JP2017153179A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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【課題】ラッチオフ機能が働く構成で負荷側の電流が低下した場合でも負荷に対して過電圧を与えないようにすることができるスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】制御部8の制御回路9により、MOSFET2を所定周期でオンオフ制御して、コイル4を通じてコンデンサ5に所定電圧Voutを生成する。制御回路9は、MOSFET2の入力電流Iinを電流検出抵抗3で検出して過電流検出回路10から過電流検出信号Saが入力されるとMOSFET2をオフさせる。ラッチオフ回路11は、過電流検出信号Saが5回入力されると、ラッチオフ信号SbによりMOSFET2の動作を停止させる。ラッチオフ後、負荷電流ILが大きく低下すると電流検出回路12がこれを検出し、シャント回路17を動作させて出力端子OUTを短絡させる。負荷が停止するなどで出力端子の電圧上昇を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
スイッチング素子をオンオフ制御することでコイルに通電して所定レベルの出力電圧を生成するようにしたスイッチング電源装置がある。この場合、スイッチング素子に流れる電流を抵抗等で検出してスイッチング素子の制御を行う構成では、スイッチング素子に流れる過電流検出もこの検出電流で判定する。しかし、スイッチング素子を所定タイミングでオンさせる構成のものでは、過電流の検出状態が継続すると、スイッチング素子に負担がかかる。このような状況が発生してもスイッチング素子の保護を行えるようにするために、過電流検出状態が継続するとスイッチング素子をオフ状態に保持するラッチオフ機能を設けたものがある。
ラッチオフ機能を用いる構成では、ラッチオフ後に負荷の過電流が継続してもスイッチング素子の保護を行うことができるので有効な構成であるが、ラッチオフ後に負荷も動作を停止するなどして負荷電流が急激になくなると、出力側の電圧がオーバーシュートを起こすことがあり、過電圧が発生することがあった。
これは、スイッチングによってコイルに蓄積されたエネルギーが出力段に設けられたコンデンサに供給されたときに、負荷の電流消費がなくなることで出力電圧が上昇することに起因している。ところで、近年の負荷として用いられるマイコン等のICにおいては、微細化技術の向上に伴って絶対最大定格が低くなっており、許容されるオーバーシュート量は厳しくなっている。このため、ラッチオフ後に出力電圧のオーバーシュートが発生する構成では、負荷に悪影響を与える場合が生ずるという不具合があった。
特開2015−104305号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、ラッチオフ機能が働く構成で負荷側の電流が低下した場合でも負荷に対して過電圧を与えないようにすることができるスイッチング電源装置を提供することにある。
請求項1に記載のスイッチング電源装置は、スイッチング素子をオンオフ制御してコイルへの通断電を行って所定レベルの出力電圧を出力端子に供給するスイッチング電源装置であって、所定タイミングで前記スイッチング素子をオンさせて前記出力電圧が所定レベルとなるように駆動制御するとともに、前記コイルに流れる電流を検出して過電流レベルを検出したときに前記スイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を行う制御回路と、前記スイッチング素子がオンしたときに過電流レベルが検出された回数をカウントし、カウント値が所定回数を超えると前記制御回路にラッチオフ信号を出力して前記スイッチング素子を停止状態に保持させるラッチオフ回路と、前記ラッチオフ回路が前記ラッチオフ信号を出力した後に、前記出力端子の電圧もしくは電流の過渡変動を検出する過渡変動検出回路と、前記過渡変動検出回路により前記過渡変動が検出されると前記出力端子をシャントさせるシャント回路とを備えている。
上記構成を採用することにより、制御回路は、所定タイミングでスイッチング素子をオンさせて出力電圧が所定レベルとなるように駆動制御しており、コイルに流れる電流が過電流レベルになるとスイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を行う。そして、ラッチオフ回路は、過電流レベルが検出された回数をカウントし、カウント値が所定回数を超えると、制御回路にラッチオフ信号を出力してスイッチング素子を停止状態に保持させる。このラッチオフ後に、過渡変動検出回路により出力端子の電圧もしくは電流の過渡変動が検出されると、シャント回路により出力端子をシャントさせる。これにより、出力端子が過電圧まで上昇するのを抑制することができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート 第2実施形態を示す電気的構成図 第3実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート 第4実施形態を示す電気的構成図 第5実施形態を示す電気的構成図 第6実施形態を示す電気的構成図 第7実施形態を示す電気的構成図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、非同期方式のスイッチング電源装置に適用した場合の例を図1および図2を参照して説明する。
スイッチング電源装置1の全体構成を示す図1において、スイッチング素子であるMOSFET2は、直流電圧Vinを供給する直流電源VDから電流検出抵抗3を介して給電される。MOSFET2の出力はコイル4を介してコンデンサ5に接続されている。コイル4にはMOSFET2のオフ時に電流を流すためのダイオード6が接続されている。コンデンサ5には、MOSFET2のオンオフ制御によりコイル4を通じて充電され、所定の出力電圧Voutとなるように制御されている。コイル4とコンデンサ5との間に電流検出抵抗7が接続されている。
制御部8は、上記構成のMOSFET2のスイッチング制御を行うための構成である。制御回路9は、コンデンサ5の端子電圧である出力電圧Voutを入力してこれが所定レベルになるようにMOSFET2のオンオフ制御を行うように構成されている。
過電流検出回路10は、電流検出抵抗3に流れる入力電流Iinを検出して過電流レベルILaに達しているときには過電流検出信号Saを制御回路9およびラッチオフ回路11に出力する。ラッチオフ回路11は、過電流検出信号Saが所定回数入力すると制御回路9にラッチオフ信号Sbを出力する。制御回路9は、過電流検出信号Saが入力されると、MOSFET2のオン動作制御をしている場合には直ちにゲート駆動信号Vgを停止してオフさせる。また、制御回路9は、ラッチオフ信号Sbが入力されると、MOSFET2をラッチオフすなわちオンオフ制御の動作を停止し、この状態を保持する。したがって、次の周期になってもMOSFET2はオフ状態のままとされる。
電流検出回路12は、過渡変動検出回路として機能するもので、出力端子OUTからの出力電流が急激に低下するのを検出して過渡変動信号Scを出力する。具体的には、差動アンプ13の両入力端子が電流検出抵抗7の両端子に接続され、出力端子OUTから流れる負荷電流ILのレベルを検出している。コンパレータ14は、差動アンプ13の出力信号と参照電源15の参照電圧V1とを比較し、負荷電流ILが参照電圧V1で設定される電流値ILbよりも低下するとハイレベルの過渡変動信号Scを出力する。
アンド回路16は、ハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられている状態で、過渡変動信号Scが入力されるとシャント信号Sdを出力する。シャント回路17は、出力端子OUTとグランドとの間を短絡あるいは低インピーダンス状態に制御するMOSFETを備えている。シャント回路17は、シャント信号SdがMOSFETのゲートに与えられると出力端子OUTを短絡させる。
次に、上記構成の作用について図2も参照して説明する。
スイッチング電源装置1は、通常の制御状態では、制御部8の制御回路9により、MOSFET2のゲートにゲート駆動信号Vgが与えられ、出力電圧Voutをモニタしながらコンデンサ5に所定電圧Voutとなるように制御される。例えば図2(a)、(e)に時刻t0、t1などの状態で示すように、出力電圧Voutが所定レベルに保持され、出力端子OUTから外部の負荷で消費される負荷電流ILが所定範囲にある状態である。
また、負荷電流ILが上昇していくと、図2(d)に示しているように、制御回路9は、これを補うようにMOSFET2のオン時間を長くして電流を多く供給するようにゲート信号Vgを印加して制御する。これにより、出力電圧Voutが低下することなく維持した状態に制御している。
負荷電流ILが徐々に増加して時刻t3付近で過電流レベルILaに達すると、MOSFET2がオンしたときに、入力電流Iinも大きくなる。これにより、電流検出抵抗3の端子間電圧が大きくなり、図2(b)に示すように、過電流検出回路10により過電流が検出され、過電流検出信号Saが出力される。制御回路9は、過電流検出回路10から過電流検出信号Saが入力されると、図2(d)に示しているように、MOSFET2のオン動作時間がまだ残っている場合でも、その時点でMOSFET2をオフ状態に切り替える。これによって、制御回路9は、過電流によりMOSFET2が故障するのを保護する。
制御回路9は、所定周期でMOSFET2をオン動作させ、その時点で上記のように過電流検出回路10から過電流検出信号Saが入力されるとMOSFET2をオフさせる動作を例えば時刻t3からt7まで繰り返し実施する。一方、ラッチオフ回路11は、過電流検出回路10から入力される過電流検出信号Saの検出回数をカウントしている。そしてラッチオフ回路11は、時刻t7で過電流検出信号Saの検出回数が所定回数例えば5回に達すると、図2(c)に示すように、出力を復帰させないラッチオフ機能を動作させるためのラッチオフ信号Sbを制御回路9に出力する。
制御回路9は、ラッチオフ回路11からラッチオフ信号Sbが入力されると、図2(d)に示すように、ラッチオフ動作としてMOSFET2の制御動作を停止し、オフ状態に保持する。これにより、過電流が流れる状態が継続するのを抑制することができる。
このようにしてラッチオフされた後に、時刻t8に近づくにつれて図2(e)に示すように、負荷電流の消費に伴い出力電圧Voutが徐々に低下すると、出力端子OUTに接続されている負荷が動作電圧を確保できなくなって動作を停止させることがある。この場合には、負荷電流ILが急激に低下するため、MOSFET2により通電したコイル4のエネルギーが消費されず、図2(e)に時刻t8a以降に点線で示すように、コンデンサ5の端子電圧が急激に上昇することがある。
この実施形態においては、ラッチオフ後の負荷電流ILの低下を電流検出抵抗7の端子間電圧により検出している。電流検出回路12は、図2(a)に示すように、時刻t8以降に負荷電流ILが参照電圧V1で規定される電流レベルILbよりも低下すると、コンパレータ14からハイレベルの検出信号Scを出力する。
アンド回路16は、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられた状態で電流検出回路12からハイレベルの過渡変動信号Scが与えられると、図2(f)に示すように、時刻8aで、ハイレベルのシャント信号Sdを出力する。これにより、シャント回路17を構成しているMOSFETがオンして出力端子OUTの電位をグランドに短絡させる。この結果、図2(e)に示すように、時刻t8a以降に出力端子OUTの電位は低下し、負荷電流ILの低下に伴って出力電圧Voutが上昇するのを抑制することができる。
上述の場合、コイル4に通電した時に発生するエネルギーは、コイル4のインダクタンスLと電流Iから求められる。また、このコイル4によるエネルギーがコンデンサ5に蓄えられると、端子電圧Vのオーバーシュート量はコンデンサ5のエネルギーの式から求めることができる。コイル4とコンデンサ5のエネルギーの式は次式(1)のようになる。この関係式(1)から、Vについて解くと式(2)のようにオーバーシュート量が得られる。
L×I/2=C×V/2 …(1)
V=√(L/C)×I …(2)
上記の結果から、例えばL=2uH、C=100uF、I=4Aである場合を想定すると、オーバーシュート量Vの値は、V=0.56Vと算出することができる。この実施形態においては、このようなオーバーシュート電圧の発生を抑制することができる。
なお、負荷に対して上記のようなオーバーシュート電圧Vが発生することは、近年許容されない状況になってきている。すなわち、スイッチング電源装置の負荷として接続されるECUなどにおいては、制御処理能力の向上が要求されており、負荷電流は増大する傾向である。一方、ECUは、小型化の要求も強いため、容量値が小さくなる傾向がある。この結果、負荷としてのECUにとっては、電流および容量のいずれもオーバーシュート量が増加する要因となっている。加えて、電源供給先であるマイコン等のICは微細化の流れを受け、絶対最大定格が低くなってきており、許容されるオーバーシュート量は厳しくなってきている。
この実施形態では、過渡変動検出回路として電流検出回路12を設けることで、上記したような状況に対応して、ラッチオフ後に負荷が動作停止することに起因したオーバーシュートの発生を抑制することができ、負荷として接続される小型化されたECUなどにおいても保護を確実に行うことができる。
(第2実施形態)
図3は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、スイッチング電源装置1aとして、入力電流Iinを検出する電流検出抵抗3を無くした構成としている。制御部8aは、電流検出回路12の差動アンプ13から負荷電流ILの検出信号を過電流検出回路10に入力する構成である。
つまり、入力電流Iinの検出により過電流を検出していたのに対して、この実施形態では電流検出抵抗7の端子電圧を検出する電流検出回路12の検出出力を利用して過電流を検出する構成としている。この場合、電流検出抵抗7は、コイル4とコンデンサ5との共通接続点に介在させている。
したがって、このような第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図4および図5は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、電流検出回路12に代えて過渡変動検出回路としての電圧検出回路23を設けている。電圧検出回路23は、出力端子OUTの電圧Voutを入力して過渡変動が発生することを検出する。
出力端子OUTの電圧Voutは、制御回路9においても検出しているが、電圧検出回路23は、過渡変動の有無を検出するように設けられている。電圧検出回路23は、コンパレータ24および参照電圧Vaを出力する参照電源25から構成される。参照電圧Vaは、出力電圧Voutが上昇して過電圧レベルに達したかどうかを判定する電圧である。
次に、上記構成の作用について、図5も参照して説明する。
第1実施形態と同様に、過電流検出回路10が、時刻t7で5回目の過電流検出信号Saを検出すると、図5(c)に示すように、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが出力される。制御回路9は、図5(d)に示すように、これに応じてMOSFET2の動作を停止してラッチオフする。この状態では、MOSFET2をオンする周期が経過した時刻t8になってもMOSFET2はオフ状態に保持される。しかし、ラッチオフ後に、時刻t8以降において、前述したように出力端子OUTに接続される負荷が動作を停止すると、図5(e)に示すように、コイル4のエネルギーがコンデンサに放出されて出力端子OUTの電圧Voutが上昇していく。
このとき、出力端子OUTの電圧Voutが上昇すると、電圧検出回路23は、時刻t8bで出力電圧Voutが過電圧レベルを検出するための参照電圧Vaを超えると、コンパレータ24がハイレベルの過渡変動信号Scを出力する。
アンド回路16は、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられた状態で電圧検出回路23からハイレベルの過渡変動信号Scが与えられると、図5(f)に示すように、ハイレベルのシャント信号Sdを出力する。これにより、シャント回路17を構成しているMOSFETがオンして出力端子OUTの電位をグランドに短絡させる。これにより、出力端子OUTの電位が上昇するのを抑制することができる。
したがって、このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図6は第実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、スイッチング電源装置31は、制御部32において、第1実施形態の構成にタイマ回路33を設けている。第1実施形態では、ラッチオフ後に負荷電流ILの過渡変動が生じたときにシャント回路17を動作させている。この実施形態では、出力端子OUTの電圧Voutが正常レベルに戻った場合には、ラッチオフを解除することで再起動することができるようにしたものである。
タイマ回路33は、第1解除回路として機能するもので、タイマ34およびアンド回路35を備えている。アンド回路35は、一方の入力端子にアンド回路16の出力端子が接続され、反転信号が入力される他方の入力端子にタイマ回路34の出力端子が接続される。タイマ34は、アンド回路16の出力端子に接続され、ハイレベルのシャント信号Sdが入力されると、所定のタイマ時間が経過した時点で出力をローレベルからハイレベルに反転させる。
次に、上記構成の作用について説明する。第1実施形態と同様に、過電流検出回路10が、5回目の過電流検出信号Saを検出すると、ラッチオフ回路11からラッチオフ信号Sbが出力される。制御回路9は、これに応じてMOSFET2を停止すなわちラッチオフする。そして、ラッチオフ後に、出力端子OUTに接続される負荷が動作を停止して負荷電流ILが所定以上低下すると、電流検出回路23によりこれが検知されてハイレベルの過渡変動信号Scが出力される。前述同様に、アンド回路16は、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられた状態で電圧検出回路23からハイレベルの過渡変動信号Scが与えられることで、ハイレベルのシャント信号Sdを出力する。
このとき、タイマ回路33においては、シャント信号Sdがタイマ34およびアンド回路35に入力される。タイマ34は、ローレベルの信号を出力する状態から所定のタイマ時間が経過するとハイレベルの信号を出力する。この結果、タイマ回路33は、アンド回路16からシャント信号Sdが入力された時点からタイマ時間が経過するまでの間ハイレベルの信号をシャント回路17に与えるようになる。シャント回路17は、タイマ時間が経過するまでMOSFETがオン状態となって出力端子OUTの電圧上昇を抑制し、タイマ時間経過後は、MOSFETがオフ状態となる。
このような第4実施形態によれば、タイマ回路33により、シャント回路17の動作をタイマ時間後に解除することができるので、出力端子OUTの電圧Voutが正常レベルに戻った場合には、制御回路9は、ラッチオフを解除することで再起動することができるようになる。
(第5実施形態)
図7は第実施形態を示すもので、以下、第4実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、スイッチング電源装置41は、制御部42において、第4実施形態で設けたタイマ回路33の構成を第3実施形態の図4の構成に適用している。タイマ回路33は、アンド回路16とシャント回路17との間に設けられている。
次に、上記構成の作用について説明する。第3実施形態と同様に、制御回路9によるMOSFET2のラッチオフ後に、電圧検出回路23が出力端子OUTの出力電圧Voutが過電圧レベルを検出すると、ハイレベルの過渡変動信号Scを出力する。
アンド回路16は、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられた状態で電圧検出回路23からハイレベルの過渡変動信号Scが与えられることで、ハイレベルのシャント信号Sdを出力する。
このとき、タイマ回路33においては、シャント信号Sdがタイマ34およびアンド回路35に入力される。この結果、タイマ回路33は、アンド回路16からシャント信号Sdが入力された時点からタイマ時間が経過するまでの間ハイレベルの信号をシャント回路17に与える。シャント回路17は、タイマ時間が経過するまでMOSFETがオン状態となって出力端子OUTの電圧上昇を抑制し、タイマ時間経過後は、MOSFETがオフ状態となる。
したがって、このような第5実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
図8は第実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、スイッチング電源装置51は、制御部52において、第1実施形態の構成に電圧検出回路53を設けている。第1実施形態では、ラッチオフ後に負荷電流ILの過渡変動が生じたときにシャント回路17を動作させている。この実施形態では、出力端子OUTの電圧Voutが正常レベルに戻った場合には、ラッチオフを解除することで再起動することができるようにしたものである。
電圧検出回路53は、第2解除回路として機能するもので、コンパレータ54、参照電圧Vbを出力する参照電源55およびアンド回路56を備えている。コンパレータ54は、非反転入力端子が出力端子OUTに接続され、反転入力端子が参照電源55に接続されている。コンパレータ54は出力端子OUTの電圧Voutが参照電圧Vb以下になるとローレベルの検出信号Sfを出力する。アンド回路56は、アンド回路16の出力端子およびコンパレータ54の出力端子が接続され、シャント回路17のMOSFETのゲートに出力端子が接続される。
次に、上記構成の作用について説明する。第1実施形態と同様に、制御回路9によりラッチオフ動作が行われ、ラッチオフ後に、出力端子OUTに接続される負荷が動作を停止して負荷電流ILが所定以上低下すると、電流検出回路23によりこれが検知されてハイレベルの過渡変動信号Scが出力される。前述同様に、アンド回路16は、ラッチオフ回路11からハイレベルのラッチオフ信号Sbが与えられた状態で電圧検出回路23からハイレベルの過渡変動信号Scが与えられることで、ハイレベルのシャント信号Sdを出力する。
このとき、電圧検出回路53においては、出力端子OUTの電圧Voutが所定レベルにある場合には基準電圧Vbよりも大きいことから、コンパレータ54の出力はハイレベルとなっている。この結果、アンド回路56はアンド回路16からシャント信号Sdが入力されると、シャント回路17にハイレベルの信号を出力して出力端子OUTをグランドに短絡させる。
これにより、出力端子OUTの電圧Voutが上昇して過電圧になるのを抑制することができる。そして、電圧検出回路53は、出力端子OUTの電圧Voutが参照電圧Vb以下になると、コンパレータ54からローレベルの検出信号Sfが出力され、これによってシャント回路17の動作を停止させるようになる。
このような第6実施形態によれば、電圧検出回路53により、出力端子OUTの電圧が所定レベルVbまで下がるとシャント回路17の動作を解除することができるので、制御回路9は、ラッチオフを解除することで再起動することができるようになる。
(第7実施形態)
図9は第実施形態を示すもので、以下、第6実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、この実施形態では、スイッチング電源装置61は、制御部62において、第5実施形態で設けた電圧検出回路53の構成を第3実施形態の図4の構成に適用している。電圧検出回路53は、アンド回路16とシャント回路17との間に設けられている。
上記構成においても、制御回路9によりラッチオフ動作が行われ、ラッチオフ後に、電圧検出回路23が出力端子OUTの出力電圧Voutが過電圧レベルを検出すると、ハイレベルの過渡変動信号Scを出力する。アンド回路56はアンド回路16からシャント信号Sdが入力されると、シャント回路17にハイレベルの信号を出力して出力端子OUTをグランドに短絡させる。
これにより、出力端子OUTの電圧Voutが上昇して過電圧になるのを抑制することができる。電圧検出回路53は、出力端子OUTの電圧Voutが参照電圧Vb以下になると、コンパレータ54からローレベルの検出信号Sfが出力され、これによってシャント回路17の動作を停止させるようになる。
したがって、このような第7実施形態によっても、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上述した各実施形態では、スイッチング素子とダイオードを組み合わせた非同期方式のスイッチング電源装置に適用した場合を示しているが、これに限らず同期方式のスイッチング電源装置にも適用することができる。例えば、図1の構成において、ダイオード6に代えてMOSFETなどのスイッチング素子を用いた構成とし、制御回路により2つのMOSFETを駆動制御する構成を採用することができる。
スイッチング素子は、MOSFET2以外に、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)あるいはバイポーラトランジスタなどを用いることができる。
第4実施形態、第6実施形態の構成においても、第2実施形態の構成を適用することができる。
シャント回路17は、MOSFETをオンさせてシャントさせる構成に限らず、MOSFETをアナログ的に動作させることでグランド側に流す電流を制御することもできる。また、MOSFET以外に、シャント抵抗とスイッチとを直列に接続した回路により構成することもできる。
第1解除回路は、タイマ回路33以外に、ハイレベルの信号に切り替わるトリガ信号が入力すると一定時間だけハイレベルの信号を出力するワンショットトリガ回路などを設けることもできる。
図面中、1、1a、21、31、41、51、61はスイッチング電源装置、2はMOSFET(スイッチング素子)、3、7は電流検出抵抗、4はコイル、5はコンデンサ、8、8a、22、32、42、52、62は制御部、9は制御回路、10は過電流検出回路、11はラッチオフ回路、12は電流検出回路(過渡変動検出回路)、17はシャント回路、23は電圧検出回路(過渡変動検出回路)、33はタイマ回路(第1解除回路)、53は電圧検出回路(第2解除回路)である。

Claims (5)

  1. スイッチング素子(2)をオンオフ制御してコイルへ(4)の通断電を行って所定レベルの出力電圧を出力端子に供給するスイッチング電源装置であって、
    所定タイミングで前記スイッチング素子をオンさせて前記出力電圧が所定レベルとなるように駆動制御するとともに、前記コイルに流れる電流を検出して過電流レベルを検出したときに前記スイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を行う制御回路(9、10)と、
    前記スイッチング素子がオンしたときに過電流レベルが検出された回数をカウントし、カウント値が所定回数を超えると前記制御回路にラッチオフ信号を出力して前記スイッチング素子を停止状態に保持させるラッチオフ回路(11)と、
    前記ラッチオフ回路が前記ラッチオフ信号を出力した後に、前記出力端子の電圧もしくは電流の過渡変動を検出する過渡変動検出回路(12、23)と、
    前記過渡変動検出回路により前記過渡変動が検出されると前記出力端子をシャントさせるシャント回路(17)と
    を備えたスイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記過渡変動検出回路(12)は、前記出力端子の電流の過渡変動検出として、前記コイルに流れる電流の過渡変動を検出するように構成されたスイッチング電源装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記過渡変動検出回路(23)は、前記出力端子の過電圧を検出するように構成されたスイッチング電源装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のスイッチング電源装置において、
    前記シャント回路が前記過渡変動の検出で動作した後、所定時間後に動作を解除する第1解除回路(33)を設けたスイッチング電源装置。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載のスイッチング電源装置において、
    前記シャント回路が前記過渡変動の検出で動作した後、出力電圧が所定レベル以下に低下したときに動作を解除する第2解除回路(53)を設けたスイッチング電源装置。
JP2016030936A 2016-02-22 2016-02-22 スイッチング電源装置 Active JP6519498B2 (ja)

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