JP2017151418A - ヘッドアップディスプレイ装置および画像表示装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置および画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形状に歪みを生じさせることなく、虚像表示に重なる外光の正反射を抑えて、虚像の視認性を向上させたヘッドアップディスプレイ装置およびこのヘッドアップディスプレイ装置に用いられる画像表示装置を提供する。【解決手段】 ヘッドアップディスプレイ装置10に搭載される画像表示装置15について、表示光を出射する画像表示素子35と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材21と、画像表示素子35と拡散部材21との間に配され、画像表示素子35から出射された表示光を偏向する光偏向手段22とを備え、画像表示素子35の画像表示面と拡散部材21の出射面が平行で、かつ光偏向手段22により偏向された後の表示光の光軸に対して拡散部材21の出射面の法線Nが傾いた状態に、画像表示素子35、拡散部材21、および光偏向手段22が配されたものとする。【選択図】図2

Description

本発明は、観察者と対向する画像反射面において画像の表示光を観察者側に反射させ、観察者に対して画像反射面越しに画像を虚像として表示するヘッドアップディスプレイ装置およびこのヘッドアップディスプレイ装置に用いられる画像表示装置に関するものである。
従来より、自動車等の運転者に対して方向指示、注意喚起、および/または走行速度等の情報を表示する装置として、ヘッドアップディスプレイ装置が知られている。ヘッドアップディスプレイ装置は、表示する画像の虚像をフロントウィンドウまたはコンバイナ等の画像反射面に映し出して、運転者が視界から目をそらすことなく自動車等の運転に必要な情報を認識することができるようにするためのものである。このようなヘッドアップディスプレイ装置として、特許文献1および2が提案されている。
特開2009−115908号公報 特開2014−149405号公報
特許文献1で記載されているヘッドアップディスプレイ装置では、装置外から入射した太陽光および/または車内照明等の外光が、装置内で反射して虚像を表示している画像反射面に照射されてしまうと、虚像の表示と外光の照射が重なって虚像のコントラストが低下し、虚像が視認しにくくなってしまうという問題がある。
この現象についてより具体的に説明すると、装置内から画像反射面への表示光の光路と正反対の方向から入射する外光が、装置内の画像表示素子の表示面、もしくは表示光の光路中に一旦画像を投影するためのディフューザー等の拡散部材を挿入している場合にはこの拡散部材の出射面で正反射して、装置外へ出射する外光の光路と表示光の光路が重なってしまうと、画像反射面の虚像表示位置に外光が重なって照射されてしまうため、虚像のコントラストが低下して虚像が視認しにくくなってしまう。
このような問題を解消するため、特許文献2では、表示光の光路中において一旦画像を投影するための拡散部材の法線を表示光の光軸に対して一定角度に傾けて配置し、表示光の光軸に沿って拡散部材の出射面に到達する外光を、表示光の光軸に沿った方向とは異なる方向に反射するようにして、装置内で反射した外光が虚像と重なって照射されないようにしている。
しかしながら、特許文献2の装置の様に、画像表示素子から出射された表示光の光軸に対して拡散部材の法線を傾けてしまうと、拡散部材に投影される画像形状に台形歪みが生じてしまうという問題がある。
このような台形歪みは画像処理によって補正することができるが、画像処理によって台形歪みを補正した場合には、虚像を表示するための画像を画像表示素子上でドット・バイ・ドット表示することができなくなったりするため、虚像の表示に際して解像度の低下や鮮鋭度の低下を引き起こしてしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、画像形状に歪みを生じさせることなく、虚像表示に重なる外光の正反射を抑えて、虚像の視認性を向上させたヘッドアップディスプレイ装置およびこのヘッドアップディスプレイ装置に用いられる画像表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、観察者と対向する画像反射面において画像の表示光を観察者側に反射させ、観察者に対して画像反射面越しに画像を虚像として表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、表示光を出射する画像表示素子と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材と、画像表示素子と拡散部材との間に配され、画像表示素子から出射された表示光を偏向する光偏向手段とを備え、画像表示素子の画像表示面と拡散部材の出射面が平行で、かつ光偏向手段により偏向された後の表示光の光軸に対して拡散部材の出射面の法線が傾いた状態に、画像表示素子、拡散部材、および光偏向手段が配されていることを特徴とするものである。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置においては、光偏向手段として、画像表示素子と拡散部材との間に、画像表示素子から出射された表示光を偏向して拡散部材に投写する投写光学系を備え、さらに、画像表示素子の表示可能領域の中心位置と拡散部材の表示可能領域の中心位置が、投写光学系の光軸を挟んで互いに反対側に配置された状態に、画像表示素子、拡散部材、および投写光学系が配されているものとしてもよい。
また、光偏向手段として、画像表示素子と拡散部材との間に、画像表示素子から出射された表示光を偏向して拡散部材に投写する投写光学系を備え、投写光学系が、中間像を形成し、中間像を挟んで画像表示素子側の前群と拡散部材側の後群とで光軸が異なるものであり、さらに、画像表示素子の表示可能領域の中心位置と拡散部材の表示可能領域の中心位置が、後群の光軸を挟んで互いに反対側に配置された状態に、画像表示素子、拡散部材、および投写光学系が配されているものとしてもよい。
ここで、「拡散部材の表示可能領域の中心位置」とは、画像表示素子において全白画像を表示した際に、拡散部材上に投影された全白画像領域の中心位置であって、画像表示素子の表示可能領域の中心位置が拡散部材の受光面において投影される位置を意味する。
また、「画像表示素子の表示可能領域の中心位置と拡散部材の表示可能領域の中心位置が、投写光学系(全体または後群)の光軸を挟んで互いに反対側に配置された状態」とは、投写光学系(全体または後群)の光軸の軸方向を基準とした線対称方向に上記2点が配置された状態を意味し、各点から光軸への垂線が交わる位置および/または各点から光軸までの距離については、上記2点で同じである必要はない。なお、画像表示素子と拡散部材との間の表示光の光路中に、ミラーやプリズムのような反射部材が挿入されている場合には、反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときに、上記の状態となることを意味する。
また、光偏向手段は、受光面側で受光した表示光を偏向させて出射面側から出射するフレネルレンズとしてもよい。
本発明の画像表示装置は、ヘッドアップディスプレイ装置に組み込まれる画像表示装置であって、表示光を出射する画像表示素子と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材と、画像表示素子と拡散部材との間に配され、画像表示素子から出射された表示光を偏向する光偏向手段とを備え、画像表示素子の画像表示面と拡散部材の出射面が平行で、かつ光偏向手段により偏向された後の表示光の光軸に対して拡散部材の出射面の法線が傾いた状態に、画像表示素子、拡散部材、および光偏向手段が配されていることを特徴とするものである。
なお、上記のヘッドアップディスプレイ装置および画像表示装置において、「画像表示素子の画像表示面と拡散部材の出射面が平行で、かつ光偏向手段により偏向された後の表示光の光軸に対して拡散部材の出射面の法線が傾いた状態」とは、画像表示素子と拡散部材との間の表示光の光路中に、ミラーやプリズムのような反射部材が挿入されている場合には、反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときに、上記の状態となることを意味する。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置および画像表示装置は、表示光を出射する画像表示素子と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材と、画像表示素子と拡散部材との間に配され、画像表示素子から出射された表示光を偏向する光偏向手段とを備え、画像表示素子の画像表示面と拡散部材の出射面が平行で、かつ光偏向手段により偏向された後の表示光の光軸に対して拡散部材の出射面の法線が傾いた状態に、画像表示素子、拡散部材、および光偏向手段を配しているため、画像形状に歪みを生じさせることなく、虚像表示に重なる外光の正反射を抑えて、虚像の視認性を向上させたヘッドアップディスプレイ装置およびこのヘッドアップディスプレイ装置に用いられる画像表示装置とすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の運転席の模式図 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置のプロジェクションユニットの概略構成図 本発明の第2の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図 図4に示すヘッドアップディスプレイ装置の画像表示装置を他方向から見たときの概略構成図 本発明の第3の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図 図6に示すヘッドアップディスプレイ装置のプロジェクションユニットの概略構成図 本発明のその他の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の運転席の模式図、図2はこのヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10は、自動車11のダッシュボード12内に配置され、装置内から出射した走行速度等の情報を示す画像をフロントウィンドウ(画像反射面)13で反射させ、運転者(観察者)14のフロントウィンドウ13越し前方に虚像Vとして拡大表示するものである。
図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10は、虚像Vを表示するための画像表示装置15と、凹面ミラー16と、平面ミラー17とを有し、画像表示装置15から出射された表示光が、凹面ミラー16、平面ミラー17、凹面ミラー16の順に反射し、
画像表示装置15と平面ミラー17の間を通ってフロントウィンドウ13に到達するように構成されている。
画像表示装置15は、表示光を出射する画像表示素子としてのDMD(Digital Micromirror Device)素子35を備えたプロジェクションユニット20と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射するディフューザー(拡散部材)21と、DMD素子35とディフューザー21との間に配され、DMD素子35から出射された表示光を偏向する投写光学系(光偏向手段)22とを備え、DMD素子35の画像表示面とディフューザー21の出射面が平行で、かつ投写光学系22により偏向された後の表示光の光軸に対してディフューザー21の出射面の法線Nが傾いた状態に、DMD素子35、ディフューザー21、および投写光学系22が配されたものである。
ここで、「DMD素子35の画像表示面とディフューザー21の出射面が平行で、かつ投写光学系22により偏向された後の表示光の光軸に対してディフューザー21の出射面の法線Nが傾いた状態」とは、DMD素子35とディフューザー21との間の表示光の光路中に、ミラーやプリズムのような反射部材が挿入されている場合には、反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときに、上記の状態となることを意味する。
本実施形態では、DMD素子35は後述のプロジェクションユニット20内に組み込まれており、プロジェクションユニット20内の反射部材によってDMD素子35から出射された表示光の光路が折り曲げられるように構成されているが、構成を分かり易く示すために、図2では反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときのDMD素子35の位置を示している。
ディフューザー21を介さずに虚像Vを投影した場合、虚像Vの鮮鋭度は高くなるものの虚像が明確に確認できる瞳位置の範囲が極めて狭い範囲に限られるため、フロントウィンドウ13に対して運転者14の頭が動いてしまうと視認性が低下するおそれがあるが、上記の通りディフューザー21等の拡散部材を介して虚像Vを投影することにより、虚像Vが明確に確認できる瞳位置の範囲を拡大することができる。
図3に示すように、プロジェクションユニット20は、赤色(R)LED光源30と、緑色(G)LED光源31と、青色(B)LED光源32と、これらの光源から出射された光を合成するダイクロイックプリズム33と、DMD素子35と、ダイクロイックプリズム33から出射されたRGB光をDMD素子35へ導くとともに、DMD素子35で反射した表示光を投写光学系22へ導くTIR(Total Internal Reflection)プリズム34とから構成されている。
投写光学系22は、DMD素子35から出射された表示光を偏向してディフューザー21に投写するものである。DMD素子35から出射された直後の表示光の光軸(光偏向手段により偏向させられる前の光軸)に対して投写光学系(光偏向手段)22の光軸Zが平行となるように配置することで、上記表示光をディフューザー(拡散部材)21に投写した際の画像形状の歪みを最小化することができるため、DMD素子35から出射された直後の表示光の光軸と投写光学系22の光軸Zが平行で、かつDMD素子35の表示可能領域の中心位置Oとディフューザー21の表示可能領域の中心位置Pが、投写光学系22の光軸Zを挟んで互いに反対側に配置されている。このような配置とすることで、DMD素子35から出射された表示光を、投写光学系22によってDMD素子35側から光軸Zを挟んでディフューザー21側に偏向させることができる。また、DMD素子35から出射された表示光をディフューザー21に投写した際に、画像形状に歪みを生じさせないようにすることができる。
なお、図2に示す投写光学系22は概略構成図であって、実際のレンズや絞りの位置、形状、および枚数を示したものではない。この投写光学系22の構成については、DMD素子35から出射された表示光を偏向してディフューザー21に投写可能なものであればどのような構成としてもよい。
上記のように構成されたヘッドアップディスプレイ装置10においては、DMD素子35から出射され投写光学系22により偏向された後の表示光の光軸に対してディフューザー21の出射面の法線Nが図2中においてγで示す角度に傾いた状態とし、表示光の光軸に沿ってディフューザー21の出射面に到達する外光が、表示光の光軸に沿った方向とは異なる方向に反射するようにしているため、装置内で反射した外光が虚像と重なって照射されないようにすることができる。さらに、DMD素子35の画像表示面とディフューザー21の出射面が平行な状態としているため、ディフューザー21に一旦投影される画像の形状に歪みを生じさせないようにすることができる。そのため、虚像の表示に際して、画像処理による画像形状の補正に起因する解像度の低下や鮮鋭度の低下の問題を発生させないようにすることができる。
次いで、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図4は本発明の第2の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図(Y−Z平面図)、図5は図4に示すヘッドアップディスプレイ装置の画像表示装置を他方向から見たときの概略構成図(X−Z平面図)である。
第2の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10は、上記第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10と比較して、画像表示装置15内の構成のみを変更したものであり、ここでは第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10から変更がない部分についての説明は省略する。
図4に示すように、第2の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10における画像表示装置15は、表示光を出射するDMD素子35を備えたプロジェクションユニット20と、受光面側で受光した表示光を拡散光として出射面側から出射するディフューザー21と、DMD素子35とディフューザー21との間に配され、DMD素子35から出射された表示光を偏向する光偏向手段23とを備え、DMD素子35の画像表示面とディフューザー21の出射面が平行で、かつ光偏向手段23により偏向された後の表示光の光軸に対してディフューザー21の出射面の法線Nが傾いた状態に、DMD素子35、ディフューザー21、および光偏向手段23が配されたものである。
なお、後述の通り、本実施形態では、DMD素子35とディフューザー21との間の表示光の光路中に反射部材(平面ミラー)を挿入しているが、「DMD素子35の画像表示面とディフューザー21の出射面が平行で、かつ光偏向手段23により偏向された後の表示光の光軸に対してディフューザー21の出射面の法線Nが傾いた状態」とは、DMD素子35とディフューザー21との間の表示光の光路中に、ミラーやプリズムのような反射部材が挿入されている場合には、反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときに、上記の状態となることを意味する。
本実施形態では、DMD素子35はプロジェクションユニット20内に組み込まれており、プロジェクションユニット20内の反射部材によってDMD素子35から出射された表示光の光路が折り曲げられるように構成されているが、構成を分かり易く示すために、図4および図5ではプロジェクションユニット20内の反射部材による光路の折り曲げは考慮せず、反射部材により折り曲げられた光路を折り曲げることなく直線状に展開したときのDMD素子35の位置を示している。
図4および図5に示すように、光偏向手段23は、プロジェクションユニット20側から順に、平面ミラー23a、投写光学系23b、平面ミラー23c、および平面ミラー23dで構成されている。
このように、投写光学系23bと3枚の平面ミラー23a、23c、および23dを組み合わせることで、プロジェクションユニット20の配置自由度を向上させることができる。さらに、投写光学系23bの光軸Zを基準に凹面ミラー16寄りにプロジェクションユニット20を配置することで、ヘッドアップディスプレイ装置10全体の小型化に寄与する。
なお、投写光学系と組み合わせる平面ミラーの枚数は3枚に限定されるものではなく、1枚もしくは複数枚の平面ミラーを組み合わせてもよい。また、プロジェクションユニット20の配置位置についても上記に限定されるものではない。
このような構成としても、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次いで、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図6は本発明の第3の実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図、図7は図6に示すヘッドアップディスプレイ装置のプロジェクションユニットの概略構成図である。
第3の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10は、上記第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10と比較して、プロジェクションユニットおよび投写光学系の構成のみを変更したものであり、ここでは第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10から変更がない部分についての説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の投写光学系は、中間像Xを形成し、中間像Xを挟んでDMD素子(画像表示素子)35側の前群36とディフューザー(拡散部材)21側の後群22aの2つの群に分かれ、前群36と後群22aの光軸が異なるように構成されている。また、DMD素子35の表示可能領域の中心位置Oとディフューザー21の表示可能領域の中心位置Pが、投写光学系の後群22aの光軸Zを挟んで互いに反対側に配置されている。
また、図7に示すように、本実施形態のプロジェクションユニット20aは、図3に示す上記第1の実施形態のプロジェクションユニット20と比較して、TIRプリズム34の前方に投写光学系の前群36が配置されている点が異なる。
なお、図6および図7に示す投写光学系の前群36および後群22aは概略構成図であって、実際のレンズや絞りや中間像の位置、形状、および枚数を示したものではない。これらの構成については、投写光学系内において中間像を形成し、かつDMD素子35から出射された表示光を偏向してディフューザー21に投写可能なものであればどのような構成としてもよい。
このような構成としても、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができ、さらに下記の通り、本実施形態特有の効果を奏する。
DMD素子(画像表示素子)35とディフューザー(拡散部材)21の間の投写光学系の一部のレンズのみを偏心(光軸ズレまたはレンズ倒れ)させて光を出射すると、通常はディフューザー21における投写像が非対称に歪曲され、像面湾曲等の収差への影響が大きくなるため、投写像の歪みが小さいことが望まれる投写光学系には好ましくない。また、このような問題を回避するため、投写光学系において回転非対称レンズや自由曲面レンズを使用すると、コストが増加するため好ましくない。
本実施形態のように、DMD素子(画像表示素子)35とディフューザー(拡散部材)21の間の投写光学系について、DMD素子35を含むプロジェクションユニット20a内に配置される前群36とその後段の後群22aの2つの群に分け、両者の光軸をずらして配置する場合、前群36と後群22aとの間に中間像Xを形成するように構成することで、DMD素子35のみを投写光学系の光軸に対して偏心させる場合と同様に、投写像を対称にでき、収差に与える影響を十分に少なくできる。
また、投写光学系内に中間像Xを形成することで、中間像Xを形成しない場合と比較して、同じ広角の場合でも中間像X以降の後群22aのレンズ径を小さくできる。ヘッドアップディスプレイ装置では、虚像の表示サイズの拡大が望まれており、それに伴ってDMD素子(画像表示素子)35の前面に配置される投写光学系についても広角であることが要求されている。そのため、投写光学系を2つの群に分ける場合には、本実施の形態のように投写光学系内に中間像Xを形成するようにし、中間像Xを挟んで前群36と後群22aの2つの群に分けることで、所望の広角性能を維持したまま投写光学系を小型化できるため、装置全体の小型化に寄与する。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、画像表示素子は、上記のようなプロジェクションユニットに組み込むものではなく、図8に示すように、有機EL(Electro Luminescence)パネルまたは直視型LCD(Liquid Crystal Display)パネルのような画像表示素子24を用いて直接表示光を出射するようにしてもよい。
また、光偏向手段としては、上記のような投写光学系の代わりに、図8に示すように、フレネルレンズ25を用いてもよい。なお、光偏向手段としてフレネルレンズ25を用いる場合には、画像表示素子24の画像表示面に対してフレネルレンズ25のレンズ面が平行な状態に配置することで、画像表示素子24から出射された表示光をディフューザー21に投写した際の画像形状の歪みを最小化することができる。
10 ヘッドアップディスプレイ装置
11 自動車
12 ダッシュボード
13 フロントウィンドウ
14 運転者
15 画像表示装置
20、20a プロジェクションユニット
21 ディフューザー
22 投写光学系
22a 後群
23 光偏向手段
23a 平面ミラー
23b 投写光学系
23c 平面ミラー
23d 平面ミラー
24 画像表示素子
25 フレネルレンズ
30 赤色(R)LED光源
31 緑色(G)LED光源
32 青色(B)LED光源
33 ダイクロイックプリズム
34 TIRプリズム
35 DMD素子
36 前群
N 法線
O DMD素子の表示可能領域の中心位置
P ディフューザーの表示可能領域の中心位置
V 虚像
X 中間像
Z 光軸

Claims (5)

  1. 観察者と対向する画像反射面において画像の表示光を前記観察者側に反射させ、前記観察者に対して前記画像反射面越しに前記画像を虚像として表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記表示光を出射する画像表示素子と、
    受光面側で受光した前記表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材と、
    前記画像表示素子と前記拡散部材との間に配され、前記画像表示素子から出射された前記表示光を偏向する光偏向手段とを備え、
    前記画像表示素子の画像表示面と前記拡散部材の前記出射面が平行で、かつ前記光偏向手段により偏向された後の前記表示光の光軸に対して前記拡散部材の前記出射面の法線が傾いた状態に、前記画像表示素子、前記拡散部材、および前記光偏向手段が配されている
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記光偏向手段として、前記画像表示素子と前記拡散部材との間に、前記画像表示素子から出射された前記表示光を偏向して前記拡散部材に投写する投写光学系を備え、
    さらに、前記画像表示素子の表示可能領域の中心位置と前記拡散部材の表示可能領域の中心位置が、前記投写光学系の光軸を挟んで互いに反対側に配置された状態に、前記画像表示素子、前記拡散部材、および前記投写光学系が配されている
    請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記光偏向手段として、前記画像表示素子と前記拡散部材との間に、前記画像表示素子から出射された前記表示光を偏向して前記拡散部材に投写する投写光学系を備え、
    該投写光学系が、中間像を形成し、該中間像を挟んで前記画像表示素子側の前群と前記拡散部材側の後群とで光軸が異なるものであり、
    さらに、前記画像表示素子の表示可能領域の中心位置と前記拡散部材の表示可能領域の中心位置が、前記後群の光軸を挟んで互いに反対側に配置された状態に、前記画像表示素子、前記拡散部材、および前記投写光学系が配されている
    請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記光偏向手段が、受光面側で受光した前記表示光を偏向させて出射面側から出射するフレネルレンズである
    請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. ヘッドアップディスプレイ装置に組み込まれる画像表示装置であって、
    表示光を出射する画像表示素子と、
    受光面側で受光した前記表示光を拡散光として出射面側から出射する拡散部材と、
    前記画像表示素子と前記拡散部材との間に配され、前記画像表示素子から出射された前記表示光を偏向する光偏向手段とを備え、
    前記画像表示素子の画像表示面と前記拡散部材の前記出射面が平行で、かつ前記光偏向手段により偏向された後の前記表示光の光軸に対して前記拡散部材の前記出射面の法線が傾いた状態に、前記画像表示素子、前記拡散部材、および前記光偏向手段が配されている
    ことを特徴とする画像表示装置。
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