JP2017150088A - Al‐Mnおよびそれに類似する合金を含む、イオン溶液を用いて電着された多層合金におけるナノスケール結晶粒径分布の調整 - Google Patents

Al‐Mnおよびそれに類似する合金を含む、イオン溶液を用いて電着された多層合金におけるナノスケール結晶粒径分布の調整 Download PDF

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Abstract

【課題】Al‐Mnおよびそれに類似する合金を含む、イオン溶液を用いて電着された多層合金におけるナノスケール結晶粒径分布の調整方法を提供する。【解決手段】ミクロ結晶からナノ結晶、およびアモルファスの広範囲のAl−Mnx/Al−Mny多層物を、一浴法を用いて室温イオン溶液から所定時間、異なる電流振幅(強度)、電流波形または電圧で、電着によって物を製造することにより、層内の組成、結晶粒径を制御する。【選択図】図3

Description

[政府権利]
本研究は、MITの軍事ナノテクノロジー研究所を介した米国陸軍調査機関によって支援された(契約第6915564)。
ナノ構造物質は、高強度、高歪速度感受性、および場合によっては加工硬化性、延性および損傷許容性を示すことが知られている。これらの特性は、共に活用されれば、構造的および工学的利用のための理想的なターゲットを構成する。不都合なことに、一般的には、これらの特性の全てを同時的に最適化させる一つの結晶粒径は存在しない。例えば、約10nmの均一の結晶粒径のナノ構造面心立方物質は、強度と速度感受性を最適化させると知られているが、歪み硬化能または靭性を必ずしも最適化させるわけではない。同様に、ナノ結晶粒子は繰返し負荷における疲労き裂の開始を遅らせるには有利であるが、疲労き裂伝播の点では有害である。ナノ構造物質の大きな可能性の利点を最大化させるため、それぞれの特性のための多様な最適結晶粒径を組み合わせた高次元の微小構造設計が必要であろう。この考えを活用した従来技術の例は、二山形になった結晶粒径を有するナノ結晶材料、結晶粒径とはかなり異なる特徴的な双晶間隔を有するナノ双晶構造、機能的に段階化されたナノ結晶材料、および、最近では、変調されたまたは多層のナノ結晶物質を含んでいる。
構造と構造長さ尺度、結晶粒径および結晶組成の階層を有し、ナノ結晶材料の商業化に最も適した堆積技術に貢献する幾何学形状で物品を作製できることが望まれる。新規な物質特性を達成する可能性を探求することも望まれる。水性堆積技術を用いては得られない物質を提供できることも望まれる。
ここで開示されている、本発明のこれらおよびその他の目的および特徴は、図面を参照することでさらに深く理解されるであろう。
図1(6部分、1a、1b、1c、1d、1eおよび1f)は、3つの多層Al‐Mnサンプル1、2および3の表面および断面の走査型電子顕微鏡検査(SEM)デジタル画像を示しており、断面サンプルは、集束されたイオン光線(FIB)を用いてサンプル面から溝をイオンミリングすることによって準備された。図1aは、サンプル1の表面を示している。図1bは、サンプル1の断面を示している。図1cは、サンプル2の表面を示している。図1dは、サンプル2の断面を示している。図1eは、サンプル3の表面を示している。図1fは、サンプル3の断面を示している。
図2(6部分、2a、2b、2c、2d、2eおよび2f)は、サンプル1、2および3の断面TEMデジタル画像と制限視野回折(SAD)パターンを示している。図2aは、サンプル1の断面TEMを示している。図2bは、サンプル1のSADパターンを示している。図2cは、サンプル2の断面TEMを示している。図2dは、サンプル2のSADパターンを示している。図2eは、サンプル3の断面TEMを示している。図2fは、サンプル3のSADパターンを示している。
図3は、ここで開示する方法によって製造される材料の幅をグラフとして要約しており、2つの長さ尺度である結晶粒径および層波長の相互作用に焦点を当てており、電着多層Al‐Mnサンプル1、2および3の結晶粒径と層波長を示している。
複雑な形状を製造するための、多用途で、経済的で拡張性のある単一浴(一浴)電着工程が開示されている。適切に設計されたシステム内での電着中、堆積は何層にも形成される。一つの層から別の層への組成変調は、定電流制御または定電位制御を用いて得られる。層厚は転送電荷をモニターすることで制御される。このように、ここで開示する方法を用いて、形成された物品の厚みを通して、制御され、特定された、異なる位置での異なる厚みと組成を有する層構造を達成することが可能である。さらに、結晶粒径と結晶粒組織もまた、物品の厚みを通して、異なる、特定の位置にて制御される。さらに、追加の長さ尺度(層厚)の存在、構成物質間の相互作用、およびナノ結晶層間の境界特性から新規な物質特性が生じる。すべての層が同じ厚みを有する堆積物で、この追加の長さ尺度は単純な層厚と考えることができる。しかしながら、多くの有用な利用状態において、隣接する層は同じ厚みではない。しかし、このような場合には、層厚のパターンが連続する層のセット内で周期的に繰り返されることは一般的である。例えば、2つの厚みの層AとBは、2つの層厚のセットを形成するよう、AB AB AB・・・のパターンで繰り返すことができる。このように、層ABのペアが繰り返され、これらの組み合わされた厚みが繰り返される。このような場合には、層厚ではなく、層パターン反復の波長を追加の長さ尺度として考えることが便利である。層波長は、例えば上述のABなどの層の反復単位の厚みである。層波長の概念は、3つの層厚のセットを形成するよう、例えばABC、ABC、ABC・・・などとして現れる3以上の異なる層厚のセットにまで拡張することができる。
ここで開示する発明は、一般的には、複雑な形状を製造するため、多様性があり、経済的で拡張性のある工程である単一浴(一浴)電着工程に関するが、必ずしもこれには限られない。適切に設計されたシステムにおける電着中、定電流(galvanostatic)制御または定電位制御によって組成変調が得られ、その層厚は転送電荷をモニターすることによって制御できる。定電流(電流)制御および定電位(電圧)制御の両方を利用してもよい。
これらのタイプの制御の両方の統一概念は、堆積物の組成が、電流密度または電圧のいずれかの変化による、電極に送られる電力レベルの変化に基づいていることである。このように、ここで言及する、電力制御は、定電流制御または定電位制御のいずれか、または両者を意図して利用される。以下の解説では、定電流制御使用して実施例が最も多く説明される。しかし、定電流制御は電力制御の特定タイプであり、定電位制御を利用する類似状況も存在することができる。本発明における電力制御の利用は、パルスめっきへの利用も意図されており、適用される電流密度または適用される電圧は一定(例:直流すなわちDC)の条件には限定されず、プログラムされたパルスを含んだものである。このようなパルスは同極性または異極性(例:逆パルスめっき)でよく、“オフタイム”期間を含むことができる。パルスが関係するそのような場合において、1つの“電力レベル”は、従来技術にてよく知られているように、デューティーサイクル(duty cycle)、振幅、定電流期間(forward-time durations)、オフタイム電流期間(off-time durations)および逆電流期間(reverse-time durations)などの、定義可能な特徴を有する1つの定義されたパルススキームに対応するであろう。
室温のイオン(ここでは時に非水性とも称する)液では、幅広い物質(Al、Ti,Mgおよびこれらの合金等)から、高品質で緻密の膜を製造することが可能であり、これらは水溶液からは電着できない。これらの緻密な膜は変調可能なナノ構造を有することができる。特に、Al−Mn系では、本発明者の最近の研究で、ミクロ結晶からナノ結晶(結晶粒径が100nmから〜5nm)やX線非結晶までの範囲の構造を有する合金は、全て電着によって形成できることが示された。この明細書では、この系の変調性は、これらの特殊な構造それぞれの個々の層を有する多層ナノ構造合金を作製するために定電流制御を利用することで増強される。
一般的に、ここで解説する発明は、水性浴ではなく、イオン浴を利用して堆積できる材料に関する。この浴は、例えば異なる電流密度(または異なる電圧)のような異なる電力レベルで互いに異なる比率で堆積する少なくとも2種類の金属成分で構成される。典型的には、金属成分の一つ(高い方の比率で堆積されるもの)は、堆積される合金の基本物質と考えられる。それは軽金属でよく、Al、Ti、およびMgを含むが、これらに限らない。あるいは、それらよりも重いCu、Ni、Agなどでもよいが、これらに限らない。第2の元素は第1の元素に対して合金化可能な任意の合金元素でよい。前述の金属の可能性には、Mn、La、Pt、Zr、Co、Ni、Fe、Cu、Mg、Mo、Ti、WおよびLiも考えられるがこれらに限らない。以降で詳述するように、Al−Mnシステムについて広範囲の研究がなされた。これらの元素は、ここでは例示の目的のみであって、それらへの明示的言及はここで解説する発明を限定するものではない。
S.Y.ルアンおよびC.A.シュー、Acta Mater 57(13)、3810(2009)にて報告されたように、モル比で2:1である1‐エチル‐3塩化メチルイミダゾリウム(EMIC)と無水AlClとを含む室温イオン液電解溶液が調製された。0.06、0.09および0.12mol/Lの無水MnClが3種類の異なる浴を準備するために電解液に追加され、3種の異なるサンプルを合成するために使用された。純粋多結晶CuとAlシートとが2cm離間され、それぞれカソードおよびアノードとして使用された。すべての実験は窒素充填グローブボックス内で、1ppm以下のOとHO濃度下で実行された。多層Al−Mn/Al−Mn(以降、簡素化のためAl−Mnと記載する)が、それぞれ144秒と60秒、4mA/cm2と10mA/cm2の2種の直流レベル間で堆積を変化させて電着された。総堆積時間は4時間であった。
走査型電子顕微鏡観察(SEM)、エネルギー分散X線型スペクトル分析(EDS)、透過型電子顕微鏡観察(TEM)、制限視野回析(SAD)、および高角度散乱暗視野(HAADF)画像法を用いて材料の解析が実行された。SEM観察のための断面が、集束イオンビーム(FIB)を用いて、サンプル表面から溝を切り出して準備された。TEMサンプルの断面は、FIBでの標準的なリフトアウト技術、または従来の機械的研磨後のイオンミリングのいずれかによって準備された。自立Al‐Mn多層膜のXRDが、45kVおよび40mAでCu Kα照射源を用いて実行された。ナノインデンテーション試験が、バーコビッチ圧子を用いて、10mN最大負荷、1mN/S負荷速度の条件にて、研磨された断面サンプルで実行された。
図1aから1fは、3つの多層Al−Mnサンプルの表面および断面の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示している。すべての断面サンプルは、FIBによってサンプル準備中に保護Pt層で被覆されている。サンプル1((MnCl)=0.06mol/Lで作製)は、電着された粗粒膜を特徴とするマイクロメータ規模の角ばった表面構造を示し、典型的にはそれぞれの角ばった表面特徴は個々の結晶粒に対応している。しかしながら、従来の粗粒の電着とは異なり、このサンプルでは約何百ナノメータ幅の周期的な筋が結晶粒の露出面で観察される。これらの層は電流変調によって創出され、このサンプルでは構造層は大型結晶粒を通じてエピタキシャル形態で形成されると推察できる。複数面(複数のファセット)(図1a破線参照)の角結合部周囲でも層構造の連続性が観察できる。図1aと図1bの破線は、ミクロ結晶粒子内で形成されたナノメータスケールの層の概略である。図1bの矢印は2つの結晶粒境界面を示している。
サンプル2と3(それぞれ(MnCl)=0.09および0.12mol/Lで作製)は、非常に異なる表面形態を示し、それぞれ17μmおよび5μmの平均特徴的サイズを有する丸形結節状コロニーを含んでいる。これらの特徴はナノ結晶構造を有する電着材料には典型的であり、これらの存在は実際にはさらにずっと細かいナノ構造が存在する可能性があることを示す。断面のSEM画像(図1b、1dおよび1f)は3つのサンプルの組成変調の存在を明示しており、明暗のコントラストは、それぞれ4mA/cmおよび10mA/cm電流密度を用いて成長させた、Mn欠乏層およびMnリッチ層(以降A層とB層として示す)にそれぞれ対応する。定電流制御での合金電着中、電流密度の増加は卑金属寄りのMnを堆積させる。これら全ての3つのサンプルでは、A層とB層間の典型的な組成変動は、〜1−3原子%Mnである(表1)。
多層物の微小構造は、先進の透過型電子顕微鏡観察(TEM)技術とX線回析(XRD)を用いてさらに特徴付けられる。それら3つのサンプルの、断面TEM画像と、対応する制限視野回析(SAD)パターンを図2aから図2fに示す。図2aは高角度散乱暗視野(HAADF)画像モードで撮影され、図2cと図2eは従来の明視野モードで撮影され、SADは対応するTEM画像の丸で囲んだ領域から得られ、図2aの矢印は結晶粒界の存在を示している。サンプル1では、各結晶粒は、同じ結晶方位を有するA層およびB層の複数の連続層のセットを含んでいる。サンプル1のXRD分析は、単一の面心立方(fcc)相の形成を確認するものであり、平衡溶解度をはるかに超えたアルミニウム中でのマンガンの固溶体の形成を示している。サンプル2では、A層は52nmのfccナノ結晶粒を含んでおり、B層はfcc(21nmの結晶粒径)およびアモルファス相の両方を含んでいる。サンプル3では、5.2nmのfccナノ結晶粒がA層内でアモルファス相と共存しており、B層は3.2nmの非常に少量のfcc結晶粒を有するほぼ完全なアモルファスである。XRD分析は、平均47%と17%のfcc相がサンプル2とサンプル3にそれぞれ存在することを示している。高分解能TEM(HRTEM)によるサンプル3の試験は、14原子%Mnに近い組成を有するモノリシック(一体的な)Al−Mnで観察されるものと類似し、アモルファス領域で二十面体AlMnを時々形成することも示している。
Al−Mn系では、組み合わせ効果によって、2次的な合金元素の導入がさらに微細な構造を達成させることが判明している。本発明では、局所Mn濃度を15.9原子%に増加させることで、結晶粒径は大規模に変調できる。層厚の追加的な長さ尺度が、工程状況を通して付帯的に導入されたとき、新規な構造の顕著な配列を創出できる。
図3は、本発明で製造される材料の幅の概要であり、2つの長さ尺度である結晶粒径と層波長との相互作用に焦点が当てられている。前述のように、多くの有用な利用形態では、隣接層は同じ厚みではない。しかしながら、このような場合には、連続層のセット内で層厚のパターンが周期的に繰り返されることが一般的である。例えば、2つの厚みのA層とB層は、2つの層厚のセットを形成するよう、AB AB ABのパターンで繰り返すことができる。このようにして、AB層のペアが繰り返され、そしてそれらの組み合わされた厚みが繰り返される。このような場合には、層厚よりも、追加的な長さ尺度として、層パターンの反復の波長を考慮することが便利であり、層波長は例えば前述のAB層のような、層の繰り返し単位の厚みである。層波長の概念は、例えば3つの層厚のセットを形成するよう、ABC、ABC、ABC・・・のパターンで現れる、3以上の異なる層厚のセットにまで及ばせることができる。
これらの2つの尺度の一方が他方よりも大きい材料を製造することも可能であった。図3の2本の曲線の交点は、2つのタイプのミクロ構造物間の変移点を示す。
第1のタイプでは、結晶粒径が層波長よりも大きい場合、組成変調が個々の結晶内で発生し、層間にエピタキシャルな関係(結晶粒界がない)を有する従来の多層構造となる。本発明の場合には、これらの多層は、サンプル1のように層構造がそれぞれの個別結晶粒内に現れる多結晶体である。波長と結晶粒径との間のこれらの比較を堆積物の結晶粒径によって示す場合には、1つの波長単位を作る異なる層の平均結晶粒径を利用することが有用である。
第2のタイプでは、結晶粒径が層波長よりも小さい場合、サンプル2および3のように、組成変調は本発明において適用される電流波形によって直接的に制御されるナノ構造変調となる。2つの結晶粒径が交互になった多層が、ここで製造される材料の1つの類であるのに対し、アモルファス層とナノ結晶層とを組み合わせた多層を準備することも可能である。
構造によっては、認識可能な結晶粒を有さず、すなわち同定可能な結晶粒径を有さないアモルファス構造を含むことは理解されよう。これらの構造では、平均結晶粒径と波長とを比較するのではなく、堆積物の任意の結晶層の結晶粒径だけに対する層波長のサイズを考慮することも有用である。さらに、結晶性物質だけの層を有する材料の類でも、層のセット内の最大結晶粒径に対する、または層のセット内の最小結晶粒径に対する層波長の相対的なサイズを考慮することも有用である。これらの比較における変移もまた設計者には価値がある。このように、波長が、最大結晶粒径よりも大きい場合、最小結晶粒径よりも小さい場合、およびこれら2つの間の場合が存在するので、2種類よりも多い物質が存在できる。前述の平均結晶粒径を、層厚などによる、異なる視点で考慮するとその他のタイプも考えられる。
ここで示す実施例は、限定的なものではない。さらなる工程部分を組み込むために、ここで開示する技術を拡張することによって、または異なる化学的性質の浴間、または異なる温度の浴間で堆積を変移させることで、または動的に浴の化学的性質または浴の温度を変化させることで、前述の2つのタイプの層構造の両者を一つの物質の異なる領域で結合させることができる。この技術は、例えばパルスめっきまたは逆パルスめっきと組み合わせても利用できる。通常以上に、交互層が製造できる。3、4またはそれ以上の交互層タイプを製造でき、任意の数の非交互(傾斜、非傾斜、ランダムなど)の層パターンも可能である。
全てを考慮すると、前述の全ての結果は、微結晶、ナノ結晶、およびアモルファスAl−Mnさえも含んで形成できる新規物質の非常に多様な配列を説明している。本発明者に知られているその他のシステムまたは工程では、そのような多様な多規模(multi−scale)複合体ナノ構造は製造されない。それぞれの層は1以上の望まれる特性を最適化させるために変調でき、それら多層はこれらの最適性間のバランスを提供するために利用できる。
例えば、高強度、引張延性、および破壊靱性を同時的に提供する多様な層を有する、本発明技術を用いて電鋳された材料シート(すなわち基板上で製造され、その後基板から除去されたもの)を想定することができる。硬度またはその他の望まれる特性を組み合わせ、最適な腐食防止を提供するように組み合された多様な層で被覆することも想定できる。そのような特性の組み合わせを有するネット形状の電鋳物も想定できる。
サンプル断面で実施されたナノインデンテーション試験は、Mn濃度に応じて硬度の顕著な増加を示した(表1)。表1は、種々のMnCl濃度で作製された3層Al−Mn体の組成、ミクロ組織および機械的性質の概要である。局所Mn濃度は、プローブサイズ1nmの走査透過型電子顕微鏡モードでEDSを用いて決定された。XRD結晶粒径は±15%精度で評価された。TEM結晶粒径は、明視野、暗視野、または高分解能TEM画像からのラインインターセプト法を用いて評価された。それぞれの報告された硬度値は、10個の測定値の平均である。
これは、これらのサンプル全体に広がるナノ構造の分布率(出現率)の増加によるものと考えられる。サンプル2とサンプル3の高い硬度値は、たいていの商業的な技術による合金をはるかに超える、400kN・m/kg以上の比強度に対応する(硬度と強度との間に3つの比例性の因子を想定)。
ここで説明する多層アプローチを用いた、その他の重要な特性(靱性、加工硬化、速度感受性など)をバランスさせる追加的な可能性は、マルチスケールのナノ結晶材料の設計および最適化における今後の研究のための興味深い方向性を提示する。例えば、傾斜された材料は、表面のナノ結晶粒はクラックの発生を最小化でき、内部からの粗い結晶粒はクラックの伝播を防止するであろうから、優れた耐疲労性を目的として結晶粒径が表面から内部へと増加するよう、最初の堆積物から最後の堆積物にかけて結晶粒径が増加するよう設計できる。
よって、本発明は方法および物を含んでいる。この方法は、単一浴(一浴)を用いて、所定時間、異なる電流振幅(強度)、電流波形または電圧で、電着によって物を製造することを含んでいる。異なる電流振幅および/または電圧(以下では電着パラメータとして言及されており異なる電力レベルに対応する)は、異なる振幅(すなわち電力レベル)ではなく、1つの振幅で堆積された層内で異なる化学組成を提供する。どのような堆積組成が任意の堆積パラメータ(すなわち電力レベル)から生じるかを正確に知ることができる。このように、堆積パラメータ(電力レベル)を変更することによって、層内の組成を望むように変更できる。
構造物(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)、適切な場合には、所定の堆積物の結晶粒径が、その堆積物の組成によって相当程度支配される。このように、堆積パラメータ(電力レベル)を変更することによって、層内の結晶粒径および/または堆積物の内部構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)を望むように変更できる。このように、設計者は、所定の層で、所望の構造(使用する装置の制限内で)を達成できる。したがって、複数層の任意のセットでは、設計者はこれらの結晶粒径および/または構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)の所望のパターンを、1つの層から次の層、そしてその次の層まで、達成できる。
経験から、設計者はこのように、異なる厚み、および異なる結晶粒径および/または構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)の異なる層の組合せを提供することで、靱性、ひずみ速度感受性、加工硬化能、延性などの特性の組合せを達成できる。
設計者は、所定層、または隣接層の結晶粒径および/または構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)だけでなく、一連の層(連続層)の厚み(それらの波長)を研究することで独特の特性を達成することもできる。一連の層の厚み、すなわちそれらの波長は、制御および選択できる特性を発生させると考えられている。
これらの発明は、Al−Mn系を有するイオン液浴中で実証された。同じ原理がイオン液浴中で堆積できるその他の元素系にも適用できると考えられている。すなわち、電流と電圧振幅(電力レベル)の堆積パラメータの変化は、組成を制御し、よって、堆積物の結晶粒径を制御し、したがって、さらに、個別の層、および多層の複合物に関して、堆積物の機械的および他の物理的(磁気的、電気的、および光学的)特性を制御するであろう。
その他の電着された多成分Al基合金にも幅広く利用できると考えられている。可能な合金元素には、La、Pt、Zr、Co、Ni、Fe、Cu、Ag、Mg、Mo、Ti、W、Co、LiおよびMnおよび当業者が特定できるであろうその他の多くのものが含まれる。
前述の解説は、特定の電解液からの上記の堆積物についても述べている。この解説は、有機電解液、芳香族溶媒、トルエン、アルコール、液体塩化水素、または溶融塩浴を含む、任意のその他のイオン(非水性)電解液からの堆積物にも等しく適用される。追加的に、プロトン性、非プロトン性、または双性イオン性のものを含む、適切な電解液として利用できる多くのイオン液が存在する。例には、1−エチル−3−塩化メチルイミダゾリウムクロリド、1−エチル−3−塩化メチルイミダゾリウム、N,N−ビス(トリフルオロメタン)スルフォンアミド、またはイミダゾリウム、ピロリジニウム、四級アンモニウム塩、ビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド、ビス(フルオロスルフォニル)イミド、またはヘキサフルオロフォスフェイトが含まれる。前述の解説はそのような電解液、および知られているか未発見のその他の多くの適切な電解液に適用できる。
前述の解説は、そこからAlイオンが浴に供給される塩類として塩化アルミニウムの利用、および、そこからMnイオンがめっき浴に供給される塩類としての塩化マンガンの利用に適用できる。この解説は、金属硫酸塩、金属スルファミン酸塩、金属含有シアン化物溶液、金属酸化物、金属水酸化物などを含むその他のイオン源にも適用されるが、これらに限らない。Alの場合には、AlF化合物(xは整数である(通常は4または6))が利用できる。
本発明は、異なる厚み、異なる組成および結晶粒径および/または構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)の層の構成体の組成物も含んでおり、前述のように堆積パラメータの制御を用いて製造される。この組成物は新規で独特であり、すなわち現在までそのような元素のそのような組成物を作製することは不可能であった。
本発明は、そのような堆積物によって製造されるコーティングで被覆された製造物品も含んでいる。例えば、その物品は装甲具、航空宇宙産業、鋼のような重い金属の代わりの軽量代用物、電鋳部材、電子ケーシング、電気コネクタおよびコネクタシェル、保護コーティング、腐食抑制コーティング、カルバニックコーティングまたは防食システム、コンプライアント基板の強化(硬化)コーティング、などに利用できる。
本発明は、前述した堆積パラメータの制御による前述の物品の製造方法も含んでいる。この方法はイオン浴の利用と、それらを用いて堆積できる材料系を含んでいる。この方法は、経験から知られているであろう、必要な機械的および物理的特性を達成するために望まれる組成、よって結晶粒径および/または構造(すなわちアモルファス対ナノ結晶対ミクロ結晶)を達成するために堆積パラメータ(電力レベル)の制御を必要とする。さらに、この方法は、所望の特性を達成するよう、厚み全体を通して、組成および結晶粒径および構造の段階的変化の程度を達成するための、堆積パラメータの利用を含んでいる。
この開示は、1以上の発明について解説および開示している。本発明は、提出されたものだけでなく、この開示に基づく任意の特許出願の手続き中に開発された、請求の範囲および関連書類に記載されている。発明者は、将来許容されるであろうごとき、先行技術によって許容される限度の多様な発明の全ての保護を要求する。ここで解説される特徴はここで開示された各発明に必須なものではない。よって、発明者はここで開示しているが、この開示に基づく特許のどの特定請求項にも記載されていない事項については、そのような請求項に組み入れるべきでないと考える。
ハードウェアの組合せ、または工程のグループは、ここでは発明と称される。しかしながら、そのような組合せまたはグループは、1つの特許出願または発明の単一性において審査されるであろう発明の数に関して、特に法律および規則によって、必ずしも特許性のある特定発明と認めるということではない。ただ、発明の1実施例であるということが意図されている。
要約が提出されている。この要約は、審査官やその他のサーチャーに技術的開示の主題を迅速に確定させるという要約の必要性の規則に従って提供されている。これは、特許庁の規則によって、請求の範囲を解釈または限定するために利用されるものではないという理解の上で提出されている。
前述の解説は例示的なものであり、本発明を限定するものと理解されるべきではない。本発明は特にその好適実施例に関連して解説されているが、当業者であれば、請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態や詳細を変更することができることは理解されよう。
請求の範囲内の、対応する構造物、物質、作用および全ての手段およびステップまたはファンクション要素の均等物は、特に請求項のその他の要素との組合せにおける機能を実行するための、任意の構造、物質、または作用を含むものである。
(項目1)
少なくとも2種類の金属成分を含む合金の堆積方法であって、
a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含むイオン溶液を提供するステップと、
b.第1の一定レベルの期間および異なる第2の一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
c.基板上に少なくとも前記2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物が前記第2の期間に基づく第2の厚みを有しているステップと、
を含んでいることを特徴とする堆積方法。
(項目2)
第1のタイプの合金および第2のタイプの合金が堆積するよう、前記ステップcとdのそれぞれを少なくとも1回追加で繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする項目1記載の方法。
(項目3)
前記第1のタイプと前記第2のタイプの前記堆積物の第1の特性は、前記堆積物が堆積された前記電力レベルに起因して発生することを特徴とする項目1または2記載の方法。
(項目4)
前記第1のタイプと前記第2のタイプの前記堆積物の第1の特性は、前記堆積物が堆積された前記電力レベルに起因して発生し、所望の前記第1の特性に対応する電力レベルを達成するよう、前記電源を駆動させるステップをさらに含んでいることを特徴とする項目1または2記載の方法。
(項目5)
前記第1の特性は結晶粒径を含んでいることを特徴とする項目3または4記載の方法。
(項目6)
前記第1の特性は合金組成を含んでいることを特徴とする項目3または4記載の方法。
(項目7)
前記第1のタイプと前記第2のタイプの複合化された堆積物の第2の特性は、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長および前記第1と第2のタイプの堆積物の結晶粒径に起因して発生することを特徴とする項目5記載の方法。
(項目8)
前記第1のタイプと前記第2のタイプの複合化された堆積物の第2の特性は、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長および前記第1と前記第2のタイプの堆積物の結晶粒径に起因して発生し、所望の結晶粒径に対応する電力レベルを達成するよう、前記電源を駆動させるステップと、所望の前記第2の特性に対応する波長を達成するよう、第1の期間と第2の期間、前記電源を駆動させるステップと、をさらに含んでいることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目9)
前記第1と第2の堆積物の前記平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目10)
前記第1と第2の堆積物の前記平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目11)
前記第1と第2の堆積物の最小結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目12)
前記第1と第2の堆積物の最大結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目13)
前記堆積物の部分において、前記第1と第2の堆積物の平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなり、前記堆積物の隣接部分において、前記第1と第2の堆積物の平均結晶粒径が前記厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目14)
前記第1と第2のタイプの前記堆積物上に、第3と第4のタイプの堆積物を提供するために、前記第1イオン溶液とは組成が異なる第2イオン溶液を用いて前記ステップa、b、cおよびdのそれぞれを繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする項目1から13のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第1の定電流密度を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでおり、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第2の定電流密度を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする項目1から14のいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第1の定電圧を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでおり、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第2の定電圧を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする項目1から14のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
前記第1の電力レベルで前記電源を駆動ステップと、前記第2の電力レベルで前記電力供給部を駆動させるステップと、を繰り返す前記ステップは、結晶粒径が前記第1の堆積での第1の結晶粒径から、その次の堆積での複数の結晶粒径へと変化するよう、一連の異なる電力レベルを供給するために、前記電力供給部を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする項目5記載の方法。
(項目18)
前記結晶粒径は、前記結晶粒径が前記最初の堆積物から最後の堆積物に向けて増加するように変化することを特徴とする項目17記載の方法。
(項目19)
少なくとも2種類の金属成分を含む合金の堆積方法であって、当該方法は、
a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含む第1のイオン溶液を提供するステップと、
b.第1の一定レベルの期間および第2の異なる一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
c.基板上に前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物は前記第2の期間に基づく第2の厚みを有し、前記第1のイオン溶液の堆積物となるステップと、
e.前記第1のイオン溶液とは組成が異なる第2のイオン溶液に前記第1のイオン溶液の前記堆積物を提供するステップであって、前記第2のイオン溶液は、異なる電力レベルで互いに異なる比率にて堆積する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含んでいるステップと、
f.前記第2のイオン溶液中に、前記電源と前記第1のイオン溶液の前記堆積物とに連結された第3の電極と第4の電極とを提供するステップと、
g.前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に、前記第2のイオン溶液の前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第3のタイプが堆積するよう、第3の期間、第3の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第3のタイプの前記堆積物は、前記第3の期間に基づく第3の厚みを有しているステップと、
h.既に堆積された前記第3のタイプの合金上に、前記第2のイオン溶液の前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第4のタイプが堆積するよう、第4の期間、第4の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第4のタイプの前記堆積物は、第2の第4の期間に基づく第4の厚みを有するステップと、を含み、
前記第3のタイプおよび前記第4のタイプの堆積物が、前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に作製されることを特徴とする方法。
(項目20)
第1のタイプの合金と第2のタイプの合金が堆積するよう、少なくとも1回追加で、前記ステップcとステップdをそれぞれ繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする項目19記載の方法。
(項目21)
少なくとも1回追加で、第3のタイプの合金および第4のタイプの合金が堆積するよう、前記ステップgとステップhのそれぞれを繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする項目19または20記載の方法。
(項目22)
少なくとも2種類の金属成分を含む合金を堆積する方法であって、当該方法は、
a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含む第1のイオン溶液を提供するステップと、
b.第1の一定レベルの期間および第2の異なる一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
c.基板上に前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物は、前記第2の期間に基づく第2の厚みを有し、前記第1のイオン溶液の堆積物となるステップと、
e.第3のタイプと第4のタイプの堆積物を前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に提供するよう、前記第1のイオン溶液とは組成が異なる第2のイオン溶液を用いて前記ステップa、b、cおよびdを繰り返すステップと、
を含んでいることを特徴とする方法。
(項目23)
第1のタイプの合金および第2のタイプの合金が堆積するよう、少なくとも1回追加で、前記ステップcとステップdをそれぞれ繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする項目22記載の方法。
(項目24)
前記金属成分の一つはアルミニウム(Al)を含んでいることを特徴とする項目1から23のいずれか1項に記載の方法。
(項目25)
前記金属成分の一つは、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)およびマグネシウム(Mg)から成る群から選択されることを特徴とする項目1から23のいずれか1項に記載の方法。
(項目26)
その他の前記金属成分は、ランタン(La)、プラチナ(Pt)、ジルコニウム(Zr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銅(Cu)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)、チタニウム(Ti)、タングステン(W)、リチウム(Li)およびマンガン(Mn)から成る群から選択されることを特徴とする項目24または25記載の方法。
(項目27)
前記溶解種は、AlF 形態の化合物であり、xは4と6で成る群から選択される整数であることを特徴とする項目24から26のいずれか1項に記載の方法。
(項目28)
前記金属成分の一つは、銅(Cu)、ニッケル(Ni)および銀(Ag)から成る群から選択されることを特徴とする項目1から23のいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記第1のタイプのほぼ全ての前記堆積物の厚みは実質的に等しいことを特徴とする項目1から28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記第1のタイプの少なくともいくつかの前記堆積物の厚みは互いに異なることを特徴とする項目1から28のいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記イオン溶液は、有機電解液、芳香族溶媒、トルエン、アルコール、液体塩化水素、溶融塩、プロトン性、非プロトン性、および双性イオン性のものから成る群から選択されることを特徴とする項目1から30のいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記イオン溶液は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド;1−エチル−3−メチルリミダゾリウム;N,N‐ビス(トリフルオロメタン)スルフォンアミド;イミダゾリウム、ピロリジニウムを含む液体;四級アンモニウム塩;ビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド;ビス(フルオロスルフォニル)イミド;およびヘキサフルオロホスフェイトから成る群から選択されることを特徴とする項目31記載の方法。
(項目33)
前記イオン溶液は、前記金属成分の塩化物塩を含んでいることを特徴とする項目1から32のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記イオン溶液は、金属硫酸塩、金属スルファミン酸塩、金属含有シアン化物溶液、金属酸化物、金属水酸化物から成る群から選択されるイオン源を含んでいることを特徴とする項目1から32のいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
組成物であって、当該組成物は、
層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は前記厚み波長よりも大きいことを特徴とする組成物。
(項目36)
単一の波長内の隣接層の結晶粒径は実質的に等しいことを特徴とする項目35記載の組成物。
(項目37)
単一の波長内の隣接層の結晶粒径は互いに異なることを特徴とする項目35記載の組成物。
(項目38)
組成物であって、当該組成物は、
層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2の連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は前記厚み波長よりも小さいことを特徴とする組成物。
(項目39)
前記層は、隣接層が異なる厚みを有するように構成されていることを特徴とする項目38記載の組成物。
(項目40)
前記層は、隣接層が実質的に等しい厚みを有するように構成されていることを特徴とする項目38記載の組成物。
(項目41)
前記連続層の隣接する一層と、層中に存在する少なくとも2種類の追加の金属成分を含んだ領域と、をさらに含んでおり、前記領域内の少なくとも2つの連続層のセット内の層は互いに異なる前記少なくとも2つの追加金属成分の組成物で構成されており、前記領域の前記連続層のセットは領域厚み波長によって規定され、前記領域内の各層は領域結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記領域結晶粒径は前記領域厚み波長よりも大きいことを特徴とする項目38から40のいずれか1項に記載の組成物。
(項目42)
組成物であって、当該組成物は、
層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いの結晶粒径とは異なる結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、連続層のセットの前記結晶粒径は前記厚み波長よりも大きいことを特徴とする組成物。
(項目43)
組成物であって、当該組成物は、
層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いの結晶粒径とは異なる結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、連続層のセットの平均結晶粒径は前記厚み波長未満であることを特徴とする組成物。
(項目44)
前記少なくとも2種類の金属成分は電着物質を含んでいることを特徴とする項目35から43のいずれか1項に記載の組成物。
(項目45)
製造された物品であって、当該製造された物品は、
有用な物品の一部分の形としての基板を含んでおり、層中に存在する少なくとも2種類の金属成分が電着されており、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物で構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は厚み波長よりも大きいことを特徴とする物品。
(項目46)
製造された物品であって、当該製造された物品は、
有用な物品の一部分の形としての基板を含んでおり、層中に存在する少なくとも2種類の金属成分が電着されており、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物で構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって定義され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は厚み波長よりも小さいことを特徴とする物品。
(項目47)
前記有用な物品は装甲具の部品を含んでいることを特徴とする項目45または46のいずれかに記載の物品。
(項目48)
前記有用な物品は電気コネクタを含んでいることを特徴とする項目45または46のいずれかに記載の物品。
(項目49)
前記有用な物品は航空宇宙産業部品を含んでいることを特徴とする項目45または46のいずれかに記載の物品。
(項目50)
前記有用な物品は電鋳部品を含んでいることを特徴とする項目45または46のいずれかに記載の物品。
(項目51)
前記有用な物品は電子ケーシングを含んでいることを特徴とする項目45または46記載の物品。
(項目52)
前記有用な物品はコネクタシェルを含んでいることを特徴とする項目45または46記載の物品。
ここで開示されている、本発明のこれらおよびその他の目的および特徴は、図面を参照
することでさらに深く理解されるであろう。

Claims (52)

  1. 少なくとも2種類の金属成分を含む合金の堆積方法であって、
    a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含むイオン溶液を提供するステップと、
    b.第1の一定レベルの期間および異なる第2の一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
    c.基板上に少なくとも前記2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
    d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物が前記第2の期間に基づく第2の厚みを有しているステップと、
    を含んでいることを特徴とする堆積方法。
  2. 第1のタイプの合金および第2のタイプの合金が堆積するよう、前記ステップcとdのそれぞれを少なくとも1回追加で繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第1のタイプと前記第2のタイプの前記堆積物の第1の特性は、前記堆積物が堆積された前記電力レベルに起因して発生することを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 前記第1のタイプと前記第2のタイプの前記堆積物の第1の特性は、前記堆積物が堆積された前記電力レベルに起因して発生し、所望の前記第1の特性に対応する電力レベルを達成するよう、前記電源を駆動させるステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  5. 前記第1の特性は結晶粒径を含んでいることを特徴とする請求項3または4記載の方法。
  6. 前記第1の特性は合金組成を含んでいることを特徴とする請求項3または4記載の方法。
  7. 前記第1のタイプと前記第2のタイプの複合化された堆積物の第2の特性は、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長および前記第1と第2のタイプの堆積物の結晶粒径に起因して発生することを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 前記第1のタイプと前記第2のタイプの複合化された堆積物の第2の特性は、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長および前記第1と前記第2のタイプの堆積物の結晶粒径に起因して発生し、所望の結晶粒径に対応する電力レベルを達成するよう、前記電源を駆動させるステップと、所望の前記第2の特性に対応する波長を達成するよう、第1の期間と第2の期間、前記電源を駆動させるステップと、をさらに含んでいることを特徴とする請求項5記載の方法。
  9. 前記第1と第2の堆積物の前記平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  10. 前記第1と第2の堆積物の前記平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  11. 前記第1と第2の堆積物の最小結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  12. 前記第1と第2の堆積物の最大結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  13. 前記堆積物の部分において、前記第1と第2の堆積物の平均結晶粒径が、前記第1と第2の堆積物のセットの厚み波長よりも大きくなり、前記堆積物の隣接部分において、前記第1と第2の堆積物の平均結晶粒径が前記厚み波長よりも小さくなるよう、第1の期間、前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップと、が実行されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  14. 前記第1と第2のタイプの前記堆積物上に、第3と第4のタイプの堆積物を提供するために、前記第1イオン溶液とは組成が異なる第2イオン溶液を用いて前記ステップa、b、cおよびdのそれぞれを繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第1の定電流密度を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでおり、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第2の定電流密度を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第1の定電圧を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでおり、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップは、第2の定電圧を供給するよう、前記電源を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第1の電力レベルで前記電源を駆動ステップと、前記第2の電力レベルで前記電力供給部を駆動させるステップと、を繰り返す前記ステップは、結晶粒径が前記第1の堆積での第1の結晶粒径から、その次の堆積での複数の結晶粒径へと変化するよう、一連の異なる電力レベルを供給するために、前記電力供給部を駆動させるステップを含んでいることを特徴とする請求項5記載の方法。
  18. 前記結晶粒径は、前記結晶粒径が前記最初の堆積物から最後の堆積物に向けて増加するように変化することを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 少なくとも2種類の金属成分を含む合金の堆積方法であって、当該方法は、
    a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含む第1のイオン溶液を提供するステップと、
    b.第1の一定レベルの期間および第2の異なる一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
    c.基板上に前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
    d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物は前記第2の期間に基づく第2の厚みを有し、前記第1のイオン溶液の堆積物となるステップと、
    e.前記第1のイオン溶液とは組成が異なる第2のイオン溶液に前記第1のイオン溶液の前記堆積物を提供するステップであって、前記第2のイオン溶液は、異なる電力レベルで互いに異なる比率にて堆積する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含んでいるステップと、
    f.前記第2のイオン溶液中に、前記電源と前記第1のイオン溶液の前記堆積物とに連結された第3の電極と第4の電極とを提供するステップと、
    g.前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に、前記第2のイオン溶液の前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第3のタイプが堆積するよう、第3の期間、第3の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第3のタイプの前記堆積物は、前記第3の期間に基づく第3の厚みを有しているステップと、
    h.既に堆積された前記第3のタイプの合金上に、前記第2のイオン溶液の前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第4のタイプが堆積するよう、第4の期間、第4の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第4のタイプの前記堆積物は、第2の第4の期間に基づく第4の厚みを有するステップと、を含み、
    前記第3のタイプおよび前記第4のタイプの堆積物が、前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に作製されることを特徴とする方法。
  20. 第1のタイプの合金と第2のタイプの合金が堆積するよう、少なくとも1回追加で、前記ステップcとステップdをそれぞれ繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 少なくとも1回追加で、第3のタイプの合金および第4のタイプの合金が堆積するよう、前記ステップgとステップhのそれぞれを繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項19または20記載の方法。
  22. 少なくとも2種類の金属成分を含む合金を堆積する方法であって、当該方法は、
    a.異なる電力レベルで互いに異なる比率にて電着する少なくとも2種類の金属成分の溶解種を含む第1のイオン溶液を提供するステップと、
    b.第1の一定レベルの期間および第2の異なる一定レベルの期間を有する電力を供給するよう構成された電源に連結された第1の電極と第2の電極とを前記溶液内に提供するステップと、
    c.基板上に前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第1のタイプが堆積するよう、第1の期間、第1の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第1のタイプの前記堆積物が前記第1の期間に基づく第1の厚みを有しているステップと、
    d.前記基板上に既に堆積された合金上に、前記少なくとも2種類の金属成分の合金の第2のタイプが堆積するよう、第2の期間、前記第2の電力レベルで前記電源を駆動させるステップであって、前記第2のタイプの前記堆積物は、前記第2の期間に基づく第2の厚みを有し、前記第1のイオン溶液の堆積物となるステップと、
    e.第3のタイプと第4のタイプの堆積物を前記第1のイオン溶液の前記堆積物上に提供するよう、前記第1のイオン溶液とは組成が異なる第2のイオン溶液を用いて前記ステップa、b、cおよびdを繰り返すステップと、
    を含んでいることを特徴とする方法。
  23. 第1のタイプの合金および第2のタイプの合金が堆積するよう、少なくとも1回追加で、前記ステップcとステップdをそれぞれ繰り返すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項22記載の方法。
  24. 前記金属成分の一つはアルミニウム(Al)を含んでいることを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記金属成分の一つは、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)およびマグネシウム(Mg)から成る群から選択されることを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
  26. その他の前記金属成分は、ランタン(La)、プラチナ(Pt)、ジルコニウム(Zr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銅(Cu)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)、チタニウム(Ti)、タングステン(W)、リチウム(Li)およびマンガン(Mn)から成る群から選択されることを特徴とする請求項24または25記載の方法。
  27. 前記溶解種は、AlF形態の化合物であり、xは4と6で成る群から選択される整数であることを特徴とする請求項24から26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記金属成分の一つは、銅(Cu)、ニッケル(Ni)および銀(Ag)から成る群から選択されることを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記第1のタイプのほぼ全ての前記堆積物の厚みは実質的に等しいことを特徴とする請求項1から28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記第1のタイプの少なくともいくつかの前記堆積物の厚みは互いに異なることを特徴とする請求項1から28のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記イオン溶液は、有機電解液、芳香族溶媒、トルエン、アルコール、液体塩化水素、溶融塩、プロトン性、非プロトン性、および双性イオン性のものから成る群から選択されることを特徴とする請求項1から30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記イオン溶液は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド;1−エチル−3−メチルリミダゾリウム;N,N‐ビス(トリフルオロメタン)スルフォンアミド;イミダゾリウム、ピロリジニウムを含む液体;四級アンモニウム塩;ビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド;ビス(フルオロスルフォニル)イミド;およびヘキサフルオロホスフェイトから成る群から選択されることを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 前記イオン溶液は、前記金属成分の塩化物塩を含んでいることを特徴とする請求項1から32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記イオン溶液は、金属硫酸塩、金属スルファミン酸塩、金属含有シアン化物溶液、金属酸化物、金属水酸化物から成る群から選択されるイオン源を含んでいることを特徴とする請求項1から32のいずれか1項に記載の方法。
  35. 組成物であって、当該組成物は、
    層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は前記厚み波長よりも大きいことを特徴とする組成物。
  36. 単一の波長内の隣接層の結晶粒径は実質的に等しいことを特徴とする請求項35記載の組成物。
  37. 単一の波長内の隣接層の結晶粒径は互いに異なることを特徴とする請求項35記載の組成物。
  38. 組成物であって、当該組成物は、
    層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2の連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は前記厚み波長よりも小さいことを特徴とする組成物。
  39. 前記層は、隣接層が異なる厚みを有するように構成されていることを特徴とする請求項38記載の組成物。
  40. 前記層は、隣接層が実質的に等しい厚みを有するように構成されていることを特徴とする請求項38記載の組成物。
  41. 前記連続層の隣接する一層と、層中に存在する少なくとも2種類の追加の金属成分を含んだ領域と、をさらに含んでおり、前記領域内の少なくとも2つの連続層のセット内の層は互いに異なる前記少なくとも2つの追加金属成分の組成物で構成されており、前記領域の前記連続層のセットは領域厚み波長によって規定され、前記領域内の各層は領域結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記領域結晶粒径は前記領域厚み波長よりも大きいことを特徴とする請求項38から40のいずれか1項に記載の組成物。
  42. 組成物であって、当該組成物は、
    層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いの結晶粒径とは異なる結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、連続層のセットの前記結晶粒径は前記厚み波長よりも大きいことを特徴とする組成物。
  43. 組成物であって、当該組成物は、
    層中に存在する少なくとも2種類の金属成分を含んでおり、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いの結晶粒径とは異なる結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造から構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、連続層のセットの平均結晶粒径は前記厚み波長未満であることを特徴とする組成物。
  44. 前記少なくとも2種類の金属成分は電着物質を含んでいることを特徴とする請求項35から43のいずれか1項に記載の組成物。
  45. 製造された物品であって、当該製造された物品は、
    有用な物品の一部分の形としての基板を含んでおり、層中に存在する少なくとも2種類の金属成分が電着されており、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物で構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって規定され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は厚み波長よりも大きいことを特徴とする物品。
  46. 製造された物品であって、当該製造された物品は、
    有用な物品の一部分の形としての基板を含んでおり、層中に存在する少なくとも2種類の金属成分が電着されており、少なくとも2つの連続層のセット内の層は、互いに異なる前記少なくとも2種類の金属成分の組成物で構成されており、前記連続層のセットは厚み波長によって定義され、各層は結晶粒径によってさらに規定される結晶粒構造も有しており、前記結晶粒径は厚み波長よりも小さいことを特徴とする物品。
  47. 前記有用な物品は装甲具の部品を含んでいることを特徴とする請求項45または46のいずれかに記載の物品。
  48. 前記有用な物品は電気コネクタを含んでいることを特徴とする請求項45または46のいずれかに記載の物品。
  49. 前記有用な物品は航空宇宙産業部品を含んでいることを特徴とする請求項45または46のいずれかに記載の物品。
  50. 前記有用な物品は電鋳部品を含んでいることを特徴とする請求項45または46のいずれかに記載の物品。
  51. 前記有用な物品は電子ケーシングを含んでいることを特徴とする請求項45または46記載の物品。
  52. 前記有用な物品はコネクタシェルを含んでいることを特徴とする請求項45または46記載の物品。
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