JP2017163303A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】交換レンズに対応した撮像装置において、エクステンダーを内蔵させて電子ズーム時の画像劣化を低減すること。【解決手法】交換可能な光学系と、光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像素子と、光学系の焦点距離を伸ばすエクステンダーを内蔵する撮像機構と、撮像機構のエクステンダーの挿抜動作を制御する制御手段と、撮像装置に装着された光学系の情報を取得する取得手段と、撮像素子で撮像した被写体の像をデジタル処理によって拡大する電子ズーム手段と、電子ズーム手段によって拡大される被写体の像の解像度を算出する算出手段と、取得手段により取得した光学系の情報と、算出手段により算出した解像度情報を用いて電子ズーム手段の閾値を設定する閾値設定手段と、閾値設定手段によって設定した閾値に基づいて、制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行うことことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、レンズの交換が可能でかつエクステンダーを内蔵させた撮像部と電子ズームを用いて画角を変更させることができる撮像装置およびその制御方法に関する。
撮像光学系であるレンズを着脱可能にした交換レンズ式の一眼レフデジタルカメラに代表される撮像装置がある。撮影の状況、シーンに応じて広角、望遠、マクロなどのレンズを選択しながら撮影を行っていく。また、レンズの焦点距離を伸ばすために使用するテレコンバージョンレンズ、エクステンダーも知られている。
一方、インターネットやイントラネットの普及、高速化によってネットワークを利用した動画像や音声の配信が行われ、その技術を利用し撮影した映像や音声は蓄積サーバに保存し管理を行うネットワークカメラがある。このネットワークカメラには、取得した撮影画像からトリミング処理を行って画像を切り抜き、画像を引き伸ばすことによって大きくする電子ズーム機能を搭載した装置が知られている。
近年、ネットワークカメラにおいても、撮影範囲の拡大やより遠くの被写体を撮影するために、撮影シーンに応じてレンズの交換を行うことが想定されている。さらに、交換レンズとエクステンダーを利用して超望遠を実現することも可能である。上記より、今後のネットワークカメラではエクステンダーを内蔵する機構を搭載し、かつ交換レンズに対応可能とした装置が要求される。
特許文献1では、交換式のズームレンズとズームレンズに搭載されているエクステンダーを用いて、エクステンダーを挿抜する際に発生する焦点距離のずれを電子ズームを用いて補完することによってスムーズな切り替えを行っている。
また、特許文献2では、交換レンズのレンズ特性とエクステンダーのレンズ特性を取得して、両者の特性から発生する画像劣化を補正する補正データを生成している。
しかしながら、上記の特許文献1に開示された従来技術では、光学ズームとエクステンダーの切り替え時に発生する焦点距離のずれを電子ズーム処理によって補うが、光学ズームとして自動ズームを行えない場合の処理に関しては言及されていない。また、電子ズームの画像の解像度を確認しながら、エクステンダーの挿抜を行うといった処理は行っていない。
一方、上記の特許文献2に開示された従来技術においても、ズームレンズ、エクステンダーレンズの特性情報から画像劣化分を補正しているが、電子ズームの処理の状況を見ながらエクステンダーの制御を行う処理は行っていない。
本発明は、電子ズーム時の画質(解像度)劣化を加味しながら、エクステンダーの挿抜処理を行うことで、ユーザ所望のズーム処理を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
外部装置とネットワーク経由で通信する撮像装置であって、交換可能な光学系と、前記光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像素子と、前記光学系の焦点距離を変更するエクステンダーを内蔵する撮像機構と、前記撮像機構のエクステンダーの挿抜動作を制御する制御手段と、撮像装置に装着された前記光学系の情報を取得する取得手段と、前記撮像素子で撮像した被写体の像をデジタル処理によって拡大する電子ズーム手段と、前記電子ズーム手段によって拡大される被写体の像の解像度を算出する算出手段と、前記取得手段により取得した光学系の情報と、前記算出手段により算出した解像度情報を用いて前記電子ズーム手段の閾値を設定する閾値設定手段と、前記閾値設定手段によって設定した閾値に基づいて、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行うことを特徴とする。
外部装置とネットワーク経由で通信する撮像装置であって、交換可能な光学系と、前記光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像素子と、前記光学系の焦点距離を変更するエクステンダーを内蔵する撮像機構と、前記撮像機構のエクステンダーの挿抜動作を制御する制御手段と、撮像装置に装着された前記光学系の情報を取得する取得手段と、前記撮像素子で撮像した被写体の像をデジタル処理によって拡大する電子ズーム手段と、前記電子ズーム手段によって拡大される被写体の像の解像度を算出する算出手段と、前記取得手段により取得した光学系の情報と、前記算出手段により算出した解像度情報を用いて前記電子ズーム手段の閾値を設定する閾値設定手段と、前記閾値設定手段によって設定した閾値に基づいて、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行うことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、エクステンダーの挿入と電子ズームの制御によって、画質を加味したズーム処理を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照して説明を行う。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は本発明における撮像装置の構成図である。
本発明における撮像装置は、撮像本体部100と、本体部に内蔵されたエクステンダー101、交換レンズ102によって構成されている。100〜102の装置を撮像装置とする。この撮像本体部100は、IPネットワーク網103を介してサーバ104に接続される。サーバ104には、撮像本体部100の映像データを表示するモニタ装置105と映像データや制御データなどの様々なデータを保管するストレージ106が接続されている。
サーバ104によって、撮像パラメータ変更や各駆動部の駆動指示、映像ストリーミング開始等の各種コマンドを送信し、IPネットワーク網103を介して撮像本体部100の制御やエクステンダー101の挿抜処理等を行う。尚、図示はしていないが、サーバ104には、外部インタフェースであるマウスやキーボードなどの外部デバイスによってコマンドの入力や操作を行っている。撮像本体部100やエクステンダー101はそれらのコマンドに対するレスポンスや映像ストリーミングをサーバ104に送信する。
図2は本発明における撮像装置の制御にかかる構成を示すブロック図である。
図2において、撮像本体部200は図1の撮像本体部100に対応している。交換レンズ209は図1の交換レンズ101に対応している。エクステンダー201は、撮像本体部200に内蔵されている。後述する切り替え機構によってエクステンダー201の挿抜が行われて、焦点距離を1.4倍や2.0倍などへ変更することが可能である。
撮像素子202は、交換レンズ209とエクステンダー201を通過して、結像させた光を電荷に変換し、電気信号として伝送する。画像処理部203は、撮像素子202から出力されたアナログ信号をデジタル信号へ変換したり、映像信号の画質を高める処理や、撮像素子202に対して、蓄積した電荷をクリアするリセット信号を出力する等の処理を行う。
CPU204(Central Processing Unit:中央演算処理装置)は、画像処理部203からの電気信号を受け、後述するネットワークI/F206を介してネットワーク上に映像データを送信するために圧縮処理や符号化処理を行う。また、入力された画像信号の解析処理を行ったり、電子ズーム処理を行う。ここで、電子ズームは画像の一部分を切り取るトリミング処理を行い、トリミングした画像を指定サイズまで拡大する処理である。拡大する際には、トリミングした画像ではデータが少ないため、周囲のデータから推測して補完する処理を行っている。さらに、後述する記憶部205とのデータのやり取りや後述する駆動系制御部206の駆動指示、交換レンズ209内の制御部214との通信処理を行っている。
記憶部205は、指定したアドレスに書き込みを行うことが可能である。また、指定したアドレスから読み出しが可能な記憶装置(SDRAM等)や不揮発性のデータの中から指定されたアドレスのデータを読み出す機能をもった記憶装置(FlashROM等)によって構成されている。本実施例において、SDRAMは高速な書き込みと読み出しが可能であるため、各制御部に施されるプログラムやデータが記憶され、各種のプログラムを実行する作業領域としても使用される。また、FlashROMなどの不揮発性記憶素子は各種プログラムやデータの永続的な記憶領域として使用される。
駆動系制御部206は、後述する駆動部207や切り替え機構208の制御を行う。ネットワークカメラには、撮像本体部100を水平方向に回転可能なパン機構や垂直方向に回転可能なチルト機構を含むものがあり、駆動を制御している。
駆動部207は前記パン機構、チルト機構等を実現するために、ステッピングモーターやパルスモーターを使用して駆動させている。モーターに関しては、その他にDCモーターや超音波モーターなども用いることができる。
切り替え機構208は、エクステンダー201の挿抜動作を行う。CPU204の指示に従って、駆動系制御部206からの制御信号をもとに挿入動作、抜去動作を行う。ここで、エクステンダー201の挿入動作を行うと、焦点距離とフランジバックが伸びてしまいピントが合わない現象が発生する。フランジバックとはレンズのマウント面から撮像素子までの距離である。この焦点距離とフランジバックの伸びに対して、図示はしていないが、予めフランジバックの伸び分を算出し、伸び分を撮像素子202を移動させる処理を行うことで補う。または、伸び分を加味した撮像素子202の位置を設定しておき、エクステンダーが抜かれた際には、ダミーガラス(不図示)を挿入して光路長を確保することで対応する。
交換レンズ209は、内部に撮像光学系210(以降、レンズとする場合もある)、絞り211によって構成されている。撮像光学系210にはズーム光学系やフォーカス光学系などを含んでいる。交換レンズ209には不図示のズームリングが設けられており、回転操作を行うことで撮像光学系204の特にズーム光学系を光軸方向に動作させることで焦点距離の調整を行っている。一般的に交換レンズのズーム制御に関しては、ズームの速度やレンズの大きさから、ズームリングを手動で動作される方式が多い。この焦点距離の位置情報は、エンコーダ212によって検出している。
検出したズーム光学系の位置情報は後述する制御部214へ伝送される。制御部214はエンコーダ212との通信によってズーム位置情報を受信する。また、撮像本体部200のCPU204からの制御信号によって、絞り211の制御動作やフォーカスの制御動作指示を行う。記憶部213には、レンズ位置情報や交換レンズ201のレンズ情報を格納し情報の出し入れを行う。ここでレンズ情報は、例えば、レンズの型名、レンズの焦点距離(ズーム量など)情報、重量、機能(電気信号によるフォーカス、絞り制御など)などの情報を指している。以上、図1、図2を用いて本発明の実施例の構成を示してきた。
次に図3のフローチャートと図4のエクステンダー挿入タイミングと電子ズームと解像度レベルの関係性を用いて本実施形態の詳細な説明を行っていく。本実施の形態では、電子ズームを行っていき、ある閾値でエクステンダー201の挿入を行う際の一連の流れを説明する。本実施例では挿入指示を説明しているが、抜去指示の際も同様の処理とする。
まず、図4に関して説明を行う。図4の横軸は焦点距離を示していて、例として焦点距離50mmレンズが装着されていることを示している。縦軸は電子ズームの倍率と電子ズーム倍率に応じた解像度レベルを示している。横軸の焦点距離は実際の光学系レンズの距離ではなく、電子ズームの倍率に応じて換算された相当値としている。例えば、装着されている50mmのレンズを電子ズームで2倍にすると、100mm相当の焦点距離となることを示している。また、縦軸の電子ズームは、例として8倍までのズーム倍率を保持していることを示している。
解像度レベルに関しては、今回は例として、電子ズームが2倍までの位置を高画質領域とし、2倍から4倍までの位置を中画質領域とし、4倍より大きい位置を低画質領域としている。これら、焦点距離、電子ズーム倍率、解像度レベルに関しては今回に限るものではなく実際に使用される撮像光学系の情報や、撮像本体部の情報によって変更される。
図4の1001は焦点距離50mmレンズに対して、電子ズームを1倍から8倍までズームした際の焦点距離を示した直線である。例えば、電子ズームを6倍した焦点距離は300mmとなることを示している。1001の破線部分は、今回は使用していないが、電子ズーム6倍から8倍もズーム処理をすることができることを示している。
一方、1002はエクステンダーを挿入した際の電子ズームを1倍から8倍した際の焦点距離を示した直線である。ここで、エクステンダーは2倍のエクステンダーを挿入した際を例として説明していく。例えば、2倍のエクステンダーを挿入し、電子ズームを3倍した場合、焦点距離は300mmとなることを示している。
1003は、電子ズームが2倍の状態でエクステンダーを挿入する箇所を示している。ここで、エクステンダーを挿入する光学的に2倍のエクステンダーが挿入されるために、一旦、エクステンダーの倍率分(今回の例では2倍分)電子ズームの倍率を下げている。1006は前記エクステンダーの倍率分電子ズームの倍率を下げた箇所を示している。1006から電子ズーム8倍までズームを行うことができるため、1003でエクステンダーを挿入した場合は、焦点距離800mm相当までズームを行うことができる。また、エクステンダーを挿入していない場合、解像度レベルの高画質領域は、焦点距離が100mmまでとなるが、エクステンダーを挿入することで、200mmまで伸ばすことができる。
同様に、1004は、電子ズームが4倍の状態でエクステンダーを挿入する箇所を示していて、1007は前記エクステンダーの倍率分電子ズームの倍率を下げた箇所を示している。エクステンダーを挿入していない場合、解像度レベルの中画質領域は、焦点距離が100mmから200mmまでとなるが、エクステンダーを挿入することで、200mmから400mmまで伸ばすことができる。
また、1005は、電子ズームが6倍の状態でエクステンダーを挿入する箇所を示していて、1008は前記エクステンダーの倍率分電子ズームの倍率を下げた箇所を示している。エクステンダーを挿入していない場合、解像度レベルの低画質領域は、焦点距離が200mmから400mmまでとなるが、エクステンダーを挿入することで、400mmから800mmまで伸ばすことができる。
以上、図4を用いて本実施形態のエクステンダー挿入のタイミングと電子ズームと解像度レベルの関係性をしめしてきたが、エクステンダーを抜去する際も同様の処理を行うことができる。
次に、上記の処理を図3のフローチャートを用いて説明していく。
まず、交換レンズ209が接続されたことを確認して、交換レンズ209の制御部214から接続された交換レンズ情報を取得する(S301)。
取得した交換レンズ情報から、交換レンズのズーム位置、焦点距離情報を用いて、電子ズームを行う際の画像の解像度レベルを設定する(S302)。図4で示した通り、今回は例として、電子ズーム2倍までを高画質領域、電子ズーム2倍から4倍までを中画質領域、4倍から8倍までを低画質領域とする。
S302で設定した解像度レベルから、電子ズーム閾値を設定する(S303)。例えば、解像度レベルを高解像度モードとした時に、エクステンダーの挿抜を行うための電子ズーム閾値は、2倍と設定される。同様に、解像度レベルを中解像度モードとした時に、エクステンダーの挿抜を行うための電子ズーム閾値は4倍と設定され、解像度レベルを低解像度モードとした時に、エクステンダーの挿抜を行うための電子ズーム閾値は8倍と設定される。
ユーザによって電子ズーム指示に基づいて電子ズーム処理を実行する(S304)。
ユーザの電子ズーム処理がS303で設定した電子ズーム閾値を超えたかどうかを判定する(S305)。電子ズームが閾値を超えていない(NO)場合は、電子ズーム処理を続行する。
電子ズームが閾値を超えた(YES)場合、エクステンダーの利用をする(YES)かしない(NO)かの判定を行う(S306)。ここで、本実施の形態では、解像度レベルの設定から、利用するかしないかの判定を行うが、別途、撮像装置の設定にて予め使用フラグを立てておき、設定するかしないかの選択をしておくでも良い。
エクステンダーの利用をする場合、一旦、電子ズームの処理を停止する(S307)。
その後、CPU204からの指示によりエクステンダー挿入信号送信を行う(S308)。
挿入信号を受けた駆動制御部206は、切り替え機構208へエクステンダー挿入指示を行い、エクステンダーが挿入される(S309)。
エクステンダーが挿入されたら、電子ズーム処理を行い、S302で設定した解像度レベル範囲内での電子ズーム処理を行う(S310)。ここで、エクステンダーが挿入され場合、画像が乱れるため、現在の電子ズーム倍率からエクステンダーの倍率分を引き、違和感のない電子ズーム倍率で電子ズーム処理の再開S310を行う。
一方、S306のエクステンダー利用で、利用しない設定を行った場合は、電子ズーム処理を継続する(YES)かしない(NO)かの判定を行う(S311)。
ユーザが継続して電子ズーム指示を出し続けた場合、電子ズーム継続と判定して、電子ズーム処理を実行する(S312)。これは、解像度が指定レベルより低下してしまうが、拡大処理を行いたい場合に、電子ズームの限界値まで拡大することを意味している。電子ズームを継続しない場合は、そこで終了する。
以上の処理を行うことで、解像度レベルを加味した、エクステンダーの挿抜処理と電子ズームの制御によって、ユーザ所望のズーム処理を行うことができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態におけるカメラの構成については、第1の実施形態における図1〜図2に示すものと同等であるため説明は省略する。
第2の実施形態におけるカメラの構成については、第1の実施形態における図1〜図2に示すものと同等であるため説明は省略する。
上述した第1の実施形態では、解像度レベルを加味したエクステンダーの挿抜処理と電子ズーム制御を説明してきた。これに対し第2の実施の形態では、エクステンダーの挿入による露出量の低下に対しての対応を行っていく。
図5にエクステンダー切り替え時の露出量の説明図を示す。1001〜1008に関しては、図4で示した図と同様であるため、説明は省略する。
エクステンダーを挿入すると、エクステンダーの倍率が2倍のものであると、レンズの明るさを示す絞り値(F値)換算で1段分露出量が低下する。つまり、F値2.0のレンズを使用している状況で、エクステンダーを挿入すると、F値2.8相当の露出量となってしまう。そこで、エクステンダーの挿入のタイミングでF値を小さくすることによって露出低下分を補う。
2001は、電子ズーム2倍(焦点距離100mm)時にエクステンダーを挿入した際の発生する露出量の低下分を、F値を小さくする(F値2.8からF値2.0へ)タイミングを示している。
同様に2002は、電子ズーム4倍(焦点距離100mm)時にエクステンダーを挿入した際の発生する露出量の低下分を、F値を小さくする(F値2.8からF値2.0へ)タイミングを示している。
さらに2003は、電子ズーム6倍(焦点距離100mm)時にエクステンダーを挿入した際の発生する露出量の低下分を、F値を小さくする(F値2.8からF値2.0へ)タイミングを示している。
上記のタイミングでF値を操作することによってエクステンダーの挿入時に発生する露出量の低下分を補うことができる。
尚、本実施の例では、F値を1段分小さくする処理にて説明をしたが、この他にも、撮像素子の信号レベルを増減するゲイン処理を行い、1段分増幅することでも対応可能であり、エクステンダーの抜去時は逆にF値を大きくする処理を行うことで露出量の変化をなくすことが可能である。
次に、周囲の明るさに関しての対応を図6を用いて説明する。
601は撮影環境が明るい時のエクステンダー挿入前の電子ズームの移動方向を、602は撮影環境が明るい時のエクステンダー挿入後の電子ズームの移動方向を示している。
603はエクステンダー挿抜のポイントを示している。604は撮影環境が暗い時の電子ズームの移動方向を示している。
605は電子ズームが左側から右側にかけて、広角側から望遠側へ移動していく様子を示している。エクステンダーを挿入することでレンズの明るさが落ちてしまうため、前記絞り値が撮像装置の限界まで開いている場合や、ゲイン処理が限界値まで設定している際には、エクステンダーの挿入を許可しない処理とする。この明るさ情報は、撮影画像から被写体の輝度情報を取得して、数値化を行い、エクステンダーを使用するかしないかの判定を行うための閾値を設定する。または、撮像装置に照度センサを実装して、その照度情報から閾値を決めてもよい。
以上の処理を行うことで、エクステンダーの挿入による露出量の低下に対して、絞り値を変更することと撮影環境の輝度情報を加味したエクステンダー制御を行うことができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態におけるカメラの構成について、第1の実施形態における図1〜図2に示すものと同等であるため説明は省略する。
上述した第1〜2の実施形態では、電子ズームの解像度を上げるための、エクステンダーの挿抜時の動作の説明を行ってきた。これに対して第3の実施形態では、ユーザインタフェースを利用してエクステンダーの挿抜を行う際の説明を行っていく。
図7のユーザインタフェースの一例を用いて本実施形態における詳細な説明を行っていく。
700はユーザインタフェースの表示画面となっており、図1の撮像本体部100での撮影画像がサーバ104を介してモニタ装置105に表示されている様子を示している。701は撮像本体部100が撮影している撮像画面、702、703はそれぞれ、チルト機構、パン機構の方向を指示する操作バーとなっており、バー内部の印をそれぞれ上下、左右にスライドすることで撮像本体部100の方向を変化させることができる。
704は、撮像本体部100の各種設定を行うことができる。例えば画質の設定や、フォーカス設定などの基本設定やエクステンダーの利用をするかしないかの設定なども行う。また撮像本体部100からの動作コメント(現在の撮影方向位置、動作状態)などが表示される。
705は電子ズームの指示を行う操作バーとなっており、電子ズームとエクステンダーを合わせたズーム率を示している。バー内部の印をプラス方向にスライドさせると、望遠側にズーム処理を行い、マイナス方向にスライドさせると広角側にズーム処理を行う。
706は、エクステンダーの挿抜箇所を示している。704内の点線の箇所にてエクステンダーの挿抜動作を行う。704でエクステンダーを使用する設定にしている際に、この点線をプラス方向に超えるとエクステンダーを挿入し、マイナス方向に超えるとエクステンダーを抜去する。高画質モード、中画質モード、低画質モードにより設定されたエクステンダーの挿抜位置が変わる。操作バー705内のエクステンダーの挿抜位置を示す点線706の位置は、各画質モードにより変わる。
以上のユーザインタフェースを利用することでユーザにもエクステンダーの挿抜されるタイミングが視覚的に知らせることが可能となる。
さらに、図8の外部インタフェースを用いたエクステンダー挿抜動作の説明を行っていく。図8の700〜706に関しては図7と同様のため、説明は省略する。
図8について、外部インタフェースであるマウス800の左クリックを押されている状況の説明を行う。マウス800の左クリックを押した状態で、電子ズームの操作バー705中の印を操作すると、操作駆動範囲は801で示す、706のエクステンダー挿抜箇所までの範囲までとなる。これは、エクステンダーを使用しないことを意味しているため、706までの範囲でとどめることとしている。
一方、マウス802では、左クリックと同時に右クリックが押されている様子を示している。この状態で電子ズームの操作バー705中の印を操作すると、操作駆動範囲は803で示す範囲まで操作することが可能となる。マウス802の左右クリックを同時押しすることでエクステンダーの使用を許可して、706のエクステンダー挿抜箇所のタイミングでエクステンダーを挿抜することとしている。
以上のユーザインタフェースと外部インタフェースを用いることによって、エクステンダーの挿抜処理を視覚的に操作することができる。尚、本実施例で用いた表示画面の図はあくまで例であり、操作バーの位置や設定項目の場所、エクステンダー挿抜の印、マウスの操作などはこれに限るものではなく、マウスの代わりにリモートコントローラの操作やキーボードのコマンド操作などでも対応することも可能である。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述してきたが、本発明はこれらの特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述してきたが、本発明はこれらの特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
本実施の形態2では、エクステンダーの挿抜の処理を撮影環境の明るさ情報をもとに行っているが、例えば、時間設定を可能にしておき、夕刻(17:00)の時間から朝方(8:00)の時間帯はエクステンダーの挿抜処理を行えない様にすることなども考えられる。
100 撮像本体部、101 エクステンダー、102 交換レンズ、
103 IPネットワーク網、104 サーバ、105 モニタ装置、
106 ストレージ
103 IPネットワーク網、104 サーバ、105 モニタ装置、
106 ストレージ
Claims (8)
- 外部装置とネットワーク経由で通信する撮像装置であって、
交換可能な光学系と、
前記光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像素子と、
前記光学系の焦点距離を変更するエクステンダーを内蔵する撮像機構と、
前記撮像機構のエクステンダーの挿抜動作を制御する制御手段と、
撮像装置に装着された前記光学系の情報を取得する取得手段と、
前記撮像素子で撮像した被写体の像をデジタル処理によって拡大する電子ズーム手段と、
前記電子ズーム手段によって拡大される被写体の像の解像度を算出する算出手段と、
前記取得手段により取得した光学系の情報と、前記算出手段により算出した解像度情報を用いて前記電子ズーム手段の閾値を設定する閾値設定手段と、
前記閾値設定手段によって設定した閾値に基づいて、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行うことを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、エクステンダー抜去時にはエクステンダーと同じ光路長を保持するダミーガラスを挿入する切り替え手段を設けることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、エクステンダー挿抜時に発生するフランジバックのずれ分を補正する位置に前記撮像素子を移動させる移動手段を設けることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記光学系の絞りを制御して、露出量を制御する露出制御手段を備え、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行った際に発生する露光量のずれ分に基づいて、前記露出制御を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子の信号レベルを増減するゲイン処理によって、露出量を制御する露出制御手段を備え、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行った際に発生する露光量のずれ分に基づいて、前記露出制御を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 撮像した被写体の像から被写体の輝度情報を取得する輝度取得手段と、前記輝度取得手段により取得した輝度情報に基づいて閾値を設定する輝度閾値設定手段を備え、前記制御手段は、前記輝度閾値設定手段に基づいて、輝度閾値以上の場合、エクステンダーの挿抜動作を行い、輝度閾値以下の場合、エクステンダーの挿抜動作を行わないことを特徴とする
請求項1に記載の撮像装置。 - 交換可能な光学系と、前記光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像部と、
前記光学系の焦点距離を伸ばすエクステンダーを内蔵する撮像機構と、前記撮像機構のエクステンダーの挿抜動作を制御する制御部と、撮像装置に装着された前記光学系の情報を取得する取得部と、前記撮像素子で撮像した被写体の像をデジタル処理によって拡大する電子ズーム部と、前記電子ズーム手段によって拡大される被写体の像の解像度を算出する算出部と、前記取得手段により取得した光学系の情報と、前記算出手段により算出した解像度情報を用いて前記電子ズーム手段の閾値を設定する閾値設定部と、前記閾値設定手段によって設定した閾値に基づいて、前記制御手段を制御してエクステンダーの挿抜を行う撮像装置とネットワーク経由で通信する外部装置であって、
前記撮像装置の情報をユーザに示すためのユーザインタフェース手段と
前記ユーザインタフェース手段を操作する操作手段を備え、
前記ユーザインタフェース手段は、前記閾値設定手段で設定した閾値情報からエクステンダー挿抜箇所を表示部に表示することを特徴とする外部装置。 - 前記操作手段は、前記制御手段を制御して、前記エクステンダーの挿抜動作を許可する第一の操作モードと、前記エクステンダーの挿抜動作を許可しない第二の操作モードと、
を設けることを特徴とする請求項7に記載の外部装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016045091A JP2017163303A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 撮像装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016045091A JP2017163303A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 撮像装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017163303A true JP2017163303A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59854161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016045091A Pending JP2017163303A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 撮像装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017163303A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021002808A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、システム、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム |
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2016
- 2016-03-09 JP JP2016045091A patent/JP2017163303A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021002808A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、システム、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム |
JP7339786B2 (ja) | 2019-06-24 | 2023-09-06 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、システム、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム |
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