JP2017159372A - ワークの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センタにより両端を支持した芯軸にワークを確実かつ容易に保持するようにする。【解決手段】先端から途中迄が小径部で途中から末端側が大径部となる芯軸Aと、この芯軸の両端面に対向するセンタBの尖端が嵌入する穴3、4と、大径部の外側に嵌装したコレット6と、コレットの外側に嵌装して大径部に支持したスリーブ8と、このスリーブとコレットの先端方向側両接触面にコレットの末端方向のスライドでコレット爪を縮径させるテーパー面部23、24と、芯軸の末端側の穴から連なって設けた凹入孔10と、回動操作頭部11が凹入孔に挿入した定位置で回動する雄ネジ12と、凹入孔の孔壁面と大径部の外周面とに連通する貫通孔18と、雄ネジの先端にねじ込んだ雌ネジ17と、貫通孔に合致させてコレットの孔壁に設けた係合部21と、係合部に頭部22を係合関係にして雌ネジの外周から突出して貫通孔内に貫通させたピン20とからなる構成を採用する。【選択図】図2

Description

この発明は、高精度に加工されたドーナツ形状の例えばワークの内外径測定において、両センタの軸回転方向にワークを回転可能に支持させて、測定子の干渉が少なく高精度に内外径の測定が行える以外に、高精度に研磨や切削が行えるワークの支持装置に関する。
上記の高精度に加工されたドーナツ形状のワークの径を測定するに際し、マンドレール本体をスリーブとの間に形成された流体室内の流体圧によってスリーブを膨張させて、割コレットの拡大作用によってワークを把持(マンドレール本体に対して保持)させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−56337号公報
ところで、特許文献1の流体圧によってスリーブを膨張させて割コレットの拡大作用によりワークを保持する形式のため、拡張代が少ない(コレットφ0.5mmに対してφ0.1mm位)。このため、ワークの直径に対してコレットを有するマンドレールが必要になる問題があった。
また、スリーブを膨張させるのに長手方向(軸線方向)が長くなるので、把持長が短いワークに適さない問題も発生した。
さらに、ワークをワークストッパに押し付ける力が発生しない問題もあった。
そこで、この発明は、上述の問題を解決したワークの支持装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この発明は、先端から途中迄の外径が小径部となり、かつ途中から末端側の外径が大径部となる芯軸と、この芯軸の先端面及び末端面の中心に対向するセンタの尖端が嵌入するように設けた穴と、上記大径部の外側に上記芯軸の軸線方向にスライドするように嵌装すると共に、先端側のコレット爪が上記大径部から上記芯軸小径部の方向に突出させたコレットと、このコレット及び上記大径部の外側に嵌装して前記大径部に末端側を支持したスリーブと、このスリーブと上記コレットの先端方向側両接触面に前記コレットの上記芯軸末端方向のスライドにともない上記コレット爪を縮径させるように設けたテーパー面部と、上記芯軸の末端側の穴から連なって前記芯軸の軸線上に設けた凹入孔と、回動操作頭部が上記穴内に納まって上記凹入孔に挿入した雄ネジと、上記凹入孔の底側孔壁面と上記大径部の外周面とが連通するように設けた貫通孔と、上記雄ネジの先端に上記コレットのスライド方向に移動するようにねじ込んだ雌ネジと、上記貫通孔に合致させて上記コレットの孔壁に設けた係合部と、この係合部に先端の頭部を係合関係にして上記雌ネジの外周から突出すると共に、上記貫通孔に上記芯軸の軸線方向に移動可能に貫通させたピンと、上記雄ネジを定位置でフリーに回転させるように設けたガイド手段とからなる構成を採用する。
また、先端から途中迄の外径が小径部となり、かつ途中から末端側の外径が大径部となる芯軸と、この芯軸の先端面と末端面の中心に対向するセンタの尖端が嵌入するように設けた穴と、上記大径部の外側に上記芯軸の軸線方向にスライドするように嵌装すると共に、先端側のコレット爪が上記小径部の方向に向くコレットと、このコレット及び上記大径部の外側に嵌装して前記大径部に固定した嵌装ワークのストッパと、上記芯軸の末端側の穴から連なって前記芯軸の軸線上に設けた凹入孔と、回動操作頭部が上記穴内に納まって上記凹入孔に挿入した雄ネジと、上記凹入孔の底側孔壁面と上記大径部の外周面とが連通するように設けた貫通孔と、上記雄ネジの先端に上記コレットのスライド方向に移動するようにねじ込んだ雌ネジと、上記貫通孔に合致させて上記コレットの孔壁に設けた係合部と、この係合部に先端の頭部を係合関係にして上記雌ネジの外周から突出すると共に、上記貫通孔に上記芯軸の軸線方向に移動可能に貫通させたピンと、上記大径部の上記小径部側外周面と上記コレットのコレット爪側内周面とに前記コレットの上記小径部の反対方向スライドにともない上記コレット爪を拡径させるように設けたテーパー面部と、上記雄ネジを定位置でフリーに回転させるように設けたガイド手段とからなる構成を採用する。
以上のように、この発明のワークの支持装置によれば、芯軸の小径部から嵌装したドーナツ形状のワークの嵌入先行端の外径部分をコレットのコレット爪の内側に嵌入したのち、穴内の操作頭部に工具を係合して雄ネジを回動操作することで、雌ネジと共にピンが小径部の方向に移動し、この移動にともないピンの頭部に係合関係にある係合部を有するコレットをピンの移動方向に強制スライドさせる。
その結果、スリーブとコレットとのテーパー面部によりコレットのコレット爪を縮径させながら、ワークのドーナツ形状の孔壁に押し付けて、芯軸に対し外径把持方式により安定よくワークを高精度に把持できると共に、測定器の測定子をワークの芯軸周囲の孔壁に接触させて測定することができる。
また、芯軸の小径部から嵌装したドーナツ形状のワークの嵌入先行端の内径部分をコレットのコレット爪の外側に嵌入したのち、穴内の操作頭部に工具を係合して雄ネジを回動操作することで、雌ネジと共にピンが芯軸の小径部の反対方向に移動し、この移動にともないピンの頭部に係合関係にある係合部を有するコレットをピンの移動方向に強制スライドさせる。
その結果、コレットと大径部とのテーパー面部によりコレット爪を拡径させながら、ワークのドーナツ形状の孔壁に押し付けて、芯軸に対し内径把持方式により安定よくワークを高精度に把持できると共に、測定器の測定子をワークの芯軸周囲の孔壁に接触させて測定することができ、ワークストッパに引き込んだワークを押し付けて安定した把持ができる。
そして、コレットテーパー面の後端側に、芯軸とのストレートガイドがありテーパー面長さの短いコレット形状であっても真っ直ぐに引くことができるので、高精度な把持が行える。
なお、上述の外径把持方式及び内径把持方式に用いる芯軸は、大径部と小径部とで構成され、大径部分にコレットを嵌装してあるので、ドーナツ形状ワークの測定内径部分が小径部分の外周外側に位置する。
このため、測定子を芯軸に干渉されることなく、ワークの測定面に当接することができる。
また、測定ワークの支持以外に、研磨、切削加工を行うワークの支持にも使用することができる。
この発明の第1の実施形態を示す正面図である。 同上の要部を示す一部切欠拡大正面図である。 同、側面図である。 同、縦断側面図である。 第2の実施形態を示す一部切欠正面図である。
次に、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の第1の実施形態の図1から図4に示すAは、芯軸である。
上記の芯軸Aは、先端から途中迄の外径が小径部1となり、途中から末端側の外径が大径部2となっている。
そして、この芯軸Aの先端面及び末端面の中心には、対向するセンタBの尖端が嵌入する穴3、4が設けてある。
また、大径部2の外側には、先端側のコレット爪5が大径部2と小径部1との境部分から芯軸Aの先端方向に突出するコレット6がスライドするように嵌装してある。
上記のコレット爪5は、周知のようにコレット6の小径部1側先端面から末端方向に点在的複数条のスリット7を入れて設けてある。
さらに、コレット6の先端から大径部2に向けてスリーブ8を嵌装すると共に、大径部2にスリーブ8の末端側がボルト9をねじ込んで支持(固定)してある。
また、芯軸Aの末端側穴4の底から連なって芯軸Aの軸芯小径部迄に凹入孔10を設けると共に、穴4内に端末の回動操作頭部11が納まるようにして凹入孔10に雄ネジ12を挿入する。
上記操作頭部11の回動は、図示の場合、操作頭部11の端面に角穴13を設けて、この角穴13に回動操作工具としてのレンチ(図示省略)の先を嵌入係合させて行うようになっている。
なお、雄ネジ12は、ガイド手段Cにより定位置でフリーに回転をガイドするようにしてある。
上記のガイド手段Cとしては、図示の場合、操作頭部11の外周面と凹入孔10の孔壁とに合致する半円状の環状溝14の全周に凹入孔10の内外周面が連通する孔15から嵌入したボール16を順次押し込み、押し込み終了後に孔15をねじ込む栓17により閉鎖する。
すると、ボール16により雄ネジ12をフリーに回転させ、かつ軸線方向の移動を阻止するガイドが行われ、ボール16の回転接触により雄ネジ12を締め付けるので、摩擦低減になり、弱い力で強固な締め付けが行えるようにしたが、これに限定されない。
また、凹入孔10の内端孔壁と大径部2の外周面とが連通する貫通孔18を設け、この貫通孔18に納まって芯軸Aの軸芯に沿って進退するよう雄ネジ12に雌ネジ19をねじ込むと共に、この雌ネジ19の外周面から連なって貫通孔18に貫通させたピン20が設けてある。
さらに、コレット6の周壁には、貫通孔18に合致する係合部21が設けてあり、この係合部21にはピン20の突出方向端に設けてある頭部22が係合関係になるように嵌入されている。
この係合関係によって、雌ネジ19の進退移動がピン20からコレット6の進退スライドに伝達されるようにしてある。
なお、貫通孔18を小判形にして、ピン20の進退スライドを阻害しないようになっており、そして図示の場合、二方向にピン20を突出させてあるが、ピン20の数は限定されない。
また、コレット6とスリーブ8との接触面には、コレット6の後進(芯軸Aの末端方向)にともない上記コレット6を縮径するテーパー面部23、24が設けてある。
上記コレット6の外周面に設けるテーパー面部23は、芯軸Aの先端方向に登り勾配の傾斜(外径の突出度合いが順次大きくなるよう)にしてあり、スリーブ8の内周面に設けるテーパー面部24は、芯軸Aの末端方向に下り勾配の傾斜(内径の突出度合いが順次小さくなるよう)にしてある。
図中25は、スリーブ8にボルト26を介し固定したストッパである。
上記のように構成すると、図1、2に示すように、芯軸Aの先端側からワークWを嵌装して、コレット6の先端内側にワークWのフランジ部を嵌入する。
この状況下で、操作頭部11に工具を係合して雄ネジ12を一方向に回動操作して、雌ネジ19と共にピン20を図2右方向に移動させる。
すると、係合部21と頭部22との係合関係によりコレット6を図2右方向にスライドさせるので、互いに接触しているテーパー面部23、24によりコレット6の各コレット爪5が縮径する。
その結果、芯軸Aに対しワークWを把持(外径把持方式)する。
しかして、芯軸Aの先端側の穴3と末端側の穴4とにセンタBの尖端を嵌入して芯軸Aを回転可能に支持することができる。
その後に、測定器Dの測定子dを図1、2に示すようにワークWの内径に接触させて測定する。
測定は、図2に示すように、ワークWのコレット爪5が無接触側の内径を測定する。
測定後には、センタBによる芯軸Aの支持を解除して、芯軸Aを回収する。
その後に、操作頭部11に工具を係合して雄ネジ12を他方向に回動操作することで、コレット6の各コレット爪5が拡径して、ワークWの保持が解除され、保持解除されたワークWを回収する。
次に、第2の実施形態を添付図面の図5に基づいて説明する。
図5のAは芯軸である。
この芯軸Aの先端面及び末端面の穴3、4及び小径部1、大径部2、そして凹入孔10に挿入した雄ネジ12、雄ネジ12の操作頭部11、ガイド手段C、雄ネジにねじ込んだ雌ネジ19、雌ネジ19から突出するピン20、大径部2に嵌装したコレット爪5を有するコレット6、大径部2に設けたピン20の貫通用の貫通孔18、ピン20に設けた頭部22が係合関係になるようコレット6に設けた係合部21、コレット6の外側に嵌装してボルト9を介し大径部2に固定したストッパ兼用のスリーブ8は第1の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
第1の実施形態と第2の実施形態の相違点は、第1の実施形態でのワークWを外径把持方式とするのに対し、第2の実施形態では内径把持方式にした点にある。
この内径把持方式(第2実施形態)のため、雄ネジ12の回動操作にともない小径部1側から大径部2の方向にコレット6がスライドすると、大径部2の外周面のテーパー面部31と、コレット6の内周面のテーパー面部32との接触面でコレット6の各コレット爪5がそれぞれ拡径方向に広げられ、ワークWの内周面にコレット爪5を圧接する。
その結果、芯軸Aに対しワークWが内径保持方式で保持される。
上記大径部2のテーパー面部31は、大径部2の外周途中から小径部1の方向に順次径が小さく(先細りになる)なり、コレット6のテーパー面部32は、コレット6の先端から内方に直径が順次大きくなるようにして設けた。
なお、芯軸Aに対するワークW保持手段、センタでの芯軸Aの支持、そして測定器Dの測定子dによる測定は、第1の実施形態と同様につき詳細な説明を省略する。
当然、測定子dは、図5に示すように、ワークWのコレット爪5が接触しない部分の内径を測定することになる。
また、測定後には、両センタBにより支持の解除された芯軸Aを回収したのち、角穴13に係合した工具を用いて雄ネジ12を他方向に回動操作することで、雌ネジ19が操作頭部11の反対側に移動し、この移動にともない共に移動するピン20及び係合部21と頭部22との係合関係によりコレット6を小径部2の方向に強制的にスライドさせる。
その結果、コレット爪5が縮径し、ワークWの保持を解除し、解除された測定ずみワークWを回収する。
なお、第1及び第2の実施形態では、ワークの測定を説明したが、これに限定されず、研磨や切削加工するワークWの支持にも使用することができる。
A 芯軸
B センタ
C ガイド手段
D 測定器
d 測定子
W ワーク
1 小径部
2 大径部
3 穴
4 穴
5 コレット爪
6 コレット
7 スリット
8 スリーブ
9 ボルト
10 凹入孔
11 操作頭部
12 雄ネジ
13 角穴
14 環状溝
15 孔
16 ボール
17 栓
18 貫通孔
19 雌ネジ
20 ピン
21 係合部
22 頭部
23 テーパー面部
24 テーパー面部
25 ストッパ
26 ボルト
31 テーパー面部
32 テーパー面部

Claims (2)

  1. 先端から途中迄の外径が小径部となり、かつ途中から末端側の外径が大径部となる芯軸と、この芯軸の先端面及び末端面の中心に対向するセンタの尖端が嵌入するように設けた穴と、上記大径部の外側に上記芯軸の軸線方向にスライドするように嵌装すると共に、先端側のコレット爪が上記大径部から上記芯軸小径部の方向に突出させたコレットと、このコレット及び上記大径部の外側に嵌装して前記大径部に末端側を支持したスリーブと、このスリーブと上記コレットの先端方向側両接触面に前記コレットの上記芯軸末端方向のスライドにともない上記コレット爪を縮径させるように設けたテーパー面部と、上記芯軸の末端側の穴から連なって前記芯軸の軸線上に設けた凹入孔と、回動操作頭部が上記穴内に納まって上記凹入孔に挿入した雄ネジと、上記凹入孔の底側孔壁面と上記大径部の外周面とが連通するように設けた貫通孔と、上記雄ネジの先端に上記コレットのスライド方向に移動するようにねじ込んだ雌ネジと、上記貫通孔に合致させて上記コレットの孔壁に設けた係合部と、この係合部に先端の頭部を係合関係にして上記雌ネジの外周から突出すると共に、上記貫通孔に上記芯軸の軸線方向に移動可能に貫通させたピンと、上記雄ネジを定位置でフリーに回転させるように設けたガイド手段とからなるワークの支持装置。
  2. 先端から途中迄の外径が小径部となり、かつ途中から末端側の外径が大径部となる芯軸と、この芯軸の先端面と末端面の中心に対向するセンタの尖端が嵌入するように設けた穴と、上記大径部の外側に上記芯軸の軸線方向にスライドするように嵌装すると共に、先端側のコレット爪が上記小径部の方向に向くコレットと、このコレット及び上記大径部の外側に嵌装して前記大径部に固定した嵌装ワークのストッパと、上記芯軸の末端側の穴から連なって前記芯軸の軸線上に設けた凹入孔と、回動操作頭部が上記穴内に納まって上記凹入孔に挿入した雄ネジと、上記凹入孔の底側孔壁面と上記大径部の外周面とが連通するように設けた貫通孔と、上記雄ネジの先端に上記コレットのスライド方向に移動するようにねじ込んだ雌ネジと、上記貫通孔に合致させて上記コレットの孔壁に設けた係合部と、この係合部に先端の頭部を係合関係にして上記雌ネジの外周から突出すると共に、上記貫通孔に上記芯軸の軸線方向に移動可能に貫通させたピンと、上記大径部の上記小径部側外周面と上記コレットのコレット爪側内周面とに前記コレットの上記小径部の反対方向スライドにともない上記コレット爪を拡径させるように設けたテーパー面部と、上記雄ネジを定位置でフリーに回転させるように設けたガイド手段とからなるワークの支持装置。
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