JP2017147107A - 蓄電装置モジュールの製造方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業工数を低減することができる蓄電装置モジュールの製造方法及び装置を提供する。【解決手段】一方向に配列された複数の電池ユニットと、複数の電池ユニットを電池ユニットの配列方向に拘束する1対のエンドプレートとを備えた蓄電装置モジュールの製造方法において、複数の電池ユニットを積層する積層工程と、測定器によって複数の電池ユニットの伝熱面の位置を測定する加圧前測定工程と、加圧器によって複数の電池ユニットを電池ユニットの配列方向に加圧する加圧工程と、加圧器によって複数の電池ユニットに荷重を加えた状態で複数の電池ユニットの拘束を行う拘束工程とを含み、加圧前測定工程は、加圧器の作用位置で実施する。【選択図】図4
Description
本発明は、蓄電装置モジュールの製造方法及び装置に関する。
従来における蓄電装置モジュールの製造方法としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の組電池の製造方法では、所定数の単電池及び冷却板を積層方向に配列し、該配列の両端にエンドプレートを配置してなる積層体の積層方向長さを測定し、その積層体の積層方向長さに応じて、積層体の一端にある冷却板とエンドプレートとの間にスペーサ部材をセットし、積層体及びスペーサ部材からなる被拘束体を規定拘束圧を満たすように拘束バンドで拘束する。
ところで、蓄電装置モジュールが筐体に固定される場合には、蓄電装置モジュールの蓄電装置から発生した熱を筐体に効果的に放熱するために、筐体と蓄電装置モジュールとの間に伝熱シートが配置されることがある。この場合には、各蓄電装置ユニットの伝熱面(伝熱シートと接触する面)の位置ばらつきが大きいと、放熱性が低くなる。各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置ばらつきについては、各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を検査装置で測定することで、各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置が規格範囲内にあるかどうかを確認することができる。しかし、この場合には、重量物である蓄電装置モジュールを検査装置に移動させる必要がある。また、各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置ばらつきが大きいときは、再度蓄電装置モジュールの拘束を解いて、前工程である蓄電装置の配列よりやり直す必要がある。その結果、作業工数が多くなる。
本発明の目的は、作業工数を低減することができる蓄電装置モジュールの製造方法及び装置を提供することである。
本発明の一態様は、一方向に配列された複数の蓄電装置ユニットと、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に拘束する1対の拘束部材とを備えた蓄電装置モジュールの製造方法において、複数の蓄電装置ユニットを積層する積層工程と、測定器によって複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する加圧前測定工程と、加圧器によって複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する加圧工程と、加圧器によって複数の蓄電装置ユニットに荷重を加えた状態で複数の蓄電装置ユニットの拘束を行う拘束工程とを含み、加圧前測定工程は、加圧器の作用位置で実施することを特徴とする。
このような蓄電装置モジュールの製造方法においては、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する前に、複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する。そして、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する加圧工程と複数の蓄電装置ユニットの拘束を行う拘束工程とを順次実施する。このとき、蓄電装置モジュールは加圧器の作用位置にあるため、蓄電装置モジュールを動かすことなく、加圧工程及び拘束工程を実施することができる。このように各蓄電装置ユニットの伝熱面の測定によって蓄電装置モジュールの移動が追加されることはない。これにより、作業工数を低減することができる。
蓄電装置ユニットの伝熱面の位置が規格範囲内でないときは、積層工程を再度実施することにより、蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を手直ししてもよい。このように蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を手直しすることにより、各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置ばらつきが小さくなるため、蓄電装置モジュールの不良率を低減することができる。
蓄電装置モジュールの製造方法は、加圧工程を実施した後、測定器によって複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する加圧後測定工程を更に含み、加圧後測定工程は、加圧器の作用位置で実施してもよい。複数の蓄電装置ユニットを拘束するために複数の蓄電装置ユニットの加圧を行うと、複数の蓄電装置ユニットに荷重が作用することで、各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置ばらつきが想定以上に増大したり、蓄電装置モジュール全体にねじれ方向の変形が生じることがある。加圧後測定工程を実施することにより、そのような蓄電装置モジュールの変形による各蓄電装置ユニットの伝熱面の位置ばらつきも確認することができる。
測定器が加圧器と一体化されていてもよい。この場合には、加圧前測定工程を実施した後、蓄電装置モジュールを移動させずに蓄電装置モジュールの位置を保ったままの状態で、加圧工程及び拘束工程を実施することが可能となる。これにより、作業工数を一層低減することができる。
本発明の他の態様は、一方向に配列された複数の蓄電装置ユニットと、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に拘束する1対の拘束部材とを備えた蓄電装置モジュールの製造装置において、複数の蓄電装置ユニットを積層する積層器と、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する加圧器と、複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する測定器とを備え、測定器が加圧器と一体化されていることを特徴とする。
このような蓄電装置モジュールの製造装置においては、積層器、加圧器及び測定器を備えることにより、上述した蓄電装置モジュールの製造方法を実施することができる。また、測定器が加圧器と一体化されていることにより、複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定した後、蓄電装置モジュールを移動させずに蓄電装置モジュールの位置を保ったままの状態で、複数の蓄電装置ユニットを蓄電装置ユニットの配列方向に加圧することが可能となる。以上により、作業工数を低減することができる。
本発明によれば、作業工数を低減することができる蓄電装置モジュールの製造方法及び装置が提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電装置モジュールの製造方法及び装置により製造される蓄電装置モジュールとして電池モジュールを示す斜視図である。図1において、蓄電装置モジュールである電池モジュール1は、一方向(X軸方向)に配列された複数(ここでは13個)の電池ユニット2(蓄電装置ユニット)から構成されるユニット積層体3と、このユニット積層体3の両側に配置された1対のエンドプレート4と、一方のエンドプレート4とユニット積層体3の一端に位置する電池ユニット2との間に配置されたゴム部材5とを備えている。
エンドプレート4は、ユニット積層体3及びゴム部材5を電池ユニット2の配列方向(X軸方向)の両側から挟み、複数組(ここでは4組)のボルト6及びナット7と協働して複数の電池ユニット2をX軸方向に拘束する拘束部材である。エンドプレート4は、剛性が高い強磁性金属(例えば鉄)で形成されている。ボルト6及びナット7は、電池ユニット2の高さ方向(Z軸方向)に2組ずつ配置された拘束具である。ゴム部材5は、平板状に形成されている。なお、ユニット積層体3の上部には、制御ユニット8等が配置されている。
図2は、電池ユニット2の分解斜視図である。図2において、電池ユニット2は、蓄電装置である二次電池9と、この二次電池9を保持するセルホルダ10と、二次電池9と接触するように配置されたL字型の伝熱プレート11とを有している。
二次電池9は、直方体状のケース12内に電極組立体(図示せず)が収容されてなるリチウムイオン二次電池である。電極組立体は、複数の正極シートと複数の負極シートとがセパレータを介して交互に積層された構造を有している。ケース12は、金属(例えばアルミニウム)で形成されている。ケース12の上部には、正極端子13及び負極端子14がそれぞれ絶縁リング15を介して取り付けられている。正極端子13は、正極シートと電気的に接続されている。負極端子14は、負極シートと電気的に接続されている。なお、ケース12内には、電解液(図示せず)が充填されている。
セルホルダ10は、樹脂によって一体成形された枠体状の部材である。セルホルダ10は、二次電池9が載置される底壁部16と、二次電池9をX軸方向及びZ軸方向に垂直な方向(Y軸方向)に挟む1対の側壁部17と、各側壁部17同士を連結する連結部18とを有している。底壁部16、側壁部17及び連結部18に囲まれる空間は、二次電池9が収容される収容領域Sを画成している。
連結部18の両端部の上部には、電池ユニット2の正極端子13及び負極端子14を囲う端子収容部19がそれぞれ設けられている。連結部18における端子収容部19よりもY軸方向内側の上部には、上記のボルト6のネジ部が挿通される挿通孔20aを有するボルトガイド部20がそれぞれ設けられている。底壁部16の両端部の下部には、上記のボルト6のネジ部が挿通される挿通孔21aを有するボルトガイド部21がそれぞれ設けられている。
伝熱プレート11は、互いに隣接する電池ユニット2の間に配置される本体部22と、この本体部22の長手方向一端から直角に屈曲した屈曲部23とを有している。屈曲部23は、一方の側壁部17の外面(収容領域Sとは反対側の面)を覆っている。二次電池9及び伝熱プレート11は、例えば両面テープで接着される。
以上のような電池モジュール1は、図示しない電池パックの筐体に取り付けられる。具体的には、1対のエンドプレート4が筐体にボルトで固定される。このとき、ユニット積層体3と筐体との間には、TIM(Thermal Interface Material)と称される伝熱シートが配置される。このため、二次電池9から発生した熱は、伝熱プレート11及び伝熱シートを通って筐体に放熱される。伝熱プレート11の屈曲部23の外面(側壁部17とは反対側の面)は、電池ユニット2の伝熱面23aとなる。
ここで、放熱性を確保するためには、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を規格範囲内とする必要がある。そこで、本実施形態では、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定し、電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲を外れたときは、当該電池ユニット2の伝熱面23aの位置を手直しする。
図3(a)は、本発明の一実施形態に係る蓄電装置モジュールの製造装置として電池モジュール1の製造装置を示す概略構成図である。図3(a)において、本実施形態の製造装置25は、複数の電池ユニット2を積層する積層器26と、複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向(積層方向)に加圧する加圧器27と、電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する測定器28とを備えている。
積層器26は、平面視矩形状の底板部(図示せず)の一縁部に立設された受け用側板部26aと、底板部の他縁部に立設された押さえ用側板部26bとを有している。加圧器27は、複数の電池ユニット2を加圧受け部29と、この加圧受け部29と対向して配置され、複数の電池ユニット2を加圧受け部29に対して加圧する加圧本体部30とを有している。加圧本体部30は、例えば複数の電池ユニット2を加圧受け部29に対して油圧プレスする。測定器28は、加圧器27と一体化されており、加圧器27の作用位置で電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定することができる。加圧器27の作用位置は、加圧器27により複数の電池ユニット2を加圧する位置である。
測定器28は、測定用治具31と、長さ測定子32(図6参照)とを有している。測定用治具31は、加圧受け部29と加圧本体部30との対向方向に延在していると共に、加圧受け部29及び加圧本体部30と一体化されている。具体的には、測定用治具31の一端部は、加圧受け部29の背面側に固定され、測定用治具31の他端部は、加圧本体部30の背面側に固定されている。
測定用治具31には、複数の貫通孔31aが設けられている(図5参照)。貫通孔31aは、測定用治具31の延在方向に電池ユニット2と同じ列だけ複数(ここでは3つ)ずつマトリクス状に配列されている。測定用治具31は、磁石またはボルト等により1対のエンドプレート4に組み付けられる。
図4は、電池モジュール1を製造する方法の手順を示すフローチャートである。図4において、まず積層器26を用いて、複数の電池ユニット2を積層してユニット積層体3を形成する工程が実施される(工程S101)。工程S101は、積層工程である。そして、1対のエンドプレート4によりユニット積層体3及びゴム部材5を電池ユニット2の配列方向の両側から挟み、ボルト6及びナット7によりユニット積層体3及びゴム部材5を仮固定する。
続いて、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する工程が実施される(工程S102)。工程S102は、加圧前測定工程である。具体的には、まず図3(b)に示されるように、積層器26から電池モジュール1を取り出す。そして、図5に示されるように、測定器28の測定用治具31を電池モジュール1の各エンドプレート4に組み付ける。すると、測定用治具31は、電池ユニット2の伝熱面23aと対向し且つ電池ユニット2の配列方向に沿って延びるように配置されることとなる。このとき、貫通孔31aは、電池ユニット2毎に複数段(ここでは3段)ずつ配列された状態となる。
そして、図6に示されるように、測定器28の長さ測定子32を用いて、測定用治具31と複数の電池ユニット2の伝熱面23aとの距離を測定することにより、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する。長さ測定子32としては、例えばテプスゲージが用いられる。長さ測定子32は、電池ユニット2の伝熱面23aと接触する接触部33と、この接触部33と一体化された保持部34とを有している。このような長さ測定子32において、保持部34を手で持って、接触部33を測定用治具31の貫通孔31aに通して、接触部33の先端を電池ユニット2の伝熱面23aに接触させることにより、測定用治具31と電池ユニット2の伝熱面23aとの距離Gを測定する。このとき、各電池ユニット2について、測定用治具31と伝熱面23aとの距離Gを電池ユニット2の上下方向の3箇所で測定する。なお、このとき、加圧器27により電池モジュール1をごく弱い荷重で狭持して、電池モジュール1の仮固定を行ってもよい。
続いて、工程S102において得られた測定値に基づいて、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置が予め仕様で決まっている規格範囲内であるかどうかを判断する工程が実施される(工程S103)。
全ての測定値のうち1つでも伝熱面23aの位置が規格範囲内でないときは、上記の積層工程(工程S101)を再度実施することにより、該当する電池ユニット2の伝熱面23aの位置を手直しする。
全ての測定値について伝熱面23aの位置が規格範囲内であるときは、加圧器27を用いて複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向に加圧する工程が実施される(工程S104)。工程S103,S104は、加圧工程である。このとき、図3(b)に示されるように、測定用治具31が1対のエンドプレート4に組み付けられた状態のまま、加圧本体部30により複数の電池ユニット2を加圧受け部29に対して加圧する。そして、加圧器27によって複数の電池ユニット2に所定の荷重を加えた状態で、ボルト6及びナット7によりユニット積層体3及びゴム部材5を本固定することにより、ユニット積層体3及びゴム部材5を電池ユニット2の配列方向に拘束する(工程S105)。工程S105は、拘束工程である。これにより、電池モジュール1が完成する。
続いて、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する工程が実施される(工程S106)。工程S106は、加圧後測定工程である。この時の測定手法は、上記の工程S102と同様である。
続いて、工程S106において得られた測定値に基づいて、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置が上記の規格範囲内であるかどうかを判断する工程が実施される(工程S107)。全ての電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲内であるときは、当該電池モジュール1は良品であると選別される(工程S108)。一方、複数の電池ユニット2のうち1つでも伝熱面23aの位置が規格範囲内でないときは、当該電池モジュール1は不良品であると選別される(工程S109)。
ところで、電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲を外れたときは、上述したように、当該電池ユニット2の伝熱面23aの位置が手直しされる。従来では、複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向に加圧・拘束した後に、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定することとなる。しかし、本実施形態では、複数の電池ユニット2の加圧後は、隣り合う電池ユニット2の二次電池9同士が伝熱プレート11を介して強固に接合されている。これは、二次電池9と伝熱プレート11との間に配置された両面テープに拘束荷重が作用したことによる。従って、電池ユニット2の伝熱面23aの位置を手直ししようとしても、隣り合う二次電池9同士が剥がれにくいため、隣り合う電池ユニット2同士を分離させることが困難である。その結果、作業工数が多くなる。
これに対し本実施形態では、複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向に加圧する前に、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する。そして、各電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲内にあるときは、複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向に加圧する加圧工程と複数の電池ユニット2の拘束を行う拘束工程とを順次実施する。このとき、電池モジュール1は加圧器27の作用位置にあるため、電池モジュール1を動かすことなく、加圧工程及び拘束工程を実施することができる。このように各電池ユニット2の伝熱面23aの測定によって電池モジュール1の移動が追加されることはない。また、電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲を外れたために電池ユニット2の伝熱面23aの位置を手直しする必要がある場合は、複数の電池ユニット2の加圧前に電池ユニット2の伝熱面23aの位置の手直しを行うことが可能となる。この場合には、複数の電池ユニット2の加圧後に電池ユニット2の伝熱面23aの位置の手直しを行う場合に比べて、隣り合う二次電池9同士が剥がれやすく、隣り合う電池ユニット2同士が簡単に分離可能となるため、電池ユニット2の伝熱面23aの位置の手直しが容易に行える。以上により、作業工数を低減することができる。
また、本実施形態では、測定器28が加圧器27と一体化されているので、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定した後、電池モジュール1を移動させずに電池モジュール1の位置を保ったままの状態で、複数の電池ユニット2を電池ユニット2の配列方向に加圧することが可能となる。さらに、複数の電池ユニット2を加圧・拘束した後、電池モジュール1を移動させずに電池モジュール1の位置を保ったままの状態で、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定することが可能となる。以上により、作業工数を一層低減することができる。
また、本実施形態では、電池モジュール1を動かすことなく、複数の電池ユニット2の加圧・拘束を行うので、各電池ユニット2の伝熱面23aの位置ばらつきを抑制することができる。さらに、加圧前測定工程と加圧工程及び拘束工程との間、加圧工程及び拘束工程と加圧後測定工程との間で、電池モジュール1の移動を伴わないので、複数の電池ユニット2が強固に拘束されていない状態での電池モジュール1の移動による各電池ユニット2の位置ずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、電池ユニット2の伝熱面23aの位置が規格範囲内でないときは、電池ユニット2の伝熱面23aの位置を手直しするので、各電池ユニット2の伝熱面23aの位置ばらつきが小さくなる。従って、電池モジュール1の不良率を低減することができる。
また、複数の電池ユニット2を拘束するために複数の電池ユニット2の加圧を行うと、複数の電池ユニット2に荷重が作用することで、各電池ユニット2の伝熱面23aの位置ばらつきが想定以上に増大したり、電池モジュール1全体にねじれ方向の変形が生じることがある。本実施形態では、加圧後測定工程を実施することにより、そのような電池モジュール1の変形による各電池ユニット2の伝熱面23aの位置ばらつきも確認することができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、測定器28の測定用治具31が加圧器27と一体化されているが、測定器28としては、特に加圧器27と一体化されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、測定器28の測定用治具31を1対のエンドプレート4に組み付けた状態で、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定しているが、特にその方法には限られず、例えば測定用治具31を電池ユニット2の伝熱面23aと対向し且つ電池ユニット2の配列方向に沿って延在するように台の上に置いた状態で、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定してもよい。
さらに、上記実施形態では、積層器26を用いて複数の電池ユニット2を積層した後、積層器26から電池モジュール1を取り出してから、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する工程と複数の電池ユニット2を加圧する工程とを実施しているが、特にその形態には限られず、電池モジュール1が積層器26に組み込まれたままの状態で、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定する工程と複数の電池ユニット2を加圧する工程とを実施してもよい。この場合には、積層器26の受け用側板部26aに、長さ測定子32の接触部33を貫通させる複数の貫通孔が設けられる。
また、上記実施形態では、測定用治具31に、長さ測定子32の接触部33を貫通させる複数の貫通孔31aが設けられているが、特にその形態には限られず、例えばバネの弾性力により電池ユニット2の伝熱面23aに接触する測定子を予め貫通孔31aに貫通させておき、測定用治具31に対する測定子の突出長を測定することにより、複数の電池ユニット2の伝熱面23aの位置を測定してもよい。
また、上記実施形態では、ボルト6及びナット7を用いて、ユニット積層体3及びゴム部材5を電池ユニット2の配列方向に拘束しているが、特にその形態には限られず、拘束具として例えばバンド等を用いて、ユニット積層体3及びゴム部材5を電池ユニット2の配列方向に拘束してもよい。
さらに、上記実施形態では、蓄電装置がリチウムイオン二次電池等の二次電池9であるが、本発明は、特に二次電池9には限られず、例えば電気二重層キャパシタまたはリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置を有する蓄電装置モジュールの製造方法及び装置にも適用可能である。
1…電池モジュール(蓄電装置モジュール)、2…電池ユニット(蓄電装置ユニット)、4…エンドプレート(拘束部材)、9…二次電池(蓄電装置)、23a…伝熱面、25…製造装置、26…積層器、27…加圧器、28…測定器。
Claims (5)
- 一方向に配列された複数の蓄電装置ユニットと、前記複数の蓄電装置ユニットを前記蓄電装置ユニットの配列方向に拘束する1対の拘束部材とを備えた蓄電装置モジュールの製造方法において、
前記複数の蓄電装置ユニットを積層する積層工程と、
測定器によって前記複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する加圧前測定工程と、
加圧器によって前記複数の蓄電装置ユニットを前記蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する加圧工程と、
前記加圧器によって前記複数の蓄電装置ユニットに荷重を加えた状態で前記複数の蓄電装置ユニットの拘束を行う拘束工程とを含み、
前記加圧前測定工程は、前記加圧器の作用位置で実施することを特徴とする蓄電装置モジュールの製造方法。 - 前記蓄電装置ユニットの伝熱面の位置が規格範囲内でないときは、前記積層工程を再度実施することにより、前記蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を手直しすることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置モジュールの製造方法。
- 前記加圧工程を実施した後、前記測定器によって前記複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する加圧後測定工程を更に含み、
前記加圧後測定工程は、前記加圧器の作用位置で実施することを特徴とする請求項1または2記載の蓄電装置モジュールの製造方法。 - 前記測定器が前記加圧器と一体化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の蓄電装置モジュールの製造方法。
- 一方向に配列された複数の蓄電装置ユニットと、前記複数の蓄電装置ユニットを前記蓄電装置ユニットの配列方向に拘束する1対の拘束部材とを備えた蓄電装置モジュールの製造装置において、
前記複数の蓄電装置ユニットを積層する積層器と、
前記複数の蓄電装置ユニットを前記蓄電装置ユニットの配列方向に加圧する加圧器と、
前記複数の蓄電装置ユニットの伝熱面の位置を測定する測定器とを備え、
前記測定器が前記加圧器と一体化されていることを特徴とする蓄電装置モジュールの製造装置。
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