JP2017165819A - 木質用コーティング剤 - Google Patents

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洋司 小川
勇 埜口
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勇 埜口
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理男 松本
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Abstract

【課題】新規な木質用コーティング剤を提供する。【解決手段】一般式で表されるビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を含む木質用コーティング剤。[Xは直接結合、C1〜6のアルキレン基、−O−基又は−NH−基;R1及びR2は各々独立に、C1〜8のアルキル基、C1〜8のアルコキシ基、アリール基又はハロゲン原子;R3及びR4は各々独立にC1〜6のアルキレン基;A1及びA2は各々独立に−(COR5O)m−H;R5はC1〜6アルキレン基又は直接結合;mは0〜10の整数]【選択図】なし

Description

本発明は、木質用コーティング剤および該木質用コーティング剤を用いて得られる被膜に関する。
木質の外観を活かしながらその表面を保護する木質用コーティング剤として、ワニス、ラッカー等のクリア塗料が種々の木工品等に広く用いられている。しかし、クリア塗料は、風雨に曝される過酷な環境下で長期の耐候性を維持できないため、例えば建築構造物の外壁用途ではほとんど利用されていない。木材の市場をより拡大するためには、より長期にわたって耐候性等を発揮できる木質用コーティング剤が望まれている。
ところで、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系またはトリアジン系の化合物等が、プラスチックを紫外線から保護するのに有用な紫外線吸収剤として使用されている。これらの紫外線吸収剤の大部分は低分子化合物であって反応性を有していないため、例えば蒸気圧が高く、プラスチックの成形時の高温下では蒸散してしまうという問題、成形体や塗膜の表面から経時的に紫外線吸収剤がしみ出してしまう(ブリードアウト)という問題を有していた。そこで、ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物にヒドロキシアルキル基を導入し、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレタンウレア等の原料モノマーと共重合する方法が知られている(特許文献1および2)。
特開平9―316060号公報 特開平10―265557号公報
本発明は、新規な木質用コーティング剤を提供することを目的とする。特に風雨に曝される可能性のある、建築構造物(外壁、天井板、土台、梁、桁等)、輸送機器(車両、船舶、航空機等)等の内外装用コーティング剤、橋脚等の橋梁用コーティング剤、標示板及び標示器用コーティング剤、木工品用コーティング剤として長期の耐候性を発揮できる木質用コーティング剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、木質用コーティング剤について検討したところ、特定のビスベンゾトリアゾールフェノール化合物に特定の官能基を導入したものが、木質用コーティング剤として極めて長期の耐候性を発揮できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式:
Figure 2017165819
[式中Xは、直接結合、炭素数1〜6のアルキレン基、−O−基または−NH−基であり、RおよびRは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子であり、環構造にそれぞれ複数個結合していてもよい。RおよびRは、炭素数1〜6のアルキレン基である。AおよびAは、式:−[CORO]−H(式中、Rは、炭素数1〜6のアルキレン基または直接結合である。mは0〜10の整数を示す。)で示される基、炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基であるが、AおよびAの少なくとも一つは−[CORO]−Hで表される基である。なお、RおよびR、RおよびR、AおよびAは、同一であっても異なっていてもよい。]
で表されるビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を含むことを特徴とする木質用コーティング剤に関する。
また、本発明は、上記木質用コーティング剤を木質基材に塗布して得られる被膜に関し、更には、上記被膜および木質基材を有する物品に関する。
上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物は水酸基を有しており、各種樹脂、特にポリイソシアネート系の樹脂と好適に反応することができ、樹脂骨格内に紫外線吸収性をもつビスベンゾトリアゾールフェノール部位が固定され、ブリードアウトが発生しない長期の耐候性をもつ被膜を提供することができる。このようにして得られる被膜は、木質基材からのリグニンの溶出を抑えて木質基材の変色を充分に防止することができる。
上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物は、一般式:
Figure 2017165819
[式中Xは、直接結合、炭素数1〜6のアルキレン基、−O−基または−NH−基であり、RおよびRは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子であり、環構造にそれぞれ複数個結合していてもよい。RおよびRは、炭素数1〜6のアルキレン基である。AおよびAは、式:−[CORO]−H(式中、Rは、炭素数1〜6のアルキレン基または直接結合である。mは0〜10の整数を示す。)で示される基、炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基であるが、AおよびAの少なくとも一つは−[CORO]−Hで表される基である。なお、RおよびR、RおよびR、AおよびAは、同一であっても異なっていてもよい。]
で表される構造を有する。
X、RおよびRの炭素数1〜6のアルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、ペンチレン、イソペンチレン、ネオペンチレン、ヘキシレン等が挙げられる。
およびRの炭素数1〜8のアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、tert−オクチル、エチルヘキシル等が挙げられる。炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、エチルヘキシルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。アリール基としては、例えばフェニル、トリル、キシリル、インデニル、ナフチル、フリル、チエニル等が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、塩素原子、臭素原子等を挙げることができる。
およびAは、式:−[CORO]−H(式中、Rは、炭素数1〜6のアルキレン基または直接結合である。mは0〜10の整数を示す。)で示される基、炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基であるが、AおよびAの少なくとも一つは−[CORO]−Hで示される基である。
式:−[CORO]−Hにおいて、Rの炭素数1〜6のアルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、ペンチレン、イソペンチレン、ネオペンチレン、ヘキシレン等が挙げられ、中でもペンチレンが好ましい。
mは0〜10の整数であるが、3が好ましい。
およびAにおける炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基について、アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられる。アリール基としては、例えばフェニル、トリル、キシリル、インデニル、ナフチル等が挙げられる。
上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物は、上記一般式において、例えばRおよびRの位置にヒドロキシアルキル基が結合した化合物にヒドロキシカルボン酸を反応させることによって合成することができる。
上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物は、反応性の紫外線吸収剤として使用できる。
上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を、木質用コーティング剤100質量%中、1〜20質量%含むことが好ましい。1質量%未満であると木質用コーティング剤を用いて得られる被膜の耐候性が不十分となり、20質量%を超えると樹脂の物性を阻害するおそれがある。
本発明の木質用コーティング剤は、上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を含有するとともに、通常、樹脂を含有する。本発明の木質用コーティング剤を木質基材上に塗布する時に、上記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物が有する水酸基が樹脂の原料モノマーが有する官能基と反応するため、樹脂骨格内に紫外線吸収性を有するビスベンゾトリアゾールフェノール部位を固定することができる。
本発明の木質用コーティング剤に配合することができる樹脂としては特に限定されず、従来公知のものを広く使用することができる。例えば熱可塑性樹脂では、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−スチレン(AS)樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶プラスチック等を挙げることができる。例えば熱硬化性樹脂では、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
上記樹脂は、熱硬化性樹脂であることが好ましく、中でもアミノ基含有シラン化合物(A1)、エポキシ基含有シラン化合物(A2)、及び、ポリイソシアネート(B)を含むことがより好ましい。
本発明の木質用コーティング剤は、アミノ基含有シラン化合物(A1)とエポキシ基含有シラン化合物(A2)とを組合せることにより、硬度及び可撓性が高く、木質基材や木質基材に用いられる被膜に対する付着性が大幅に向上する。
(アミノ基含有シラン化合物(A1))
アミノ基含有シラン化合物(A1)は、分子中に加水分解縮合性基と、第2級及び第3級アミノ基から選択される少なくとも一種のアミノ基とを有するシラン化合物である限り、特に限定されない。アミノ基は、施工性又は作業性等の観点から、第1級アミノ基を実質的に含まないことが好ましい。アミノ基の数は、1分子中に1以上であればよいが、1又は2であることが好ましく、1であることがより好ましい。
加水分解縮合性基としては、ハロシリル基(クロロシリル基等)であってもよいが、アルコキシシリル基が好ましい。アミノ基含有シラン化合物(A1)は、1以上のアルコキシ基を含有することが好ましく、2以上のアルコキシ基を含有することがより好ましく、2又は3のアルコキシ基を含有することが更に好ましい。アルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のC1−4アルコキシ基;メトキシメトキシ基、エトキシエトキシ基、エトキシメトキシ基等のC1−4アルコキシC1−4アルコキシ基等が例示できる。これらのアルコキシ基のうち、メトキシ基、エトキシ基等のC1−2アルコキシ基が好ましい。なお、アルコキシシリル基のSi原子は、アルコキシ基以外に、メチル基、エチル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基等で置換されていてもよい。
代表的な第2級アミノ基含有シラン化合物としては、N−アルキル−アミノアルキルアルコキシシラン[例えば、N−エチル−2−アミノエチルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のN−C1−10アルキル−アミノC1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等]、N−シクロアルキル−アミノアルキルアルコキシシラン[例えば、N−シクロヘキシル−2−アミノエチルトリメトキシシラン、N−シクロヘキシル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のN−C3−10シクロアルキル−アミノC1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等]、N−アリール−アミノアルキルアルコキシシラン[例えば、N−フェニル−2−アミノエチルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−2−アミノエチルメチルジエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン等のN−アリール−アミノC1−4アルキルC1−4アルキルジC1−4アルコキシシラン;N−フェニル−2−アミノエチルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−2−アミノエチルメチルジエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン等のN−アリール−アミノC1−4アルキルC1−4アルキルジC1−4アルコキシシラン;N−フェニル−2−アミノエチルトリメトキシシラン、N−フェニル−2−アミノエチルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン等のN−アリール−アミノC1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等]、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のN−2−(アミノC1−4アルキル)−3−アミノC1−4アルキルC1−4アルキルジC1−4アルコキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のN−2−(アミノC1−4アルキル)−3−アミノC1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等が例示できる。
これらの第2級アミノ基含有シラン化合物のうち、N−シクロアルキル−アミノアルキルアルコキシシラン、N−アリール−アミノアルキルアルコキシシラン(特に、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のN−アリール−アミノC1−4アルキルトリC1−2アルコキシシラン)が好ましい。
代表的な第3級アミノ基含有シラン化合物としては、3−メチルジメトキシシリル−N−プロピリデン−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−プロピリデン−プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−ブチリデン−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−ブチリデン−プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−(1−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1−エチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−(1−エチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジメトキシシリル−N−(1−エチル−3−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−メチルジエトキシシリル−N−(1−エチル−3−メチルブチリデン)−プロピルアミン等のC1−4アルキルジC1−4アルコキシシリル−N−(直鎖又は分岐鎖C1−12アルキリデン)−C1−4アルキルアミン;3−トリメトキシシリル−N−プロピリデン−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−プロピリデン−プロピルアミン、3−トリメトキシシリル−N−ブチリデン−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−ブチリデン−プロピルアミン、3−トリメトキシシリル−N−(1−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−(1−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリメトキシシリル−N−(1−エチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−(1−エチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリメトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリメトキシシリル−N−(1−エチル−3−メチルブチリデン)−プロピルアミン、3−トリエトキシシリル−N−(1−エチル−3−メチルブチリデン)−プロピルアミン等のトリC1−4アルコキシシリル−N−(直鎖又は分岐鎖C1−12アルキリデン)−C1−4アルキルアミン等]等が例示できる。
これらの第3級アミノ基含有シラン化合物のうち、3−トリメトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン等のトリC1−2アルコキシシリル−N−(1−C1−4アルキルC3−8アルキリデン)−C1−4アルキルアミンが好ましい。
これらの第2級又は第3級アミノ基含有シラン化合物は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
第2級アミノ基含有シラン化合物と第3級アミノ基含有シラン化合物とを組み合わせて使用する場合、両者の割合(質量比)は、例えば、第2級アミノ基含有シラン化合物/第3級アミノ基含有シラン化合物が1/99〜70/30であることが好ましく、10/90〜60/40であることがより好ましく、20/80〜50/50であることが更に好ましい。両者を組み合わせることにより、必要とされる作業性に応じて、乾燥又は硬化時間及び可使時間を制御できる。
アミノ基含有シラン化合物(A1)は、乾燥時間を短縮する観点から、少なくともその一部を第3級アミノ基含有シラン化合物とすることが好ましく、その全部を第3級アミノ基含有シラン化合物とすることがより好ましい。
アミノ基含有シラン化合物(A1)の分子量は、例えば100〜500、好ましくは150〜400、更に好ましくは200〜310である。
アミノ基含有シラン化合物(A1)の割合は、ポリイソシアネート(B)100質量部に対して、1〜100質量部であることが好ましく、1〜50質量部であることがより好ましく、2〜40質量部であることが更に好ましく、5〜30質量部であることが一層好ましく、10〜20質量部であることが特に好ましい。
(エポキシ基含有シラン化合物(A2))
エポキシ基含有シラン化合物(A2)は、分子中に加水分解縮合性基と、エポキシ基とを有するシラン化合物である限り、特に限定されない。エポキシ基の数は、1分子中に1以上であればよいが、1又は2であることが好ましく、1であることがより好ましい。
加水分解縮合性基としては、ハロシリル基(クロロシリル基等)であってもよいが、アルコキシシリル基が好ましい。エポキシ基含有シラン化合物(A2)は、1以上のアルコキシ基を含有していればよく、2以上のアルコキシ基を含有していることが好ましく、2又は3のアルコキシ基を含有していることがより好ましい。アルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のC1−4アルコキシ基;メトキシメトキシ基、エトキシエトキシ基、エトキシメトキシ基等のC1−4アルコキシC1−4アルコキシ基等が例示できる。これらのアルコキシ基のうち、メトキシ基、エトキシ基等のC1−2アルコキシ基が好ましい。なお、アルコキシシリル基のSi原子は、アルコキシ基以外にメチル基、エチル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基等で置換されていてもよい。
エポキシ基含有シラン化合物(A2)は、グリシジル基及び/又は脂環式エポキシ基を有する化合物であってもよい。
上記グリシジル基含有シラン化合物として、2−グリシジルオキシエチルメチルジメトキシシラン、2−グリシジルオキシエチルメチルジエトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキシシラン等のグリシジルオキシC1−4アルキルC1−4アルキルジC1−4アルコキシシラン;2−グリシジルオキシエチルトリメトキシシラン、2−グリシジルオキシエチルトリエトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等のグリシジルオキシC1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等が例示できる。これらのグリシジル基含有シラン化合物は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのグリシジル基含有シラン化合物のうち、3−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキシシラン等のグリシジルオキシC1−4アルキルC1−4アルキルジC1−2アルコキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン等のグリシジルオキシC1−4アルキルトリC1−2アルコキシシランが好ましい。
上記脂環式エポキシ基含有シラン化合物として、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジエトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルメチルジメトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルメチルジエトキシシラン等の(エポキシC3−10シクロアルキル)C1−4アルキルC1−4アルキルジC1−4アルコキシシラン;2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラン等の(エポキシC3−10シクロアルキル)C1−4アルキルトリC1−4アルコキシシラン等]等が例示できる。これらの脂環式エポキシ基含有シラン化合物は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの脂環式エポキシ基含有シラン化合物のうち、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等の(エポキシC3−10シクロアルキル)C1−4アルキルトリC1−4アルコキシシランが好ましい。
グリシジル基含有シラン化合物及び脂環式エポキシ基含有シラン化合物を組み合わせて使用する場合、両者の割合(質量比)は、例えば、グリシジル基含有シラン化合物/脂環式エポキシ基含有シラン化合物が99/1〜1/99であることが好ましく、90/10〜10/90であることがより好ましく、80/20〜20/80であることが更に好ましく、70/30〜30/70であることが特に好ましい。
エポキシ基含有シラン化合物(A2)の分子量は、例えば、100〜500であることが好ましく、150〜400であることがより好ましく、200〜300であることが更に好ましい。
エポキシ基含有シラン化合物(A2)の割合は、ポリイソシアネート(B)100質量部に対して、1〜100質量部であることが好ましく、1〜30質量部であることがより好ましく、2〜20質量部であることが更に好ましい。
アミノ基含有シラン化合物(A1)及びエポキシ基含有シラン化合物(A2)の合計の割合は、ポリイソシアネート(B)100質量部に対して、1〜100質量部であることが好ましく、5〜50質量部であることがより好ましく、10〜40質量部であることが更に好ましい。
アミノ基含有シラン化合物(A1)とエポキシ基含有シラン化合物(A2)との割合(質量比)は、アミノ基含有シラン化合物(A1)/エポキシ基含有シラン化合物(A2)が99/1〜1/99であることが好ましく、90/10〜20/80であることがより好ましく、80/20〜30/70であることが更に好ましく、70/30〜40/60であることが一層好ましい。
アミノ基含有シラン化合物(A1)とエポキシ基含有シラン化合物(A2)との割合(モル比)は、アミノ基含有シラン化合物(A1)/エポキシ基含有シラン化合物(A2)が0.2〜4.8であることが好ましく、0.3〜4.5モルであることがより好ましく、0.5〜4モルであることが更に好ましい。
アミノ基含有シラン化合物(A1)とエポキシ基含有シラン化合物(A2)とは、予め予備縮合させた予備縮合体として使用してもよい。
(ポリイソシアネート(B))
ポリイソシアネート(B)として、脂肪族ポリイソシアネート[例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネート(LDI)等の脂肪族ジイソシアネート;1,6,11−ウンデカントリイソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート等の脂肪族トリイソシアネート等]、脂環族ポリイソシアネート[例えば、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート、水添ビス(イソシアナトフェニル)メタン等の脂環族ジイソシアネート;ビシクロヘプタントリイソシアネート等の脂環族トリイソシアネート等]、芳香族ポリイソシアネート[例えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアナトフェニル)メタン(MDI)、トルイジンジイソシアネート(TODI)、1,3−ビス(イソシアナトフェニル)プロパン等の芳香族ジイソシアネート;トリフェニルメタントリイソシアネート等の芳香族トリイソシアネート等]等が例示できる。これらのポリイソシアネートは単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
また、ポリイソシアネートは、変性体又は誘導体であってもよい。ポリイソシアネートの変性体又は誘導体としては、多量体(二量体(ウレチジオン)、三量体(イソシアヌレート)、ポリカルボジイミド等)、アダクト体(例えば、ポリイソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート等)とポリオール(トリメチロールプロパンやペンタエリスリトール等)とのアダクト体等)、ウレタン変性体、アロハネート変性体、ビュレット変性体、ウレア変性体、イソシアネートプレポリマー、ブロックイソシアネート(例えば、イソシアネート基がラクタム類(カプロラクタム等)やオキシム類(メチルエチルケトオキシム、アセトキシム等)等の保護基で保護された化合物等)等が例示できる。
これらのポリイソシアネートのうち、イソシアヌレート環を有するポリイソシアネート(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体等の脂肪族ポリイソシアネートの多量体)が好ましい。このようなポリイソシアネートは、例えば、三井武田ケミカル(株)から、商品名「タケネートD−170N」、「タケネートD−170HN」、「タケネートD−177N」として入手でき、日本ポリウレタン工業(株)から、商品名「コロネートR301」、「コロネートR303」として入手できる。イソシアネート基含有ポリカルボジイミドとしては、例えば、日清紡ケミカル(株)から「カルボジライトV−05」として入手できる。
ポリイソシアネート(B)のイソシアネート基の数は、1分子中に2以上であればよいが、例えば、2〜4であることが好ましく、3であることがより好ましい。イソシアヌレート環を有し、かつ3以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネートは作業性に優れると共に、硬質な被膜を形成できる。
ポリイソシアネート(B)の分子量は特に限定されないが、150〜3000であることが好ましく、250〜2000であることがより好ましく、300〜1500であることが更に好ましい。ポリイソシアネート(B)の粘度は、25℃において、100〜5000mPa・sであることが好ましく、200〜4000mPa・sであることがより好ましく、300〜3000mPa・sであることが更に好ましい。
本発明の木質用コーティング剤における、ポリイソシアネート(B)の質量割合は、本発明の木質用コーティング剤の質量から紫外線吸収剤の質量を差し引いた質量を100質量%とすると、50質量%以上であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましい。該質量割合は、より好ましくは、60質量%以上である。また、該質量割合は、より好ましくは,86質量%以下である。
(任意成分)
本発明の木質用コーティング剤は、カップリング剤(他のシラン化合物や、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラブチル等のチタンアルコキシド又はその重縮合物等のチタンカップリング剤)を含有してもよい。他のシラン化合物として、メルカプト基含有シラン化合物(例えば、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプトC1−5アルキルトリC1−5アルコキシシラン等)、カルボキシル基含有シラン化合物(例えば、2−カルボキシエチルトリメトキシシラン、3−カルボキシプロピルトリメトキシシラン等のカルボキシC1−5アルキルトリC1−5アルコキシシラン等)、フェニルトリメトキシシラン等が例示できる。これらのカップリング剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。また、これらのカップリング剤もアミノ基含有シラン化合物(A1)及び/又はエポキシ基シラン化合物(A2)との予備縮合体として使用してもよい。
カップリング剤の割合は、アミノ基含有シラン化合物(A1)と、エポキシ基含有シラン化合物(A2)と、ポリイソシアネート(B)との合計100質量部に対して、0.01〜5質量部であることが好ましく、0.05〜3質量部であることがより好ましく、0.1〜1質量部であることが更に好ましい。
本発明の木質用コーティング剤は、必要であれば、本発明の効果を損なわない範囲でポリオールを含有してもよい。ポリオールとしては、低分子量ポリオール[例えば、脂肪族ジオール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール等)、脂肪族ポリオール(例えば、グリセリン等)、脂環族ジオール(例えば、シクロヘキサンジオール等)、芳香族ジオール(例えば、キシリレンジオール等)等]、ポリマーポリオール[例えば、ポリエーテルポリオール(例えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリC2−4アルキレンエーテルグリコール)、ポリエステルポリオール(例えば、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとのポリエステル等)、ポリカーボネートポリオール、アクリル系ポリマーポリオール]等が例示できる。これらのポリオールは単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ポリオールの割合は、アミノ基含有シラン化合物(A1)と、エポキシ基含有シラン化合物(A2)と、ポリイソシアネート(B)との合計100質量部に対して、0〜5質量部であることが好ましく、0.05〜3質量部であることがより好ましい。低分子量ジオールやポリマーポリオールを利用して、被膜の硬度を調整することもできるが、本発明では、ポリオール成分を実質的に含有することなく、ウレタン結合を有する硬化物が得られる。
本発明の木質用コーティング剤は、ウレタン化反応を促進するために、ウレタン化触媒を含有してもよい。ウレタン化触媒としては、慣用の有機金属触媒(例えば、ジブチルチンジラウレート(DBTDL)、ジブチルチンマーカプチド、ジオクチルチンマーカプチド、ジブチルチンジマレエート、ジブチルチンチオカルボキシレート等のスズ系触媒等)、第3級アミノ基を有する慣用のアミン触媒{例えば、脂肪族アミン類[モノアミン類(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のトリC1−6アルキルアミン等)、ポリアミン類(例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミン等のN,N,N’,N’−テトラC1−5アルキルC1−10アルカンジアミン;N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジプロピレントリアミン;テトラメチルグアニジン等のグアニジン誘導体等)]、脂環族アミン類[モノアミン類(例えば、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン等のN,N−ジC1−5アルキルシクロC5−10アルキルアミン等)等]、芳香族アミン類[モノアミン類(例えば、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン;N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン等のN,N−ジC1−5アルキルアニリン等)等]、窒素原子以外のヘテロ原子(酸素原子等)を分子内に有するアミン類[モノアミン類(例えば、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等のN−C1−5アルキルモルホリン等)、ポリアミン類(例えば、N・(N’,N’−ジメチルアミノエチル)−モルホリン、N・(N’,N’−ジエチルアミノプロピル)−モルホリン等のN・(N’,N’−ジC1−5アルキルアミノC1−5アルキル)−モルホリン等]、窒素含有ヘテロ環化合物[モノアミン類(例えば、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン等のN−C1−5アルキルピペリジン等)、ポリアミン類(例えば、N,N’−ジメチルピペラジン、N,N’−ジエチルピペラジン等のN,N’−ジC1−5アルキルピペラジン)]等}等が使用できる。これらのウレタン化触媒は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ウレタン化触媒の割合は、シラン化合物(A1)及び(A2)、並びに、ポリイソシアネート(B)の合計100質量部に対して5質量部以下(0〜5質量部)であることが好ましく、0.01〜4質量部であることがより好ましく、0.05〜3質量部であることが更に好ましく、0.1〜2質量部であることが一層好ましく、0.5〜1.5質量部であることが特に好ましい。
本発明の木質用コーティング剤は、更に慣用の顔料成分、例えば、無機顔料(酸化チタン等の白色顔料、チタニウムイエロー等の黄色顔料、酸化鉄赤等の赤色顔料、クロムグリーン等の緑色顔料、コバルトブルー等の青色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料等)、有機着色剤(アゾ染顔料、フタロシアニン染顔料、レーキ染顔料等)、体質顔料(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、マイカ、タルク、アルミナ、ベントナイト、酸化マグネシウム等)、光沢顔料(ステンレスフレーク等の金属箔、アルミニウム粉、亜鉛粉等の金属粉末等)、防錆顔料(縮合リン酸アルミニウム等のアルミニウム含有化合物等)を含んでもよい。これらの顔料成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
顔料成分の割合は、用途に応じて割合を調整でき、例えば、シラン化合物(A1)、及び(A2)、並びに、ポリイソシアネート(B)の合計100質量部に対して、1〜1000質量部程度の範囲から選択でき、例えば、3〜500質量部、好ましくは5〜300質量部、更に好ましくは10〜100質量部程度であってもよい。
本発明の木質用コーティング剤は、更に消泡剤を含有してもよい。消泡剤として、シリコーン系消泡剤(例えば、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル等)等が例示できる。
消泡剤の割合は、例えば、シラン化合物(A1)及び(A2)、並びにポリイソシアネート(B)の合計1000質量部に対して、1質量部以下(0〜1質量部)の範囲で使用でき、例えば、0.001〜1質量部、好ましくは0.005〜0.5質量部、更に好ましくは0.01〜0.1質量部程度であってもよい。
本発明の木質用コーティング剤には、更に、架橋剤、鎖延長剤、界面活性剤(乳化剤、安定剤等)、難燃剤、充填剤、チクソトロピー性賦与剤、粘度調整剤、分散剤、湿潤剤、可塑剤、硬化促進剤、レベリング剤、滑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤)、帯電防止剤、防黴剤、離型剤、各種触媒等を添加してもよい。なお、本発明の木質用コーティング剤に防錆剤を含有させてもよいが、防錆剤を含有させなくても、有効に防錆できる。また、本発明の木質用コーティング剤は低粘度であるため有機溶媒は不要であるが、後述するVOC量の範囲内において、必要であれば、有機溶媒を使用してもよい。特に、充填剤として、木粉、コルク粉、プラスチック粉等の有機系粉粒状廃棄物を用いると、保温性やクッション性を向上できるとともに、資源の有効利用が可能となる。これらの添加剤は、必要に応じて、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
本発明の木質用コーティング剤のVOCの割合は、樹脂組成物全体に対して2質量%以下、好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下に低減できるため、屋外用塗料が排出するVOC量の大幅削減に寄与できる。
本発明の木質用コーティング剤は、更に、防蟻剤、防カビ剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。防蟻剤としては、ビフェントリン、シラフルオフェンが挙げられる。防蟻剤、防カビ剤、防腐剤としては、従来公知のものを使用でき、市販品を使用することも可能である。例えば、防カビ剤としては、シプロコナゾール、テブコナゾールが挙げられる。防腐剤としては、ベンゾイミダゾール系防腐剤(例えば、片山化学工業研究所製ミラクローレルNo3000)、ヨウ素系(例えば、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート〔IPBC〕)が挙げられる。また、防蟻・防腐・防カビ薬剤(オプティガード20EC、シンジェンタ・ジャパン株式会社製)を使用することもできる。なお、本発明の木質用コーティング剤と、防蟻剤、防カビ剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む薬剤とを、それぞれ別個に塗布して複数層の被膜を形成してもよい。
上記防蟻剤、防カビ剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種の使用量は、本発明の木質用コーティング剤100質量%に対して、0.01〜20質量%であることが好ましい。該使用量は、0.02質量%以上であることがより好ましく、0.05質量%以上であることが更に好ましい。該使用量は、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが更に好ましい。
本発明の木質用コーティング剤の調製方法は、特に制限されず、各成分を混合する慣用の方法で調製できる。組成物の調製において、各成分は一括して混合してもよいし、任意の順序で混合してもよい。例えば、各成分を一括して混合せずに、アミノ基含有シラン化合物(A1)、エポキシ基含有シラン化合物(A2)、及びポリイソシアネート(B)のいずれかの成分を塗装前に混合してもよい。
本発明の木質用コーティング剤は、上述したように木質基材に対して塗布するものである限り様々な用途に使用可能であるが、特に風雨に曝される可能性があり、長期の耐候性が要求される用途に好適に使用できる。具体例としては、例えば建築構造物、輸送機器等の内外装用コーティング剤、橋梁用コーティング剤、標示板及び標示器用コーティング剤、木工品用コーティング剤として好適に使用できる。
本発明の木質用コーティング剤を、木質基材に塗布して被膜を形成することができる。この剤の基材への塗布方法としては、慣用の方法、例えば、刷毛、ロールコーティング、スプレーコーティング(例えば、エアスプレー、エアレススプレーコーティング等)、ディッピング等の方法を利用できる。本発明の木質用コーティング剤は、無溶剤型で低VOCとすることが可能であるだけでなく、反応の過程で生成するメタノール等の揮発成分もイソシアネートが取り込むためか、被膜の質量減少も少なく被膜の厚みも容易に調整できる。また、本発明の木質用コーティング剤の粘性は低いため、施工性又は作業性に優れる。例えば、基材同士を薄膜で接着し、基材同士の接着性・密着性を高めることも可能である。また、均一の厚みで塗工でき、透明性及び光沢性を呈することができる。本発明の木質用コーティング剤はまた、シーリング剤として用いることも可能である。
本発明の木質用コーティング剤は、木質基材に塗布した後、室温または加温(例えば、50〜100℃程度で加温)することにより、硬化し、被膜を形成できる。なお、本発明の木質用コーティング剤は、室温(例えば、15〜25℃程度)でも迅速に硬化できる。
本発明の木質用コーティング剤は、木質と直接接するように下塗り剤として用いることが好ましいが、木質と直接接しない上塗り剤又は中塗り剤として用いてもよく、長期の耐候性等の本発明の効果を発揮することができる。例えば、木材に対して、防蟻剤、防カビ剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種を0.05〜0.5質量%含む薬剤を塗布して下側被膜を形成し、次いで、着色塗料を塗布して中間被膜を形成し、最後に本発明の木質用コーティング剤を塗布して上側被膜を形成してもよい。
本発明は、本発明の木質用コーティング剤を木質基材に塗布して得られる被膜でもある。
本発明の被膜は、木質基材に対して塗布された場合に、長期の耐候性を有する。木質基材としては、特に限定されず、例えばタモ材、アッシュ、スギ等が例示できる。
本発明の被膜の厚み(乾燥後)は、特に限定されず、用途に応じて、5μm〜10mmの範囲から選択でき、例えば、10〜5000μm、好ましくは30〜3000μm、更に好ましくは50〜1000μm、特に好ましくは100〜500μmとすることができる。
本発明は、上記被膜及び木質基材を有する物品でもある。物品としては、特に限定されないが、上述したように住居、施設、輸送機器、橋梁等を例示することができる。
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得るものである。
実施例1〜18、比較例1〜4
下記表1、2に示すように各成分を所定の質量割合で配合し、試料を調製した。
下記表に示す各成分は、以下の通りである。
(ポリイソシアネート)
ポリイソシアネート(1):タケネート(登録商標)D−170N(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、分子量608.7、三井化学社製)
ポリイソシアネート(2):タケネートD170HN(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、分子量555.1、三井化学社製)
ポリイソシアネート(3):カルボジライトV−05(イソシアネート基含有ポリカルボジイミド樹脂、分子量512、日清紡ケミカル社製)
(アミノ基含有シラン化合物)
アミノ基含有シラン化合物(1):KBE9103(3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、分子量303、信越シリコーン社製)
アミノ基含有シラン化合物(2):KBM573(N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、分子量255.4、信越シリコーン社製)
アミノ基含有シラン化合物(3):KBM602(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、分子量206.4、信越シリコーン社製)
アミノ基含有シラン化合物(4):KBM603(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、分子量222.4、信越シリコーン社製)
(エポキシ基含有シラン化合物)
エポキシ基含有シラン化合物(1):KBE402(3−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、分子量248.4、信越シリコーン社製)
エポキシ基含有シラン化合物(2):Z−6044(3−グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、分子量220.9、東レ・ダウコーニング社製)
エポキシ基含有シラン化合物(3):KBM403(3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、分子量278.4、信越シリコーン社製)
エポキシ基含有シラン化合物(4):KBM303(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、分子量246.4、信越シリコーン社製)
その他のシラン:Z−6124(フェニルトリメトキシシラン、分子量198.3、東レ・ダウコーニング社製)
(ポリエステルポリオール)
ポリエステルポリオール(1):K−FLEX(登録商標)148(ポリエステルジオール、KING Industries社製)
ポリエステルポリオール(2):K−FLEX188(ポリエステルジオール、KING Industries社製)
錫触媒:ジブチルスズジラウレート (DBTDL)(2質量%)
反応型紫外線吸収剤:ダインソーブT−35(大和化成株式会社製、上記一般式で表されるビスベンゾトリアゾールフェノール化合物であって、Xは、メチレン基であり、RおよびRは、水素原子である。RおよびRは、n−プロピレン基である。AおよびAは、式:−[CO(CHO]−Hで示される基である。)
紫外線吸収剤(1):チヌビン384−2(BASF社製)
紫外線吸収剤(2):ダインソーブT−31(大和化成株式会社製)
(可使時間)
調製した試料の刷毛塗り可能時間を温度30℃、湿度50%の条件下で測定した。
◎:2時間以上
○:1〜2時間
×:1時間以内
(刷毛塗り作業性)
得られた試料を杉材(表面をサンドペーパー#400にて研磨)の片面に縦,横方向についてそれぞれ5回交互に刷毛を返して塗装し刷毛さばきの難易の程度を以下の基準で評価した。
◎:良好
○:やや重い
×:かなり重い
(屋外曝露試験)
試験試料の作製:サーモウッド材(90×150mm)に調製した試料を刷毛にて塗装し試験試料とした。塗装面はサンドペ−パー#400にて研磨し側面は同試料にて塗装した。
屋外にて水平の暴露試験台を用いて各試料について3カ月の屋外曝露試験を実施した。
<目視評価>
外観を目視で判断し劣化の状況を以下の4段階で判定した。
1.塗膜面積の0〜20%が劣化している。
2.塗膜面積の20〜40%が劣化している。
3.塗膜面積の40〜60%が劣化している。
4.塗膜面積の60〜80%が劣化している。
<側面の割れ>
外観を目視で判断し側面の割れの状況を以下の3段階で判定した。
1.著しくクラックが生じている
2.クラックはないが木材の変形が生じている
3.クラック及び変形がない
<色差>
色差計(ミノルタ社製CR−310)を用いて試験前と試験後との違いを測色した。以下の3段階で判定した。
1.ΔEが10以下
2.ΔEが10〜15以下
3.ΔEが15〜20以下
Figure 2017165819
Figure 2017165819
Figure 2017165819
Figure 2017165819
実施例19〜22、比較例5〜8
下記表5に示すように各成分を配合して塗料を調製した。
Figure 2017165819
また下記表6に示すように、実施例21では、木材の上に防蟻・防腐・防カビ薬剤(オプティガード20EC、シンジェンタ・ジャパン株式会社製)を水道水で20倍に希釈したもの(C)を塗付量200g/mで塗布し、次いで、2液型アクリル/ウレタン系着色塗料(フォック#LC−185、白、ビルドランド社製)(B)を塗付量30g/mで塗布し、次いで、実施例5で配合した試料(A)を塗付量160g/mで塗布した。
同様に、実施例22では、木材の上に防蟻・防腐・防カビ薬剤(オプティガード20EC、シンジェンタ・ジャパン株式会社製)を水道水で20倍に希釈したもの(C)を塗付量200g/mで塗布し、次いで、実施例5で配合した試料(A)を塗付量160g/mで塗布した。比較例8は、木材の上に防蟻・防腐・防カビ薬剤(オプティガード20EC、シンジェンタ・ジャパン株式会社製)を水道水で20倍に希釈したもの(C)を塗付量200g/mで塗布し、次いで、比較例7で配合した試料(D)を塗付量160g/mで塗布した。
Figure 2017165819
調製した塗料について下記試験を行った。なお、実施例21、22、比較例8については、塗料を重ね塗りし、多層の膜を形成した。
(防蟻試験)
サーモウッド材(20×25×5mm)の4面に各塗料を160g/m刷毛塗りし常温乾燥した後,天然曝露試験を3カ月実施した。
その試料をシャーレに入れ職蟻10頭を放ち木材の食害度を下記基準で評価した。
−食害なし
±わずかに食害あり
+部分的に食害あり
++激しい食害あり
(防カビ試験)
サーモウッド材(20×25×5mm)の4面に各塗料を160g/m刷毛塗りし常温乾燥した後,天然曝露試験を3カ月実施した。その試料を滅菌シャーレに入れ素寒天培地(寒天末のみを溶かした培地でシャーレ中の水分保持に用いる)を約20ml分注し、固化後、試料を貼り付けた。供試カビの胞子懸濁液を含むカビ用寒天培地を試料上に1滴滴下し、28℃で7日間培養し、試料上のカビの発育の有無を観察し、下記判定方法で判定した。
供試カビ:
JISZ2911カビ抵抗性試験プラスチック製品の試験に用いるカビAspergillus niger, Penicillium funiculosum, Aureobasidium pullulans, Gliocladium virens, Rhizopus stolonifer
<判定方法>
−−−滴下寒天の全面にカビの発育なし
−−滴下寒天の上部にのみカビの発育あり
−滴下寒天の全面にカビの発育があるが試料上にはカビの発育なし
+試料上の接点1mm以内にカビの発育あり
++試料上の接点から2mm程度にカビの発育あり
+++試料上の接点から2mm以上カビの発育あり
(防腐試験)
サーモウッド材(20×25×5mm)の4面に各塗料を160g/m刷毛塗りし常温乾燥した後,天然曝露試験を3カ月実施した。
それらと無処理木片を滅菌し腐朽菌を培養したシャレー上に置き26℃で12週間培養した。質量減少率が3%以内のものを合格とした。
使用した腐朽菌:
スギ−オオウズラタケ(Tyromyces palustris)、ブナ−カワラタケ(Coriolus versicolor)
Figure 2017165819
上述した実施例及び比較例から、本発明の木質用コーティング剤が、作業性に優れると共に、長期の優れた耐候性を発揮することができるものであることが分かった。ここで、本発明の木質用コーティング剤が塗布された木質基材において変色が抑制されるのは、本発明の木質用コーティング剤から形成された被膜が木質基材からのリグニンの溶出を防ぐためであると考えられる。また、本発明の木質用コーティング剤は、必要に応じて防蟻剤、防カビ剤、防腐剤とともに用いられて、防蟻性、防カビ性、防腐性をも発揮することができる。

Claims (5)

  1. 一般式:
    Figure 2017165819
    [式中Xは、直接結合、炭素数1〜6のアルキレン基、−O−基または−NH−基であり、RおよびRは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基またはハロゲン原子であり、環構造にそれぞれ複数個結合していてもよい。RおよびRは、炭素数1〜6のアルキレン基である。AおよびAは、式:−[CORO]−H(式中、Rは、炭素数1〜6のアルキレン基または直接結合である。mは0〜10の整数を示す。)で示される基、炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基であるが、AおよびAの少なくとも一つは−[CORO]−Hで表される基である。なお、RおよびR、RおよびR、AおよびAは、同一であっても異なっていてもよい。]
    で表されるビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を含むことを特徴とする木質用コーティング剤。
  2. 前記ビスベンゾトリアゾールフェノール化合物を、木質用コーティング剤100質量%中、1〜20質量%含むことを特徴とする請求項1記載の木質用コーティング剤。
  3. 更に、防蟻剤、防カビ剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の木質用コーティング剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の木質用コーティング剤を木質基材に塗布して得られる被膜。
  5. 請求項4記載の被膜及び木質基材を有する物品。
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WO2018169031A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 ウレタン(メタ)アクリレート重合体

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