JP2017156475A - 画像形成装置、及び、定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、封筒への画像形成において定着不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することである。
【解決手段】 記録材Sに画像を形成する画像形成部UYと、画像形成部UYにより記録材Sに形成された画像を定着するためのニップ部Nを形成する第1の回転体105及び第2の回転体120と、第1の回転体105と第2の回転体120のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部306と、記録材Sとして封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位の前記封筒に対する相対位置を示す情報を取得する取得部10と、取得部10により取得される前記部位の前記相対位置に応じて、加圧部306が加圧する加圧力を制御する加圧制御部10と、を有することを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、定着装置を備える画像形成装置、及び、記録材に画像を定着する定着装置に関する。
近年、ユーザのニーズの多様化により、画像形成装置は多様なメディアに対応することが求められており、記録材として封筒が用いられることがある。特許文献1には、定形封筒を印刷する場合には、定着部のニップ圧を、普通紙を印刷する場合よりも低い封筒用のニップ圧に設定する構成が開示されている。
特開2007−271681
封筒は、基材(例えば1枚のシート)が袋状に折りたたまれ、貼り合わせて作られている。そのため、封筒の大部分は2枚のシートが重なった状態であるが、一部(例えば、貼り合されている部分)には、シートが3枚以上重なっている部位が形成される。そして封筒の貼り合わせ方は、例えば、センター貼りやサイド貼り(図11参照。)のように、様々なパターンがある。従って、封筒の中でシートが最も重なり合っている部位の位置は、封筒によって異なる。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、シートが最も重なり合っている部位の位置を考慮せずにニップ圧が設定されている。そのため、封筒の種類によっては定着不良が発生する恐れがあった。
そこで、本発明の目的は、封筒への画像形成において定着不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位の前記封筒に対する相対位置を示す情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得される前記部位の前記相対位置に応じて、前記加圧部が加圧する加圧力を制御する加圧制御部と、
を有することを特徴とするものである。
また、第2の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部であって、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の中央部での圧力が前記通過領域の両端部での圧力よりも高いニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において端部領域に位置することに対応する情報を操作者が入力するための入力部と、
記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力されていない場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力された場合、前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させるよう、前記加圧部の加圧力を制御する加圧制御部と、
を有することを特徴とするものである。
また、第3の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部であって、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の両端部での圧力が前記通過領域の中央部での圧力よりも高いニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において中央領域に位置することに対応する情報を操作者が入力するための入力部と、
記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力されていない場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力された場合、前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させるよう、前記加圧部の加圧力を制御する加圧制御部と、
を有することを特徴とするものである。
また、第4の発明は、
記録材に形成された画像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位の前記封筒に対する相対位置を示す情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得される前記部位の前記相対位置に応じて、前記加圧部が加圧する加圧力を制御する加圧制御部と、
を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、封筒の基材が最も重なり合っている部位の位置に応じて加圧力が制御されるので、封筒への画像形成において定着不良の発生を抑制することができる。
ニップ部の形成動作に関するフローチャートである。 ニップ部の解除動作に関するフローチャートである。 封筒の重なり部の位置の入力に関するフローチャートである。 制御系の構成の一例を示すブロック図である。 画像形成装置の一例を示す断面図である。 定着器の一例を示す斜視図である。 定着器の一例を示す断面図である。 定着器の一例を示す断面図である。 定着器におけるベルトテンション機構を説明する図である。 代表的な封筒の種類とサイズ及び形状を示す図である。 代表的な封筒の貼り合わせ部の位置のパターンを示す図である。 (a)は、サイド貼りの封筒の貼り合わせ部の詳細を示す図であり、(b)は、サイド貼りの封筒の貼り合わせ部と定着性の関係を説明する図である。 封筒の種類と加圧力の設定値の一例を示す図である。 封筒の重なり部の分類を説明する図である。 封筒の種類と加圧力の設定値の一例を示す図である。 封筒の重なり部の分類を説明する図である。 ニップ部の形成動作に関するフローチャートである。 従来技術の定着器において、センター貼りの封筒とサイド貼りの封筒を通紙した場合の圧分布の比較を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明を実施形態に記載されたものだけに限定するものではない。
尚、幅方向とは、記録材Sの搬送方向と直交する方向を指すものとする。具体的には、封筒の幅方向とは、封筒の搬送方向と直交する方向を指す。また、ニップ部Nにおける記録材Sの搬送方向と直交する方向を、ニップ部Nにおける記録材Sの幅方向、又は、ニップ部Nの長手方向と称する場合がある。
〔実施例1〕
本実施例では、封筒の重なり部の位置に対応する情報を、ユーザインターフェースとして機能する操作部23を介してユーザ(操作者)が入力する構成について説明する。
<画像形成装置>
はじめに、画像形成装置1の全体構成について、図5を用いて説明する。図5は、画像形成装置の一例を示す断面図である。本実施例の画像形成装置1は、電子写真方式を採用したレーザビームプリンタである。
図5に示す画像形成装置1は、画像形成部UY、UM、UC、UKを備えている。画像形成部UY、UM、UC、UKは、順にそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色のトナー画像を中間転写ベルト8上に形成する。各画像形成部UY、UM、UC、UKの構成は、画像形成に用いるトナーの色が異なる点を除いて同様の構成であるから、共通の構成については同じ符号を付して説明する。
感光ドラム(像担持体)2は、帯電ローラ(帯電部)3によって帯電される。その後、感光ドラム2は、レーザスキャナ(露光部)4によって露光され、潜像が形成される。潜像は、現像器(現像部)5によって現像され、トナー像として可視化される。感光ドラム2のトナー像は、一次転写ローラ(一次転写部)6により、中間転写体としての中間転写ベルト8に順次転写される。
一方、カセット15、16は、記録材Sを収容する収容部である。記録材Sは、画像形成装置1によって画像が形成されるものであって、たとえば普通紙、厚紙などの用紙の他、封筒、OHP用シート等が挙げられる。
カセット15に収容されている記録材Sが画像形成に用いられる場合、記録材Sは、送り機構26の動作により1枚毎に分離されて給送され、搬送路17を通ってレジストローラ対18に送られる。また、カセット16に収容されている記録材Sが画像形成に用いられる場合には、記録材Sは送り機構27の動作により1枚毎に分離されて給送され、搬送路17を通ってレジストローラ対18に送られる。
画像形成装置1にて搬送される記録材Sの幅方向の位置は、中央基準である。サイズが異なる記録材Sであっても、各記録材Sの幅方向における中央が搬送路の幅方向で同じ領域を通過する。尚、記録材Sとして封筒を用いる場合も同様である。
尚、カセット15、16の他に、記録材Sを載置するトレイ(例えば、手差しトレイ)から記録材Sをレジストローラ対18に給送する構成としてもよい。
搬送路17上のセンサ99については、実施例7にて後述する。
レジストローラ対18は、記録材Sの搬送を一時的に停止させ、記録材Sが斜行している場合には斜行を補正する。そして、レジストローラ対18は、中間転写ベルト8上のトナー像が二次転写ローラ(二次転写部)14に対応する位置に到達するタイミングに合わせて、記録材Sを中間転写ベルト8と二次転写ローラ14との間に搬送する。中間転写ベルト8上のカラーのトナー像は、二次転写ローラ14によって記録材Sに転写される。
その後、記録材Sは、搬送路19上を搬送され、定着器(定着部;定着装置)100に導入される。記録材S上に転写されたトナー像は、定着器100において加熱、加圧されることによって記録材S上に定着される。トナー像が定着された記録材Sは排出ローラ対20によって画像形成装置1の筐体の外側(機外)に設けられている排出トレイ21へと排出される。
リーダー24は、原稿(記録材に形成済みの画像)を読み取るスキャナである。リーダー24は、原稿の画像情報を読み取るための光電変換素子としてイメージセンサと、原稿台と、ADF(Auto Document Feeder)とを備える。そして、イメージセンサを用いて原稿台もしくはADFにセットされた原稿の画像データを取得する。リーダー24で取得された画像データは、CPU10に送信される。CPU10は、リーダー24が読み取った原稿に対応する画像を形成するよう画像形成部UY、UM、UC、UKを制御する。
操作部23は、モニタ(表示部)と選択キー(選択部)とを有し、操作者からの指示を受け付ける。尚、モニタをタッチパネル方式としてもよい。操作部23は、モニタに画像形成装置1の動作状態等の情報を表示したり、選択キーによって操作者からの指示を受け付けたりする。また、操作部23は、操作者から印刷条件の指示も受け付ける。
尚、画像形成装置1は、ネットワークを介して接続している外部端末(例えば、PC)から入力される画像データに対応する画像を形成する構成としてもよい。この場合、CPU10は、外部端末から入力される画像データを取得する。また、この場合、画像形成装置1は、外部端末から印刷条件の入力を受け付ける構成としてもよい。そしてCPU10は、取得した画像データに対応する画像を形成するよう画像形成部UY、UM、UC、UKを制御する。
画像形成装置1は、画像形成装置1の動作を制御するためのCPU10、記憶部としてのメモリ25(図4)等を備えている。メモリ25はCPU10と電気的に接続している。CPU10は、その内部又はメモリ25に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像形成装置1の動作を制御する。図4は、制御系の構成の一例を示すブロック図である。また、CPU10は、操作部23、リーダー24、センサ99、モータドライバ11と電気的に接続している。CPU10は、CPU10と電気的に接続している機構から情報を取得したり、CPU10と電気的に接続している機構の動作を制御したりする。モータドライバ11は、後述する加圧モータ302と電気的に接続しており、加圧モータ302の回転数を制御する。
<定着器>
次に、図6〜9を用いて、定着器100の構成について詳細に説明する。
図6は、定着器の一例を示す斜視図である。図6中の矢印Vは、記録材Sの定着器100への導入方向を示している。
図7、8は、定着器の一例を示す断面図である。図9は、定着器におけるベルトテンション機構を説明する図である。
磁束発生手段であるIHヒータ170(図7、8)は、励磁コイルと磁性体コアとそれらを保持するホルダから構成され、定着ベルト105の外周面の表層近傍に設けられている。励磁コイルは交流電流によって交流磁束を発生し、交流磁束はコア磁性体に導かれて誘導発熱体である定着ベルト105に渦電流を発生させる。その渦電流は誘導発熱体の固有抵抗によってジュール熱を発生させる。励磁コイルに供給される交流電流は、定着ベルト105の表面温度を検知するためのサーミスタ(不図示)からの温度情報をもとに、定着ベルト105の表面温度が150℃程度を維持するように制御される。
定着ベルト(回転体)105(図7、8)は、その内面に接する2個の支持ローラすなわち駆動ローラ131とテンションローラ132により、循環回転可能に、且つ、所定の張力(例えば200N)で掛け渡されている無端状のベルトである。ここで、テンションローラ132は、定着ベルト105にテンションを付与するためのローラである。定着ベルト105としては、IHヒータ170により発熱させられ、且つ、耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。本実施例の定着ベルト105は、幅380mm、周長200mmであり、厚さ75μmの磁性金属層(例えば、ニッケル金属層又はステンレス層など)に、厚さ300μmのシリコーンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものである。
定着ベルト105は、加圧ベルト120と協働してニップ部Nを形成する(図8)。図8において、ニップ部Nは、領域N1と領域N2に分けて記載している。領域N2は、ニップ部Nのうち駆動ローラ131と加圧ローラ121が定着ベルト105と加圧ベルト120を介して圧接している領域である。領域N1は、ニップ部Nのうち領域N2より記録材Sの搬送方向において上流側の領域である。
駆動ローラ131は、例えば、外径がφ18のステンレスの芯金の表層に、耐熱シリコーンゴムの弾性層が一体成型により形成されたローラである。駆動ローラ131は、記録材Sの搬送方向において、定着ベルト105と加圧ベルト120で形成するニップ部Nの出口側に配設されている。駆動ローラ131は、加圧ローラ121による圧接により、その弾性層が所定量、弾性的に歪ませられ、ニップ部Nの一部である領域N2を形成する。
記録材Sの搬送方向において、駆動ローラ131の上流側(図7、8において駆動ローラ131の右側)には、パッドステー137が定着ベルト105の内側に接触するように配置されている。パッドステー137は、例えばステンレス鋼(SUS材)で形成されている。パッドステー137は、加圧パッド125による圧接により、ニップ部Nの一部である領域N1を形成する。
テンションローラ132は、例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18に形成された中空ローラである。図9に示すように、テンションローラ132の端部132aは、軸受153によって支持され、テンションバネ156によってテンションを定着ベルト105に掛けている。また、テンションローラ132の他方の端部も同様の構成である。両側のテンションバネにより、定着ベルト105には合計200Nのテンションがかかっている。また、テンションローラ132は、定着ベルト105の張架ローラとして機能すると共に、定着ベルト105の回転方向(図7、9中、矢印Aの方向)に直交する方向(ベルトの幅の方向)の蛇行を調整するローラとしても働く。
加圧ベルト(回転体)120(図7、8)は、その内面に接する2個の支持ローラすなわち加圧ローラ121とテンションローラ122に循環回転可能に、且つ、所定の張力(例えば200N)で掛け渡されている無端状のベルトである。テンションローラ122は、ベルトテンションを付与するためのローラである。加圧ベルト120としては、耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。本実施例では、加圧ベルト120は、幅380mm、周長200mmであり、厚さ50μmのニッケル金属層に、厚さ300μmのシリコーンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものである。
加圧ローラ121は、加圧ベルト120を懸架するローラで、記録材Sの搬送方向において、定着ベルト105と加圧ベルト120で形成するニップ域の出口側に配設されている。加圧ローラ121は、例えば、中実ステンレスによって形成されている。加圧ローラ121の外径は、その長手方向(すなわち、記録材Sの搬送方向と直交する幅方向)において、両端部から中央部に向かうにつれて大きくなる形状であり、中央部での外径がφ20、両端部での外径がφ19である。これにより、加圧ローラ121が定着ベルト105及び加圧ベルト120を介して駆動ローラ131と形成するニップ部Nの一部である領域N2の圧分布が、その長手方向において、両端部よりも中央部で圧が高くなるように構成されている。ニップ部Nの圧分布の詳細については、後述する。
尚、駆動ローラ131及び加圧ローラ121の外径の値は一例である。本実施例においては、ニップ部Nの一部である領域N2の圧分布が、その長手方向において、両端部よりも中央部で圧が高くなる構成であればよい。
記録材Sの搬送方向において、加圧ローラ121の上流側(図7、8において加圧ローラ121の右側)には、加圧パッド125が加圧ベルト120の内側に接触するように配置されている。加圧パッド125は、例えばシリコーンゴムで形成されている。
テンションローラ122は、例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18に形成された中空ローラである。テンションローラ122は、加圧ベルト120を支持する張架ローラとして働く。図9に示すように、テンションローラ122の端部122aは、軸受158によって支持され、テンションバネ127によってテンションを加圧ベルト120に掛けている。また、テンションローラ122の他方の端部も同様の構成である。両側のテンションバネにより、加圧ベルト120には合計200Nのテンションがかかっている。
駆動モータ301は、図6に示すように、定着器100のユニット外側に配置される。駆動モータ301は駆動ローラ131の軸131a上に固定されている駆動入力ギア310(図9)に対して駆動を入力し、定着ベルト105を回転させる。
定着器100は、ベースフレーム303に、上フレーム305と下フレーム306が長手の両端で取り付けられている。
上フレーム305は、駆動ローラ131を回転可能に支持するとともに、パッドステー137の両端部を保持する。上フレーム305は、ベースフレーム303の長手方向の両端で固定されている。
下フレーム306は、加圧ローラ121を回転可能に支持するとともに、加圧パッド125端部を保持する。下フレーム306は、ベースフレーム303に設けられたヒンジ軸304により回動可能に支持されている。
ベースフレーム303には加圧カム軸307が取り付けられ、その両端には加圧カム308が設けられている。また加圧カム軸307の軸上には加圧ギア309が固定されている。加圧カム308は、下フレーム306に接触している。加圧モータ302の駆動で加圧カム308が回転することにより、下フレーム306がヒンジ軸304を中心に回動する。加圧モータ302の駆動で加圧カム308が回転することにより、下フレーム306は、図8で示す加圧位置と図7で示す離間位置の間で回動する。
さらに、下フレーム306には、加圧位置で加圧ローラ121及び加圧パッド125を駆動ローラ131及びパッドステー137へ向けて加圧するための加圧バネ311と加圧フレーム312が設けられている。
下フレーム306が離間位置の状態で加圧モータ302がCW方向に回転すると、下フレーム306は上フレーム305に近づくように回動し、やがて加圧ローラ121が定着ベルト105及び加圧ベルト120を介して駆動ローラ131に当接し始める。
その後さらに、加圧モータ302がCW方向に回転すると、下フレーム306がさらに上フレームに近づく方向に回動する力が加わり、下フレーム306に設けられている加圧バネ311が縮み始める。また、下フレーム306の長手方向において他端側にも同様の加圧バネ(不図示)が設けられている。
加圧バネ311と他端側の加圧バネ(不図示)が縮むことで、加圧フレーム312が加圧ローラ121及び加圧パッド125を駆動ローラ131及びパッドステー137へ向けて加圧する力(例えば、700N)が働く。
これにより定着ベルト105と加圧ベルト120がその間でニップ部Nを形成する。加圧バネ311の縮み量は、加圧カム308の回転量によってきまる。CPU(加圧制御部)10がモータドライバ11を介して加圧モータ302の回転数を制御することで、加圧ローラ121を駆動ローラ131へ向けて加圧する力を制御することができる。
尚、モータドライバ11を介して加圧モータ302の回転数を制御する制御回路(加圧制御部)と、封筒の種類毎の加圧力の設定値を示すテーブル(詳細は後述)を保持するメモリ25を定着器100に設ける構成としても良い。この場合、制御回路(取得部)は、CPU10と電気的に接続しており、CPU10から重なり部の位置の情報を受信してモータドライバ11を制御する。
本実施例において、加圧モータ302、下フレーム306、加圧カム軸307、加圧カム308、加圧バネ311、加圧フレーム312等が、加圧ベルト120を定着ベルト105へ加圧する加圧機構(加圧部)である。
<ニップ部とその圧分布>
本実施例のように、ニップ部Nが記録材Sの搬送方向に広がりを持つ場合には、上述の方法によって測定したニップ部Nにかかる圧力の面分布を、ニップ部Nを記録材Sの搬送方向において1mm毎に、帯状の領域(A1、A2、A3、・・・)に分割する。各帯状の領域は、ニップ部Nに搬送される記録材Sの幅方向に細長い領域である。1つの帯状の領域にかかる総圧(単位:N)を領域毎に算出する。帯状の領域(A1、A2、A3、・・・)のうち、総圧が最も高い圧であった領域がAnであるとする。この領域Anの帯状の圧分布において、搬送し得る最大幅の記録材Sが通過し得る領域(通過領域)の両端の圧力P1、P2(単位:MPa)と、幅方向においてその両端の中点に相当する中心点の圧力P3(単位:MPa)を比較する。
この結果、P1<P3且つP2<P3である場合、ニップ部Nが記録材Sの幅方向において両端部より中央部で圧が高い圧分布を有するものとする。
尚、上述の比較の結果、P1>P3且つP2>P3である場合には、ニップ部Nが記録材Sの幅方向において中央部より両端部で圧が高い圧分布を有するものとする。
領域Anに注目する理由は、ニップ部Nの中でも、帯状に分割した領域の中で総圧がより高い領域Anが、記録材Sとして封筒を用いる場合に生じる恐れがある定着ベルト105へのダメージに寄与しやすいためである。
本実施例の構成では、例えば、加圧モータ302の回転パルス数が800パルスの場合、ニップ部Nに合計700Nの圧力がかかる。上記方法で測定した結果を記録材Sの搬送方向に1mm毎に帯状の領域に分割した場合、領域N2内の搬送方向に1mmの領域で、80Nの圧力がかかっていることが分かった。さらに、この領域においてはP1=P2=0.3MPa、P3=0.5MPaであった。つまり、P1<P3且つP2<P3であるから、本実施例におけるニップ部Nは記録材Sの幅方向において両端部より中央部で圧が高い圧分布を有する。
<封筒の種類>
次に、封筒の種類と形状について説明する。封筒は、紙などの基材を袋状に折り返し、その一部を貼り合わせて作成されており、規格サイズだけでも様々な種類が存在する。図10は代表的な封筒の種類とサイズ及び形状を示す図である。
尚、図10に示している幅(封筒の搬送方向と直交する方向のサイズ)は一例であり、日本や海外の代表的な封筒を並べると幅98mmから240mmまで幅広く存在する。また、図10には示していないが、13inch幅の封筒も存在する。また、封筒の基材として使用される原紙の種類やその坪量も多様である。例えば、原紙の種類としてはクラフト、ケント、上質紙、コットンペーパーなどがあり、同じクラフトでもその坪量は50gsm〜120gsmと幅広い坪量を有している。
ところで、封筒は、同種類・同サイズであってもその折り方は多様である。以下では、封筒の貼り合わされている部分を貼り合わせ部と称する。図10には、各封筒の種類で代表的な形状も示している。図11は、代表的な封筒の貼り合わせ部の位置のパターンを示す図である。例えば、角形や長形封筒では、図11(a)に示すような封筒の中央に貼り合わせ部を有する「センター貼り」や、図11(b)に示すような封筒の片側の端部に貼り合わせ部を有する「サイド貼り」がある。更に、洋形封筒では、図11(c)のように封筒の両側の端部に貼り合わせ部を有する「カマス貼り」や、図11(d)のように封筒の垂れ蓋(フラップ)が三角形で、斜めの形状の貼り合わせ部を有する「ダイヤ貼り」が存在する。
このように、封筒は、基材の種類や坪量だけでなく、貼り合わせ部の位置も様々である。この貼り合わせ部では、基材の重なり枚数が3枚以上になり、貼り合わせ部の周囲よりも厚みが大きいため、他の部位に比べてニップ部Nでの圧力が集中的にかかりやすい。特に、図11の(a)に示す封筒では、図中に破線の丸印を付けた箇所は、貼り合せ部の重なりにより重なり枚数が4枚であり、封筒の中で最も基材が重なる部位である。また、図11の(b)では、端部の貼り合わせ部と下部の貼り合わせ部が最も基材が重なる部位(3枚の基材が重なっている)である。また、図11の(c)では、両端部の貼り合せ部が最も基材が重なる部位(3枚の基材が重なっている)である。図11の(d)では、図中に破線の丸印を付けた箇所が、フラップの重なりにより重なり枚数が4枚であり、封筒の中で最も基材が重なる部位である。
図18は、従来技術の定着器において、センター貼りの封筒とサイド貼りの封筒を通紙した場合の圧分布の比較を示す図である。本発明者の検討によると、封筒の形状や坪量によっては封筒がニップ部を通過する際に封筒の重なり枚数が多い部位にかかる圧力が過剰となってしまい、この状態での定着処理を繰り返されると定着ベルトが損傷に繋がる恐れがあることが分かった。
また、坪量が大きい封筒ほど、基材1枚当たりの厚みが大きくなるため、貼り合わせ部にかかる圧力が高くなり、定着ベルトに与える影響が大きくなる傾向にある。
尚、貼り合わせ部にかかる圧力の大きさには、封筒の幅(搬送方向と直交する方向におけるサイズ)も関係している。例えば角2やISO−C5のように幅が大きい封筒では、ニップ部Nで封筒にかかる定着器100の荷重が、封筒の幅方向に分散するので、幅が小さい封筒に比べて貼り合わせ部にかかる圧力は小さくなる傾向がある。従って、封筒の幅が小さくなるほど(例えば、角2サイズより長3サイズの方が)、貼り合わせ部にかかる圧力が高くなり、定着ベルト105に与える影響が大きくなる傾向にある。
一方で、定着時に貼り合わせ部にかかる圧力が不足すると、定着不良(トナー剥がれ)が発生する恐れがある。図12は、(a)がサイド貼りの封筒の貼り合わせ部の詳細を示す図であり、(b)は、サイド貼りの封筒の貼り合わせ部と定着性の関係を説明する図である。例えば、図12に示すように、封筒の搬送方向に直交する方向(幅方向)の端部に貼り合わせ部がある封筒の場合、基材が3枚重ねの部位と2枚重ね部位の境界部分(図12中の斜線部)は、封筒内の他の領域と比べて定着不良が発生し易い領域である。この境界部分には、基材1枚分の厚みの段差が生じている。この段差に定着ベルト105が倣うことができないと、部分的に圧が不足してしまうためである。
また、上述したように、本実施例の定着器100では、ニップ部Nにおける幅方向での圧分布は、中央部が両端部よりも圧力が高くなるように構成されている。
封筒の基材が重なる部位が中央部にあるほど、そこにかかる圧力が高くなり、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。すなわち、図11中の矢印の方向を封筒の搬送方向とする場合、加圧バネ311が加圧フレーム312を同じ圧で押圧したとしても、角形や長形封筒では、「サイド貼り」より「センター貼り」の方が、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。また、洋形封筒では、「カマス貼り」より「ダイヤ貼り」の方が、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。
反対に、封筒の基材が重なる部位が端部にあるほど、重なり枚数の差が生じる境界部分にかかる圧力は低くなり、境界部分で圧不足による定着不良が生じやすくなる。つまり、図11中の矢印の方向を封筒の搬送方向とする場合、加圧バネ311が加圧フレーム312を同じ圧で押圧したとしても、角形や長形封筒では、「センター貼り」より「サイド貼り」の方が、境界部分での定着不良に繋がりやすくなる。また、洋形封筒では、「ダイヤ貼り」より「カマス貼り」の方が、境界部分での定着不良に繋がりやすくなる。
そこで、本実施例の画像形成装置1は、定着ベルト105の損傷防止と良好な定着性を両立するために、CPU10は、封筒の基材が重なる部位の位置に応じて、加圧モータ302の回転パルス数を変更する。これにより、加圧バネ311が加圧フレーム312を加圧する加圧力を制御される。
<封筒用の加圧テーブル>
本実施例では、各サイズ/坪量の封筒について、封筒の重なり部の位置を中央領域と端部領域に分類している。画像形成装置1では、図13に示すような封筒の種類毎の加圧力の設定値を示すテーブルがメモリ25に格納されている。図13は、封筒の種類と加圧力の設定値の一例を示す図である。
尚、封筒の重なり部とは、封筒において基材の重なり枚数が最も多い部位を意味するものとする。また、その位置の分類とは、封筒において基材の重なり枚数が最も多い部位が、封筒の搬送方向に直交する方向(以下、封筒の幅方向と称する。)において封筒のどこに位置するか(封筒における相対位置)を分類したものとする。図14は、封筒の重なり部の位置の分類を説明する図である。本実施例では、図14に示すように、封筒の幅方向における封筒の中心とその近傍を含む中央領域と、封筒の幅方向における端部とその近傍を含む端部領域と、2つの領域のいずれに位置するかで分類する。
例えば、図11(a)に示す封筒の場合、基材の重なり枚数が最も多い部位は、図中に破線の丸印を付けた箇所であり、封筒の幅方向において、中央領域に位置する。
また、図12(a)に示す封筒の場合、基材の重なり枚数が最も多い部位は、基材が3枚重なっている貼り合わせ部Aと貼り合わせ部Bである。このような場合には、封筒の幅方向において偏って分布している方、つまり中央領域と端部領域のいずれかに分類できる方を基準にする。図12(a)に示す封筒の場合、図中の矢印を封筒の搬送方向とすると、貼り合わせ部Aの位置を基に、端部領域に分類される。貼り合わせ部Bのように基材の重なり枚数が最も多い部位が封筒の幅方向において中央領域と端部領域の両方に亘って分布する場合には、ニップ部Nの幅方向での圧分布の影響を受けにくいためである。
また、本実施例では、図13に示すように、封筒の幅方向のサイズで3種類に分類している。具体的には長形3号やCOM10などの130mm以下、ISO−C5を含む131〜220mm、角2を含む221mm以上である。また、封筒の坪量も、坪量の項目においてカッコ書きで示すように、3種類に分類している。具体的には50〜75gsm、75.5〜110gsm、110.5〜150gsmである。
図13に示す回転パルス数は、定着器100が定着可能な封筒の中で、定着処理時の加圧力が最小となる封筒の定着処理時の加圧モータ302の回転パルス数との差分を示している。図13中の回転パルス数が0pls(代表紙種がCOM10ダイヤ、長3中央、洋長3、坪量が110.5〜150の欄)の場合にも、ニップ部Nを形成するよう、加圧バネ311は加圧フレーム312を所定の加圧力(例えば400N)で加圧している。図13中の回転パルス数は、数字が大きいほど加圧力が大きい。
本実施例では、同じ坪量及び同じ幅方向のサイズにおいて、重なり部が端部領域にある場合、中央領域にある場合よりも加圧力が200pls大きくなるように、加圧力を設定している。例えば、封筒の種類がCOM10ダイヤで、坪量が110.5〜150の封筒に対し、同じ坪量及び幅方向のサイズが同じCOM10カマスの封筒の場合には、加圧モータ302の回転パルス数200pls分だけ、加圧力を大きくする。
加圧力は、図13に示すように、坪量小(加圧力大)→坪量大(加圧力小)、幅方向のサイズ小(加圧力小)→幅方向のサイズ大(加圧力大)となるように設定されている。
<操作部上での重なり部の位置の入力>
画像形成に記録材Sとして封筒を用いる場合には、操作者により封筒が予めカセット15やカセット16にセットされる。尚、本実施例ではカセット15、16を例に説明するが、手差しトレイ(不図示)を用いる場合も同様である。カセット15、16にセットされている記録材Sに関する情報(例えば、紙種、坪量等)は、カセット毎に操作者により操作部23にて登録される。画像形成装置1は、登録された内容に従って、カセット15、16のそれぞれにセットされている記録材Sの情報をメモリ25に保持しておく。
そして、画像形成を実行する場合、実行する印刷ジョブで指定されたカセット(又は、実行する印刷ジョブで指定された種類の記録材Sが収容されているカセット)から記録材Sを給送し、その記録材Sに画像を形成する。
本実施例では、カセットに収容されている記録材Sの種類の登録(以下では、記録材Sの登録、と称する。)において、封筒が登録される場合、重なり部の位置に対応する情報を、操作部23上で操作者に入力させる。CPU(取得部)10は、操作部23上で入力された重なり部の位置に対応する情報を取得する。その方法について、カセット15に収納されている記録材Sの種類を登録する場合を例に、図3を用いて説明する。図3は、封筒の重なり部の位置の入力に関するフローチャートである。
尚、以下で示すフローチャートの動作は、全て、メモリ25に記憶されている制御プログラムに基づいて、制御部として機能するCPU10により実行される。
記録材Sの登録は、操作者により操作部23にて登録画面を表示させるための入力がされたことに応じて開始される。
CPU10は、封筒を含む選択肢の中から、記録材Sの種類を操作者に選択させるための選択画面を表示する(<S8−1>)。いずれかの選択肢が入力されたら(<S8−2> Yes)、CPU10は、選択された種類が封筒であるか否かを判定する(<S8−3>)。
選択された記録材Sの種類が封筒でない場合、図3のフローを終了する。
選択された記録材Sの種類が封筒である場合、CPU10は封筒の重なり部の位置の情報を入力させるための画面を表示し、重なり部の位置の情報の入力を操作者に促す(<S8−4>)。本例では、操作部23は、操作者が選択可能な選択肢として図13中の代表紙種をモニタに表示し、封筒の種類としてその選択肢から1つを操作者に選択させる。これにより、カセット15に収容されている封筒の幅方向のサイズとその重なり部の位置の分類が指定される。CPU(報知部)10は、さらに、例えば操作部23に「重なり部の位置を選択して下さい」と表示するなどして、重なり部の位置の入力を操作者に促す報知を行なっても良い。
封筒の重なり部の位置の情報が入力されたら、CPU10は、操作者により入力されたその情報をカセット15と対応付けてメモリ25に記録し、図3のフローを終了する。
尚、重なり部の位置の分類は、図11に示すように貼り合わせ部の形状の違いによっておおよそ決まる。そこで、重なり部の位置の分類が指定するための選択肢として、貼り合わせ部の形状を選択させる構成としてもよい。例えば、操作部23は、図11の(a)〜(d)の形状を選択肢として表示する。この場合、メモリ25に貼り合わせ部の形状と重なり部の位置を対応させた情報を予め格納しておき、CPU10は、操作部23から入力された貼り合わせ部の形状とメモリ25の対応情報から、封筒の重なり部の位置の分類を決定する。このように、貼り合わせ部の形状から重なり部の位置の分類を間接的に指定させる方法も、本実施例では、操作部23を介して操作者に重なり部の位置を入力させる構成を示すものとする。
尚、図13では、記録材Sの種類(封筒か否か)を選択させるステップ<S8−1>と、封筒の重なり部の位置の情報を入力させるための画面を表示するステップ<S8−4>とを別々とした。しかしながら、重なり部の位置の情報を操作者に入力させる方法はこれに限らない。例えば、<S8−1>において表示する選択肢の中に、図13中の代表紙種を含めてもよい。この場合、封筒が選択されるのと同時に、その封筒の幅方向のサイズとその重なり部の位置の分類が指定される。
尚、本実施例では、操作部23は、図13中の代表紙種を選択肢としてモニタに表示し、画像形成に使用する封筒の種類としてその選択肢から1つを操作者に選択させる構成としたが、選択のさせ方はこれに限らない。例えば、操作部23は、封筒のサイズの指定とは別に、重なりの位置の選択肢(具体的には、中央領域または端部領域)を表示し、封筒のサイズと重なり部の位置を独立して操作者に選択させる構成としてもよい。
また、坪量の情報についても、記録材Sの登録において、同様に操作部23を通じて操作者により入力される。
CPU10は、操作部23に入力されたこれらの情報を基にメモリ25に格納されている加圧力の設定値を示す情報を参照し、定着器100の加圧力を設定する。具体的には、定着器100の加圧力を決定する加圧モータ302の回転パルス数(pls)を設定する。これにより、封筒毎に適切なニップ圧での定着処理を行うことが可能となる。
<ニップ部の形成動作>
次に、ニップ部Nの形成動作について説明する。図1は、ニップ部の形成動作に関するフローチャートである。
実行すべき画像形成に用いる記録材Sの種類は、操作部23上で操作者により指定される印刷条件によって決定される。より具体的には、印刷条件として、画像形成に用いる記録材Sを収容するカセットが指定される。尚、印刷条件は、ネットワークを介して接続されている外部端末上で指定される構成としても良い。
CPU(取得部)10は、印刷条件にて指定されたカセットに対応する情報であって記録材Sの登録(図3)において登録された情報を、メモリ25から取得する。尚、印刷条件としての画像形成に用いる記録材Sの指定方法は、カセット名で指定するものに限らず、カセットに収容されている記録材Sの名称や種別等で指定するとしてもよい。
封筒印刷でない場合(<S6−1>においてNo)、CPU10は、<S6−3>へ移行する。
封筒印刷の場合(<S6−1>においてYes)、CPU10は、メモリ25から封筒の重なり部の位置に対応する情報を読み出す。つまり、CPU10は、画像形成に用いる封筒の重なり部の位置を取得する。本実施例では、封筒の基材が最も重なっている部位の位置が中央領域又は端部領域のいずれに存在するかを示す情報を取得する。この情報は、記録材Sの登録(図3)で操作部23において操作者により選択され、メモリ25に記憶されている。
CPU10は、メモリ25に格納されている所定の加圧テーブルに基づいて、定着加圧力を決定する(<S6−3>)。ここで、封筒印刷の場合には、図13に関連して上述したように、重なり部の位置の分類に応じて設定されている加圧力のテーブルを参照し、重なり部の位置に応じた加圧力に決定する。より具体的には、重なり部の位置に応じた加圧力となるように、加圧モータ302の回転パルス数を決定する。尚、画像形成に用いる記録材Sが封筒以外の場合には重なり部がないので、重なり部の位置に対応して設定されていない加圧テーブルを参照して、加圧力を決定することになる。
CPU10は、モータドライバ11を介して、<S6−3>で決定した回転パルス数を加圧モータ302に伝達し、加圧命令を出す(<S6−4>)。
そしてCPU(加圧制御部)10は、モータドライバ11を介して加圧モータ302をCW方向にN回転させる<S6−5>。ここで、N回転とは、<S6−3>で決定した回転パルス数に相当する加圧モータ302の回転数である。
これにより、加圧カム308が所定量回転して下フレーム306を上昇させて、加圧フレーム312に支持された加圧ローラ121と加圧パッド125を加圧位置に移動させる。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120が圧接し、ニップ部Nが形成される。その後、封筒が定着器100に導入され、ニップ部Nにて定着処理される。
<ニップ部の解除動作>
図2は、ニップ部の解除動作に関するフローチャートである。
CPU10は、印刷が終了する(<S7−1>においてYes)と、モータドライバ11に離間命令を出す(<S7−2>)。そしてCPU10は、モータドライバ11を介して加圧モータ302がCCW方向にR回転させる(<S7−3>)。ここで、R回転とは、定着ベルト105と加圧ベルト120を図7に示す離間位置に移動させるために必要な加圧モータ302の回転数である。これにより、加圧カム308が所定量回転して下フレーム306を下降させ、加圧フレーム312に支持された加圧ローラ121と加圧パッド125を離間位置に移動させ、定着ベルト105と加圧ベルト120が離間する。これによりニップ部Nが解除される。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置1は、封筒の幅方向における重なり部の位置に対応する情報を取得し、封筒の重なり部の位置に応じて、定着器100の加圧力を制御する。これにより、ニップ部Nにて封筒の重なり部に適切な圧力をかけることができるので、定着ベルト105の損傷を防止しつつ、定着不良を抑制することができる。
〔実施例2〕
本実施例では、幅方向におけるニップ部Nの圧分布が実施例1と異なる。
本実施例では、定着器100は、定着ベルト105及び加圧ベルト120が形成するニップ部Nの圧分布が、幅方向において、中央部よりも両端部で圧が高くなるように構成されている。すなわち、実施例1で説明した圧分布の測定結果が、P1>P3且つP2>P3となる。
本実施例では、加圧ローラ121の外径は、その長手方向(すなわち、記録材Sの搬送方向と直交する幅方向)において、両端部から中央部に向かうにつれて小さくなる形状であり、中央部での外径がφ19、両端部での外径がφ20である。駆動ローラ131は外径を含めて、実施例1と同様の構成である。これにより、加圧ローラ121が定着ベルト105及び加圧ベルト120を介して駆動ローラ131と形成するニップ部Nの圧分布が、その長手方向において、中央部よりも両端部で圧が高くなるように構成されている。
尚、駆動ローラ131及び加圧ローラ121の外径の値は一例である。本実施例においては、ニップ部Nの圧分布が、その長手方向において、中央部よりも両端部で圧が高くなる構成であればよい。
本実施例では、封筒の基材が重なる部位が端部にあるほど、そこにかかる圧力が高くなり、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。すなわち、図11中の矢印の方向を搬送方向とする場合、加圧バネ311が加圧フレーム312を同じ圧で押圧したとしても、角形や長形封筒では、「センター貼り」より「サイド貼り」の方が、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。また、洋形封筒では、「ダイヤ貼り」より「カマス貼り」の方が、定着ベルト105へのダメージに繋がりやすくなる。
一方で、封筒の基材が重なる部位が中央部にあるほど、重なり枚数の差が生じる境界部分にかかる圧力は低くなり、境界部分で圧不足による定着不良が生じやすくなる。つまり、図11中の矢印の方向を搬送方向とする場合、加圧バネ311が加圧フレーム312を同じ圧で押圧したとしても、角形や長形封筒では、「サイド貼り」より「センター貼り」の方が、境界部分での定着不良に繋がりやすくなる。また、洋形封筒では、「カマス貼り」より「ダイヤ貼り」の方が、境界部分での定着不良に繋がりやすくなる。
そこで、本実施例の画像形成装置1は、定着ベルト105の損傷防止と良好な定着性を両立するために、封筒の基材が重なる部位の位置に応じて、加圧バネ311が加圧フレーム312を加圧する加圧力を変更する。
本実施例の画像形成装置1は、封筒の重なり部の位置に対して設定されている加圧力が実施例1と異なる。
実施例1では、図13に示すように、同じ坪量及び同じ幅方向のサイズにおいて、重なり部が端部領域にある場合、中央領域にある場合よりも加圧力が200pls大きくなるように、加圧力を設定している。
本実施例では、実施例1とは逆に、同じ坪量及び同じ幅方向のサイズにおいて、重なり部が中央領域にある場合、端部領域にある場合よりも加圧力が200pls大きくなるように、加圧力を設定している。これは、ニップ部Nの中央部と両端部にかかる圧の関係が、実施例1とは逆の構成であるためである。
尚、本実施例において、封筒の重なり部の位置に応じて設定されている加圧力を示す情報は、予めメモリ25に格納されている。CPU10は、操作部23に入力された封筒の重なり部の位置を基に、メモリ25のこの情報を参照し、定着器100の加圧力を設定する。
尚、その他の構成は実施例1と同様であるから、説明を省略する。
本実施例の画像形成装置1は、ニップ部Nにて重なり部に適切な圧力をかけることができるので、定着ベルト105の損傷を防止しつつ、定着不良を抑制することができる。
〔実施例3〕
実施例1、2の画像形成装置1は、操作者に重なり部の位置の分類として中央領域と端部領域のいずれかを選択して入力させ、その入力に応じて加圧力を設定する構成である。
本実施例の画像形成装置1は、操作者に重なり部の位置に関する情報として端部領域にあることを示す情報のみを入力可能な構成である。本実施例の画像形成装置1では、重なり部の位置が中央領域の場合であっても定着ベルト105の損傷を抑制できる加圧力をデフォルトの加圧力として設定されている。操作者により端部領域にあることを示す情報が入力された場合のみ、加圧力をデフォルトで設定された値よりも大きい加圧力に変更する。
以下、実施例1と同様の定着器100を用いる場合を例に説明する。
<封筒の加圧テーブル>
図15は、封筒の種類と加圧力の設定値の一例を示す図である。メモリ25には、図15に示すような、封筒の種類毎の加圧力の設定値を示すテーブルがメモリ25に格納されている。回転パルス数は、重なり部の位置が中央領域にある場合であっても定着ベルト105の損傷を抑制できる加圧力となるように設定されている。
<重なり部の取得方法>
カセットに収容されている記録材Sの種類の登録(記録材Sの登録)では、操作部23は、図15中の代表紙種を選択肢としてモニタに表示し、画像形成に使用する封筒の種類としてその選択肢から1つを操作者に選択させる。また、坪量の情報についても、同様に操作部23を通じて操作者により入力させる。
一方、操作部(入力部)23は、図15中の代表紙種や坪量の選択とは別に、重なり部の位置が端部領域にあることを示す情報を入力する為のチェックボックスを表示する。操作者は、重なり部の位置が端部領域にある場合にはそのチェックボックスにチェックを入力する。
CPU10は、操作部23にて選択された代表紙種や坪量の情報を基に、メモリ25に格納されている加圧力の設定値を示すテーブル(図15)を参照し、該当する回転パルス数を読み出す。
チェックボックスにチェックがされていない場合(すなわち、重なり部の位置が端部領域にあることを示す情報が入力されていない場合)には、読みだした回転パルス数を基に、加圧モータ302の回転パルス数(pls)を設定する。これによりCPU10は、定着器100の加圧力を決定する
チェックボックスにチェックがされている場合(つまり、重なり部の位置が端部領域にあることを示す情報が入力されている場合)には、テーブルを参照して読みだした回転パルス数に所定のパルス数(例えば、200pls)を加えた回転パルス数を算出する。これを基に加圧力を決定する。これにより、重なり部の位置が端部領域にある場合には、重なり部の位置が端部領域にない場合よりも高い加圧力に設定することができる。
尚、メモリ25に格納されている加圧力の設定値を示すテーブルは、重なり部の位置が端部領域であることが入力された場合と入力されなかった場合との両方の場合の回転パルス数の設定値を保持する構成としても良い。
尚、その他の構成については、実施例1と同様であるから詳細な説明を省略する。
尚、実施例2と同様の定着器100を用いる場合には、チェックボックスは、重なり部の位置が中央領域にあることを示す情報を入力する為のチェックボックスにする。
本実施例の画像形成装置1は、封筒の幅方向における重なり部の位置が端部領域にあることを示す情報を取得し、その入力の有無に応じて、定着器100の加圧力を制御する。これにより、ニップ部Nにて重なり部に適切な圧力をかけることができるので、定着ベルト105の損傷を防止しつつ、定着不良を抑制することができる。
さらに、本実施例では、重なり部の位置が中央領域である場合には重なり部の位置を入力しなくてよいので、ユーザの入力の手間を省くことができる。
〔実施例4〕
実施例1、2では、封筒の重なり部の位置を中央領域と端部領域の2つに分類する構成としたが、封筒の幅方向において3つ以上の領域に分類する構成としても良い。
図16は、封筒の重なり部の分類を説明する図である。例えば、図16のように、封筒の重なり部の位置を、封筒の幅方向における封筒の中心とその近傍を含む中央領域と、封筒の幅方向における端部とその近傍を含む端部領域と、中央領域と端部領域の間の中間領域との3つの領域に分類する。
封筒の重なり部の位置がいずれの領域であるかは、操作部23において操作者により入力される。メモリ25には、封筒の重なり部の位置の3つの分類に応じた加圧力の設定値を示す情報が予め格納されている。CPU10は、操作部23にて入力された重なり部の位置に応じて、定着器100の加圧力を加圧力に設定する。
実施例1の定着器100のように、ニップ部Nの圧分布がその長手方向において両端部よりも中央部で圧が高い構成の場合には、加圧力の設定は次のようにする。すなわち、同じ坪量及び同じ幅方向のサイズにおいて、重なり部が中央領域にある場合、中間領域にある場合、端部領域にある場合の順に加圧力が大きくなるように設定する。
実施例2の定着器100のように、ニップ部Nの圧分布がその長手方向において中央部よりも両端部で圧が高い構成の場合には、加圧力の設定は次のようにする。すなわち、同じ坪量及び同じ幅方向のサイズにおいて、重なり部が端部領域にある場合、中間領域にある場合、中央領域ある場合の順に加圧力が大きくなるように設定する。
〔実施例5〕
以上の実施例1〜4では、封筒の重なり部の位置に対応する情報の取得方法は、操作部23上で操作者が入力した情報を取得する構成としていたが、リーダー(読み取り部)24で読みとった情報を取得する構成としてもよい。以下、図3のフローチャートに沿って、実施例1との差を中心に説明する。
<リーダーを用いた重なり部の位置の入力>
カセットに収容されている記録材Sの種類の登録(以下では、記録材Sの登録、と称する。)は、操作者により操作部23にて登録画面を表示させるための入力がされたことに応じて開始される。
CPU10は、封筒を含む選択肢の中から、記録材Sの種類を操作者に選択させるための選択画面を表示する(<S8−1>)。いずれかの選択肢が入力されたら(<S8−2> Yes)、CPU10は、選択された種類が封筒であるか否かを判定する(<S8−3>)。
選択された記録材Sの種類が封筒でない場合、図3のフローを終了する。
記録材Sの登録において封筒が登録される場合、CPU10はカセットに収納する封筒をリーダー24でスキャンするように操作者に促す(<S8−4>)。例えば、CPU(報知部)10は、操作部23に「カセットに収容する封筒をスキャンして下さい」と表示する。操作者は、リーダー24の原稿台に封筒をセットし、操作部23上のスタートボタンを押す。これにより、リーダー(読み取り部)24はイメージセンサで封筒の形状を読み取る。イメージセンサは、貼り合わせ部がある面(多くの封筒ではフラップを閉じる側の面;裏面)を読み取る。貼り合わせ部とその境界での基材の段差によりイメージセンサが検出する信号値が変化する。CPU(取得部)10は、リーダー24が検出した封筒の貼り合わせ部とその境界での信号値の変位から、封筒の貼り合わせ部の位置を取得する。
リーダー24が封筒の貼り合わせ部の位置を読み込んだら(<S8−5>)、CPU10は、操作者により入力されたその情報をカセット15と対応付けてメモリ25に記録し、図3のフローを終了する。
尚、重なり部の位置は、図11に示すように貼り合わせ部の位置によっておおよそ決まる。そこで、本実施例では、メモリ25に貼り合わせ部の位置と重なり部の位置を対応させた情報を予め格納しておく。CPU(取得部)10は、リーダー24が読み取った貼り合わせ部の形状とメモリ25の対応情報から、封筒の重なり部の位置の分類を決定することで、重なり部の位置を取得する。
また、イメージセンサは、原稿台上で、封筒が載置されている部位と封筒が載置されていない部位との検出信号の差から、封筒のサイズも検出することができる。
CPU10は、リーダー24で読み取った封筒の形状を基に取得した重なり部の位置の情報を基に、メモリ25に格納されている加圧力の設定値を示す情報(図13)を参照し、定着器100の加圧力を設定する。
その他の構成は、実施例1と同様であるから詳細な説明を省略する。尚、実施例2の実施例2と同様の定着器100を用いる場合にも同様に適用できる。
これにより、ニップ部Nにて重なり部に適切な圧力をかけることができるので、定着ベルト105の損傷を防止しつつ、定着不良を抑制することができる。さらに、本実施例では、操作者が重なり部の位置を判断して手動で入力する手間を省くことができる。
〔実施例6〕
実施例5において、リーダー24にイメージセンサとは別に、封筒の重なり部の位置を検出するセンサ(例えば、超音波センサ)を設ける構成としても良い。この場合、記録材Sの登録において封筒が登録される場合、カセットに収納する封筒をリーダー24でスキャンするように操作者に促し、封筒の重なり部の位置を検出するセンサで直接的に封筒の重なり部の位置を検出する。
〔実施例7〕
以上の実施例1〜4では、封筒の重なり部の位置に対応する情報の取得方法は、操作部23上で操作者が入力した情報を取得する構成としていたが、搬送路17上でセンサ99が自動的に重なり部の位置を検出する構成にしても良い。
<センサによる重なり部の位置情報の取得>
センサ99は、搬送路17上を通過する封筒の重なり部の位置を検知するセンサ(検知部)である。センサ99は、封筒がカセット15から給送されてから、レジストローラ対18で一時停止するまでの間に、封筒の重なり部の位置を検知する。つまり、カセットに収容されている記録材Sの種類の登録時に、操作者が重なり部の位置の情報の入力をする必要がない。
本実施例のセンサ99は、超音波センサであり、搬送路17の面を上下に挟んで対向する位置に発信部と受信部が設けられている。また、センサ99は、発信部と受信部はそれぞれ搬送路17における幅方向(記録材Sの搬送方向と直交する方向)に複数設けられているライン状のセンサである。封筒がセンサ99の発信部と受信部の間を通過すると、発信部から発信された超音波は減衰して受信部に届く。この減衰量は封筒の基材の重なり枚数(厚み)によって異なるため、封筒の重なり部の位置を検出することができる。
<ニップ部の形成動作>
次に、本実施例における重なり部の取得及びニップ部Nの形成動作について説明する。図17は、ニップ部の形成動作に関するフローチャートである。
実行すべき画像形成に用いる記録材Sの種類は、操作部23上で操作者により指定される印刷条件によって決定される。より具体的には、印刷条件として、画像形成に用いる記録材Sを収容するカセットが指定される。尚、印刷条件としての画像形成に用いる記録材Sの指定方法は、カセット名で指定するものに限らず、カセットに収容されている記録材Sの名称や種別等で指定するとしてもよい。
封筒印刷でない場合(<S9−1>においてNo)、CPU10は、<S9−3>へ移行する。
封筒印刷の場合(<S9−1>においてYes)、CPU10は、センサ99の検出結果を取得する。つまり、CPU10は、画像形成に用いる封筒の重なり部の位置を取得する。具体的には、封筒の重なり部の位置に対応する情報とは、封筒の基材が最も重なっている部位の位置が中央領域又は端部領域のいずれに存在するかを示す情報である。
CPU10は、メモリ25に格納されている所定の加圧テーブルに基づいて、定着加圧力を決定する(<S9−3>)。ここで、封筒印刷の場合には、図13(実施例1)に関連して上述したように、重なり部の位置の分類に応じて設定されている加圧力のテーブルを参照し、重なり部の位置に応じた加圧力に決定する。より具体的には、重なり部の位置に応じた加圧力となるように、加圧モータ302の回転パルス数を決定する。尚、画像形成に用いる記録材Sが封筒以外の場合には重なり部がないので、重なり部の位置に対応して設定されていない加圧テーブルを参照して、加圧力を決定することになる。
<S9−4>、<S9−5>は、それぞれ図1の<S6−4>、<S6−5>と同様である。
加圧カム308が所定量回転して下フレーム306を上昇させて、加圧フレーム312に支持された加圧ローラ121と加圧パッド125を加圧位置に移動させる。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120が圧接し、ニップ部Nが形成される。その後、封筒が定着器100に導入され、ニップ部Nにて定着処理される。
これにより、ニップ部Nにて重なり部に適切な圧力をかけることができるので、定着ベルト105の損傷を防止しつつ、定着不良を抑制することができる。
さらに、本実施例では、封筒の印刷時に画像形成装置1が自動で重なり部の位置を検知するので、操作者が予め重なり部の位置を登録する手間を省くことができる。
尚、本実施例では、CPU10は、センサ99の測定結果に応じて、封筒の重なり部の位置を中央領域又は端部領域の2つの領域に分類したが、封筒の幅方向において3つ以上の領域に分類する構成としても良い。
〔実施例8〕
以上の実施例1〜7において、定着器100は、定着ベルト105と加圧ベルト120がニップ部Nを形成するベルト定着の構成としたが、定着ローラと加圧ローラがニップ部Nを形成するローラ定着の構成であってもよい。また、定着器100は、一方の回転体がベルト回転体で、他方の回転体がローラ回転体の構成であっても良い。
1 画像形成装置
10 CPU
23 操作部
105 定着ベルト
120 加圧ベルト
302 加圧モータ
306 下フレーム
307 加圧カム軸
308 加圧カム
311 加圧バネ
312 加圧フレーム
N ニップ部
S 記録材
UY、UM、UC、UK 画像形成部

Claims (30)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
    記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位の前記封筒に対する相対位置を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得される前記部位の前記相対位置に応じて、前記加圧部が加圧する加圧力を制御する加圧制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体が形成する前記ニップ部は、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の中央部での圧力が前記通過領域の両端部での圧力よりも高いニップ部であり、
    前記加圧制御部は、前記部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において中央領域に位置する第1の封筒である場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において端部領域に位置する第2の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加圧制御部は、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において前記中央領域と前記端部領域の間の中間領域に位置する第3の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きく前記第2の加圧力より小さい第3の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記部位が前記封筒の前記幅方向において前記中央領域に存在するか前記端部領域に存在するかに対応する情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記部位が前記封筒の前記幅方向において前記中央領域と前記端部領域と前記中間領域のいずれの領域に存在するかに対応する情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体が形成する前記ニップ部は、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の両端部での圧力が前記通過領域の中央部での圧力よりも高いニップ部であり、
    前記加圧制御部は、前記部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において端部領域に位置する第1の封筒である場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において中央領域に位置する第2の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記加圧制御部は、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において前記中央領域と前記端部領域の間の中間領域に位置する第3の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きく前記第2の加圧力より小さい第3の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記部位が前記封筒の前記幅方向において前記中央領域に存在するか前記端部領域に存在するかに対応する情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記部位が前記封筒の前記幅方向において前記中央領域と前記端部領域と前記中間領域のいずれの領域に存在するかに対応する情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 操作者からの指示を受ける操作部と、
    前記部位の前記相対位置を示す前記情報を前記操作部にて入力するよう、操作者に促す報知を行う報知部と、を有する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記操作部は、前記部位の前記相対位置として選択可能な選択肢を表示する表示部を有し、
    前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記操作部にて前記選択肢から選択された情報を取得することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記部位の前記相対位置を読み取る読み取り部と、を有し、
    前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記読み取り部が読み取った情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記部位の前記相対位置を検知する検知部と、を有し、
    前記取得部は、前記部位の前記相対位置を示す前記情報として、前記検知部が検知した情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の回転体は、無端状のベルトと、前記ベルトの内面に接して前記ベルトを支持する複数のローラと、を有し、前記複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の回転体とが前記ベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の回転体は、無端状の第1のベルトと、前記第1のベルトの内面に接して前記第1のベルトを支持する第1の複数のローラと、を有し、
    前記第2の回転体は、無端状の第2のベルトと、前記第2のベルトの内面に接して前記第2のベルトを支持する第2の複数のローラと、を有し、
    前記第1の複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の複数のローラのうちの1つのローラとが、前記第1のベルト及び前記第2のベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記加圧制御部は、前記封筒の坪量に応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記加圧制御部は、前記封筒の搬送方向に直交する方向のサイズに応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部であって、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の中央部での圧力が前記通過領域の両端部での圧力よりも高いニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
    記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において端部領域に位置することに対応する情報を操作者が入力するための入力部と、
    記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力されていない場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力された場合、前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させるよう、前記加圧部の加圧力を制御する加圧制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  19. 前記第1の回転体は、無端状のベルトと、前記ベルトの内面に接して前記ベルトを支持する複数のローラと、を有し、前記複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の回転体とが前記ベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記第1の回転体は、無端状の第1のベルトと、前記第1のベルトの内面に接して前記第1のベルトを支持する第1の複数のローラと、を有し、
    前記第2の回転体は、無端状の第2のベルトと、前記第2のベルトの内面に接して前記第2のベルトを支持する第2の複数のローラと、を有し、
    前記第1の複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の複数のローラのうちの1つのローラとが、前記第1のベルト及び前記第2のベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  21. 前記加圧制御部は、前記封筒の坪量に応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項18乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  22. 前記加圧制御部は、前記封筒の搬送方向に直交する方向のサイズに応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項18乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  23. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により記録材に形成された画像を定着するためのニップ部であって、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の両端部での圧力が前記通過領域の中央部での圧力よりも高いニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
    記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において中央領域に位置することに対応する情報を操作者が入力するための入力部と、
    記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力されていない場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、記録材として前記封筒を用いる場合で且つ前記入力部に前記情報が入力された場合、前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させるよう、前記加圧部の加圧力を制御する加圧制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記第1の回転体は、無端状のベルトと、前記ベルトの内面に接して前記ベルトを支持する複数のローラと、を有し、前記複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の回転体とが前記ベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 前記第1の回転体は、無端状の第1のベルトと、前記第1のベルトの内面に接して前記第1のベルトを支持する第1の複数のローラと、を有し、
    前記第2の回転体は、無端状の第2のベルトと、前記第2のベルトの内面に接して前記第2のベルトを支持する第2の複数のローラと、を有し、
    前記第1の複数のローラのうちの1つのローラと前記第2の複数のローラのうちの1つのローラとが、前記第1のベルト及び前記第2のベルトを介して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
  26. 前記加圧制御部は、前記封筒の坪量に応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項23乃至25のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  27. 前記加圧制御部は、前記封筒の搬送方向に直交する方向のサイズに応じて前記加圧部が加圧する加圧力を制御することを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  28. 記録材に形成された画像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方へ加圧する加圧部と、
    記録材として封筒を用いる場合に、前記封筒の基材が最も重なり合っている部位の前記封筒に対する相対位置を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得される前記部位の前記相対位置に応じて、前記加圧部が加圧する加圧力を制御する加圧制御部と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  29. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体が形成する前記ニップ部は、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の中央部での圧力が前記通過領域の両端部での圧力よりも高いニップ部であり、
    前記加圧制御部は、前記部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において中央領域に位置する第1の封筒である場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において端部領域に位置する第2の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項28に記載の定着装置。
  30. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体が形成する前記ニップ部は、記録材の搬送方向と直交する方向において記録材が通過し得る通過領域の両端部での圧力が前記通過領域の中央部での圧力よりも高いニップ部であり、
    前記加圧制御部は、前記部位が前記封筒の搬送方向と直交する幅方向において端部領域に位置する第1の封筒である場合には前記加圧部に第1の加圧力で加圧させ、前記第1の封筒とサイズ及び基材が同じであり且つ前記部位が前記幅方向において中央領域に位置する第2の封筒である場合には前記第1の加圧力より大きい第2の加圧力で加圧させることを特徴とする請求項28に記載の定着装置。
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