JP2017161398A - 液体検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の付着位置を高い精度で特定し、液体の付着量を高い精度で定量することが可能な液体検出装置を提供すること。【解決手段】本実施形態の液体検出装置は、液体の付着位置及び付着量を検出する液体検出装置であって、絶縁性基板と、前記絶縁性基板の表面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第1検出部と、前記絶縁性基板の側面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第2検出部と、前記第1検出部及び前記第2検出部を被覆するように形成された液滴保持層と、液体が付着したときの前記第1検出部の抵抗値の変化量と前記第2検出部の抵抗値の変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出し、前記付着位置に応じて液体の付着量を補正する制御部とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、液体検出装置に関する。
従来、内燃機関の排気管に搭載された排気センサに付着する水の量を検出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置においては、絶縁性基板に埋設された発熱抵抗体の抵抗値の変化に基づいて、排気センサに付着する水の量を検出している。
特開2014−062889号公報
しかしながら、上記の装置では、水滴等の液体の付着位置を特定することが困難である。これは、絶縁性基板の端部に液体が付着した場合、付着した液体が絶縁性基板に十分に吸収されないことにより検出精度が低下したり、付着した液体が発熱抵抗体に到達するまでに長い時間を要し応答性が悪化したりするからである。
また、水滴等の液滴が素子の端部に衝突すると、素子が液滴の全量を吸収せず、液滴の一部が飛散するため、液滴の定量精度が低下する課題もある。
そこで、上記課題に鑑み、液体の付着位置を高い精度で特定し、液体の付着量を高い精度で定量することが可能な液体検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る液体検出装置は、
液体の付着位置及び付着量を検出する液体検出装置であって、
絶縁性基板と、
前記絶縁性基板の表面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第1検出部と、
前記絶縁性基板の側面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第2検出部と、
前記第1検出部及び前記第2検出部を被覆するように形成された液滴保持層と、
液体が付着したときの前記第1検出部の抵抗値の変化量と前記第2検出部の抵抗値の変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出し、前記付着位置に応じて液体の付着量を補正する制御部と
を有する。
開示の液体検出装置によれば、液体が付着したときの第1検出部の抵抗値の変化量と第2検出部の抵抗値の変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出し、算出した付着位置に応じて液体の付着量を補正するため、液体の付着位置を高い精度で特定し、液体の付着量を高い精度で定量することができる。
本実施形態の液体検出装置の概略図 本実施形態の液体検出素子の概略斜視図(1) 本実施形態の液体検出素子の概略斜視図(2) 本実施形態の液体検出素子の分解斜視図(1) 本実施形態の液体検出素子の分解斜視図(2) 本実施形態の液体検出素子の概略断面図 液体付着位置を説明する図 液体検出素子に液体が付着したときのセンサ出力の波形を示すグラフ 本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャート(1) 本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャート(2) 本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャート(3) 本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャート(4) 液体付着位置とセンサ出力変化量比との関係を示すグラフ 液体付着位置と第1検出部の出力補正量との関係を示すグラフ 液体付着位置と第1検出部の出力変化量との関係を示すグラフ 液体付着位置と補正前後の第1検出部の出力変化量との関係を示すグラフ
以下、発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
本実施形態の液体検出装置は、例えば、内燃機関の排気管に搭載された排気センサに付着する液体の付着位置及び付着量を検出するために用いられる装置である。なお、本実施形態の液体検出装置は、内燃機関の排気管に限定されず、吸気管に搭載されてもよく、また、建物のダクト等に搭載されてもよく、さらには、空調機のような家電のダクトに搭載されてもよい。
(液体検出装置)
本実施形態の液体検出装置について、図1から図6に基づき説明する。図1は、本実施形態の液体検出装置の概略図である。
図1に示すように、液体検出装置は、液体検出素子10と、制御部20とを備える。制御部20は、例えば、演算機21と、データ収集機22と、回路23とを有する。
図2及び図3は本実施形態の液体検出素子の概略斜視図であり、図3は図2の液体検出素子における液滴保持層の図示を省略した状態を示している。図4及び図5は本実施形態の液体検出素子の分解斜視図であり、それぞれ図3における視点3A及び視点3Bの方向から液体検出素子を見たときの状態を示している。図6は本実施形態の液体検出素子の概略断面図であり、図2における一点鎖線2A−2Bにおいて切断した断面を示している。
液体検出素子10は、絶縁性基板11と、第1検出部12a、12bと、第2検出部13a、13bと、ヒータ14と、液滴保持層15と、リード16a、16b、16c、16d、16eと、端子17a、17bとを含む。
絶縁性基板11は、絶縁性材料によって形成される長尺平板状の部材であり、例えば、酸化アルミニウム(Al)により形成されている。
第1検出部12a、12bは、絶縁性基板11の表面に蛇行形状に設けられている。第1検出部12a、12bは、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により形成されており、例えば、白金(Pt)等の金属薄膜により形成されている。これにより、第1検出部12a、12bに液体が付着すると、液体の蒸発潜熱によって第1検出部12a、12bの温度が低下し、この温度低下によって抵抗体の抵抗値が小さくなる。第1検出部12a、12bの両端は、リード16a、16b及びスルーホール18a、18bを介して端子17a、17bと電気的に接続されている。
本実施形態では、図6に示すように、絶縁性基板11の上面に第1検出部12aが形成され、絶縁性基板11の下面に第1検出部12bが形成されている。これにより、絶縁性基板11の表面(上面及び下面)に付着した液体を検出することができる。また、第1検出部12a、12bは、それぞれ絶縁性基板11の長手方向に沿って3つの検出部により形成されている。これにより、絶縁性基板11の表面(上面及び下面)の長手方向における液体の付着位置を容易に検出することができる。
第2検出部13a、13bは、絶縁性基板11の側面に設けられている。第2検出部13a、13bは、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により形成されており、例えば、Pt等の金属薄膜により形成されている。これにより、第2検出部13a、13bに液体が付着すると、液体の蒸発潜熱によって第2検出部13a、13bの温度が低下し、この温度低下によって抵抗体の抵抗値が小さくなる。第2検出部13a、13bの両端は、リード16c、16d及びスルーホール18c、18dを介して端子17a、17bと電気的に接続されている。
本実施形態では、図6に示すように、第2検出部13a、13bは、絶縁性基板11の内部に形成され、その一部が絶縁性基板11の側面に露出するように形成されることにより、絶縁性基板11の側面に設けられている。より具体的には、第2検出部13a、13bは、図4及び図5に示すように、絶縁性基板11の外周部分に形成され、絶縁性基板11の短手方向の一方の側面及び絶縁性基板11の長手方向の両方の側面において絶縁性基板11から露出するように形成されている。これにより、絶縁性基板11の側面(短手方向の一方の側面及び長手方向の両方の側面)に付着した液体を検出することができる。
ヒータ14は、絶縁性基板11の内部における第2検出部13aと第2検出部13bとの間に形成されている。ヒータ14は、発熱抵抗体によって蛇行形状に形成されており、例えば、Pt等の金属薄膜により形成されている。ヒータ14の両端は、リード16e及びスルーホール18eを介して端子17aと電気的に接続されている。これにより、ヒータ14は、図示しない電源装置から端子17a、スルーホール18e及びリード16eを介して電流が供給されることにより発熱する。
液滴保持層15は、多孔質材料によって第1検出部12a、12bを覆う(被覆する)ように形成されており、例えば、Alの多孔質体により形成されている。これにより、絶縁性基板11の表面のうち第1検出部12a、12bが形成された部分に液体が飛来した場合であっても、飛来した液体が液滴保持層15に捕捉(保持)される。このため、飛来した液体が弾かれて液体検出素子10から直ちに離れてしまうことが抑制され、飛来した液体のほとんどが液滴保持層15中を拡散し、第1検出部12a、12bに到達する。その結果、付着した液体の量に応じて第1検出部12a、12bの温度を変化させることができる。
また、液滴保持層15は、第2検出部13a、13bの絶縁性基板11の側面から露出している部分を覆うように形成されていてもよい。これにより、絶縁性基板11の側面のうち第2検出部13a、13bが露出している部分に液体が飛来した場合であっても、飛来した液体が液滴保持層15に保持される。このため、飛来した液体が弾かれて液体検出素子10から直ちに離れてしまうことが抑制され、飛来した液体のほとんどが液滴保持層15中を拡散し、第2検出部13a、13bに到達する。その結果、付着した液体の量に応じて第2検出部13a、13bの温度を変化させることができる。
リード16a、16b、16c、16d、16eは、絶縁性基板11の内部に形成されている。リード16a、16b、16c、16d、16eは、導電性材料によって形成されており、例えば、Pt等の金属薄膜により形成されている。リード16aは、第1検出部12aと端子17aとを電気的に接続する。リード16bは、第1検出部12bと端子17bとを電気的に接続する。リード16cは、第2検出部13aと端子17aとを電気的に接続する。リード16dは、第2検出部13bと端子17bとを電気的に接続する。リード16eは、ヒータ14と端子17aとを電気的に接続する。
端子17a、17bは、絶縁性基板11の表面に形成されている。端子17a、17bは、導電性材料によって形成されており、例えば、Pt等の金属薄膜により形成されている。本実施形態では、絶縁性基板11の上面に端子17aが形成されており、絶縁性基板11の下面に端子17bが形成されている。端子17a、17bは、制御部20の回路23と電気的に接続される。
制御部20は、液体検出素子10に液体が付着したときの第1検出部12a、12bの抵抗値の変化量と第2検出部13a、13bの抵抗値の変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出し、算出した付着位置に応じて液体の付着量を補正する処理を実行する。制御部20は、例えば、演算を行う演算機21、プログラム、データ、マップ(又は計算式、テーブル等)等を記憶するデータ収集機22、液体検出素子10から出力される抵抗値を電圧値に変換して出力する回路23を含む。マップは、予備実験等により予め作成され、データ収集機22に記憶されている。
本実施形態では、第1検出部12a、12b及び第2検出部13a、13bの抵抗値の変化量を電圧値の変化量に変換し、変換された電圧値の変化量(以下「出力変化量」という。)に基づいて、液体の付着位置を算出し、算出した付着位置に応じて液体の付着量を補正する形態について説明する。しかしながら、この形態に限定されるものではなく、第1検出部12a、12b及び第2検出部13a、13bの抵抗値を電圧値に変換することなく、抵抗値の変化量に基づいて、液体の付着位置を算出し、算出した液体の付着量を補正してもよい。
(液体検出装置の動作)
次に、液体検出装置の動作について、図7及び図8に基づき説明する。図7は液体付着位置を説明する図であり、図6における一点鎖線6A−6Bにおいて切断した断面を示している。図8は液体検出素子に液体が付着したときのセンサ出力の波形を示すグラフであり、時間に対するセンサ出力(第1検出部及び第2検出部の出力)の変化を示している。なお、図8中、曲線Sは第1検出部の出力波形を示し、曲線Iは第2検出部の出力波形を示している。
液体検出装置の動作の一例について、液体検出素子10の上面の中央付近(図7の領域Xa)に液体が付着した場合について説明する。
液体検出素子10の上面の中央付近に液体が付着すると、付着した液体は第1検出部12aを覆うように形成された液滴保持層15中を拡散することにより、第1検出部12aに到達する。このとき、液滴保持層15中を拡散した液体の一部は、僅かではあるが、第2検出部13aにも到達する。これにより、図8に示すように、第1検出部12aの出力及び第2検出部13aの出力が低下する。これは、第1検出部12a及び第2検出部13aに液体が付着すると、液体の蒸発潜熱によって第1検出部12a及び第2検出部13aの温度が局所的に低くなるためである。なお、図8における時刻t1が液体検出素子10に液体が付着した時刻である。
液体検出素子10の上面に液体が付着してから時間が経過すると、第1検出部12aの出力及び第2検出部13aの出力は減少から増加に転じ、徐々に大きくなる。これは、液体検出素子10の内部に形成されたヒータ14による加熱によって、第1検出部12aの温度が、液体が付着する前の温度に徐々に戻るためである。
このとき、図8に示すように、第1検出部12aの出力変化量は、第2検出部13aの出力変化量よりも大きくなる。これは、液体検出素子10の上面に付着した液体のうち、第1検出部12aに到達する液体の量が第2検出部13aに到達する液体の量よりも多いからである。なお、第1検出部12aの出力変化量とは、第1検出部12aにより液体の付着が検出されていないときの出力と、第1検出部12aにより液体の付着が検出された後に出力の変化量がゼロになるときの出力との差の絶対値(図8において「V」で示す。)である。また、第2検出部13aの出力変化量とは、第2検出部13aにより液体の付着が検出されていないときの出力と、第2検出部13aにより液体の付着が検出された後に出力の変化量がゼロになるときの出力との差の絶対値(図8において「V」で示す。)である。
(液体検出処理)
次に、制御部20により実行される液体検出処理について、図9から図16に基づき説明する。以下の説明では、第1検出部12a、12bを第1検出部12、第2検出部13a、13bを第2検出部13ともいう。
第1検出部12における液体付着判定処理について、図9に基づき説明する。図9は、本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャートであり、第1検出部12における液体付着判定処理の流れを示している。
まず、制御部20は、第1検出部12の出力Sと時刻Tを取得する(ステップS11)。
続いて、制御部20は、時刻Tに対する第1検出部12の出力Sの変化量(傾きA)を算出する(ステップS12)。傾きAの算出方法は、例えば、第1検出部12の出力Sの微分値であってもよく、異なる2つの時刻における第1検出部12の出力Sの変化量であってもよい。
続いて、制御部20は、傾きAの絶対値|A|が第1の所定値α以上であるか否かを判定する(ステップS13)。第1の所定値αとは、第1検出部12に液体が付着していない状態から第1検出部12に液体が付着した状態に変化するときの第1検出部12の出力Sの変化量の絶対値とすることができる。第1の所定値αは、例えば、第1検出部12に用いられる材料、第1検出部12の形状等に応じて予め定められる。
ステップS13において、傾きAの絶対値|A|が第1の所定値α以上であると判定された場合、制御部20は、第1検出部12の出力Ss1及びこのときの時刻Ts1をデータ収集機22に書き込み、記憶させる(ステップS14)。ステップS13において、傾きAの絶対値|A|が第1の所定値αよりも小さいと判定された場合、ステップS11へ戻る。
続いて、制御部20は、傾きAがゼロ(A=0)に到達したか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15において、A=0に到達したと判定された場合、制御部20は、第1検出部12の出力Ss2及びこのときの時刻Ts2をデータ収集機22に書き込み、記憶させ(ステップS16)、処理を終了する。ステップS15において、A=0に到達していないと判定された場合、ステップS15を繰り返す。
次に、第2検出部13における液体付着判定処理について、図10に基づき説明する。図10は、本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャートであり、第2検出部13における液体付着判定処理の流れを示している。
まず、制御部20は、第2検出部13の出力Sと時刻Tを取得する(ステップS21)。
続いて、制御部20は、時刻Tに対する第2検出部13の出力Sの変化量(傾きA)を算出する(ステップS22)。傾きAの算出方法は、例えば、第2検出部13の出力Sの微分値であってもよく、異なる2つの時刻における第2検出部13の出力Sの変化量であってもよい。
続いて、制御部20は、傾きAの絶対値|A|が第2の所定値β以上であるか否かを判定する(ステップS23)。第2の所定値βとは、第2検出部13に液体が付着していない状態から第2検出部13に液体が付着した状態に変化するときの第2検出部13の出力Sの変化量の絶対値とすることができる。第2の所定値βは、例えば、第2検出部13に用いられる材料、第2検出部13の形状等に応じて予め定められる。
ステップS23において、傾きAの絶対値|A|が第2の所定値β以上であると判定された場合、制御部20は、第2検出部13の出力Si1及びこのときの時刻Ti1をデータ収集機22に書き込み、記憶させる(ステップS24)。ステップS23において、傾きAの絶対値|A|が第2の所定値βよりも小さいと判定された場合、ステップS21へ戻る。
続いて、制御部20は、傾きAがゼロ(A=0)に到達したか否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25において、A=0に到達したと判定された場合、制御部20は、第2検出部13の出力Si2及びこのときの時刻Ti2とをデータ収集機22に書き込み、記憶させ(ステップS26)、処理を終了する。ステップS25において、A=0に到達していないと判定された場合、ステップS25を繰り返す。
次に、液体付着位置算出処理について、図11に基づき説明する。図11は、本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャートであり、液体付着位置算出処理の流れを示している。
まず、制御部20は、液体検出素子10に液体が付着したときの第1検出部12及び第2検出部13における出力変化量を算出する(ステップS31)。具体的には、制御部20は、ステップS14及びステップS16においてデータ収集機22に記憶された第1検出部12の出力Ss1、Ss2を用いて、以下の式(1)により、液体検出素子10に液体が付着したときの第1検出部12の出力変化量Vを算出する。
=Ss1−Ss2 ・・・(1)
また、制御部20は、ステップS24及びステップS26においてデータ収集機22に記憶された第2検出部13の出力Si1、Si2を用いて、以下の式(2)により、液体検出素子10に液体が付着したときの第2検出部13の出力変化量Vを算出する。
=Si1−Si2 ・・・(2)
続いて、制御部20は、第1検出部12の出力変化量Vと第2検出部13の出力変化量Vとの比(以下「センサ出力変化量比R」という。)を算出する(ステップS32)。具体的には、制御部20は、以下の式(3)により、センサ出力変化量比Rを算出する。
R=V/V ・・・(3)
続いて、制御部20は、センサ出力変化量比Rに基づいて、液体付着位置Xを算出し(ステップS33)、処理を終了する。具体的には、制御部20は、例えば、図13に示すような第1検出部12への液体付着位置Xとセンサ出力変化量比Rとの関係を示すマップを用いて、ステップS32において算出されたセンサ出力変化量比Rに対応する液体付着位置Xを特定し、処理を終了する。なお、図13は液体付着位置Xとセンサ出力変化量比Rとの関係を示すグラフであり、図7の矢印X上における位置X0から位置X1までの間の所定の位置に液体が付着したときのセンサ出力変化量比Rを示している。
以上に説明したように、本実施形態では、液体が付着したときの第1検出部12の出力変化量と第2検出部13の出力変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出するため、液体の付着位置を高い精度で特定することができる。
次に、第1検出部12における補正量算出処理について、図12に基づき説明する。図12は、本実施形態の液体検出処理を説明するフローチャートであり、第1検出部12における出力補正処理の流れを示している。
まず、制御部20は、液体付着位置算出処理において算出された液体付着位置Xに基づいて、第1検出部12の出力補正量を決定する(ステップS41)。具体的には、図14に示すような第1検出部12への液体付着位置Xと出力補正量(V)との関係に関するマップを用いて、ステップS33において算出された液体付着位置Xに対応する出力補正量(V)を決定する。なお、図14は液体付着位置Xと第1検出部の出力補正量との関係を示すグラフであり、図7の矢印X上における位置X0から位置X1までの間の所定の位置に液体が付着したときの第1検出部12の出力補正量を示している。
続いて、制御部20は、第1検出部12の出力変化量に、出力補正量を加算することによって、第1検出部12の出力変化量を補正し(ステップS42)、処理を終了する。具体的には、制御部20は、ステップS33において算出された液体付着位置Xにおける第1検出部12の出力変化量に、ステップS41において算出された出力補正量を加算することによって、第1検出部12の出力変化量を補正し、処理を終了する。
制御部20は、このような液体検出処理を液体検出素子10の図7の矢印X上における位置X0から位置X1までの間の複数の位置に対して実行することによって、複数の位置における第1検出部12の出力変化量を補正することができる。
具体的には、図15に示すように、第1検出部12への液体付着位置Xによって異なる出力変化量を、図16に示すように、第1検出部12への液体付着位置Xによらずに略一定となるように補正することができる。なお、図15は液体付着位置Xと第1検出部の出力変化量との関係を示すグラフであり、図7の矢印X上における位置X0から位置X1までの間の所定の位置に液体が付着したときの第1検出部の出力変化量を示している。また、図16は液体付着位置と補正の前後の第1検出部の出力変化量との関係を示すグラフであり、図7の矢印X上における位置X0から位置X1までの間の所定の位置に液体が付着したときの補正の前後の第1検出部12の出力変化量を示している。図16における丸印は補正する前の第1検出部12の出力変化量を示し、三角印は補正した後の第1検出部12の出力変化量を示している。
以上に説明したように、本実施形態では、液体付着位置算出処理において算出された液体付着位置Xに応じて、第1検出部12の出力補正量を決定し、第1検出部12の出力変化量に出力補正量を加算することで、第1検出部12の出力変化量を補正する。これにより、液体付着位置Xに応じて液体の付着量を補正できるので、液体の付着量を高い精度で定量することができる。
以上、液体検出装置を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
10 液体検出素子
11 絶縁性基板
12 第1検出部
13 第2検出部
20 制御部
21 演算機
22 データ収集機
23 回路

Claims (1)

  1. 液体の付着位置及び付着量を検出する液体検出装置であって、
    絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板の表面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第1検出部と、
    前記絶縁性基板の側面に設けられ、温度変化によって抵抗値が変化する抵抗体により複数形成された第2検出部と、
    前記第1検出部及び前記第2検出部を被覆するように形成された液滴保持層と、
    液体が付着したときの前記第1検出部の抵抗値の変化量と前記第2検出部の抵抗値の変化量とに基づいて、液体の付着位置を算出し、前記付着位置に応じて液体の付着量を補正する制御部と
    を有する液体検出装置。
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