JP2017153246A - 太陽電池パネル洗浄システム - Google Patents

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彰人 近藤
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Abstract

【課題】ロープで牽引して洗浄装置を移動させる場合に、簡単な構成にて洗浄装置の姿勢を安定して移動し得る太陽電池パネル洗浄システムを提供する。【解決手段】洗浄システム(1)は、太陽電池パネル(101)を洗浄する洗浄装置(10)と、洗浄装置(10)に対して少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープ(11a〜11c)と、ロープ(11a〜11c)を引くことにより、太陽電池パネル(101)上にて洗浄装置(10)を移動させる牽引装置(12)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネル洗浄システムに関する。
太陽電池パネルは、太陽光により発電するため、表面に枯れ葉やほこり等の汚れが付着すると、発電する電力量が低下する。特に、砂漠地帯若しくは乾燥地帯等の降雨量の少ない地域、または火山灰、黄砂、雪等の堆積物が多い地域では、年間を通して効率よく発電するために太陽電池パネル表面の汚れを清掃する必要があるとして、清掃作業が行われている。
清掃作業を自動的に行う技術として、例えば特許文献1に開示された太陽電池パネル装置が知られている。この太陽電池パネル装置は、傾斜した太陽電池パネル面に沿って移動する台車を備えており、その台車には、太陽電池パネル面を清掃する清掃体が装備されている。
特開2004−186632号公報(2004年7月2日公開)
しかしながら、上記従来の太陽電池パネル洗浄システムでは、以下の問題点を有している。
すなわち、特許文献1に開示された太陽電池パネル装置では、清掃体を装備する台車は、ワイヤによって牽引されるようになっているが、ワイヤは台車の一箇所にのみ接続されている。その結果、台車の車輪と接触面との間に異物または液体等が存在した場合には、台車の姿勢が安定しないので、台車の移動を安定させるために、ガイドレール等が必要になっている。
したがって、特許文献1に開示された太陽電池パネル装置では、台車および清掃体は、大きな面積の太陽電池パネル、または複数の太陽電池パネルを含む太陽電池アレイの洗浄には適していないという問題点を有している。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロープで牽引して洗浄装置を移動させる場合に、簡単な構成にて洗浄装置の姿勢を安定して移動し得る太陽電池パネル洗浄システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る太陽電池パネル洗浄システムは、太陽電池パネルを洗浄する洗浄装置と、前記洗浄装置に対して少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープと、前記ロープを引くことにより、前記太陽電池パネル上にて前記洗浄装置を移動させる牽引装置とを備えている構成である。
本発明の一態様によれば、ロープで牽引して洗浄装置を移動させる場合に、簡単な構成にて洗浄装置の姿勢を安定して移動し得る太陽電池パネル洗浄システムを提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態1における太陽電池パネルの洗浄システムの概略構成を示す平面図である。 (a)は上記太陽電池パネルを複数備えた太陽電池アレイの設置状態を説明するものであって、太陽電池アレイの構成を示す正面図であり、(b)は太陽電池アレイの構成を示す右側面図である。 (a)(b)(c)は、本発明の比較例を示すものであって、1つのロープによって引かれる洗浄システムにおける洗浄装置の移動の様子を示す平面図である。 (a)(b)は、本発明の一例を示すものであって、2つのロープによって引かれる洗浄装置の移動の様子を示す平面図である。 上記本実施形態1の太陽電池パネルの洗浄システムを示すものであって、Y字状のロープによって引かれる洗浄装置の移動の様子を示す平面図である。 本発明の実施形態2における太陽電池パネルの洗浄システムの概略構成を示す平面図である。 本発明の実施形態3における太陽電池パネルの洗浄システムの概略構成を示す平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の参考形態における太陽電池パネルを連続して複数備えた太陽電池アレイの洗浄システムの概略構成、および上記太陽電池アレイの洗浄方法を示す平面図である。 本発明の参考形態の変形例の洗浄方法を示すものであって、太陽電池アレイを並列に離散して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示すものにおいて洗浄装置が1台目の太陽電池アレイに設置されている状態を示す平面図である。 上記太陽電池アレイを並列に離散して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示すものであって、洗浄装置が1台目の太陽電池アレイの右端に移動した状態を示す平面図である。 上記太陽電池アレイを並列に離散して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示すものであって、洗浄装置を2台目の太陽電池アレイに手動で載せ替えた状態を示す平面図である。 上記太陽電池アレイを並列に離散して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示すものであって、洗浄装置が2台目の太陽電池アレイの左端に移動した状態を示す平面図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
最初に、本発明の実施形態における太陽電池パネルの洗浄システムおよび太陽電池アレイの洗浄方法の洗浄対象となる太陽電池アレイの構成について、図2の(a)(b)に基づいて説明する。図2の(a)は太陽電池パネルを複数備えた太陽電池アレイ100の設置状態を説明するものであって、太陽電池アレイ100の一部を示す正面図であり、図2の(b)は太陽電池アレイ100の右側面図である。
本実施形態の太陽電池アレイ100は、図2の(a)(b)に示すように、複数の太陽電池パネル101と、太陽電池パネル101を保持するための架台102と、太陽電池パネル101を架台102に固定する固定部材103とを備えている。
太陽電池パネル101には、太陽電池パネル101の周辺を保護するためのフレーム104が設けられている。
本実施形態では、太陽電池パネル101は傾斜して設けられている。太陽電池パネル101と設置基準面Pとの設置角度および高さは設置状態により適宜選択される。設置角度については、発電量等を考慮して太陽にできるだけ対向するように10°から30°程度に設定される。設置基準面Pは、地面のような水平面とすることができると共に、それ以外に例えば屋根のように傾いている場合もあり得る。大規模太陽光発電施設では、通常、太陽電池アレイ100は、横方向(X方向)に長く延びている。
(洗浄システムの構成)
次に、上記太陽電池アレイ100を清掃するための洗浄システム1の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態における洗浄システム1の概略構成を示す平面図である。
洗浄システム1は、図1に示すように、洗浄装置10、複数のロープ11a〜11c、および牽引装置12を備えている。
洗浄装置10は、図示しない洗浄液供給部、液体拭取部および車輪等から構成されており、車輪にて太陽電池パネル101上を横方向に走行しながら洗浄するものである。なお、ここでは、洗浄装置10の進行方向をX方向とし、太陽電池パネル101の受光面と平行かつX方向と直交する方向をYとする。
すなわち、洗浄装置10は、太陽電池パネル101上に載置された後、横方向に移動するときに、上記洗浄液供給部にて太陽電池パネル101に洗浄液を吐出し、その洗浄液を液体拭取部にて拭き取る。なお、拭き取らず濡れた状態にしておく場合もある。洗浄液供給部は、被洗浄面つまり太陽電池パネル101の表面に洗浄のための液体(例えば水)を供給(噴射)する。液体拭取部は、被洗浄面上の洗浄のための液体および汚れを拭き取るブラシまたはブレード等である。
なお、洗浄装置10は、進行方向を安定させるガイド等を備えてもよく、洗浄液供給部や液体拭取部を持たない構造でもよい。
上記車輪は、洗浄装置10の底面に例えば4輪設けられており、4輪の車輪はいずれも横方向に移動可能となるように横方向に互いに平行に設けられている。4輪の車輪はいずれもゴムタイヤにてなっており、太陽電池パネル101のガラス表面またはフレーム上を走行する。その際、太陽電池パネル101が多少傾斜していても車輪と接地面との摩擦により、洗浄装置10は横方向に平行に移動できるようになっている。
上記洗浄装置10は、牽引装置12にて複数のロープ11a〜11cにて牽引されるようになっている。
ここで、本実施の形態では、牽引装置12に巻き取り可能にされた1つのロープ11cが、洗浄装置10の近傍で二股にロープ11a・11bにて分岐されている。そして、ロープ11a・11bの端部は、洗浄装置10の互いに異なる箇所であるロープ接続部10a・10bにそれぞれ接続されている。この結果、本実施の形態では、1つロープ11cが、Y字状に分岐されて洗浄装置10に二点支持されている。このように、複数のロープ11a〜11cは、Y字状に構成されている。また、ロープ11a〜11cは、繊維を撚って形成したものや金属の単線または金属の単線を撚って形成したワイヤであってもよい。
なお、本実施の形態のロープ接続部10a・10bは、洗浄装置10に二点支持されているが、必ずしもこれに限らず、三点以上で支持されていてもよい。また、ここに示す複数のロープ11a〜11cは、1つのロープから構成されていてもよい。例えば、ロープ11aとロープ11bとがひと繋がりのロープであり、ひと繋がりのロープにロープ11cが接続されている構成であってもよい。
牽引装置12は、ロープ11cを引くものであり、例えばロープを巻き取るウィンチ等からなっているとすることができる。牽引装置12は、前記架台102または別の構造物に固定される。ここでは、牽引装置12は、太陽電池アレイ100の一方側(X方向側)の端部の架台102等に固定される。牽引装置12は、太陽電池パネル101のフレーム104または架台102に取り付けられてもよいし、太陽電池パネル101に対して位置が動かないように別の構造物に取り付けられてもよい。
また、牽引装置12は、着脱可能である。牽引装置12は、ロープ11cを引くつまりロープ11cを巻き取ることにより、太陽電池アレイ100の太陽電池パネル101上において、洗浄装置10をX方向に移動させる。そして、洗浄装置10が洗浄しながら移動することにより、太陽電池アレイ100全体を洗浄することができる。
ここで、本実施の形態の洗浄システムにおける構成のロープ11a〜11cによって、洗浄装置10を牽引するときの動作について、図3および図4に基づいて、比較例との対比において説明する。図3の(a)(b)(c)は、比較例を示すものであって、1つのロープによって引かれる洗浄システムにおける洗浄装置の移動の様子を示す平面図である。図4(a)(b)は、本実施の形態の一例を示すものであって、2つのロープによって引かれる洗浄装置10の移動の様子を示す平面図である。
最初に、比較例の洗浄システムにおける洗浄装置の移動の様子について説明する。
比較例の洗浄システムは、図3の(a)に示すように、洗浄装置110と1つのロープ111とを備えている。洗浄装置110には、1箇所に1つのロープ111が接続されている。洗浄装置110は、車輪等によって太陽電池パネルの上に載っている。そして、洗浄装置110は、1つのロープ111によって引かれることにより、X方向に移動する。
このとき、洗浄装置110は、Y方向における複数の位置で、太陽電池パネルと接触する。複数の位置において洗浄装置110は、図3の(a)に示す細い矢印で示すように、移動方向とは逆向きの摩擦力を受ける。合計の摩擦力Ffの作用線と、ロープ111が洗浄装置110の引っ張り力Fwの作用線とが同一直線上にない場合、洗浄装置110に回転の力が加わってしまう。これによって、図3の(b)に示すように、洗浄装置110の姿勢が引っ張り方向に対して傾き得る。そして、引っ張りを継続することにより、図3の(c)に示すように、2つの作用線が同一直線上になるまで、洗浄装置110は回転する。ここで、洗浄のための液体で太陽電池パネルが濡れたり、または不均一な汚れが存在したりすることによって、洗浄装置に働く合計の摩擦力Ffは、一定にはなり難い。このため、太陽電池パネルが濡れたり汚れたりしている場合には、何時までも回転運動が作用するので、洗浄装置110が同一傾斜角度で横方向に移動することができないことになる。
これに対して、本実施の形態では、洗浄装置10を二点支持にてロープ11a〜11cにて牽引している。
例えば、図4の(a)に示すように、洗浄装置10は、互いに繋がっていない2つのロープ11a・11bによって引かれているとする。例えば、2つのロープ11a・11bは、先行して移動する他の装置に固定されて牽引される。
この場合に、図4の(b)に示すように、合計の摩擦力Ffの作用線と、2つのロープ11a・11bが洗浄装置10を引く合計の力Fwの作用線とが同一線上になく、洗浄装置10の姿勢が傾いたとする。このとき、ロープ11aには引っ張り力Faがロープ接続部10aに働く一方、力Fbは、ロープ11bには引っ張り力Fbがロープ接続部10bに働く。力Fa1・Fb1は、それぞれ、引っ張り力Fa・Fbの移動方向の分力である力Fa1・Fb1の合力が力Fwである。
図4の(b)のように、姿勢が傾くと、ロープ11aの張力が減少し、ロープ11bの張力が増加する。そのため、洗浄装置10において移動方向先端に突出した側のロープ接続部10aに働く引っ張り力Faは、ロープ接続部10bに働く引っ張り力Fbよりも小さくなる。その結果、ロープ接続部10aに働く移動方向の分力Fa1は小さくなり、ロープ接続部10bに働く移動方向の分力Fb1は大きくなる。そのため、洗浄装置10には、再び元の姿勢である図4の(a)に示す位置に戻るよう回転させる力が働く。
上述した互いに繋がっていない2つのロープ11a・11bによって引かれている図4の(a)(b)を参考に、本実施の形態のY字状に構成されたロープ11a〜11cによって引かれる場合について、図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態の太陽電池パネル101の洗浄システム1を示すものであって、Y字状のロープ11a〜11cによって引かれる洗浄装置10の移動の様子を示す平面図である。
洗浄システム1では、図5に示すように、洗浄装置10は、Y字状に構成されたロープ11a〜11cによって引かれる。このように2つのロープ11a・11bが1点で接続されていても、姿勢の傾きを元に戻そうとする力が生じる。
すなわち、図5に示すように、ロープ11cには引っ張り力Fcが作用し、この引っ張り力Fcは、引っ張り力Faと引っ張り力Fbとの合力に等しい。図5のように、洗浄装置10の姿勢が傾くかまたは傾こうとすると、ロープ11aの引っ張り力Faが減少し、ロープ11bの引っ張り力Fbが増加する。そのため、移動方向先端側に突出したロープ接続部10aに働く引っ張り力Faは、ロープ接続部10bに作用する引っ張り力Fbよりも小さくなる。また、ロープ接続部10aに作用する移動方向の分力Fa1は小さくなり、ロープ接続部10bに作用する移動方向の分力Fb1は大きくなる。そのため、洗浄装置10には、再び元の姿勢に戻るよう回転させる力が働く。そして、洗浄装置10の重心に対する、ロープ11aによる回転モーメント、ロープ11bによる回転モーメント、および摩擦による回転モーメントが釣り合った状態で姿勢が安定する。
なお、引っ張り力Fa・Fbをあまり変化させずに回転力を大きくするには、ロープ接続部10a・10bがそれぞれ洗浄装置10の両側端近傍に設けられている方が好ましい。また、ロープ接続部10a・10bは、洗浄装置10の中心に対して対称位置に設けられている必要はない。重心が洗浄装置10の中心にあるとは限らず、摩擦の分布も状況により異なるためである。
したがって、装置形状および摩擦力のかかり方等を考慮して、ロープ接続部10a・10bの取り付け位置を調整・決定することが好ましい。
本実施形態では、牽引装置12が、Y字状に構成されたロープ11a〜11cによって洗浄装置10を引く。そのため、洗浄装置10の姿勢の傾きを抑制することができる。その結果、洗浄システム1は、洗浄装置10の転倒または脱落を防止し、洗浄装置10を良好に移動させることができる。
このように、本実施形態の太陽電池パネル洗浄システム1は、太陽電池パネル101を洗浄する洗浄装置10と、洗浄装置10に対して少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープ11a〜11cと、ロープ11a〜11cを引くことにより、太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置10を移動させる牽引装置12とを備えている。
したがって、ロープ11a〜11cで牽引して洗浄装置10を移動させる場合に、簡単な構成にて洗浄装置10の姿勢を安定して移動し得る太陽電池パネル洗浄システム1を提供することができる。
また、本実施形態における太陽電池パネル洗浄システム1は、ロープ11a〜11cは、1つのロープがY字状に分岐されて前記洗浄装置10に二点支持されている。
これにより、Y字状にてロープ11a・11bが洗浄装置10に二点支持されると共に、1つのロープ11cを牽引装置12にて牽引すればよい。この結果、ロープ11a・11bを洗浄装置10に二点支持する場合であっても、1台の牽引装置12があれば、牽引することができる。
したがって、二点支持のために牽引装置12が増加すること防止できる。
また、本実施形態における太陽電池パネル洗浄システム1では、ロープは、洗浄装置10の互いに異なる箇所に接続された複数のロープ11a・11bからなっている。
これにより、洗浄装置10への二点支持を容易に達成することができる。
また、本実施形態における太陽電池パネル洗浄システム1では、牽引装置12は、太陽電池パネル101の端部側の架台102等に固定されている。
これにより、複数の太陽電池パネル101が連続して一体になっている場合において、例えば二点支持されたロープ11a〜11cを有する洗浄装置10を太陽電池パネル101に載置するだけで、ロープ11a〜11cを牽引装置12にて牽引することにより、洗浄装置10を太陽電池パネル101上で自動で移動させて容易に洗浄することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施形態1の洗浄システム1では、牽引装置12は洗浄装置10とは別の位置に設けられていた。これに対して、本実施形態の洗浄システム2では、牽引装置12は洗浄装置10に設けられており、滑車を用いる点が異なっている。
最初に、本発明の実施形態における太陽電池パネルの洗浄システム2の構成について、図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態の太陽電池パネル101の洗浄システム2の概略構成を示す平面図である。
本実施形態の洗浄システム2は、図6に示すように、洗浄装置10、1つのロープ11a、牽引装置12、および滑車14を備えている。
洗浄装置10は、ロープ接続部10aを備えている。牽引装置12は、洗浄装置10に固定されている。
滑車14は、太陽電池パネル101におけるX方向の端部の外側の架台102または他の構造物に固定される。複数の太陽電池パネル101が並べられた太陽電池アレイ100では、滑車14は、太陽電池アレイ100のX方向の例えば左側の端部の外側の架台102または他の構造物に固定される。
本実施形態では、ロープ11aの一方の端部は洗浄装置10に設けられたロープ接続部10aに接続されている。そして、ロープ11aの他方の端部は、滑車14を経由して、洗浄装置10に設けられた牽引装置12に接続されている。つまり、牽引装置12に巻かれている。
上記構成の洗浄システム2では、図6に示すように、牽引装置12がロープ11aの一端側を引くつまり巻き取ることにより、ロープ11aの他端側に接続された洗浄装置10をX方向の左側に移動させる。牽引装置12は、洗浄装置10に固定されているので、洗浄装置10と共に移動する。洗浄装置10が洗浄しながら移動することにより、太陽電池アレイ100全体を洗浄することができる。
本実施形態では、ロープ11aが、洗浄装置10のロープ接続部10aと、洗浄装置10に固定された牽引装置12とに接続されている。これにより、ロープ11aの引っ張り力は、洗浄装置10の異なる2箇所に働くことになる。その結果、洗浄装置10の姿勢の傾きを抑制することができる。したがって、洗浄システム2は、洗浄装置10の転倒または脱落および太陽電池パネル101間の引っ掛かり等によって走行不能状態へ陥ることを防止し、洗浄装置10を良好に横方向に移動させることができる。
ここで、本実施形態の図6に示す洗浄システム2は、実施形態1の洗浄システム1と同様に、洗浄装置10を異なる2か所で引っ張る構造になっている。しかし、本実施形態の洗浄システム2では、その2か所の張力は変わらない。したがって、前記図4の(a)(b)の場合とは、状況が異なる。すなわち、洗浄装置10が傾いたときに、多少は姿勢を正す方向への力が作用するが、戻す効果は小さい。
そこで、これを防止するためには、ロープ接続部10aと牽引装置12との間隔をより大きくすることによって、ロープ11aが、滑車14に向かって斜めつまりX方向に対して平行ではない方向に延びるように洗浄システム2を構成することが好ましい。ロープ接続部10aと牽引装置12との間隔が大きい方が洗浄装置10の姿勢をより安定させることができる。
このように、本実施形態における太陽電池パネル洗浄システム2では、牽引装置12は、洗浄装置10に固定して設けられていると共に、1つ以上のロープ11aは、一端が前記洗浄装置10に接続され、滑車14を経由して、他端が前記牽引装置12によって引かれる。
これにより、滑車14を使用することにより、牽引装置22を洗浄装置10に取り付けて洗浄装置10を移動させることができる。
この結果、洗浄装置10への二点支持を達成することができると共に、太陽電池パネル101の端部側の構成が簡単になる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1〜実施形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施形態1〜実施形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施形態1の太陽電池パネル101の洗浄システム1では、洗浄装置10の移動方向の一方のみから該洗浄装置10を、Y字状に形成したロープ11a〜11cを介して固定された牽引装置12にて牽引していた。これに対して、本実施形態の洗浄システム3では、洗浄装置10の移動方向の一方のみから該洗浄装置10の2箇所に接続された2つのロープ11a・11bを介して移動する牽引車22の2箇所で牽引している点が異なっている。
最初に、本発明の実施形態における太陽電池パネル101の洗浄システム3の構成について、図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態の太陽電池パネル101の洗浄システム3の概略構成を示す平面図である。
本実施形態の洗浄システム3は、図7に示すように、洗浄装置10、2つのロープ11a、および牽引車22を備えている。
洗浄装置10は、X方向右側の端部にロープ接続部10a・10bを備えている。牽引車22は、本実施の形態では、図示しない車輪を備えており、X方向に平行移動できるようになっている。そして、牽引車22は、上記洗浄装置10の2箇所のロープ接続部10a・10bに接続された2つのロープ11a・11bをそれぞれ2箇所の図示しない巻き取り装置にて巻き取るようになっている。なお、本実施の形態では、牽引車22は、2つのロープ11a・11bをそれぞれ2箇所の図示しない巻き取り装置にて巻き取るようになっているが、必ずしもこれに限らず、牽引車22の互いに異なる2箇所でそれぞれ固定されているだけでもよい。本実施の形態では、牽引車22も洗浄装置10を牽引しながら移動するので、必ずしもロープ11a・11bを巻き取る必要がないためである。
上記構成の洗浄システム3では、図7に示すように、洗浄装置10の2箇所に接続された2つのロープ11a・11bを牽引車22の2箇所で巻き取りまたは固定している。この結果、牽引車22のX方向右側への走行移動により、洗浄装置10もX方向右側へ移動させる。洗浄装置10が洗浄しながら移動することにより、太陽電池アレイ100全体を洗浄することができる。
本実施形態では、洗浄装置10は重くなりがちであり、洗浄装置10の重さと太陽電池パネル101の傾斜とによって洗浄装置10が滑り落ちようとする力が大きく働き、洗浄装置10の走行姿勢が崩れ易い。一方、牽引車22は、そこまで重くならず、安定した走行を容易に行うことができる。したがって、本実施形態では、安定走行できる牽引車22にて不安定な洗浄装置10を牽引する。その際、洗浄装置10が水を使用する場合でも、牽引車22は先行しているため水の影響を受けない。
さらに、洗浄装置10を互いに異なる2箇所にて2つのロープ11a・11bを用いて、2箇所で牽引するので、洗浄装置10を安定して横方向に移動させることができる。
このように、本実施形態における太陽電池パネル洗浄システム3では、牽引車22は、太陽電池パネル101上を自走可能に設けられている。
これにより、洗浄液を散水する洗浄装置10に先行することにより液の無いところを安定走行する牽引車22にて不安定な洗浄装置10を牽引する。この結果、洗浄装置10を二点支持したロープ11a・11bを牽引車22にて安定走行することにより、結果的に洗浄装置10を安定的に移動させることができる。
〔参考形態〕
本発明の参考形態について図8〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本参考形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記実施形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施形態1の洗浄システム1では、洗浄装置10の移動方向の一方のみから該洗浄装置10を、ロープ11a〜11cを介して牽引装置12にて牽引していた。これに対して、本参考形態の洗浄システム4では、洗浄装置10の移動方向の前後両側にロープ11a・11bを接続し、洗浄装置10に対して移動方向に引っ張り力を与える点が異なっている。
(洗浄システムの構成)
最初に、本参考形態における太陽電池パネルの洗浄システム4の構成について、図8の(a)に基づいて説明する。図8の(a)は、本参考形態の太陽電池パネルを連続して複数備えた太陽電池アレイ100の洗浄システム4の概略構成を示す平面図である。
本参考形態の洗浄システム4は、図8の(a)に示すように、洗浄装置10、2つのロープ11a・11b、および2つの牽引装置12a・12bを備えている。
洗浄装置10は、2つのロープ接続部10a・10bとアーム13とを備えている。アーム13は、洗浄装置10を太陽電池アレイ100に設置したときに、太陽電池アレイ100の範囲の外側に突出するようにして設けられていてもよい。アーム13は、ロープ11a・11bを接続することが可能なロープ接続部となっている。ここでは、ロープ11aはロープ接続部10aに接続される一方、ロープ11bはアーム13に接続されている。
牽引装置12aは、太陽電池アレイ100よりもX方向の右側に設けられている図示しない構造物に固定されている。一方、牽引装置12bは、太陽電池アレイ100よりもX方向の左側に設けられている図示しない構造物に固定されている。
なお、ロープ接続部10aとロープ接続部10bとが共通(同じ箇所)であってもよい。例えば、ロープ接続部10aとロープ接続部10bとの両方がアーム13に設けられていてよく、或いはロープ接続部10aとロープ接続部10bとの両方が洗浄装置10の移動方向の前後側にそれぞれ設けられていてもよい。
(洗浄システムの動作)
上記構成を備えた洗浄システム4において、1枚の太陽電池アレイ100を洗浄する場合の洗浄方法について、図8の(a)〜(d)に基づいて説明する。図8の(b)〜(d)は、本実施形態2における太陽電池パネルを連続して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示す平面図である。
まず、図8の(a)の状態において、牽引装置12aは、ロープ11aを引くことにより洗浄装置10をX方向の右側(第1方向)に移動させる。このとき、牽引装置12bは、ロープ11bを自由に巻き出せる状態にしておく。これにより、洗浄装置10は、太陽電池アレイ100の上を洗浄しながら、太陽電池アレイ100のX方向の右側端部まで移動する。
図8の(b)に示すように、洗浄装置10が太陽電池アレイ100の右側端部まで達すると、ユーザつまり作業者は、牽引装置12aの動作を停止させる。また、ユーザは、洗浄装置10の洗浄動作も停止させる。
次に、ユーザは、図8の(c)に示すように、ロープ11bをアーム13からロープ接続部10bに付け替える一方、ロープ11aをロープ接続部10aからアーム13に付け替える。
ユーザは、洗浄装置10の洗浄動作を再開させ、牽引装置12a・12bの駆動を開始させる。これにより、牽引装置12bはロープ11bを引くことにより洗浄装置10をX方向の左側(第2方向)に移動させる一方、牽引装置12aはロープ11aを巻き出す。
図8の(d)に示すように、X方向の左側端部まで達したら、ユーザは、牽引装置12a・12bおよび洗浄装置10の動作を停止させる。
このように、洗浄装置10にロープ11a・11bを介して2つの牽引装置12a・12bが接続されていることにより、牽引装置12a・12bの配置を変えることなく、太陽電池アレイ100を往復洗浄することができる。
次に、上記構成を備えた洗浄システム4において、複数枚の太陽電池アレイ100を洗浄する場合の変形例の洗浄方法について、図9〜図12に基づいて説明する。図9〜図12は、本参考形態の変形例の洗浄方法を示すものであって、太陽電池アレイ100を並列に離散して複数備えた太陽電池アレイの洗浄方法を示す平面図である。
図9〜図12に示すように、ここでは、複数の太陽電池アレイ100a〜100cがY方向に並列に並べて設置されている。
この場合、図9に示すように、洗浄装置10は、例えば、Y方向の端部に設けられた太陽電池アレイ100aの上に設置される。そして、一方の牽引装置12aは太陽電池アレイ100aのX方向の右側の図示しない構造物に固定されている一方、他方の牽引装置12bは別の太陽電池アレイ100bのX方向の左側端部の図示しない構造物に固定されている。
ロープ11aの一端は、洗浄装置10のロープ接続部10aに接続されると共に、ロープ11aの他端は牽引装置12aに接続されている。具体的には、牽引装置12aに巻かれている。一方、ロープ11bの一端は、洗浄装置10のアーム13に接続されていると共に、他端は牽引装置12bに接続されている。具体的には、牽引装置12bに巻かれている。
ユーザは、洗浄装置10の洗浄動作を開始させると共に、牽引装置12aの巻取動作を開始させる。このとき、ユーザは、牽引装置12bを、ロープ11bに対してフリーな状態にしておく。具体的には、ロープ11bを引けば牽引装置12bからロープ11bが巻き出される状態にしておく。このとき、牽引装置12aは、ロープ11aを引くことにより洗浄装置10をX方向の右側に移動させる。そして、図10に示すように、洗浄装置10が、太陽電池アレイ100aのX方向の右側端部まで引かれることにより、太陽電池アレイ100aの洗浄が行われる。
次に、ユーザは、図11に示すように、洗浄装置10を太陽電池アレイ100aの隣接する太陽電池アレイ100bに載せ替える。洗浄装置10の載せ替えの作業に際しては、洗浄装置10からロープ11a・11bを取り外した状態で行ってもよい。
次いで、ユーザは、牽引装置12aを取り外し、牽引装置12aを太陽電池アレイ100bのさらに隣の太陽電池アレイ100cのX方向の右側に取り付け固定する。さらに、ユーザは、ロープ11bをロープ接続部10bに付け替えると共に、ロープ11aをアーム13に付け替える。
この状態で、ユーザは、洗浄装置10の洗浄動作を開始させ、牽引装置12bの巻取動作を開始させる。これにより、洗浄装置10は、太陽電池アレイ100bの上を洗浄しながら、図12に示すように、太陽電池アレイ100bのX方向の左側端部まで移動する。
これにより、2番目の太陽電池アレイ100bの洗浄が行われる。3番目以降の太陽電池アレイを洗浄する場合も同様の手順で行う。
このように、太陽電池アレイ100aを洗浄するときに、ロープ11bの巻き出しを行う牽引装置12bを予め次の太陽電池アレイ100bのX方向の右側横の図示しない構造物に配置して固定しておく。これにより、太陽電池アレイ100bの洗浄を行うときに、牽引装置12bの配置を変える必要がない。ユーザは、太陽電池アレイ100bのX方向側にいたままで、洗浄装置10の載せ替えおよびロープ11a・11bの付け替えを行うことができる。そのため、効率的に複数の太陽電池アレイの洗浄を行うことができる。
なお、洗浄装置10および牽引装置12a・12bの両方またはいずれか一方は、リモートコントローラーによって遠隔で動作を制御可能であってもよい。この場合、洗浄装置10の載せ替え等の準備が完了すれば、ユーザはその場所から牽引装置12a・12bの動作を開始させることができる。
このように、本参考形態における太陽電池パネル洗浄システム4では、牽引装置は、洗浄装置10を一方向に移動させる第1牽引装置12aと、洗浄装置10を一方向とは反対方向に移動させる第2牽引装置12bとからなっていると共に、1つ以上のロープ11a・11bは、第1牽引装置12aに引かれる第1ロープ11aと第2牽引装置12bに引かれる第2ロープ11bとからなっている。
これにより、第1牽引装置12aおよび第2牽引装置12bにて、洗浄装置10を両側にて交互に牽引させるので、1つの牽引装置22を移動させることなく、洗浄装置10を往復移動させることができる。したがって、太陽電池パネル101の洗浄における頻度を増加させることができる。
また、本参考形態における太陽電池アレイ洗浄方法は、複数の太陽電池アレイに対する洗浄方法である。複数の太陽電池パネル101を備えた太陽電池アレイ100a〜100cが複数、並列に設けられている。太陽電池パネル洗浄システム4は、太陽電池パネル101を洗浄する洗浄装置10と、洗浄装置10の互いに異なる箇所に接続されている第1ロープ11aおよび第2ロープ11bと、第1ロープ11aを引くことにより、太陽電池パネル101上にて洗浄装置10を一方向に移動させる第1牽引装置12aと、第2ロープ11bを引くことにより、太陽電池パネル101上にて洗浄装置10を一方向とは反対方向に移動させる第2牽引装置12bとを備え、第N番目太陽電池アレイ洗浄工程においては、第2牽引装置12bを第N+1番目の太陽電池アレイ100bの一方向とは反対側の端部側に置くと共に、第1牽引装置12aを第N番目の太陽電池アレイ100aの一方向の端部側に置いて、第1牽引装置12aにて洗浄装置10を第N番目の太陽電池アレイ100aの一方向とは反対側の端部から一方向の端部まで移動させて第N番目の太陽電池アレイ100aを洗浄し、第N+1番目太陽電池アレイ洗浄工程においては、第1牽引装置12aを第N+2番目の太陽電池アレイ100bの一方向の端部側に置くと共に、第2牽引装置12bを前記第N+1番目の太陽電池アレイ100bの一方向とは反対側の端部側に置いて、第2牽引装置12bにて洗浄装置10を第N+1番目の太陽電池アレイ100bの一方向の端部から一方向とは反対側の端部まで移動させて第N+1番目の太陽電池アレイ100bを洗浄し、第N番目太陽電池アレイ洗浄工程と第N+1番目太陽電池アレイ洗浄工程とを奇数のNの増加に伴って順次繰り返す。
これにより、複数の太陽電池アレイ100a〜100cが存在する場合においても、洗浄装置、第1牽引装置12aおよび第2牽引装置12bの太陽電池アレイ100a〜100c間の移設を、短距離化することができる。この結果、洗浄装置10、第1牽引装置12aおよび第2牽引装置12bの太陽電池アレイ100a〜100c間の移設を効率よくかつ負荷を小さくして、複数の太陽電池アレイ100a〜100cを洗浄することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る太陽電池パネル洗浄システム1〜4は、太陽電池パネル101を洗浄する洗浄装置10と、前記洗浄装置10に対して少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープ11a〜11cと、前記ロープ11a〜11cを引くことにより、前記太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置10を移動させる牽引装置12(第1牽引装置12a、第2牽引装置12b、牽引車22)とを備えている構成である。
従来では、太陽電池パネルを洗浄する場合には、太陽電池パネル上に載置された洗浄装置を一点支持されたロープを引っ張ることにより洗浄していた。このため、洗浄装置と太陽電池パネルとの接触面との間に異物または液体等が存在した場合には、洗浄装置に回転モーメントが発生し、洗浄装置の姿勢が不安定になり、走行が停止し、延いては清掃が不十分になるという問題を有していた。
これに対して、本発明によれば、洗浄装置は少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープを用いて牽引装置にて移動される。このため、洗浄装置と太陽電池パネルとの接触面との間に異物または液体等が存在した場合において、洗浄装置を二点支持のロープを用いて引っ張るので、回転モーメントの発生が抑制される。ここで、本発明では、移動の際の洗浄装置の姿勢を安定化するために、ロープを洗浄装置に二点支持しただけであるので、構成が簡単である。したがって、ロープで牽引して洗浄装置を移動させる場合に、簡単な構成にて洗浄装置の姿勢を安定して移動し得る太陽電池パネル洗浄システムを提供することができる。
本発明の態様2に係る太陽電池パネル洗浄システム1は、上記の態様1において、前記ロープ11a〜11cは、1つ以上のロープがY字状に分岐されて前記洗浄装置10に二点支持されている構成としてもよい。
これにより、Y字状にてロープが洗浄装置に二点支持されると共に、1つのロープを牽引装置にて牽引すればよい。この結果、ロープを洗浄装置に二点支持する場合であっても、1台の牽引装置があれば、牽引することができる。したがって、二点支持のために牽引装置が増加すること防止できる。
本発明の態様3に係る太陽電池パネル洗浄システム1は、上記の態様1において、前記ロープは、前記洗浄装置10の互いに異なる箇所に接続された複数のロープ11a・11bからなっている構成としてもよい。
これにより、洗浄装置への二点支持を容易に達成することができる。
本発明の態様4に係る太陽電池パネル洗浄システム1は、上記の態様1〜3のいずれかにおいて、前記牽引装置12は、前記太陽電池パネル101に対して位置が固定されている構成としてもよい。
これにより、複数の太陽電池パネルが連続して一体になっている場合において、例えば二点支持されたロープを有する洗浄装置を電池パネルに載置するだけで、ロープを牽引装置にて牽引することにより、洗浄装置を太陽電池パネル上で自動で移動させて容易に洗浄することができる。
本発明の態様5に係る太陽電池パネル洗浄システム2は、上記の態様1において、前記牽引装置12は、前記洗浄装置10に固定して設けられていると共に、前記1つ以上のロープ11aは、一端が前記洗浄装置10に接続され、滑車14を経由して、他端が前記牽引装置12によって引かれる構成としてもよい。
これにより、滑車を使用することにより、牽引装置を洗浄装置に取り付けて洗浄装置を移動させることができる。この結果、洗浄装置への二点支持を達成することができると共に、太陽電池パネルの端部側の構成が簡単になる。
本発明の態様6に係る太陽電池パネル洗浄システム3は、上記の態様1〜3のいずれかにおいて、前記牽引装置(牽引車22)は、前記太陽電池パネル101上を自走可能に設けられている構成としてもよい。
これにより、洗浄液を散水する洗浄装置に先行することにより液の無いところを安定走行する牽引車にて不安定な洗浄装置を牽引する。この結果、洗浄装置を二点支持したロープを牽引車にて安定走行することにより、結果的に洗浄装置を安定的に移動させることができる。
本発明の態様7に係る太陽電池パネル洗浄システム4は、太陽電池パネル101を洗浄する洗浄装置10と、前記洗浄装置10に対して接続されている第1ロープ11aおよび第2ロープ11bと、前記第1ロープ11aを引くことにより、前記太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置を第1方向に移動させる第1牽引装置12aと、前記第2ロープ11bを引くことにより、前記太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置10を前記第1方向とは反対の第2方向に移動させる第2牽引装置12bとを備える構成である。
これにより、第1牽引装置および第2牽引装置にて、洗浄装置を両側にて交互に牽引させるので、1つの牽引装置を移動させることなく、洗浄装置を往復移動させることができる。したがって、太陽電池パネルの洗浄の効率を向上させることができる。
本発明の態様8に係る太陽電池アレイ洗浄方法は、太陽電池パネル洗浄システム4を用いた、それぞれが複数の太陽電池パネル101を備えた複数の太陽電池アレイ100a〜100cの太陽電池アレイ洗浄方法であって、前記太陽電池パネル洗浄システム4は、前記太陽電池パネル101を洗浄する洗浄装置10と、前記洗浄装置10に対して接続されている第1ロープ11aおよび第2ロープ11bと、前記第1ロープ11aを引くことにより、前記太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置10を第1方向に移動させる第1牽引装置12aと、前記第2ロープ11bを引くことにより、前記太陽電池パネル101上にて前記洗浄装置10を前記第1方向とは反対の第2方向に移動させる第2牽引装置12bとを備え、第N番目太陽電池アレイ洗浄工程においては、前記第2牽引装置12bを第N+1番目の太陽電池アレイ100bの前記第2方向の端部側に置くと共に、前記第1牽引装置12aを前記第N番目の太陽電池アレイ100aの前記第1方向の端部側に置いて、前記第1牽引装置12aによって前記洗浄装置10を第N番目の太陽電池アレイ100a上を前記第1方向に移動させて第N番目の太陽電池アレイ100aを洗浄し、第N+1番目太陽電池アレイ洗浄工程においては、前記第1牽引装置12aを第N+2番目の太陽電池アレイ100cの前記第1方向の端部側に置くと共に、前記第2牽引装置12bを前記第N+1番目の太陽電池アレイ100bの第2方向の端部側に置いて、前記第2牽引装置12bにて前記洗浄装置10を第N+1番目の太陽電池アレイ100b上を前記第2方向に移動させて第N+1番目の太陽電池アレイ100bを洗浄し、前記第N番目太陽電池アレイ洗浄工程と第N+1番目太陽電池アレイ洗浄工程とを奇数のNの増加に伴って順次繰り返す方法である。
上記の発明によれば、並列に配置された複数の太陽電池アレイが存在する場合においても、洗浄装置、第1牽引装置および第2牽引装置の太陽電池アレイ間の移設を、短距離化することができる。この結果、洗浄装置、第1牽引装置および第2牽引装置の太陽電池アレイ間の移設を効率よくかつ負荷を小さくして、複数の太陽電池アレイを洗浄することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1・2・3・4 洗浄システム
10 洗浄装置
10a・10b ロープ接続部
11a・11b・11c ロープ
12・12a・12b 牽引装置
13 アーム
14 滑車
22 牽引車
100 太陽電池アレイ
100a〜100c 太陽電池アレイ
101 太陽電池パネル
102 架台
103 固定部材
104 フレーム

Claims (5)

  1. 太陽電池パネルを洗浄する洗浄装置と、
    前記洗浄装置に対して少なくとも二点支持にて接続された1つ以上のロープと、
    前記ロープを引くことにより、前記太陽電池パネル上にて前記洗浄装置を移動させる牽引装置とを備えていることを特徴とする太陽電池パネル洗浄システム。
  2. 前記ロープは、1つ以上のロープがY字状に分岐されて前記洗浄装置に二点支持されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネル洗浄システム。
  3. 前記ロープは、前記洗浄装置の互いに異なる箇所に接続された複数のロープからなっていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネル洗浄システム。
  4. 前記牽引装置は、前記洗浄装置に固定して設けられていると共に、
    前記1つ以上のロープは、一端が前記洗浄装置に接続され、滑車を経由して、他端が前記牽引装置によって引かれることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネル洗浄システム。
  5. 前記牽引装置は、前記太陽電池パネル上を自走可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池パネル洗浄システム。
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