JP2017157037A - 認証装置、認証システム、認証方法、及びプログラム - Google Patents

認証装置、認証システム、認証方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より確実にカード利用者の認証を行う技術の提供。【解決手段】認証装置は、記憶部、番号特定部、音声情報取得部、音声比較部、パスワード発行部及び認証部を備える。記憶部は、クレジットカードのカード情報と顧客を関連付けた顧客情報と、顧客の音声情報を記憶する。番号特定部は、決済用端末からカード情報と店舗情報を含む決済要求を受け付けると、発信先の電話番号を特定する。音声情報取得部は、電話番号との間の接続回線から通話相手の音声情報を取得する。音声比較部は、決済要求に含まれるカード情報を用いて顧客の音声情報を特定し、通話相手の音声情報と対応するか否かを判定する。パスワード発行部は、顧客にパスワードを発行する。認証部は、音声比較部により音声情報が対応すると判定され、かつ決済用端末又は顧客の携帯端末に対して入力されたパスワードがパスワード発行部により発行されたパスワードと対応する場合に、顧客を認証する。【選択図】図2

Description

本発明は、認証装置、認証システム、認証方法、及びプログラムに関する。
店舗にてクレジットカードを使用する際に、伝票等の紙葉にサインする、又は決済用端末にパスワードを入力する等の手続きが行われる。
特許文献1の「カード不正利用防止システム」に係る文献では、段落0035に、「本システムでは、店舗端末30からの決済要求に対して、顧客携帯端末40から携帯端末会社経由の別ルートからの決済承認を合わせることで安全性を高めることができる。」とあり、段落0045に、「「携帯承認」が否と登録されている場合は従来どおりの方法で決済を行い、「携帯承認」が必要であると登録されている場合は、既に述べたような仕組みで、店舗端末30(CAT端末30)からの決済要求に対して、顧客携帯端末40からの決済承認要求を受信し、決済情報が一致することを条件にカード決済が実行される。」とある。なお、段落0040には、「ただし、連絡を受けた顧客は顧客携帯端末40を持参し、再度店舗に出向き決済承認を行う必要がある。」と記載されている。
特開2013−20496号公報
紙葉にサインする方式では、サインの照合等の本人確認は事実上行われておらず、カードを不正に入手した者のカードの使用を防ぐことができない。決済用端末にパスワードを入力させる方式でも、カードを不正に入出した者が何らかの手段でパスワードを入手した場合、使用を防止することができない。
特許文献1に記載された技術では、顧客携帯端末から携帯端末会社システムへ決済承認要求が送信され、携帯端末会社システムがカード番号の確認等を行うため、決済を要求する顧客の認証を携帯端末会社システムが担うこととなり、決済と関連の薄い携帯端末会社のシステム導入コストが増大し、現実的でない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、より確実にカード利用者の認証を行う技術の提供を目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る認証装置は、クレジットカードを特定するカード情報と顧客とを関連付けた顧客情報と、該顧客の音声情報とを記憶する記憶部と、店舗の決済用端末から、前記カード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定部と、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得部と、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較部と、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行部と、前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証部と、を備えることを特徴とする。
前記認証装置は、前記番号特定部により特定された前記電話番号に発呼する呼接続部を備え、前記記憶部は、前記顧客の電話番号を含む前記顧客情報と、前記店舗の電話番号とを記憶しており、前記番号特定部は、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて前記顧客情報から前記顧客の電話番号を特定し、該顧客の電話番号に係る回線から前記音声情報取得部が前記通話相手の音声情報を取得しなかった場合に、前記決済要求により特定される前記決済用端末の電話番号を特定し、前記呼接続部は、前記店舗の電話番号に発呼することを特徴としてもよい。
前記音声情報取得部は、前記通話相手の音声情報に対し音声認識を用いることにより決済依頼の有無を判定し、前記認証部は、前記音声情報取得部により前記決済依頼を行ったと判定された場合に前記顧客を認証することを特徴としてもよい。
前記顧客情報は、決済に関し他者の許可を要するか否かを示す情報と、前記他者の連絡先とを前記顧客に関連付けており、前記決済要求により特定される前記顧客の前記顧客情報を参照し、前記許可を要する場合に前記他者の連絡先に対して通知を行い、該通知への返答を示す情報を用いて前記決済要求の示す決済に対し前記許可が行われたか否かを判定する許可判定部と、を備えることを特徴としてもよい。
前記認証装置は、前記携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得するとともに、前記決済用端末の位置を示す第2の位置情報を特定する位置情報特定部を備え、前記認証部は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが所定距離以内である場合に、前記顧客を認証することを特徴としてもよい。
前記音声情報取得部は、音声認識を用いて前記音声情報に含まれる情報を特定し、前記認証部は、前記パスワード発行部により前記顧客に対して発行されたパスワードが、前記通話相手の音声情報に含まれる場合に、該顧客を認証することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る認証システムは、認証装置と、前記認証装置と通信可能に接続され店舗の決済用端末と、を含む認証システムであって、前記決済用端末は、クレジットカードからカード情報を取得するカード情報取得部と、前記カード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を前記認証装置に対して出力する決済要求部を備え、前記認証装置は、前記カード情報と顧客とを関連付けた顧客情報と、該顧客の音声情報とを記憶する記憶部と、前記決済用端末から前記決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定部と、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得部と、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較部と、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行部と、前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る認証方法は、認証装置を用いた認証方法であって、前記認証装置は、記憶部と、番号特定部と、音声情報取得部と、音声比較部と、パスワード発行部と、認証部と、を備え、前記番号特定部は、店舗の決済用端末から、クレジットカードを特定するカード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定手順を実行し、前記音声情報取得部は、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得手順を実行し、前記音声比較部は、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較手順を実行し、前記パスワード発行部は、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行手順を実行し、前記認証部は、前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証手順を実行することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピューターを認証装置として機能させるプログラムであって、前記認証装置は、番号特定部と、音声情報取得部と、音声比較部と、パスワード発行部と、認証部と、を備え、前記番号特定部に、店舗の決済用端末から、クレジットカードを特定するカード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けた場合に、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定手順を実行させ、前記音声情報取得部に、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得手順を実行させ、前記音声比較部に、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較手順を実行させ、前記パスワード発行部に、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行手順を実行させ、前記認証部に、前記音声比較手順において前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証手順を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、より確実にカード利用者の認証を行う技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
音声認証システムの概要を示す図である。 音声認証システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 顧客情報のデータ構造の一例を示す図である。 パスワード情報のデータ構造の一例を示す図である。 決済用端末情報のデータ構造の一例を示す図である。 認証装置のハードウェア構成例を示す図である。 顧客音声取得処理の一例を示すフローチャートである。 認証処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 認証処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 変形例における音声認証システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 変形例における携帯端末のハードウェア構成例を示す図である。 変形例における認証処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、音声認証システム1の概要を示す図である。音声認証システム1は、認証装置10と、決済用端末20と、携帯端末30とを含む。
認証装置10は、音声認証システム1を用いたサービスの事業者により管理される、PC(Personal Computer)やサーバー等の端末装置である。決済用端末20は、クレジットカードによる決済を行う店舗に設置されたCAT(Credit Authorization Terminal)又はCCT(Credit Center Terminal)等の信用照会端末、汎用的なPC、又はスマートフォン等の端末装置である。決済用端末20は、移動式の店舗で用いることのできるよう、可搬性があってもよい。携帯端末30は、クレジットカードを利用する顧客の有する、可搬性のある端末装置である。携帯端末30は、例えばPC、スマートフォン、又はいわゆるフィーチャーフォンである。
認証装置10と決済用端末20とは、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40は、例えばインターネットであって、CAFIS(Credit And Finance Information Switching system)等のサービスを利用可能に接続している。なお、ネットワーク40は、セキュアな回線であればよく、例えば専用線であってもよい。
認証装置10と決済用端末20とは、ネットワーク50を介して通話可能に接続されている。同様に、認証装置10と携帯端末30とは、ネットワーク50を介して通話可能に接続されている。ネットワーク50は、例えば電話回線である。また例えば、ネットワーク50はインターネット電話による通話を実現するためのインターネットである。また例えば、ネットワーク50は、IP(Internet Protocol)電話網である。なお、便宜上、決済用端末20が通話機能を有する実施形態について説明しているが、決済用端末20は通話機能を有さないものであってもよい。その場合、店舗の有する電話機が、決済用端末20に代えてネットワーク50に接続される。
顧客が店舗でクレジットカードを提示し、決済を要求する。決済用端末20は、クレジットカードを読み取ってカード番号等のカード情報を取得するとともに、決済を行う製品の決済金額の入力を受け付ける。決済用端末20は、取得した情報から決済要求を示す決済要求情報を生成し、認証装置10に送信する。
決済要求を受信した認証装置10は、カード情報に基づいて顧客を特定し、顧客の携帯端末30に発呼する。認証装置10は、呼接続の結果得られた通話相手の音声と、予め認証装置10に登録された顧客の音声とを比較し、通話相手がカード名義人である顧客か否かを判定する。認証装置10は、カード名義人である顧客に対してワンタイムパスワードを提示する。
顧客は、例えば携帯端末30の操作や音声の発声によりパスワードを入力すると、認証装置10は顧客の認証を行う。また例えば、顧客は決済用端末20の操作によりパスワードを入力すると、認証装置10はパスワードが入力された決済用端末20に係る決済要求について、顧客を認証する。
なお、認証装置10から携帯端末30に発呼した結果、一定時間内に呼接続がなされない場合等により、通話相手の音声が取得できない場合、認証装置10は決済用端末20に発呼する。認証装置10と決済用端末20との間で呼が確立すると、店員は顧客に対し、決済用端末20に対して発声するよう促す。その結果、認証装置10は顧客の音声を取得し、音声の比較を行う。その後、上述のケースと同様に、認証装置10はパスワードの入力を受け付ける。
本実施形態の認証装置10は、予めカード番号と関連付けられた携帯端末30の電話番号に発呼する点、呼接続の結果得られた音声を用いて本人確認を行う点、提示したパスワードを入力させる点、以上3点により通話相手とカード名義人との一致を判定している。これにより、より確実に認証を行うことができる。また、顧客が携帯端末30を忘れてきた場合であっても、決済用端末20に発呼し、音声情報を取得することにより、本人確認を行うことができる。
図2は、音声認証システム1の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。認証装置10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、認証装置10全体を統括的に制御する。記憶部120は、制御部110の処理に必要な情報を記憶する。通信部130は、決済用端末20や携帯端末30に対して、情報の送信や受信を行う。
制御部110は、番号特定部111と、呼接続部112と、音声情報取得部113と、音声比較部114と、認証部115と、許可判定部116と、パスワード発行部117と、を備える。番号特定部111は、認証装置10が決済用端末20から決済要求を受け付けると、発信先の電話番号を特定する。番号特定部111は、決済要求に含まれるカード番号を用いて顧客情報を参照し、携帯端末30の電話番号を発信先の電話番号に特定する。また、番号特定部111は、携帯端末30との間で一定期間呼が確立されない等、音声情報が取得できない場合に、決済要求に含まれる決済用端末20を特定する情報を用いて、後述する決済用端末情報を参照することにより、決済用端末20の電話番号を発信先の電話番号に特定する。
呼接続部112は、番号特定部111により特定された電話番号に対して発呼し、相手方との間で呼を確立する。呼接続部112は、例えば後述するIVR(interactive voice response)を用いて、通話相手に対して自動音声を再生する。
音声情報取得部113は、相手方との間で確立した回線から、通話相手の音声を取得する。音声情報取得部113は、通話相手の音声から、音声情報を抽出する。音声情報取得部113は、音声情報として、例えば通話相手の音声から特徴データを抽出する。なお、音声情報とは、音声を発した者が予め登録された者と一致するか否かを比較するための情報であって、上述した特徴データのほか、例えば音声から抽出される声紋等の情報や、音声そのものを含む。また、音声情報取得部113は、通話相手の音声に対して音声認識処理を行うことにより、通話内容を特定する。音声認識処理については、既存の手段を用いるため、説明を省略する。
音声比較部114は、音声情報取得部113が取得した通話相手の音声情報と、予め記憶部120に記憶された顧客(カード名義人)の音声情報とを比較し、各々の音声情報が対応するか否かを判定する。なお、音声の比較は、既存の技術を用いて行う。例えば、音声比較部114は、予め入力を受け付けたカード名義人の音声から抽出された特徴データと、音声情報取得部113が取得した通話相手の音声から抽出された特徴データとを比較し、一致度を算出する。音声比較部114は、一致度が所定の値以上である場合に、双方の音声情報が対応すると判定する。音声情報が対応すれば、通話相手はカード名義人である顧客と考えられる。
認証部115は、音声比較部114の処理により音声情報が対応すると判定され、顧客が決済用端末20又は携帯端末30に対して入力したワンタイムパスワードが、顧客に対して発行したものと同じである場合に、顧客を認証する。
許可判定部116は、決済要求における決済が他者の許可を要する場合に、許可が行われたか否かを判定する。許可判定部116は、決済要求により特定される顧客に関する情報を参照し、許可を要するか否かを判定し、許可を要する場合に他者に対し通知を行う。通知は例えば電子メールや架電により行われる。許可判定部116は、通知に対する応答を参照し、許可が行われたか否かを判定する。
パスワード発行部117は、顧客に対してワンタイムパスワードを発行する。本実施形態では、パスワードの発行は、音声情報の取得の際に確立された呼において発声することにより行われるが、これに限定されない。例えば、パスワード発行部117は、顧客に関する情報として予め記憶部120に記憶された顧客の電子メールアドレスに対してパスワードを送信することにより、パスワードを発行してもよい。
記憶部120は、顧客情報121と、パスワード情報122と、決済用端末情報123と、を記憶する。顧客情報121は、カード名義人である顧客に関する情報であって、カード番号や携帯端末30の電話番号等の情報を含む。パスワード情報122は、顧客に対して発行したワンタイムパスワードに関する情報である。決済用端末情報123は、決済用端末20に関する情報であって、決済用端末20を有する店舗へと発呼するための電話番号を含む。
決済用端末20は、制御部210と、入力部220と、通信部230と、を備える。制御部210は、決済用端末20全体を統括的に制御する。入力部220は、テンキーを含むキーボードやクレジットカード読取機等の入力装置を介して、情報の入力を受け付ける。通信部230は、認証装置10等の他の装置に対して情報の送信及び受信を行う。
制御部210は、決済要求部211と、カード情報取得部212と、呼接続部213と、を備える。決済要求部211は、カード情報と、決済用端末20を特定する情報と、決済金額とを用いて、決済要求を特定する情報を生成し、通信部230を介して認証装置10に送信する。カード情報取得部212は、クレジットカードに記憶されたカード情報を取得する。呼接続部213は、ネットワーク50を介して接続された他の装置との呼接続を行う。
携帯端末30は、制御部310と、入力部320と、出力部330と、通信部340とを備える。制御部310は、携帯端末30全体を統括的に制御する。入力部320は、タッチパッド等の入力装置を介したパスワード等の情報の入力を受け付ける。出力部330は、携帯端末30の備えるディスプレイ等の表示装置に対して情報を表示させる。通信部340は、認証装置10に対して情報の送信や受信を行う。
制御部310は、呼接続部311を備える。呼接続部311は、他の装置との呼接続を行う。なお、携帯端末30がスマートフォン等の電子メールの送受信が可能な装置である場合、制御部310は図示しない電子メール送受信部を備えていてもよい。携帯端末30が電子メール送受信部を備える場合、認証装置10は電子メールを介してパスワードを携帯端末30に送信することができる。
図3は、顧客情報121のデータ構造の一例を示す図である。顧客情報121は、クレジットカードを所有する顧客に関する情報であって、カード番号121aと、顧客氏名121bと、性別121cと、生年月日121dと、カード有効期限121eと、利用限度額121fと、携帯電話番号121gと、音声データ121hと、他者許可フラグ121iと、他者連絡先121jと、を含む。
カード番号121aは、顧客の有するクレジットカードを特定する識別情報である。顧客氏名121bと、性別121cと、生年月日121dとは、各々顧客の氏名と、性別と、生年月日と、を示す情報である。カード有効期限121eは、クレジットカードの有効期限を示す情報である。利用限度額121fは、クレジットカードの利用限度額を示す情報である。
携帯電話番号121gは、顧客の有する携帯端末30の電話番号を示す情報である。音声データ121hは、顧客の音声情報を示す。例えば、音声データ121hは、音声情報や音声の格納先を示すアドレスである。
他者許可フラグ121iは、決済に際し他者の許可を必要とするか否かを示す情報である。他者連絡先121jは、許可を行う他者の連絡先を示す情報である。連絡先は、例えば他者の有する携帯端末30の電話番号や電子メールアドレス等である。他者許可フラグ121iが、他者の許可を必要とすることを示す情報でない場合、他者連絡先121jは連絡先がないことを示す情報である。
顧客情報121に含まれる情報はこれに限られず、またここに示す情報すべてを含むものでなくてもよい。例えば、携帯端末30が電子メール送受信部を備えるものである場合、顧客情報121は電子メールアドレスを含む。
図4は、パスワード情報122のデータ構造の一例を示す図である。パスワード情報122は、カード番号122aと、顧客氏名122bと、ワンタイムパスワード122cと、パスワード有効期限122dと、を含む。
カード番号122aは、パスワードを発行した顧客が決済に用いたクレジットカードの識別情報である。顧客氏名122bは、パスワードを発行した顧客の氏名を示す情報である。ワンタイムパスワード122cは、発行したパスワードを示す情報である。パスワード有効期限122dは、発行したパスワードの有効期限を示す情報である。
図5は、決済用端末情報123のデータ構造の一例を示す図である。決済用端末情報123は、決済用端末識別子123aと、端末タイプ123bと、法人名称123cと、位置情報123dと、決済用端末電話番号123eと、を含む。
決済用端末識別子123aは、決済用端末20を特定する識別情報である。端末タイプ123bは、決済用端末20の種別を示す情報である。端末タイプ123bは、例えばCAT、CCT、又はドングルタイプ等の種別を示す情報であって、端末タイプ123bにより決済用端末20が可搬性を有するか否かの判定が可能である。法人名称123cは、決済用端末20を有する店舗の名称を示す情報である。位置情報123dは、決済用端末20の絶対的な位置を示す情報である。
決済用端末電話番号123eは、決済用端末20との回線接続に用いる電話番号を示す情報である。決済用端末電話番号123eには、決済用端末20が通話機能を有しない場合に用いる、店舗の有する電話機の電話番号が含まれていてもよい。
図6は、認証装置10のハードウェア構成例を示す図である。認証装置10は、演算装置11と、メモリ12と、外部記憶装置13と、入力IF(Interface)14と、出力IF15と、通信IF16と、記憶媒体駆動装置17とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
演算装置11はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又は外部記憶装置13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。認証装置10では、メモリ12又は外部記憶装置13上に読み出されたプログラムに従って動作する演算装置11により処理が行われる。制御部110を構成する各処理部は、演算装置11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ12又は外部記憶装置13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信IF16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
入力IF14は、操作者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等の入力装置が接続される。出力IF15は、認証装置10に内蔵されたLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等の表示装置等に対して情報を出力するためのインターフェイスである。
通信IF16は、認証装置10をネットワーク40及びネットワーク50に接続するためのインターフェイスであって、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスが接続される。通信部130は、通信IF16によりその機能が実現される。通信IF16は、図示しないIVR(interactive voice response)を経由してPBX(private branch exchange)と接続しており、他の装置と電話回線を用いた通話を行うことができる。記憶媒体駆動装置17は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性のメディア18から情報を入出力する装置である。
なお、認証装置10の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、認証装置10の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
決済用端末20、及び携帯端末30は、認証装置10と同様のハードウェア構成を有するため、説明を省略する。決済用端末20の入力IFには、クレジットカードを読取可能な読取装置が接続される。
図7は、顧客音声取得処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、例えば認証装置10が起動されると開始される。
まず、通信部130が決済要求情報を受信する(ステップS11)。決済用端末20のカード情報取得部212がクレジットカードからカード情報を取得し、決済要求部211が認証装置に対して決済要求を送信する。決済要求には、カード情報と、決済用端末20を特定する情報と、決済金額を示す情報と、が含まれる。
次に、番号特定部111は、顧客情報121を参照し、携帯電話番号を特定する(ステップS12)。番号特定部111は、決済要求内のカード情報に含まれるカード番号を特定して顧客情報121を参照する。番号特定部111は、特定したカード番号121aと関連付けられた携帯電話番号121gを、発信先の電話番号に特定する。
次に、呼接続部112は、番号特定部111が特定した発信先の電話番号に対して発呼する(ステップS13)。
次に、呼接続部112は、認証装置10と携帯端末30との間で呼が確立したか否かを判定する(ステップS14)。呼接続部112は、一定期間発呼したものの、呼が確立しない場合に、認証装置10と携帯端末30との間で呼が確立しないと判定する。
呼接続部112が、認証装置10と携帯端末30との間で呼が確立したと判定する場合(ステップS14で「YES」の場合)、呼接続部112は、カード決済依頼有無を問い合わせる音声を再生する(ステップS15)。なお、後述する認証処理において、通話相手と顧客との音声情報の比較を行うにあたり、比較対象の各々が共通する文言を発声する必要がある場合がある。その場合、本ステップにおいて、呼接続部112は、通話相手に対して所定の文言を発声するよう促す音声を再生する。
次に、音声情報取得部113は、通話相手の音声を取得したか否かを判定する(ステップS16)。音声情報取得部113が、通話相手の音声を取得していないと判定する場合(ステップS16で「NO」の場合)、音声情報取得部113は、処理をステップS18に進める。
音声情報取得部113が、通話相手の音声を取得したと判定する場合(ステップS16で「YES」の場合)、音声情報取得部113は、取得した音声から、音声比較部114が解釈可能な形式に応じた音声情報を生成し、取得した音声と共に記憶部に記憶させる(ステップS17)。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
呼接続部112が、認証装置10と携帯端末30との間で呼が確立していないと判定する場合(ステップS14で「NO」の場合)、又は、音声情報取得部113が、通話相手の音声を取得していないと判定する場合(ステップS16で「NO」の場合)、番号特定部111は、決済用端末20の電話番号を特定する(ステップS18)。番号特定部111は、決済要求に含まれる決済用端末20を示す情報である決済用端末識別子を用いて決済用端末情報123を参照し、決済用端末識別子123aと対応する決済用端末電話番号123eを発信先の電話番号に特定する。
次に、呼接続部112は、ステップS18で特定した決済用端末20の電話番号へ発呼する(ステップS19)。
次に、呼接続部112は、決済用端末20と認証装置10との間で確立した回線において、顧客と電話を代わるよう促す音声を再生する(ステップS20)。
ステップS21において行われる処理は、ステップS15において行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、音声情報取得部113は、通話相手の音声を取得する(ステップS22)。なお、本処理にて通話相手の音声を取得できなかった場合には、制御部110は決済要求に関する情報を削除し、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS23において行われる処理は、ステップS17の処理と同様であるため、説明を省略する。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
図8は、認証処理の一例を示すフローチャート(その1)である。本処理は、例えば図7に示す顧客音声取得処理に継続して行われる。
まず、音声情報取得部113が、図7のステップS17又はステップS23で記憶させた音声に対して音声認識を行い、カード決済依頼の有無を判定する(ステップS31)。音声情報取得部113は、音声認識によって得られた通話相手の発話内容を用いて、カード決済依頼があるか否かを判定する。
音声情報取得部113が、カード決済依頼がないと判定する場合(ステップS31で「NO」の場合)、制御部110は、決済用端末20に対して決済不可の通知を行い、決済要求等の決済情報や取得した音声情報を削除する(ステップS32)。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
音声情報取得部113が、カード決済依頼があると判定する場合(ステップS31で「YES」の場合)、音声比較部114は、顧客情報121の音声情報と、通話相手の音声情報とを比較する(ステップS33)。音声比較部114は、決済要求内のカード情報に含まれるカード番号を参照し、該カード番号121aと関連付けられた音声データ121hを特定することにより、カード名義人の音声情報を特定する。音声比較部114は、ステップS17またはステップS23で記憶させた通話相手の音声情報と、カード名義人の音声情報とを比較する。
音声比較部114は、ステップS33の比較の結果、音声が対応するか否かを判定する(ステップS34)。前述したように、音声比較部114は、例えば音声情報の一致度を算出し、一致度が所定の値以上である場合に、音声が対応すると判定する。
音声比較部114が、顧客情報121の音声と、通話相手の音声とが対応していないと判定する場合(ステップS34で「NO」の場合)、制御部110は、決済用端末20に対して決済不可の通知を行い、決済要求等の決済情報や音声情報を削除する(ステップS41)。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
音声比較部114が、顧客情報121の音声と、通話相手の音声とが対応すると判定する場合(ステップS34で「YES」の場合)、パスワード発行部117は、顧客に対してパスワードを発行する(ステップS36)。パスワード発行部117は、発行するパスワードを定めてパスワード情報122に記録する。パスワード発行部117は、例えば顧客と接続されている回線において、パスワードを発声する自動音声を再生することにより、顧客に対してパスワードを発行する。
前述した通り、パスワード発行部117は、顧客情報121に含まれる図示しない電子メールアドレスに対してパスワードを記載した電子メールを送信することにより、パスワードを発行してもよい。また例えば、携帯端末30の有するアプリケーションを用いて表示される画面にパスワードを表示させることにより、パスワードを発行してもよい。
次に、音声情報取得部113は、パスワードを取得する(ステップS37)。音声情報取得部113は、携帯端末30と接続されている回線において顧客が発声した音声に対して音声認識を行うことにより、発声されたパスワードを取得する。本ステップに代えて、通信部130が、携帯端末30から電子メールの返送を受け付けることにより、パスワードを取得してもよい。また例えば、通信部130が、上述のアプリケーションにおいて表示される画面に対して入力されたパスワードを受信することにより、パスワードを取得してもよい
また、通信部130が、決済用端末20の入力部220を介して入力されたパスワードを取得してもよい。この場合、決済用端末20の制御部210は、決済用端末20を特定する情報と入力されたパスワードとを認証装置10に送信する。また例えば、顧客が携帯端末30にパスワードを入力し、携帯端末30を決済用端末20にかざすことにより、決済用端末20が近距離通信等によりパスワードを取得し、認証装置10に送信することにより、認証装置10の通信部130がパスワードを取得してもよい。
次に、呼接続部112は、呼を切断する(ステップS38)。
次に、認証部115が、パスワードが一致するか否かを判定する(ステップS39)。認証部115は、ステップS36において発行したパスワードと、ステップS37において取得したパスワードが一致するか否かを判定する。この際、入力されたパスワードが有効期限を渡過していないか否かも併せて判定する。なお、パスワードの入力を受け付けた決済用端末20が送信したパスワードを通信部130が取得した場合、認証部115は、例えばパスワードと共に受信した決済用端末20を特定する情報を用いて、認証の対象である決済を特定する。
認証部115が、パスワードが一致しないと判定する場合(ステップS39で「NO」の場合)、制御部110は、処理をステップS40に進める。ステップS40において行われる処理は、ステップS41において行われる処理と同様であるため、説明を省略する。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
認証部115が、パスワードが一致すると判定する場合(ステップS39で「YES」の場合)、認証部115は処理を図9に示すステップS42に進める。
図9は、認証処理の一例を示すフローチャート(その2)である。次に、許可判定部116は、顧客情報121の他者許可フラグを参照する(ステップS42)。許可判定部116は、決済要求に含まれるカード情報から顧客のカード番号を特定し、顧客情報121において該カード番号121aと関連付けられた他者許可フラグ121iを参照する。
許可判定部116は、他者許可フラグ121iが、他者の許可を必要とする情報であるか否かを判定する(ステップS43)。許可判定部116が、他者許可フラグが他者の許可を必要としない情報であると判定する場合(ステップS43で「NO」の場合)、許可判定部116は処理をステップS46に進める。
許可判定部116が、他者許可フラグ121iが他者の許可を必要とする情報であると判定する場合(ステップS43で「YES」の場合)、許可判定部116は、他者連絡先に連絡し、決済許可を問い合わせる(ステップS44)。許可判定部116は、ステップS42で参照した他者許可フラグ121iと関連する他者連絡先121jに対し、連絡先を示す情報に応じた通信手段を用いて、決済を許可するか否かを問い合わせる。
次に、許可判定部116は、決済を許可するか否かを判定する(ステップS45)。許可判定部116は、問い合わせの結果得た応答を用いて、必要に応じて音声認識を用い、決済を許可するか否かを判定する。
許可判定部116が、決済を許可すると判定する場合(ステップS45で「YES」の場合)、通信部130は決済情報を出力する(ステップS46)。通信部130は、ネットワーク40を介して接続された図示しない決済処理用の端末装置に対して、カード情報や決済金額を含む決済情報を送信する。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
なお、本処理の後、決済処理用の端末装置において、与信の審査等、クレジットカードを用いた決済に必要な処理が行われる。決済処理用の端末装置において行われる処理は、認証装置10において行われてもよい。
許可判定部116が、決済を許可しないと判定する場合(ステップS45で「NO」の場合)、制御部110は、処理をステップS47に進める。ステップS47において行われる処理は、ステップS41において行われる処理と同様であるため、説明を省略する。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
なお、図9のステップS42からステップS47において行われる処理が行われるタイミングは、本フローチャートに示すタイミングに限定されない。例えば、図7に示すステップS15又はステップS20において行われる、音声再生処理と並行して行われてもよい。
本実施形態では、カード番号と関連付けられた携帯端末30の電話番号に発呼する点、通話相手の音声情報と顧客の音声情報を比較し、両者が一致するか否かを判定する点、音声情報を用いて顧客であると判定された通話相手に対してパスワードを送信し、本人確認を行う点、以上により顧客の認証を行った。これにより、カードの使用者がカード会社と契約を行っている顧客であることを確実に認証することができ、カードの不正使用の防止に寄与する。従来使用されている携帯端末30や決済用端末20を用いることができるため、システム導入にあたって過大なコストを必要としない。
例えば、カードを不正に入手した者がカードを使用する場合、顧客の電話番号に発呼され、決済依頼の有無が確認されるため、不正使用による決済を予防しうる。また、カードと携帯端末30とが不正に入手された場合であっても、音声情報の比較により、カードを使用する者が顧客でないと判別されるため、不正使用を未然に防ぐことができる。
また、法人名義のクレジットカードを社員に貸与する場合に、決済に際し上長等の許可を得るよう設定することができる。これにより、カードの使用形態に応じた多様な認証方法を実現することができる。
<変形例>
図10は、変形例における音声認証システム1の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本変形例では、携帯端末30と決済用端末20の位置情報を取得し、両端末が所定距離以内にある場合に、顧客を認証する。以下、上述の実施形態と異なる点を説明する。
認証装置10の制御部110は、位置情報特定部118を備える。位置情報特定部118は、携帯端末30に対して位置情報を問い合わせることにより、携帯端末30の位置情報を取得する。また、位置情報特定部118は、決済用端末情報123を参照し、必要に応じて決済用端末20に位置情報を問い合わせ、決済用端末20の位置情報を特定する。
また、制御部310は、認証装置10の位置情報特定部118からの問い合わせに応じて位置情報を特定し、通信部340を介して認証装置10に送信する。
図11は、変形例における携帯端末30のハードウェア構成例を示す図である。携帯端末30は、GPS(Global Positioning System)受信装置39を備える。GPS受信装置39は、測位衛星から送信された信号を受信する。携帯端末30の制御部310は、GPS受信装置39が受信した信号に基づいて、携帯端末30の現在位置を特定する。
なお、決済用端末20が可搬性を有する装置である場合、決済用端末20は携帯端末30と同様のハードウェア構成を有する。決済用端末20のハードウェア構成については、説明を省略する。
図12は、変形例における認証処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、図8のステップS39において、認証部115がパスワードが一致すると判定する場合(ステップS39で「YES」の場合)に行われる。
まず、位置情報特定部118が、携帯端末30から音声を取得していると判定する(ステップS301)。位置情報特定部118は、上述の図7におけるステップS16において、携帯端末30が通話相手の音声を取得したと判定された場合に、処理をステップS302に進める。なお、位置情報特定部118は、携帯端末30から音声を取得していない場合には、顧客が携帯端末30を保持していない可能性があるため、位置情報を特定せずに処理を後述のステップS42に進める。
次に、位置情報特定部118は、携帯端末30に位置情報を問い合わせ、位置情報を特定する(ステップS302)。位置情報特定部118が携帯端末30に位置情報を問い合わせると、携帯端末30の制御部310がGPS受信装置39を用いて自機の位置情報を取得し、問い合わせへの応答として認証装置10に送信する。位置情報特定部118は、携帯端末30から受信した位置情報を特定する。
次に、位置情報特定部118は、決済用端末20が移動可能であるか否かを判定する(ステップS303)。位置情報特定部118は、決済要求に含まれる決済用端末20を特定する情報を用いて決済用端末情報123を参照し、関連する端末タイプ123bを特定する。位置情報特定部118は、端末タイプ123bが可搬性を有することを示す端末の種別である場合に、決済用端末20が移動可能であると判定する。位置情報特定部118が、決済用端末20が移動不可能であると判定する場合(ステップS303で「NO」の場合)、位置情報特定部118は処理をステップS305に進める。
位置情報特定部118が、決済用端末20が移動可能であると判定する場合(ステップS303で「YES」の場合)、位置情報特定部118は、決済用端末20に位置情報を問い合わせる(ステップS304)。問い合わせを受信した決済用端末20の制御部210は、図示しないGPS受信装置を用いて自機の位置情報を取得する。
次に、位置情報特定部118は、決済用端末20の位置情報を特定する(ステップS305)。ステップS304において、位置情報特定部118が決済用端末20に位置情報を問い合わせた場合、位置情報特定部118は問い合わせへの応答として受信した決済用端末20の位置情報を特定する。または、ステップS303において、決済用端末20が移動不可能であると判定された場合、位置情報特定部118は、ステップS303で特定した決済用端末情報123のレコードに含まれる位置情報123dを、決済用端末20の位置情報に特定する。
次に、位置情報特定部118は、決済用端末20と携帯端末30との位置が所定距離以内であるか否かを判定する(ステップS306)。位置情報特定部118は、位置情報を用いて決済用端末20と携帯端末30との距離を特定し、特定した距離が予め定められた所定距離以内であるか否かを判定する。所定距離以内である場合には、携帯端末30を有する顧客は店舗内にいると考えられる。
位置情報特定部118が、決済用端末20と携帯端末30との位置が所定距離を超えると判定する場合(ステップS306で「NO」の場合)、制御部110は決済不可の通知を行い、決済情報を削除する(ステップS307)。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
位置情報特定部118が、決済用端末20と携帯端末30との位置が所定距離以内であると判定する場合(ステップS307で「YES」の場合)、制御部110は処理をステップS42に進める。ステップS42からステップS47において行われる処理は、図9に示す同ステップにおいて行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
本変形例により、顧客が店舗に出向いていることが確認され、より確実にカードを使用する者の認証を行うことができる。
以上、本発明に係る各実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の認証装置10、決済用端末20、及び携帯端末30の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。上述に示す通り、認証装置10、決済用端末20、及び携帯端末30の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
1:音声認証システム、10:認証装置、11・31:演算装置、12・32:メモリ、13・33:外部記憶装置、14・34:入力IF、15・35:出力IF、16・36:通信IF、17・37:記憶媒体駆動装置、18・38:メディア、20:決済用端末、30:携帯端末、39:GPS受信装置、40・50:ネットワーク、110・210・310:制御部、111:番号特定部、112:呼接続部、113:音声情報取得部、114:音声比較部、115:認証部、116:許可判定部、117:パスワード発行部、118:位置情報特定部、120:記憶部、121:顧客情報、122:パスワード情報、123:決済用端末情報、130:通信部、211:決済要求部、212:カード情報取得部、220・320:入力部、230・340:通信部、311:呼接続部、330:出力部

Claims (9)

  1. クレジットカードを特定するカード情報と顧客とを関連付けた顧客情報と、該顧客の音声情報とを記憶する記憶部と、
    店舗の決済用端末から、前記カード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定部と、
    前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得部と、
    前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較部と、
    前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行部と、
    前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証部と、
    を備えることを特徴とする認証装置。
  2. 請求項1に記載の認証装置であって、
    前記番号特定部により特定された前記電話番号に発呼する呼接続部を備え、
    前記記憶部は、前記顧客の電話番号を含む前記顧客情報と、前記店舗の電話番号とを記憶しており、
    前記番号特定部は、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて前記顧客情報から前記顧客の電話番号を特定し、該顧客の電話番号に係る回線から前記音声情報取得部が前記通話相手の音声情報を取得しなかった場合に、前記決済要求により特定される前記決済用端末の電話番号を特定し、
    前記呼接続部は、前記店舗の電話番号に発呼することを特徴とする認証装置。
  3. 請求項1に記載の認証装置であって、
    前記音声情報取得部は、前記通話相手の音声情報に対し音声認識を用いることにより決済依頼の有無を判定し、
    前記認証部は、前記音声情報取得部により前記決済依頼を行ったと判定された場合に前記顧客を認証することを特徴とする認証装置。
  4. 請求項1に記載の認証装置であって、
    前記顧客情報は、決済に関し他者の許可を要するか否かを示す情報と、前記他者の連絡先とを前記顧客に関連付けており、
    前記決済要求により特定される前記顧客の前記顧客情報を参照し、前記許可を要する場合に前記他者の連絡先に対して通知を行い、該通知への返答を示す情報を用いて前記決済要求の示す決済に対し前記許可が行われたか否かを判定する許可判定部と、を備えることを特徴とする認証装置。
  5. 請求項1に記載の認証装置であって、
    前記携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得するとともに、前記決済用端末の位置を示す第2の位置情報を特定する位置情報特定部を備え、
    前記認証部は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが所定距離以内である場合に、前記顧客を認証することを特徴とする認証装置。
  6. 請求項1に記載の認証装置であって、
    前記音声情報取得部は、音声認識を用いて前記音声情報に含まれる情報を特定し、
    前記認証部は、前記パスワード発行部により前記顧客に対して発行されたパスワードが、前記通話相手の音声情報に含まれる場合に、該顧客を認証することを特徴とする認証装置。
  7. 認証装置と、前記認証装置と通信可能に接続され店舗の決済用端末と、を含む認証システムであって、
    前記決済用端末は、
    クレジットカードからカード情報を取得するカード情報取得部と、
    前記カード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を前記認証装置に対して出力する決済要求部を備え、
    前記認証装置は、
    前記カード情報と顧客とを関連付けた顧客情報と、該顧客の音声情報とを記憶する記憶部と、
    前記決済用端末から前記決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定部と、
    前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得部と、
    前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較部と、
    前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行部と、
    前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証部と、
    を備えることを特徴とする認証システム。
  8. 認証装置を用いた認証方法であって、
    前記認証装置は、記憶部と、番号特定部と、音声情報取得部と、音声比較部と、パスワード発行部と、認証部と、を備え、
    前記番号特定部は、店舗の決済用端末から、クレジットカードを特定するカード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けると、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定手順を実行し、
    前記音声情報取得部は、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得手順を実行し、
    前記音声比較部は、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較手順を実行し、
    前記パスワード発行部は、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行手順を実行し、
    前記認証部は、前記音声比較部により前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証手順を実行することを特徴とする認証方法。
  9. コンピューターを認証装置として機能させるプログラムであって、
    前記認証装置は、番号特定部と、音声情報取得部と、音声比較部と、パスワード発行部と、認証部と、を備え、
    前記番号特定部に、店舗の決済用端末から、クレジットカードを特定するカード情報及び前記店舗を示す情報を含む決済要求を受け付けた場合に、該決済要求を用いて発信先の電話番号を特定する番号特定手順を実行させ、
    前記音声情報取得部に、前記電話番号との間で接続された回線から通話相手の音声情報を取得する音声情報取得手順を実行させ、
    前記音声比較部に、前記音声情報取得部が取得した前記通話相手の音声情報と、前記決済要求に含まれる前記カード情報を用いて特定される前記顧客の音声情報とが対応するか否かを判定する音声比較手順を実行させ、
    前記パスワード発行部に、前記顧客に対してパスワードを発行するパスワード発行手順を実行させ、
    前記認証部に、前記音声比較手順において前記音声情報が対応すると判定され、かつ前記決済用端末又は前記顧客の携帯端末に対して入力された前記パスワードが前記パスワード発行部により発行された前記パスワードと対応する場合に、前記顧客を認証する認証手順を実行させることを特徴とするプログラム。
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