JP2017165636A - 水素発生組成物及び水素発生飲料 - Google Patents

水素発生組成物及び水素発生飲料 Download PDF

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Abstract

【課題】水素を効率的に、かつ長時間にわたって発生させる水素発生組成物及び水素発生飲料を提供すること。【解決手段】有機酸または脂肪酸からなる酸化剤と、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)又は水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)などの水素化物からなる還元剤とを混合して成ることを特徴とする、水素発生組成物を提供する。【選択図】 図1

Description

本発明は、抗酸化作用を有する水素(H+、H2(2H++2e-)、H-)を発生する組成物及び飲料に関する。
水素の摂取が健康に資することが知られている。特許文献1には、炭酸カルシウムを焼成して得られる粉末を製錠、カプセル化する食用水素イオンが開示されている。
ここで、水素イオンは、還元剤(特許文献1においては炭酸カルシウムを焼成して得られる粉末)と酸化剤(特許文献1においては胃酸と考えられる)の反応によって発生する。してみれば、水素イオンを効率的に、かつ長時間にわたって発生させるには、特許文献1に開示されるように還元剤のみを摂取するのではなく、水素イオンの発生をコントロールする酸化剤を合わせて摂取することが好ましい。しかし、還元剤と酸化剤を合わせた水素イオン発生組成物は開示されていなかった。
還元剤と酸化剤を合わせるのであれば、経口摂取せずとも水素イオンの効果を得ることができる。すなわち、特許文献1においては水素原子を含有しない還元剤のみであるので水素イオンを発生させるためには酸化剤を別途供給しなければならない。これに対し、酸化剤を合わせていれば、別途供給することなく水素イオンを発生させることができる。
経口摂取以外の効果ある水素発生組成物の形態としては、点滴用薬剤、入浴剤、含水化粧品(化粧水、乳液、美容液、クリーム、フェイスパック、洗顔石鹸、その他の水分及び油分を含む化粧品を言う。)が考えられる。点滴用薬剤であれば、血液中の抗酸化力を経口摂取よりも直接的に向上させることができる。入浴剤であれば、水素イオンが水素ガスとして吸引摂取されて効果を発する。また、浴用水における保湿、保温、抗炎症効果も期待される。化粧品であれば、使用時に皮膚に接触しての保湿、保温、抗炎症効果が期待される。
特許文献2には、水素化ホウ素ナトリウムから水素を発生させる方法が開示されている。してみれば、水素化ホウ素ナトリウム又は他の水素化物(例えば水素化マグネシウム)を還元剤として用いることで水素発生組成物を製造できると考えられる。
また特許文献3には、炭酸水素ナトリウム(第1のアルカリ剤)、クエン酸カリウム(第2のアルカリ剤)及び水素化ホウ素ナトリウムとを混合した粉末を、pH8.72〜9.5のアルカリ性水溶液中に添加することで、水素化ホウ素ナトリウムの反応によって水素を発生させることが提案されている。
特開2005−245265号公報 特開2013−028534号公報 特許第5734457号公報
本発明は、水素を効率的に、かつ長時間にわたって発生させる水素発生組成物及び水素発生飲料を提供することを課題とする。なお、本明細書において「水素」は水素ガスのみでなく、水素イオン(H+)、H2(2H++2e-)、ヒドリドイオン(H-)も含まれる。
本発明の水素発生組成物は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)又は水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)、水素化ホウ素アルミニウムAl(BH43、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)などの水素化物からなる還元剤に対し、酸化剤としての有機酸または脂肪酸、炭酸塩および有機化合物のうちの少なくとも1つを混合して構成され、水と接触することで前記還元剤を構成する水素よりも多量の水素を発生する。
還元剤を構成する水素よりも多量の水素を発生することは、測定結果からも明らかであり且つ反応後は還元剤はそのままの形で残っていないことからも首肯される。
前記酸化剤としては、官能基として、R-COOH、R-SO3H、R-OH、R-SHで表されるものを有するものが考えられる。(但し、Rは炭化水素基)
前記酸化剤としての脂肪酸の具体例としては、ココナッツオイル、マカダミアナッツオイル、亜麻仁油、エゴマ油、米ぬか油、オリーブオイル、ヘンプオイル、ヘンプシードオイル、MCT、ひまわり油、ごま油、ベニバナ油、アーモンドオイル、アルガンオイルまたはホホバオイルが挙げられる。
また前記酸化剤としての有機酸の具体例としては、ラウリン酸(2CH3(CH24COOH)、ミリスチン酸(2CH3(CH212COOH)、パルミチン酸(2CH3(CH214COOH)、ステアリン酸(2CH3(CH216COOH)、αリノレン酸(2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COOH)、Υリノレン酸、Γリノレン酸、オレイン酸(2CH3(CH27CH=CH(CH27COOH)、EPA、DHA、アラキドン酸CH3(CH24(CH=CHCH24(CH22COOH、Υオリザノール、トコフェロール、トコトリエノール、ライスステロール、フェルラ酸C10104、ライススクワラン、Υアミノ酸、ライスセラミド、POAパルミトオレイン酸、ヒアルロン酸が挙げられる。
また前記有機化合物は、官能基として、R-COOM、R-SO3M、R-OM、R-SMで表されるものを有するものが考えられる。(但し、Rは炭化水素基、MはH以外のNa、K等の金属または金属塩)
前記有機化合物の具体例としては、アスコルビン酸塩またはクエン酸塩が挙げられる。
上記構成により、体内に摂取すること、あるいは水溶させること(溶媒は必ずしも水でなくともよい)によって、水素が発生する。
本願発明の最も特徴となる点は、還元剤の添加量と水素の発生量にある。前記したように本願発明は特定の酸化剤と還元剤とを混合したものであるが、発生する水素量は還元剤を構成する水素の数倍〜数十倍の水素を発生する。
本発明の水素イオン発生組成物は、前記脂肪酸は食品添加可能であり、補助食品として用いられることを特徴とする。
この特徴によれば、酸化剤、還元剤共に摂取(食用)可能であり、サプリメント等として利用することができる。
本発明の水素発生組成物は、点滴用製剤、入浴剤又は含水化粧品として用いられることを特徴とする。点滴製剤として使用する場合には、本発明に係る混合粉末を溶かした溶液に点滴製剤を漬けて使用する。発生した水素分子(原子)はその直径が最も小さいため点滴製剤の袋を通りぬけて水中に溶け込む。
この特徴によれば、経口摂取のほかに、点滴用薬剤、入浴剤又は含水化粧品としても活用することができる。
本発明の水素発生飲料は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)又は水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)、水素化ホウ素アルミニウムAl(BH43、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)などの水素化物からなる還元剤に対し、酸化剤としての有機酸または脂肪酸、炭酸塩および有機化合物のうちの少なくとも1つを混合し、これを溶解したものである。
この特徴によれば、酸化剤を飲料とし、これに還元剤を飲用直前に混合することで、飲用時及び飲用後に水素を発生する水素発生飲料が提供される。
本発明の水素発生飲料は、前記液体飲料のpHと酸化還元電位が関係することを特徴とする。例えばpH5以上、酸化還元電位300mV以下で、水素の発生は60時間以上継続する。
この特徴によれば、液体飲料(酸化剤)が中性に近く、還元剤を急速に消費してしまうことがない。長時間にわたって水素を発生させることが可能となる。
更に、本発明の水素発生組成物を溶解した水溶液は、農産物などの植物の育成に有効である。即ち本発明の水溶液を使用することで、虫などが付きにくくなり農薬を使用しないか使用量を抑えることができ、また果実の糖度が高くなり、花の場合には色が鮮やかになるとともに寿命も延びる。
本発明によれば、水素を効率的に,かつ長時間にわたって発生させる水素発生組成物及び水素発生飲料を提供することが可能になる。
水素発生組成物の概念を示す図である。 水素発生飲料の概念を示す図である。 水素発生飲料の水素イオン濃度の測定結果を示すグラフである。 水素発生飲料の水素イオン濃度の測定結果を示すグラフである。 水素発生飲料の水素イオン濃度の測定結果を示すグラフである。 水素発生飲料の水素イオン濃度の測定結果を示すグラフである。 水素発生飲料の水素イオン濃度の測定結果を示すグラフである。
以下、水素発生組成物を示す実施例1、水素発生飲料を示す実施例2について説明する。
図1は、水素発生組成物の概念を示す図である。水素発生組成物は、粉体状の酸化剤1と還元剤3との混合物である。
酸化剤1は、脂肪酸、例えばリノール酸、の粉体である。水素発生組成物を人間が摂取するため、食品添加可能であることが好ましい。
還元剤3は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。ただし、水素化マグネシウム(MgH2)であってもよい。また他の水素化物(水素化カルシウム等)であってもよい。
水素発生組成物を水溶すると、または人間の体内に摂取すると、酸化剤1が水溶した酸性液が醸成され、酸性液と還元剤3とが反応して水素が発生する。
水溶又は体内摂取の前には、粉体である酸化剤1と還元剤3とは反応せず、水素発生能力は保たれる。
水素イオンの発生量及び発生時間は、酸化剤1と還元剤3との混合比率、水溶液中での酸化剤1と還元剤3の濃度(水溶液のpH)に依存して変化する。これらを調整して所望の発生量及び発生時間とすればよい。
出願人は、水素イオンを、抗酸化力を高める濃度で、24時間以上にわたって発生させることに成功した。その水素発生組成物を摂取することで、血液中の抗酸化力を、摂取前を100として、摂取後30分で115、摂取後4時間で145とすることができた。
以上に説明したように、本実施例の水素発生組成物は、人間の体内に摂取することにより、長時間にわたって抗酸化力を保つことができるものである。
なお、本実施例の水素発生組成物は、経口摂取するほかに、点滴用薬剤、入浴剤又は含水化粧品として活用することができる。
図2は、水素発生飲料の概念を示す図である。水素発生飲料は、ボトル4の本体に液体飲料2を入れ、キャップ5に還元剤3を保持したものである。
液体飲料2は、実施例1と同様の酸化剤1を水溶したものである。酸化剤1の濃度によってpHを調整することができる。本実施例ではpH=5.5とした。水素発生時間を長くするため、pHは中性に近くすること、具体的には5以上とすることが好ましい。
還元剤3は、実施例1と同様である。
液体飲料2と還元剤3とは分離されており、反応せず、水素発生能力が保たれる。
飲用の前に還元剤3を液体飲料2に投入することで、水素イオンの発生が開始する。飲用後、人間の体内において水素イオンの発生が継続する。
還元剤3を液体飲料2に投入する機構は、任意のものでよい。本実施例においては、キャップ5に還元剤3を保持し、飲用前にキャップ5にストローを貫通させることで還元剤3が液体飲料2に落下するものとする。但し、他の方法、例えばボトル4とは別の容器に還元剤を保持して飲用前に投入する方法によってもよい。投入前に液体飲料2と還元剤3とが分離され、投入後に水素の発生が開始するものであればいかなる方法であってもよい。
酸化剤1として各種脂肪酸を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
ラウリン酸(CH3(CH24COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式1)によってラウリン酸ナトリウムCH3(CH24COONaと水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素が生成される。
(式1)
2CH3(CH24COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH24COONa+B(OH)3+7H2
図3は本発明に係る水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)したグラフであり、この試験で用いた水素発生飲料はラウリン酸:水素化ホウ素ナトリウム=6.56:1.00の割合で混合した粉末を用いた。水溶液の溶存水素量は524.3ppmであった。測定条件などは以下に示す。
水素イオン濃度の測定条件
NAD+(1mmol):15ml
撹拌時間:1時間
試料投入量:0.0095g
測定結果
NADH(1mmol)のバンド面積:208.46
試料投入後のバンド面積:131.67
濃度計算
(1)NADHの試薬が100%の時
NADH(1mmol):NADH(1mmol)のバンド面積
=反応後の濃度X:反応後のバンド面積
1mmol:208.46=X:138.67
X=0.66521155
(2)NADHの試薬が88%の時
NADH(0.88mmol):NADH(0.88mmol)のバンド面積
=反応後の濃度X:反応後のバンド面積
0.88mmol:208.46=X:138.67
X=0.58538616
(1)と(2)の平均値=0.62529886
水素の反応個数
NADH(1mmol)=6.022×1020
試料の0.62529886mmolの水素の反応個数=Y
1:6.022×1020個=0.62529886:Y
Y=3.76554973×1020
試料1g当たりの反応個数
3.76554973×1020個/0.0095g=3.96373655×1022個/g
試料1g当たりの水素発生量
水素6.022×1023個=2g
試料1g当たりの反応個数は3.96373655×1022個なので、
試料1g当たりの水素発生量=0.1316g
試料400mgを水100mlに溶かした時の水素量
試料1g当たりの水素発生量は0.1316gなので、試料400mgの時の水素量0.1316g×0.4=0.05264g
溶存水素量は、0.05264/(100+0.4)×100=0.05243028%=524.3ppm
上記のように、大量の水素イオンが発生しているのは、(式1)において、水素イオンは水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)のみからではなく、ラウリン酸(CH3(CH24COOH)からも生じているからである。
(表1)は水素化ホウ素ナトリウムの量を変え且つ脂肪酸の添加の有無によって発生する水素量を比較したものであり、この表からも明らかなように、元々水素化ホウ素ナトリウムは水と接触することで水素を発生することは知られているが、脂肪酸を加えることで、水素発生量が大幅に増加することが分かる。
Figure 2017165636
図4は上記測定条件のうち、脂肪酸と水素化ホウ素ナトリウムを混合した試料の投入量を0.0128gとし、他の条件は前記と同様にして溶存水素量を測定した結果を示す図であり、図5は上記測定条件のうち、脂肪酸と水素化ホウ素ナトリウムの他に有機酸(アスコルビン酸)を混合した試料の投入量を0.0132gとし、他の条件は前記と同様にして溶存水素量を測定した結果を示す図である。
ここで、本発明の有機酸は官能基として、R-COOH、R-SO3H、R-OH、R-SHで表されるものを有する。(但し、Rは炭化水素基)
これら図4及び図5から、試料の投入量が少ない程、試料1g当たりの水素量が多くなり、また脂肪酸の他に有機酸を混合することで更に水素の発生量が増えることが判明した。
図6は上記測定条件のうち、脂肪酸と水素化ホウ素ナトリウムを混合した試料の投入量を0.0132gとし、他の条件は前記と同様にして溶存水素量を測定した結果を示す図であり、図7は上記測定条件のうち、脂肪酸と水素化ホウ素ナトリウムの他に有機酸(アスコルビン酸)を混合した試料の投入量を0.0111gとし、他の条件は前記と同様にして溶存水素量を測定した結果を示す図である。
これら図6及び図7からも、試料の投入量が少ない程、試料1g当たりの水素量が多くなり、また脂肪酸の他に有機酸を混合することで更に水素の発生量が増えることが判明した。
次に酸化剤1としてミリスチン酸(2CH3(CH212COOH)を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
ミリスチン酸(2CH3(CH212COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式2)によってミリスチン酸ナトリウム[2CH3(CH212COOHNa]と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、ミリスチン酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式2)
2CH3(CH212COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH212COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
次に酸化剤1としてパルミチン酸(2CH3(CH214COOH)を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
パルミチン酸(2CH3(CH214COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式3)によってパルミチン酸ナトリウム[2CH3(CH214COOHNa]と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、パルミチン酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式3)
2CH3(CH214COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH212COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
次に酸化剤1としてステアリン酸(2CH3(CH216COOH)を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
ステアリン酸(2CH3(CH216COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式4)によってステアリン酸ナトリウム[2CH3(CH216COOHNa]と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、ステアリン酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式4)
2CH3(CH216COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH216COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
次に酸化剤1としてリノレン酸(2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COOH)を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
リノレン酸(2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式5)によってリノレン酸ナトリウム(2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COONa)と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、リノレン酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式5)
2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3CH2(CH=CHCH23(CH26COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
次に酸化剤1としてリノール酸(2CH3(CH24(CH=CHCH23(CH26COOH)を、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
リノール酸(2CH3(CH24(CH=CHCH23(CH26COOH)が溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式6)によってリノール酸ナトリウム(2CH3(CH24(CH=CHCH23(CH26COONa)と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、リノール酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式6)
2CH3(CH24(CH=CHCH23(CH26COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH24(CH=CHCH23(CH26COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
次に酸化剤1としてオレイン酸(2CH3(CH27CH=CH(CH27COOHを、還元剤3として水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を用いた例を以下に示す。
オレイン酸(2CH3(CH27CH=CH(CH27COOHが溶解した液体飲料2は弱酸性を呈する。この液体飲料2に水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を加えると、以下の(式7)によってオレイン酸ナトリウム[2CH3(CH27CH=CH(CH27COONa]と水酸化ホウ素(B(OH)3)と水素(H2)が生成される。
尚、オレイン酸と水素化ホウ素ナトリウムの混合割合は6.56:1.00とした。
(式7)
2CH3(CH27CH=CH(CH27COOH+2NaBH4+6H2
→2CH3(CH27CH=CH(CH27COONa+B(OH)3+7H2
上記の水素発生飲料の溶存水素量を測定(NAD試験)した。結果はラウリン酸の時と同様に、大量の水素が長時間継続して発生した。
上記の水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)に代えて、水素化マグネシウム(MgH2)及び水素化カルシウム(CaH2)を用いて、上記と同様の試験を行った。結果は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)の場合と同様に、大量の水素が発生し、長時間持続した。
次に、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)に脂肪酸のみでなく有機酸を添加した場合について述べる。脂肪酸としてはリノレン酸及びラウリン酸を用い、有機酸としてはアスコルビン酸を用いた。
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)0.0012gにリノレン酸を添加し、アスコルビン酸は添加しない場合の溶存水素量を測定(NAD試験)した結果、1.678×1023/g(2220ppm)であった。
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)0.0013gにリノレン酸とアスコルビン酸を添加した場合の溶存水素量を測定(NAD試験)した結果、2.228×1023/g(2950ppm)であった。アスコルビン酸を添加することで、水素の発生量が約1.3倍になった。
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)0.0013gにラウリン酸を添加し、アスコルビン酸は添加しない場合の溶存水素量を測定(NAD試験)した結果、1.353×1023/g(1790ppm)であった。
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)0.0011gにラウリン酸とアスコルビン酸を添加した場合の溶存水素量を測定(NAD試験)した結果、1.650×1023/g(2180ppm)であった。アスコルビン酸を添加することで、水素の発生量が約1.2倍になった。
上記の理由は、水素化ホウ素ナトリウムに有機酸を加えることにより水素化ホウ素ナトリウムに含まれる水素が効率よく離れて脂肪酸と水素が反応し、より水素量が増加する。
尚、pHが低すぎると、極端に水素ガスが発生して脂肪酸と反応しなくなることを本発明者らは知見した。したがって、有機酸の添加量を加減することでpHを調整し、水素の発生量及び発生時間をコントロールすることができる。
以下の(表2)は水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)に対し、有機酸(脂肪酸)としてクエン酸、アスコルビン酸、ラウリン酸、リノール酸及び/又はリノレン酸を添加し、また炭酸塩として炭酸カリウム又は炭酸カルシウムを添加し、有機化合物としてクエン酸カリウム又はアスコルビン酸ナトリウムを添加した場合の、発生した水素の個数と溶存水素量を比較した表である。
ここで、本発明における有機化合物は、官能基として、R-COOM、R-SO3M、R-OM、R-SMで表されるものを有するものが考えられる。(但し、Rは炭化水素基、MはH以外のNa、K等の金属または金属塩)
この(表2)から水素化ホウ素ナトリウムを水に接触させる場合に比較して、有機酸(脂肪酸)、炭酸塩および有機化合物を添加することで、水素の発生量が大幅に増加することが分かる。
Figure 2017165636
以上詳細に説明したように、本実施例の水素イオン発生飲料は、飲用前に還元剤3を液体飲料2に投入することにより、飲用後の人間の体内において水素イオンの発生が継続する。実施例1と同様に、長時間にわたって抗酸化力を保つことができるものである。
水素を効率的に、かつ長時間にわたって発生させる水素発生組成物及び水素発生飲料であり、多くの個人による利用が考えられる。
1…酸化剤、2…液体飲料、3…還元剤、4…ボトル、5…キャップ。

Claims (6)

  1. 水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)又は水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)、水素化ホウ素アルミニウムAl(BH43、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)などの水素化物からなる還元剤に対し、酸化剤としての有機酸または脂肪酸、炭酸塩および有機化合物のうちの少なくとも1つを混合して構成され、水と接触することで前記還元剤を構成する水素よりも多量の水素を発生することを特徴とする水素発生組成物。
  2. 請求項1に記載の水素発生組成物において、前記酸化剤は、官能基として、R-COOH、R-SO3H、R-OH、R-SHで表されるものを有する(但し、Rは炭化水素基)ことを特徴とする水素発生組成物。
  3. 請求項2に記載の水素発生組成物において、前記酸化剤は、ココナッツオイル、マカダミアナッツオイル、亜麻仁油、エゴマ油、米ぬか油、オリーブオイル、ヘンプオイル、ヘンプシードオイル、MCT、ひまわり油、ごま油、ベニバナ油、アーモンドオイル、アルガンオイルまたはホホバオイルの何れかであることを特徴とする水素発生組成物。
  4. 請求項1に記載の水素発生組成物において、前記有機化合物は、官能基として、R-COOM、R-SO3M、R-OM、R-SMで表されるものを有する(但し、Rは炭化水素基、MはH以外のNa、K等の金属または金属塩)ことを特徴とする水素発生組成物。
  5. 請求項4に記載の水素発生組成物において、前記有機化合物は、アスコルビン酸塩またはクエン酸塩であることを特徴とする水素発生組成物。
  6. 水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)又は水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)、水素化ホウ素アルミニウムAl(BH43、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)などの水素化物からなる還元剤に対し、有機酸及び脂肪酸のうちの少なくとも1つと、炭酸塩および有機化合物のうちの少なくとも1つを混合し、この混合物を溶解した液体飲料であって、溶液内の反応によって前記還元剤を構成する水素よりも多量の水素を発生することを特徴とする水素発生飲料。
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