JP2017153334A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の支持脚を備えた回転電機において、動吸振器を用いず、不均一質量体を用い、支持脚の弾性変形を考慮して振動抑制を図る。【解決手段】回転電機は、円筒状の固定支持部材10と、固定支持部材10内の回転子50と、固定支持部材10の外側の角度座標で0度の位置に固定された不均一質量体11と、固定支持部材10の外側の角度座標でα1およびα2の位置に配置されて固定支持部材10を支持する第1および第2の支持脚111、112と、を有する。α1は20〜70度+90度×n(nは任意の整数)、(α2−α1)は70〜110度+90度×nである。【選択図】図1

Description

この発明は、不均一質量体および複数の支持脚を備えた回転電機に関する。
電動機および発電機を含む回転電機の典型的な構造として、固定支持された円筒状の固定子を含む固定支持部材と、固定支持部材内で回転可能に支持された回転子と、を備えたものが広く知られている。回転電機において、固定支持部材と回転子の間に作用している電磁力振動数が固定支持部材の固有振動数と一致する場合に共振が発生し、固定支持部材が振動して電磁騒音が発生することがある。
このような回転電機の振動、特に円環振動モードの振動を抑制する対策として、回転電機に動吸振器を取り付ける技術が知られている(特許文献1)。
また、回転電機の支持脚の位置を考慮して振動を抑制する技術が知られている(特許文献2)。
さらに、特定の回転数における共振を抑制するために、固定子枠の外側におもり(不均一質量体)を取り付けて固有振動数を変更する技術も知られている(特許文献3)。
特開2014−57406号公報 特開2013−150383号公報 特開平7−154940号公報
上記特許文献1では、動吸振器を取り付ける必要があり、また、回転電機の支持脚に関しては考慮されていない。また、特許文献2では回転電機の支持脚に関して考慮がなされているものの、支持脚を単なる固定支持として取り扱い、弾性支持要素としての考慮はなされていない。
さらに、特許文献3には、特定の回転数における共振を抑制するために、固定子枠の外側におもりを取り付けて固有振動数を変更する技術が開示されているものの、支持脚等との関係でおもりをどの位置に配置するのが良いかについては何ら開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の支持脚を備えた回転電機において、動吸振器を用いず、不均一質量体を用い、支持脚の弾性変形を考慮して振動抑制を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、円筒状の固定支持部材と、前記固定支持部材内で回転可能に支持された回転子と、前記固定支持部材の外側に固定された少なくとも1個の不均一質量体と、前記固定支持部材の周方向2箇所で互いに所定の開き角だけ離間して配置されて当該固定支持部材を支持する第1および第2の支持脚と、を有する回転電機であって、前記固定支持部材の周方向に角度座標を取って、前記少なくとも1個の不均一質量体のうちの1個の不均一質量体の周方向位置を原点とし、前記第1の支持脚の角度座標位置をα、前記第2の支持脚の角度座標位置をαとし、Δα=α−αとするとき、αが、20〜70度、110〜160度、200〜250度、290〜340度、のいずれかであり、Δαが、0〜20度、70〜110度、160〜200度、250〜290度、340〜360度、のいずれかであること、を特徴とする。
本発明によれば、複数の支持脚を備えた回転電機において、動吸振器を用いず、不均一質量体を用いて、支持脚の弾性変形を考慮して振動抑制を図ることができる。
本発明の実施形態に係る回転電機の回転軸に垂直な模式的断面図である。 回転電機の固定支持部材にかかる電磁力の、回転電機の軸に垂直な断面図における周方向の分布の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機において、無次元振動数を横軸にとって無次元振幅を縦軸にとった共振曲線の例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、第1のばね支持位置αと無次元ばね定数κとが最大振幅に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、ばね支持開き角Δαと無次元ばね定数κとが最大振幅に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、ばね支持開き角Δαと不均一質量体の質量比μとが最大振幅に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、第1のばね支持位置αと無次元ばね定数κとが、共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、ばね支持開き角Δαと無次元ばね定数κとが、共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る回転電機において、ばね支持開き角Δαと不均一質量体の質量比μとが、共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅に及ぼす影響を示すグラフである。
以下に、図面を参照して、本発明に係る回転電機の実施形態について説明する。
初めに、本発明に係る回転電機の実施形態の制振に係る解析手法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機の回転軸に垂直な模式的断面図である。また、図2は、回転電機の固定支持部材にかかる電磁力の、回転電機の軸に垂直な断面図における周方向の分布の例を示す図である。
ハンマリング試験において、電磁振動が問題となる数千Hz以下の振動数範囲には軸方向に節があるモードが得られないことが知られている。そのため、簡単のために、回転電機の固定子およびその外側の固定子枠を含めた固定支持部材10を、変位の軸方向の分布を考えない図1に示すような一様な円環で近似することとする。なお、ここで、「固定支持部材」の名称は、回転せずに回転子50を支持するという意味で「固定」とされているのであって、この固定支持部材10の振動を考えるときは、固定されておらずに振動するものである。
固定支持部材10は円筒形で、厚さが周方向に一様であるとする。固定支持部材10内側に、固定支持部材10の軸と共通の軸の周りに回転する回転子50が配置されている。固定支持部材10と回転子50の間にはギャップ51が形成されている。
固定支持部材10の外側に、不均一質量体11が固定されている。不均一質量体11はP個あって、その円周方向の角度位置をα(p=1,・・・,P)とする。ただし、ここでは、P=1とし、その1個の不均一質量体11の位置(α)を原点として、固定支持部材10の周方向で回転子50の回転方向に角度座標を取るものとする。
固定支持部材10の外側に、円周方向の角度θ=α(n=1,・・・,N)の位置にN個のばね支持(支持脚)111、112を設置する。図1は、N=2の場合を示している。
固定支持部材10は円環振動をすることを想定する。ばね定数kのばね支持111、112を介して固定位置に対して固定支持部材10を半径方向に弾性支持するものとする。
固定支持部材10の半径方向の変位uは、M個の振動モードを考慮するとき、次式(1)で表される。
Figure 2017153334
ここに、
θ:円周方向の角度座標(rad)
i:円周方向の振動モードを表す整数
:θ=0に腹をもつコサイン型のモードiの変位
:θ=π/(2i)に腹をもつサイン型のモードiの変位
回転電機に作用する外力として一般的なものは、半径方向に作用する力が円周方向に分布するとともに円周方向に回転する電磁力であるので、それを次式(2)で表す。
Figure 2017153334
ここに
s:電磁力のモードを表す整数
Ω:モードsをもつ電磁力の角振動数
:モードsの電磁力の振幅
実際の電磁力は多くの振動数成分を含むが、簡単のためFcos(−Ωt+sθ)の成分のみが作用する場合を考える。また、ばね定数kはそれほど大きくないとして、i次モードのみ採用し、i=sの場合を扱うとき、運動方程式は以下の式(3)、式(4)のようになる。
Figure 2017153334
Figure 2017153334
ここに
r:円環の半径
E:円環支持部材の縦弾性係数
A:円環の断面積(長方形断面の場合は円環の厚さHと軸(幅)方向長さWとの積、A=H×W)
I:円環の面に垂直な主軸に関する断面二次モーメント(長方形断面の場合は、I=WH/12)
ρ:円環の密度
N:ばね支持の個数
P:不均一質量体の個数
:θ=αに設置したばね支持のばね定数(n=1,・・・,N)
Ip:θ=αに設置した不均一質量体の質量
ここではi=2のモードを例に取ることとし、不均一質量体とばね支持による制振を考える。式(3)、式(4)の定常解を次の式(5)、式(6)のようにおく。
=AcosΩt+BsinΩt (5)
=AcosΩt+BsinΩt (6)
なお、iが0の場合は、円環の形状がそのままの形状で大きくなったり小さくなったりする振動となる。また、iが1の場合は、円環の形状および大きさがそのままで、一つの周方向の位置とその反対側に交互に変位する振動となる。
iが2の場合は、半径方向の変位は図2に示した力の分布と同様に、周方向に90度ごとに、振幅が最大となる腹と、腹と腹との中間位置にあって振幅が最小となる節とが形成される。iが3以上の場合も、周方向に等間隔に交互に腹と節が形成される。実際の回転電機における振動現象では、通常、i=sが2の場合が最も重要である。よって、以下、i=s=2の場合について検討を進める。したがって、以下に説明する周方向の各角度位置の各現象は、その角度から180度ずれた位置で、各時刻の変位、速度、加速度などが同じで、その角度から90度、270度ずれた位置では、各時刻の変位、速度、加速度などの絶対値が同じで符号が逆の現象が生じていることを意味する。
[数値解析結果]
1個の不均一質量体11、2個のばね支持111、112の場合の固定支持部材10の円環振動の状況について説明する。1個の不均一質量体11が角度座標位置θ=0度の位置にあり(P=1)、第1および第2のばね支持111、112がそれぞれ、角度座標位置α、αの位置にある場合の固定支持部材10の円環振動の状況を数値解析した。
ここで、2個のばね支持111、112の間の開き角Δα=α−αをばね支持開き角と呼ぶ。
この解析結果を図3〜図9に示す。なお、比較のために、不均一質量体もばね支持も全くない場合の計算結果(Without spring support and imperfect mass)についても、図3〜図9中に表示する。
この発明の実施形態は、解析で得られる振幅が、できるだけ小さくなるような条件を満足するものである。
なお、図3〜図9で、縦軸Aは、次式(7)で示すように、式(1)で表される半径方向の変位uの2乗を空間と時間で平均したものを(Fπ/k02で除して無次元化したもので定義している。
Figure 2017153334
ただし、k02=9EIπ/r、T=2π/Ωとする。
図3は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の共振曲線の例を示す図である。ここでは、不均一質量体11の質量比をμ=0.1とし、2個のばね支持111、112の位置をα=135度、α=225度とし、それらの開き角Δαを90度とし、ばね支持111、112の無次元ばね定数κおよびκはともに0.05とする。縦軸は無次元振幅の2乗値A、横軸は回転電機の回転数に比例する電磁力の振動数の無次元値νである。ν=Ω/ω02であり、電磁力の角振動数を2次モードの固有角振動数で無次元化している。ただし、ω02 =36EI/(5ρAr)とする。したがって、図3の横軸のν=1が、主系の2次モードの無次元固有角振動数、つまり、共振点となる。
i=s=2の振動モードを想定しているので、2個のばね支持111、112の開き角Δαを90度とした場合と、[α=135度、α=315度]、あるいは、[α=45度、α=225度]とし、それらの開き角Δα=180度とした場合の解析結果は一致する。
ばね支持がないときは、コサインモードとサインモードの固有振動数が同じであるため、実線C1に示すように、1つのピークをもつ共振曲線となる。ばね支持111、112があるときは、不均一質量体11の位置が腹となるコサインモード(cos mode)の固有振動数が低くなり、ばね支持111、112の位置が腹となるサインモード(sin mode)の固有振動数が高くなる。その結果として、コサインモードとサインモードの固有振動数が互いに大きくずれることにより、コサインモードとサインモードの共振曲線の合計(sin mode + cos mode)には2つのピークが生じる。また、ピーク値は曲線C1に比べて低くなり、2つのピークの間の領域が広くなるとともに、この領域の中央部の振幅は小さくなる。
[共振点付近の広い振動数範囲の制振を考える場合]
インバータモータのように回転電機の回転数が変化する場合、共振点を通過しなければならない場合もある。そこで、ここでは、共振点付近の広い振動数範囲の制振を考える。
図4は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、2個のばね支持111、112の開き角Δαを90度とし、不均一質量体11の質量比をμ=0.1とし、1個目のばね支持111の設置位置αを横軸にとり、そのときの共振曲線上の最大振幅を縦軸として示したグラフである。ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ、κ)を、図3の場合と同じ0.05とした場合のほか、0.025、0.0375、0.075の場合の計算を行っている。なお、図4の各曲線は、横軸のαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図4の解析結果から、1個目のばね支持111の設置位置αが20〜70度、110度〜160度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
図5は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、不均一質量体11の質量比をμ=0.1とし、1個目のばね支持111の設置位置α=135度にとり、2個のばね支持111、112の開き角Δαを横軸とし、各開き角Δαのときの共振曲線上の最大振幅を縦軸として示したグラフである。ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ=κ)を、図3の場合と同じ0.05とした場合のほか、0.025、0.0375、0.075の場合の計算を行っている。なお、図5の各曲線は、横軸のΔαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図5の解析結果から、無次元化したばね定数によらず、ばね支持111、112の開き角Δαが0度〜20度、70〜110度、160度〜180度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
図6は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、1個目のばね支持111の設置位置をα=135度にとり、ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ=κ)を図3の場合と同じ0.05とし、2個のばね支持111、112の開き角Δαを横軸とし、各開き角Δαのときの共振曲線上の最大振幅を縦軸として示したグラフである。不均一質量体11の質量比を、図3と同じ、μ=0.1とした場合のほか、0.05、0.15の場合の計算を行っている。なお、図6の各曲線は、横軸のΔαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図6の解析結果から、不均一質量体11の質量比μによらず、ばね支持111、112の開き角Δαが0度〜20度、70〜110度、160度〜180度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
[共振点の制振を考える場合]
次に、回転電機の回転数を変化させずに使用する場合の共振点の制振を考える。
図7は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、2個のばね支持111、112の開き角Δαを90度とし、不均一質量体11の質量比をμ=0.1とし、1個目のばね支持111の設置位置αを横軸にとり、そのときの共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅を縦軸として示したグラフである。ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ=κ)を図3の場合と同じ0.05とした場合のほか、0.025、0.0375、0.075の場合の計算を行っている。なお、図7の各曲線は、横軸のαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図7の解析結果から、1個目のばね支持111の設置位置αが20〜70度、110度〜160度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
図8は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、不均一質量体11の質量比をμ=0.1とし、1個目のばね支持111の設置位置α=135度にとり、2個のばね支持111、112の開き角Δαを横軸とし、各開き角Δαのときの共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅を縦軸として示したグラフである。ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ=κ)を図3の場合と同じ0.05とした場合のほか、0.025、0.0375、0.075の場合の計算を行っている。なお、図8の各曲線は、横軸のΔαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図8の解析結果から、無次元化したばね定数によらず、ばね支持111、112の開き角Δαが0度〜20度、70〜110度、160度〜180度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
図9は、回転電機の円環振動モードモデルによる解析結果の例を示す図であって、1個目のばね支持111の設置位置をα=135度にとり、ばね支持111、112の無次元化したばね定数(κ=κ)を図3の場合と同じ0.05とし、2個のばね支持111、112の開き角Δαを横軸とし、各開き角Δαのときの共振曲線上の元々の共振点ν=1の点の振幅を縦軸として示したグラフである。不均一質量体11の質量比を、図3と同じμ=0.1とした場合のほか、0.05、0.15の場合の計算を行っている。なお、図9の各曲線は、横軸のΔαが0〜90度の部分と90〜180度の部分は互いに完全に一致する。
図9の解析結果から、不均一質量体11の質量比によらず、ばね支持111、112の開き角Δαが0度〜20度、70〜110度、160度〜180度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
以上説明した解析結果により、回転電機の回転数を変化させる場合も、変化させない場合も、1個目のばね支持111の設置位置αが20〜70度、110度〜160度の間にあり、かつ、ばね支持111、112の開き角Δαが0度〜20度、70〜110度、160度〜180度の間であれば、制振効果が大きいことがわかる。
上記説明では、取り付ける不均一質量体11を1個とし、ばね支持111、112の数を2個とした。しかし、これらの不均一質量体11、ばね支持111、112それぞれを複数に分割して、基本となる位置のほかに、その基本となる位置から90度、180度または270度離れた位置にも取り付けた場合、基本となる位置にまとめて一つを取り付けた場合と同じ制振効果を得ることができる。
不均一質量体11を複数に分割する場合、基本となる角度座標位置を原点として、分割された他の不均一質量体11の角度座標位置は、80〜100度、170〜190度、260〜280度とするのが好ましい。これらの角度座標の幅は、他の角度αおよびΔαの規定幅よりも広くならないように規定した。
不均一質量体11は、必ずしも制振のために特に取り付けられたものとは限らず、回転電機の固定子枠の外側に取り付けられた端子箱や冷却フィンなどによる周方向に不均一な質量の効果が含まれる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…固定支持部材(固定子および固定子枠)
11…不均一質量体
50…回転子
51…ギャップ
111、112…ばね支持(支持脚)

Claims (2)

  1. 円筒状の固定支持部材と、
    前記固定支持部材内で回転可能に支持された回転子と、
    前記固定支持部材の外側に固定された少なくとも1個の不均一質量体と、
    前記固定支持部材の周方向2箇所で互いに所定の開き角だけ離間して配置されて当該固定支持部材を支持する第1および第2の支持脚と、
    を有する回転電機であって、
    前記固定支持部材の周方向に角度座標を取って、前記少なくとも1個の不均一質量体のうちの1個の不均一質量体の周方向位置を原点とし、前記第1の支持脚の角度座標位置をα、前記第2の支持脚の角度座標位置をαとし、Δα=α−αとするとき、
    αが、20〜70度、110〜160度、200〜250度、290〜340度、のいずれかであり、
    Δαが、0〜20度、70〜110度、160〜200度、250〜290度、340〜360度、のいずれかであること、
    を特徴とする回転電機。
  2. 前記少なくとも1個の不均一質量体は複数個あって、これら複数個の不均一質量体の角度座標位置が、0度のほか、80〜100度、170〜190度、260〜280度、の範囲の少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項1に記載の回転電機。
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