JP6589542B2 - 蓄電モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電モジュールの製造方法に関する。
複数の電池セルと、複数の電池セルのそれぞれに接続された伝熱プレートとを備える電池モジュールが知られている(特許文献1参照)。この電池モジュールは、伝熱プレートが筐体に対向するように、筐体に固定される。ここで、複数の伝熱プレートの筐体側の各対向面によって形成される凹凸が吸収されるように、凹んでいる部分ほど伝熱材料の塗布量が多くなるように伝熱材料が塗布される。
特開2014−116193号公報
特許文献1に記載されている方法では、伝熱プレートの筐体側の対向面上に塗布される伝熱材料の塗布量の制御について改善の余地がある。
本発明の一側面は、伝熱部材の伝熱面上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御できる蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールの製造方法は、第1方向に配列された複数の蓄電セルと、前記複数の蓄電セルのそれぞれに接続され、伝熱面を有する伝熱部材と、を備える蓄電モジュールの製造方法であって、前記伝熱面に対向配置される基準面から前記伝熱面までの距離を測定する工程と、前記距離に対応する液状の伝熱材料の塗布量を算出する工程と、算出された前記塗布量の前記伝熱材料を前記伝熱面上に個別に塗布する工程と、を含む。
この製造方法によれば、基準面から各伝熱面までの距離が異なっている場合であっても、各伝熱面上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御することができる。
前記伝熱材料を塗布する工程では、前記第1方向に沿って前記伝熱面に対して相対的に移動するノズルを用いて、前記伝熱材料を間欠的に塗布してもよい。
この場合、蓄電セルの個数が変わってもノズルの移動距離及び伝熱材料の塗布回数を変えるだけで伝熱材料を各伝熱面上に塗布できる。よって、蓄電セルの数に応じてノズルの本数を変える必要がない。
前記伝熱材料を塗布する工程では、前記複数の蓄電セルにそれぞれ対応する複数のノズルを用いて、前記伝熱材料を塗布してもよい。
この場合、各伝熱面上に伝熱材料を同時に塗布できるので、短時間で伝熱材料を塗布できる。また、伝熱材料を間欠的に塗布する場合に比べて、ノズルの位置合わせが容易であり、ノズルから伝熱材料を塗布するタイミングを高精度に制御する必要がない。
前記距離を測定する工程では、各伝熱部材に対して複数箇所で前記距離を測定してもよい。
この場合、1つの伝熱部材において、基準面から伝熱面までの距離が場所によって異なっている場合であっても、伝熱面上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御することができる。
本発明の一側面によれば、伝熱部材の伝熱面上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御できる蓄電モジュールの製造方法が提供され得る。
蓄電モジュールの全体構成を示す斜視図である。 図1の蓄電モジュールの蓄電セルを保持したセルホルダ及びセルホルダを示す斜視図である。 図1の蓄電モジュールを筐体に取り付けた際に生じる隙間を示す平面図である。 実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法の各工程を示すフローチャートである。 距離測定装置を用いて基準面から伝熱面までの距離を測定する工程を示す斜視図である。 距離測定装置を用いて基準面から伝熱面までの距離を測定する工程を示す平面図である。 距離測定装置を用いて基準面から伝熱面までの距離を測定する工程を示す平面図である。 伝熱材料を間欠的に塗布する工程を示す図である。 複数の蓄電セルにそれぞれ対応する複数のノズルを用いて伝熱材料を塗布する工程を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
(蓄電モジュール)
図1は、蓄電モジュールの全体構成を示す斜視図である。図2は、図1の蓄電モジュールの蓄電セルを保持したセルホルダ及びセルホルダを示す斜視図である。図1に示される蓄電モジュール1は、X軸方向(第1方向)に配列された複数(この例では、13個)の蓄電セル11(図2(A)参照)と、複数の蓄電セル11のそれぞれに接続され、伝熱面50Aを有する伝熱プレート50とを備える。伝熱プレート50は伝熱部材の一例である。伝熱プレート50は例えば金属製である。伝熱プレート50は、蓄電セル11に直接接触してもよいし、他の伝熱部材を介して蓄電セル11に接続されてもよい。
蓄電セル11は、図2(A)に示されるように、セルホルダ31に保持されている。蓄電セル11は、矩形箱状のケース11A内に収容された電極組立体(図示せず)を備える電池であり得る。蓄電セル11は、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電セル11は、電気二重層キャパシタであってもよい。図1に示されるように、本実施形態では、セルホルダ31に保持された蓄電セル11及び伝熱プレート50がX軸方向に配列されることによって配列体14が構成されている。なお、セルホルダ31の構成については、後段にて詳述する。
蓄電モジュール1は、配列体14に加えて、弾性部材12と、拘束部15と、複数のバスバー(図示せず)と、を備え得る。弾性部材12は、例えば、ゴムにより平板状に形成され、配列体14の配列方向(X軸方向)における一方側に配置される。
拘束部15は、蓄電セル11及び弾性部材12を配列方向に加圧して拘束する。拘束部15は、一対のエンドプレート16,16、ボルト17、及びナット18を備える。一対のエンドプレート16,16は、例えば、鉄等の剛性が高い材料により形成されている。一対のエンドプレート16,16は、配列方向に延在する複数のボルト17によって固定されている。各ボルト17は、一方のエンドプレート16、各セルホルダ31、及び他方のエンドプレート16に順次挿通され、他方のエンドプレート16側でナット18により締結されている。この締結によって配列体14に拘束力が加えられている。
隣り合う蓄電セル11の電極端子13同士(図2(A)参照)は、例えば、銅等の金属により形成される矩形板状の部材であるバスバーによって電気的に接続されている。より具体的には、各蓄電セル11は、電極端子13として正極端子及び負極端子を有しており、複数の蓄電セル11は、極性の異なる電極端子13が隣り合うように配列されている。バスバーは、これらの隣り合う電極端子13同士を接続することで、複数の蓄電セル11を電気的に直列に接続している。
次に、主に図2を用いて、セルホルダ31の構成を説明する。以下、図2(A)に示されるように、セルホルダ31が蓄電セル11を保持した際の蓄電セル11の厚み方向、蓄電セル11の幅方向(電極端子13,13の配列方向)、蓄電セル11の厚み方向及び幅方向に直交する高さ方向を、それぞれ、「X軸方向(第1方向)」、「Y軸方向(第1方向に交差する第2方向)」、「Z軸方向(第1方向及び第2方向に交差する第3方向)」として説明する。
図2に示されるように、セルホルダ31は、矩形平板状の下面部35、一対の側面部37,37、ベース部41、端子収容部43及び柱部材47を有している。また、セルホルダ31の上部には、カバーを介して制御装置E等が配置され得る。
下面部35は、Y軸方向に延在する板状部材である。下面部35は、蓄電セル11を保持する時に、蓄電セル11の底面を覆う。下面部35の両端部の下部には、脚部35A,35Aが設けられている。脚部35Aには、X軸方向に沿って貫通する挿通孔35Bが設けられている。挿通孔35Bには、上述したボルト17が挿通される。
側面部37は、Z軸方向に延在する板状部材である。一対の側面部37,37は、下面部35のY軸方向両端に配置されている。一対の側面部37,37は、互いに対向するように配置されている。ベース部41は、X軸方向に厚みを有する板状部材であって、一対の側面部37,37を接続するように設けられる。
端子収容部43は、ベース部41の上端のY軸方向における両端に設けられている。端子収容部43,43は、側面部37,37にそれぞれ連設するように設けられている。端子収容部43は、X軸方向にU字状に開口している。端子収容部43,43は、蓄電セル11を保持する時に、蓄電セル11の電極端子13,13をそれぞれ囲う部分である。
柱部材47,47は、ベース部41の上端において、端子収容部43,43のそれぞれに隣り合って設けられている。柱部材47は、X軸方向に延在する四角柱状の柱部材であり、その長さは、下面部35のX軸方向長さに一致する。柱部材47,47のそれぞれには、X軸方向に沿って貫通する挿通孔47Aが設けられている。挿通孔47Aには、上述したボルト17が挿通される。
セルホルダ31では、上述した下面部35、一対の側面部37,37、ベース部41、端子収容部43,43及び柱部材47,47によって囲まれる空間によって、蓄電セル11が収容される収容部Sが形成されている。
図3は、図1の蓄電モジュールを筐体に取り付けた際に生じる隙間を示す平面図である。図3に示されるように、蓄電モジュール1を蓄電パック(図示せず)の金属製の筐体3に取り付ける際に、伝熱プレート50の伝熱面50Aと筐体3との間に隙間G(言い換えれば、伝熱プレート50の配列体14からの突出量)が形成される。隙間Gには、液状の伝熱材料(TIM:Thermal Interface Material)を硬化してなる伝熱層20が配置される。伝熱層20は弾性を有する。伝熱層20は伝熱面50A及び筐体3に接触している。伝熱層20は、伝熱面50A上に設けられており、図1に示されていないが、蓄電モジュール1の一部である。
伝熱プレート50は、蓄電セル11に接続される第1部分51と、第1部分51に接続され、例えば矩形形状を有する伝熱面50Aを有する第2部分52とを備え得る。伝熱プレート50は、L字形状を有している。第1部分51は、隣り合う蓄電セル11間又は蓄電セル11とエンドプレート16との間に配置され、X軸方向に直交する平面(YZ平面)に沿って延在している。第1部分51は、蓄電セル11のYZ平面に平行な側面に接触している。第2部分52及び伝熱面50Aは、XZ平面(X軸方向及びZ軸方向)に沿って延在している。第2部分52と蓄電セル11との間には、セルホルダ31の側面部37が配置される。
(蓄電モジュールの製造方法)
図4は、実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法の各工程を示すフローチャートである。図1の蓄電モジュール1は、以下の製造方法によって製造され得る。
(距離の測定工程)
まず、図5〜図7に示されるように、伝熱プレート50の伝熱面50Aに対向配置される基準面Rから伝熱面50Aまでの距離G11,G12,G13,G11A,G11Bを測定する(図4の工程S1)。Y軸方向において、伝熱面50Aは、蓄電セル11と基準面Rとの間に位置する。伝熱面50Aは、基準面Rに平行である。距離G11,G12,G13,G11A,G11Bの測定には、図5及び図6(A)に示される距離測定装置60が用いられる。距離測定装置60は、本体部61と、深さ計70とを備える。深さ計70は、本体部61に固定されてもよいし、着脱可能に取り付けられてもよい。
本体部61は、X軸方向(第1方向)及びZ軸方向(第3方向)に延在する板状の部材(治具)である。板状の本体部61の伝熱面50A側の第1面61Bが基準面Rとなる。第1面61B及び基準面Rは、XZ平面に平行な平面である。本体部61には、Y軸方向(第2方向)に貫通する複数の挿通孔61Aが形成されている。複数の挿通孔61AがX軸方向に配列されることによって、図5に示されるように、X軸方向に延在する挿通孔群62A,62B,62Cが形成される。本実施形態では、Z軸方向(第3方向)に沿って3組の挿通孔群62A,62B,62Cが、配列されている。
本体部61には、一対のエンドプレート16,16への取り付けを容易にするため一対の取付部63,63が形成されている。取付部63は、一対のエンドプレート16,16に対応する位置に形成されている。取付部63には磁石が配置されている。また、本体部61のX軸方向における両端部には、保持部65が形成されている。保持部65は、Y軸方向(厚み方向)に貫通する開口部であり、距離測定装置60の保持を容易にする。
図6に示されるように、深さ計70は、挿通孔61Aを貫通可能な棒状部材73と、本体部61の第2面61Cに当接する当接面71Aを有する当接部71と、棒状部材73の縮み量から深さを算出して表示する表示部75とを備える。表示部75はデジタル表示部であってもよいし、アナログ表示部であってもよい。第2面61C及び当接面71Aは、XZ平面に平行な平面である。棒状部材73の断面は、例えば円形である。棒状部材73は、複数の挿通孔61Aにそれぞれ貫通された状態、すなわち、棒状部材73の端部が本体部61の第1面61Bから突出した状態でY軸方向に移動可能に設けられている。棒状部材73のY軸方向における端部には、距離測定装置60を蓄電モジュール1に取り付けた際に、伝熱プレート50の伝熱面50Aに接触する接触面73Aが設けられている。接触面73Aは、XZ平面に平行な平面である。
このような構成の距離測定装置60は、複数の棒状部材73の接触面73Aのそれぞれが複数の伝熱プレート50の伝熱面50Aそれぞれに接触するように蓄電モジュール1に取り付けられる。具体的には、距離測定装置60は、本体部61の延在方向が蓄電セル11の配列方向と平行になるようにして、一対のエンドプレート16,16に取り付けられる。距離測定装置60は、一対の取付部63,63の磁力を利用して、一対のエンドプレート16,16に取り付けられる。このとき、図6(A)及び図7に示されるように、距離測定装置60における棒状部材73の基準面Rからの突出量が、伝熱プレート50の伝熱面50Aと基準面Rとの間の距離G11,G12,G13,G11A,G11Bに対応する。
個々の蓄電セル11に別々の伝熱プレート50が接続されているため、例えば拘束部15によって蓄電セル11を拘束する際に、距離G11,G12,G13,G11A,G11Bにバラつきが生じる。図6(A)に示される異なる伝熱プレート50間の距離G11,G12,G13のバラつきは、図7に示される1つの伝熱プレート50における距離G11,G11A,G11Bのバラつきに比べて大きい。よって、1つの伝熱プレート50について1箇所で距離G11、距離G11A又は距離G11Bを測定してもよい。例えば、挿通孔群62A,62Cにおける距離G11,G11Bの測定を省略し、挿通孔群62Bにおける距離G11Aのみを測定してもよい。この場合、距離測定装置60の構造をシンプルにできる。
本実施形態では、深さ計70の表示部75に表示された深さをX、本体部61のY軸方向における厚みをtとした場合に、距離G11,G12,G13,G11A,G11Bは、X−tとして算出される。深さ計70にコンピュータを接続し、コンピュータの記憶部にX−tのデータを記憶してもよい。本実施形態では、複数の深さ計70を用いて同時に距離G11,G12,G13,G11A,G11Bを測定することができる。また、1つの深さ計70を用いて、順番に距離G11,G12,G13,G11A,G11Bを測定してもよい。
(塗布量の算出工程)
次に、距離G11,G12,G13,G11A,G11Bに対応する液状の伝熱材料の塗布量を算出する(図4の工程S2)。深さ計70にコンピュータを接続し、深さ計70からのデータを受けたコンピュータにおいて塗布量を算出してもよい。例えば、1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTを距離G11,G12,G13から算出してもよい。1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTは、伝熱面50Aの面積に距離G11,G12,G13をそれぞれ乗じて算出される体積と同じにしてもよいし、当該体積に所定の係数を乗じた値にしてもよい。例えば、距離G11に対応する塗布量VTは、X軸方向における伝熱面50Aの幅をW(図6参照)、Z軸方向における伝熱面50Aの長さをL(図7参照)としたときに、W×L×G11として算出される。同様に、距離G12に対応する塗布量VTは、W×L×G12として算出される。距離G13に対応する塗布量VTは、W×L×G13として算出される。
上述のように、1つの伝熱プレート50について複数箇所で測定された距離G11,G11A,G11Bのバラつきは比較的小さい。そのため、距離G11に代えて距離G11A又は距離G11Bを用いて1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTを算出してもよい。例えば、Z軸方向における中心である距離G11A(挿通孔群62Bにおいて測定された距離)を用いてもよい。この場合、伝熱面50Aの面積W×Lに距離G11Aを乗じて算出される体積が、1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTとなる。また、距離G11,G11A,G11Bの平均値を距離G11に代えて用いてもよい。この場合、伝熱面50Aの面積W×Lに距離G11,G11A,G11Bの平均値(G11+G11A+G11B)/3を乗じて算出される体積が、1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTとなる。
また、Z軸方向において伝熱面50Aを各測定箇所(例えば3箇所)の領域に分割し、分割された各領域について距離G11,G11A,G11Bに対応する塗布量を算出してもよい。例えば、距離G11に対応する塗布量は、W×(L×1/3)×G11=V1として算出される。同様に、距離G11Aに対応する塗布量は、W×(L×1/3)×G11A=V2として算出される。同様に、距離G11Bに対応する塗布量は、W×(L×1/3)×G11B=V3として算出される。よって、1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTは、V1+V2+V3となる。
また、X軸方向に配列された全ての伝熱面50Aのうち中央に位置する伝熱面40A上の塗布量VTを周縁に位置する伝熱面50A上の塗布量VTに比べて多くしてもよい。この場合、X軸方向において蓄電モジュール1の中央領域に位置する伝熱層20の厚さが、X軸方向において蓄電モジュール1の周縁領域に位置する伝熱層20の厚さに比べて大きくなる。これにより、X軸方向における蓄電モジュール1の中央領域において、蓄電セル11が伝熱層20からY軸方向の力を受けることによって蓄電モジュール1が撓んでも、蓄電モジュール1と筐体3との間に隙間が形成され難くなる。
(伝熱材料の塗布工程)
次に、図8又は図9に示されるように、算出された塗布量の伝熱材料を伝熱面50A上に個別に塗布する(図4の工程S3)。隣り合う伝熱面50A上に塗布された伝熱材料同士は、塗布後に一体化してもよいし、分離された状態であってもよい。
図8に示されるように、X軸方向に沿って伝熱面50Aに対して相対的に移動するノズル80を用いて、伝熱材料を間欠的に塗布してもよい。伝熱面50Aを固定し、ノズル80をX軸方向に沿って移動させてもよいし、ノズル80を固定し、伝熱面50AをX軸方向に沿って移動させてもよい。伝熱材料を塗布するタイミング及び塗布量は、ノズル80に接続されたコンピュータによって制御される。例えば、X軸方向における各伝熱面50Aの中心P1,P2,P3…P12,P13に伝熱材料を塗布するように、塗布のタイミングが制御される。これにより、X軸方向にわたって各伝熱面50Aを伝熱材料で確実に覆うことができる。
また、本実施形態では、Z軸方向に配列された複数のノズル80を用いているので、1つの伝熱面50Aについて複数箇所で伝熱材料が塗布される。1つの伝熱面50Aについての距離測定箇所(本例では3箇所)が塗布箇所(本例では3箇所)と一致しているので、各測定箇所において測定された距離G11,G11A,G11Bに対応する塗布量V1,V2,V3の伝熱材料が、各塗布箇所において塗布される。Z軸方向において、各距離測定箇所及び塗布箇所は均等に配置される。よって、距離G11が測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V1=W×(L×1/3)×G11の伝熱材料が第1のノズル80から塗布される。同様に、距離G11Aが測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V2=W×(L×1/3)×G11Aの伝熱材料が第2のノズル80から塗布される。同様に、距離G11Bが測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V3=W×(L×1/3)×G11Bの伝熱材料が第3のノズル80から塗布される。1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTは、V1+V2+V3となる。
上述の塗布量の算出工程(図4の工程S2)において、塗布量V1,V2,V3に代えて1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTが算出されている場合には、1つのノズル80から吐出される伝熱材料の塗布量は、算出された塗布量VTを塗布箇所の数で割った値(本例ではVT/3)となる。
複数のノズル80に代えて1つのノズル80を用いて、X軸方向に沿って伝熱面50Aに対して相対的にノズル80を複数回(本例では3回)走査することによって伝熱材料を塗布してもよい。この場合、ノズル80の個数が最小限になる。各塗布箇所における塗布量は、複数のノズル80を用いた場合と同様に、各測定箇所において測定された距離G11,G11A,G11Bに対応する塗布量V1,V2,V3であってもよいし、1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTを塗布箇所の数で割った値(本例ではVT/3)であってもよい。
あるいは、図9に示されるように、複数の蓄電セル11にそれぞれ対応する複数のノズル80を用いて、伝熱材料を塗布してもよい。例えば、Z軸方向に沿って伝熱面50Aに対して相対的にノズル80を移動することによって伝熱材料を塗布する。伝熱面50Aを固定し、ノズル80をZ軸方向に沿って移動させてもよいし、ノズル80を固定し、伝熱面50AをZ軸方向に沿って移動させてもよい。また、Z軸方向における伝熱面50Aの長さLが短い場合には、伝熱面50A及びノズル80を移動させなくてもよい。各ノズル80から吐出される伝熱材料の塗布量は、上述の塗布量の算出工程(図4の工程S2)において算出された1つの伝熱面50Aに対する塗布量VTとなる。
以上説明した本実施形態の蓄電モジュールの製造方法によれば、基準面Rから各伝熱面50Aまでの距離G11,G12,G13,G11A,G11Bが異なっている場合であっても、各伝熱面50A上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御することができる。
その結果、例えば蓄電モジュール1を別の部材(例えば図3に示される蓄電モジュール1を収容する筐体3)に固定する際に、塗布された伝熱材料と当該別の部材との間に隙間が生じ難くなる。よって、各蓄電セル11において発生する熱を伝熱面50Aから伝熱層20を介して別の部材に適切に放出することができる。したがって、高い放熱性を有する蓄電モジュール1を製造することができる。
本実施形態では、図4の工程S1において、各伝熱プレート50に対して複数箇所(例えば3箇所)で距離G11,G11A,G11Bを測定している(図7参照)。この場合、1つの伝熱プレート50において、基準面Rから伝熱面50Aまでの距離G11,G11A,G11Bが場所によって異なっている場合であっても、伝熱面50A上に塗布される伝熱材料の塗布量を高精度に制御することができる。例えば、距離G11が測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V1=W×(L×1/3)×G11の伝熱材料が塗布される。同様に、距離G11Aが測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V2=W×(L×1/3)×G11Aの伝熱材料が塗布される。同様に、距離G11Bが測定された箇所では、図4の工程S2において算出された塗布量V3=W×(L×1/3)×G11Bの伝熱材料が塗布される。
図4の工程S3において、X軸方向に沿って伝熱面50Aに対して相対的に移動するノズル80を用いて、伝熱材料を間欠的に塗布する場合(図8参照)、蓄電セル11の個数が変わってもノズル80の移動距離及び伝熱材料の吐出回数を変えるだけで伝熱材料を各伝熱面50A上に塗布できる。よって、蓄電セル11の数に応じてノズル80の本数を変える必要がない。また、間欠的に塗布することによって、伝熱材料が各伝熱面50A間の隙間に入り込むことを抑制できる。
図4の工程S3において、複数の蓄電セル11にそれぞれ対応する複数のノズル80を用いて、伝熱材料を塗布する場合(図9参照)、各伝熱面50A上に伝熱材料を同時に塗布できるので、短時間で伝熱材料を塗布できる。また、伝熱材料を間欠的に塗布する場合に比べて、ノズル80の位置合わせが容易であり、ノズル80から伝熱材料を塗布するタイミングを高精度に制御する必要がない。
図4の工程S1の前に、一対のエンドプレート16,16によって複数の蓄電セル11を挟持する工程を更に含んでもよい。この工程によって生じる距離G11,G12,G13,G11A,G11Bのバラつきに対しても塗布量を高精度に制御することができる。
図4の工程S3の後に、塗布された伝熱材料を筐体3に接続した状態で伝熱材料を硬化させることによって伝熱層20を形成してもよい(図3参照)。これにより、蓄電モジュール1及び筐体3を備える蓄電パックが製造される。筐体3の表面は基準面Rと一致している。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
1…蓄電モジュール、11…蓄電セル、50…伝熱プレート(伝熱部材)、50A…伝熱面、80…ノズル、G11,G12,G13,G11A,G11B…距離、R…基準面。

Claims (4)

  1. 第1方向に配列された複数の蓄電セルと、前記複数の蓄電セルのそれぞれに接続され、伝熱面を有する伝熱部材と、前記複数の蓄電セルを挟持する一対のエンドプレートと、を備える蓄電モジュールの製造方法であって、
    前記一対のエンドプレートに取り付けられ、基準面を有する距離測定装置を用いて、複数の前記伝熱面に対向配置される前記基準面から前記伝熱面までの距離を測定する工程と、
    前記距離に対応する液状の伝熱材料の塗布量を算出する工程と、
    算出された前記塗布量の前記伝熱材料を前記伝熱面上に個別に塗布する工程と、
    を含む、蓄電モジュールの製造方法。
  2. 前記伝熱材料を塗布する工程では、前記第1方向に沿って前記伝熱面に対して相対的に移動するノズルを用いて、前記伝熱材料を間欠的に塗布する、請求項1に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  3. 前記伝熱材料を塗布する工程では、前記複数の蓄電セルにそれぞれ対応する複数のノズルを用いて、前記伝熱材料を塗布する、請求項1に記載の蓄電モジュールの製造方法。
  4. 前記距離を測定する工程では、各伝熱部材に対して複数箇所で前記距離を測定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電モジュールの製造方法。
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