供される複数のサービスにおけるユーザの行動履歴を取得する。推定部132は、複数のサービスにおけるユーザの行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、単独のサービスにおける行動履歴のみならず、複数のサービスにおいて取得される行動履歴に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。これにより、広告装置100は、高い精度でユーザのライフステージの変化を推定することができる。
また、決定部134は、推定部132によって推定された変化後のライフステージと、広告の配信ターゲットとして広告に指定されるライフステージと、を照合することにより、ユーザ端末10に配信する広告を決定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、予め広告に指定されるライフステージに合わせて、配信対象とする広告を決定する。これにより、広告装置100は、ユーザに配信する広告として、広告主の意向に沿った広告を決定することができる。
また、決定部134は、推定部132によってユーザのライフステージの変化が推定された場合に、ライフステージの変化ごと、もしくは、広告ごとに定められた所定期間だけ間隔を空けてから、ユーザ端末10に配信する広告を決定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、例えば、ユーザのライフステージに応じて、所定期間の間隔を置いてから配信された方が適切と想定される広告がある場合には、所定期間ののちに、広告が配信されるよう決定処理を行う。これにより、広告装置100は、ユーザがその広告に対して最も興味関心を抱くと想定されるタイミングで広告を配信することができる。
また、取得部131は、ユーザの行動履歴として、ユーザの購買履歴を取得する。推定部132は、ユーザの購買履歴の変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、ユーザの購買履歴からライフステージを推定する。購買履歴においては、ライフステージが変化する際に特徴が抽出されやすいため、広告装置100は、精度良くユーザのライフステージの変化を捉えることができる。
推定部132は、ユーザの購買履歴の変化として、ユーザが購買した商品の成分表示の変化、又は、所定の単位時間における商品の消費量の変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。例えば、推定部132は、ユーザの購買履歴における、一度の注文における注文量の変化、又は、注文の頻度の変化に基づいて、所定の単位時間における商品の消費量の変化を推定することで、ユーザのライフステージの変化を推定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、ユーザの購買する商品や注文の変化に着目して、ライフステージの変化を推定する。これにより、広告装置100は、ライフステージの変化を多様な観点から推定することができる。
また、取得部131は、ユーザの行動履歴として、ユーザの検索履歴を取得する。また、推定部132は、ユーザの検索履歴に含まれる検索クエリの変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、検索履歴に基づいてライフステージの変化を推定してもよい。ユーザは、ライフステージの変化点において、過去において検索対象としなかった事象を検索するようになる場合がある。広告装置100は、そのような検索行動の変化を捉えることで、精度良くユーザのライフステージを推定することができる。
また、取得部131は、ユーザの行動履歴として、ユーザの投稿履歴を取得する。推定部132は、ユーザの投稿履歴に含まれるメッセージの変化に基づいて、ユーザのライフステージの変化を推定する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、ユーザの投稿履歴に基づいてライフステージを推定してもよい。一般に、何らかのライフステージの変化がユーザにある場合には、ユーザが投稿するメッセージに含まれる文言が変化することが想定される。広告装置100は、そのような変化を捉えることで、精度良くユーザのライフステージを推定することができる。
また、取得部131は、決定部134によって決定された広告がユーザに対して発揮した効果を示す指標値を取得する。推定部132は、取得部131によって取得された指標値に基づいて、ユーザに対して推定したライフステージを更新する。
このように、実施形態に係る広告装置100は、配信された広告の広告効果等に応じて、ライフステージの推定を更新してもよい。すなわち、広告装置100は、推定処理に関する学習を行ってもよい。これにより、広告装置100は、ライフステージの推定処理の精度を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した広告装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 決定システム
10 ユーザ端末
20 広告主端末
30 ウェブサーバ
100 広告装置
110 通信部
120 記憶部
121 行動情報記憶部
122 購買履歴テーブル
123 検索履歴テーブル
124 ライフステージ記憶部
125 推定情報テーブル
126 ユーザ情報テーブル
127 広告情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 受付部
134 決定部
135 配信部

Claims (12)

  1. ネットワークを介して、ユーザの行動履歴を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記ユーザの行動履歴に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された前記ユーザのライフステージの変化に基づいて、当該ユーザが利用する端末装置に配信するコンテンツを決定する決定部と、
    を備えたことを特徴とする決定装置。
  2. 前記取得部は、
    前記ユーザの行動履歴として、ネットワークを介して提供される複数のサービスにおけるユーザの行動履歴を取得し、
    前記推定部は、
    前記複数のサービスにおけるユーザの行動履歴に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の決定装置。
  3. 前記決定部は、
    前記推定部によって推定された変化後のライフステージと、前記コンテンツの配信ターゲットとして当該コンテンツに指定されるライフステージと、を照合することにより、前記端末装置に配信するコンテンツを決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の決定装置。
  4. 前記決定部は、
    前記推定部によって前記ユーザのライフステージの変化が推定された場合に、当該ライフステージの変化ごと、もしくは、前記コンテンツごとに定められた所定期間だけ間隔を空けてから、前記端末装置に配信するコンテンツを決定する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の決定装置。
  5. 前記取得部は、
    前記ユーザの行動履歴として、当該ユーザの購買履歴を取得し、
    前記推定部は、
    前記ユーザの購買履歴の変化に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の決定装置。
  6. 前記推定部は、
    前記ユーザの購買履歴の変化として、当該ユーザが購買する商品の成分表示の変化、又は、所定の単位時間における商品の消費量の変化に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の決定装置。
  7. 前記推定部は、
    前記ユーザの購買履歴における、一度の注文における注文量の変化、又は、注文の頻度の変化に基づいて、前記所定の単位時間における商品の消費量の変化を推定することで、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の決定装置。
  8. 前記取得部は、
    前記ユーザの行動履歴として、前記ユーザの検索履歴を取得し、
    前記推定部は、
    前記ユーザの検索履歴に含まれる検索クエリの変化に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の決定装置。
  9. 前記取得部は、
    前記ユーザの行動履歴として、前記ユーザの投稿履歴を取得し、
    前記推定部は、
    前記ユーザの投稿履歴に含まれるメッセージの変化に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の決定装置。
  10. 前記取得部は、
    前記決定部によって決定されたコンテンツが前記ユーザに対して発揮した効果を示す指標値を取得し、
    前記推定部は、
    前記取得部によって取得された指標値に基づいて、前記ユーザに対して推定したライフステージを更新する、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の決定装置。
  11. コンピュータが実行する決定方法であって、
    ネットワークを介して、ユーザの行動履歴を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記ユーザの行動履歴に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する推定工程と、
    前記推定工程により推定された前記ユーザのライフステージの変化に基づいて、当該ユーザが利用する端末装置に配信するコンテンツを決定する決定工程と、
    を含んだことを特徴とする決定方法。
  12. ネットワークを介して、ユーザの行動履歴を取得する取得手順と、
    前記取得手順によって取得された前記ユーザの行動履歴に基づいて、当該ユーザのライフステージの変化を推定する推定手順と、
    前記推定手順により推定された前記ユーザのライフステージの変化に基づいて、当該ユーザが利用する端末装置に配信するコンテンツを決定する決定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
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