JP2017163182A - 情報処理装置、会議システムおよび情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理装置、会議システムおよび情報処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネルに書き込みをする際の筆記音が接続先から出力されてしまうことを抑制することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】音声が入力されるマイク52と、画像データを表示するとともに、文字または画像の書き込みを受け付けるタッチパネル・ディスプレイ部54と、マイク52から入力された音声についての音声データを処理する音声処理部70と、音声処理部70で処理された音声データを送信する送信手段と、を備える会議端末5において、タッチパネル・ディスプレイ部54は、タッチパネル・ディスプレイ部54への書き込みを行う書き込み主体を非接触で検知する非接触検知部63を有し、音声処理部70は、非接触検知部63が書き込み主体を検知した際に、書き込み主体による書き込み音に対応した筆記ノイズフィルタ80を適用して、音声データの処理を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、会議システムおよび情報処理装置の制御方法に関する。
近年、インターネット等のネットワークを介して遠隔地(拠点)に設置された端末装置(会議端末ともいう)を接続し、遠隔会議(テレビ会議、ビデオ会議ともいう)を行う会議システム(遠隔会議システム、テレビ会議システム、ビデオ会議システムともいう)が普及している。
この会議システムでの会議端末は、各拠点の会議室等に設置され、相手先の会議端末との間で会議出席者の画像や音声をやり取りすることで遠隔会議を行う。具体的には、会議端末の各々は、遠隔会議に出席する会議出席者をカメラで撮影するとともに会議出席者の音声をマイクで集音し、相手先の会議端末に画像データや音声データを送信する一方で、相手先の会議端末から送信された画像データおよび音声データを受信し、受信した画像データを用いた会議画面を表示部に表示出力するとともに音声データをスピーカから音出力する。
また、会議システムにおいて、映像、音声のやり取りだけでなく、会議中に表示されている画像データへの書き込み内容や、新たに書き込まれた内容についても接続先と共有したいという要求があった。従来、手書きした内容を共有する場合には、実際にカメラで手書きした資料等を映す方法しかなく、接続先では、手書きした内容が反映されなかった。
これに対し、会議端末として、タッチパネルを有するインタラクティブ・ホワイトボード(電子黒板)を備えたものを用いることで、映像、音声のやり取りだけでなく、タッチパネルへ書き込まれた内容を接続先と共有することができる会議システムが提案されている。
しかしながら、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末では、タッチペン(スライタスペン)や指などを用いてタッチパネルに書き込み(筆記、描画ともいう)がされる際に、タッチパネルにタッチペン等が触れて書き込みがなされるため、筆記音が発生してしまう。なお、本明細書では、タッチパネルに書き込むためのタッチペンなどのデバイスや指を「書き込み主体」とも呼ぶ。
そして、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末は、マイクを内蔵していたり、マイクをタッチパネルに近接配置していたりするため、筆記音がマイクで集音されて、接続先でも筆記音がノイズとして出力されてしまうことがあった。また、このような筆記音(筆記ノイズという)のうち、特に、筆記開始時のタッチパネルにタッチペン等が衝突する際の衝突音(衝突ノイズという)が音のレベルが大きく、ノイズとなってしまう。
音声端末に入力される音のうち不要なノイズを検出して抑制させる技術として、例えば、特許文献1には、キーボード音のように比較的継続時間が長く、非単調に減衰する特殊な突発性雑音を適切に検出するため、雑音信号を含む音声信号の振幅値を閾値と比較することにより音声信号の雑音開始点を検出する振幅検出部と、少なくとも雑音開始点以降の音声信号の周波数特性を表す周波数特徴量を算出する周波数特徴量算出部と、周波数特徴量に基づいて、雑音開始点以降の音声信号のうち基準周波数以上の高周波数成分を継続的に含む区間を雑音区間として判定する雑音判定部を備える音声信号処理装置が開示されている。
しかしながら、従来、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末では、タッチペンや指などを用いてタッチパネルに書き込みをする際に生じる筆記音が接続先から出力されてしまうことを抑制することはできなかった。
そこで本発明は、タッチパネルに書き込みをする際の筆記音が接続先から出力されてしまうことを抑制することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、音声が入力される音声入力手段と、画像データを表示するとともに、文字または画像の書き込みを受け付ける入力表示手段と、前記音声入力手段から入力された音声についての音声データを処理する音声処理手段と、前記音声処理手段で処理された音声データを送信する送信手段と、を備える情報処理装置において、前記入力表示手段は、該入力表示手段への書き込みを行う書き込み主体を非接触で検知する非接触検知部を有し、前記音声処理手段は、前記非接触検知部が前記書き込み主体を検知した際に、前記書き込み主体による書き込み音に対応した音声フィルタを適用して、前記音声データの処理を行うものである。
本発明によれば、タッチパネルに書き込みをする際の筆記音が接続先から出力されてしまうことを抑制することができる。
テレビ会議システムの構成例を示すブロック図である。 会議端末の主要内部構成例を示すブロック図である。 インタラクティブ・ホワイトボードを備えた会議端末の説明図である。 タッチパネル・ディスプレイ部とタッチペンとの距離と時間の関係を示すグラフである。 タッチペンでタッチパネル・ディスプレイ部に筆記する際の筆記ノイズのノイズレベルを示すグラフである。 ノイズフィルタリング処理を行った場合の筆記ノイズのノイズレベルを示すグラフである。 ノイズフィルタリング処理の一例を示すフローチャートである。 書き込み主体に応じて異なる筆記ノイズフィルタを適用する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る情報処理装置(会議端末5)は、音声が入力される音声入力手段(マイク52)と、画像データを表示するとともに、文字または画像の書き込みを受け付ける入力表示手段(タッチパネル・ディスプレイ部54)と、音声入力手段から入力された音声についての音声データを処理する音声処理手段(音声処理部70)と、音声処理手段で処理された音声データを送信する送信手段(CPU59、LANI/F部58)と、を備える情報処理装置において、入力表示手段は、該入力表示手段への書き込みを行う書き込み主体を非接触で検知する非接触検知部(非接触検知部63)を有し、音声処理手段は、非接触検知部が書き込み主体を検知した際に、書き込み主体による書き込み音に対応した音声フィルタ(筆記ノイズフィルタ80)を適用して、音声データの処理を行うものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
(会議システム構成)
本発明に係る会議システムの一実施形態であるテレビ会議システムの構成について説明する。
図1は、テレビ会議システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、テレビ会議システム1は、サーバ3と、会議予約サーバ4と、複数の会議端末5(5−1,5−2,5−3,5−4・・・)とを備え、これらがインターネット等のネットワークNを介して接続されて構成される。
サーバ3、会議予約サーバ4としては、サーバコンピュータやワークステーション等を利用することができ、会議端末5としては、電子黒板またはインタラクティブ・ホワイトボードを備えた専用の会議端末装置(情報処理装置)のほか、パーソナルコンピュータ等の汎用の装置に電子黒板またはインタラクティブ・ホワイトボードを接続した会議端末装置(情報処理装置)を利用することができる。
サーバ3は、個々の会議端末5との間で通信接続が確立しているか否かを監視する処理や、会議開始時においてテレビ会議に参加する拠点(参加拠点)に設置された会議端末5を呼び出す処理、呼び出しに応答して通信接続が確立した参加拠点の会議端末5からテレビ会議の間に送信される画像データや音声データを相手先(他の参加拠点)の会議端末5に転送する処理等を行う。
会議予約サーバ4は、会議の予約状況を管理する機能を有し、会議端末5の他の情報処理端末とも接続可能としている。例えば、会議主催者が会議予約サーバ4に対して、事前に、会議開催日時、場所、会議参加者、役割、使用する会議端末等の会議情報を入力しておくことで、会議の予約状況を管理することが可能となっている。
会議端末5の各々は、遠隔地にある拠点の会議室等に設置され、テレビ会議の出席者によって操作される。テレビ会議中の各参加拠点の会議端末5は、後述するカメラ51によって撮影した会議出席者の画像データやマイク52によって集音した会議出席者の音声データ等をサーバ3に送信する一方、他の参加拠点の会議端末5から送信されてサーバ3によって転送された画像データや音声データ等を受信し、タッチパネル・ディスプレイ部54に会議画面として表示出力するとともにスピーカ55から音出力する。
例えば、このテレビ会議システム1において図1に示す3台の会議端末5−1〜5−3が参加するテレビ会議では、会議端末5−1から送信された画像データや音声データはサーバ3の制御によって相手先である会議端末5−2,5−3に転送される一方、会議端末5−4には転送されない。同様に、会議端末5−2,5−3から送信された画像データや音声データはサーバ3の制御によって各々の相手先である会議端末5−1,5−3や会議端末5−1,5−2に転送され、会議端末5−4には転送されない。このようにして、テレビ会議システム1では、サーバ3との通信接続が確立された2台以上の会議端末5が設置された参加拠点間でテレビ会議が行われる。
(会議端末構成)
図2は、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末5の主要内部構成例を示すブロック図である。図2に示すように、会議端末5は、カメラ51と、マイク52と、操作部53と、タッチパネル・ディスプレイ部54と、スピーカ55と、記憶装置56と、メモリ57と、LANインタフェース(I/F)部58と、CPU59とを備える。
カメラ51は、会議出席者の画像を入力するためのものであり、会議室内の様子を撮影し、生成した画像データを随時、CPU59に出力する。このカメラ51は、例えば、広角レンズを用いて構成され、その視野範囲(画角)内に会議出席者の全員が含まれるようにテレビ会議の開始前等において会議室内の適所に設置される。
マイク52は、会議出席者の音声を入力するためのものであり、集音した会議出席者の音声データを随時、CPU59に出力する。
操作部53は、キーボードやマウス、各種スイッチ等の入力装置によって実現されるものであり、操作入力に応じた入力データをCPU59に出力する。
タッチパネル・ディスプレイ部54は、ディスプレイ機能とタッチパネル機能を備えた入力表示装置である。タッチパネル・ディスプレイ部54は、CPU59から入力される画像データを表示させるとともに、ユーザによるタッチペンや指などの書き込み主体を用いた文字、線図、画像等の書き込みの入力を受け付ける入力表示部60(タッチパネル・ディスプレイ)を有している。また、タッチパネル・ディスプレイ部54は、入力表示部60に触れた座標をCPU59に出力する座標出力部61を有する。
また、タッチパネル・ディスプレイ部54は、書き込み主体が接触していること(書き込み中であること)を検知する接触検知部62と、書き込み主体を非接触で検知する非接触検知部63と、を有している。
非接触検知部63は、書き込み主体を入力表示部60に近接させたことを検知する近接センシング機能(ホバリング検知という)を有している。タッチパネル・ディスプレイ部54の非接触検知部63は、例えば、ディスプレイ一体型の静電容量方式タッチパネル等によって実現することができ、タッチペンや指などをタッチパネルに近づけると、ペンや人体の静電容量にセンサが反応することでホバリング検知が可能となっている。近接センシング機能を有するタッチパネル・ディスプレイ部54であれば、入力方式、表示方式は特に限られるものではない。
接触検知部62は、書き込み主体の接触、および接触の終了(離間)を検知したことをCPU59に通知する。また、非接触検知部63は、書き込み主体の近接を検知した場合、CPU59にこれを通知する。
図3は、タッチパネル・ディスプレイ部54を備えた会議端末5の説明図である。この会議端末5は、インタラクティブ・ホワイトボードにて構成され、タッチパネル・ディスプレイ部54(入力表示部60)を備えるとともに、マイク52、カメラ51、スピーカ55等が内蔵されている。なお、タッチパネル・ディスプレイ部54は、マイク52、カメラ51、スピーカ55等を備えた会議端末5と別体の装置として構成され、会議端末5と接続される構成であってもよい。
図3に示すように、会議端末5のタッチパネル・ディスプレイ部54には、タッチペン100や指で直接、タッチパネル・ディスプレイ部54に筆記することが可能な構成となっており、書き込みされた内容は、ネットワーク経由で他拠点と共有することができる。また、タッチパネル・ディスプレイ部54には、自拠点や接続先の画像が表示される。
スピーカ55は、CPU59から入力される音声データを音出力する。
記憶装置56は、会議端末5を動作させ、この会議端末5が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、これらプログラムの実行中に使用されるデータ等を記録しておくためのものである。この記憶装置56は、例えば、更新記録可能なフラッシュメモリ、内蔵あるいはデータ通信端子で接続されたハードディスク、メモリカード等の情報記録媒体およびその読み書き装置等によって実現され、用途に応じた記憶装置を適宜採用して用いることができる。
また、記憶装置56には、タッチパネル・ディスプレイ部54にタッチペンや指により書き込みがなされる際に生じる筆記ノイズを低減させるための音声フィルタである筆記ノイズフィルタ80が記憶されている。また、書き込み主体に応じて異なる筆記ノイズフィルタ80を予め複数記憶しておくことも好ましい。
メモリ57は、CPU59の作業用メモリとして用いられるものであり、CPU59が実行するプログラムを展開し、あるいはこのプログラムの実行中に使用されるデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。例えば、DDRメモリのような揮発性のメモリを用いることができる。
LANI/F部58は、外部(例えばサーバ3)とのデータ通信を行うためのものであり、LANを経由してネットワークNと接続し、相手先の会議端末5との画像データや音声データ等の送受を、サーバ3を介して行う。このLANI/F部58は、10Base−T,100Base−TX,1000Base−T等に対応した制御を行いイーサネット(登録商標)に接続するもの(有線LAN)や、IEEE802.11a/b/g/nに対応した制御を行うもの(無線LAN)等、接続態様に応じたものを適宜採用して用いることができる。
CPU59は、音声データについての各種の処理を施す音声処理部70(音声処理手段)と、画像データ、筆記データについての各種の処理を施す画像処理部71(画像処理手段)を備えている。
CPU59は、カメラ51から入力される画像データ、タッチパネル・ディスプレイ部54にて書き込みがされた筆記データ、マイク52から入力される音声データ、LANI/F部58から入力される相手先の会議端末5からの画像データ、筆記データ、音声データ、操作部53から入力される入力データ、記憶装置56に記録されるプログラムやデータ等をもとに、会議端末5を構成する各部への指示やデータの転送等を行って会議端末5の動作を統括的に制御する。
例えば、CPU59は、サーバ3からの呼び出しを受けてサーバ3との通信接続が確立した後、カメラ51から入力される画像データやマイク52から入力される音声データ等をサーバ3に送信する処理と、サーバ3から転送される相手先の会議端末5からの画像データや音声データ等を受信する処理とを並行して繰り返し行う。
具体的には、CPU59は、テレビ会議中にカメラ51から随時入力される画像データ、タッチパネル・ディスプレイ部54から随時入力される筆記データ、マイク52から随時入力される音声データ、をエンコードしてLANI/F部58に出力することで、これらをサーバ3に送信する処理を行う。CPU59は、例えば、H.264/AVC、H.264/SVC等の規格によるコーデックを行う。
また、CPU59は、これと並行し、相手先の会議端末5から送信されてサーバ3によって転送された画像データ、音声データ等をLANI/F部58を介して受信する。そして、CPU59は、受信した各データをデコードしてタッチパネル・ディスプレイ部54、スピーカ55に送信するコーデック機能を有している。これにより、相手先の会議端末5で入力された画像および音声の再生を行うとともに、相手先の会議端末5で書き込みがされた内容を表示させる。
なお、本実施形態では、CPU59内部に音声処理部70および画像処理部71が設けられる例を説明したが、音声処理部70および画像処理部71をCPU59外部のモジュールとして構成するものであってもよい。
(ホバリング検知)
次に、タッチパネル・ディスプレイ部54における非接触検知部63のホバリング検知について説明する。図4は、ユーザがタッチペン100をタッチパネル・ディスプレイ部54(入力表示部60)に近づけて、これに接触した後、離間した場合におけるタッチパネル・ディスプレイ部54とタッチペン100との距離(縦軸)と、時間(横軸)と、の関係を示すグラフである。なお、以下の説明では、特に記載のない限り、書き込み主体として、タッチペン100を用いた場合の書き込みについて説明するが、指による書き込みの場合も制御は同様である。
図4に示すように、タッチペン100をタッチパネル・ディスプレイ部54に近づけていく(0〜t0〜t1)と、タッチパネル・ディスプレイ部54とタッチペンとの距離は小さくなっていく。そして、その距離が距離d1となった時点(t0)で、非接触検知部63によるホバリング検知可能な距離に到達する。そして、さらにタッチペン100を近づけることで、タッチペン100は、タッチパネル・ディスプレイ部54に接触する(t1)。
そして、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54に接触している期間は、タッチパネル・ディスプレイ部54とタッチペンの距離は0のまま変化しない状態である(t1〜t2)。
そして、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54から離れると、タッチパネル・ディスプレイ部54とタッチペン100の距離は大きくなっていく(t2〜t3)。
(筆記ノイズ)
次に、タッチパネル・ディスプレイ部54にタッチペン100が触れて書き込みがなされる際の筆記音(筆記ノイズ)について説明する。図5は、タッチペン100でタッチパネル・ディスプレイ部54に筆記する際の筆記ノイズのノイズレベル(筆記ノイズレベル)を示すグラフである。なお、横軸の時間(t0,t1,t2,t3)は、図4に示した時間に対応している。
先ず、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54のホバリング検知可能な距離に到達した時点(t0)では、タッチペン100は、タッチパネル・ディスプレイ部54とは非接触であるため、筆記ノイズは発生していない(t0〜t1)。
そして、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54に接触する時点(t1)で、最もノイズレベルの高い筆記ノイズが発生し、ノイズレベルが急上昇する。書き込み開始時(タッチペン100とタッチパネル・ディスプレイ部54との衝突時)における筆記ノイズを、特に衝突ノイズという。
そして、タッチペン100での筆記中(t1〜t2)は、衝突ノイズよりもノイズレベルの小さい筆記ノイズが発生している。この筆記ノイズは、会議端末5に振動が伝わることによる振動やタッチペン100とタッチパネル・ディスプレイ部54との摩擦等に起因する。
そして、タッチペン100での筆記が終了し、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54から離れると、筆記ノイズは発生しない(t2〜t3)。
(ノイズフィルタリング)
次に、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末5による筆記ノイズのフィルタリング制御について説明する。
図6は、タッチペン100でタッチパネル・ディスプレイ部54に筆記する際の筆記ノイズについて、タッチパネル・ディスプレイ部54がタッチペン100の近接をホバリング検知して、音声フィルタ(筆記ノイズフィルタ80)を適用するノイズフィルタリング処理を行った場合の筆記ノイズのノイズレベルを示すグラフである。なお、横軸の時間(t0,t1,t2,t3)は、図4および図5に示した時間に対応している。
会議端末5は、タッチパネル・ディスプレイ部54の非接触検知部63が、タッチペン100の近接をホバリング検知した時点(t0)で、筆記ノイズフィルタ80を適用するノイズフィルタリング処理を実施する。すなわち、非接触検知部63からホバリング検知を通知されたCPU59が、記憶装置56に記憶された筆記ノイズフィルタ80を読み出して、音声データの処理に、筆記ノイズフィルタ80を適用するノイズフィルタリング処理を施した後に、LANI/F部58に出力する。
筆記ノイズフィルタ80は、タッチペン100の筆記の際の筆記音(衝突ノイズ、筆記ノイズ)の周波数領域の音を削って、該周波数領域での音声レベルを低減することができる音声フィルタであって、記憶装置56に記憶されている。
このノイズフィルタリング処理により、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54に接触する(t1)ことで生じる衝突ノイズのノイズレベルを低減することができる。
また、筆記ノイズフィルタ80を書き込み終了まで適用すれば、タッチペン100での筆記中(t1〜t2)も、同様に筆記ノイズのノイズレベルを低減することができる。そして、タッチペン100での筆記が終了し、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54から離れると、筆記ノイズは発生しない(t2〜t3)。
なお、タッチペン100の書き込みの際の筆記ノイズの周波数領域は、会議出席者の発話音の周波数領域とは、原則として重複しないため、このノイズフィルタリング処理により、会議出席者の発話音の音声データには影響は少ない。一方で、会議中継続して筆記ノイズフィルタ80を適用することは、筆記ノイズと同様の周波数領域の音を低減することになるため、好ましいとはいえず、このため、ホバリング検知した時点から筆記ノイズフィルタ80を適用している。
図7は、インタラクティブ・ホワイトボードを用いた会議端末5によるノイズフィルタリング処理の一例を示すフローチャートである。
テレビ会議システム1での遠隔会議が開始されると、タッチパネル・ディスプレイ部54の非接触検知部63は、タッチペン100の接近をホバリング検知したか否かを判定する(S101)。ホバリング検知した場合(S101:Yes)、マイク52から入力された音声データについて音声処理部70が行う音声処理において、筆記ノイズフィルタ80を適用する(S102)。
次いで、タッチパネル・ディスプレイ部54の接触検知部62は、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54に接触したか否かを判定する(S103)。タッチペン100の接触を検知しない場合であって(S103:No)、かつ、一定時間が経過した場合(S104:Yes)は、筆記ノイズフィルタ80の適用を解除し(S105)、S101へ戻る。これは、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54に接近し、ホバリング検知の可能な距離まで近づいたが、接触することなく離れた場合(タッチペン100が近接したが書き込みのなかった場合)に、筆記ノイズフィルタ80の適用を解除する処理である。
一方、タッチペン100の接触を検知した場合(S103:Yes)は、タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54から離れたことを検知するまで(接触検知部62による接触の検知終了まで)、音声処理部70は、音声データの処理に、筆記ノイズフィルタ80を適用するノイズフィルタリング処理を施す(S106:No)。
タッチペン100がタッチパネル・ディスプレイ部54から離れたことを検知する(S106:Yes)と、筆記ノイズフィルタ80の適用を解除する(S107)。以上の処理は会議の終了がなされるまで繰り返される(S108)
なお、本実施形態では、ホバリング検知後にタッチペン100の接触を検知するとともに、タッチペン100の離間(書き込みの完了)を検知したときに、筆記ノイズフィルタ80の適用を解除しているが、ホバリング検知から所定時間後に筆記ノイズフィルタ80の適用を解除するものであってもよい。これにより、少なくとも筆記ノイズのうちの衝突ノイズを低減することができる。この場合の所定時間は、特に限られるものではないが、例えば、書き込み開始から書き込み終了にかかる平均的な時間を設定することができる。この場合、ノイズフィルタリング処理においては、書き込み主体の接触の検知(S103,S104)および離間の検知(S105)は不要となり、処理を簡略化することができる。
以上説明した本実施形態に係る会議端末5によれば、テレビ会議システム1において、簡易かつ精度よく、タッチパネルに書き込みをする際の筆記ノイズが接続先の会議端末5から出力されてしまうことを抑制することができる。特に、ホバリング検知によって、タッチパネルに触れる前(書き込み開始前)の状態を検知し、音声フィルタを適用することで、書き込み開始時の衝突ノイズが接続先の会議端末5から出力されてしまうことを抑制することができる。そして、本実施形態に係る会議端末5を用いたテレビ会議システム1によれば、会議端末5の相互間で、筆記ノイズが接続先の会議端末5から出力されることを抑制することができる。
(第2の実施形態)
ところで、通常、タッチペン100は、指よりもタッチパネル・ディスプレイ部54への接触面積が小さく、硬質な素材であることが多い。この材質の違いにより、タッチペン100を用いて書き込みをする場合と、指を用いて書き込みをする場合とは、発生する筆記ノイズの周波数領域が異なるため、それぞれに適した筆記ノイズフィルタ80を適用することが好ましい。
そこで、第2の実施形態では、タッチパネル・ディスプレイ部54への書き込み主体を判別し、判別結果に応じて異なる筆記ノイズフィルタ80を適用する例について説明する。
図8は、書き込み主体に応じて異なる筆記ノイズフィルタ80を適用する処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、タッチペン100での筆記音に対応したタッチペン用筆記ノイズフィルタと、指での筆記音に対応した指用筆記ノイズフィルタが、記憶装置56に予め記憶されている。
テレビ会議システム1での遠隔会議が開始されると、タッチパネル・ディスプレイ部54は、タッチペン100または指の接近をホバリング検知したか否かを判定する(S201)。
ホバリング検知した場合(S201:Yes)、書き込み主体を判定する(S202)。ここでは、書き込み主体が指であるか否かを判定している。検知対象が指である場合(S202:Yes)は、指用筆記ノイズフィルタを適用する(S203)。一方、検知対象が指でない場合(S202:No)は、タッチペン用筆記ノイズフィルタを適用する(S204)。他の処理については、図7と同様であるので説明を省略する。
検知対象の判定(S202)は、例えば、ホバリング検知時の電界強度の変化の相違に基づいて、タッチペン100であるか指であるかを判定することができる。なお、検知対象を判定する機能(主体判定手段)は、CPU59が備えていても、タッチパネル・ディスプレイ部54が備えていてもよい。
また、ホバリング検知の際には、共通する筆記ノイズフィルタ80を適用しておき、タッチパネル・ディスプレイ部54への接触を検知した際に、タッチペン100であるか指であるかをタッチパネル・ディスプレイ部54に対する接触面積の差異(指>タッチペン)から判定を行って、判定結果に応じた筆記ノイズフィルタを適用するようにしてもよい。
このように、書き込み主体に対応した筆記ノイズフィルタを適用することで、より精度よく筆記ノイズ、衝突ノイズを除去することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 テレビ会議システム
3 サーバ
4 会議予約サーバ
5 会議端末
51 カメラ
52 マイク
53 操作部
54 タッチパネル・ディスプレイ部
55 スピーカ
56 記憶装置
57 メモリ
58 LANI/F部
59 CPU
60 入力表示部
61 座標出力部
62 接触検知部
63 非接触検知部
70 音声処理部
71 画像処理部
80 筆記ノイズフィルタ
100 タッチペン
N ネットワーク
特開2012− 27186号公報

Claims (8)

  1. 音声が入力される音声入力手段と、
    画像データを表示するとともに、文字または画像の書き込みを受け付ける入力表示手段と、
    前記音声入力手段から入力された音声についての音声データを処理する音声処理手段と、
    前記音声処理手段で処理された音声データを送信する送信手段と、を備える情報処理装置において、
    前記入力表示手段は、該入力表示手段への書き込みを行う書き込み主体を非接触で検知する非接触検知部を有し、
    前記音声処理手段は、前記非接触検知部が前記書き込み主体を検知した際に、前記書き込み主体による書き込み音に対応した音声フィルタを適用して、前記音声データの処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記入力表示手段は、前記書き込み主体が該入力表示手段に接触したことを検知する接触検知部を有し、
    前記音声処理手段は、前記音声フィルタの適用後、所定時間以内に前記接触検知部による前記書き込み主体の接触の検知がない場合は、前記音声フィルタを解除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記入力表示手段は、前記書き込み主体が該入力表示手段に接触したことを検知する接触検知部を有し、
    前記音声処理手段は、前記音声フィルタの適用後、前記接触検知部が前記書き込み主体の前記入力表示手段への接触が解除されたことを検知した後、前記音声フィルタの適用を解除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記音声処理手段は、前記非接触検知部が前記書き込み主体を検知した後、所定時間後に、前記音声フィルタの適用を解除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記書き込み主体の種別を判定する主体判定手段を有し、
    前記音声処理手段は、前記主体判定手段の判定結果に応じて、異なる音声フィルタを適用することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記入力表示手段は、静電容量方式のタッチパネル・ディスプレイであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 請求項1から6までのいずれかに記載の情報処理装置を会議端末とし、該会議端末間で前記音声データの送受信を行うことを特徴とする会議システム。
  8. 音声が入力される音声入力手段と、
    画像データを表示するとともに、文字または画像の書き込みを受け付ける入力表示手段と、
    前記音声入力手段から入力された音声についての音声データを処理する音声処理手段と、
    前記音声処理手段で処理された音声データを送信する送信手段と、を備える情報処理装置の制御方法において、
    前記入力表示手段への書き込みを行う書き込み主体を非接触で検知する非接触検知処理と、
    前記非接触検知処理により前記書き込み主体を検知した際に、前記書き込み主体による書き込み音に対応した音声フィルタを適用して、前記音声データの処理を行うフィルタリング処理と、を行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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