JP2017160143A - トリアジン化合物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機電界発光素子に用いる電荷輸送材料の合成中間体として有用な4,6−ジクロロトリアジン化合物化合物の提供。【解決手段】一般式(1b)で示される4,6−ジクロロトリアジン化合物。【選択図】なし

Description

本発明は、有機電界発光素子に用いる電荷輸送材料の合成中間体として有用な4,6−ジクロロトリアジン化合物の簡便で安価な製造方法に関するものである。
1,3,5−トリアジン環の2位と、4及び6位にそれぞれ異なる2種類の芳香族基を有するトリアリールトリアジン誘導体が、有機電界発光素子に用いる電荷輸送材料として有用であることが報告されている(例えば、特許文献1,2参照。)。1,3,5−トリアジン環の2位にハロゲン原子等で置換されたフェニル基を有する4,6−ジクロロトリアジン化合物は、該電荷輸送材料の合成中間体として有用である。
特開2008−280330公報 特表2010−155826号公報 特開2010−95452号公報
本発明の課題は、有機電界発光素子に用いる電荷輸送材料の合成中間体として有用な4,6−ジクロロトリアジン化合物の簡便で安価な製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ハロゲン原子等で置換されたフェニル基を有するトリアジン化合物が、電荷輸送材料の有用な合成中間体である4,6−ジクロロトリアジン化合物の優れた製造原料であることを見出し、また、該トリアジン化合物が高価な金属触媒等を用いることなく安価に製造できることも併せて見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(i)一般式(1)
Figure 2017160143
(式中、Rは、ハロゲン原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。nは1〜5の整数を表す。nが2〜5の時、複数のRは同一又は相異なっていてもよい。Zは、水酸基又はメルカプト基を表す。)
で示されるトリアジン化合物;
(ii)一般式(1)中、Rがハロゲン原子である前記(i)に記載のトリアジン化合物;
(iii)一般式(1)中、nが2又は3であり、Rがハロゲン原子である前記(i)に記載のトリアジン化合物;
(iv)一般式(1)中、nが2であり、Rで表されるハロゲン原子が、塩素原子又は臭素原子である前記(i)に記載のトリアジン化合物;
に関する。
また本発明は、
(v)一般式(1b)
Figure 2017160143
(式中、Rは、ハロゲン原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。nは1〜5の整数を表す。nが2〜5の時、複数のRは同一又は相異なっていてもよい。)
で示されるトリアジン化合物と、塩素化剤とを反応させることを特徴とする、一般式(2)
Figure 2017160143
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表す。)
で示される4,6−ジクロロトリアジン化合物の製造方法;
(vi)一般式(1b)中、Rがハロゲン原子である前記(v)に記載の製造方法;
(vii)一般式(1b)中、nが2又は3であり、Rがハロゲン原子である前記(v)に記載の製造方法;
(viii)一般式(1b)中、nが2であり、Rで表されるハロゲン原子が、塩素原子又は臭素原子である前記(v)に記載の製造方法;
(viiii)塩基存在下、後述する一般式(4)で表されるチオビウレット化合物を分子内環化反応させることを特徴とする、後述する一般式(1c)で表されるトリアジン化合物の製造方法;
に関するものである。
本発明により、有機電界発光素子に用いる電荷輸送材料の合成中間体として有用な4,6−ジクロロトリアジン化合物を簡便かつ安価に得ることができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のトリアジン化合物(1)におけるR、n、及びZの定義について説明する。
Rで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を例示することができ、安価かつ反応性が良い点で、塩素原子又は臭素原子が好ましい。
Rで表されるハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基としては、モノハロフェニル基、ジハロフェニル基、トリハロフェニル基、テトラハロフェニル基、ペンタハロフェニル基が例示でき、具体的には2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,3,5−トリクロロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、2,3,5,6−テトラクロロフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2,3−ジブロモフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、2,5−ジブロモフェニル基、2,6−ジブロモフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモフェニル基、2,3,5−トリブロモフェニル基、3,4,5−トリブロモフェニル基、2−ヨードフェニル基、3−ヨードフェニル基、4−ヨードフェニル基、3,4−ジヨードフェニル基、3,5−ジヨードフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基、2−ブロモ−3−クロロフェニル基、3−ブロモ−2−クロロフェニル基、2−ブロモ−4−クロロフェニル基、4−ブロモ−2−クロロフェニル基、2−ブロモ−5−クロロフェニル基、5−ブロモ−2−クロロフェニル基、2−ブロモ−6−クロロフェニル基、3−ブロモ−4−クロロフェニル基、4−ブロモ−3−クロロフェニル基、3−ブロモ−5−クロロフェニル基、4−ブロモ−3,5−ジフルオロフェニル基、3−ブロモ−5−ヨードフェニル基、5−ヨード−3−クロロフェニル基、3−ブロモ−5−フルオロフェニル基、又は3−クロロ−5−フルオロフェニル基等を例示することができる。本発明のトリアジン化合物より得られる4,6−ジクロロトリアジン化合物の合成上の汎用性が高い点で、モノ、ジ若しくはトリハロフェニル基が好ましく、又はモノ若しくはジハロフェニル基がさらに好ましく、具体的には2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、3−ブロモ−5−クロロフェニル基、又は3,5−ジブロモフェニル基が好ましい。
nで表される1〜5の整数としては、4,6−ジクロロトリアジン化合物の合成上の汎用性が高い点で、1〜3が好ましく、2又は3がさらに好ましく、2が殊更好ましい。
本発明のトリアジン化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、以下の1−1〜1−69に示す構造の化合物を具体的に例示することができる。
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
Figure 2017160143
本発明のトリアジン化合物(1)は、次の式で表される互変異性構造1a〜1aを取ることができる。
Figure 2017160143
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表す。Zは、酸素原子又は硫黄原子を表す。)
本発明はこれらの互変異性体全てを包含するものであるが、便宜上、一般式(1)の構造で記載する。
次に、本発明の製造方法について説明する。
本発明の製造方法を、次の工程1に示す。
Figure 2017160143
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表す。)
工程1は、本発明のトリアジン化合物に含まれるトリアジン化合物(1b)(以下、「本発明のトリアジン化合物(1b)」と称する)と、塩素化剤とを反応させ、4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)を製造する工程であり、一般的な水酸基の塩素原子への変換反応の条件を適用することで、収率よく目的物を得ることができる。
工程1に用いる塩素化剤としては、塩素、N−クロロスクシイミド、N−クロロフタルイミド、ベンジルトリメチルアンモニウム テトラクロロヨージド、tert−ブチルハイポクロリト、クロラミンB、クロラミンT、塩化シアヌル、ジクロラミン、塩化オキザリル、トリクロロイソシアヌル酸、塩化チオニル、オキシ塩化リン、五塩化リン等を例示することができ、これらを適宜混合して用いてもよい。中でも安価であり、かつ4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)の反応収率が良い点で、オキシ塩化リン、五塩化リン、又はこれらの混合物が好ましい。
工程1に用いる塩素化剤のモル等量に特に制限は無いが、本発明のトリアジン化合物(1b)に対して1〜50モル等量が好ましく、4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)の反応収率が良い点で、5〜20モル等量がさらに好ましい。また、塩素化剤が液体である場合には、これを反応溶媒として用いてもよい。
工程1は溶媒中で実施することができる。用いることのできる溶媒に特に制限はなく、反応を阻害しない溶媒であればよい。該溶媒としては、具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、デカリン等の炭化水素、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、トリクロロベンゼン、1−クロロナフタレン等のハロゲン化炭化水素、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチルモルホリン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジエチルトルイジン、ピリジン、ピコリン等の第三級アミンを例示することができ、これらを任意の比で混合して用いてもよい。4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)の反応収率が良い点で、第三級アミンが好ましく、ジエチルアニリンがさらに好ましい。溶媒の使用量に特に制限はない。
工程1を実施する際の反応温度には特に制限はないが、20〜180℃から適宜選択された温度にて実施することができ、4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)の反応収率が良い点で60〜120℃から適宜選択された温度にて実施することが好ましい。
4,6−ジクロロトリアジン化合物(2)は、工程1の反応の終了後に通常の処理を行うことで得ることができる。必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー、昇華又は分取HPLC等で精製してもよい。
本発明の製造方法(工程1)に用いる本発明のトリアジン化合物(1b)は、次の反応式に示す、工程2により、製造することができる。
Figure 2017160143
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表す)
工程2は、本発明のトリアジン化合物に含まれるトリアジン化合物(1c)(以下、「本発明のトリアジン化合物(1c)」と称する)と、酸化剤とを塩基の存在下に反応させ、本発明のトリアジン化合物(1b)を製造する工程である。
工程2に用いる酸化剤としては、酸素、オゾン、Oxone(登録商標)の他、過酸化水素、安息香酸ペルオキシド、m−クロロ安息香酸ペルオキシド、マレイン酸ペルオキシド、フタル酸ペルオキシド、プロピオン酸ペルオキシド、過酢酸、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−アミルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、ビス(トリメチルシリル)ペルオキシド等の過酸化物、モリブデン酸アンモニウム、タングステン酸、酸化バナジウム、酸化レニウム、又は酸化オスミウム等の金属酸化物を例示することができる。中でも本発明のトリアジン化合物(1b)の収率が良い点で過酸化物が好ましく、安価である点で過酸化水素がさらに好ましい。
工程2に用いる塩基としては、特に限定するものではないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は水酸化カルシウム等の金属水酸化物塩が好ましく、安価である点で水酸化ナトリウムがさらに好ましい。用いる塩基のモル等量に特に制限は無いが、本発明のトリアジン化合物(1c)に対して1〜100モル等量が好ましく、本発明のトリアジン化合物(1b)の反応収率が良い点で、5〜20モル等量がさらに好ましい。
工程2は溶媒中で実施することができる。用いることのできる溶媒に特に制限はなく、反応を阻害しない溶媒であればよい。該溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、オクタノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、2,2,2−トリフルオロエタノール等のアルコール、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、トリクロロベンゼン、1−クロロナフタレン等のハロゲン化炭化水素、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、4−フルオロエチレンカーボネート等の炭酸エステル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、γ−ラクトン等のエステル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン等のケトンを例示することができ、これらを任意の比で混合して用いてもよい。本発明のトリアジン化合物(1b)の反応収率が良い点で、水、アルコール、ケトンが好ましく、水、メタノール、アセトンがさらに好ましい。溶媒の使用量に特に制限はない。
工程2を実施する際の反応温度には特に制限はないが、−20〜100℃から適宜選択された温度にて実施することができ、本発明のトリアジン化合物(1b)の反応収率が良い点で−5〜40℃から適宜選択された温度にて実施することが好ましい。
本発明のトリアジン化合物(1b)は、工程2の反応の終了後に中和等の通常の処理を行うことで得ることができる。必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー、昇華又は分取HPLC等で精製してもよい。
工程2に用いる本発明のトリアジン化合物(1c)は、次の反応式に示す、本発明の製造方法である工程3、及び工程4により、製造することができる。
Figure 2017160143
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表す)
工程3は、チオビウレット(4)と塩基とを反応させ、工程2に用いる本発明のトリアジン化合物(1c)を製造する工程である。
工程3に用いる塩基としては、工程2にて例示した塩基と同様のものを例示することができ、安価である点で水酸化ナトリウムが好ましい。用いる塩基のモル等量に特に制限は無いが、チオビウレット(4)に対して1〜100モル等量が好ましく、本発明のトリアジン化合物(1c)の反応収率が良い点で、5〜20モル等量がさらに好ましい。
工程3は溶媒中で実施することができる。用いることのできる溶媒としては、工程3にて例示した溶媒と同様のものを例示することができ、本発明のトリアジン化合物(1c)の反応収率が良い点でアセトンが好ましい。溶媒の使用量に特に制限はない。
工程3を実施する際の反応温度には特に制限はないが、−10〜100℃から適宜選択された温度にて実施することができ、本発明のトリアジン化合物(1c)の反応収率が良い点で5〜40℃から適宜選択された温度にて実施することが好ましい。
本発明のトリアジン化合物(1c)は、工程3の反応の終了後に中和等の通常の処理を行うことで得ることができる。必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー、昇華又は分取HPLC等で精製してもよい。
工程4は、酸クロリド(3)と、チオシアン酸カリウム及びウレアとを反応させ、工程3に用いるチオビウレット(4)を製造する工程である。
工程4に用いる酸クロリド(3)は、例えば対応するカルボン酸類を塩素化する等、当業者が良く知る方法で容易に製造することができる。また、市販品を用いてもよい。
工程4に用いるチオシアン酸カリウムのモル等量に特に制限は無いが、酸クロリド(3)に対して0.8〜10モル等量が好ましく、チオビウレット(4)の反応収率が良い点で、1〜3モル等量がさらに好ましい。
工程4に用いるウレアのモル等量に特に制限は無いが、酸クロリド(3)に対して0.8〜10モル等量が好ましく、チオビウレット(4)の反応収率が良い点で、1〜3モル等量がさらに好ましい。
工程4は溶媒中で実施することができる。用いることのできる溶媒に特に制限はなく、反応を阻害しない溶媒であればよいが、後処理が容易である点でトルエンが好ましい。
工程4を実施する際の反応温度には特に制限はないが、0〜150℃から適宜選択された温度にて実施することができ、チオビウレット(4)の反応収率が良い点で60〜120℃から適宜選択された温度にて実施することが好ましい。
チオビウレット(4)は、工程4の反応の終了後に通常の処理を行うことで得ることができ、精製を行わずに工程3に供すことができる。また必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー、昇華又は分取HPLC等で精製してもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
本発明の製造方法により得られるトリアジン化合物の同定には、以下の分析方法を用いた。H−NMRの測定には、Bruker ULTRASHIELD AVANCE III(400MHz)を用いた。H−NMRは、重クロロホルム(CDCl)又は重DMSO(DMSO−d)を測定溶媒とし、内部標準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用いて測定した。また、試薬類は市販品を用いた。
実施例−1
Figure 2017160143
アルゴン下、3,5−ジクロロ安息香酸クロリド(50g,239mmоl)をトルエン(300mL)に溶解した。この溶液にチオシアン酸カリウム(27.8g,286mmоl)を加え、110℃にて24時間撹拌した。放冷後、反応溶液をろ過し、ろ液を減圧乾固した。得られた油状物をアセトン(360mL)に溶解し、ここに尿素(17.2g,286mmоl)を加え、60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え懸濁した。この懸濁液をろ過し、得られた固体を水で洗浄後、減圧乾固し、1−(3,5−ジクロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物(67.7g,97%)を得た。このものは精製することなく次工程へ供した。
1−(3,5−ジクロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物(67.2g,230mmоl)をエタノール(690mL)に懸濁し、4M−水酸化ナトリウム水溶液(690mL)を加え、18時間撹拌した。減圧下、反応溶液の体積を約1/2まで濃縮した後、水(600mL)を加え、不溶物をろ別した。ろ液に6M−硫酸水溶液及び酢酸を加え、pH=4とした。生じた沈殿をろ別し、水で洗浄した後、減圧下で乾燥することで、目的の2−(3,5−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジンの黄色固体(54.6g,収率87%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.87(s,1H),8.08(d,J=1.8Hz,2H),7.95(t,J=1.8Hz,1H).
実施例−2
Figure 2017160143
2−(3,5−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジン(34.0g,124mmоl)に1M−水酸化ナトリウム水溶液(2.0L)を加えた。この混合物を0℃に冷却し、7%−過酸化水素水(2.0L)を6時間かけて加えた後、室温で18時間撹拌した。反応溶液に12M−塩酸を加え中和した。沈殿物をろ別し、1M−水酸化ナトリウム水溶液(500mL)に溶解した後、酢酸水で中和した。生じた固体をろ別し、水で洗浄した後、減圧乾燥し、目的の2−(3,5−ジクロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの水和物を白色固体として得た(35.0g,収率96%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.53(brs,1H),11.50(s,1H),8.07(d,J=1.9Hz,2H),7.94(t,J=1.9Hz,1H).
実施例−3
Figure 2017160143
1Lフラスコに2−(3,5−ジクロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの水和物(35.0g,119mmol)を取り、ここにオキシ塩化リン(280mL)、次いで五塩化リン(59.3g)を加えた。反応容器に乾燥管を取付け、100℃に加熱し40時間撹拌した。反応終了後、130℃にて低沸分を減圧留去した。得られた残渣に氷水(1L)を加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和した。生じた固体をろ別し、水で洗浄した後、減圧乾固した。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/クロロホルム)にて精製し、目的の4,6−ジクロロ−2−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3,5−トリアジンを得た(30.5g,収率87%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.39(d,J=2.0Hz,2H),7.63(t,J=2.0Hz,1H).
実施例−4
Figure 2017160143
アルゴン下、3,5−ジブロモ安息香酸クロリド(1.40g,4.7mmоl)のトルエン溶液(12mL)にチオシアン酸カリウム(546mg,5.6mmоl)を加え、110℃にて24時間撹拌した。放冷後、反応溶液をろ過し、ろ液を減圧乾固した。得られた残渣をアセトン(14mL)に溶解し、ここに尿素(337mg,5.6mmоl)を加え、60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え懸濁した。この懸濁液をろ過し、得られた固体を水で洗浄後、減圧下で加熱乾燥し、1−(3,5−ジブロモベンゾイル)チオビウレットの粗生成物を得た。このものは精製することなく次工程へ供した。
1−(3,5−ジブロモベンゾイル)チオビウレットの粗生成物をエタノール(23mL)に懸濁し、4M−水酸化ナトリウム水溶液(23mL)を加え、24時間撹拌した。反応混合物に1M−硫酸水溶液を加え、pH=6とした。生じた沈殿をろ別し、水で洗浄した後、減圧下で乾燥した。得られた固体を酢酸から再結晶し、目的の2−(3,5−ジブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジンの黄色固体(645mg,収率38%)を得た。先のろ液を減圧下で濃縮し、得られた固体を同様に再結晶し、2−(3,5−ジブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジンを得た(187mg,収率11%)。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.84(s,1H),8.25(d,J=1.7Hz,2H),8.18(t,J=1.7Hz,1H).
実施例−5
Figure 2017160143
2−(3,5−ジブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジン(496mg,1.4mmоl)に1M−水酸化ナトリウム水溶液(11mL)加えた。この混合物を0℃に冷却し、30%−過酸化水素水(3mL)を加えた。同温度で15分間撹拌した後、室温でさらに2時間撹拌した。反応溶液に1M−硫酸水溶液を加え、pH=7とした。沈殿物をろ別し、水で洗浄した後、減圧乾燥し、目的の2−(3,5−ジブロモフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの白色固体(460mg,収率97%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.53(brs,1H),11.48(s,1H),8.24(d,J=1.7Hz,2H),8.18(t,J=1.7Hz,1H).
実施例−6
Figure 2017160143
50mLフラスコに2−(3,5−ジブロモフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジン(367mg,1.1mmоl)を取り、ここにオキシ塩化リン(3.0mL)、次いで五塩化リン(220mg,2.2mmol)を加えた。反応容器に乾燥管を取付け、100℃に加熱し24時間撹拌した。反応終了後、130℃にて低沸分を減圧留去した。得られた残渣を氷水(10mL)に加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和した後、クロロホルムを加えた。有機層を分離後、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を除去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的の4,6−ジクロロ−2−(3,5−ジブロモフェニル)−1,3,5−トリアジン(359mg,88%)を得た。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.58(d,J=1.8Hz,2H),7.94(t,J=1.8Hz,1H).
実施例−7
Figure 2017160143
アルゴン下、3−クロロ安息香酸クロリド(3.50g,20mmоl)のトルエン溶液(40mL)にチオシアン酸カリウム(2.33g,24mmоl)を加え、110℃にて24時間撹拌した。放冷後、反応溶液をろ過し、ろ液を減圧乾固した。得られた残渣をアセトン(35mL)に溶解し、ここに尿素(1.44g,24mmоl)を加え、60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え懸濁した。この懸濁液をろ過し、得られた固体を水で洗浄後、減圧下で加熱乾燥し、1−(3−クロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物を得た。このものは精製することなく次工程へ供した。
1−(3−クロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物をエタノール(120mL)に懸濁し、4M−水酸化ナトリウム水溶液(120mL)を加え、24時間撹拌した。反応混合物に1M−硫酸水溶液を加え、pH=6とした。生じた沈殿をろ別し、水で洗浄した後、減圧下で乾燥した。得られた固体を酢酸から再結晶し、目的の2−(3−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジンの黄色固体(2.26g,収率47%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ13.32(brs,1H),12.84(s,1H),8.13(dd,J=2.1,1.8Hz,1H),8.04(ddd,J=8.0,1.8,0.9Hz,1H),7.75(ddd,J=8.0,2.1,0.9Hz,1H),7.59(dd,J=8.0,8.0Hz,1H).
実施例−8
Figure 2017160143
2−(3−クロロェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジン(2.10g,8.8mmоl)に1M−水酸化ナトリウム水溶液(70mL)加えた。この混合物を0℃に冷却し、30%−過酸化水素水(18mL)を加えた。同温度で15分間撹拌した後、室温でさらに2時間撹拌した。反応溶液に1M−硫酸水溶液を加え、pH=7とした。沈殿物をろ別し、水で洗浄した後、減圧乾燥し、目的の2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの白色固体(1.76g,収率90%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.48(brs,1H),11.45(s,1H),8.12(dd,J=2.1,1.6Hz,1H),8.03(ddd,J=8.0,1.6,1.0Hz,1H),7.74(ddd,J=8.0,2.1,1.0Hz,1H),7.59(dd,J=8.0,8.0Hz,1H).
実施例−9
Figure 2017160143
50mLフラスコに2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジン(1.73g,7.7mmоl)を取り、ここにオキシ塩化リン(14mL)、次いで五塩化リン(3.38g,16mmol)を加えた。反応容器に乾燥管を取付け、100℃に加熱し24時間撹拌した。反応終了後、130℃にて低沸分を減圧留去した。得られた残渣を氷水(10mL)に加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和した後、クロロホルムを加えた。有機層を分離後、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を除去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的の4,6−ジクロロ−2−(3−クロロフェニル)−1,3,5−トリアジン(1.84g,91%)を得た。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.50(s,1H),8.41(d,J=7.9Hz,1H),7.63(d,J=7.9Hz,1H),7.48(t,J=7.9Hz,1H).
実施例−10
Figure 2017160143
アルゴン下、4−クロロ安息香酸クロリド(2.56mL,20mmоl)のトルエン溶液(40mL)にチオシアン酸カリウム(2.33g,24mmоl)を加え、110℃にて24時間撹拌した。放冷後、反応溶液をろ過し、ろ液を減圧乾固した。得られた残渣をアセトン(200mL)に溶解し、ここに尿素(1.44g,24mmоl)を加え、60℃で3時間撹拌した。放冷後、反応混合物から低沸分を減圧留去し、得られた残渣に水を加え懸濁した。この懸濁液をろ過し、得られた固体を水で洗浄後、減圧下で加熱乾燥し、1−(4−クロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物を得た。このものは精製することなく次工程へ供した。
1−(4−クロロベンゾイル)チオビウレットの粗生成物をエタノール(120mL)に懸濁し、4M−水酸化ナトリウム水溶液(120mL)を加え、24時間撹拌した。反応混合物に1M−硫酸水溶液を加え、pH=6とした。生じた沈殿をろ別し、水で洗浄した後、減圧下で乾燥した。得られた固体を酢酸から再結晶し、目的の2−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジンの黄色固体(2.67g,収率56%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ13.28(brs,1H),12.81(s,1H),8.10(d,J=8.6Hz,2H),7.64(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−11
Figure 2017160143
2−(4−クロロェニル)−4−ヒドロキシ−6−スルファニル−1,3,5−トリアジン(2.63g,11mmоl)に1M−水酸化ナトリウム水溶液(22mL)加えた。この混合物を0℃に冷却し、30%−過酸化水素水(88mL)を加えた。同温度で15分間撹拌した後、室温でさらに2時間撹拌した。反応溶液に1M−硫酸水溶液を加え、pH=7とした。沈殿物をろ別し、水で洗浄した後、減圧乾燥し、目的の2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの白色固体(2.20g,収率89%)を得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.46(brs,1H),11.42(s,1H),8.09(d,J=8.6Hz,2H),7.64(d,J=8.6Hz,2H).
実施例−12
Figure 2017160143
50mLフラスコに2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジン(2.20g,9.8mmоl)を取り、ここにオキシ塩化リン(18mL)、次いで五塩化リン(4.30g,21mmol)を加えた。反応容器に乾燥管を取付け、100℃に加熱し24時間撹拌した。反応終了後、130℃にて低沸分を減圧留去した。得られた残渣を氷水(10mL)に加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和した後、クロロホルムを加えた。有機層を分離後、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を除去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的の4,6−ジクロロ−2−(4−クロロフェニル)−1,3,5−トリアジン(2.46g,96%)を得た。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.46(d,J=8.8Hz,2H),7.51(d,J=8.8Hz,2H).

Claims (9)

  1. 一般式(1)
    Figure 2017160143
    (式中、Rは、ハロゲン原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。nは1〜5の整数を表す。nが2〜5の時、複数のRは同一又は相異なっていてもよい。Zは、水酸基又はメルカプト基を表す。)で示されるトリアジン化合物。
  2. Rがハロゲン原子である請求項1に記載のトリアジン化合物。
  3. nが2又は3であり、Rがハロゲン原子である請求項1に記載のトリアジン化合物。
  4. nが2であり、Rで表されるハロゲン原子が、塩素原子又は臭素原子である請求項1に記載のトリアジン化合物。
  5. 一般式(1b)
    Figure 2017160143
    (式中、Rは、ハロゲン原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。nは1〜5の整数を表す。nが2〜5の時、複数のRは同一又は相異なっていてもよい。)
    で示されるトリアジン化合物と、塩素化剤とを反応させることを特徴とする、一般式(2)
    Figure 2017160143
    (式中、R及びnは前記と同じ意味を表す。)
    で示される4,6−ジクロロトリアジン化合物の製造方法。
  6. Rがハロゲン原子である請求項5に記載の製造方法。
  7. nが2又は3であり、Rがハロゲン原子である請求項5に記載の製造方法。
  8. nが2であり、Rで表されるハロゲン原子が、塩素原子又は臭素原子である請求項5に記載の製造方法。
  9. 塩基存在下、一般式(4)で表されるチオビウレット化合物を分子内環化反応させることを特徴とする、下記一般式(1c)で表されるトリアジン化合物の製造方法。
    Figure 2017160143
    (式中、Rは、ハロゲン原子、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基を表す。nは1〜5の整数を表す。nが2〜5の時、複数のRは同一又は相異なっていてもよい。)
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