JP2017156578A - 音データ編集方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 離れた場所において発生した音データを同期化させる技術を提供する。【解決手段】 音データ編集装置10は、第1の発音源21Aによる音と参照音とを収音した第1の音データ28AをユーザAから取得する。また、音データ編集装置10は、第2の発音源21Bによる音と参照音とを収音した第2の音データ28BをユーザBから取得する。音データ編集装置10の同期化部12は、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを参照音に基づいて同期させる。音データ編集装置10の合成部13は、同期化された第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを合成する。【選択図】図1

Description

この発明は、複数の音データを用いた音データ編集方法に関する。
従来から複数の演奏者が一同に会して演奏を行うということが一般に行われている。また、最近では、地理的に離れて所在する複数の演奏者が共通の曲の異なるパートを演奏することを可能にするための技術が各種提案されている。例えば特許文献1に記載の演奏録音システムは、ネットワークに収容されたサーバ装置と、ネットワークに収容され、各々が、演奏セッションを構成する複数の演奏パートに対応する複数の端末装置とを有する。演奏データ生成手段は、所定の同期信号を基点として開始された演奏セッションにおける複数の端末装置の各々に対応する演奏パートについて、楽音信号と同期信号とが重畳された演奏データを生成する。演奏データ補正手段は、複数の演奏パートの演奏開始位置が相互に同期するように同期信号に基づいて演奏データを補正する。
特開2014−153515号公報
上述した特許文献1に開示の技術によれば、各パートの演奏開始タイミングを同期させることができる。しかし、特許文献1に開示の技術では、同期信号を楽音信号に重畳する装置が必要になり、これがユーザの負担になる問題がある。また、同期信号を楽音信号に重畳した場合、楽音信号の再生の際に同期信号が異音となる可能性がある。また、演奏音は互いに独立してサンプリングされて録音されるため、各々の機器で同じサンプリング周波数を設定しても、サンプリング周波数が若干異なることがある。このため、各パートの演奏開始タイミングを一致させることができても、演奏開始タイミング以降の区間の演奏音を各パート間で同期させることができないという問題があった。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、演奏開始タイミング以降の全区間に亙って各パートの音データを同期させることができる音データ編集方法を提供することを目的とする。
この発明は、第1の発音源による音と参照音とを収音した第1の音データを取得する第1の音データ取得ステップと、第2の発音源による音と前記参照音とを収音した第2の音データを取得する第2の音データ取得ステップと、前記第1の音データと前記第2の音データを前記参照音に基づいて同期させる同期化ステップとを具備することを特徴とする音データ編集方法を提供する。
この発明によれば、第1の音データと第2の音データを各々に含まれる共通の参照音に基づいて同期させるので、演奏開始タイミング以降の全区間に亙って第1の音データと第2の音データを同期させることができる。
この発明の第1実施形態である音データ編集システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態における同期化部の処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態において行われる重複データ削除処理の処理内容を示す図である。 同重複データ削除処理の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態である音データ編集システムの動作を示す図である。 この発明の第3実施形態である音データ編集システムの動作を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である音データ編集システムの構成を示すブロック図である。この音データ編集システムは、音データ編集装置10と、地理的に離れて所在する複数のユーザが所有する装置によって構成されている。図1には、それらの複数のユーザのうちユーザAおよびBが所有する各装置が示されている。
図1に示すように、ユーザAは、第1の発音源21Aと、再生装置22Aと、録音装置23Aと、通信装置24Aとを所有している。第1の発音源21Aは、ユーザAが演奏する楽器であり、例えばギターである。再生装置22Aは、内蔵のメモリに参照用音データ25を予め記憶している。再生装置22Aは、ユーザAからの再生開始指示により、この参照用音データ25をメモリから読み出し、スピーカ26Aから参照音として放音する。この参照音は、ユーザAの所望の曲の1つの楽器パートの演奏音、例えば1曲分のドラム演奏音である。再生装置22Aは、参照用音データ25を記憶媒体から取得してもよく、音データ編集装置10等の他の装置からネットワークを経由してダウンロードしてもよい。
ユーザAは、再生装置22Aによってスピーカ26Aから放音される参照音(例えばドラム演奏音)を聴きながら第1の発音源21Aである例えばギターを演奏し、同一楽曲における参照音と異なるパートの演奏音を生成する。録音装置23Aは、この第1の発音源21Aの出力音とスピーカ26Aから放音される参照音をマイクロフォン27Aにより収音し、第1の音データ28Aとして内蔵のメモリに記憶する。通信装置24Aは、ユーザAからの指示に従い、録音装置23Aから第1の音データ28Aを受け取り、ネットワークを介して音データ編集装置10に送信する。
ユーザBは、第2の発音源21Bと、再生装置22Bと、録音装置23Bと、通信装置24Bとを所有している。第2の発音源21Bは、ユーザBが演奏する楽器であり、例えばピアノである。再生装置22Bは、再生装置22Aと同様、内蔵のメモリに参照用音データ25を予め記憶している。再生装置22Bは、ユーザBからの再生開始指示により、この参照用音データ25をメモリから読み出し、スピーカ26Bから参照音として放音する。
ユーザBは、再生装置22Bによってスピーカ26Bから放音される参照音(例えばドラム演奏音)を聴きながら第2の発音源21Bであるピアノを演奏し、同一楽曲における参照音と異なるパートの演奏音を生成する。録音装置23Bは、この第2の発音源21Bの出力音とスピーカ26Bから放音される参照音をマイクロフォン27Bにより収音し、第2の音データ28Bとして内蔵のメモリに記憶する。通信装置24Bは、ユーザBからの指示に従い、録音装置23Bから第2の音データ28Bを受け取り、ネットワークを介して音データ編集装置10に送信する。
再生装置22A、録音装置23Aおよび通信装置24Aは、別個の装置であってもよく、1台のパーソナルコンピュータに搭載された各装置であってもよい。再生装置22B、録音装置23Bおよび通信装置24Bも同様である。
以上がユーザAおよびBの所有する各装置である。
音データ編集装置10は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、通信部11と、同期化部12と、合成部13とを有する。ここで、同期化部12および合成部13は、音データ編集装置10のCPUが不揮発性メモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される機能である。
音データ編集装置10は、通信部11により複数のユーザから音データを取得し、それらの音データを同期化して合成する装置である。図1には、同期化および合成の対象として、ユーザAから取得した第1の音データ28AとユーザBから取得した第2の音データ28Bが示されている。これらの第1の音データ28Aと第2の音データ28Bは、ユーザAの通信装置24AとユーザBの通信装置24Bから各々送信され、音データ編集装置10の内蔵のメモリ(図示略)に各々格納される。
音データの同期化と合成を要求する機会をどのようにしてユーザに与えるかに関しては各種の態様が考えられる。好ましい態様において、音データ編集装置10は、参照用音データ25をサイトにおいて公開し、一般ユーザからのダウンロード要求を受け付ける。そして、ユーザAは、この参照用音データ25をダウンロードして再生し、第1の発音源21Aである楽器の演奏を行って第1の音データ28Aを生成し、音データ編集装置10にアップロードする。同様に、ユーザBは、この参照用音データ25をダウンロードして再生し、第2の発音源21Bである楽器の演奏を行って第2の音データ28Bを生成し、音データ編集装置10にアップロードする。このようにして参照用音データ25を利用して生成された音データが複数のユーザからアップロードされる。音データ編集装置10は、このようにしてアップロードされた音データを公開する。ユーザは、所望の音データの組み合わせを指定して音データの同期化と合成を音データ編集装置10に要求することができる。そして、音データ編集装置10は、このような要求に従って、音データ(この例では第1の音データ28Aと第2の音データ28B)の同期化と合成を行うのである。
同期化部12は、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを各々に含まれる参照音に基づいて同期させる手段である。この同期化を行う理由は次の通りである。
まず、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bは独立して録音されたものであるため、両者の演奏開始タイミングは一般的に同期していない。また、両者は異なる録音装置23Aおよび23Bにより録音されており、たとえ両録音装置に設定されたサンプリング周波数が同じであっても、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとでサンプリング周波数が正確に一致しない可能性がある。従って、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを同時に再生したとしても、第1の音データ28Aに基づく演奏音と、第2の音データ28Bに基づく演奏音は同期しない場合がある。そこで、この同期化が必要になる。ここで、同期化とは、時間軸上において第1の音データ28AのタイミングXのサンプルが第2の音データ28BのタイミングYのサンプルである場合に、第2の音データ28BのタイミングYのサンプルをタイミングXに移動させることをいう。
同期化の方法として各種の方法が考えられるが、例えば第1の音データ28Aと第2の音データ28Bについての相互相関値算出と遅延時間調整と時間軸圧伸長を併用した方法が考えられる。以下、この方法について説明する。
まず、第1の音データ28Aには、小音量ではあるが、参照音の音波形成分が含まれている。同様に、第2の音データ28Bにも、小音量ではあるが、参照音の音波形成分が含まれている。
そこで、同期化部12は、図2のフローチャートに示すように、第1の音データ28Aの再生開始時刻に対する第2の音データ28Bの再生開始時刻の遅延時間を調整する処理(ステップS1)を行いながら、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとの相互相関値を順次に算出してゆく(ステップS2)。そして、同期化部12は、相互相関値が最大(ステップS3=YES)となるように第2の音データ28Bの再生開始時刻の調整(ステップS1)を行う。次に同期化部12は、第1の音データ28Aの再生開始時刻に対する第2の音データ28Bの再生開始時刻の遅延時間を相互相関値が最大となる遅延時間に固定し、第2の音データ28Bに時間軸圧伸を施しつつ(ステップS4)、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとの相互相関値を順次に算出してゆく(ステップS5)。そして、同期化部12は、相互相関値が最大(ステップS6=YES)となるように第2の音データ28Bの時間軸圧伸率の調整(ステップS4)を行うことにより第2の音データ28Bを第1の音データ28Aに同期させる。
参照音の周波数帯域が既知である場合、同期化部12は、その参照音の周波数帯域を通過帯域とするフィルタ処理を第1の音データ28Aと第2の音データ28Bに施し、このフィルタ処理後の第1の音データ28Aと第2の音データ28Bについて上記の同期化を行ってもよい。
合成部13は、同期化部12によって同期化された第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを合成して合成音データ14を生成する手段である。具体的には、合成部13は、第1の音データ28Aと、同期化部12によって第1の音データ28Aに同期化された第2の音データ28Bとを加算して合成音データ14を生成する。
ここで、図3(a)に示すように、合成対象である第1の音データ28Aには第1の発音源の音と参照音の各音波形成分が含まれており、第2の音データ28Bには第2の発音源の音と参照音の各音波形成分が含まれている。従って、第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとを加算すると、図3(b)に示すように、参照音の音波形成分を重複して含んだ合成音データ14が生成されることとなる。このような合成音データ14を再生した場合、再生音において参照音が目立って耳障りになる。そこで、好ましい態様では、同期化部12による同期化後、第1の音データ28Aまたは第2の音データ28Bの一方から参照音の音波形成分を除去する重複データ削除処理を実行し、この重複データ削除処理後の第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとを合成する。
第1の音データ28Aまたは第2の音データ28Bの一方から参照音の音波形成分を除去する方法としては、各種の方法が考えられるが、参照音の周波数帯域が既知である場合には、その参照音の周波数帯域を除去対象帯域とする帯域除去処理を第1の音データ28Aまたは第2の音データ28Bに施してもよい。
あるいは音データ編集装置10が参照用音データ25を保持している場合には、図4のフローチャートに従って重複データ削除処理を実行してもよい。まず、参照用音データ25を例えば第1の音データ28Aに同期させる(ステップS11)。同期化の方法は、例えば図2を参照して説明した通りである。次に同期化後の参照用音データ25を逆相化する(ステップS12)。そして、逆相化された参照用音データ25を各種のレベルに調整して第1の音データ28Aに加算する処理(ステップS13)と、この加算後の第1の音データ28Aと同期化された参照用音データ25との相互相関値を算出する処理(ステップS14)を相互相関値が最小(ステップS15=YES)になるまで繰り返す。この結果、ステップS13において、参照用音データ25の音波形成分の除去された第1の音データ28Aが得られる。そこで、合成部13は、この参照用音データ25の音波形成分が除去された第1の音データ28Aと第2の音データ28Bとを合成して合成音データ14を生成する。
合成音データ14は、音データ編集装置10の内蔵のメモリに保持される。ユーザAおよびBは、通信装置24Aおよび24Bにより音データ編集装置10からこの合成音データ14をダウンロードすることができる。音データ編集装置10は、このように合成データ14をダウンロードさせることに加えて、同期化部12により同期化された第1の音データ28Aと第2の音データ28Bをダウンロードさせてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、地理的に離れて所在するユーザが独立して生成した第1の音データ28Aおよび第2の音データ28Bを同期させることができる。また、本実施形態において、第1の音データ28Aにおける第1の発音源21Aによる音と、第2の音データ28Bにおける第2の発音源21Bによる音と、第1の音データ28Aおよび第2の音データ28Bに共通に含まれる参照音は、同一の楽曲を構成する音、具体的には同一の楽曲の異なるパートの演奏音である。そして、本実施形態では、第1の音データ28Aおよび第2の音データ28Bを各々に含まれる共通の参照音に基づいて同期させるので、演奏開始タイミング以降の全区間に亙って第1の音データ28Aと第2の音データ28Bを同期させ、各パートの演奏音が互いに同期した1つのまとまった楽曲を合成することができる。また、本実施形態では、楽曲と無関係な同期信号を用いることなく、楽曲の1つのパートの演奏音である参照音を用いて第1の音データ28Aおよび第2の音データ28Bの同期化を行う。そのため、同期信号を音データに重畳する装置の設置等、同期化のためのユーザの負担が少なくて済む。また、本実施形態では、楽曲と無関係な同期信号を同期化の対象である音データに重畳しないので、同期化された音データを再生する場合に同期信号が異音となって放音されることがない。
<第2実施形態>
図5は、この発明の第2実施形態である音データ編集システムの動作を示す図である。この音データ編集システムは、上記第1実施形態における音データ編集装置10に相当するものを有していない。この音データ編集システムにおいて、ユーザA、B、Cは、上記第1実施形態と同様な発音源と、再生装置と、録音装置(図5では図示略)と、通信装置(図5では図示略)の他、同期化合成部を所有している。この同期化合成部は、上記第1実施形態による音データ編集装置10の同期化部12および合成部13としての機能を有する装置である。以下、この音データ編集システムの動作を説明する。
ユーザAは、参照用音データ401を再生装置402により再生しつつ第1の発音源403である楽器を演奏する。ユーザAの録音装置は、参照用音データ401の再生音である参照音と第1の発音源403の出力音を収音し、参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分とを含む音データ404を生成する。ユーザAは、この音データ404を通信装置によりユーザBに送信する。
ユーザBは、音データ404を再生装置411により再生しつつ第2の発音源412である楽器を演奏する。ユーザBの録音装置は、音データ404の再生音(参照音と第1の発音源403の音)と第2の発音源403の出力音を収音し、参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分と第2の発音源412の音波形成分を含む音データ(便宜上、ユーザB収音データという)を生成する。ユーザBの同期化合成部413は、このユーザB収音データを音データ404に同期させ、音データ404と合成する。さらに詳述すると、音データ404と、ユーザB収音データは、いずれも参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分という共通の音波形成分を含んでいる。すなわち、音データ404を上記第1実施形態の第1の音データ28A、ユーザB収音データを上記第1実施形態の第2の音データ28B、参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分を上記第1実施形態の参照音とみなすことができる。そこで、この点を利用し、例えば上記第1実施形態と同様、音データ404とユーザB収音データについての相互相関算出と遅延時間調整と時間軸圧伸長を併用した方法によりユーザB収音データを音データ404に同期させ、音データ404と合成するのである。この結果、同期化のなされた参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分と第2の発音源412の音波形成分とを含む音データ414が得られる。ユーザBは、この音データ414を通信装置によりユーザCに送信する。
ユーザCは、音データ414を再生装置421により再生しつつ第3の発音源422である楽器を演奏する。ユーザCの録音装置は、音データ414の再生音(参照音と第1の発音源403の音と第2の発音源412の音)と第3の発音源422の出力音を収音し、参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分と第2の発音源412の音波形成分と第3の発音源422の音波形成分を含む音データ(便宜上、ユーザC収音データという)を生成する。ユーザCの同期化合成部423は、このユーザC収音データを音データ414に同期させ、音データ414と合成する。この結果、同期化のなされた参照音の音波形成分と第1の発音源403の音波形成分と第2の発音源412と第3の発音源422音波形成分とを含む音データ424が得られる。
このように本実施形態によれば、ユーザA、B、Cが、参照音に対し、第1の発音源403の音、第2の発音源412の音、第3の発音源422の音を同期させつつ順次追加することができる。従って、地理的に離れて所在するユーザA、B、Cによる各演奏音を同期化させて合成することができる。
<第3実施形態>
図6は、この発明の第3実施形態である音データ編集システムの動作を示す図である。この音データ編集システムは、上記第1実施形態における音データ編集装置10に相当する音データ編集装置10Aを有している。音データ編集装置10Aは、同期化合成部15とマイナスワン部16とを有する。この同期化合成部15は、上記第1実施形態による音データ編集装置10の同期化部12および合成部13としての機能を有する装置である。マイナスワン部16は、複数パートの音波形成分を含む音データから指定されたパートの音成分を除去する装置である。ユーザD、Eは、上記第1実施形態と同様な発音源と、再生装置と、録音装置(図6では図示略)と、通信装置(図6では図示略)を所有している。以下、この音データ編集システムの動作を説明する。
ユーザDは、音データ編集装置10Aから参照音、第1の発音源、第2の発音源、第3の発音源の各音波形成分を含む音データ501を通信装置により受信する。そして、ユーザDは、この音データ505を再生装置502により再生しつつ第4の発音源503である楽器を演奏する。ユーザDの録音装置は、音データ501の再生音と第4の発音源503の出力音を収音し、参照音、第1の発音源、第2の発音源、第3の発音源、第4の発音源の各音波形成分を含む音データ504を生成する。ユーザDは、この音データ504を通信装置により音データ編集装置10Aに送信する。
音データ編集装置10Aの同期化合成部15は、この音データ504をその元になった音データ501に同期させる。この音データ504を同期させる相手の音データ501を分かりやすくするため、音データ編集装置10Aは、ユーザDに音データ501を送信するときに音データ501の識別子を付加して送信する。そして、ユーザDにおいて音データ501を再生して音データ504を生成した場合には、ユーザDの通信装置は音データ504とともに音データ501の識別子を音データ編集装置10Aに送信する。音データ編集装置10Aでは、この識別子に基づき、音データ501を同期させる相手の音データが音データ501であることを認識する。
他のユーザは、同期化合成部15により生成された音データ505をダウンロードして利用することが可能である。その際にユーザは、音データ505における特定のパートの音波形成分の除去を求めることが可能である。
図6に示す例では、ユーザEが音データ505から第2の発音源の音波形成分を除去してダウンロードすることを要求している。そこで、音データ編集装置10Aのマイナスワン部16は、音データ505から第2の発音源の音波形成分を除去した音データ511を生成してユーザEに送信する。
音データ505から第2の発音源の音波形成分を除去する方法としては、各種の方法が考えられるが、第2の発音源(例えばピアノ)の音の周波数帯域が既知である場合には、その第2の発音源の音の周波数帯域を除去対象帯域とする帯域除去処理を音データ505に施してもよい。
この他に次のような方法も考えられる。まず、各ユーザは、音データ編集装置10Aからダウンロードした音データの再生音と当該ユーザの発音源による音とを録音して音データを生成し、その音データを音データ編集装置10Aに送信する際に、これに加えて、当該発音源による音のみを録音した発音源の音データを音データ編集装置10Aに送信する。そして、音データ編集装置10Aは、この発音源の音データを保持するのである。
そして、音データ編集装置10Aは、ユーザが所望の音データからある発音源の音データを除去することを要求した場合、前掲図4の重複データ削除処理と同様な処理により当該発音源の音データをユーザの所望の音データから削除する。
具体的には、図6に示すように、ユーザEが音データ505から第2の発音源の音波形成分を除去してダウンロードすることを要求している場合、マイナスワン部16は、まず、第2の発音源の音データを音データ505に同期させる。次に同期化後の第2の発音源の音データを逆相化する。そして、逆相化された第2の発音源の音データを各種のレベルに調整して音データ505に加算する処理と、この加算後の音データ505と同期化された第2の発音源の音データとの相互相関値を算出する処理を相互相関値が最小になるまで繰り返す。この結果、音データ505から第2の発音源の音波形成分を除去した音データ511が得られる。
ユーザEは、この音データ511を音データ編集装置10Aから通信装置により受信する。そして、ユーザEは、この音データ511を再生装置512により再生しつつ第5の発音源513である楽器を演奏する。ユーザEの録音装置は、音データ511の再生音と第5の発音源513の出力音を収音し、参照音、第1の発音源、第3の発音源、第4の発音源、第5の発音源の各音波形成分を含む音データ514を生成する。ユーザEは、この音データ514を通信装置により音データ編集装置10Aに送信する。
音データ編集装置10Aの同期化合成部15は、この音データ514をその元になった音データ511に同期させ、音データ511と合成して音データ515を生成する。
以上が本実施形態の詳細である。本実施形態においても、上記第1および第2実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態において、音データ編集装置10Aは、マイナスワン部16を有するので、ユーザは、既存の音データの所望の楽器パートの音波形成分を自らの演奏音の音波形成分に置き換えることができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の各実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第1実施形態では、第1の音データと第2の音データとを同期させるに当たり、第1の音データを基準(不動)とし、この第1の音データに対して第2の音データを同期させた。この場合において、第1の音データと第2の音データのうちのいずれを基準にするかをユーザに指定させるようにしてもよい。
(2)上記各実施形態において、ユーザは、既存の音データの再生音と、当該ユーザの発音源による音とを収音することにより、音データ編集装置に送信する音データを生成した。しかし、そのようにする代わりに、既存の音データの再生音の収音結果である第1トラックと、当該ユーザの発音源による音の収音結果である第2トラックとを有するマルチトラックの音データを音データ編集装置に送信してもよい。この場合、例えば第1実施形態における同期化部12は、第1の音データ28Aの第1トラックの音データ(参照音)と第2の音データ28Bの第1トラックの音データ(参照音)との同期化を行えばよいので、同期化の精度を高めることができる利点がある。また、合成部13が同期化後の第1の音データ28Aと第2の音データ28Bの合成を行う際、第1の音データ28Aの第1のトラック(参照音)と第2の音データ28Bの第1のトラック(参照音)の一方を合成の対象から外すのみにより重複データ削除処理を実行可能である。従って、重複データ削除処理が簡単になる利点がある。
(3)上記第1実施形態において、ユーザAは、参照用音データ25の再生音である参照音と第1の発音源21Aによる音とを収音して第1の音データ28Aを生成し、ユーザBは、参照用音データ25の再生音である参照音と第2の発音源21Bによる音とを収音して第2の音データ28Bを生成した。しかし、そのようにする代わりに、ユーザAまたはBの一方が参照用音データ25を利用しないで参照音を発生してもよい。例えばユーザAは、他の演奏者が楽器演奏を行うことにより放音される参照音と第1の発音源21Aによる音とを収音して第1の音データ28Aを生成する。また、ユーザAは、楽器演奏により放音される参照音のみを収音して参照用音データ25を生成する。そして、ユーザBは、上記第1実施形態と同様、参照用音データ25の再生音である参照音と第2の発音源21Bによる音とを収音して第2の音データ28Bを生成するのである。この態様においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。上記第2および第3実施形態においても同様である。
(4)上記第1実施形態において、参照音、第1の発音源21Aによる音、第2の発音源21Bによる音は、楽器の演奏音であってもよく、ボーカル音であってもよい。上記第2および第3実施形態においても同様である。
10,10A……音データ編集装置、22A,22B……再生装置、26A……スピーカ、21A……第1の発音源、21B……第2の発音源、23A,23B……録音装置、27A……マイクロフォン、25……参照用音データ、28A……第1の音データ、28B……第2の音データ、24A,24B……通信装置、11……通信部、12……同期化部、13……合成部、14……合成音データ、401……再生用音データ、402,411,421,502,512……再生部、413,423,15……同期化合成部、403……第1の発音源、412……第2の発音源、422……第3の発音源、503……第4の発音源、513……第5の発音源、404,414,424,501,504,505,511,514,515……音データ、16……マイナスワン部。

Claims (4)

  1. 第1の発音源による音と参照音とを収音した第1の音データを取得する第1の音データ取得ステップと、
    第2の発音源による音と前記参照音とを収音した第2の音データを取得する第2の音データ取得ステップと、
    前記第1の音データと前記第2の音データを前記参照音に基づいて同期させる同期化ステップと
    を具備することを特徴とする音データ編集方法。
  2. 前記同期化ステップにより同期化された前記第1の音データおよび前記第2の音データから合成音データを合成する合成ステップを具備することを特徴とする請求項1に記載の音データ編集方法。
  3. 前記第1の音データまたは前記第2の音データから前記参照音を取り除くステップを具備することを特徴とする請求項1に記載の音データ編集方法。
  4. 前記合成音データから前記第1の発音源による音または前記第2の発音源による音を取り除くステップを具備することを特徴とする請求項2に記載の音データ編集方法。
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