JP2017151385A - 定着装置、回収ロール及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、回収ロール及び画像形成装置 Download PDF

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康弘 舩山
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昌宏 片平
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Abstract

【課題】清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れを抑制する定着装置を得る。【解決手段】定着装置66は、記録媒体上のトナー像を定着する加熱ロール102と、加熱ロール102と接触して回転し、加熱ロール102の表面に付着したトナーを清掃する清掃ロール110と、清掃ロール110と接触して回転し、清掃ロール110の表面に付着したトナーを回収すると共に、軸方向に貫通して空気が通過する空気通過部120を備えた回収ロール112と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置、回収ロール及び画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、ベルト加熱部で圧力を加える押圧ロールに付着したトナーや紙粉をクリーニングするために、円筒状の基材に糸状繊維を螺旋状に巻き付けたクリーニングロールを押圧ロールに接触させた定着装置が開示されている。
特開2015−161733号公報
定着装置では、クリーニング部材により清掃ロールから除去した溶融トナーが清掃ロールを介して定着ロールに戻り、定着画像に汚れが発生する場合がある。
本発明は、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れを抑制する定着装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る定着装置は、記録媒体上のトナー像を定着する定着ロールと、前記定着ロールと接触して回転し、前記定着ロールの表面に付着したトナーを清掃する清掃ロールと、前記清掃ロールと接触して回転し、前記清掃ロールの表面に付着したトナーを回収すると共に、軸方向に貫通して空気が通過する空気通過部を備えた回収ロールと、を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記回収ロールは、円筒状部と、前記円筒状部の内部に配置され、前記円筒状部を前記清掃ロールに接触させた状態で前記円筒状部を回転可能に支持する軸部と、を備え、前記円筒状部と前記軸部との間が前記空気通過部とされている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記円筒状部の内径と前記軸部の外径との差が、1mm以上とされている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の定着装置において、前記軸部の周面に、軸方向と交差する方向に溝が設けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の定着装置において、前記円筒状部は、金属で構成されている。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記回収ロールは、中空円筒状部材で構成されており、前記中空円筒状部材の内部が前記空気通過部とされている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の定着装置において、前記中空円筒状部材の端部又は内面に、前記空気通過部に空気を通過させるための送風部材が設けられている。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の定着装置において、前記中空円筒状部材は、軸方向の一端部から他端部に向かって内径が徐々に小さくなる構成とされている。
請求項9に記載の発明は、請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の定着装置において、前記中空円筒状部材は、金属で構成されている。
請求項10に記載の発明に係る回収ロールは、定着ロールに付着したトナーを清掃する清掃ロールに接触するように配置される回収ロールであって、円筒状部と、前記円筒状部の内部に前記円筒状部と間隔をおいて空気通過部を形成するように配置され、前記円筒状部を前記清掃ロールに接触させた状態で回転可能に支持すると共に、周面に軸方向と交差する方向に溝が形成されている軸部と、を有する。
請求項11に記載の発明に係る回収ロールは、定着ロールに付着したトナーを清掃する清掃ロールに接触するように配置される回収ロールであって、中空円筒状部材で構成され、前記中空円筒状部材の内部に空気通過部を備えており、前記中空円筒状部材の端部又は内面に、前記中空円筒状部材の回転に伴って軸方向の気流を生じるフィンが設けられている。
請求項12に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の定着装置と、トナー像が形成された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送部と、備える。
請求項1に記載の発明によれば、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、回収ロールの中心部だけに空気通過部があるものと比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、円筒状部の内径と軸部の外径との差が1mmより小さい構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項4に記載の発明によれば、軸部の周面に軸方向と交差する方向に溝が設けられていない構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、円筒状部が金属でない構成と比較して、清掃ロールとの対向部以外で回収ロールの円筒状部が冷めやすくなる。
請求項6に記載の発明によれば、回収ロールの中心部だけに空気通過部があるものと比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項7に記載の発明によれば、中空円筒状部材の端部又は内面に送風部材が設けられていない構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項8に記載の発明によれば、中空円筒状部材の軸方向の一端部から他端部に向かって内径が変化しない構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
請求項9に記載の発明によれば、中空円筒状部材が金属でない構成と比較して、清掃ロールとの対向部以外で回収ロールの中空円筒状部材が冷めやすくなる。
請求項10に記載の発明によれば、円筒状部の内部に、軸方向と交差する方向に溝が形成された軸部を備えていない構成と比較して、回収ロールの円筒状部が冷めやすくなる。
請求項11記載の発明によれば、空気通過部を備えた中空円筒状部材の端部又は内面にフィンが設けられていない構成と比較して、回収ロールの中空円筒状部材が冷めやすくなる。
請求項12に記載の発明によれば、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロールから清掃ロール、清掃ロールから定着ロールへのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
本発明の画像形成装置の一例を示す構成図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる第1実施形態の定着装置を示す断面図である。 図2に示す回収ロールに用いられる軸部の第1変形例を示す斜視図である。 図2に示す回収ロールに用いられる軸部の第2変形例を示す斜視図である。 図2に示す回収ロールに用いられる軸部の第3変形例を示す斜視図である。 第2実施形態の定着装置を示す断面図である。 図7に示す定着装置に用いられる回収ロールを示す斜視図である。 第3実施形態の定着装置に用いられる回収ロールを示す斜視図である。 第4実施形態の定着装置に用いられる回収ロールを示す斜視図である。 第5実施形態の定着装置に用いられる回収ロールを示す断面図である。 図10に示す回収ロールの内部で空気が通過する状態を模式的に示す断面図である。
以下に、本発明の画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
(画像形成装置の全体構成)
図1は、画像形成装置の一例を示す構成図であり、いわゆるタンデム型の画像形成装置10について示したものである。
図1に示されるように、画像形成装置10は、本体ハウジング21内に、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の作像ユニット22(具体的には22a、22b、22c、22d)を備えており、その上方には各作像ユニット22の配列方向に沿って配置されたベルトモジュール23を備えている。さらに、画像形成装置10は、本体ハウジング21の下部側に、用紙等の記録媒体(図示せず)が収容されるカセット24を備えており、このカセット24から上方側に向かって記録媒体が搬送される搬送部の一例としての搬送路25を備えている。
作像ユニット22は、中間転写ベルト80の循環方向上流側から順に、例えばイエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニット30と、各現像ユニット33と、共通する一つの露光ユニット40とを備えている。感光体ユニット30は、感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を帯電する帯電ロール32と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリーニング装置34とを備えている。露光ユニット40は、ユニットケース41内に例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー42、結像レンズ(図示せず)および各感光体ユニット30に対応するそれぞれミラー(図示せず)を格納したものである。現像ユニット33は、感光体ドラム31上に露光ユニット40にて露光して形成された静電潜像を、対応する色のトナー(例えば負極性)で現像するものである。また、本体ハウジング21の上部側には、各現像ユニット33に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジ35(具体的には35a、35b、35c、35d)が設けられている。
ベルトモジュール23は、一対の支持ロール(一方が駆動ロール)81、82間に中間転写ベルト80を掛け渡したものであり、各感光体ユニット30の感光体ドラム31に対応した中間転写ベルト80の裏面には一次転写ロール51が配設されている。この一次転写ロール51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト80側に静電的に転写する。さらに、中間転写ベルト80の最下流に配置された作像ユニット22dの下流側の支持ロール82に対応した部位には、転写部を構成する転写装置52が配設されており、中間転写ベルト80の表面のトナー像を記録媒体に二次転写(一括転写)する。
転写装置52は、中間転写ベルト80のトナー像保持面側に圧接配置される二次転写ロール84と、中間転写ベルト80の裏面側に配置されて二次転写ロール84の対向電極をなす背面ロール(本例では支持ロール82を兼用)とを備えている。そして、例えば二次転写ロール84が接地されており、また、背面ロール(支持ロール82)にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。
中間転写ベルト80の最上流に配置された作像ユニット22aの上流側には、ベルトクリーニング装置53が配設されており、クリーニングブレード54により中間転写ベルト80上の残留トナーを除去する。
また、カセット24には記録媒体を送り出す送出しロール61が設けられ、この送出しロール61の直後には記録媒体を搬送する搬送ロール62が配設されると共に、二次転写部位(転写部)の直前に位置する搬送路25には記録媒体を定められたタイミングで二次転写部位へ供給する位置合わせロール63が配設されている。二次転写部位の下流側の搬送路25には定着装置66が設けられ、この定着装置66の下流側には排出ロール67が設けられている。この排出ロール67により、本体ハウジング21の上部の排紙部68に記録媒体が排出される。
本体ハウジング21の側方には手差し供給装置71が設けられており、この手差し供給装置71上の記録媒体は送出しロール72および搬送ロール62にて搬送路25に向かって搬送される。さらに、本体ハウジング21には両面記録用ユニット73が付設されている。この両面記録用ユニット73は、記録媒体の両面に画像記録を行う両面モード選択時に、片面記録済みの記録媒体を排出ロール67により逆転させ、かつ、入口手前の案内ロール74にて内部に取り込み、搬送ロール77にて内部の記録媒体戻し搬送路76に沿って記録媒体を搬送し、再度位置合わせロール63側へと供給する。
画像形成装置10では、例えば、中間転写ベルト80の表面のトナー像の一部を二次転写ロール84により記録媒体の縁を含む領域に転写する、いわゆる縁なし印刷が行われる。なお、縁なし印刷に限らず、中間転写ベルト80の表面のトナー像を二次転写ロール84により記録媒体の縁を含まない領域に転写する通常の印刷を行ってもよい。
(定着装置の構成)
次に、画像形成装置10内に配置される定着装置66について説明する。
図2には、第1実施形態の定着装置66が断面図にて示されている。図2に示されるように、定着装置66は、記録媒体P上のトナー像を定着する定着ロールの一例としての加熱ロール102と、加熱ロール102と接触する定着ベルト104と、を備えている。定着ベルト104の内部には、定着ベルト104を加熱ロール102に押し付けるパッド106が設けられている。加熱ロール102と定着ベルト104は、装置幅方向に並んでいる。
定着装置66は、加熱ロール102に接触するように配置され、加熱ロール102の表面に付着したトナーを清掃する清掃ロール110を備えている。さらに、定着装置66は、清掃ロール110に接触するように配置され、清掃ロール110の表面に付着したトナーを回収する回収ロール112を備えている。
加熱ロール102は、鋼材で構成された薄肉円筒状の芯金と、芯金の表面に被覆されたシリコーンゴム等からなる弾性層と、弾性層の表面に被覆されたフッ素樹脂を含む離型層とを備えた多層構造とされている。加熱ロール102の内部には、ハロゲンランプで構成された熱源108が加熱ロール102の内周面と間隔をあけて配置されている。
加熱ロール102は、図示しない支持体に回転可能に支持されており、矢印A方向に回転する。すなわち、加熱ロール102は、定着ベルト104との接触部(ニップ部)で、記録媒体Pを上下方向の下側から上側に向かって送るようになっている。定着装置66の上側には、加熱ロール102と定着ベルト104とが接触する接触部を通過した記録媒体Pをガイドするガイド部材114が設けられている。
定着ベルト104は、無端ベルト状とされており、ポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂等の合成樹脂で構成された薄肉円筒状の基材の外周面に、必要に応じて、フッ素樹脂を含む離型層が設けられている。定着ベルト104の内部には、定着ベルト104を回転可能に支持する支持部(図示省略)が設けられている。定着ベルト104は、加熱ロール102と接触する位置で加熱ロール102と同方向に移動するように回転している。定着ベルト104は、加熱ロール102とで記録媒体Pを挟んで加圧する構成とされており、加熱ロール102の外周面と定着ベルト104の外周面とが接触する接触部(ニップ部)で記録媒体P上のトナー像が定着されるようになっている。
清掃ロール110は、円柱状とされており、図示しない支持体に回転可能に支持されている。清掃ロール110は、加熱ロール102との接触部で加熱ロール102と同方向に移動するように矢印B方向に回転している。本実施形態では、清掃ロール110は、加熱ロール102の回転に従動して回転するようになっている。清掃ロール110は、加熱ロール102と接触して回転することで、加熱ロール102の外周面(表面)に付着したトナーを清掃ロール110の外周面に付着させ、加熱ロール102の外周面を清掃するようになっている。
回収ロール112は、円筒状部の一例としての中空のスリーブ(チューブ)116と、スリーブ116の内部に配置されてスリーブ116を清掃ロール110の外周面に接触させる軸部118と、を備えている。軸部118は、円柱状とされており、図示しない支持体に回転可能に支持されている。本実施形態では、軸部118の外周面は、円弧状とされている(軸部118の外周面には、溝は設けられていない)。
スリーブ116は、円筒状の部材で構成されており、スリーブ116の内径は、軸部118の外径よりも大きい。本実施形態では、スリーブ116の軸方向の長さは、軸部118の軸方向の長さよりも長い。軸部118の軸方向の長さは、清掃ロール110の軸方向の長さとほぼ同じである。回収ロール112では、スリーブ116が軸部118により清掃ロール110に押し付けられた位置の反対側であって、スリーブ116の内周面と軸部118の外周面との間に、空気が通過する空気通過部120が形成されている。空気通過部120は、軸部118の軸方向に沿って配置されており、空気通過部120の両端部は、開口とされている。すなわち、空気通過部120は、軸部118の軸方向に沿って貫通している。
スリーブ116は、軸部118によって周方向に回転可能に支持されている。本実施形態では、スリーブ116は、清掃ロール110の回転に従動して矢印C方向に回転する(周回移動する)ようになっている。また、軸部118は、スリーブ116の回転に従動して矢印C方向に回転するようになっている。スリーブ116は、清掃ロール110と接触して回転することで、清掃ロール110の外周面に付着したトナーをスリーブ116の外周面に付着させ、トナーを回収するようになっている。また、スリーブ116及び軸部118が回転することで、空気通過部120内の空気が軸部118の軸方向に沿って流れやすくなる。
スリーブ116の内径と軸部118の外径との差は、一例として、1mm以上、好ましくは2mm以上とされている。
スリーブ116としては、樹脂、金属、又はこれらを組み合わせた材料などが用いられる。本実施形態では、スリーブ116は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属で構成されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、定着装置66では、加熱ロール102に接触して矢印B方向に回転する清掃ロール110が設けられており、加熱ロール102の外周面(表面)に付着したトナーが清掃ロール110に付着することで、加熱ロール102の外周面が清掃される。
また、定着装置66では、清掃ロール110と接触する回収ロール112が設けられており、回収ロール112は、スリーブ116と、スリーブ116を清掃ロール110に接触させた状態でスリーブ116を回転可能に支持する軸部118と、を備えている。スリーブ116は、清掃ロール110に接触して矢印C方向に回転し、軸部118もスリーブ116を清掃ロール110に接触させた状態で矢印C方向に回転する。これによって、清掃ロール110の外周面に付着したトナーがスリーブ116に付着することで、清掃ロール110の外周面からトナーが回収される。
スリーブ116が軸部118により清掃ロール110と押し付けられる位置の反対側には、スリーブ116と軸部118との間に軸方向に貫通する空気通過部120が形成されている。これによって、スリーブ116の内部(内側)では、空気通過部120を通過する空気の流れが発生し、スリーブ116が清掃ロール110と接触する接触部の反対側でスリーブ116が冷却される。このため、スリーブ116の表面温度と清掃ロール110の表面温度との差が維持される。すなわち、定着装置66の動作時間の経過と共に、清掃ロール110とスリーブ116の温度勾配(表面温度の差)が小さくなることが抑制される。
また、回収ロール112では、スリーブ116の内径と軸部118の外径との差が、1mm以上とされている。これにより、スリーブ116と軸部118との間の空気通過部120を移動する空気の流路抵抗が小さくなり、空気通過部120の空気の移動量が大きくなる。このため、空気通過部120を通過する空気により、スリーブ116が冷めやすくなる。
また、本実施形態では、スリーブ116は金属で構成されており、スリーブ116が軸部118により清掃ロール110と押し付けられる位置の反対側で、スリーブ116の温度が下がりやすくなる(スリーブ116が冷めやすくなる)。
ここで、比較例の定着装置について説明する。図示を省略するが、比較例の定着装置では、中実(ソリッド構成)の回収ロールを清掃ロールに接触させた構成とされている。この構成では、定着装置の動作時間が長くなると、中実(ソリッド構成)の回収ロールの表面温度が上昇し、加熱ロールと清掃ロールと回収ロールの温度勾配が小さくなる。例えば、加熱ロールの表面温度をTh、清掃ロールの表面温度をTc、回収ロールの表面温度をTwとすると、画像形成装置の画像形成動作の開始時などの定着装置が冷えた状態では、
Th>Tc>Tw
となる。
しかし、比較例の定着装置では、動作時間が長くなると、清掃ロールと回収ロールの表面温度が上昇し、加熱ロールから回収ロールまでの温度勾配が小さくなる。すなわち、ThとTcとTwの温度差が小さくなる。回収ロールの表面温度が高くなると、回収ロール上のトナーが溶融状態に変化し、回収ロール上のトナーの一部が清掃ロールを介して加熱ロールに戻り、記録媒体に汚れを発生させる場合がある。
これに対して、定着装置66では、スリーブ116と軸部118との間に軸方向に貫通する空気通過部120を備えた回収ロール112が設けられている。回収ロール112では、空気通過部120を通過する空気の流れが発生し、スリーブ116が冷却されるため、スリーブ116と清掃ロール110の温度勾配(スリーブ116と清掃ロール110の表面温度の差)が小さくなることが抑制される。このため、定着装置66の動作時間が長くなった場合でも、スリーブ116の表面温度の上昇が抑制され、スリーブ116に回収されたトナーの一部が清掃ロール110を介して加熱ロール102に戻ることが抑制される。
この定着装置66では、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻り(逆転移)による汚れが抑制される。
また、定着装置66では、回収ロールの中心部だけに空気通過部があるものと比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
また、定着装置66では、スリーブの内径と軸部の外径との差が1mmより小さい構成と比較して、回収ロール112のスリーブ116が冷めやすくなる。
また、定着装置66では、スリーブが金属でない構成と比較して、清掃ロール110との対向部以外で回収ロール112のスリーブ116が冷めやすくなる。
さらに、定着装置66を備えた画像形成装置10では、中間転写ベルト80の表面のトナー像の一部を二次転写ロール84により記録媒体Pの縁を含む領域に転写する、いわゆる縁なし印刷が行われる。縁なし印刷では、記録媒体Pの縁のトナーが定着時に記録媒体Pからはみ出し、加熱ロール102に付着するが、加熱ロール102に付着したトナーが清掃ロール110に転移し、清掃ロール110上のトナーが回収ロール112のスリーブ116に付着する。このため、画像形成装置10では、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制され、長期にわたり高品位な画像が得られる。
(第1変形例)
図3には、回収ロール112に用いられる軸部132の第1変形例が斜視図にて示されている。
図3に示されるように、第1変形例の回収ロール112では、図2に示すスリーブ116の内部に配置される軸部118に代えて、軸部132が配置されている。軸部132は、中心部に設けられた回転軸132Aと、回転軸132Aの周囲に設けられた外周部132Bと、を備えている。外周部132Bの周面132Cには、半径方向内側に窪んだ複数の溝134が設けられている。複数の溝134は、回収ロール112の周面132Cにそれぞれ間隔をおいて螺旋状に形成されており、周面132Cの軸方向全長に連続して設けられている。すなわち、複数の溝134は、軸部132の軸方向と交差する方向に設けられている。図示を省略するが、軸部132は、スリーブ116(図2参照)の内部に配置されており、軸部132と清掃ロール110(図2参照)とでスリーブ116を圧縮状態としている。
この軸部132を備えた回収ロール112では、軸部132が回転することにより、スリーブ116(図2参照)と軸部132とが接触する部位では、溝134がこの部位に入るときには空気圧が大きくなり、溝134がこの部位から出るときには空気圧が下がる。このため、溝134の空気は一方向に移動する。これにより、スリーブ116の内部の空気通過部120(図2参照)の空気が排出されやすくなり、同時にスリーブ116の外部から外気が空気通過部120に吸引される。このため、空気通過部120の空気の流れにより、回収ロール112が冷めやすくなる。
したがって、軸部132を備えた回収ロール112では、軸部の周面に軸方向と交差する方向に溝が設けられていない構成と比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
(第2変形例)
図4には、回収ロール112に用いられる軸部142の第2変形例が斜視図にて示されている。なお、前述した第1変形例と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、第2変形例の回収ロール112では、図2に示すスリーブ116の内部に配置される軸部118に代えて、軸部142が配置されている。軸部142は、外周部132Bの周面132Cに、側面視にて湾曲するように配置されると共に軸方向と交差する方向に配置された複数の溝144を備えている。溝144は、軸部142の軸方向全長に連続して設けられている。本実施形態では、溝144は、外周部132Bの周面132Cに2本設けられている。
この軸部142を備えた回収ロール112では、軸部142が回転することにより、スリーブ116(図2参照)と軸部142とが接触する部位では、溝144がこの部位に入るときには空気圧が大きくなり、溝144がこの部位から出るときには空気圧が下がるため、溝144の空気は一方向に移動する。これにより、スリーブ116の内側の空気通過部120(図2参照)の空気が排出され、同時にスリーブ116の外部から外気が空気通過部120に吸引されるため、回収ロール112が冷めやすくなる。
したがって、軸部142を備えた回収ロール112では、軸部の周面に軸方向と交差する方向に溝が設けられていない構成と比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
(第3変形例)
図5には、回収ロール112に用いられる軸部152の第3変形例が斜視図にて示されている。なお、前述した第1及び第2変形例と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、第2変形例の回収ロール112では、図2に示すスリーブ116の内部に配置される軸部118に代えて、軸部152が配置されている。軸部152は、外周部132Bの周面132Cに、軸方向と交差する方向に配置された複数の溝154が設けられている。複数の溝154は、それぞれ間隔をあけて配置されている。本実施形態では、溝154の長手方向の長さは、軸部152の軸方向長さよりも短い。
この軸部152を備えた回収ロール112では、軸部152が回転することにより、スリーブ116(図2参照)と軸部152とが接触する部位では、溝154がこの部位に入るときには空気圧が大きくなり、溝154がこの部位から出るときには空気圧が下がるため、複数の溝154の空気は一方向に移動する。これにより、スリーブ116の内側の空気通過部120(図2参照)の空気が排出され、同時にスリーブ116の外部から外気が空気通過部120に吸引されるため、回収ロール112が冷めやすくなる。
したがって、軸部152を備えた回収ロール112では、軸部の周面に軸方向と交差する方向に溝が設けられていない構成と比較して、回収ロール112から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
〔第2実施形態〕
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第2実施形態の定着装置について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6には、第2実施形態の定着装置160が断面図にて示されている。図7には、定着装置160に用いられる回収ロール162の軸方向の一端側が斜視図にて示されている。図6に示されるように、本実施形態の定着装置160では、第1実施形態の定着装置66の回収ロール112(図2参照)に代えて、回収ロール162が配置されている。回収ロール162の軸方向の両端部は左右対称であるため、図7では、回収ロール162の軸方向の一端側を示し、回収ロール162の軸方向の他端側は図示を省略している。
図7に示されるように、回収ロール162は、軸方向の両端部に設けられた回転軸162Aと、回転軸162Aの周面から半径方向外側に延びた複数(本実施形態では3つ)の支持部162Bと、支持部162Bの先端に設けられた環状体162Cと、を備えている。回収ロール162の軸方向の両側の環状体162Cには、軸方向に沿って配置される中空円筒状部材164が架け渡されている(図6参照)。中空円筒状部材164の内壁の内側には、軸方向に貫通する空間が設けられており、この空間が空気通過部166とされている(図6参照)。言い換えると、中空円筒状部材164の内部は、軸方向に貫通して空気が通過する空気通過部166とされている。
中空円筒状部材164としては、樹脂、金属、又はこれらを組み合わせた材料などが用いられる。本実施形態では、中空円筒状部材164(少なくとも基材)は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属で構成されている。
回収ロール162の回転軸162Aは、図示しない支持体に回転可能に支持されている。図6に示されるように、回収ロール162は、清掃ロール110と接触している。回収ロール162は、矢印C方向に回転しており、清掃ロール110との接触部で同方向に移動する。本実施形態では、回収ロール162は、清掃ロール110の回転に従動して回転する構成とされている。これによって、清掃ロール110の外周面に付着したトナーが回収ロール162の中空円筒状部材164に付着することで、清掃ロール110の外周面からトナーが回収される。
回収ロール162の中空円筒状部材164の内部には、軸方向に貫通する空気通過部166が設けられており、空気通過部166を通過する空気の流れが発生し、中空円筒状部材164が冷却される。このため、中空円筒状部材164の表面温度と清掃ロール110の表面温度との差が維持される。すなわち、定着装置160の動作時間の経過と共に、清掃ロール110と中空円筒状部材164の温度勾配(表面温度の差)が小さくなることが抑制される。
また、本実施形態では、中空円筒状部材164は金属で構成されており、中空円筒状部材164が清掃ロール110に接触する位置の反対側で、中空円筒状部材164の温度が下がりやすくなる(中空円筒状部材164が冷めやすくなる)。
この定着装置160では、清掃ロールに空気通過部を備えない回収ロールが接触する構成と比較して、回収ロール162から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
また、定着装置160では、回収ロールの中心部だけに空気通過部があるものと比較して、回収ロール162から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
さらに、定着装置66では、中空円筒状部材が金属でない構成と比較して、清掃ロール110との対向部以外で中空円筒状部材164が冷めやすくなる。
〔第3実施形態〕
次に、図8を用いて、本発明の第3実施形態の定着装置について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8には、第3実施形態の定着装置160に用いられる回収ロール162の軸方向の一端側が斜視図にて示されている。図8に示されるように、本実施形態の定着装置160では、回収ロール162の軸方向の一端部165と対向する位置に、回収ロール162の空気通過部166に空気を通過させるための送風部材の一例としてのファン170が設けられている。ファン170は、支持枠170Aと、支持枠170Aに対して回転可能に支持された回転軸170Bと、回転軸170Bの周囲に取り付けられた複数の羽部170Cと、を備えている。ファン170は、図示しないモータにより回転軸170Bが回転することで、回収ロール162の軸方向の一端部165から空気通過部166の内部に風を送るようになっている。
ファン170の支持枠170Aと回収ロール162の環状体162Cとの間には、ファン170により発生する風を空気通過部166に案内するためのガイド部174が設けられている。
本実施形態の定着装置160では、ファン170の回転により、回収ロール162の軸方向の一端部165から空気通過部166に風が送られることで、空気通過部166内に空気が通過しやすくなり、回収ロール162が冷めやすくなる。このため、本実施形態では、中空円筒状部材の端部に送風部材の一例としてのファンが設けられていない構成と比較して、回収ロール162から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
〔第4実施形態〕
次に、図9を用いて、本発明の第4実施形態の定着装置について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9には、第4実施形態の定着装置160に用いられる回収ロール182の軸方向の一端側が斜視図にて示されている。図9に示されるように、本実施形態の定着装置160では、図6に示す回収ロール162に代えて、回収ロール182が設けられている。回収ロール182の複数(本実施形態では3つ)の支持部162Bには、空気通過部166に空気を通過させるための送風部材の一例としてのフィン184がそれぞれ設けられている。複数の支持部162Bは、回転軸162Aの周面から半径方向外側に延びており、回転軸162Aの周方向における複数の支持部162Bの一方の壁面(回転軸162Aの半径方向に沿った同じ側の面)から交差する方向にフィン184が配置されている。フィン184は、支持部162Bの半径方向に沿った面の全長に配置されており、回収ロール182の側面視にて空気通過部166から遠ざかる方向に向かって傾斜する方向に配置されている。
本実施形態の定着装置160では、回収ロール182が清掃ロール110(図6参照)と接触しながら回転することで、回収ロール182の複数(本実施形態では3つ)の支持部162Bに設けられたフィン184により、空気の流れが発生する。これにより、回収ロール182の空気通過部166内に空気が通過しやすくなり、回収ロール182が冷めやすくなる。このため、本実施形態では、中空円筒状部材の端部に送風部材の一例としてのフィンが設けられていない構成と比較して、回収ロール182から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
〔第5実施形態〕
次に、図10及び図11を用いて、本発明の第5実施形態の定着装置について説明する。なお、前述した第1〜第4実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図10及び図11には、第5実施形態の定着装置160に用いられる回収ロール192が断面図にて示されている。図10に示されるように、本実施形態の定着装置160では、図6に示す回収ロール162に代えて、回収ロール192が設けられている。回収ロール192は、軸方向に沿って中空円筒状部材194を備えており、中空円筒状部材194の内部に空気通過部196が設けられている。中空円筒状部材194は、軸方向の一端部194Aの内径が、軸方向の他端部194Bの内径より大きく、かつ、軸方向の一端部194Aから軸方向の他端部194Bに向かって内径が徐々に小さくなる構成とされている。
言い換えると、中空円筒状部材194の断面視にて、中空円筒状部材194の内壁164Cは、軸方向の一端部194Aから軸方向の他端部194Bに向かって内径が徐々に小さくなるように傾斜している。これによって、図11に示されるように、回収ロール162の回転により、中空円筒状部材194の一端部194Aと他端部194Bとで圧力差が生じ、空気通過部196の空気が排出される。より具体的には、中空円筒状部材194の空気通過部196の空気は、矢印D方向に旋回しながら、中空円筒状部材194の内径が大きい一端部194A側から、中空円筒状部材194の内径が小さい他端部194B側に流れる。これにより、中空円筒状部材194の内径が小さい他端部194Bから空気通過部196の空気が排出され、中空円筒状部材194の内径が大きい一端部194Aから外部の空気が空気通過部196に吸気される。このため、中空円筒状部材194の空気通過部196の空気の流れにより、中空円筒状部材194が冷めやすくなる。
したがって、本実施形態の定着装置160では、中空円筒状部材の一端部から他端部に向かって内径に差が設けられていない構成と比較して、回収ロール192から清掃ロール110、清掃ロール110から加熱ロール102へのトナーの戻りによる汚れが抑制される。
なお、第4実施形態の回収ロール182では、支持部162Bにフィン184が設けられているが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、回収ロールの中空円筒状部材の内面(内壁面)に、空気通過部に空気を通過させるためのフィンを設ける構成でもよい。回収ロールの中空円筒状部材の内面(内壁面)の少なくとも一部に、例えば、軸方向と交差する方向にフィンを設けてもよい。
また、第1実施形態の回収ロールでは、清掃ロールの回転に従動してスリーブと軸部が回転する構成であるが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、清掃ロールとは別個に軸部を回転駆動してスリーブを回転させる構成でもよい。
また、第2〜第5実施形態の回収ロールでは、清掃ロールの回転に従動して回収ロールが回転する構成であるが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、清掃ロールとは別個に回収ロールを回転駆動してもよい。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
10 画像形成装置
25 搬送路(搬送部の一例)
66 定着装置
102 加熱ロール(定着ロールの一例)
110 清掃ロール
112 回収ロール
116 スリーブ(円筒状部の一例)
118 軸部
120 空気通過部
132 軸部
132C 周面
134 溝
142 軸部
144 溝
152 軸部
154 溝
160 定着装置
162 回収ロール
164 中空円筒状部材
166 空気通過部
170 ファン(送風部材の一例)
182 回収ロール
184 フィン(送風部材の一例)
192 回収ロール
194 中空円筒状部材
194A 一端部
194B 他端部
196 空気通過部
P 記録媒体

Claims (12)

  1. 記録媒体上のトナー像を定着する定着ロールと、
    前記定着ロールと接触して回転し、前記定着ロールの表面に付着したトナーを清掃する清掃ロールと、
    前記清掃ロールと接触して回転し、前記清掃ロールの表面に付着したトナーを回収すると共に、軸方向に貫通して空気が通過する空気通過部を備えた回収ロールと、
    を有する定着装置。
  2. 前記回収ロールは、円筒状部と、前記円筒状部の内部に配置され、前記円筒状部を前記清掃ロールに接触させた状態で前記円筒状部を回転可能に支持する軸部と、を備え、
    前記円筒状部と前記軸部との間が前記空気通過部とされている請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記円筒状部の内径と前記軸部の外径との差が、1mm以上とされている請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記軸部の周面に、軸方向と交差する方向に溝が設けられている請求項2又は請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記円筒状部は、金属で構成されている請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記回収ロールは、中空円筒状部材で構成されており、前記中空円筒状部材の内部が前記空気通過部とされている請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記中空円筒状部材の端部又は内面に、前記空気通過部に空気を通過させるための送風部材が設けられている請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記中空円筒状部材は、軸方向の一端部から他端部に向かって内径が徐々に小さくなる構成とされている請求項6又は請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記中空円筒状部材は、金属で構成されている請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 定着ロールに付着したトナーを清掃する清掃ロールに接触するように配置される回収ロールであって、
    円筒状部と、
    前記円筒状部の内部に前記円筒状部と間隔をおいて空気通過部を形成するように配置され、前記円筒状部を前記清掃ロールに接触させた状態で回転可能に支持すると共に、周面に軸方向と交差する方向に溝が形成されている軸部と、
    を有する回収ロール。
  11. 定着ロールに付着したトナーを清掃する清掃ロールに接触するように配置される回収ロールであって、
    中空円筒状部材で構成され、前記中空円筒状部材の内部に空気通過部を備えており、前記中空円筒状部材の端部又は内面に、前記中空円筒状部材の回転に伴って軸方向の気流を生じるフィンが設けられている回収ロール。
  12. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の定着装置と、
    トナー像が形成された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送部と、備えた画像形成装置。
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