JP2017162949A - インプリント装置、制御方法、および物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、制御方法、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アライメント精度の低下を抑制するインプリント装置を提供する。
【解決手段】原版111を用いて基板101にパターンを形成するリソグラフィ装置であって、原版111を保持する保持部であるヘッドマウント113と、原版111に力を加えることで前記原版の位置を調整する調整部である原版変形機構112と、制御部161と、を有し、制御部161は、パターンの形成の前にヘッドマウント113に対する原版111の位置を調整するように原版変形機構112を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インプリント装置、制御方法、および物品の製造方法に関する。
インプリント装置では、型と基板のアライメント時にマスク形状を変形させるために、型変形機構により型(原版、モールド)を変形する。しかし、型が型保持機構に馴染んでいない状態で型変形機構を駆動させると、型と型保持機構とが位置ずれを起こしアライメント精度が低下する。特許文献1では、インプリント処理の前にモールドの位置を安定化させる少なくとも1回の押し付け動作を含む準備処理を行うインプリント装置を開示している。
特開2011−233652号公報
しかしながら、特許文献1においては、樹脂(インプリント材)にモールド(原版)を押し付ける少なくとも1回の押し付け動作を行い押印処理にてマスクのズレを馴染ませる必要があり、ウエハを余計に消費してしまう。また、型と基板が接触した状態で補正駆動を行う場合、補正駆動量が大きいとパターンが変形してしまうことにより補正誤差が発生し、アライメント精度が低下する。そこで、押印前に型の位置を安定化させる予備駆動処理を実施し、型と基板が接触した状態での型の変形を減少させる必要がある。
本発明は、例えば、アライメント精度の低下を抑制するインプリント装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面としてのリソグラフィ装置は、原版を用いて基板にパターンを形成するリソグラフィ装置であって、前記原版を保持する保持部と、前記原版に力を加えることで前記原版の位置を調整する調整部と、制御部と、を有する。前記制御部は、前記パターンの形成の前に前記保持部に対する前記原版の位置を調整するように前記調整部を制御する。
本発明によれば、例えば、アライメント精度の低下を抑制するインプリント装置を提供することができる。
インプリント装置の構成を示す図である。 インプリント装置の型の周囲の構成を示す概略上面図である。 型を側面から見た時の構成を示す図である。 原版変形機構の駆動回数と型位置の変化量との関係を示す図である。 インプリント装置の動作を説明するためのフローチャートである。 インプリント装置の動作を説明するためのフローチャートである。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のインプリント装置1の概略構成例を示している。インプリント装置1は、基板101上のインプリント材に原版111を押し付けた状態でインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材から原版を剥離(離形)する事で基板上にパターンを転写(形成)するインプリント処理を行う。インプリント処理は、インプリント装置におけるパターンの形成の処理である。インプリント装置1は、基板ステージ102と、原版111を保持する原版変形機構112と、基板搬送系151と、光源141と、スコープ120と、制御部161とを有する。図1〜図3においては、基板上の樹脂に対して紫外線を照射する照明系の光軸と平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内において互いに直交するX軸およびY軸を取る。
基板ステージ102は、基板チャックを介して、シリコンウエハやガラスプレートなどの基板101を保持し、基板101を駆動して所定の位置に位置決めする。ヘッドマウント113は、原版111と接触する原版保持機構113aを介して、原版111を保持する保持部として機能する。原版111は、光源141からの光を透過する材料で構成され、基板101に転写すべきパターン(凹凸パターン)が形成されたパターン面111aを有する。
供給部121は、インプリント材122を液滴として吐出する複数のディスペンサを含み、基板上のパターンを転写すべきショット領域にインプリント材122を供給(塗布)する。インプリント材122は、スピンコーターやスリットコーターにより基板上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に付与されてもよい。なお、インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
駆動部115は、エアシリンダやリニアモータなどで構成されたアクチュエータを含み、原版111を保持したヘッドマウント113を駆動する。駆動部115は、原版111を−Z方向に駆動することによって、基板101の上に供給されたインプリント材122に原版111を押し付ける。また、駆動部115は、原版111を+Z方向に駆動することによって、基板101の上の硬化したインプリント材122から原版111を剥離する。
光源141は、基板101の上に供給されたインプリント材122に原版111を押し付けた状態において、原版111を介してインプリント材122に紫外線などの硬化用の光を照射し、インプリント材122を硬化させる。その他、硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。換言すれば、光源141は、基板101の上に供給されたインプリント材122を硬化させる硬化部として機能する。
検出部114は、基板101の上に供給されたインプリント材122に原版111を押し付けたときの押印力、及び、基板101の上の硬化したインプリント材122から原版111を剥離する際に要する剥離力を検出する。検出部114は、本実施形態では、ヘッドマウント113に配置されたロードセルで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、原版111を剥離する際に基板ステージ102に供給される電圧を検知する電圧計で検出部114を構成し、かかる電圧計で検知された電圧から剥離力を推定(検出)してもよい。
原版変形機構112は、例えば、原版111の側面を吸着する吸着部材と、かかる吸着部材を押し付ける又は引っ張るためのアクチュエータとで構成され、ヘッドマウント113に保持された原版111を変形させる。すなはち、原版変形機構112は、基板101の上に原版111のパターンを転写するインプリント処理を行う際に原版111の側面に力を加えて原版111の倍率及びディストーションなどを調整する調整部として機能する。計測部116は、ヘッドマウント113の原版保持機構113aにおける原版111の位置を計測する。計測部116は、本実施形態では、図2に示すように、原版111の周囲に配置された複数の干渉計で構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、静電容量センサやエンコーダなどで計測部116を構成してもよい。
スコープ120は、基板101に形成されているマークや原版111に形成されているマークを検出する。また、スコープ120は、基板ステージ102に形成されている基準マークなども検出することが可能である。なお、スコープ120は、後述するように、基板101に形成されているマークだけではなく、基板101の上に転写された原版111のパターンも検出する検出光学系としても機能する。
制御部161は、CPUやメモリを含み、インプリント装置1の各処理を行い、インプリント装置1の動作を制御する制御部として機能する。例えば、制御部161は、インプリント装置1の各部を制御して、原版111をヘッドマウント113の原版保持機構113aに押し付けて原版保持機構113aにおける原版111の位置を安定化させる少なくとも1回の押し付け動作を含む処理を行う。また、制御部161は、インプリント装置1の各部を制御して、インプリント材122に含まれる界面活性剤を原版111のパターン面111aに付着させる少なくとも1回の付着動作を含む付着処理を行う。更に、制御部161は、インプリント装置1の各部を制御して、予備駆動処理や付着処理の後に、基板101の上に原版111のパターンを転写するインプリント処理を行う。
インプリント装置におけるアライメント方式はダイ・バイ・ダイアライメント方式で行う事が一般的である。ダイ・バイ・ダイアライメントを行うにあたって基板101にインプリント材122を供給し、駆動部115を駆動し、図3(A)のようにパターン面111aをインプリント材122に押し付ける。このとき、スコープ120にて原版111のマークと基板101上のマークを観察しながら、原版変形機構112または、基板ステージ102を駆動してマークの位置合わせ(アライメント)を行う。原版111とインプリント材122が接触した図3(B)の状態から、基板ステージを駆動してアライメントを行うと、図3(C)のように原版が基板ステージに引きずられてパターンが変形してしまう。なお、アライメント方式はダイ・バイ・ダイアライメント方式に限られるものではない。また、パターン面111aとインプリント材122の接触方法は、原版111を押し付ける方法に限られず、例えば、基板101を+Z方向に駆動してパターン面111aとインプリント材122が接触するようにしてもよい。
ここで、ヘッドマウント113の原版保持機構113aにおける原版111の位置を安定化させる準備動作の必要性について図2を用いて説明する。図2は、原版111の周囲の構成を示す概略上面図である。例えば、図2(A)はヘッドマウント113へ原版111を搭載直後の状態で、原版変形機構112と原版111とが馴染んでいない状態を表す。図2(B)は、図2(A)の状態から原版変形機構112を駆動した後の状態を表す。インプリント材122に原版111を押し付けした後に倍率及びディストーションの調整駆動を行うと、原版変形機構112の調整駆動の力によって、原版保持機構113aにおける原版111の位置がずれ、アライメント精度が低下する。そのため、基板101に転写されるパターンが目標位置からずれ、パターン不良部分を生じることになる。したがって、パターンを基板上の目標位置に転写するためには、原版とインプリント材を接触させる前にヘッドマウント113の原版変形機構112と原版111とを馴染ませておき、原版111の力に起因する原版111の位置ずれを防止する必要がある。
そこで本実施形態では、インプリント処理を行う前に、原版111に対し原版変形機構112にて力を加え原版111を変形させる動作を行い原版111の位置を安定化させる、マスク馴染ませと呼ばれる原版変形動作(予備駆動処理)を行う。予備駆動処理においては、まず、原版111がインプリント装置1に搬入されてヘッドマウント113の原版保持機構113aで保持されると、原版保持機構113aにおける原版111の位置を計測部116で計測する。次いで、原版変形機構112にて力を加え、原版111を変形させる動作を行う。そして、動作後の原版111の位置を計測部116で計測する。制御部161は、計測した位置に基づき、原版111に力を加える前後での原版111の位置の変化量Ciを算出する。
図4(A)は、原版111に力を加えるために原版変形機構112が駆動する駆動回数(調整回数)Nと、ヘッドマウント113の原版保持機構113aにおける原版111の位置の変化量Ci(第1の変化量)との関係を示す図である。駆動回数Nは、例えば、X方向とY方向それぞれに力を加えた場合を1回とする。変化量Ciは、予備駆動処理の前後で計測部116により計測された原版111の位置の相対的な変化量であってもよいし、基準位置に対する原版111の位置の変化量であってもよい。プロットR1に対応する変化量C1は、原版変形機構112が原版111に1回も力を加えていないとき(N=0)の原版111の位置に対する、原版変形機構112が原版111に力を1回加えたとき(N=1)の原版111の位置の変化量を示している。この場合、原版変形機構112と原版111とが馴染んでいないため、変化量C1は、閾値(第1の閾値)TH1よりも大きくなっている。なお、閾値TH1は、基板上の目標位置にパターンを転写するために許容可能な変化量Ciの最大値以下の値(即ち、最大値に対して所定のマージンを含む値)で設定され、実験的又は理論的に導出される値である。
原版111に原版変形機構112によって繰り返し(複数回)力を加えることによって、原版111は原版変形機構112に徐々に馴染んでいく。したがって、プロットR2、R3及びR4に示すように、変化量Ciは、変化量C2、C3、4及びC5と徐々に小さくなっていく。そして、原版111が原版変形機構112に馴染むと、プロットR6、R7及びR8に示すように、変化量Ciが閾値TH1以下になり、収束する。
以下の式1に示すように、変化量Ciが閾値TH1以下になった場合、原版変形機構112と原版111とが馴染んでいると考えられる。したがって、原版変形機構112によって原版111に力を加えたときに起因する原版111の位置ずれを低減して、原版111のパターンを基板上の目標位置に転写することが可能となる。
(数1)

Ci ≦ TH1 ・・・(式1)
一方で、予備駆動処理において、原版変形機構112によって原版111に力を加える動作が規定回数以上になっても、変化量Ciが閾値TH1以下にならない場合も考えられる。図4(B)は、原版変形機構112の駆動回数Nと、原版111の位置の変化量Ciとの関係を示す図である。規定回数TH2は、任意に定められる力を加える動作の回数であり、図4(B)ではTH2は8回となっている。図4(B)に示されるように、プロットR1からR8は、原版111への原版変形機構112の駆動回数Nが規定回数TH2である8回に到達する前に、変化量Ciが閾値TH1以下になっている。一方、プロットR1’からR8’は、駆動回数Nが規定回数TH2以上になっても変化量Ciが閾値TH1以下になっていない。
このような場合、原版変形機構112や原版111が正常な状態ではない可能性があるため、予備駆動処理を終了して原版変形機構112や原版111を検査し、かかる検査結果に応じて原版変形機構112や原版111を交換する必要がある。そして、変化量Ciと閾値TH1との関係、及び、原版111の駆動回数Nと規定回数TH2との関係が以下の式2を満たすことを確認して、インプリント処理を行う。
(数2)

Ci ≦ TH1、且つ、N ≦ TH2 ・・・(式2)
図5を参照して、インプリント装置1の動作について、特に、インプリント処理の前に行われる予備駆動処理に注目して説明する。図5は、インプリント装置の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図5に示すインプリント装置1の動作は、制御部161がインプリント装置1の各部を統括的に制御することによって実行される。
S501では、インプリント装置1に原版111を搬入し、かかる原版111をヘッドマウント113(原版保持機構113a)に保持させる。
S502では、原版変形機構112を駆動し、原版111の位置を安定化させるために、力を加える動作を含む予備駆動処理を行う。具体的には、まず、計測部116によってヘッドマウント113の原版保持機構113aにおける調整前の原版111の位置を計測する。次いで、原版変形機構112よって原版111をX方向、およびY方向に駆動し原版111に力を加える動作を行う。次に、計測部116によって調整後の原版111の位置を計測する。そして、力を加える前(調整前)の原版111の位置に対する力を加えた後(調整後)の原版111の位置の変化量Ciを算出する。このように、原版111へ原版変形機構112よって力を加えることによって原版変形機構112と原版111とが馴染んでいく。
S503では、制御部161がS502の予備駆動処理において求めた変化量と第1の閾値とを比較して、比較結果に基づきインプリント処理に移行するか否か判断する。具体的には、変化量が第1の閾値以下であるかどうかを判定する。変化量Ciが閾値TH1以下である場合には、原版変形機構112と原版111が馴染んでいると考えられるため、S504に移行して、予備駆動処理を終了する。また、変化量Ciが閾値TH1以下ではない、即ち、閾値TH1よりも大きい場合には、原版変形機構112と原版111とが馴染んでいないと考えられるため、S520に移行する。
S504では、基板搬送系151にてインプリント処理を行う基板101を搬入し、基板101を基板ステージ102に保持させる。
S505では、S504で搬入した基板101の上に原版111のパターンを転写するインプリント処理を行う。なお、具体的なインプリント処理は、供給部121によって基板上の複数の領域(ショット領域に相当)のそれぞれにインプリント材122を供給する。次いで、基板ステージ102によって基板を駆動して、基板上に原版111を押し付けるべき領域(対象領域)を原版111(のパターン面111a)に対応する位置に配置する。次いで、駆動部115によって原版111を−Z方向に駆動して、基板上に供給されたインプリント材122に原版111を押し付けて動作を行う。次に、原版111と基板101との位置関係の調整、即ち、原版111と基板101との位置合わせ(アライメント)が行われる。この時は、スコープ120を使用してダイ・バイ・ダイアライメントが行われる。また、インプリント処理を行う際には、原版変形機構112によって原版111の側面に力を加えて原版111のパターンを変形させる場合もある。次に、インプリント材122に原版111を押し付けた状態において、光源141によってインプリント材122に紫外線を照射してインプリント材122を硬化させる。そして、駆動部115によって原版111を上方向に駆動して、基板上の硬化したインプリント材122から原版111を剥離する。
S506では、全てのショット領域にインプリント処理がなされたか判断し、残ショットがある場合はS505に戻り、残ショットがなくなるまでこれを繰り返す。残ショットなし、即ち、全てのショット領域にインプリント処理がなされたと判断された場合は、インプリント動作を終了する。
S520では、S502の準備動作において、原版変形機構112によって原版111の側面に力を加えた回数が第2の閾値である規定回数以下であるかどうかを判定する。原版変形機構112の駆動回数Nが規定回数TH2以下である場合には、S502に移行して、原版111へ原版変形機構112を駆動し原版111の位置に力を加える予備駆動処理の動作を繰り返す。また、原版変形機構112の駆動回数Nが規定回数TH2を超えている場合には、S521に進む。S521では、エラー処理を実施し、S522へ移行する。エラー処理は、例えば、エラーの発生を不図示の表示部で表示するなどの処理である。S522では、原版111をインプリント装置1から搬出し処理を終了する。
なお、図5のS503の判断を、変化量Ciを算出し閾値TH1と比較する方法ではなく、他の判断方法に基づき判断してもよい。例えば、原版変形機構112の駆動回数を複数のパターン転写装置でモニタする。そして、この平均駆動回数または最大駆動回数等の任意の回数を実施した時、変化量Ciが閾値TH1以下となることが判明していれば変化量ではなく任意の回数を実施する事で閾値TH1以下と判断する。これにより、変化量Ciの計測処理が不要となり前記制御手段のアルゴリズムを簡素化できる。このように、任意の回数を実施する事で閾値の範囲内に入ったと判断方法を採用しても良い。
また、前記変化量の計測手段として装置内に基準位置(不図示)を設ける事で外部の基準位置を取り付ける必要が無くなり計測が容易になり、装置内に常設の為、計測精度が向上する。基準位置は、装置内の既存マーク、距離センサの計測値等を基準とし、そこからの変化量としても良い。また、原版111の位置ずれを計測する手段としてスコープ120にて原版111の設けられたアライメントマークと基板ステージ102に設けられたアライメントマークからの位置ずれ量を変化量として判断しても良い。これにより、計測することで専用のマークを設ける必要がなくなる。
図5において、S505のインプリント処理を繰り返すことによる原版変形機構112の駆動、基板ステージ102の駆動により原版111の位置ずれが発生する場合も考えられる。その場合、図6のS530〜S532のステップを加えることにより、インプリント処理を繰り返すことによる原版111の位置ずれを補正することができる。図6は、インプリント装置の動作を説明するためのフローチャートである。S530では、変化量の再計測を行うか否か判断する。変化量の再計測を行うか否かの判断は、例えば、任意の基板の枚数、ショット数、インプリント処理の経過時間などに基づいて行われる。再計測を行う場合はS531に進み、再計測を行わずそのままインプリント処理を続ける場合はS505に戻る。S531では、原版111と原版保持機構113aとの変化量Cj(第2の変化量)の計測を実施する。この変化量Cjは、インプリント処理前に計測した原版111の位置に対する、インプリント処理後に計測した原版111の位置の変化量である。すなわち、S502の準備処理において最後に計測された原版111の位置と、再計測を行うと判断されS531で計測した原版111の位置の変化量である。S532では、S531で計測した変化量Cjが閾値TH1以下であるか否か判定する。変化量Cjが閾値TH1以下である場合には、S505に戻る。変化量Cjが閾値TH1を超えた場合は、S502に戻り原版変形機構112の駆動動作を再度行い原版111との馴染ませを実施する。
このように、本実施形態では、原版111の位置の変化量Ciが閾値TH1を超えている場合には予備駆動処理における原版変形機構112の駆動動作を繰り返し行い、閾値TH1以下である場合には予備駆動処理を終了する。これにより、原版変形機構112の駆動動作を行う回数を最小回数にしながら(即ち、予備駆動処理にかかる時間を短くしながら)原版変形機構112と原版111とを馴染ませることができる。したがって、本実施形態のインプリント装置1は、原版変形機構112が原版111に対する力に起因する原版111の位置ずれを低減して、基板101の上の目標位置に原版111のパターンを転写することができる。また、本実施形態のインプリント装置1は、原版111を変形させたときの原版111の位置ずれを減少しているため、アライメント精度の低下を抑制できる。さらに、アライメント時間が短縮され、スループット(生産性)の低下の抑制もできる。
また、上記各実施形態では、リソグラフィ装置としてインプリント装置を例示したが、それには限定されない。パターン形成を基板に行う装置であればよく、例えば、露光装置または描画装置等としても具現化されうる。露光装置は、例えば、(極端)紫外光を用いて基板(上のレジスト)に(潜像)パターンを形成する。また、描画装置は、例えば、荷電粒子線(電子線等)を用いて基板(上のレジスト)に(潜像)パターンを形成する。
(物品の製造方法に係る実施形態)
物品としてのデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)の製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンを形成された基板をエッチングする工程を含み得る。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチング工程の代わりに、パターンを形成された基板を処理(加工)する他の工程を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 インプリント装置
101 基板
111 原版
112 原版変形機構
113 ヘッドマウント
116 計測部
122 インプリント材
161 制御部

Claims (9)

  1. 原版を用いて基板にパターンを形成するリソグラフィ装置であって、
    前記原版を保持する保持部と、
    前記原版に力を加えることで前記原版の位置を調整する調整部と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記パターンの形成の前に前記保持部に対する前記原版の位置を調整するように前記調整部を制御する
    ことを特徴とするリソグラフィ装置。
  2. 前記リソグラフィ装置は、さらに、前記位置を計測する計測部を備え、
    前記計測部は、前記調整部による調整前の前記位置と、前記調整部による調整後の前記位置とを計測し、
    前記制御部は、前記調整部による調整前の前記位置に対する調整後の前記位置の第1の変化量を算出し、前記第1の変化量と第1の閾値の比較結果に応じて前記調整部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の変化量が前記第1の閾値以下になるまで、前記調整部の制御を行い、前記第1の変化量が前記第1の閾値以下になった場合に前記パターンの形成を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の変化量が前記第1の閾値より大きい場合で、かつ、前記調整部による調整回数が第2の閾値より大きい場合に、エラーが発生していると判断しエラー処理を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記計測部は、前記パターンの形成を行う前の前記位置と、前記パターンの形成を行った後の前記位置とを計測し、
    前記制御部は、前記パターンの形成を行う前の前記位置に対する前記パターンの形成を行った後の前記位置の第2の変化量を算出し、前記第2の変化量と第1の閾値の比較結果に応じて前記調整部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記制御部は、前記パターンの形成を行った前記基板の枚数、前記パターンの形成の経過時間のうち少なくとも1つに基づき、前記第2の変化量の算出を行うか否か判断する
    ことを特徴とする請求項5に記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記計測部は、前記原版の周囲に配置された複数の干渉計を含む
    ことを特徴とする請求項2ないし6のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  8. 原版を用いて基板にパターンを形成するリソグラフィ装置の制御方法であって、
    前記原版を保持する保持工程と、
    前記パターンの形成の前に、前記原版に力を加えることで前記原版の位置を調整する調整工程と、
    前記調整工程の前後で前記原版の位置を計測する計測工程と、
    前記計測工程における計測の結果に基づき、前記調整工程を繰り返すか、前記パターンの形成を行うか判断する判断工程と、
    前記パターンの形成を行う形成工程と、を有する
    ことを特徴とする制御方法。
  9. 請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項に記載のリソグラフィ装置を用いてパターンを基板上に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された前記基板を処理する工程と、を有する
    ことを特徴とする物品の製造方法。
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