JP2017164964A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安定したインク回収を行うとともにインクの溶剤揮散量を低減することができるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インク粒子を吐出するノズル8と、ノズルから吐出され印字に使用されないインク10を回収するガター14と、ガターにて回収したインクを循環する循環部と、ノズルによる吐出を制御する制御部と、を備えるインクジェット記録装置であって、循環部には、複数の検出器が備えられており、制御部では、複数の検出器にて検出した複数の検出信号に基づき循環部におけるインクの滞留状態を検知する。【選択図】図4

Description

本発明はインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法に関する。
インクジェット記録装置は、ノズルから噴出するインクに振動を与えてインク粒子を発生させ、飛行するインク粒子に帯電・偏向させることにより、インク粒子の飛行軌道を制御し、被印字物へインク粒子を着弾させて記録を行う。また、コンティニュアス型のインクジェット記録装置では、インク粒子はノズルから連続的に噴出され、記録に使用されないインク粒子は、ノズルから対向した位置に設けられたガター部より回収される。回収ポンプにより生じる負圧により、ガターから接続されたインク回収経路を通って、インクが貯留されているインク容器に戻され、再度用いられる。
従来、ガターからインク粒子を回収する際には、インク粒子とともに周辺の空気も回収される。インク回収経路内には、回収されたインク粒子と空気が内在しており、インク粒子中の溶剤成分は空気に揮散する。揮散した溶剤成分を含む空気は、インク容器に到達後、インク容器から大気へと放出される。インク粒子とともに回収される空気の吸い込み量が多いほど、インク粒子中の溶剤成分の揮発が増加し、揮散した溶剤を補給するため溶剤消費量が増加する。
上記の問題に対し、溶剤消費量を低減する技術の一例として、先行技術文献1(特開2014-065203号)がある。この公報には、「インクが吐出されるノズルと、前記ノズルから吐出されて印字に使用されるインクを帯電させる帯電電極と、前記帯電電極で帯電されたインクを偏向させる偏向電極と、印字に使用されないインクを回収するガターと、前記ガターに接続しているインク回収経路と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記インク回収経路に接続し、圧力を発生させる圧力発生手段と、前記インク回収経路と前記圧力を発生させる手段との間に接続され、前記インク回収経路に発生している圧力を検出する圧力検出手段と、制御部と、を有し、前記圧力検出手段で前記インク回収経路に発生している圧力値を検出し、検出された圧力値に応じて、前記制御部で前記圧力発生手段の圧力値を制御することを特徴とする。」と記載されている。
特開2014-065203号
前記特開2014-065203号公報開示の技術では、インクの回収状態を回収経路中の圧力で推定し回収ポンプの制御を行っている。しかし、圧力センサを回収ガター付近に取り付けた場合、ガターからのインク溢れの恐れがある場合とない場合での圧力差が少なく正常に動作せずインク溢れが起こる可能性がある。また圧力センサは回収経路のようにエアーとインクが混じる経路では、構造上センサ部にエアーを含んでしまうため、正確に圧力を測定することができずインクの状態を正確に知ることができない。つまり、ガター付近にインクが溜まるとガターからのインク溢れの可能性が高まるが、ガターからある程度距離が離れた圧力センサ付近にインクが溜まったとしてもガターからのインク溢れの可能性は低い。しかし、従来技術では、ガター付近のインクの状態を知ることができないため、ガターからのインク溢れの可能性が低い状態でも、ガターからのインク溢れの可能性が高いと推定し、回収ポンプ回転数を制御してしまい、空気の吸い込み量が増加するため、インクの溶剤揮散量が増加してしまう問題がある。
本発明の目的は、効率良くインク回収を行うことのできるインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、インク粒子を吐出するノズルと、前記ノズルから吐出され印字に使用されないインクを回収するガターと、前記ガターにて回収したインクを循環する循環部と、前記ノズルによる吐出を制御する制御部と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記循環部には、複数の検出器が備えられており、前記制御部では、前記複数の検出器にて検出した複数の検出信号に基づき前記循環部におけるインクの滞留状態を検知することを特徴とする。
本発明により、効率良くインク回収を行うことのできるインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法を提供することができる。
インクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の原理を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の循環経路構成を示す図である。 本発明の実施形態1によるインクジェット記録装置の循環経路を示す図である。 本発明の実施形態1によるインクジェット記録装置の制御部の構成図である。 本発明の実施形態1によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2によるインクジェット記録装置において回収ポンプの回転数を決定する制御フローを示す図である。 本発明の実施形態3によるインクジェット記録装置の循環経路を示す図である。 本発明の実施形態4によるインクジェット記録装置の循環経路を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1はインクジェット記録装置100を示す斜視図である。インクジェット記録装置100には、外部には操作表示部3が備えら、上段には制御部6が備えられ、下段には循環系5が備えられた本体1と印字ヘッド2が備えられており、本体1と印字ヘッド2は導管4で接続されている。
ここでインクジェット記録装置100の原理について説明する。図2に示すように、インク容器18内のインクはポンプ25に吸引、加圧されてインク柱7となってノズル8から吐出される。ノズル8には、電歪素子9が備えられており、インクに所定の周波数で振動を加えてノズル8から吐出されるインク柱7を粒子化するようになっている。これにより生成されるインク粒子10の数は、電歪素子9に印加する励振電圧の周波数により決定され、その周波数と同数となる。インク粒子10は印字情報に対応した大きさの電圧を帯電電極11にて印加することで電荷を与えられるようになっている。帯電電極11で帯電させられたインク粒子10は偏向電極12間に生じる電界中を飛翔している間、帯電量に比例した力を受けて偏向し、印字対象物13へ向かって飛翔して着弾する。その際、インク粒子10は帯電量に応じて偏向方向の着弾位置は変化し、さらに偏向方向と直交する方向に生産ラインが印字対象物13を移動させることで、偏向方向と直交した方向にも粒子を着弾させることが可能となり、複数の着弾粒子によって、文字を構成し印字を行う。印字に使用されなかった。インク粒子10偏向電極12を直線的に飛翔して、ガター14により補足された後に経路を経由して、主インク容器18に回収される。
図3は、インクジェット記録装置100の循環系5とヘッド2を含む全体的な経路構成を示す説明図である。循環系5には、循環するインクを保持する主インク容器18が備えられており、主インク容器18には、主インク容器18内の液体が内部に保持されるのに適正な量である基準面レベルに達しているか否かを検知する液面センサ38が備えられている。主インク容器18には、インクを循環させるための経路101を介してインクの粘度を計測するための落下式粘度計である粘度測定器21に接続されている。
粘度測定器21は経路102を介して経路の開閉を行う電磁弁22に接続されており、電磁弁22は経路103を介してインクや溶剤の吸引、圧送に供されるポンプ25に接続されている。そして、ポンプ25は経路104を介してインク柱に混入している異物を除去するフィルタ28に接続されている。
フィルタ28は、経路105を介してポンプ25から圧送されたインクを印字するために適正な圧力に調整する減圧弁30に接続されており、減圧弁30は、経路106を介してインクの圧力を検出するための圧力センサ31に接続されている。
圧力センサ31は、導管4内を通る経路107を介して印字ヘッド2内に備えられたインクを吐出する吐出口を備えたノズル8に接続されている。
ノズル8のインク吐出方向には、ノズル8から吐出されたインク粒子10に印字する文字情報に応じた電荷量をインク粒子10に帯電させる帯電電極11が配置されている。帯電電極11により帯電させられたインク粒子10の飛翔方向側には、印字に使用されないために帯電、変更されずに直線的に飛翔するインク粒子10を補足するガター14が配置されている。
ガター14は、導管4内を通る経路108を介して循環系5内に配置されているインク中に混入している異物を除去するフィルタ29と接続されており、フィルタ29は、経路109を介してガター14により補足されたインク粒子10を吸引する回収ポンプ26と接続されている。そして、回収ポンプ26は、経路110を介して吸引したインク粒子10を主インク容器18に回収する
循環系5には、排気孔32が設けられており、排気孔32は経路150を介してインク容器18と接続されており、インク中の揮発した溶剤成分が経路150を介して、循環系5の外部に排気される。
また、循環系5には、ノズル8で生じるインクによる汚染の解消及びインクの濃度を調整するための溶剤を収容する溶剤容器20が備えられており、溶剤容器20は経路111を介して溶剤の吸引、圧送を行うポンプ27に接続されている。また、ポンプ27は、経路112を介して経路の開閉を行う電磁弁24に接続されており、電磁弁24は、経路113を介して主インク容器18に接続されている。
さらに、循環系5には、補充用のインクを保持する補助インク容器19が備えられており、補助インク容器19は、経路120を介して経路の開閉を行う電磁弁23に接続されている。そして、電磁弁23は経路121を介して経路103に接続されている。
つづいて本実施例におけるインクジェット記録装置の循環経路構成の概要を図4で、制御構成の機能図を図5で、回収ポンプ回転数制御フローについて図6を用いて説明をする。
インクジェット記録装置においては、回収ポンプの回転数は一定であるため、高温時のような回収性が悪い条件で十分な回収流量を確保できるように回転数が定められている。そのため、常温時においても回収ポンプの回転数を高くして負圧を大きくし、回収流量を多くせざるをえないため、余分に空気を回収することになり、インク粒子中の溶剤成分の揮散量が増加し、溶剤消費量が増加する課題がある。
図4において、26は回転数を可変できる回収ポンプであり、14はガターであり、29はフィルタであり、108はガターから回収されるインクが流れる経路であり、500は経路108のガターよりに接続されている導電性のブロックであり、510はブロック500に接続されている絶縁材料で作られた経路であり、501は経路510に接続されている導電性のブロックであり、511はブロック501に接続されている絶縁材料で作られた経路であり、502は経路511に接続されている導電性のブロックであり、512はブロック502に接続されている絶縁材料で作られた経路であり、503は経路512に接続されている導電性のブロックであり、513はブロック503に接続されている絶縁材料で作られた経路であり、504は経路513に接続されている導電性のブロックであり、514はブロック504に接続されている絶縁材料で作られた経路であり、505は経路514に接続されている導電性のブロックであり、515はブロック505とフィルタ29に接続されている経路であり、520はブロック500とブロック501に接続された電気抵抗測定手段であり、400は電気抵抗測定手段520で測定された抵抗値RAであり、522はブロック502とブロック503に接続された電気抵抗測定手段であり、401は電気抵抗測定手段522で測定された抵抗値RBであり、524はブロック504とブロック505に接続された電気抵抗測定手段であり、402は電気抵抗測定手段524で測定された抵抗値RCである。
図5において、本実施例におけるインクジェット記録装置100の制御部6の構成として、演算機能を有しインクジェット記録装置全体を制御するMPU601と、バス611によりMPU601を動作させるために必要なプログラムデータを記憶するROM602と、プログラム実行中に必要なデータを一時的に記録するRAM603と、印字内容や設定値などを入力する入力装置604と、入力装置604で入力された内容や状態などを表示する表示装置605と、ノズル8から噴出されたインクを粒子化させるためのノズル8に取り付けられた励振素子に与える励振電圧を発生させる励振電圧発生回路606と、インク粒子10に電荷を与えるための帯電電極11に与える帯電電圧を発生させる帯電電圧発生回路607と、帯電したインク粒子10を印字内容に合わせて偏向させるための偏向電極12に与える偏向電圧を発生させる偏向電圧発生回路608と、インクや溶剤の流れの改変を行う電磁弁の制御を行う電磁弁制御回路609と、全てのポンプを駆動するモーターを一定速度で回転させるためのポンプ制御基板610を備えている。
611はMPU601からデータ、アドレス信号、コントロール信号全てを伝送するバスラインであり、601〜610はバスライン611を介してデータ、信号の伝送のやりとりを行っている。前記電気抵抗測定手段から出力された抵抗値(滞留検知信号)RA400・RB401・RC402はバス611を介して、MPU601に伝送され、MPU601に格納されているプログラムに従い、後述する制御フローに基づいて回収ポンプの回転数のモードを決定する。バス611を介して前記情報をポンプ制御回路611に伝送し、回収ポンプ26の回転数を変化させる。
<インク滞留検知による制御>
図6に前述の電気抵抗測定手段から出力される抵抗値RA400、RB401、RC402をインプットとしてMPU601にて行われる制御フローの一例を示す。
電気的な抵抗値Rは抵抗体の比抵抗ρと、断面積Aおよび長さLによりR=ρ・L/Aの式で求められる。前記の式より抵抗値Rは抵抗体の表面積Aに反比例するため、長さLが一定であれば、経路内の抵抗値を測定することにより、チューブ内のインクの表面積を知ることができる。そのため、電気抵抗値を測定することでインクの滞留状況を検知することができる。
インクが滞りなくガター14から回収でき、かつ余分な空気の回収が行われていない状態の場合は、抵抗値はある閾値K1とK2(K1<K2)の領域内(K1<R<K2)を示す。前記領域内では、インクの回収性に問題がなく、かつガターへ余分に空気を回収しない状態となり、インク粒子中の溶剤成分の揮散量を低減でき、結果、溶剤消費量を抑えることができる。
前記抵抗値は、制御部に入力され、制御部は各抵抗値RA400、RB401、RC402を閾値K1あるいはK2と比較する。図6でも示しているとおり、回収ポンプ26の回転数制御はガターからの溢れ防止のため、ガターに近い抵抗測定器より出力された抵抗値から、閾値との比較を行い、閾値K1とK2に対して各抵抗値がK1<RA400<K2(S601、S603)、K1<RB401<K2(S605、S607)、K1<RC402<K2(S609、S611)、を示す場合、溶剤消費量が抑えられている状態のため、回収ポンプ26の回転数は変更しない(S613)。
また、閾値K1に対して抵抗値RA400≦K1となる場合、ガター14付近においてインクの回収量が足りず経路510内のインクが過剰になっており、回収不良が起こりえる状態のため、前記抵抗値RA400が閾値内に入るように、回収ポンプの回転数をあらかじめ設定した回転数Arpmに上げる(S604)。
また、閾値K1に対してK1<RA400<K2かつ抵抗値RB401≦K1となる場合、インクの回収量が足りず経路512内のインクが過剰になっている状態ではあるが、測定位置がガターから離れており、インク回収不良が起こる可能性がRA400≦K1の場合よりも低いため、前記抵抗値RB401が閾値内に入るように、回収ポンプ26の回転数をあらかじめ設定した回転数(A>B)Brpmに上げる(S608)。
同様に、閾値K1に対してK1<RA400<K2、K1<RB401<K2かつ、抵抗値RC402≦K1となる場合、インク回収不良が起こる可能性がRB401≦K1の場合よりも低いため、前記抵抗値RC402が閾値内に入るように、回収ポンプ26の回転数をあらかじめ設定した回転数(A>B>C)Crpmに上げる(S610)。
一方、閾値K2に対して、RA400≧K2の場合はガター付近の経路内の空気が過剰であり、余分に空気を回収している状態となるため、揮散量を低減するために、前記抵抗値RA400が閾値内に入るように、回収ポンプ26の回転数をあらかじめ設定した回転数Drpmに下げる(S602)。
同様に、閾値K1に対して抵抗値RB401≧K2となる場合、余分な空気を吸っている状態ではあるが、測定位置がガターから離れており、回収ポンプ26の回転数を過度に下げるとインク回収不良が起こる可能性があるため、前記抵抗値RB401が閾値内に入るように、回収ポンプ26の回転数をあらかじめ設定した回転数(E>D)Erpmに下げる(S606)。
同様に、閾値K2に対して抵抗値RC402≧K2となる場合、回収ポンプ26の回転数をあらかじめ設定した回転数(F>E>D)Frpmに下げる(S612)。
上記のように、設置位置の異なる3個の電気抵抗測定器により測定された電気抵抗に基づいて制御を行うことにより、ガター14からのインク溢れを防止するための回収ポンプ回転数を必要最低限にすることができ、かつ、余分な空気の吸い込みが抑えられ、最低限の溶剤消費量を実現することができる。
なお、複数のインク滞留検知手段による回収ポンプの制御について電気抵抗測定器を3個備えているインクジェット記録装置で説明を行っているが、複数のインク滞留検知手段は3個に限定されるものではなく、必要に応じて変更可能である。インク滞留検知手段を増やす場合は、より精度よくインクの滞留状態を知ることができ、インク溢れを防止しつつ回収流量を低減することができる。
さらに閾値K1、K2はそれぞれの測定箇所に応じて最適な値が変わる可能性があるため個別に設定できるものである。本実施例では、予め定められた値として記載したが、外部から入力された値であってもよい。
また本実施例中でポンプ回転数A・B・C・D・E・F・Gはあらかじめ決められたものであるが、電気抵抗値の測定結果から算出された回転数や、外部から入力された回転数での動作も可能である。
本実施例では、インクジェット記録装置に複数備えられた、経路内電気抵抗測定値と、測定箇所に基づいた回収ポンプの回転数制御について説明を行う。
図7、図8、図9、図10、図11、図12は、は前述の電気抵抗測定手段から出力される抵抗値RA400、RB401、RC402をインプットとしてMPU601にて行われる制御フローであり、図7は抵抗値RA400が、K1<RA400<K2となりガター14付近における回収状況が最適な場合の制御フローの一部を示す。
<インク滞留検知箇所による制御>
抵抗値と測定箇所の情報を組み合わせることにより、インクの滞留が経路全体で起きているか、局所的に起きているかを区別することができ回収量を最適化することができる。例をあげると図7において、抵抗値がK1<RA400<K2、RB401≧K2、RC402≧K2となる場合(S709でYes)は、ガター14よりではない電気抵抗測定器522、524から出力された電気抵抗値RB401、RC402は経路内の空気が多い状態を示しており、ガターよりの電気抵抗値RA400は最適な回収状態を示しており、経路全体としては経路内の空気が多いため回収ポンプ26の回転数をTrpmに下げる(S715)。
一方抵抗値がK1<RA400<K2、K1<RB401<K2、RC402≧K2となる場合は、ガター14よりではない電気抵抗値、RC402が経路内の空気が多い状態を示しているが、ガターよりの電気抵抗値RA400とガターよりではない抵抗値RB401は最適な回収状態を示しているため、経路全体としては最適に近い回収状況にあり、回収ポンプ26の回転数を過度に下げると、インクの滞留により、ガターからのインク溢れが起こる可能性があるため、回収ポンプ26の回転数(T>P)をPrpmに下げる(S713)。
例にあげた(S713、S715)以外については詳細な説明を省略するが、S713、S715と同様に、抵抗値と測定箇所の情報を組み合わせることにより最適な回収ポンプ回転数の設定を行うことが可能となる。図7〜12に示すように、経路内電気抵抗測定値と、測定箇所に基づき回収ポンプの回転数制御(G>H>I>J>K>L>M>N>O>P>Q>R>S>T>U>V>W)を行うことで、ガター14からのインク溢れを防止するための回収ポンプ回転数を必要最低限にすることができ、余分な空気の吸い込みが抑えられ、最低限の溶剤消費量を実現することができる。
本実施例では、インクジェット記録装置に複数備えられた、経路内電気抵抗測定値を、流量計によるインク滞留検知手段に置き換えた場合について説明を行う。
本実施例におけるインクジェット記録装置の制御構成の循環経路構成の概要を図13を用いて説明する。
図13において、108はガターから回収されるインクが流れる経路であり、1300は経路108のガターよりに接続されている流量計、1310は流量計1300に接続されている経路であり、1301は経路1310に接続されている流量計であり、1311は流量計1301に接続されている経路であり、1302は経路1311に接続されている流量計であり、1312は流量計1302とフィルタ29に接続されている経路であり、1320は流量計1300から出力される流量測定値FAであり、1321は流量計1301から出力される流量測定値FBであり、1322は流量計1302から出力される流量測定値FCである。
回収ポンプ26とガター14の間にある経路は、インクが滞りなくガター14から回収でき、かつ余分な空気の回収が行われていない状態の場合は、流量Fはある閾値K1とK2(K1<K2)の領域内(K1<F<K2)を示す。そのため、流量Fを測定することで回収経路内の滞留状況を知ることができ、実施例1の<インク滞留検知による制御>、実施例2の<インク滞留検知箇所による制御>と同様の制御を行うことができる。
本実施例では、インクジェット記録装置に複数備えられた、経路内電気抵抗測定値を、光検出器によるインク滞留検知手段に置き換えた場合について説明を行う。
本実施例におけるインクジェット記録装置の制御構成の循環経路構成の概要を図14を用いて説明する。
図14において、108はガターから回収されるインクが流れる経路であり、フィルタ29と接続されている。1400は経路108ガター付近に設置され、経路108に光を当てている光源であり、1401は、1401は光源1400とフィルタ29の間に設置され、経路108に光を当てている光源であり、1402は光源1401とフィルタ29の間に設置され、経路108に光を当てている光源であり、1410は光源1400の発光部と経路108を挟んで一直線上に配置された光検出器であり、1411は光源1401の発光部と経路108を挟んで一直線上に配置された光検出器であり、1412は光源1402の発光部と経路108を挟んで一直線上に配置された光検出器であり、1420は光検出器1410から出力される信号LAであり、1421は光検出器1411から出力される信号LBであり、1422は光検出器1412から出力される信号LCである。
回収ポンプ26とガター14の間にある経路は、インクが滞りなくガター14から回収でき、かつ余分な空気の回収が行われていない状態の場合は、光源からの光は、経路108中のインクにより一定の割合で遮られるため光検出器の信号Lはある閾値K1とK2(K1<K2)の領域内(K1<L<K2)を示す。そのため、光検出器の信号を測定することで回収経路内の滞留状況を知ることができ、実施例1の<インク滞留検知による制御>、実施例2の<インク滞留検知箇所による制御>と同様の制御を行うことができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStAteDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1インクジェット記録装置本体、2印字ヘッド、3操作表示部、4導管、5インクジェット記録装置循環系、6インクジェット記録装置制御部、7インク柱、8ノズル、9電歪素子、10インク粒子、11帯電電極、12偏向電極、13印字対象物、14ガター、18主インク容器、19補助インク容器、20溶剤容器、21粘度測定器、22、23、24電磁弁、25、27ポンプ、26回収ポンプ、28、29フィルタ、30減圧弁、31圧力センサ、32排気口、38液面センサ、100インクジェット記録装置、400抵抗値RA、401抵抗値RB、402抵抗値RC、500、501、502、503、504、505導電性ブロック、1300、1301、1302流量計、1400、1401、1402光源、1410、1411、1412光検出器

Claims (12)

  1. インク粒子を吐出するノズルと、
    前記ノズルから吐出され印字に使用されないインクを回収するガターと、
    前記ガターにて回収したインクを循環する循環部と、
    前記ノズルによる吐出を制御する制御部と、
    を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記循環部には、複数の検出器が備えられており、
    前記制御部では、前記複数の検出器にて検出した複数の検出信号に基づき前記循環部におけるインクの滞留状態を検知することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
    前記複数の検出器は、電気抵抗測定手段、流量計または光検出器のいずれかであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
    前記循環部は、前記ガターにて回収したインクを循環するための回収ポンプを備え、
    前記制御部では、該インクの滞留状態の検知結果に基づき前記回収ポンプの回転数を決定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
    前記制御部では、予め定めた閾値を用いて前記循環部におけるインクの滞留状態を検知することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
    前記制御部は、該複数の検出信号と該複数の検出信号を検出した検出器の配置位置とに基づき前記回収ポンプの回転数を決定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1記載のインクジェット記録装置であって、
    前記複数の検出器では、前記循環部の異なる複数の位置における検出信号を検出することを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. インク粒子を吐出する吐出工程と、
    前記吐出工程にて吐出され印字に使用されないインクを回収する回収工程と、
    前記回収工程にて回収したインクを循環する循環工程と、
    前記吐出工程における吐出を制御する制御工程と、
    を備えるインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、複数の検出器にて検出した複数の検出信号に基づきインクの滞留状態を検知することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  8. 請求項7記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、電気抵抗測定手段、流量計または光検出器のいずれかにより構成される前記複数の検出器にて該複数の検出信号を検出することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  9. 請求項7記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、該インクの滞留状態の検知結果に基づき、前記循環工程にてインクを循環させる回収ポンプの回転数を決定することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  10. 請求項7記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、予め定めた閾値を用いて前記循環工程におけるインクの滞留状態を検知することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  11. 請求項7記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、該複数の検出信号と該複数の検出信号を検出した検出器の配置位置とに基づき前記回収ポンプの回転数を決定することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  12. 請求項7記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記制御工程では、前記循環工程にてインクが循環する部分のうちの異なる複数の位置における検出信号を検出することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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