JP2017148840A - 中子の組み付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタ挿入部付きの吸気ポートの壁面とウォータージャケットの距離が短いシリンダヘッドを鋳造することのできる新しい中子の組み付け方法を提供する。【解決手段】吸気ポート用中子36は、図2乃至図3で説明した吸気ポート2と同一の外形を有する本体部36aと、ポートインジェクタ挿入部2cと同一の外形を有するポートインジェクタ部36bと、伸張部36eとを備えている。冷却水流路用中子38は、図2乃至図3で説明したウォータージャケット22と同一の外形を有するウォータージャケット部38bを備えている。伸張部36e側から吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことで、冷却水流路用中子38と吸気ポート用中子36が組み合わされる。その後、吸気ポート用中子36とは別体の巾木40と、吸気ポート用中子36とが結合される。【選択図】図10

Description

この発明は中子の組み付け方法に関し、より詳細には、吸気ポートの壁面を覆うようなウォータージャケットを備えるエンジンのシリンダヘッドの鋳造時に使用される中子の金型への組み付け方法に関する。
エンジンのシリンダヘッドの鋳造に際しては、当該シリンダヘッドの外形を形成するための複数の金型の所定位置に、吸気ポート、排気ポート、ウォータージャケット、冷却水流路といったシリンダヘッドの内部空間を形成するための複数の中子を組み付けることが一般的である。このような中子に関し、例えば特開2013−086117号公報には、吸気ポートに燃料を噴射するインジェクタを備えるエンジンのシリンダヘッドを鋳造するための吸気ポート用中子が開示されている。
この吸気ポート用中子は、吸気ポートを形成するための本体部と、当該本体部の壁面に上に凸に設けられてインジェクタ挿入部を形成するためのインジェクタ部と、当該本体部の長手方向の一端に設けられて当該本体部を金型に取り付けるための巾木部と、を備えている。この巾木部には、金型に形成された複数の凸部に対応した形状を有する複数の凹部が形成されており、これらの凹部と対応する凸部とを嵌め合わせることで、上記吸気ポート用中子が当該金型の所定位置に組み付けられる。
特開2013−086117号公報 特開2013−133746号公報 特開平08−276243号公報
ところで本発明者らは、燃費向上等を目的として、インジェクタ挿入部付きの吸気ポートの壁面を覆うウォータージャケットを備えるシリンダヘッドを鋳造することを検討している。吸気ポートの壁面を覆うためには、この壁面に対応した内壁をウォータージャケット用中子に設ければよい。また、インジェクタ挿入部付きの吸気ポートを形成するためには、上述したような本体部、インジェクタ部や巾木部を備える吸気ポート用中子を使用すればよい。そして、上記ウォータージャケット用中子を金型に取り付けた状態で上記内壁の内側に上記本体部を通し、その後に上記巾木部を当該金型に取り付ければ、2つの中子を組み合わせることができる。よって、上記構成のウォータージャケットを備えるシリンダヘッドを鋳造することができる。
但し、上記巾木部は上記本体部よりも幅広であることから、上記本体部に上記巾木部を通すことは現実的に不可能である。故に、上記巾木部の非形成側からでなければ、上記内壁の内側に上記本体部を通すことができない。その一方で、吸気ポートを流れる空気に対する冷却効果に鑑みれば、吸気ポートの壁面とウォータージャケットが近いほど高い効果が期待できることから、当該壁面と当該ウォータージャケットの距離は出来る限り短くしたいという要求がある。しかしこの要求に従って上記距離を短くすべく、上記金型への取り付け時に上記本体部と上記内壁の距離を短くした場合には、上記本体部の壁面に上に凸に設けられた上記インジェクタ部が邪魔になり、上記巾木部の非形成側から上記内壁の内側に上記本体部を通すことができなくなる。故に、上記距離の短いシリンダヘッドを鋳造するためには、現状の組み付け手法に代わる新たな手法を開発する必要があった。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インジェクタ挿入部付きの吸気ポートの壁面とウォータージャケットの距離が短いシリンダヘッドを鋳造することのできる新しい中子の組み付け方法を提供することを目的とする。
本発明に係る中子の組み付け方法は、インジェクタ挿入部を有する吸気ポートと、前記吸気ポートの壁面の上面の一部および下面の一部を覆うウォータージャケットと、を備えるエンジンのシリンダヘッドを鋳造する際に使用される中子を金型へ組み付ける方法である。前記中子は、前記吸気ポートを形成するためのポート本体部および前記ポート本体部の壁面に上に凸に設けられて前記インジェクタ挿入部を形成するためのインジェクタ部を備える吸気ポート用中子と、前記壁面に対応した内壁を備えるウォータージャケット用中子と、前記吸気ポート用中子を前記金型に組み付けるための巾木であって、前記ポート本体部の長手方向の一端と結合可能に構成され、前記ポート本体部よりも幅広である巾木と、を備えている。本発明に係る方法は、前記ポート本体部が前記巾木と結合する前記ポート本体部の巾木結合端から前記ポート本体部を前記ウォータージャケット用中子に挿入して、前記ポート本体部のうちの前記インジェクタ部よりも前記巾木結合端に近い部分を少なくとも前記内壁の内側に通した後に、前記巾木と前記巾木結合端を結合することを特徴としている。
前記シリンダヘッドが前記吸気ポートと連通する燃焼室を更に備え、尚且つ、前記中子が前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端と結合可能に構成されると共に、前記金型に組み付け可能に構成された燃焼室用中子を更に備える場合、本発明に係る方法は、前記ポート本体部を前記ウォータージャケット用中子に挿入する前に、前記燃焼室用中子を前記金型に組み付け、尚且つ、前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端を、前記金型に組み付けた前記燃焼室用中子と結合してもよい。
前記吸気ポート用中子が前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端に屈曲部を更に備え、前記燃焼室用中子が前記屈曲部に対応した形状を有する屈曲溝を更に備える場合、本発明に係る方法は、前記屈曲溝に前記屈曲部を嵌め合わせることで、前記吸気ポート用中子を前記燃焼室用中子と結合してもよい。
前記吸気ポート用中子が前記巾木結合端に伸張部を更に備え、尚且つ、前記巾木が前記伸張部に対応した形状を有する受容溝を更に備える場合、本発明に係る方法は、前記受容溝に前記伸張部を嵌め合わせることで、前記吸気ポート用中子を前記巾木と結合してもよい。
前記巾木が前記金型を構成する下型の位置決め部と組み合わせ可能な合わせ部を更に備える場合、本発明に係る方法は、前記受容溝と前記伸張部との嵌め合わせの際に、前記巾木を前記下型の表面に沿って移動して前記位置決め部と前記合わせ部を組み合わせてもよい。
前記金型が前記巾木と組み合わせることで前記金型における前記巾木の位置を固定可能な巾木押さえ材を備える場合、本発明に係る方法は、前記巾木と前記巾木結合端を結合した後に、前記巾木の上方から前記巾木押さえ材を押し付けて前記巾木と前記巾木押さえ材を組み合わせてもよい。
本発明によれば、インジェクタ部を備える吸気ポート用中子と巾木を別体とした上で、当該巾木と結合させるポート本体部の巾木結合端からウォータージャケット用中子に挿入して、当該ポート本体部のうちの当該インジェクタ部よりも当該巾木結合端に近い部分を少なくとも当該ウォータージャケット用中子の内壁の内側に通した後に、当該巾木と当該巾木結合端を結合することができる。従って、インジェクタ挿入部付きの吸気ポートの壁面とウォータージャケットの距離が短いシリンダヘッドを鋳造することができる。
実施の形態に係る組み付け方法を利用した鋳造により得られるシリンダヘッドの基本構成を説明する図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図1のB−B断面を示す断面図である。 図1のC−C断面を示す断面図である。 実施の形態に係る組み付け方法の流れを説明する図である。 実施の形態に係る組み付け方法の流れを説明する図である。 実施の形態に係る組み付け方法の流れを説明する図である。 本実施の形態に係る方法の組み付け対象となる3種類の中子の拡大図である。 図6のステップS4および図7のステップS5を説明する図である。 図6のステップS4直後の中子を説明する図である。 図6のステップS4直後の中子を説明する図である。 図7のステップS5直後の中子を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本実施の形態の前提として、エンジンは火花点火式の水冷式直列3気筒エンジンであるとする。また、エンジンを冷却するための冷却水は、エンジンとラジエータとの間を循環システムによって循環させられる。エンジンは、シリンダブロックと、シリンダブロック上にガスケットを介して取り付けられるシリンダヘッドとを備える。冷却水の供給は、シリンダブロックとシリンダヘッドの両方に対して行われる。循環システムは独立した閉ループであり、ラジエータとウォータポンプとを備える。但し、循環システムは、独立した閉ループを複数備える多系統の循環システムとして構成されていてもよい。
<シリンダヘッドの基本構成>
先ず、図1乃至図4を参照して、本実施の形態に係る組み付け方法を利用した鋳造により得られるシリンダヘッド1の基本構成について説明する。この説明は、シリンダヘッド1の平面図と断面図とを用いて行う。なお、本明細書においては、これ以降、特に断りのない限り、シリンダヘッド1をシリンダブロックに対して鉛直方向上側に位置させたものと仮定して、各要素間の位置関係について説明する。また、シリンダヘッド1の構成のうち、冷却水流路の構成についてはその説明を詳細に後述する。
《平面図でみるシリンダヘッドの基本構成》
先ず、シリンダヘッド1の基本構成について平面図を参照して説明する。図1は、シリンダヘッド1をヘッドカバーが取り付けられるヘッドカバー取り付け面1bの側から見た平面図である。なお、本明細書では、クランクシャフトの軸方向をシリンダヘッド1の長手方向と定義し、長手方向に直交し、且つ、シリンダヘッド1のシリンダブロック合わせ面に平行な方向をシリンダヘッド1の幅方向と定義する。また、長手方向の端面1c,1dのうちクランク軸の出力端の側の端面1dを後端面と称し、その反対側の端面1cを前端面と称する。
図1に示すシリンダヘッド1は、火花点火式の直列3気筒エンジンのシリンダヘッドである。図1には描かれていないが、シリンダヘッド1の下面には、3気筒分の3つの燃焼室が長手方向に直列に等間隔で並んで形成されている。シリンダヘッド1には、3つの燃焼室に対応する3つの点火プラグ挿入孔12が形成されている。
シリンダヘッド1の側面には、3気筒分の3つの吸気ポート2と、排気ポート3とが開口している。詳しくは、前端面1cの側から見てシリンダヘッド1の右側面に吸気ポート2が開口し、左側面に排気ポート3が開口している。以下の説明では、シリンダヘッド1を前端面1cの側からみたときに右側に位置する側面をシリンダヘッド1の右側面とも称し、左側に位置する側面をシリンダヘッド1の左側面とも称す。
吸気ポート2は、シリンダヘッド1の長手方向に並んで配置された2つの分岐ポート2L,2Rを含んでいる。分岐ポート2L,2Rは各燃焼室から延びていて、シリンダヘッド1の右側面に独立して開口している。排気ポート3はシリンダヘッド1の内部で1つに集合し、この集合した1つの排気ポート3がシリンダヘッド1の左側面に開口している。以下の説明では、シリンダヘッド1を前端面1cの側からみたときの右側を吸気側とも称し、左側を排気側とも称す。
シリンダヘッド1には、吸気バルブと排気バルブが1気筒あたりそれぞれ2つずつ設けられている。シリンダヘッド1の上面には、1つの点火プラグ挿入孔12を囲むように2つの吸気バルブ挿入孔7と、2つの排気バルブ挿入孔8とが形成されている。吸気バルブ挿入孔7は、シリンダヘッド1の内部で吸気ポート2につながり、排気バルブ挿入孔8はシリンダヘッド1の内部で排気ポート3につながっている。
ヘッドカバー取り付け面1bの内側には、シリンダヘッド1をシリンダブロックに組み付けるためのヘッドボルトを通すヘッドボルト挿入孔13,14が形成されている。ヘッドボルトは、燃焼室の列に対して左右両側に4本ずつ設けられる。吸気側では、隣接する2つの吸気ポート2の間、前端面1cとそれに最も近い吸気ポート2との間、および、後端面1dとそれに最も近い吸気ポート2との間に、ヘッドボルト挿入孔13が形成されている。排気側では、燃焼室ごとに分岐している排気ポート3の股の間、前端面1cと排気ポート3との間、および、後端面1dと排気ポート3との間にヘッドボルト挿入孔14が形成されている。
次に、図1のシリンダヘッド1の内部の構成について断面図を参照して説明する。着目するシリンダヘッド1の断面は、シリンダヘッド1の吸気バルブ挿入孔7の中心軸を含み長手方向に垂直な断面(図1のA−A断面)、シリンダヘッド1の燃焼室の中心軸を含み長手方向に垂直な断面(図1のB−B断面)、および、シリンダヘッド1の隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面(図1のC−C断面)である。
《吸気バルブ挿入孔の中心軸を含み長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの基本構成》
図2は、図1のシリンダヘッド1の吸気バルブ挿入孔7の中心軸を含み長手方向に垂直な断面(図1のA−A断面)を示す断面図である。図2に示すように、シリンダヘッド1の下面にあたるシリンダブロック合わせ面1aには、ペントルーフ形状を有する燃焼室4が形成されている。燃焼室4は、シリンダヘッド1がシリンダブロックに組み付けられたときに、シリンダを上方から閉塞して閉空間を構成する。なお、シリンダヘッド1とピストンとで挟まれた閉空間を燃焼室と定義する場合には、この燃焼室4は燃焼室天井面と呼ぶことができる。
シリンダヘッド1の前端側(つまり、図1の前端面1c側)から見て、燃焼室4の右側の傾斜面には、吸気ポート2が開口している。吸気ポート2と燃焼室4との接続部分、つまり、吸気ポート2の燃焼室側の開口端は、図示しない吸気バルブによって開閉される吸気口となっている。吸気バルブは気筒ごとに2つ設けられているため、燃焼室4には吸気ポート2の2つの吸気口が形成される。吸気ポート2の入口は、シリンダヘッド1の右側面に開口している。上述したように、吸気ポート2は、長手方向に並んで配置された2つの分岐ポート2L,2Rを含み、各分岐ポートが燃焼室4に形成された吸気口にそれぞれつながっている。図2には、シリンダヘッド1の後端側(つまり、図1の後端面1d側)の分岐ポート2Rが描かれている。なお、吸気ポート2は、燃焼室4内にタンブル流を生成することのできるタンブル流生成ポートである。
シリンダヘッド1には、吸気バルブのステムが挿入される吸気バルブ挿入孔7が形成されている。吸気バルブ挿入孔7は、吸気ポート2の上面2aに上に凸に形成されて、吸気バルブ挿入孔7と同様に吸気バルブのステムが挿入される吸気バルブ挿入部2dにつながっている。シリンダヘッド1の上面であって、ヘッドカバー取り付け面1bの内側には、吸気バルブを動作させる動弁機構を収容する吸気側動弁機構室5が設けられている。吸気バルブ挿入孔7は、燃焼室4の近傍の吸気ポート2の上面から吸気側動弁機構室5まで右斜め上方に真っ直ぐ延びている。
シリンダヘッド1の前端側から見て、燃焼室4の左側の傾斜面には、排気ポート3が開口している。排気ポート3と燃焼室4との接続部分、つまり、排気ポート3の燃焼室側の開口端は、図示しない排気バルブによって開閉される排気口となっている。排気バルブは気筒ごとに2つ設けられているため、燃焼室4には排気ポート3の2つの排気口が形成される。排気ポート3は、各燃焼室4の排気バルブごとに設けられた6つの入口(排気口)と、シリンダヘッド1の左側面に開口する1つの出口とを有するマニホールド形状を有している。
シリンダヘッド1には、排気バルブのステムが挿入される排気バルブ挿入孔8が形成されている。排気バルブ挿入孔8は、排気ポート3の上面3aに上に凸に形成されて、排気バルブ挿入孔8と同様に排気バルブのステムが挿入される排気バルブ部3bにつながっている。シリンダヘッド1の上面であって、ヘッドカバー取り付け面1bの内側には、排気バルブを動作させる動弁機構を収容する排気側動弁機構室6が設けられている。排気バルブ挿入孔8は、燃焼室4の近傍の排気ポート3の上面から排気側動弁機構室6まで左斜め上方に真っ直ぐ延びている。
《燃焼室の中心軸を含み長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの基本構成》
図3は、シリンダヘッド1の燃焼室4の中心軸L1を含み長手方向に垂直な断面(図1のB−B断面)を示す断面図である。シリンダヘッド1には、点火プラグを取り付けるための点火プラグ挿入孔12が形成されている。点火プラグ挿入孔12は、ペントルーフ形状を有する燃焼室4の頂部に開口している。燃焼室4の中心軸L1は、シリンダヘッド1をシリンダブロックに組み付けた場合にシリンダの中心軸と一致する。
吸気ポート2は、燃焼室4の中心軸L1を含み長手方向に垂直な平面の両側に位置するため、図3に示す断面には含まれていない。また、図3に示す断面には、排気ポート3の一部が描かれている。排気ポート3の集合部分は、シリンダヘッド1の左側面に開口している。
シリンダヘッド1の側面であって、吸気ポート2よりも上側には、ポートインジェクタを挿入するためのポートインジェクタ挿入孔17が形成されている。ポートインジェクタ挿入孔17は、吸気ポート2に対して鋭角に交わり、吸気ポート2の分岐部の上面に上に凸に形成されたポートインジェクタ挿入部2cにつながっている。ポートインジェクタ挿入孔17に挿入されたポートインジェクタ(図示しない)は、ポートインジェクタ挿入部2cからノズル先端を出し、吸気ポート2内に燃料を噴射する。
シリンダヘッド1の側面であって、吸気ポート2よりも下側には、筒内インジェクタを取り付けるための筒内インジェクタ挿入孔18が形成されている。筒内インジェクタ挿入孔18の中心軸は、燃焼室4の中心軸L1を含み長手方向に垂直な平面上に位置している。筒内インジェクタ挿入孔18は、燃焼室4に開口している。筒内インジェクタ挿入孔18に挿入された筒内インジェクタ(図示しない)からは、筒内に燃料が直接噴射される。
《隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの基本構成》
図4は、シリンダヘッド1の隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面(図1のC−C断面)を示す断面図である。シリンダヘッド1には、吸気側動弁機構室5から鉛直下方に向けて吸気側のヘッドボルト挿入孔13が形成されている。また、排気側動弁機構室6から鉛直下方に向けて排気側のヘッドボルト挿入孔14が形成されている。ヘッドボルト挿入孔13,14はシリンダブロック合わせ面1aに対して垂直で、シリンダブロック合わせ面1aに開口している。図4に示す断面は、ヘッドボルト挿入孔13,14の中心軸を含み長手方向に垂直な断面である。
<冷却水流路の構成>
次に、図2乃至図4を再び参照して、本実施の形態に係る組み付け方法により得られるシリンダヘッド1の冷却水流路の構成について説明する。
《シリンダヘッドの吸気バルブ挿入孔の中心軸を含み長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの冷却水流路の構成》
図2に示す断面において、吸気ポート2の入口近傍の領域には、吸気ポート2の上面2aおよび下面2bに沿ってウォータージャケット22が配置されている。また、吸気側動弁機構室5に隣接しシリンダヘッド側面側近傍となる領域には、冷却水流路20の主流路21が配置されている。また、支流路23は、主流路21から吸気側動弁機構室5に沿ってウォータージャケット22へとつながるように配置されている。さらに、補助流路24は、支流路23よりも流路断面が小さい流路として構成され、ウォータージャケット22の鉛直方向頂部から主流路21へとつながるように配置されている。
《燃焼室の中心軸を含み長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの冷却水流路の構成》
図3に示す断面において、吸気ポート2の入口近傍には、ウォータージャケット22が配置されている。ウォータージャケット22は、中心軌道面S1の下側に向かって、筒内インジェクタ挿入孔18に対して所定の肉厚を残した位置まで拡がっている。また、吸気側動弁機構室5に隣接しシリンダヘッド側面側近傍となる領域には、冷却水流路20の主流路21が配置されている。
《隣接する2つの燃焼室間を通る長手方向に垂直な断面でみるシリンダヘッドの冷却水流路の構成》
図4に示す断面において、シリンダヘッド合わせ面1aに面し、吸気側のヘッドボルト挿入孔13よりもシリンダヘッド1の中央に近い領域には、ウォータージャケットとシリンダブロックの冷却水流路とを接続する冷却水流路の連結流路25の一部が位置している。また、吸気側動弁機構室5に隣接しシリンダヘッド側面側近傍となる領域には、冷却水流路20の主流路21が配置されている。
<中子の組み付け方法>
次に、図5乃至図12を参照して、本実施の形態に係る中子の組み付け方法とその効果について説明する。図5乃至図7には、図1乃至図4で説明したシリンダヘッド1の鋳造プロセスのステップ(ステップS1〜S6)が描かれており、このうちのステップS2〜S5が本実施の形態に係る中子の組み付け方法に相当する。なお、図5乃至図7の説明に際しては、本実施の形態に係る方法の組み付け対象となる3種類の中子を抽出して拡大した図8を適宜参照して、これらの中子の構成についても説明する。また、本明細書においては、これ以降、特に断りのない限り、金型の下型30が水平面に設置されているものとして各要素間の位置関係について説明する。
図5に示すステップS1では、下型30の所定位置に、燃焼室用中子32と水路支持材34が組み付けられる。燃焼室用中子32は、図2乃至図3で説明した燃焼室4などをシリンダヘッドに形成するための中子である。図5および図8に示すように、燃焼室用中子32は、図2乃至図3で説明した燃焼室4と同一の外形を有する燃焼室部32aを備えており、燃焼室部32aの上面には屈曲溝32bが形成されている。また、図8に示すように、燃焼室用中子32は、燃焼室部32aの外周に外周部32cを備えており、外周部32cの上面には溝32dが形成されている。水路支持材34は、冷却水流路用中子38を支持するための部材であり、燃焼室用中子32よりも先に下型30に組み付けられる。
ステップS1に続くステップS2では、下型30の所定位置に、吸気ポート用中子36が組み付けられる。吸気ポート用中子36は、図2乃至図3で説明した吸気ポート2などをシリンダヘッドに形成するための中子である。図5および図8に示すように、吸気ポート用中子36は、図2乃至図3で説明した吸気ポート2と同一の外形を有する本体部36aと、ポートインジェクタ挿入部2cと同一の外形を有するポートインジェクタ部36bと、吸気バルブ挿入部2dと同一の外形を有する吸気バルブ部36cと、を備えている。また、図8に示すように、本体部36aの長手方向の一端には屈曲溝32aに対応した形状を有する屈曲部36dが形成されており、他端には伸張部36eが形成されている。吸気ポート用中子36の組み付けに際しては、本体部36aと燃焼室用中子32が結合される。屈曲部36dを屈曲溝32aに嵌め合わせることで、吸気ポート用中子36と燃焼室用中子32が結合される。
ここで、屈曲部36dの断面形状は、一端部が燃焼室用中子32の延在方向に延び、他端部が当該延在方向に対して直角に延びるL字型(図10または図12参照)とされている。このような断面形状の屈曲部36dを屈曲溝32aに嵌め合わせて吸気ポート用中子36と燃焼室用中子32を結合すれば、斜め上方に延びる吸気ポート用中子36の倒れを抑えることができる。また、吸気ポート用中子36の組み付け状態を安定化できるので、後述のステップS3での吸気ポート用中子36と冷却水流路用中子38の組み合わせや、ステップS4での吸気ポート用中子36と巾木40との結合を安定的に行うこともできる。なお、屈曲部36d(または屈曲溝32a)の断面形状は、一端部が燃焼室用中子32の延在方向に延び、他端部が当該延在方向に対して斜めに延びるV字型でもよく、更には、一端部が燃焼室用中子32の延在方向に延び、中間部で湾曲して他端部と繋がるU字型でもよい。
図6に示すステップS3では、冷却水流路用中子38が水路支持材34に支持される。冷却水流路用中子38の支持に際しては、冷却水流路用中子38と吸気ポート用中子36が組み合わされると共に、冷却水流路用中子38と燃焼室用中子32が結合される。図6および図8に示すように、冷却水流路用中子38は、図2乃至図4で説明した主流路21と同一の外形を有する主流路部38aと、図2乃至図3で説明したウォータージャケット22と同一の外形を有するウォータージャケット部38bと、支流路23と同一の外形を有する支流路部38cと、補助流路24と同一の外形を有する補助流路部38dと、連結流路25と同一の外形を有する連結流路部38eと、を備えている。また、図8に示すように、連結流路部38eの先端には、溝32dに対応した形状を有する合わせ部38fが形成されている。吸気ポート用中子36の伸張部36e側から吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことで、冷却水流路用中子38と吸気ポート用中子36が組み合わされる。合わせ部38fを溝32dに嵌め合わせることで、冷却水流路用中子38と燃焼室用中子32が結合される。その後、主流路部38aの両端を水路支持材34に設置することで、冷却水流路用中子38が水路支持材34に支持される。
ステップS3に続くステップS4では、3つの吸気ポート用中子36に共通し、吸気ポート用中子36の並び方向においてこれらの中子を合わせた幅よりも幅の広い巾木40が下型30の所定位置に組み付けられる。巾木40の組み付けに際しては、巾木40と吸気ポート用中子36が結合される。図6においては省略するが、巾木40の側面には伸張部36eに対応した形状を有する受容溝が形成されている。この受容溝に伸張部36eを嵌め合わせることで、巾木40と吸気ポート用中子36が結合される。図9には、下型30に組み付ける前の巾木40が描かれている。図9に示すように、下型30の所定位置には位置決め部30aが形成されている。図6に示したステップS4においては、この位置決め部30aが、巾木40の下面に形成された合わせ部40bと組み合わされる。
図10乃至図11には、図6に示したステップS4直後の中子が描かれている。図10に示すように、伸張部36eの形状は、本体部36aの長手方向の一端から水平方向に延びるストレート型とされている。このような形状の伸張部36eによれば、図9に示した位置決め部30aと合わせ部40bとの組み合わせに際し、下型30の表面に沿って滑らせた巾木40の受容溝に伸張部36eを容易に嵌め合わせることができる。また、このような形状の伸張部36eによれば、金型内へのアルミ溶湯投入中に吸気ポート用中子36に作用する浮力に対抗することもできるので、吸気ポート用中子36の位置精度を高めることもできる。
図10乃至図11に示すように、本体部36aの壁面とウォータージャケット部38bの内壁との距離は短い。本体部36aとウォータージャケット部38bをこのような距離で配置できたのは、吸気ポート用中子36を巾木40と別体としたからである。そもそも本実施の形態では、図5に示したステップS2において吸気ポート用中子36が燃焼室用中子32と結合されており、ウォータージャケット部38bに燃焼室用中子32を通すことは不可能である。つまり、図6に示したステップS3において、燃焼室用中子32側から吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことは不可能である。
但し、図5に示したステップS2での吸気ポート用中子36と燃焼室用中子32との結合を後回しにしたところで、吸気ポート用中子36にポートインジェクタ部36bが形成されている以上、図6に示したステップS3において、吸気ポート用中子36を屈曲部36d側からウォータージャケット部38bに通すことはできない。何故なら、図2等で説明した吸気ポート2の上面2aおよび下面2bと、ウォータージャケット22との距離を短くすべく、本体部36aの壁面とウォータージャケット部38bの内壁との距離を短くしようとすると、本体部36aの壁面に上に凸に設けられたポートインジェクタ部36bが邪魔になるからである。故に、伸張部36e側からでなければ吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことができないが、仮に吸気ポート用中子36が巾木40と一体化されていると、今度は吸気ポート用中子36よりも幅広の巾木40が邪魔になってしまう。この点、吸気ポート用中子36を巾木40と別体とすることで、図6に示したステップS3において伸張部36e側から吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことができる。よって、吸気ポートを流れる空気に対する冷却効果を高めることができる。
図7に示すステップS5では、巾木押さえ材42が巾木40と組み合わされる。図9には、下型30への組み付け前の巾木押さえ材42が描かれている。また、図12には、図7に示したステップS5直後の中子、巾木40および巾木押さえ材42が描かれており、この図のうちの巾木40側の一部は、説明の便宜上、切断面として表されている。図9および図12に示すように、巾木40の上面には逆角錐台状の溝40aが形成されている。また、図12に示すように、巾木押さえ材42の下面には溝40aに対応した形状を有する角錐台部42aが形成されている。角錐台部42aを溝40aに嵌め合わせることで、巾木押さえ材42が巾木40と組み合わされる。このような巾木押さえ材42によれば、巾木40(より正確には、伸張部36eと嵌め合う巾木40の受容溝)を介して、金型内へのアルミ溶湯投入中に吸気ポート用中子36に作用する浮力に対向することができるので、吸気ポート用中子36の位置精度を高めることもできる。
ステップS5に続くステップS6では、図2乃至図3で説明した排気ポート3、吸気側動弁機構室5、排気側動弁機構室6等をシリンダヘッドに形成するための中子が下型30に組み付けられ、その後、下型30に上型44が組み合わせられる。図7に示すように、アルミ溶湯は上型44の上面側から金型内に投入される。なお、シリンダヘッドの成型後、金型から鋳造製品を取り外し、吸気ポート用中子36等の中子を粉砕除去する等の後処理を行うことで、図1乃至図4で説明した構成のシリンダヘッド1を得る。
なお、上記実施の形態においては、本体部36aが本発明の「ポート本体部」に、ポートインジェクタ部36bが本発明の「インジェクタ部」に、ウォータージャケット部38bが本発明の「ウォータージャケット用中子」に、本体部36aの長手方向における伸張部36e側の一端が本発明の「巾木結合端」に、それぞれ相当している。
<中子の組み付け方法の別の例>
ところで、上記実施の形態においては、図10乃至図11で説明したように、本体部36aが図2等で説明した吸気ポート2と同一の外形を有するとした。しかし本体部36aの外形は、伸張部36e側から吸気ポート用中子36をウォータージャケット部38bに通すことができる限りにおいて、各種の変形が可能である。例えば、図10乃至図11に示した本体部36aをその長手方向に短縮してポートインジェクタ部36b近傍までとし、その短縮分を補うように巾木40を伸張して本体部36aとの接合面を延長させてもよい。このように接合面を延長した場合であっても、本体部36aの壁面とウォータージャケット部38bの内壁との距離を短くすることができる。よって、上記実施の形態と同様に、吸気ポートを流れる空気に対する冷却効果を高めることができる。
また、上記実施の形態においては、図10乃至図11で説明したように、伸張部36eが本体部36aの長手方向の一端から水平方向に延びるとした。しかし、この水平方向から伸張部36eが傾いていてもよい。伸張部36eが水平方向から傾いていた場合であっても、巾木40の受容溝と嵌め合わせることで、金型内へのアルミ溶湯投入中に吸気ポート用中子36に作用する浮力に対抗することができる。よって、上記実施の形態と同様に、吸気ポート用中子36の位置精度を高めることができる。
1 シリンダヘッド
2 吸気ポート
2c ポートインジェクタ挿入部
2d 吸気バルブ挿入部
17 ポートインジェクタ挿入孔
20 冷却水流路
21 主流路
22 ウォータージャケット
30 下型
30a 位置決め部
32 燃焼室用中子
32a 屈曲溝
34 水路支持材
36 吸気ポート用中子
36a 本体部
36b ポートインジェクタ部
36c 吸気バルブ部
36d 屈曲部
36e 伸張部
38 冷却水流路用中子
38a 主流路部
38b ウォータージャケット部
40 巾木
40a 溝
40b 合わせ部
42 巾木押さえ材
42a 角錐台部
44 上型

Claims (6)

  1. インジェクタ挿入部を有する吸気ポートと、前記吸気ポートの壁面の上面の一部および下面の一部を覆うウォータージャケットと、を備えるエンジンのシリンダヘッドを鋳造する際に使用される中子を金型へ組み付ける方法であって、
    前記中子は、前記吸気ポートを形成するためのポート本体部および前記ポート本体部の壁面に上に凸に設けられて前記インジェクタ挿入部を形成するためのインジェクタ部を備える吸気ポート用中子と、前記壁面に対応した内壁を備えるウォータージャケット用中子と、前記吸気ポート用中子を前記金型に組み付けるための巾木であって、前記ポート本体部の長手方向の一端と結合可能に構成され、前記ポート本体部よりも幅広である巾木と、を備え、
    前記ポート本体部が前記巾木と結合する前記ポート本体部の巾木結合端から前記ポート本体部を前記ウォータージャケット用中子に挿入して、前記ポート本体部のうちの前記インジェクタ部よりも前記巾木結合端に近い部分を少なくとも前記内壁の内側に通した後に、前記巾木と前記巾木結合端を結合することを特徴とする中子の組み付け方法。
  2. 前記シリンダヘッドは、前記吸気ポートと連通する燃焼室を更に備え、
    前記中子は、前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端と結合可能に構成されると共に、前記金型に組み付け可能に構成された燃焼室用中子を更に備え、
    前記ポート本体部を前記ウォータージャケット用中子に挿入する前に、前記燃焼室用中子を前記金型に組み付け、尚且つ、前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端を、前記金型に組み付けた前記燃焼室用中子と結合することを特徴とする請求項1に記載の中子の組み付け方法。
  3. 前記吸気ポート用中子は、前記ポート本体部の前記巾木結合端とは反対側の一端に屈曲部を更に備え、
    前記燃焼室用中子は、前記屈曲部に対応した形状を有する屈曲溝を更に備え、
    前記屈曲溝に前記屈曲部を嵌め合わせることで、前記吸気ポート用中子を前記燃焼室用中子と結合することを特徴とする請求項2に記載の中子の組み付け方法。
  4. 前記吸気ポート用中子は、前記巾木結合端に伸張部を更に備え、
    前記巾木は、前記伸張部に対応した形状を有する受容溝を更に備え、
    前記受容溝に前記伸張部を嵌め合わせることで、前記吸気ポート用中子を前記巾木と結合することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の中子の組み付け方法。
  5. 前記巾木は、前記金型を構成する下型の位置決め部と組み合わせ可能な合わせ部を更に備え、
    前記受容溝と前記伸張部との嵌め合わせの際に、前記巾木を前記下型の表面に沿って移動して前記位置決め部と前記合わせ部を組み合わせることを特徴とする請求項4に記載の中子の組み付け方法。
  6. 前記金型は、前記巾木と組み合わせることで前記金型における前記巾木の位置を固定可能な巾木押さえ材を備え、
    前記巾木と前記巾木結合端を結合した後に、前記巾木の上方から前記巾木押さえ材を押し付けて前記巾木と前記巾木押さえ材を組み合わせることを特徴とする請求項4または5に記載の中子の組み付け方法。
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