以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
(主要な用語の説明)
(1)MDxMDyMDz直交座標系:MDxMDyMDz直交座標系は、表示装置DPから見た他の物体(例えば2次元測色計MD)の位置を表すために設定された座標系であり、表示装置DPにおける表示面の中央位置を通る前記表示面の法線をMDz軸とし、前記MDz軸に直交しかつ互いに直交する水平方向および垂直方向それぞれに沿った水平線および垂直線それぞれをMDx軸およびMDy軸とする座標系である。このMDxMDyMDz直交座標系でのユーザの位置(所在位置、観察位置)PUは、座標PU(Ux、Uy、Uz)で表され、前記表示面からユーザの位置までの距離は、ユーザ距離Udisで表される。前記MDxMDyMDz直交座標系での2次元測色計MDの位置(測色位置)PMは、座標PM(MDx、MDy、MDz)で表され、前記表示面から2次元測色計MDの位置までの距離は、測色距離Mdisで表される。図4には、前記MDxMDyMDz直交座標系の一例が示されている。
(2)DPxDPy直交座標系:DPxDPy直交座標系は、2次元測色計MDによって測定される、表示装置DPにおける前記表示面上の位置を表すために、前記表示面上に設定された座標系であり、前記表示面の中央位置を座標原点とし、互いに直交する水平線および垂直線それぞれをDPx軸およびDPy軸とする座標系である。なお、説明の簡単化のために、本実施形態では、MDxMDyMDz直交座標系およびDPxDPy直交座標系では、MDx軸とDPx軸とは、互いに一致させ、MDy軸とDPy軸とは、互いに一致させている(MDx=DPx、MDy=DPy)。図4には、前記DPxDPy直交座標系の一例が示されている。
(3)色度輝度調整用画像:色度輝度調整用画像(測色情報取得用画像)は、表示装置DPに表示される画像を、真の色度、輝度に校正(=補正)するために表示装置DPに表示される画像である。具体的には、白色、原色、中間色等の一様画像である。
(4)測色情報:測色情報は、前記表示面から複数の測色位置までの複数の測色距離それぞれで前記表示面を2次元で測色した複数の測色結果に前記複数の測色距離それぞれを対応付けた情報である。測色情報は、表示装置DPに前記色度輝度調整用画像を表示させ、これを、前記複数の測色位置に配置された2次元測色計MDによって測定することによって生成される。
(構成)
図1は、実施形態における表示システムの構成を示す図である。図2は、前記表示システムにおける表示装置の構成を示すブロック図である。図3は、前記表示システムにおける2次元測色計の構成を示すブロック図である。図4は、前記表示システムにおいて、表示装置の表示面を複数の測色位置それぞれで2次元測色計によって測定する様子を説明するための図である。図5は、前記表示システムにおける表示装置に測色情報として記憶される、図4に示す第3測色位置PM3で測色された測色結果の一例を示す図である。図6は、前記表示システムにおいて、測色情報を2次元測色計から表示装置に入力する態様を説明するための図である。図6(A)は、ケーブルを介して測色情報を2次元測色計から表示装置に入力する第1態様を示し、図6(B)は、記憶媒体(記録媒体)を介して測色情報を2次元測色計から表示装置に入力する第2態様を示す。
実施形態における表示システムDSは、例えば、図1に示すように、表示を行う表示装置DPと、測定対象を2次元で測色する2次元測色計MDとを備える。この表示システムDSにおける2次元測色計MDは、例えば白色、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)および中間色等の測色情報を得るために好適な所定の色度輝度調整用画像(測色情報取得用画像)を表示した表示装置DPの表示面を前記測定対象として2次元で測色する。この表示システムDSにおける表示装置DPは、2次元測色計MDで測色した測色結果を、前記表示面からその測色位置PMまでの測色距離Mdisと対応付けて予め記憶し、表示を行う際に、前記表示面からユーザの位置(所在位置)PUまでのユーザ距離Udisと、このユーザ距離Udisに対応した測色距離Mdisでの測色結果とに基づいて、前記ユーザの位置PUから前記表示面を見た場合に予め設定された目標の見え方となるように、前記表示部の表示状態を調整する。
このような表示システムDSにおける表示装置DPは、例えば、図2に示すように、表示側制御処理部(DP制御処理部)11と、表示側表示部(DP表示部)12と、通信インターフェース部(通信IF部)13と、表示側記憶部(DP記憶部)14と、アンテナ15と、表示側インターフェース部(DPIF部)16とを備える。
DP表示部12は、DP制御処理部11に接続され、DP制御処理部11の制御に従って表示面に所定の表示を行う装置である。DP表示部12は、例えば、表示パネル、および、前記表示パネルの表示面に前記所定の表示として例えば静止画や動画等のコンテンツを表示するように、前記表示パネルをDP制御処理部11の制御に従って駆動する駆動回路等を備えて構成される。前記表示パネルは、例えば、液晶表示パネルや有機ELパネルやプラズマパネル等である。
通信IF部13は、DP制御処理部11に接続され、DP制御処理部11の制御に従ってリモートコントローラRDで受け付けたユーザによる操作を受信する通信回路である。通信IF部13は、リモートコントローラRDから、ユーザによる操作の内容を表すデータ(操作情報)を収容した通信信号を受信し、この受信した通信信号から前記操作情報を取り出し、この取り出した操作情報をDP制御処理部11が処理可能な形式のデータに変換してDP制御処理部11へ出力する。通信IF部13は、DP制御処理部11から入力された送信すべきデータを収容した通信信号を、この通信で用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をリモートコントローラRDへ送信する。通信IF部13は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、および、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路等である。通信IF部13は、ユーザによる操作を受け付ける入力部(表示側入力部(DP入力部))の一例に相当する。なお、表示装置DPは、ユーザによる操作を受け付けるDP入力部の他の一例として、通信IF部13に代え、あるいは、通信IF部13に追加して、例えば所定の機能を割り付けた複数のスイッチ回路を備える入力回路を備えても良い。
ここで、リモートコントローラRDは、ユーザによる操作を遠隔で表示装置DPに入力するための装置である。リモートコントローラRDは、例えば、図2に示すように、表示装置DPの電源を入り切り(オンオフ)するための電源ボタン41と、表示装置DPの音量を上げ下げするための音量ボタン42と、選局するための選局ボタン43と、DP表示部12に表示された操作対象を移動させるためのカーソルボタン44(44−1〜44−4)と、DP表示部12に表示された入力候補を確定して入力するための決定ボタン45と、表示装置DPにメニューを表示させるためのメニューボタン46と、表示装置DPの通信IF部13で用いられた規格と同じ規格で通信を行う図略の通信回路と、これら各ボタン41〜46および前記通信回路に接続され、各ボタン41〜46が操作されると、その旨を収容した通信信号を前記通信回路から送信する図略の制御回路とを備える。カーソルボタン44は、DP表示部12に表示された操作対象を上方向に移動させるための上方向カーソルボタン44−1と、DP表示部12に表示された前記操作対象を下方向に移動させるための下方向カーソルボタン44−2と、DP表示部12に表示された前記操作対象を右方向に移動させるための右方向カーソルボタン44−3と、DP表示部12に表示された操作対象を左方向に移動させるための左方向カーソルボタン44−4とを備える。
アンテナ15は、DP制御処理部11に接続され、電波を受信して受信信号を生成し、この生成した受信信号をDP制御処理部11へ出力するものである。
DPIF部16は、DP制御処理部11に接続され、DP制御処理部11の制御に従って外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、RS−485規格を用いたインターフェース回路、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路、HDMI(High−Definition Multimedia Interface、登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IEEE1394規格を用いたインターフェース回路、イーサネット(Ethernet、登録商標)規格を用いたインターフェース回路およびIEEE802.11規格を用いたインターフェース回路等である。
DP記憶部14は、DP制御処理部11に接続され、DP制御処理部11の制御に従って各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、表示装置DPの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するDP制御プログラムや、アンテナ15で得られた受信信号を映像信号に変換し、この映像信号の映像をDP表示部12の表示面に表示するように、DP表示部12を制御する映像信号生成プログラムや、互いに異なる複数の距離情報をDP表示部12に表示し、DP表示部12に表示した複数の距離情報のうちの1つを、リモートコントローラRDおよび通信IF部13を介して受け付けたユーザによる操作に基づいて選定し、この選定した距離情報を後述の表示調整プログラムで用いる距離情報としてDP記憶部14に設定して記憶する距離情報設定プログラムや、前記映像信号生成プログラムによってDP表示部12の表示面に前記映像を表示する際に、前記距離情報設定プログラムでDP記憶部14に設定され記憶された距離情報に基づく、DP表示部12の表示面からユーザの位置PUまでのユーザ距離Udisと後述の測色情報とに基づいて、ユーザの位置PUから前記表示面を見た場合に予め設定された目標の見え方となるように、DP表示部12の表示状態を調整する表示調整プログラムや、2次元測色計MDからDPIF部16を介して測色結果を取得しこの取得した測色結果を前記測色情報としてDP記憶部14に記憶する測色情報記憶処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、前記測色情報や前記距離情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。DP記憶部14は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。DP記憶部14は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるDP制御処理部11のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。そして、DP記憶部14は、前記測色情報および前記距離情報それぞれを記憶するために、測色情報記憶部141および距離情報記憶部142を機能的に備える。
測色情報記憶部141は、前記測色情報を記憶するものである。前記測色情報は、ユーザが表示装置DPを使用する前、例えば製造段階等に、生産者等によって予め測色情報記憶部141に記憶される。前記測色情報は、DP表示部12の前記表示面から複数の測色位置PMまでの複数の測色距離Mdisそれぞれで前記表示面を2次元で測色した複数の測色結果に、前記複数の測色距離Mdisそれぞれを対応付けた情報である。前記測色情報を得る測定(測色)では、DP表示部12の表示状態を調整する上で好適な予め設定された所定の画像(色度輝度調整用画像(測色情報取得用画像))がDP表示部12に表示され、DP表示部12の表示面から測色距離Mdisに位置する測色位置PMに2次元測色計MDが配置され、DP表示部12の表示面が2次元測色計MDによって2次元で測色される。そして、このような測色が複数の測色距離Mdisそれぞれで実行される。
より具体的には、図4に示すように、DP表示部12における前記表示面の中央位置(例えば前記表示面が矩形である場合に対角線の交点位置等)を通る前記表示面の法線をMDz軸とし、前記MDz軸に直交しかつ互いに直交する水平方向および垂直方向それぞれに沿った水平線および垂直線それぞれをMDx軸およびMDy軸とするMDxMDyMDz直交座標系を設定した場合に、前記測色情報は、MDz軸上における6個の第1から第6測色位置PM1〜PM6に1個の2次元測色計MDが順次に配置され、DP表示部12の表示面が2次元測色計MDによって2次元で測色されることで、生成される。なお、図4には、DP表示部12の表示面から第3測色位置PM3までの第3測色距離Mdis3が例示されている。
前記測定の際に、前記色度輝度調整用画像として、前記表示面の全面に白色、原色および中間色それぞれが表示される。したがって、本実施形態では、前記測色情報は、前記複数の測色距離Mdisそれぞれに対応する複数の測色位置PM(MDx、MDy、MDz)それぞれにおいて、前記表示面の全面に白色、原色および中間色それぞれを表示させて測色した測色結果を含む。前記原色は、赤色、青色および緑色を含む(すなわち、前記測色情報は、前記複数の測色距離Mdisそれぞれに対応する複数の測色位置PMそれぞれにおいて、前記表示面の全面に赤色、青色および緑色それぞれを表示させて測色した測色結果を含む)。図4に示す例では、センチメートル単位(cm)で、第1測色位置PM1は、座標(0、0、30)であり、第2測色位置PM2は、座標(0、0、50)であり、第3測色位置PM3は、座標(0、0、100)であり、第4測色位置PM4は、座標(0、0、200)であり、第5測色位置PM5は、座標(0、0、300)であり、そして、図略の第6測色位置PM6は、座標(0、0、500)である。したがって、これら第1ないし第6測色位置PM1〜PM6は、MDz軸上に位置する。一例として、第3測色位置PM3において、所定の温度(例えば室温25℃等)の場合に、2次元測色計MDによってDP表示部12の前記表示面を2次元で測色した第3測色結果が図5に示されている。図5では、DP表示部12の表示面上に、DP表示部12における前記表示面の中央位置(例えば前記表示面が矩形である場合に対角線の交点位置等)を座標原点とし、互いに直交する水平線および垂直線それぞれをDPx軸およびDPy軸とするDPxDPy直交座標系を設定した場合に、各測色結果は、横方向を各DPx値とし、縦方向を各DPy値とする2次元マトリクス状のテーブルに登録されている。なお、各DPx値は、複数の画素数から成る第1間隔(水平)ごとに割り当てられ、各DPy値は、複数の画素数から成る第2間隔(垂直)ごとに割り当てられている。例えば、DP表示部12の表示解像度が1920×1080である場合、前記第1間隔は、62画素であり、各DPxは、62画素ごとに割り当てられ、前記第2間隔は、72画素であり、各DPyは、72画素ごとに割り当てられる。したがって、図5に示す例では、原則62×72を単位領域としてDP表示部12の表示面における2次元分布が測色されている(周辺は、61×72)。したがって、前記測色結果は、DP表示部12の前記表示面を複数に分けた複数の単位領域それぞれに対する複数の測定値を含む。そして、前記テーブルの各欄には、当該単位領域の測色値として、上段に輝度値Yが登録され、中段に、xy色度図における色度xが登録され、そして、下段に、前記xy色度図における色度yが登録されている。白色表示(赤R=255/緑G=255/青B=255)した状態で、例えば、図5において、前記表示面上の位置(−7、−15)での測色結果は、輝度Yが40cd/m2であり、色度xが0.330であり、色度yが0.345であり、前記表示面上の位置(0、0)での測色結果は、輝度Yが100cd/m2であり、色度xが0.3127であり、色度yが0.3290であり、前記表示面上の位置(−7、15)での測色結果は、輝度Yが44cd/m2であり、色度xが0.329であり、色度yが0.345であり、そして、前記表示面上の位置(7、−15)での測色結果は、輝度Yが39cd/m2であり、色度xが0.333であり、色度yが0.348である。これら輝度Yは、前記表示面の全面に白色を表示させて測色された測色結果に基づいて得られ、色度x、yは、前記表示面の全面に赤色(R=255/G=0/B=0)、緑色(R=0/G=255/B=0)および青色(R=0/G=0/B=255)それぞれを表示させて測色された各測色結果に基づいて得られる。また、白色でも、諧調を変更した中間色表示、例えば、(R=128/G=128/B=128)、(R=64/G=64/B=64、(R=32/G=32/B=32)等を表示させて、図5に相当する測定結果が得られる。さらに、シアン(R=0/G=255/B=255)、マゼンタ(R=255/G=0/B=255)、イエロー(R=255/G=255/B=0)等補色を表示させて、図5に相当する測定結果が得られる。さらに、任意の各種中間色、例えばダークオレンジ(R=255/G=140/B=0)、ライトピンク(R=255/G=182/B=193)等の中間色を表示して、図5に相当する測定結果が得られる。そして、これを元に、単色の場合と同様に、測色情報に反映させる。なお、上述のように設定されたMDxMDyMDz直交座標系およびDPxDPy直交座標系では、MDx軸とDPx軸とは、互いに一致し、MDy軸とDPy軸とは、互いに一致している(MDx=DPx、MDy=DPy)。
そして、測色情報記憶部141には、このような各測色結果を登録した各テーブルがその測色位置PMの測色距離Mdisに対応付けられて記憶される(本実施形態ではMdis=MDz)。
なお、上述では、測色位置は、6個箇所であるが、これに限定されるものではなく、例えばDP表示部12の視野角や表示装置DPの仕様等に応じて適宜な個数に設定される。また、上述では、DP表示部12の測色における領域数は、DP表示部12の表示面を、横方向に31分割するとともに縦方向に15分割(31×15分割)した465個であるが、前記領域数は、これに限定されるものではなく、例えばDP表示部12の視野角や表示装置DPの仕様等に応じて適宜な個数に設定される。
図2に戻って、距離情報記憶部142は、前記距離情報を記憶するものである。前記距離情報は、前記表示面からユーザの位置PU(Ux、Uy、Uz)までのユーザ距離Udisに関する情報である。本実施形態では、前記距離情報は、前記ユーザ距離Udisそのものであり、前記ユーザ距離Udisの値で直接的に表される。本実施形態では、距離情報記憶部142は、距離情報の候補としてDP表示部12に表示するための互いに異なる複数の距離情報を予め記憶し、そして、DP表示部12に表示した前記複数の距離情報のうちから、リモートコントローラRDおよび通信IF部13を介して入力されたユーザの操作に基づいて選定された距離情報を後述の表示調整部113で用いる距離情報として記憶する。さらに、本実施形態では、距離情報記憶部142は、表示調整部113による表示調整の実施および不実施の別を記憶する。
なお、前記距離情報は、前記表示面に対する観察視野(FOV;Field of View)であっても良い。FOVは、水平方向および垂直方向それぞれが有るが、ここでは水平方向のFOVであり、図12に示すように、前記表示面における水平方向の両端点をA、Bとし、ユーザの位置を表す点(例えば視点)をCとすると、水平方向のFOVは、角∠ACB(線分ACと線分BCとのなす角)の角度で表される。DP表示部12の表示面のサイズが予めDP記憶部14に記憶され、DP表示部12の表示面のサイズおよびFOVから三角関数の関係でユーザ距離Udisが求められる。より具体的には、図12から、AB/2=Udis×tan(FOV/2)であるから、Udis=(AB/2)/(tan(FOV/2))である。
DP制御処理部11は、表示装置DPの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、DP表示部12の表示面に所定の表示を行う際に、前記ユーザの位置PU(Ux、Uy、Uz)から前記表示面を見た場合に、予め設定された目標の見え方となるように、DP表示部12の表示状態(表示出力)を調整する回路である。DP制御処理部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)(またはFPGA(field programmable gate aray))およびその周辺回路を備えて構成される。DP制御処理部11は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、表示側制御部(DP制御部)111、映像信号生成部112、表示調整部113、距離情報設定部114および測色情報記憶処理部115を機能的に備える。
DP制御部111は、表示装置DPの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、表示装置DPの全体制御を司るものである。
映像信号生成部112は、アンテナ15で得られた受信信号を映像信号に変換し、この映像信号の映像をDP表示部12の表示面に表示するように、DP表示部12を制御するものである。なお、映像信号生成部112は、ネットワークを介してダウンロードしたコンテンツや、記録媒体から読み込んだコンテンツや、DP記憶部14に記憶されたコンテンツ等をDP表示部12の表示面に表示するように、DP表示部12を制御しても良い。
距離情報設定部114は、DP記憶部14の距離情報記憶部142に予め記憶された互いに異なる複数の距離情報をDP表示部12に表示し、DP表示部12に表示した前記複数の距離情報のうちの1つを、リモートコントローラRDおよび通信IF部13を介して受け付けたユーザによる操作に基づいて選定し、この選定した距離情報を表示調整部113で用いる距離情報として距離情報記憶部142に記憶して設定するものである。
表示調整部113は、距離情報記憶部142に記憶され設定されている距離情報に基づくユーザ距離Udisと測色情報記憶部141に記憶された測色情報とに基づいて、ユーザの位置PUからDP表示部12の表示面を見た場合に予め設定された目標の見え方となるように、DP表示部12の表示状態(表示出力)を調整するものである。前記表示状態(表示出力)は、輝度および色度のうちの少なくとも一方である。本実施形態では、前記測色情報は、輝度Yおよび色度x、yを含むので、前記表示状態(表示出力)は、輝度および色度の両方であるが(すなわち、輝度Yおよび色度x、yの両方が調整される)、前記測色情報が輝度Yのみである場合には、前記表示状態(表示出力)は、輝度Yのみであって良く(すなわち、輝度Yのみが調整される)、また、前記測色情報が色度x、yのみである場合には、前記表示状態(表示出力)は、色度x、yのみであって良い(すなわち、色度x、yのみが調整される)。
前記目標の見え方は、予め定義された所定の見え方であって良く、好ましくは、前記目標の見え方は、DP表示部12における表示面の中央位置を通る前記表示面の法線上から前記表示面の前記中央位置を見た場合における見え方(正常な見え方)であって良い。本実施形態では、前記目標の見え方には、この正常な見え方が用いられる。
より具体的には、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、距離情報記憶部142に記憶され設定されている距離情報に基づくユーザ距離Udisに応じた測色結果を取り出し、この取り出した測色結果と前記目標の見え方との差を補償するようにDP表示部12における各画素の出力を調整することで、DP表示部12の表示状態を調整する。例えば、ユーザの位置PU(Ux、Uy、Uz)のUxUyUz直交座標系およびMDxMDyMDz直交座標系が互いに一致する場合に、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、ユーザ距離Udisに一致する測色距離Mdisの測色結果(Udis=Mdisの測色結果)を取り出す。本実施形態では、一例として図5に示すように、輝度Yおよび色度x、yの各値は、DP表示部12における表示面上の位置に応じた値であるので、前記取り出した測色結果と前記目標の見え方との差(調整値)は、DP表示部12における表示面上の位置に応じた値となり、表示調整部113は、DP表示部12における前記表示面上の位置に応じた調整値で、DP表示部12の表示状態を調整する。より具体的には、表示調整部113は、DP表示部12における各画素ごとに、前記取り出した測色結果と前記目標の見え方との差を補償するように前記表示面上の位置に応じた調整値をそれぞれ生成し、この生成した各調整値でDP表示部12における各画素の出力を調整することで、DP表示部12の表示状態を調整する。例えば、ユーザがユーザ距離100cmの座標(0、0、100)に所在する場合、図5に示す例では、座標(0、0)の測定結果(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)が前記目標の見え方であり、DP表示部12における表示面の各領域の測定結果それぞれと目標の見え方(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)との差がそれぞれ求められ、これら各差を各領域に対する各調整値として、DP表示部12の表示状態が調整される。例えば、座標(−7、−15)の領域では、その測定結果(輝度Y=40cd/m2、色度x=0.330、色度y=0.345)と目標の見え方(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)との差が求められ、この差を調整値として、DP表示部12の表示状態が調整される(例えば、輝度Yは、その差60cd/m2を補償するようにアップされる。すなわち、輝度Yは、2.5倍される)。
なお、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報に、距離情報記憶部142に記憶され設定されている距離情報に基づくユーザ距離Udisに当たる測色結果が無い場合に、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、距離情報記憶部142に記憶され設定されている距離情報に基づくユーザ距離Udisに近い順に選択した複数(例えば2個や4個等)の測色距離に対応する複数の測色結果に基づいて、補間(例えば線形補間やスプライン補間やラグランジュ補間等)によって、距離情報記憶部142に記憶され設定されている距離情報に基づくユーザ距離Udisに応じた前記測色結果を生成して良い。
測色情報記憶処理部115は、2次元測色計MDからDPIF部16で取得した前記測色結果を前記測色情報として測色情報記憶部141に記憶するものである。なお、2次元測色計MDで測定した前記測色結果は、例えば、図6(A)に示すように、表示装置DPと2次元測色計MDとが通信可能にケーブルCBで互いに接続され、データ通信によって2次元測色計MDから表示装置DPへ通信されることによって、表示装置DPに入力され、測色情報記憶部141に記憶されて良い。この場合、DPIF部16は、RS−485規格を用いたインターフェース回路、USB規格を用いたインターフェース回路、イーサネット(Ethernet、登録商標)規格を用いたインターフェース回路およびIEEE802.11規格を用いたインターフェース回路等である。また例えば、2次元測色計MDで測定した前記測色結果は、図6(B)に示すように、USBメモリ等の記憶媒体(記録媒体)UMに保存され、この記憶媒体UMからDPIF部16を介して表示装置DPに入力され、測色情報記憶部141に記憶されて良い。この場合、DPIF部16は、USB規格を用いたインターフェース回路等である。また例えば、2次元測色計MDで測定した前記測色結果は、図略のキーボードから表示装置DPに入力され、測色情報記憶部141に記憶されて良い。また例えば、2次元測色計MDで測定した前記測色結果は、PROM(Programmable ROM)やEPROM(Erasable Programmable ROM)にデータを書き込むためのROMライタ等を用いて測色情報記憶部141に記憶されて良い。
次に、2次元測色計MDの構成について説明する。前記表示システムDSにおける2次元測色計MDは、測定対象を2次元で測色する装置であり、前記測定対象を表示装置DPとし、表示装置DPの表示面からユーザの位置PU(Ux、Uy、Uz)までのユーザ距離Udisでの表示部12の見え方を解析するための装置である。このような2次元測色計MDは、例えば、図3に示すように、2次元測定部21と、測色側制御処理部(MD制御処理部)22と、測色側入力部(MD入力部)23と、測色側表示部(MD表示部)24と、測色側インターフェース部(MDIF部)25と、測色側記憶部(MD記憶部)26とを備える。
2次元測定部21は、MD制御処理部22に接続され、MD制御処理部22の制御に従って測定対象としての表示装置DPにおける色度、輝度等の測色値を2次元で測定する装置である。2次元測色計MDが2次元色彩計である場合には、例えば、2次元測定部21は、表示部12におけるRGBの各成分を2次元で測定するための光学フィルタおよびエリアイメージセンサ等を備え、表示部12の表示面における色に応じた測色値をMD制御処理部22へ出力する。
MD入力部23は、MD制御処理部22に接続され、例えば測色の開始を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えば測色距離Mdis等の測色する上で必要な各種データを2次元測色計に入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ、キーボードおよびマウス等である。MD表示部24は、MD制御処理部22に接続され、制御処理部22の制御に従って、MD入力部23から入力されたコマンドやデータ等を表示する機器であり、例えばCRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。
なお、MD入力部23およびMD表示部24からタッチパネルが構成されてもよい。このタッチパネルを構成する場合において、MD入力部23は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置である。このタッチパネルでは、MD表示部24の表示面上に前記位置入力装置が設けられ、MD表示部24に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、前記位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として2次元測色計MDに入力される。このようなタッチパネルでは、ユーザは、入力操作を直感的に理解し易いので、ユーザにとって取り扱い易い2次元測色計MDが提供される。
MDIF部25は、測定結果を外部の機器へ出力するために、MD制御処理部22に接続され、MD制御処理部22の制御に従って外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、RS−485規格を用いたインターフェース回路、USB規格を用いたインターフェース回路、イーサネット(Ethernet、登録商標)規格を用いたインターフェース回路およびIEEE802.11規格を用いたインターフェース回路等である。
MD記憶部26は、MD制御処理部22に接続され、MD制御処理部22の制御に従って各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、2次元測色計MDの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、2次元測定部21で得られた測色値に基づいて2次元色分布の三刺激値XYZ(測色結果)を求め、この求めた測定結果を前記測色情報としてMDIF部25から出力するようにMDIF部25を制御するMD制御プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。MD記憶部26は、例えばROM、EEPROMおよびRAM等を含む。
MD制御処理部22は、2次元測色計MDの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、測定対象を2次元で測色する回路である。MD制御処理部22は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。MD制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、測色側制御部(MD制御部)221を機能的に備える。
MD制御部221は、2次元測色計MDの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、2次元測定部21で得られた測色値に基づいて2次元色分布の三刺激値XYZ(測色結果)を求めるものである。2次元測定部21およびMD制御部221から、測定対象を2次元で測色する2次元測色部の一例が構成される。MD制御部221は、上述で求めた測定結果を前記測色情報としてMDIF部25から出力するようにMDIF部25を制御する。MD制御部221は、前記測定対象として前記表示装置を前記2次元測色部で測定することによって得られた測定結果を前記測色情報として前記測色側インターフェース部から出力するように、前記測色側インターフェース部を制御する制御部の一例でもある。
なお、上述の2次元測色計MDは、3刺激値を2次元分布で測定する2次元色彩計であるが、これに限定されるものではなく、他のタイプの2次元色彩計であっても良い。例えば、2次元測色計MDは、表示装置DPからの光を回折格子で分光し、この分光をリニアイメージセンサで受光し、前記表示装置DPを一方向に走査することで、前記リニアイメージセンサから出力される1次元分光データから表示装置DPの2次元色分布を計測する分光型2次元測色計であって良い。また例えば、2次元測色計MDは、表示装置DPからの光を光学フィルタを介して受光素子で受光し、前記表示装置DPを例えばラスタースキャンのように2次元で走査することで、前記受光素子から出力される点データから表示装置DPの2次元色分布を計測する2次元測色計であって良い。このような2次元測色計のタイプに応じて2次元測定部21およびMD制御処理部22が構成される。
次に、本実施形態の動作について説明する。図7は、前記表示システムにおける表示装置の表示状態の調整に関する設定の動作を示すフローチャートである。図8は、前記表示システムにおける表示装置のDP表示部に表示される、表示状態の調整に関する一例の設定画面を説明するための図である。図9は、前記表示システムにおける表示装置の表示状態の調整に関する動作を示すフローチャートである。図10は、前記表示システムにおける表示装置の表示状態を説明するための図である。
(表示装置の2次元測色処理)
まず、表示装置DPの製造段階等において、表示装置DPを2次元測色計MDで測定し、その測定結果を測色情報として測色情報記憶部141に記憶する測色処理について説明する。
表示装置DPにおける図略の電源スイッチがオンされると、DP制御処理部11は、必要な各部の初期化を実行し、その制御処理プログラムの実行によって、DP制御処理部11には、DP制御部111、映像信号生成部112、表示調整部113、距離情報設定部114および測色情報記憶処理部115が機能的に構成される。同様に、2次元測色計MDにおける図略の電源スイッチがオンされると、必要な各部の初期化を実行し、その制御処理プログラムの実行によって、MD制御処理部22には、MD制御部221が機能的に構成される。また、2次元測色計MDと表示装置DPとは、図6(A)に示すように、ケーブルCBで通信可能に接続される。なお、ケーブルCBによる有線接続に限らず、無線接続であっても良い。
この測色処理では、まず、例えば、図4に示すように、第1測色位置PM1に2次元測色計MDが配置される。オペレータは、MD入力部23から第1測色位置PM1の測色距離Mdis1を入力する。なお、2次元測色計MDにおけるMD入力部23およびMD表示部24から構成されるタッチパネルに、第1ないし第6測色位置PM1〜PM6の各測色距離Mdis1〜Mdis6が表示され、これら表示された各測色距離Mdis1〜Mdis6から、タッチパネル等で今般の測色での測色距離Mdisが選択され、2次元測色計MDに入力されても良い。
そして、表示装置DPは、DP制御処理部11によって、所定の色度輝度調整用画像(測色情報取得用画像)をDP表示部12に表示する。表示装置DPのDP表示部12に前記所定の色度輝度調整用画像が表示されると、2次元測色計MDは、MD制御処理部22のMD制御部221によって、表示装置DPの表示部12を2次元で測色し、測色結果を求める。そして、2次元測色計MDは、MD制御部221によって、この求めた測色結果に、その測色距離Mdis1を対応付けてこれらを前記測色情報としてMDIF部25から表示装置DPへ出力する。
そして、表示装置DPは、DP制御処理部11の測色情報記憶処理部115によって、2次元測色計MDからDPIF部16で取得した測色距離Mdis1付きの前記測色結果を前記測色情報として測色情報記憶部141に記憶する。
そして、このような第1測色位置PM1で実施された各処理が第2から第6測色位置PM2〜PM6それぞれで順次に実施され、第1から第6測色位置PM1〜PM6の各測色距離Mdis1〜Mdis6に関する測色情報が測色情報記憶部141に記憶される。
なお、上述では、各測色距離Mdis1〜Mdis6がオペレータによって入力されたが、2次元測色計MDに第1ないし第6測色位置PM1〜PM6の各測色距離Mdis1〜Mdis6が予め記憶され、オペレータが第1ないし第6測色位置PM1〜PM6に順次に2次元測色計MDを配置して測色するものとし、2次元測色計MDが自動的に測色ごとに当該測色結果に第1ないし第6測色位置PM1〜PM6の各測色距離Mdis1〜Mdis6を順次に対応付けても良い。また、上述では、各測色距離Mdis1〜Mdis6の各測定ごとに、その測色結果が前記測色情報として2次元測色計MDから表示装置DPへ通信されたが、各測色距離Mdis1〜Mdis6の各測定の終了後に、各測色結果が纏められて前記測色情報として2次元測色計MDから表示装置DPへ通信されても良い。
表示装置DPは、このような測色処理が実施された後に、出荷される。
(表示調整の設定処理)
次に、表示調整の設定処理について説明する。ユーザによって表示装置DPにおける図略の電源スイッチがオンされると、DP制御処理部11は、必要な各部の初期化を実行し、その制御処理プログラムの実行によって、DP制御処理部11には、DP制御部111、映像信号生成部112、表示調整部113、距離情報設定部114および測色情報記憶処理部115が機能的に構成される。
図7において、表示装置DPは、DP制御処理部11によって、リモートコントローラRDの通信信号を通信IF部13で受信したか否かを判定する(S11)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、DP制御処理部11は、処理を処理S11に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、DP制御処理部11は、次の処理S12を実行する。したがって、DP制御処理部11は、前記通信信号を受信するまで処理S11を繰り返す。
ユーザは、表示装置DPを設定するために、リモートコントローラRDのメニューボタン46を操作する。リモートコントローラRDは、メニューボタン46の操作を受け付けると、メニューを表示させる命令(指令、コマンド)を収容した通信信号(メニュー表示指令通信信号)を送信する。この通信信号を受信すると、表示装置DPは、処理S11により、次の処理S12を実行する。
この処理S12では、表示装置DPは、DP制御処理部11によって、メニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、DP制御処理部11は、処理S11で受信した通信信号がメニュー表示指令通信信号であるか否かを判定する。この判定の結果、前記通信信号がメニュー表示指令通信信号ではない場合(No)には、DP制御処理部11は、前記通信信号に収容されたデータに応じた適宜な処理を実行し(S31)、次に、後述の処理S21を実行する。前記判定の結果、前記通信信号がメニュー表示指令通信信号である場合(Yes)には、DP制御処理部11は、表示部12に所定のメニュー画面を表示し(S13)、次に、処理S14を実行する。前記所定のメニュー画面には、見え方の補正を設定するための見え方補正項目等、所定の複数のメニュー項目が表示され、選択可能に構成されている。
この処理S14では、DP制御処理部11は、処理S11と同様に、リモートコントローラRDの通信信号を通信IF部13で受信したか否かを判定しており、前記通信信号を受信するまでこの処理S14を繰り返す。
処理S13でメニュー画面が表示されると、ユーザは、見え方補正項目を選択し、決定ボタン45を操作する。リモートコントローラRDは、決定ボタン45の操作を受け付けると、見え方補正の設定を行うための命令(指令、コマンド)を収容した通信信号(見え方補正設定指令通信信号)を送信する。この通信信号を受信すると、表示装置DPは、処理S14により、次の処理S15を実行する。
この処理S15では、表示装置DPは、DP制御処理部11によって、見え方補正の設定が選択されたか否かを判定する。より具体的には、DP制御処理部11は、処理S14で受信した通信信号が見え方補正設定指令通信信号であるか否かを判定する。この判定の結果、前記通信信号が見え方補正設定指令通信信号ではない場合(No)には、DP制御処理部11は、前記通信信号に収容されたデータに応じた適宜な処理を実行し(S41)、次に、後述の処理S21を実行する。前記判定の結果、前記通信信号が見え方補正設定指令通信信号である場合(Yes)には、DP制御処理部11は、距離情報設定部114によって、表示部12に所定の見え方補正設定画面を表示し(S16)、次に、処理S17を実行する。
この見え方補正設定画面は、表示調整部113による表示調整を実施するか否かの設定、および、前記表示調整を実施する場合に、ユーザ距離に関する距離情報を表示装置DPに設定するための画面である。この見え方補正設定画面30は、例えば、図8に示すように、表示調整部113による表示調整を実施するか否かを設定するための補正有無設定領域31と、表示調整部113で用いる距離情報(本実施形態ではユーザ距離Udisそのもの)を設定するための距離情報設定領域32と、表示部12に表示された画面を1つ前の画面に戻すための「戻る」ボタン33とを備える。
補正有無設定領域31は、表示調整部113による表示調整の実施を設定するための「あり」領域311と、表示調整部113による表示調整の不実施を設定するための「なし」領域312とを備える。距離情報設定領域32は、表示調整部113で用いる距離情報を、ユーザ距離30cm(Udis=30cm)、ユーザ距離50cm(Udis=50cm)、ユーザ距離1cm(Udis=1m)、ユーザ距離2m(Udis=2m)、ユーザ距離3m(Udis=3m)およびユーザ距離5m(Udis=5m)に設定するための「30cm」領域321、「50cm」領域322、「1m」領域323、「2m」領域324、「3m」領域325および「5m」領域326を備える。距離情報設定領域32のユーザ距離Udisは、本実施形態では、DP表示部12の表示面からMDz軸上におけるユーザの位置PUまでの距離で、前記距離情報の候補として距離情報記憶部142に記憶されている。これら各領域311、312、321〜326は、選択されると、例えば反転表示される。図8では、選択されて反転表示されている領域が斜線のハッチングで示されている。
なお、見え方補正設定画面30は、距離情報設定領域32に、ユーザがユーザ距離Udisを指定するユーザ指定領域を備えても良い。ユーザ指定領域には、数値が表示され、リモートコントローラRDにおける上方向カーソルボタン44−1および下方向カーソルボタン44−2を用いることによって、ユーザ指定領域に表示された数値がアップダウンする。これによってユーザの所望する任意のユーザ距離Udisが指定できる。また、リモートコントローラRDにテンキーがさらに備えられ、前記テンキーを用いることによって、ユーザ指定領域に、ユーザの所望する任意のユーザ距離Udisが直接指定されても良い。
図7に戻って、前記処理S17では、DP制御処理部11は、処理S11と同様に、リモートコントローラRDの通信信号を通信IF部13で受信したか否かを判定しており、前記通信信号を受信するまでこの処理S17を繰り返す。
処理S16で見え方補正設定画面30が表示されると、ユーザは、見え方補正設定画面30で所望の項目を選択するために、適宜なカーソルボタン44を操作する。リモートコントローラRDは、上方向カーソルボタン44−1の操作を受け付けると、現在選択されている領域から上方向の領域の選択へ移行(シフト)させるための命令(指令、コマンド)を収容した通信信号(上方向領域シフト指令通信信号)を送信し、下方向カーソルボタン44−2の操作を受け付けると、現在選択されている領域から下方向の領域の選択へ移行させるための命令を収容した通信信号(下方向領域シフト指令通信信号)を送信し、右方向カーソルボタン44−3の操作を受け付けると、現在選択されている領域から右方向の領域の選択へ移行させるための命令を収容した通信信号(右方向領域シフト指令通信信号)を送信し、左方向カーソルボタン44−4の操作を受け付けると、現在選択されている領域から左方向の領域の選択へ移行させるための命令を収容した通信信号(左方向領域シフト指令通信信号)を送信する。この通信信号を受信すると、表示装置DPは、処理S17により、次の処理S18を実行する。
この処理S18では、表示装置DPは、DP制御処理部11によって決定されたか否かを判定する。より具体的には、DP制御処理部11は、処理S17で受信した通信信号が決定ボタン45の操作によって設定を決定させるための通信信号(決定指令通信信号)であるか否かを判定する。この判定の結果、前記通信信号が決定指令通信信号ではない場合には、DP制御処理部11は、処理S20を実行し、前記通信信号が決定指令通信信号である場合には、DP制御処理部11は、処理S19を実行する。
処理S20では、DP制御処理部11は、前記通信信号に収容されたデータに応じた適宜な処理を実行し、処理を処理S16に戻す。例えば、処理S17で受信した通信信号が上方向領域シフト指令通信信号である場合には、DP制御処理部11は、現在選択されている領域から上方向の領域を選択し、この上方向の領域を前記選択された領域としてDP表示部12に表示する。
ユーザは、適宜なカーソルボタン44の操作により、見え方補正設定画面30で所望の項目を選択する。図8に示す例では、「あり」領域311と「3m」領域325とが選択されている。ユーザは、見え方補正設定画面30で所望の項目を選択すると、決定ボタン45を操作する。リモートコントローラRDは、決定ボタン45の操作を受け付けると、決定指令通信信号を送信する。この決定指令通信信号を受信すると、表示装置DPは、処理S18により、次の処理S19を実行する。
この処理S19では、表示装置DPは、距離情報設定部114によって見え方補正の設定処理を実行する。より具体的には、距離情報設定部114は、見え方補正設定画面30で選択された内容をDP記憶部14の距離情報記憶部142に記憶し、設定する。より詳しくは、距離情報設定部114は、見え方補正設定画面30で「なし」領域312が選定された場合には、表示調整部113による表示調整を実施しない旨を距離情報記憶部142に記憶する。例えば、表示調整部113による表示調整の実施および不実施の別を表す実施フラグ(例えば実施の場合は実施フラグ=1であり、不実施の場合は実施フラグ=0である)が距離情報記憶部142に記憶される。また、距離情報設定部114は、見え方補正設定画面30で「あり」領域311が選定された場合には、表示調整部113による表示調整を実施する旨を距離情報記憶部142に記憶し、そして、見え方補正設定画面30で選定された距離情報(本実施形態ではユーザ距離Udisそのもの)を表示調整部113で用いる距離情報として距離情報記憶部142に記憶し、設定する。図8に示す例では、実施フラグ=1およびユーザ距離Udis=3mが距離情報記憶部142に記憶され、設定される。
そして、これら上述の処理S19、処理S31、処理S41の次に、処理S21が実行される。この処理S21では、表示装置DPは、DP制御処理部11によって、電源がオフされたか否かを判定する。この判定の結果、電源がオフされていない場合には、処理が処理S11に戻され、電源がオフされている場合には、処理を終了する。
このような動作によって、表示調整の設定処理が実行される。このような表示調整の設定処理は、表示装置DPの初期設定として表示装置DPの使用前に、あるいは、表示装置DPの使用中における適宜なタイミング(例えばユーザの好みのタイミング)で実施される。
(表示調整)
次に、表示装置DPの表示状態の調整に関する動作について説明する。本実施形態における表示システムDSおよび表示装置DPは、例えば静止画や動画等のコンテンツをDP表示部12に表示する際に、表示状態の調整に関し、前記静止画を表示する場合にはその際に、また、前記動画を表示する場合には各フレームごとに、あるいは、数フレームごとに、次のように動作する。
図9において、まず、DP制御処理部11は、DP記憶部14の距離情報記憶部142に記憶されている、表示調整部113による表示調整の実施および不実施の別(本実施形態では実施フラグの内容)および表示調整部113にで用いる距離情報(本実施形態ではユーザ距離Udisそのものの値)を取得する(S51)。
次に、DP制御処理部11は、見え方補正の要否を判定する(S52)。より具体的には、DP制御処理部11は、DP記憶部14の距離情報記憶部142に記憶されている実施フラグを参照することで、表示調整部113による表示調整を実施するか否かを判定する。この判定の結果、表示調整部113による表示調整を実施しない場合(No)には、表示調整部113による表示調整を実施せずに、そのままコンテンツをDP表示部12に表示し(S56)、処理を終了する。一方、前記判定の結果、表示調整部113による表示調整を実施する場合(Yes)には、DP制御処理部11は、次の処理S53ないし処理S55の各処理を順次に実行する。
この処理S53ないし処理S55では、DP制御処理部11は、表示調整部113によって、処理S51で距離情報記憶部142から取得した距離情報に基づくユーザ距離Udisと測色情報記憶部141に記憶された測色情報とに基づいて、前記ユーザの所在位置PU(Ux、Uy、Uz)からDP表示部12の表示面を見た場合に前記目標の見え方となるように、前記表示面上の位置に応じた調整値で、DP表示部12の表示状態(表示出力)を調整して表示する。
より具体的には、処理S53において、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、前記ユーザ距離Udisに応じた測色結果を選定し、取り出す。本実施形態では、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、前記ユーザ距離Udisに一致する測色距離Mdisでの測色結果を選定し、取り出す。例えば、前記ユーザ距離Udisが1mである場合、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、測色距離Mdis=1m(=100cm)の第3測色位置PM3に配置された2次元測色計MDで測色された図5に示す測色結果を選定し、取り出す。
なお、ユーザ距離Udisがユーザ指定であり、ユーザ距離Udisに一致する測色距離Mdisでの測色結果が測色情報記憶部141に記憶されていない場合、補間によって、前記ユーザ距離Udisに応じた測色結果が生成され、取得されても良い。例えば、前記ユーザ距離Udisが1.5mである場合、表示調整部113は、測色情報記憶部141に記憶された測色情報から、前記ユーザ距離Udis=1.5mに近い順に2個の第3測色距離Mdis3=1mおよび第4測色距離Mdis4=2mが選択され、これら選択された第3および第4測色距離Mdis=1、2mでの各測色結果が取り出され、これら各測色結果に基づいて、補間によって、前記ユーザ距離Udis=1.5mに対応する測色結果を生成する。
次に、処理S54では、表示調整部113は、DP表示部12における各画素ごとに、この取り出した測色結果と前記目標の見え方との差を補償するように前記表示面上の位置に応じた調整値をそれぞれ生成する。
そして、処理S55では、表示調整部113は、処理S54で求めた各調整値を用いて表示を行い、処理を終了する。例えば、前記静止画の表示では、DP制御処理部11は、処理S54で求めた各調整値を用いて前記静止画の各画素値をそれぞれ調整して前記静止画をDP表示部12に表示する。また例えば、前記動画の表示では、DP制御処理部11は、処理S54で求めた各調整値を用いて前記動画におけるフレームの各画素値を調整して前記動画のフレームをDP表示部12に表示する。
一例として、前記ユーザ距離Udisが1mである場合、図5に示すように、座標(0、0)の測定結果(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)が前記目標の見え方であり、DP表示部12における表示面の各領域の測定結果それぞれと目標の見え方(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)との差がそれぞれ求められ、これら各差を各領域に対する各調整値として、各領域における各画素の表示状態が調整される。例えば、座標(−14、0)の領域では、その測定結果(輝度Y=80cd/m2、色度x=0.326、色度y=0.342)と目標の見え方(輝度Y=100cd/m2、色度x=0.3127、色度y=0.3290)との差が求められ、この差を調整値として、座標(−14、0)の領域における各画素の表示状態が調整される(例えば、各画素の輝度Yは、その差20cd/m2を補償するようにアップされる。すなわち、各画素の輝度Yは、1.25倍される)。
一例では、ユーザがMDz軸上からDP表示部12を見込むと、表示調整部113による表示状態を調整しない場合、すなわち、従来の表示装置の場合や処理S56が実行される場合では、図10(B)に示すように、中央に位置する領域AR2に表示された画像の見え方と、例えば四隅に位置する各領域AR1、AR3〜AR5に表示された各画像の各見え方とは、異なってしまう。より詳しくは、各領域AR1、AR3〜AR5に表示された各画像は、領域AR2に表示された画像より赤みが強い色になる(色温度が低い)。しかしながら、上述の処理S53ないし処理S55の各処理が実行される場合では、ユーザがMDz軸上からDP表示部12を見込んでも、図10(A)に示すように、中央に位置する領域AR2に表示された画像の見え方と、四隅に位置する各領域AR1、AR3〜AR5に表示された各画像の各見え方とは、略同等となる(色温度が等しい)。すなわち、DP表示部12における表示面の中央位置を通る前記表示面の法線上の観察位置から、中央の領域AR1に表示された画像の見え方と、前記表示面における領域AR1を除く他の各領域(前記領域AR1、AR3〜SR5を含む)それぞれに表示された各画像の各見え方は、略同等となる。なお、図10では、色度点のx値、y値ではなく、説明の簡単化のために、色温度が括弧書きで示してある。
以上説明したように、本実施形態における表示システムDS、表示装置DPおよびこれに実装された表示方法は、上述のように受け付けた距離情報に基づくユーザ距離Udisと測色情報記憶部141に記憶された測色情報とに基づいて、ユーザの位置(Ux、Uy、Uz)からDP表示部12の表示面を見た場合に目標の見え方となるように、DP表示部12の表示状態を調整するので、表示面からユーザまでのユーザ距離Udisに応じて表示状態(表示出力)を調整できる。したがって、前記目標の見え方が前記正常の見え方である場合、ユーザがMDz軸上からDP表示部12を見込むと、表示調整部113による表示状態の調整の結果、DP表示部12の表示面における各領域(各単位領域)は、中央に位置する領域AR2に表示された画像の見え方と、略同等となる(色温度が等しい)。
ユーザは、DP表示部12における表示面の各位置を、前記各位置に応じた各角度で見込むため、前記各位置に応じた各見え方で見えることになるが、上記表示システムDS、表示装置DPおよび表示方法は、前記表示面上の位置に応じた調整値で、DP表示部12の表示状態を調整するので、前記各位置に応じた各見え方を個々に好適に調整できる。
また、上記表示システムDS、表示装置DPおよび表示方法は、予め複数の距離情報を距離情報記憶部142に記憶しているので、これら予め用意された複数の距離情報のうちから、ユーザの所望する距離情報を容易に選択して表示装置DPに設定できる。そして、この場合に、上記表示システムDS、表示装置DPおよび表示方法は、リモートコントローラRDの通信信号を受信する通信IF部13を備えるので、遠隔操作で、ユーザの所望する距離情報を容易に選択して表示装置に設定できる。
また、上記表示システムDSでは、表示装置DPは、2次元測色計MDで測色した測色結果を取得するので、自動的に、前記測色結果を前記測色情報として測色情報記憶部141に記憶できる。
また、本実施形態によれば、表示装置DPに記憶される測色値を求めるための2次元測色計MDおよびその2次元測色方法が提供される。そして、このような2次元測色計MDおよび2次元測色方法は、自動的に、前記測色結果を前記測色情報として表示装置DPへ出力できる。
なお、上述の実施形態では、オペレータが2次元測色計MDを第1ないし第6測色位置PM1〜PM6に順次に配置し、各測色距離を2次元測色計MDに入力したが、表示装置DPが第1ないし第6測色位置PM1〜PM6の各測色位置をガイド(案内)し、2次元測色計MDが表示装置DPの前記案内の表示から測色距離を読み取っても良い。これによれば、オペレータは、表示装置DPの案内を参照することができ、測色距離を入力する必要が無くなる。
この場合では、表示装置DPは、図2に破線で示すように、DP制御処理部11に位置表示処理部116を機能的にさらに備え、2次元測色計MDは、図3に破線で示すように、MD制御処理部22に測色位置処理部222を機能的にさらに備える。
位置表示処理部116は、測色位置PMを案内するために、前記測色結果を得るためにDP表示部12の表示面に所定の色度輝度調整用画像(測色情報取得用画像)を表示する際に、測色位置PMも表示するものである。位置表示処理部116は、測定の終了を収容した通信信号をDPIF部16を介して受け付けると、次の測色位置PMを案内する。より具体的には、位置表示処理部116は、例えば、図11に示すように、色度輝度調整用画像内に、測色位置PMを表示する。図11は、測色情報を取得する際に、表示システムDSにおける表示装置DPのDP表示部12に表示される画面の一例を説明するための図である。図11に示す例では、DP表示部12には、2次元測色計MDの第3測色位置PM3である、MDx=0、MDy=0、MDz=100が表示されている。また図11には、2次元測色計MDをDP表示部12の表示面上に正射影した場合における2次元測色計MDの影が破線で示されている。位置表示処理部116は、測色の終了を収容した通信信号をDPIF部16を介して受け付けると、次の第4測色位置PM4を案内するために、MDx=0、MDy=0、MDz=100の表示を、MDx=0、MDy=0、MDz=200の表示に切り換える。
測色位置処理部222は、DP表示部12の表示面に表示された測色位置PMを取得し、この取得した測色位置PMから測色距離Mdisを求め、この求めた測色距離Mdisを対応付けて前記測色結果をMDIF部25から出力するものである。より具体的には、測色位置処理部222は、2次元測定部21によって取得したDP表示部12の画像から、OCR(Optical character recognition;光学文字認識)等の公知の文字認識技術によって、DP表示部12の表示面に表示された測色位置PMを取得し、この取得した測色位置PMのMDz値を測色距離Mdisとして求め(Mdis=MDz)、この求めた測色距離Mdisを対応付けて前記測色結果をMDIF部25から出力する。2次元測定部21は、通常、上述のようにエリアイメージセンサを備えるので、DP表示部12の画像を取得できる。そして、測色位置処理部222は、MD入力部23から測色の終了を受け付けると、その旨を収容した通信信号をMDIF部25から表示装置DPへ出力する。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。