JP2017167305A - 開口量調整装置、レンズ鏡筒及び光学機器 - Google Patents

開口量調整装置、レンズ鏡筒及び光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の開口形状を得ることができる開口量調整装置を提供する。【解決手段】開口量調整装置100は、第1開口42及び第1カム溝41を備える第1開口部材40と、少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されて、第1開口42に対向する開口33を形成する複数の絞り羽根30とを備え、複数の絞り羽根30は、第1絞り羽根と、前記第1絞り羽根に少なくとも一部が対向する第2絞り羽根とを少なくとも備え、前記第1絞り羽根は、第1カム溝41に沿って移動する第1軸32と、第1開口部材40に対して相対的に移動可能な第2軸31とを備え、前記第2絞り羽根は、第2軸31の移動を規制する第2カム溝34を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、開口量調整装置、レンズ鏡筒及び光学機器に関する。
カメラ等の光学機器には、開口量調整装置としての絞り装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
従来の絞り装置では、各部品の製造誤差、作動に必要なガタ等の影響により所望の開口形状が得られない場合があった。
特開2006−337947号公報
本発明の一実施形態は、第1開口及び第1カム溝を備える第1開口部材と、少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されて、前記第1開口に対向する開口を形成する複数の絞り羽根とを備え、前記複数の絞り羽根は、第1絞り羽根と、前記第1絞り羽根に少なくとも一部が対向する第2絞り羽根と、を少なくとも備え、前記第1絞り羽根は、前記第1カム溝に沿って移動する第1軸と、前記第1開口部材に対して相対的に移動可能な第2軸とを備え、前記第2絞り羽根は、前記第2軸の移動を規制する第2カム溝を備える開口量調整装置である。
また、本発明の一実施形態は、上記開口量調整装置を備えるレンズ鏡筒である。
また、本発明の一実施形態は、上記開口量調整装置を備える光学装置である。
第1実施形態の絞り装置100を備えたレンズ鏡筒200及びレンズ鏡筒200が装着されたカメラ300の概略図である。 第1実施形態の絞り装置100を組み立てた状態の斜視図である。 絞り装置100の分解斜視図である。 絞り羽根30の構成を説明する図である。 絞り羽根30の開閉状態を説明する図である。 第2実施形態における絞り羽根130の構成を説明する図である。 第1変形形態における絞り羽根230の開閉状態を説明する図である。 第2変形形態における絞り羽根330の開閉状態を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の絞り装置100を備えたレンズ鏡筒200及びレンズ鏡筒200が装着されたカメラ300の概略図である。図2は、第1実施形態の絞り装置100を組み立てた状態の斜視図である。図3は、第1実施形態の絞り装置100の分解斜視図である。
なお、図1を含む各面には、必要に応じてXYZの交差座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸L1を水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置において、撮影者から見て左右(水平)方向をX方向とし、上下(垂直)方向をY方向とし、前後(光軸L1)方向をZ方向とする(図中の矢印は、各座標軸のプラス方向を示す)。
図1に示すように、レンズ鏡筒200は、レンズ201と、レンズ201の絞り径を調整する絞り装置(開口量調整装置)100と、を備えている。絞り装置100の開口33は、設定された絞り値に応じた絞り径となるように、制御部70(後述)により制御される。レンズ鏡筒200は、カメラ300に対して着脱可能に構成されている。また、カメラ300は、カメラボディ301と、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像部302と、を備えている。本実施形態のカメラ300は、レンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラである。
図2及び図3に示すように、絞り装置100は、プレス板10と、回転部材(第2開口部材)20と、複数の絞り羽根30と、カム部材(第1開口部材)40と、を備えている。このうち、プレス板10、回転部材20及びカム部材40は、光軸L1に沿ってZマイナス方向に順に配置されている。
プレス板10は、円環状の部材であり、中央に開口部11が形成されている。プレス板10は、Zプラス側にステッピングモータ50が取り付けられている。ステッピングモータ50の回転軸は、ピニオンギア51を備えている。ピニオンギア51は、絞り装置100を組み立てた状態において、プレス板10に設けられた孔12を貫通してZマイナス側に突出する。
プレス板10のZプラス側には、フォトインタラプタ(以下、「PI」ともいう)60が取り付けられている。プレス板10において、PI60が取り付けられる位置には、遮光板用スリット13が設けられている。遮光板用スリット13は、PI60の検出部(不図示)の間を、回転部材20から延びる遮光板23(後述)が通過できるようにするための溝である。ステッピングモータ50及びPI60は、FPC(不図示)を介して図1に示す制御部70に接続されている。ステッピングモータ50及びPI60と制御部70との間では、信号の送受信が行われる。また、ステッピングモータ50及びPI60には、制御部70から電力が供給される。
プレス板10には、テンション測定用スリット14が設けられている。テンション測定用スリット14は、回転部材20に設けられた突起24が挿入される溝である。テンション測定用スリット14に挿入された突起24に加わるテンションは、プレス板10のZプラス側に設けられたテンションゲージ(不図示)により測定される。また、プレス板10の外縁における複数個所には、切り欠き15が設けられている。
回転部材20は、円環状の部材であり、中央に開口部11と嵌め合わされる円筒部(第2開口)21が設けられている。回転部材20の外径は、プレス板10及びカム部材40より小さい。回転部材20の外縁には、セグメントギア25が設けられている。セグメントギア25は、絞り装置100を組み立てた状態において、ステッピングモータ50の回転軸に取り付けられたピニオンギア51と噛み合う。
ステッピングモータ50が制御部70によりパルス駆動されると、ピニオンギア51と噛み合うセグメントギア25が回転する。回転部材20は、セグメントギア25が回転することにより、光軸L1を中心としてプレス板10及びカム部材40(後述)に対して相対的に回転する。
回転部材20の内径側において、上述した円筒部21の一部は、プレス板10側(Zプラス側)に突出している。円筒部21の外径は、プレス板10の開口部11の内径と略同径である。絞り装置100が組み立てられた状態において、円筒部21は、プレス板10の開口部11に回転可能に嵌め込まれる。
回転部材20の外周側には、プレス板10側(Zプラス側)に延びる遮光板23及び突起24が設けられている。プレス板10に対する回転部材20の回転に伴い、遮光板23が遮光板用スリット13内を移動し、PI60の検出部の間を通過すると、図示しない検出回路により絞りが略開放位置であることが検知される。回転部材20の外周側の三か所には、外方に突き出した突出部26が設けられている。この突出部26のカム部材側(Zマイナス側)面には、球状突起26aが設けられている。
また、回転部材20には、絞り羽根30(後述)の支持部31が挿入される孔22が、円周方向に沿って等間隔に設けられている。孔22は、絞り羽根30の数に対応して9箇所に設けられている。
絞り羽根30は、カム部材40(後述)の光路開口42に対向する略円形の開口を形成する部材である。絞り羽根30は、薄板状の部材により形成されている。第1実施形態の絞り装置100は、9枚の絞り羽根30(図3においては1枚のみ図示)を備えている。後述するように、9枚の絞り羽根30は、少なくとも一部が互いに重なり合うように円弧状に配置されている。それぞれの絞り羽根30は、支持部(第2軸)31、カムフォロア(第1軸)32及び補助カム溝(第2カム溝)34を備えている。なお、絞り羽根30の詳細な構成については、後述する。
カム部材40は、円環状の部材であり、中央に最大絞りと同径の光路開口(第1開口)42が形成されている。最大絞りとは、絞り羽根30により形成される開口が最も大きくなる状態をいう。カム部材40は、絞り羽根30のカムフォロア32が挿入されるメインカム溝(第1カム溝)41を備えている。メインカム溝41は、カムフォロア32を溝形状に沿って案内するカム溝である。カムフォロア32がメインカム溝41に沿って移動すると、絞り羽根30の湾曲部35(開口33を形成する部分)は、支持部31を中心として光軸L1に接近する方向又は離れる方向に移動する。メインカム溝41は、カム部材40の円周に沿って9箇所に形成されている。
カム部材40の外周の一部には、プレス板側(Zプラス側)に円周壁45が形成されている。そして、円周壁45から、更にプレス板側(Zプラス側)に延びる複数の突部43が設けられている。突部43は、絞り装置100が組み立てられた状態において、プレス板10の切り欠き15と嵌め合わされる。
カム部材40は、絞り羽根30と対向する位置に対向面44を有する。絞り装置100が組み立てられた状態において、対向面44は、回転部材20の球状突起26aと当接する。カム部材40の対向面44に回転部材20の球状突起26aが当接することにより、回転部材20は、光軸方向へ位置決めされる。また、回転部材20が回転すると、球状突起26aは、対向面44上を摺動する。そのため、回転部材20は、光軸方向へ位置を保ったまま、回転することができる。
次に、絞り羽根30の構成について説明する。
図4は、絞り羽根30の構成を説明する図である。図4(a)は、Yプラス側に配置された3枚の絞り羽根30及びカム部材40の一部の構成を説明する図である。図4(b)は、補助カム溝34と支持部31との隙間及びメインカム溝41とカムフォロア32との隙間を説明する図である。なお、図4(a)では、3枚の絞り羽根30を、絞り羽根30a、絞り羽根30b、絞り羽根30cとして図示している。
図5は、絞り羽根30の開閉状態を説明する図である。図5(a)は、絞り羽根30を最大絞りとした状態を説明する図である。図5(b)は、絞り羽根30を最小絞りとした状態を説明する図である。なお、図5では、一部の部材にのみに符号を付している(後述する図7、図8についても同じ)。
図4(a)に示すように、絞り羽根30a〜30cは、少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されている。絞り羽根30aのZマイナス側には、絞り羽根30aの一部と互いに重なり合うように絞り羽根30bが配置されている。絞り羽根30bのZマイナス側には、絞り羽根30bの一部と互いに重なり合うように絞り羽根30cが配置されている。絞り羽根30cのZマイナス側には、絞り羽根30cの一部と互いに重なり合うように、隣接する絞り羽根30(不図示)が配置されている。即ち、9枚の絞り羽根30のうち、任意の絞り羽根30を絞り羽根30bとすると、絞り羽根30bは、Zプラス側では、隣接する絞り羽根30aの一部と互いに重なり合い、Zマイナス側では、隣接する絞り羽根30cの一部と互いに重なり合っている。このように、9枚の各絞り羽根30は、Zプラス側及びZマイナス側において、それぞれ隣接する絞り羽根30の一部と互いに重なり合うよう円弧状に配置されている。
以下、絞り羽根30bを例として、各絞り羽根30の構成について説明する。各絞り羽根30は、すべて絞り羽根30bと同様に構成されている。
絞り羽根30bにおいて、支持部31のZプラス側の端部は、回転部材20の孔22に挿入されている(図3参照)。即ち、支持部31は、回転部材20に保持されており、回転部材20のカム部材40に対する相対的な回転に伴い、カム部材40に対して相対的に移動する。具体的には、支持部31は、光軸L1を中心とする同一円周上を移動する。また、支持部31は、図4(a)に示すように、隣接する絞り羽根30aの補助カム溝34に挿入されている。補助カム溝34は、支持部31がカム部材40に対して相対的に移動したときに、絞り羽根30bの移動範囲を規制するカム溝である。本実施形態において、補助カム溝34は、溝がほぼ光軸L1方向に沿って長穴となるように形成されている。補助カム溝34の作用については、後述する。
図4(b)に示すように、補助カム溝34と支持部31との隙間s1は、メインカム溝41とカムフォロア32との隙間s2よりも大きくなるように設定されている。メインカム溝41内を移動するカムフォロア32よりも、補助カム溝34内を移動する支持部31の過剰な拘束を抑制するためである。なお、図4(b)では、比較を容易にするため、隙間s1及びs2を片側に寄せた状態で図示しているが、隙間s1及びs2は、支持部31及びカムフォロア32の両側に分かれて形成される場合もある(後述する図6(b)についても同じ)。
また、絞り羽根30bにおいて、カムフォロア32は、カム部材40のメインカム溝41に挿入されている(図3及び図4参照)。絞り羽根30bにおいて、支持部31が光軸L1を中心として、カム部材40に対して相対的に移動(時計回り又は反時計回り)すると、カムフォロア32は、カム部材40のメインカム溝41に沿って移動する。これにより、絞り羽根30bの湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1に接近する方向又は光軸L1から離れる方向に移動する。
図4(a)は、絞り羽根30が最小絞りとなる位置まで移動した状態を示している。この状態から、支持部31が光軸L1を中心として、カム部材40に対して相対的に時計回りに移動すると、絞り羽根30bのカムフォロア32は、メインカム溝41に沿ってカム部材40の外周側に向けて斜めに移動する。そのため、絞り羽根30bの湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1から離れる方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最大絞りに対応する位置まで移動すると、図5(a)に示すように、9枚の絞り羽根30により形成される開口33は、最も大きくなる。
また、各絞り羽根30の湾曲部35が、図5(a)に示す位置まで移動した状態において、回転部材20(図3参照)が光軸L1を中心として反時計回りに回転すると、絞り羽根30bのカムフォロア32は、メインカム溝41に沿ってカム部材40の光路開口42側に向けて斜めに移動する。そのため、各絞り羽根30の湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1に接近する方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最小絞りに対応する位置まで移動すると、図5(b)に示すように、9枚の絞り羽根30により形成される開口33は、最も小さくなる。
回転部材20の回転方向及び回転量は、制御部70(図1参照)からステッピングモータ50に供給されるパルス信号により制御される。制御部70からステッピングモータ50に供給されるパルス信号のパルス数等を制御することにより、9枚の絞り羽根30により形成される開口33を、所望の大きさに調整することができる。
また、上述したように、各絞り羽根30の補助カム溝34には、隣接する他の絞り羽根30の支持部31が挿入されている(例えば、絞り羽根30bの補助カム溝34には、隣接する絞り羽根30cの支持部31が挿入されている)。そのため、絞り羽根30は、支持部31が光軸L1を中心として、カム部材40に対して相対的に移動(時計回り又は反時計回り)したときに、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って相対的に移動するだけでなく、補助カム溝34が支持部31に対して相対的に移動する。その際に、絞り羽根30の湾曲部35の移動は、補助カム溝34に挿入された支持部31により規制されるため、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って移動するときの移動量以上に光軸L1の方向に移動することがない。このような移動の規制は、9枚の各絞り羽根30において、絞り羽根30の湾曲部35が支持部31を中心として光軸L1から離れる方向に移動する場合及び光軸L1に接近する方向に移動する場合のいずれにおいても作用する。
以上説明したように、本実施形態の絞り装置100は、9枚の絞り羽根30のそれぞれが互いに隣接する他の絞り羽根30の移動を規制するように構成されている。これによれば、絞り装置100を構成する各部品(カム溝、孔等)の製造誤差、作動に必要なガタ等があっても、特定の絞り羽根30の湾曲部35が、他の絞り羽根30の湾曲部35よりも光軸L1方向に飛び出したり、或いは光軸L1方向から引っ込んだりする等の不具合を抑制することができる。そのため、本実施形態の絞り装置100及び絞り装置100を備えたレンズ鏡筒200は、どの絞り値においても、所望の開口形状を得ることができる。
また、本実施形態の絞り装置100は、9枚の絞り羽根30により形成される開口33を、絞り値に応じた絞り径に調整することができる。そのため、レンズ鏡筒200を備えたカメラ300(図1参照)は、撮像部302において、より正確な露出で画像を撮像することができる。
また、本実施形態の絞り装置100において、支持部31は、カム部材40に対して相対的に移動して絞り羽根30の湾曲部35を移動させる機能だけでなく、絞り羽根30の湾曲部35が、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って移動するときの移動量以上に光軸L1の方向に移動することを規制する機能を有する。そのため、本実施形態の絞り装置100は、部品点数を増やすことなしに、所望の開口形状を得ることができる。
また、図4(b)に示すように、本実施形態の絞り装置100において、補助カム溝34と支持部31との隙間s1は、メインカム溝41とカムフォロア32との隙間s2よりも大きくなるように設定されている。これによれば、メインカム溝41内を移動するカムフォロア32よりも、補助カム溝34内を移動する支持部31の過剰な拘束が抑制されるため、各絞り羽根30をより円滑に動作させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の絞り装置100Aについて説明する。
第2実施形態の絞り装置100Aは、絞り羽根の構成が第1実施形態と異なる。その他の本実施形態における全体的な構成は、第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付して、説明は省略する。また、絞り装置100Aの全体的な構成の図示も省略する。
図6は、第2実施形態における絞り羽根130の構成を説明する図である。図6(a)は、Yプラス側に配置された3枚の絞り羽根130及びカム部材40の一部の構成を説明する図である。図6(b)は、補助カム溝34と規制部36との隙間及びメインカム溝41とカムフォロア32との隙間を説明する図である。
図6(a)では、3枚の絞り羽根130を、絞り羽根130a、絞り羽根130b、絞り羽根130cとして図示している。また、図示していないが、第2実施形態の絞り装置100Aも、第1実施形態の絞り装置100と同様に、9枚の絞り羽根130を備えており、少なくとも一部が互いに重なり合うように円弧状に配置されている。
以下、絞り羽根130bを例として、各絞り羽根130の構成について説明する。絞り羽根130bは、図6(a)に示すように、支持部31、カムフォロア32、補助カム溝34及び規制部36(第3軸)を備えている。このうち、支持部31及びカムフォロア32の構成は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。なお、第2実施形態において、支持部31は、隣接する絞り羽根130と干渉しない位置に配置されている。
絞り羽根130bは、補助カム溝34に、隣接する絞り羽根130cに設けられた規制部36が挿入される点が第1実施形態と相違する。本実施形態において、絞り羽根130bの支持部31(Zプラス側の端部)は、回転部材20の孔22に挿入されており、隣接する絞り羽根130aの補助カム溝34には挿入されていない。
絞り羽根130bにおいて、補助カム溝34の位置は、第1実施形態と異なり、隣接する絞り羽根130cの支持部31と干渉しない位置に設けられている。本実施形態においても、補助カム溝34は、溝がほぼ光軸L1方向に沿って長穴となるように形成されている。
また、絞り羽根130bは、Zプラス側に規制部36が設けられている。規制部36は、支持部31がカム部材40に対して相対的に移動したときに、絞り羽根130aの移動範囲を規制するための軸部材である。図6(b)に示すように、補助カム溝34と規制部36との隙間s1は、メインカム溝41とカムフォロア32との隙間s2よりも大きくなるように設定されている。
上述したように、本実施形態において、各絞り羽根130の補助カム溝34には、隣接する他の絞り羽根130の規制部36が挿入されている(例えば、絞り羽根130bの補助カム溝34には、隣接する絞り羽根130cの規制部36が挿入されている)。そのため、絞り羽根130は、支持部31が光軸L1を中心として、カム部材40に対して相対的に移動(時計回り又は反時計回り)したときに、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って相対的に移動するだけでなく、補助カム溝34が規制部36に対して相対的に移動する。その際に、絞り羽根30の湾曲部35の移動は、補助カム溝34に挿入された規制部36により規制される。そのため、絞り羽根30の湾曲部35は、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って移動するときの移動量以上に光軸L1の方向に移動することがない。このような移動の規制は、9枚の各絞り羽根130において、絞り羽根130の湾曲部35が支持部31を中心として光軸L1から離れる方向に移動する場合及び光軸L1に接近する方向に移動する場合のいずれにおいても作用する。
したがって、第2実施形態の絞り装置100A及び絞り装置100Aを備えたレンズ鏡筒200は、第1実施形態の絞り装置100と同様に、どの絞り値においても、所望の開口形状を得ることができる。
また、本実施形態の絞り装置100Aにおいて、補助カム溝34を設ける位置は、支持部31が挿入可能な位置に制約されないため、設計の自由度を向上させることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。なお、以下の説明では、第1実施形態及び第2実施形態を総称して「本実施形態」という。そのため、例えば、絞り装置100は、絞り装置100Aであってもよい。
(1)本実施形態では、絞り装置100の絞り羽根30を9枚とした例について説明した。これに限らず、絞り羽根の枚数は、8枚以下でもよいし、10枚以上でもよい。以下、第1実施形態の構成において、絞り羽根の枚数を5枚とした例及び12枚とした例についてそれぞれ説明する。
図7は、第1変形形態における絞り羽根230の開閉状態を説明する図である。図7(a)は、絞り羽根230を最大絞りとした状態を説明する図である。図7(b)は、絞り羽根230を最小絞りとした状態を説明する図である。
第1変形形態では、絞り装置100Bの絞り羽根230を5枚とした点が第1実施形態と相違する。その他の本実施形態における全体的な構成は、第1実施形態と同じであり、絞り羽根230を除いて、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付して、説明は省略する。また、絞り装置100Bの全体的な構成の図示も省略する。
図7に示すように、本変形形態の絞り装置100Bにおいて、5枚の絞り羽根230は、少なくとも一部が互いに重なり合うように円弧状に配置されている。それぞれの絞り羽根230は、支持部31、カムフォロア32及び補助カム溝34を備えている。本変形形態において、各絞り羽根230の支持部31は、隣接する絞り羽根230の補助カム溝34に挿入されている。
各絞り羽根230の湾曲部35が、図7(a)に示す位置まで移動した状態において、回転部材20(図3参照)が光軸L1を中心として反時計回りに回転すると、絞り羽根230のカムフォロア32は、メインカム溝41(図3参照)に沿って光路開口42側に向けて斜めに移動する。そのため、絞り羽根230の湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1に接近する方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最小絞りに対応する位置まで移動すると、図7(b)に示すように、5枚の絞り羽根230により形成される開口33は、最も小さくなる。
また、各絞り羽根230の湾曲部35が最小絞りとなる位置まで移動した状態において、回転部材20が光軸L1を中心として時計回りに回転すると、絞り羽根230のカムフォロア32は、メインカム溝41に沿ってカム部材40の外周側に向けて斜めに移動する。そのため、絞り羽根230の湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1から離れる方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最大絞りに対応する位置まで移動すると、図7(a)に示すように、5枚の絞り羽根230により形成される開口33は、最も大きくなる。
図8は、第2変形形態における絞り羽根330の開閉状態を説明する図である。図8(a)は、絞り羽根330を最大絞りとした状態を説明する図である。図8(b)は、絞り羽根330を最小絞りとした状態を説明する図である。
第2変形形態では、絞り装置100Cの絞り羽根330を12枚とした点が第1実施形態と相違する。その他の本実施形態における全体的な構成は、第1実施形態と同じであり、絞り羽根330を除いて、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付して、説明は省略する。また、絞り装置100Cの全体的な構成の図示も省略する。
図8に示すように、本変形形態の絞り装置100Cにおいて、12枚の絞り羽根330は、少なくとも一部が互いに重なり合うように円弧状に配置されている。それぞれの絞り羽根330は、支持部31、カムフォロア32及び補助カム溝34を備えている。本変形形態において、各絞り羽根330の支持部31は、隣接する絞り羽根330の補助カム溝34に挿入されている。
各絞り羽根330の湾曲部35が、図8(a)に示す位置まで移動した状態において、回転部材20(図3参照)が光軸L1を中心として反時計回りに回転すると、絞り羽根330のカムフォロア32は、メインカム溝41(図3参照)に沿って移動するため、絞り羽根330の湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1に接近する方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最小絞りに対応する位置まで移動すると、図8(b)に示すように、12枚の絞り羽根330により形成される開口33は、最も小さくなる。
また、各絞り羽根330の湾曲部35が最小絞りとなる位置まで移動した状態において、回転部材20が光軸L1を中心として時計回りに回転すると、絞り羽根330のカムフォロア32は、メインカム溝41に沿ってカム部材40の外周側に向けて斜めに移動する。そのため、絞り羽根330の湾曲部35は、支持部31を中心として光軸L1から離れる方向に移動する。そして、支持部31が光軸L1を中心として最大絞りに対応する位置まで移動すると、図8(a)に示すように、12枚の絞り羽根330により形成される開口33は、最も大きくなる。
上述した各変形形態において、補助カム溝34が支持部31に対して相対的に移動する際に、絞り羽根230(330)の湾曲部35の移動は、補助カム溝34に挿入された支持部31により規制される。そのため、絞り羽根230(330)の湾曲部35は、カムフォロア32がメインカム溝41に沿って移動するときの移動量以上に光軸L1の方向に移動することがない。したがって、上述した各変形形態の絞り装置100B(100C)及びこれら絞り装置を備えたレンズ鏡筒は、第1実施形態と同様に、どの絞り値においても、所望の開口形状を得ることができる。
なお、第1及び第2変形形態では、第1実施形態と同じく、支持部31が補助カム溝34に挿入される構成について説明したが、これに限定されない。第1及び第2変形形態において、第2実施形態と同じく、規制部36が補助カム溝34に挿入される構成を適用してもよい。
(2)本実施形態の絞り装置100では、カム部材40に対して、回転部材20が回転する例について説明した。これに限らず、回転部材20に相当する部材が固定され、カム部材40が回転する構成であってもよい。その場合、例えば、回転部材20に相当する部材にメインカム溝(41)が形成され、カム部材40に孔(22)が形成される(絞り羽根30における支持部31、カムフォロア32の配置も反対とする)。即ち、回転部材20とカム部材40は、互いに相対的に回転可能な構成であればよい。
(3)第1実施形態の絞り装置100に、第2実施形態の絞り装置100Aの構成を適用してもよい。例えば、1つの絞り羽根30に2つの補助カム溝34を設け、第1実施形態に対応する一方の補助カム溝34には、隣接する絞り羽根30の支持部31を挿入し、第2実施形態に対応する他方の補助カム溝34には、隣接する絞り羽根30に設けた規制部36を挿入する構成としてもよい。また、円弧状に配置された複数の絞り羽根30において、1つおきに第1実施形態の構成と第2実施形態の構成を交互に適用してもよい。
(4)本実施形態では、レンズ鏡筒200を備えるカメラ300を、レンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラとして説明した。これに限らず、レンズ交換可能なミラーレス一眼カメラ、レンズ一体式のデジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯端末等に適用することもできる。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、上記実施形態によって限定されることはない。
20:回転部材、21:円筒部、30,130,230,330:絞り羽根、31:支持部、32:カムフォロア、33:開口、34:補助カム溝、36:規制部、40:カム部材、41:メインカム溝、42:光路開口、200:レンズ鏡筒、300:カメラ

Claims (6)

  1. 第1開口及び第1カム溝を備える第1開口部材と、
    少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されて、前記第1開口に対向する開口を形成する複数の絞り羽根と、を備え、
    前記複数の絞り羽根は、第1絞り羽根と、前記第1絞り羽根に少なくとも一部が対向する第2絞り羽根と、を少なくとも備え、
    前記第1絞り羽根は、
    前記第1カム溝に沿って移動する第1軸と、
    前記第1開口部材に対して相対的に移動可能な第2軸と、を備え、
    前記第2絞り羽根は、
    前記第2軸の移動を規制する第2カム溝を備える、
    開口量調整装置。
  2. 請求項1に記載の開口量調整装置であって、
    第2開口が形成され、前記第1開口部材に対して相対的に回転可能な第2開口部材を備え、
    前記第2軸は、前記第2開口部材に保持されており、前記第2開口部材の前記第1開口部材に対する相対的な回転に伴って前記第1開口部材に対して相対的に移動可能である、
    開口量調整装置。
  3. 請求項1に記載の開口量調整装置であって、
    第2開口が形成され、前記第1開口部材に対して相対的に回転可能な第2開口部材を備え、
    前記第1絞り羽根は、前記第2開口部材に保持される第3軸を備えており、
    前記第3軸は、前記第2開口部材の前記第1開口部材に対する相対的な回転に伴って前記第1開口部材に対して相対的に移動可能である、
    開口量調整装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の開口量調整装置であって、
    前記第2カム溝と前記第2軸との隙間は、前記第1カム溝と前記第1軸との隙間より大きい、
    開口量調整装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の開口量調整装置を備えるレンズ鏡筒。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の開口量調整装置を備える光学機器。
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