JP2017146377A - 光源装置、投影装置、位置調整装置及び光源装置の位置調整方法 - Google Patents

光源装置、投影装置、位置調整装置及び光源装置の位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】輝度や色度等の光学性能を安定させた光源装置、投影装置及び位置調整方法を提供すること。
【解決手段】光源装置60は、固体発光装置と蛍光板101を備える。固体発光素子は、第一波長帯域光(青色波長帯域光)を出射する。蛍光板101は、第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光(緑色波長帯域光)を出射する蛍光発光領域103と、スリット105bを備えて蛍光発光領域103と周方向に並設された調整領域105を有する。また、蛍光板101は、調整領域105へ第一波長帯域光を照射した結果出射される調整光(青色波長帯域光又は緑色波長帯域光)に応じ、移動手段により移動される。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源装置、この光源装置を備える投影装置、位置調整装置、及び光源装置の位置調整方法に関する。
今日、パーソナルコンピュータの画面やビデオ画像、さらにメモリカード等に記憶されている画像データによる画像等をスクリーンに投影する画像投影装置として、データプロジェクタが多用されている。このようなプロジェクタは、光源から出射された光をDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子や液晶板に集光させ、スクリーン上にカラー画像を表示させる。
また、プロジェクタは、パーソナルコンピュータやDVDプレーヤーなどの映像機器の普及に伴って、業務用プレゼンテーションから家庭用に至るまで、用途が拡大している。このようなプロジェクタにおいて、従来は高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であったが、近年、光源としてレーザダイオード等の固体発光素子と、この固体発光素子を励起光源とする蛍光板を備える投影装置が種々開発されている。
例えば、特許文献1には、蛍光板の蛍光体層にムラがあったとしても、投影画像に対する明るさのムラを抑制し、投影画像の安定化を図る投影装置が開示されている。蛍光板は、蛍光光が最も明るくなる基準位置に、又はこの基準位置から集光部の光軸方向に沿って所定距離だけずれた位置に配置される。明るさ優先モードでは、蛍光板(蛍光ホイール)が基準位置(明るさ最高100%の位置、略焦点位置)に配置されるように、蛍光板及びモータ(ホイールモータ)の位置が調整される。
特開2015−135465号公報
このような投影装置において、蛍光体の発光効率は励起光の照射密度と関連する。蛍光体に照射される励起光の照射面積が小さい場合、励起光の照射漏れを低減することはできるが、照射密度が上がることによって蛍光体の発光量が飽和して発光効率が低下する。その結果、蛍光光は、励起光の照射面積を絞っても一定以上明るくならなかったり逆に暗くなることがある。したがって、特許文献1の光源装置は、明るさ優先モードにおいて蛍光光が最も明るくなる位置を基準位置としているため、蛍光体が発光効率の低い位置で使用されている場合がある。また、発光量が飽和する位置に蛍光板がある場合、過度なエネルギーが蛍光体に加えられることにより蛍光体の寿命が短くなり蛍光発光が安定しなくなることがある。よって、このような位置における蛍光板の使用は望ましくない。
一方、蛍光体から出射される蛍光光は蛍光板と集光レンズとの距離が遠いと集光レンズへの入射漏れが多くなり、光源装置から出射される蛍光光は暗くなる。逆に蛍光板と集光レンズとの距離が近いと、蛍光板が駆動中に集光レンズと接触することも想定される。よって、安定した蛍光発光や駆動を確保するために、蛍光板の位置は励起光の焦点周辺の適度な位置に配置されることが望ましい。
本発明は、以上の点に鑑み、輝度や色度等の光学性能を安定させた光源装置、投影装置、位置調整装置及び位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、を備えることを特徴とする。
本発明の投影装置は、上述の光源装置と、前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、前記表示素子から出射された前記画像光をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記表示素子と、前記光源装置を制御する投影装置制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の位置調整装置は、光源装置における位置調整装置であって、前記光源装置は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、を有し、前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果出射される調整光に応じ、前記蛍光板を移動させる移動手段を備える、ことを特徴とする。
本発明の位置調整方法は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて前記第一波長帯域光とは異なる第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域と、前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域と、を有する蛍光板と、を備える光源装置における位置調整方法であって、前記調整領域を、前記第一波長帯域光の照射領域に位置させる蛍光板位置合わせ工程と、前記蛍光板に向けて前記固体発光素子から前記第一波長帯域光が出射される出射工程と、前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果、出射される調整光を検出する検出工程と、前記調整光に応じて移動手段により前記蛍光板の位置を移動させる移動工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、輝度や色度等の光学性能を安定させた光源装置、投影装置、位置調整装置及び位置調整方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る投影装置を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態1に係る投影装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施形態1に係る投影装置の内部構造を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る蛍光板の模式図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb一部断面図である。 本発明の実施形態1に係る蛍光板の位置と青色波長帯域光の入射位置の関係を示す模式図である。 本発明の実施形態1に係る蛍光板の位置と蛍光光である緑色波長帯域光の明るさの関係を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係る蛍光板の位置と青色波長帯域光の入射位置の関係を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係る蛍光板の位置と透過光である青色波長帯域光の明るさの関係を示す模式図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。図1は、投影装置10の外観斜視図である。なお、本実施形態において、投影装置10における左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10のスクリーン側方向及び光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
そして、投影装置10は、図1に示すように、略直方体形状であって、投影装置10の筐体の前方の側板とされる正面パネル12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有するとともに、この正面パネル12には複数の排気孔17を設けている。さらに、投影装置10は、図示しないがリモートコントローラからの制御信号を受信するIr受信部を備えている。
また、筐体の上面パネル11にはキー/インジケータ部37が設けられ、このキー/インジケータ部37には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、投影のオン、オフを切りかえる投影スイッチキー、光源装置や表示素子又は制御回路等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータが配置されている。
さらに、筐体の背面には、背面パネルにUSB端子やアナログRGB映像信号が入力される映像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子、音声出力端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグ等の各種端子(群)20が設けられている。また、背面パネルには、複数の吸気孔が形成されている。なお、図示しない筐体の側板である右側パネル、及び、図1に示した側板である左側パネル15や正面パネル12には、各々複数の排気孔17が形成されている。また、左側パネル15の背面パネル近傍の隅部や背面パネル13には、吸気孔18も形成されている。
次に、投影装置10の投影装置制御手段について図2の機能ブロック図を用いて述べる。投影装置制御手段は、制御部38、入出力インターフェース22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等から構成される。
この制御部38は、投影装置10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPU、各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
この投影装置制御手段により、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換されたあと、表示エンコーダ24に出力される。
表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能するものである。表示駆動部26は、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動する。表示駆動部26は、光源装置60から出射された光線束を後述の光源側光学系を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成させ、投影側光学系を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示する。なお、この投影側光学系の可動レンズ群235は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われる。
また、画像圧縮/伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。
さらに、画像圧縮/伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長し、この画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行う。
そして、筐体の上面パネル11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出される。リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が制御部38に出力される。
制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
また、制御部38は、光源制御手段としての光源制御回路41を制御している。光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源装置60から出射されるように、励起光源や赤色光源装置から所定のタイミングで個別の発光制御を行い、赤色、緑色及び青色の波長帯域光を発光させる。
さらに、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43に光源装置60等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。また、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43にタイマー等により投影装置10本体の電源オフ後も冷却ファンの回転を持続させる、あるいは、温度センサによる温度検出の結果によっては投影装置10本体の電源をオフにする等の制御も行う。
光センサ44は、投影装置10内に設けられており、光源装置60の蛍光板101から出射された緑色及び青色の波長帯域光の照度や輝度を検出する。
次に、この投影装置10の内部構造について図3に基づいて述べる。図3は、投影装置10の内部構造を示す平面図である。投影装置10は、右側パネル14の近傍に制御回路基板241を備えている。この制御回路基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備えている。また、投影装置10は、制御回路基板241の側方、つまり、投影装置10筐体の略中央部分に光源装置60を備えている。さらに、投影装置10には、光源装置60と左側パネル15との間に、光源側光学系170や投影側光学系220が配置されている。
光源装置60は、赤色波長帯域光の光源である赤色光源装置120と、青色波長帯域光(第一波長帯域光)の光源であって励起光源である励起光照射装置70と、緑色波長帯域光(第二波長帯域光)の光源である緑色光源装置80と、を備える。緑色光源装置80は、励起光照射装置70と蛍光板装置100により構成される。また、光源装置60には、青色波長帯域光、緑色波長帯域光、赤色波長帯域光を導光する導光光学系140が配置されている。導光光学系140は、各色光源装置70,80,120から出射される各色波長帯域光を、ライトトンネル175の入射口に集光する。
励起光照射装置70は、投影装置10筐体の左右方向における略中央部分であって背面パネル13近傍に配置される。また、励起光照射装置70は、青色レーザダイオード71から成る光源群、反射ミラー群75、集光レンズ78、ヒートシンク81等を備える。光源群は、背面パネル13と光軸が平行になるよう配置された複数の固体発光素子である青色レーザダイオード71から成る。反射ミラー群75は、各青色レーザダイオード71からの出射光の光軸を正面パネル12方向に90度変換する。集光レンズ78は、反射ミラー群75で反射した各青色レーザダイオード71からの出射光を集光する。また、ヒートシンク81は、青色レーザダイオード71と右側パネル14との間に配置される。
光源群は、複数の青色レーザダイオード71がマトリクス状に配列されて成る。また、各青色レーザダイオード71の光軸上には、各青色レーザダイオード71からの出射光の指向性を高めるように各々平行光に変換するコリメータレンズ73が夫々配置されている。また、反射ミラー群75は、複数の反射ミラーが階段状に配列されてミラー基板76と一体化されて位置調整を行って形成され、青色レーザダイオード71から出射される光線束の断面積を一方向に縮小して集光レンズ78に出射する。
ヒートシンク81と背面パネル13との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261とヒートシンク81とによって青色レーザダイオード71が冷却される。さらに、反射ミラー群75と背面パネル13との間にも冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって反射ミラー群75や集光レンズ78が冷却される。
赤色光源装置120は、青色レーザダイオード71と光軸が平行となるように配置された赤色光源121と、赤色光源121からの出射光を集光する集光レンズ群125と、が備えられる。この赤色光源121は、赤色波長帯域の光を発する固体発光素子である赤色発光ダイオードである。そして、赤色光源装置120は、赤色光源装置120が出射する赤色波長帯域光の光軸が励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光の光軸と、蛍光板101から出射される緑色波長帯域光の光軸とが交差するように配置されている。さらに、赤色光源装置120は、赤色光源121の右側パネル14側に配置されるヒートシンク130を備える。ヒートシンク130と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261及びヒートシンク130によって赤色光源121が冷却される。
蛍光板装置100は、蛍光板101、モータ110、第一集光レンズ108を含む集光レンズ群107、第二集光レンズ109、調整部111を備える。蛍光板101は、励起光照射装置70からの出射光の光軸と直交するように配置される。モータ110は、この蛍光板101を回転駆動させる。集光レンズ群107は、励起光照射装置70から出射される励起光の光線束を蛍光板101に集光するとともに蛍光板101から背面パネル13方向に出射される光線束を集光する。第二集光レンズ109は、蛍光板101から正面パネル12方向に出射される光線束を集光する。また、モータ110と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって蛍光板装置100等が冷却される。
蛍光板101は、蛍光発光領域、拡散透過領域、調整領域を有する。蛍光板101の蛍光発光領域における蛍光体は、励起光照射装置70から出射される励起光である青色波長帯域光(第一波長帯域光)が照射されると蛍光光を出射する。蛍光体は、蛍光光として緑色波長帯域光(第二波長帯域光)を出射する。出射された緑色波長帯域光は、背面パネル13側へ出射されて集光レンズ群107に入射する。一方、励起光照射装置70から出射されて蛍光板101の拡散透過領域に入射した青色波長帯域光は、蛍光板101を透過し、蛍光板101の背面側(換言すれば、正面パネル12側)に配置された第二集光レンズ109に入射する。また、調整領域は、投影装置10が通常の画像投影を行う際には使用されず、投影装置10の蛍光板101の位置を調整する際に用いられる。調整領域の使用例の詳細については、図4の説明以降で述べる。
導光光学系140は、赤色、緑色、青色波長帯域の光線束を集光させる集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換して同一の光軸とさせる反射ミラー、ダイクロイックミラー等からなる。具体的には、導光光学系140には、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光及び蛍光板101から出射される緑色波長帯域光と、赤色光源装置120から出射される赤色波長帯域光とが交差する位置に第一ダイクロイックミラー141が配置されている。第一ダイクロイックミラー141は、緑色波長帯域光を反射して光軸を左側パネル15方向に90度変換する。また、第一ダイクロイックミラー141は、青色波長帯域光及び赤色波長帯域光を透過する。
蛍光板101を透過した青色波長帯域光の光軸上、つまり、第二集光レンズ109と正面パネル12との間には、青色波長帯域光を反射してこの青色波長帯域光の光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一反射ミラー143が配置されている。第一反射ミラー143における左側パネル15側には、集光レンズ146が配置される。この集光レンズ146の左側パネル15側には、第二反射ミラー145が配置される。第二反射ミラー145の背面パネル13側には、集光レンズ147が配置される。第二反射ミラー145は、第一反射ミラー143により反射され、集光レンズ146を介して入射される青色波長帯域光の光軸を背面パネル13側に90度変換する。第二反射ミラー145で反射された青色波長帯域光は、集光レンズ147に入射する。
一方、第一ダイクロイックミラー141の左側パネル15側には、集光レンズ149が配置される。第一ダイクロイックミラー141を透過した赤色波長帯域光の光軸と、この赤色波長帯域光の光軸と一致するように第一ダイクロイックミラー141により反射された緑色波長帯域光の光軸は、集光レンズ149に入射する。集光レンズ149の左側パネル15側であって、集光レンズ147の背面パネル13側には、第二ダイクロイックミラー148が配置される。第二ダイクロイックミラー148は、赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光を反射して背面パネル13側に90度光軸を変換する。そのため、集光レンズ149を透過した赤色及び緑色波長帯域光は、集光レンズ173を介してライトトンネル175の入射口に集光される。
また、第二ダイクロイックミラー148は、青色波長帯域光を透過させる。集光レンズ147を透過した青色波長帯域光は、第二ダイクロイックミラー148を透過し、集光レンズ173を介してライトトンネル175の入射口に集光される。
光源側光学系170は、集光レンズ173,ライトトンネル175,集光レンズ178,光軸変換ミラー181,集光レンズ183,照射ミラー185,コンデンサレンズ195により構成される。なお、コンデンサレンズ195は、コンデンサレンズ195の背面パネル13側に配置される表示素子51から出射された画像光を投影側光学系220に向けて出射するので、投影側光学系220の一部ともされている。
ライトトンネル175の近傍の入射口には、光源光を集光する集光レンズ173が配置されている。集光レンズ173により集光された赤色波長帯域光、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光は、ライトトンネル175に入射される。ライトトンネル175に入射された光線束は、均一な強度分布の光線束となり、集光レンズ178へ出射される。
ライトトンネル175の背面パネル13側の光軸上には、光軸変換ミラー181が配置される。ライトトンネル175の出射口から出射した光線束は、集光レンズ178で集光された後、光軸変換ミラー181により、左側パネル15側に光軸を変換される。
光センサ44は、本図では示していないが、集光レンズ173とライトトンネル175の間の位置や、光軸変換ミラー181の位置に設けられ、光路上の光や光路からの漏れ光を検出する。あるいは、光軸変換ミラー181の光線が入射される中心の一部に光検出用のピンホールやスリット等の穴を設けて、各光を光軸変換ミラー181の裏面側に設けられた光センサ44によりその穴を通して検出してもよい。スリットの径方向の幅は、蛍光発光領域の径方向の幅より小さく形成される。また、光センサ44は、第二集光レンズ109から第二反射ミラー145の間の位置に設け、青色波長帯域光を検出してもよい。なお、光センサ44による明るさの評価指標は輝度や照度等とすることができる。光センサ44は、第一反射ミラー143の背面側または第二反射ミラー145の背面側に設けてもよい。
光軸変換ミラー181で反射した光線束は、集光レンズ183により集光された後、照射ミラー185により、コンデンサレンズ195を介して表示素子51に所定の角度で照射される。なお、DMDとされる表示素子51の背面パネル13側には、ヒートシンク190が設けられる。表示素子51は、このヒートシンク190により冷却される。
光源側光学系170により表示素子51の画像形成面に照射された光源光である光線束は、表示素子51の画像形成面で反射され、投影光として投影側光学系220を介してスクリーンに投影される。ここで、投影側光学系220は、コンデンサレンズ195,可動レンズ群235,固定レンズ群225により構成される。可動レンズ群235は、レンズモータにより移動可能に形成される。可動レンズ群235及び固定レンズ群225は、固定鏡筒に内蔵される。よって、可動レンズ群235を備える固定鏡筒は、可変焦点型レンズとされ、ズーム調節やフォーカス調節が可能に形成される。
このように投影装置10を構成することで、蛍光板101を回転させるとともに励起光照射装置70及び赤色光源装置120から異なるタイミングで光を出射すると、赤色、緑色及び青色の各波長帯域光が導光光学系140及び光源側光学系170を介して表示素子51に入射されるため、投影装置10の表示素子51であるDMDがデータに応じた各色の光を時分割表示させることにより、スクリーンにカラー画像を投影することができる。
つぎに、蛍光板装置100及び蛍光板101について説明する。図4(a)は、蛍光板101の正面模式図である。図4(b)は、図4(a)に示す蛍光板101のIVb−IVb一部断面模式図に第一集光レンズ108と第二集光レンズ109を配置した図である。蛍光板101は円板状に形成される。蛍光板101は、モータ110のモータ軸112と接続され、このモータ110により回転駆動する。蛍光板101には、周方向に亘り青セグメントBS、緑セグメントGS、赤セグメントRSが並設される。蛍光板101は、青セグメントBS、緑セグメントGS、赤セグメントRSの青色波長帯域光が照射される側に、各々幅SWが同じである蛍光発光領域103、透過領域104及び調整領域105を有する。蛍光発光領域103、透過領域104及び調整領域105は、基材102のモータ軸112を中心とする同径の円周上位置にそれぞれ周方向に並設される。本図では、その同径の円周上位置にある調整領域105に青色波長帯域光の照射領域Sが位置する例を示している。また、蛍光発光領域103、透過領域104及び調整領域105は、各々径方向の幅SWが照射領域Sより広い円弧状に形成される。照射領域Sの位置が固定されたまま蛍光板101が回転駆動するため、青色波長帯域光は、蛍光発光領域103、透過領域104及び調整領域105のいずれかに異なるタイミングで照射される。
蛍光発光領域103は、基材102上に設けられる蛍光体103aにより形成される。基材102は、例えば胴やアルミニウム等の金属である。また、青色波長帯域光が入射する側の表面102aは銀蒸着等によるミラー加工がされている。蛍光体103aから蛍光光として無指向に出射される緑色波長帯域光のうち、第一集光レンズ108側へ出射される緑色波長帯域光は、そのまま第一集光レンズ108に入射する。一方、無指向に出射される緑色波長帯域光のうち、基材102側へ出射される緑色波長帯域光は、表面102aに形成されたミラー面により反射された後第一集光レンズ108へ入射される。よって、青色波長帯域光を蛍光体103aに受けた蛍光板101は、第一集光レンズ108側に緑色波長帯域光を出射する。
透過領域104は、例えば、基材102の切欠き透光部分に透光性を有する透明基材104aが嵌入されることにより形成される。この透明基材104aは、ガラスや樹脂等の透明な材料で形成することができる。また、透明基材104aは、表面102a側に拡散層104bを設けてもよい。この場合、拡散層104bは、透明基材104aの表面をサンドブラスト等の処理により形成した微細な凹凸により形成することができる。このように、青色波長帯域光を透過領域104に受けた蛍光板101は、その青色波長帯域光を透過又は拡散透過した後に裏面側から出射させる。
調整領域105は、第一集光レンズ108に対する蛍光板101の相対的な位置を調整するために用いられる領域である。図3の説明で前述した通り、光源装置60は、時分割で、青色波長帯域光、緑色波長帯域光、赤色波長帯域光を出射する。光源装置60が青色波長帯域光を出射する青セグメント期間では、透過領域104は照射領域Sに位置する。従って、励起光照射装置70から出射された青色波長帯域光は、透過領域104へ入射する。光源装置60が緑色波長帯域光を出射する緑セグメント期間では、蛍光発光領域103は照射領域Sに位置する。従って、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光は、蛍光発光領域103へ入射する。そして、光源装置60が赤色波長帯域光を出射する赤セグメント期間では、調整領域105は照射領域Sに位置する。従って、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光は、調整領域105に入射可能とされている。投影装置10の通常の使用時においては、赤セグメント期間では励起光照射装置70は消灯する。すなわち、光源装置60は、赤色波長帯域光を出射するための赤色光源装置120を別に備えているため、調整領域105は通常の画像投影の際には青色波長帯域光が照射されない未使用領域である。
調整領域105には、蛍光体105aとスリット105bが設けられる。蛍光体105aは、青色波長帯域光の入射面側において、スリット105bを挟んで径方向内側と外側に分かれて配置される内側の蛍光体5a1及び外側の蛍光体5a2からなる。そして、蛍光体105aの内側の蛍光体5a1の内縁と、外側の蛍光体5a2の外縁から成る幅は蛍光発光領域103の内縁と外縁から成る幅と同じとされる。また、蛍光体105aは、蛍光発光領域103の蛍光体103aと同じ厚さで形成される。スリット105bは、調整領域105の幅方向(蛍光板101の径方向)の略中央位置に、円弧状に設けられる。この蛍光体105aは、蛍光体103aと同様に青色波長帯域光により励起された緑色波長帯域光を出射する。なお、調整領域105に形成される蛍光体105aは、青色波長帯域光により励起される蛍光体であれば、緑色波長帯域光を出射する蛍光体に限らない。例えば、黄色波長帯域光を出射する蛍光体でも良い。スリット105bは、物理的な孔であってもよいし光学的に青色波長帯域光(第一波長帯域光)を透過する樹脂や硝子等の板状の透光部材であってもよい。なお、本実施形態において、スリット105bは、未使用領域である赤セグメントRSの間に周方向の全部の区間に亘って設けられているが、一部の区間に亘って設けてもよい。
光源装置60は、蛍光板装置100の移動手段を備える。蛍光板101は、この移動手段により蛍光板装置100の位置を動かすことによって、画像投影を行うために最適な位置に調整することができる。蛍光板101は、入射してくる青色波長帯域光の光軸に対して平行方向(青色波長帯域光の進行方向または後退方向)に移動される。
移動手段が自動である場合、例えば、制御部38は適宜のモータ(図示せず)により蛍光板装置100の位置を移動調整する図示しない位置調整装置を制御する。移動手段が手動である場合、モータ110やその固定部材等は、ねじが挿入される長孔等を有しており、使用者が光源装置60や投影装置10の筐体に対してモータ110の固定位置を手動で調整する。
つぎに、蛍光板101の位置調整方法について説明する。なお、ここでは位置確認を行うための青色波長帯域光の発光制御や、蛍光板101の移動手段として、制御部38の指示により自動で行う場合について説明するが、手動により行った場合も同様の手順により行うことができる。この蛍光板101の位置調整は、例えば工場出荷時や初期設定のような投影装置10が使用される前に行うことができる。
図5は、蛍光板101の位置と青色波長帯域光の入射位置の関係を示す模式図である。本実施形態の位置調整方法では、まず、照射領域Sに調整領域105の位置を合わせる蛍光板位置合わせ工程が行われる。制御部38は、モータ110を制御して照射領域Sの位置に調整領域105が位置するように蛍光板101を回転させる。
つぎに、励起光照射装置70からの青色波長帯域光BLの出射工程と、青色波長帯域光BLが調整領域105に照射された結果、出射される調整光の検出工程が行われる。
青色波長帯域光BLの出射工程で、青色レーザダイオード71は、青色波長帯域光BLを出射する。青色波長帯域光BLは、第一集光レンズ108で集光された後、蛍光板101の調整領域105に入射する。ここで、第一集光レンズ108からの蛍光板101の位置と、蛍光板101から出射する緑色波長帯域光の明るさとの関係について、第一集光レンズ108からの距離が異なる3箇所の位置P1,P2,P3を例に説明する。
蛍光板101が第一集光レンズ108に最も近い位置P1にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光(第一波長帯域光)BLは、一部がスリット105bを透過し、一部が蛍光体105aに照射される。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101の裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。蛍光体105aに照射された一部の青色波長帯域光BLは、蛍光体105aを励起する。そのため、蛍光体105aは、蛍光光として緑色波長帯域光(第二波長帯域光)を第一集光レンズ108側へ向けて出射する。この蛍光体105aから出射された緑色波長帯域光は、蛍光板101の位置調整用の調整光として利用される。
調整光の検出工程では、青色波長帯域光BLが調整領域105に照射された結果出射される緑色波長帯域光(調整光)を、蛍光板101の位置毎に投影装置10内部の光センサ44や外部の光センサにより検出したり、使用者の目視による判定で検出する。
図6は、蛍光板101の位置と蛍光光である緑色波長帯域光の明るさの関係を示す模式図である。本図において、横軸は蛍光板101の第一集光レンズ108からの位置(距離)を示し、縦軸は蛍光板101から出射される緑色波長帯域光の明るさを示す。
蛍光板101の位置が第一集光レンズ108に近い位置P1にあるとき、図6に示すように蛍光板101から出射される緑色波長帯域光の明るさは、第一集光レンズ108に入射する緑色波長帯域光の漏れ光が比較的少なく明るさL1を示す。
また、位置P1は、青色波長帯域光BLが焦点Fで集光する前の位置である。そのため、蛍光板101を位置P1よりさらに第一集光レンズ108側へ近づけると、蛍光体105aに照射される青色波長帯域光は径方向の内側や外側にはみ出る場合がある。そのため本図では、蛍光板101を位置P1より第一集光レンズ108側へ近づけていくと、緑色波長帯域光の明るさがある位置で最大(明るさL4)となり、その後弱くなる。
蛍光板101が第一集光レンズ108に位置P1の次に近い位置P2にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光BLは、その照射領域S2が位置P1における照射領域S1よりも小さくなるため、主にスリット105bを透過し、蛍光体105aにはほとんど照射されない。本図の位置P2では、青色波長帯域光BLの焦点Fの位置はほぼ蛍光体105aの表面上位置となっている。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101の裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。蛍光体105aに照射されたわずかな青色波長帯域光BLは蛍光体105aを励起し、蛍光体105aは蛍光光として緑色波長帯域光を第一集光レンズ108側へ出射する。
このような蛍光板101の位置P2にあるとき、図6に示すように蛍光板101から出射される緑色波長帯域光は最も暗い明るさL2を示す。
蛍光板101が第一集光レンズ108に位置P2の次に近い位置P3にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光BLは、一部がスリット105bを透過し、一部が蛍光体105aに照射される。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101の裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。蛍光体105aに照射された青色波長帯域光BLは、蛍光体105aを励起し、蛍光体105aは蛍光光として緑色波長帯域光を出射する。
このような蛍光板101の位置P3にあるとき、図6に示すように蛍光板101から出射される緑色波長帯域光は、位置P2よりも明るい明るさL3となる。蛍光板101を第一集光レンズ108からさらに遠ざけると、緑色波長帯域光は蛍光体105aから拡散しながら出射されるため、第一集光レンズ108に入射しない漏れ光が多くなって暗くなる。
調整光の検出工程の後に、蛍光板101を最適位置に調整するための基準位置同定工程が行われる。本実施形態では、蛍光板101の位置と緑色波長帯域光の明るさが図6に示したような関係にあることから、蛍光板101を焦点Fの付近に移動させて緑色波長帯域光の明るさが最小値となる位置P2を基準位置として同定する。
つぎに、蛍光板101の最適位置への移動工程が行われる。移動工程では、位置P2を基準位置として、蛍光板101を設計上決められた位置である最適位置に移動させる。最適位置は、第一集光レンズ108から焦点Fまでの焦点距離や、光源装置60の出射光として要求される緑色波長帯域光や青色波長帯域光の明るさや均一性に応じて適宜定めることができる。
例えば、設計上の最適位置は、蛍光板101を基準位置から所定距離移動させた位置とすることができる。すなわち最適位置は、基準位置から第一集光レンズ108側に予め定めた絶対距離又は相対距離だけ移動させた位置とすることができる。
最適位置を基準位置から絶対距離だけ移動させた位置とした場合、まず基準位置(位置P2)を求めた後、蛍光板101を第一集光レンズ108側に予め定めた絶対距離だけ移動させることにより位置調整を行うことができる。
最適位置を基準位置から相対距離だけ移動させた位置とした場合、例えば図5及び図6において、最適位置は、明るさが最小となる基準位置と最大となる位置の間の予め定めた比率の位置とすることができる。よって、例えばその予め定めた比率を半分とする場合では、まず光センサ44により基準位置である緑色波長帯域光の明るさが最小(明るさL2)となる位置P2と最大(明るさL4)となる位置を求めた後、蛍光板101をその明るさが最小(明るさL2)となる位置P2と最大(明るさL4)となる位置の中間の位置に移動させることにより位置調整が行われる。
また、蛍光板101の最適位置は、蛍光板101を図6で求めた基準の位置P2から第一集光レンズ108方向へ動かしていき、緑色波長帯域光が所定の明るさ以上で検出される位置としてもよい。
なお、これとは逆に、蛍光板101の最適位置は、蛍光板101を第一集光レンズ108側の位置から基準位置側へ近づけていき、緑色波長帯域光の明るさが所定の明るさ以下となった位置としてもよい。
以上、蛍光板101のうち通常の画像投影の際には利用されない未使用領域を調整領域105として利用し、この調整領域105にスリット105bを設けた蛍光板101について説明した。蛍光板101は、その調整領域105に青色波長帯域光を照射しながら位置調整を行うことができる。このような未使用領域に蛍光板101の位置を調整するための機能を設けているため、通常の画像投影の際の動作に影響を与えることがなく、励起光照射装置70からの出射光を利用した蛍光板101の位置調整を行うことができる。
このように、光源装置の位置調整方法は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子(青色レーザダイオード71)と、第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第一波長帯域光とは異なる第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域103と、蛍光発光領域103と周方向に並設された調整領域105と、を有する蛍光板101と、を備える光源装置の調整領域105を、第一波長帯域光の照射領域に位置させる蛍光板位置合わせ工程と、蛍光板101の回転に対応して蛍光板101に向けて固体発光素子(青色レーザダイオード71)から第一波長帯域光が出射される出射工程と、調整領域105に第一波長帯域光が照射された結果、出射される調整光を検出する検出工程と、調整光に応じて移動手段により蛍光板101の位置を移動させる移動工程と、を含んでいる。
実施形態1において、調整領域105は、蛍光体105aとスリット105bが設けられる構成とした。この構成で実施できる蛍光板101の位置調整は、青色波長帯域光BLの光軸方向における位置調整だけに限らない。蛍光板101の径方向の位置調整を行う際においても、蛍光体5a1と蛍光体5a2との間にスリット105bが形成されているので、最適な位置を特定することができる。
なお、実施形態1において、赤セグメントRSに位置する調整領域105は、緑セグメントGSに位置する蛍光体103aと同様に、スリット105bを設けずに、所定の幅SW方向全域に蛍光体105aが形成されていても良い。
この場合は、蛍光板101を焦点Fの付近に移動させて緑色波長帯域光の明るさが最小値となる位置P2を基準位置として同定する。次に、予め定められた所定量の距離だけ蛍光板101を第一集光レンズ108に近づけることで、最適な位置とすることができる。この最適な位置とは、スクリーンに蛍光光を投影した際のスクリーンの中央付近における光量と、スクリーン内の周囲に位置する周辺光量と、の両方を鑑みて面的に最も明るい状態となる位置である。
(実施形態2)
つぎに、本発明の実施形態2について説明する。図7は、蛍光板101Aの位置と青色波長帯域光の入射位置の関係を示す模式図である。
本実施形態では、実施形態1の蛍光板101の代わりに蛍光板101Aを用い、蛍光板101Aの適切な位置を、スリット105bを透過した青色波長帯域光を検出することにより調整する位置調整方法について説明する。また、本実施形態は、調整領域105Aに図4及び図5に示した蛍光板101のような蛍光体105aを設けない例である。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
本実施形態の位置調整方法では、まず、実施形態1と同様の照射領域Sに調整領域105Aの位置を合わせる蛍光板位置合わせ工程が行われる。
つぎに、励起光照射装置70からの青色波長帯域光BLの出射工程と、青色波長帯域光BLが調整領域105Aに照射された結果出射される調整光の検出工程が行われる。
青色波長帯域光BLの出射する出射工程で、青色レーザダイオード71は、青色波長帯域光BLを出射する。青色波長帯域光BLは、第一集光レンズ108で集光された後、蛍光板101Aの調整領域105Aに入射する。ここで、第一集光レンズ108からの蛍光板101の位置と、蛍光板101Aから出射する青色波長帯域光の明るさとの関係について、蛍光板101Aの第一集光レンズ108からの距離が異なる3箇所の位置P5,P6,P7を例に説明する。
蛍光板101Aの位置が第一集光レンズ108に近い位置P5にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光BL(第一波長帯域光)は、一部がスリット105bを透過し、一部が表面102aに照射される。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101Aの裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。このスリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101Aの位置調整用の調整光として利用される。表面102aに照射された青色波長帯域光BLは、第一集光レンズ108側へ反射する。
調整光の検出工程では、青色波長帯域光BLが調整領域105Aに照射された結果スリット105bを介して出射される青色波長帯域光(調整光)を、実施形態1と同様に蛍光板101の位置毎に投影装置10内部の光センサ44や外部の光センサにより検出したり、使用者の目視による判定で検出する。
図8は、蛍光板101Aの位置と透過光である青色波長帯域光の明るさの関係を示す図である。本図では、横軸は蛍光板101Aの第一集光レンズ108からの位置(距離)を示し、縦軸は蛍光板から出射される青色波長帯域光の明るさを示す。なお、本図は図6と同様に、一例を示したものである。
蛍光板101Aの位置P5にあるとき、図8に示すように蛍光板101Aから出射される青色波長帯域光の明るさは、明るさL5を示す。蛍光板101Aが第一集光レンズ108に近い場合、蛍光板101Aに照射される青色波長帯域光の照射領域はS5となって照射密度が低くなり、スリット105bを透過した青色波長帯域光の第二集光レンズ109への入射光量は減少する。
蛍光板101が第一集光レンズ108に位置P5の次に近い位置P6にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光BLは、その照射領域S6が位置P5における照射領域S5よりも小さくなり、主にスリット105bを透過するため表面102a上にはほとんど照射されない。位置P6は、青色波長帯域光BLの焦点Fがスリット105b内となる位置である。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101Aの裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。表面102aに照射されたわずかな青色波長帯域光BLは、第一集光レンズ108側に反射する。
このような蛍光板101の位置P6にあるとき、図8に示すように蛍光板101Aからスリット105bを介して出射される青色波長帯域光の明るさは最大(明るさL6)となる。
蛍光板101が第一集光レンズ108に位置P6の次に近い位置P7にある場合、第一集光レンズ108から入射される青色波長帯域光BLは、一部がスリット105bを透過し、一部が表面102a上に照射される。スリット105bを透過した青色波長帯域光BLは、蛍光板101Aの裏面側から第二集光レンズ109へ向かって出射される。表面102a上に照射された青色波長帯域光BLは、第一集光レンズ108側へ反射する。
このような蛍光板101Aの位置P7にあるとき、図8に示すように蛍光板101Aから出射される青色波長帯域光は、位置P6よりも暗い明るさL7となる。本図では、位置P5と位置P7における明るさL5,L7が同じとなる例を示している。
調整光の検出工程の後に、蛍光板101Aを最適位置に調整するための基準位置同定工程が行われる。本実施形態では、蛍光板101Aの位置と青色波長帯域光の明るさが図8に示したような関係にあることから、蛍光板101Aを焦点Fの付近に移動させて青色波長帯域光の明るさが最大値となる位置P6を基準位置として同定する。
つぎに、蛍光板101の最適位置への移動工程が行われる。移動工程では、青色波長帯域光の明るさが最大値となる位置P6を基準位置として、実施形態1と同様に、蛍光板101Aを設計上決められた位置である最適位置へ移動させる。最適位置は、第一集光レンズ108から焦点Fまでの焦点距離や、光源装置60の出射光として要求される緑色波長帯域光や青色波長帯域光の明るさや均一性に応じて適宜定めることができる。
以上、本実施形態によると、蛍光板101Aの調整領域105Aには蛍光体105aを設けていないため、蛍光板101Aの製造コストを抑えることができる。また、青色波長帯域光BLの照射領域Sの中心とスリット105bの径方向におけるずれ量に応じてスリット105bを透過する青色波長帯域光の明るさが減少するように変化するため、スリット105bを透過したこの青色波長帯域光を検出することで蛍光板101Aの径方向のずれを容易に調整することができる。
なお、各実施形態において、投影装置10が外部のスクリーン等の投影面に設けた光センサにより青色波長帯域光又は緑色波長帯域光を検出してもよい。投影装置10外部の投影面において光を検出する場合は、投影装置10から出射される光を投影面において直接センサに入射させてもよいし、投影面にて散乱した光を間接的に検出させてもよい。また、投影装置10外部において光の明るさを確認する場合は、使用者による感覚評価により調整光を評価してもよい。
また、実施形態2では、調整領域105に蛍光体105aを設けない構成としたが、実施形態1と同様に調整領域105に蛍光体105aを設ける構成としてもよい。これにより、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光の両方を検出して基準位置を求めることができる。
また、各実施形態では、蛍光板101は、周方向に亘って蛍光発光領域103、透過領域104、調整領域105を並設させた構成としたが、蛍光発光領域103及び調整領域105を設けて透過領域104を設けない構成としてもよい。この場合、光源装置60は、青色波長帯域光の光源を励起光照射装置70とせずに、別途青色波長帯域光出射用の青色光源装置を備える。よって、緑色波長帯域光を発光させるための蛍光体103aの面積が広くなり青色波長帯域光が照射される領域を分散させて、蛍光体の寿命を長くすることができる。
また、蛍光板101,101Aの位置調整の際、青色レーザダイオード71は、出力強度を画像投影を行う通常の使用時よりも抑えて、青色波長帯域光を出射してもよい。こうすることで、蛍光体105aの寿命を長くすることができる。
また、蛍光板101,101Aの位置確認のために、青色波長帯域光を蛍光板101,101Aを回転させながら調整領域105に照射してもよい。この場合、青色波長帯域光は、青色レーザダイオード71から蛍光板101,101Aの回転周期と同期させて出射される。
あるいは、蛍光板101,101Aの回転を停止させた状態で、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光を調整してもよい。蛍光板101,101Aを停止して調整した場合には、位置調整のために青色波長帯域光を時分割で発光させる必要がないため、高感度の光検出を行うことができる。
また、各実施形態で、青色波長帯域光の照射領域Sを絞って集光しても発光量が飽和しないような場合、緑色波長帯域光の明るさが最も低くなる位値又は青色波長帯域光の明るさが最も高くなる位置を蛍光板101,101Aの最適位置としてもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明した。第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域103とスリット105bを備えて蛍光発光領域103と周方向に並設された調整領域105を備える、光源装置60及びこの光源装置60を備えた投影装置10は、通常の画像投影の際に光の出射に使用されない未使用領域を調整領域105に利用して蛍光板101,101Aを最適な位置に調整することができ、製品の輝度や色度等の光学特性の安定した光源装置60及び投影装置10とすることができる。
また、蛍光体105aがスリット105bの径方向内側と外側に配置されて、励起された第二波長帯域光を蛍光板101,101Aの位置に応じた調整光として出射する光源装置60は、蛍光板101,101Aの表面付近に励起光の焦点Fがあるときは調整光が検出されず、蛍光板101,101Aが第一集光レンズ108に近いと調整光が検出されるという2値判断が可能なため、蛍光板101,101Aの位置調整を容易に行うことができる。
また、蛍光板101,101Aが、スリット105bを透過した第一波長帯域光を蛍光板101,101Aの位置に応じた調整光として出射する光源装置60は、蛍光板101,101Aの位置調整を容易に行うことができる。
また、スリット105bが円弧状に設けられた孔又は透光部材である光源装置60は、蛍光板101,101A上に簡単な構成でスリット105bを設けることができる。
また、第一波長帯域光を透過する透過領域104をさらに備える光源装置60は、第一波長帯域光を緑色波長帯域光の励起用としても、青色波長帯域光の光源としても用いることができる。そのため、部品点数の少ない小型化した光源装置60や投影装置10を構成することができる。
また、赤色波長帯域光を出射する赤色光源を備え、第一波長帯域光が青色波長帯域光であり、第二波長帯域光が緑色波長帯域光である、光源装置60は、緑色波長帯域光、赤色波長帯域光及び青色波長帯域光の3原色を加法混色により画像形成用の光源光として用いることができる。
また、蛍光板101,101Aから出射された調整光の輝度又は照度を検出する光センサ44を備える光源装置60は、出射第一波長帯域光及び第二波長帯域光の明るさを定量的に評価して、基準位置等を求めることができる。したがって、蛍光板101を最適な位置に設置することができ、製品の輝度や色度等の光学特性を安定した光源装置60とすることができる。
また、光源装置において、調整領域105へ第一波長帯域光を照射した結果出射される調整光に応じ、蛍光板101(蛍光板装置100)を移動させる移動手段を備える、位置調整装置は、通常使用時における光学性能には影響を与えることなく第一波長帯域光(青色波長帯域光)又は第二波長帯域光(緑色波長帯域光)の明るさにより自動又は手動で蛍光板101を移動させることができる。
調整領域105を照射領域Sに位置させる蛍光板位置合わせ工程と、蛍光発光領域103と調整領域105を有する蛍光板101,101Aに向けて固体発光素子71から第一波長帯域光が出射される出射工程と、調整領域105に第一波長帯域光が照射された結果出射される調整光を検出する検出工程と、調整光に応じて移動手段による蛍光板101,101Aの位置を移動させる移動工程と、を含む位置調整方法は、通常の画像投影の際には光の出射に使用されない未使用領域を調整領域105に使用しているため、通常使用時における光学性能には影響を与えることなく青色波長帯域光又は緑色波長帯域光の明るさにより基準位置を求めることができる。よって、蛍光板101,101Aを最適な位置に調整し、製品の輝度や色度等の光学特性の安定した位置調整方法を提供することができる。
スリット105bの径方向内側と外側に配置された蛍光体105aが、第一波長帯域光により励起されて調整光として出射する第二波長帯域光の輝度又は照度が最も暗くなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含む位置調整方法は、蛍光板101,101Aの表面付近に励起光の焦点Fがあるときは調整光が検出されず、蛍光板101,101Aが第一集光レンズ108に近いと調整光が検出されるという2値判断が可能なため、蛍光板101,101Aの位置調整を容易に行うことができる。
蛍光板101,101Aが調整光として出射するスリット105bを透過した第一波長帯域光の輝度又は照度が最も明るくなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含む位置調整方法は、蛍光板101,101Aの位置調整を励起光の入射方向に平行な方向に対して容易に行うことができる。
また、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、
前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、
を備えることを特徴とする光源装置。
[2] 前記蛍光板は、前記蛍光体が前記スリットの径方向内側と外側に配置されて、前記第一波長帯域光により励起された前記第二波長帯域光を前記蛍光板の位置に応じた調整光として出射することを特徴とする上記[1]に記載の光源装置。
[3] 前記蛍光板は、前記スリットを透過した前記第一波長帯域光を前記蛍光板の位置に応じた調整光として出射することを特徴とする上記[1]又は上記[2]に記載の光源装置。
[4] 前記スリットは、円弧状に設けられた孔又は透光部材であることを特徴とする上記[1]乃至上記[3]の何れかに記載の光源装置。
[5] 前記蛍光発光領域及び前記スリットと周方向に亘り並設される前記第一波長帯域光を透過する透過領域を備えることを特徴とする上記[1]乃至上記[4]の何れかに記載の光源装置。
[6] 赤色波長帯域光を出射する赤色光源を備え、
前記第一波長帯域光は、青色波長帯域光であり、
前記第二波長帯域光は、緑色波長帯域光である、
ことを特徴とする上記[1]乃至上記[5]の何れかに記載の光源装置。
[7] 前記蛍光板から出射された前記調整光の輝度又は照度を検出するセンサを備えることを特徴とする上記[2]又は上記[3]に記載の光源装置。
[8] 上記[1]乃至上記[7]の何れか記載の光源装置と、
前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
前記表示素子から出射された前記画像光をスクリーンに投影する投影側光学系と、
前記表示素子と、前記光源装置を制御する投影装置制御手段と、
を有することを特徴とする投影装置。
[9] 光源装置における位置調整装置であって、
前記光源装置は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、を有し、
前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果出射される調整光に応じ、前記蛍光板を移動させる移動手段を備える、
ことを特徴とする位置調整装置。
[10] 第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて前記第一波長帯域光とは異なる第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域と、前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域と、を有する蛍光板と、を備える光源装置における位置調整方法であって、
前記調整領域を、前記第一波長帯域光の照射領域に位置させる蛍光板位置合わせ工程と、
前記蛍光板に向けて前記固体発光素子から前記第一波長帯域光が出射される出射工程と、
前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果、出射される調整光を検出する検出工程と、
前記調整光に応じて移動手段により前記蛍光板の位置を移動させる移動工程と、
を含むことを特徴とする光源装置の位置調整方法。
[11] 前記光源装置は、
赤色波長帯域光を出射する赤色光源を備え、
前記第一波長帯域光は、青色波長帯域光であり、
前記第二波長帯域光は、緑色波長帯域光である、
ことを特徴とする上記[10]に記載の光源装置の位置調整方法。
[12] 前記蛍光板から出射された前記調整光の輝度又は照度を検出するセンサを備えることを特徴とする上記[10]又は上記[11]に記載の光源装置の位置調整方法。
[13] 前記蛍光板が前記調整光として出射する前記蛍光体を反射した前記第二波長帯域光の輝度又は照度が最も明るくなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする上記[10]乃至上記[12]の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
[14] 前記調整領域は、スリットと、前記スリットを挟んで径方向内側と外側に蛍光体が配置され、
前記蛍光体は、前記第一波長帯域光により励起されて前記調整光として出射する前記第二波長帯域光の輝度又は照度が最も暗くなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする上記[10]乃至上記[12]の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
[15] 前記調整領域は、スリットと、前記スリットを挟んで径方向内側と外側に蛍光体が配置され、
前記蛍光板が前記調整光として出射する前記スリットを透過した前記第一波長帯域光の輝度又は照度が最も明るくなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする上記[10]乃至上記[12]の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
[16] 前記スリットは、円弧状に設けられた孔又は前記第一波長帯域光を透過する透光部材であることを特徴とする上記[14]又は上記[15]に記載の光源装置の位置調整方法。
[17] 前記蛍光発光領域及び前記スリットと周方向に亘り並設される前記第一波長帯域光を透過する透過領域を備えることを特徴とする上記[14]乃至上記[16]の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
[18] 前記移動工程は、前記基準位置を基準として、前記蛍光板を予め定められた位置である最適位置に移動させることを特徴とする上記[13]乃至上記[17]の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
10 投影装置 11 上面パネル
12 正面パネル 13 背面パネル
14 右側パネル 15 左側パネル
17 排気孔 18 吸気孔
19 レンズカバー 21 入出力コネクタ部
22 入出力インターフェース 23 画像変換部
24 表示エンコーダ 25 ビデオRAM
26 表示駆動部 31 画像圧縮/伸長部
32 メモリカード 35 Ir受信部
36 Ir処理部 37 キー/インジケータ部
38 制御部 41 光源制御回路
43 冷却ファン駆動制御回路 44 光センサ
45 レンズモータ 47 音声処理部
48 スピーカ 51 表示素子
60 光源装置
70 励起光照射装置 71 青色レーザダイオード(固体発光素子)
73 コリメータレンズ 75 反射ミラー群
76 ミラー基板 78 集光レンズ
80 緑色光源装置 81 ヒートシンク
100 蛍光板装置 101,101A 蛍光板
102 基材 102a 表面
103 蛍光発光領域 103a,105a 蛍光体
104 透過領域 104a 拡散層
105,105A 調整領域 105b スリット
107 集光レンズ群 108 第一集光レンズ
109 第二集光レンズ 110 モータ
112 モータ軸
120 赤色光源装置 121 赤色光源(固体発光素子)
125 集光レンズ群 130 ヒートシンク
140 導光光学系 141 第一ダイクロイックミラー
143 第一反射ミラー 145 第二反射ミラー
146 集光レンズ 147 集光レンズ
148 第二ダイクロイックミラー 149 集光レンズ
170 光源側光学系 173 集光レンズ
175 ライトトンネル 178 集光レンズ
181 光軸変換ミラー 183 集光レンズ
185 照射ミラー 190 ヒートシンク
195 コンデンサレンズ 220 投影側光学系
225 固定レンズ群 235 可動レンズ群
241 制御回路基板 261 冷却ファン
5a1,5a2 蛍光体
BL 青色波長帯域光 F 焦点
P1〜P3,P5〜P7 位置 S1〜S3,S5〜S7 照射領域
L1〜L7 明るさ BS 青セグメント
GS 緑セグメント RS 赤セグメント

Claims (18)

  1. 第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、
    前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記蛍光板は、前記蛍光体が前記スリットの径方向内側と外側に配置されて、前記第一波長帯域光により励起された前記第二波長帯域光を前記蛍光板の位置に応じた調整光として出射することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記蛍光板は、前記スリットを透過した前記第一波長帯域光を前記蛍光板の位置に応じた調整光として出射することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記スリットは、円弧状に設けられた孔又は透光部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光源装置。
  5. 前記蛍光発光領域及び前記スリットと周方向に亘り並設される前記第一波長帯域光を透過する透過領域を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の光源装置。
  6. 赤色波長帯域光を出射する赤色光源を備え、
    前記第一波長帯域光は、青色波長帯域光であり、
    前記第二波長帯域光は、緑色波長帯域光である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の光源装置。
  7. 前記蛍光板から出射された前記調整光の輝度又は照度を検出するセンサを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光源装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
    前記表示素子から出射された前記画像光をスクリーンに投影する投影側光学系と、
    前記表示素子と、前記光源装置を制御する投影装置制御手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  9. 光源装置における位置調整装置であって、
    前記光源装置は、第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域とスリットを備えて前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域を有する蛍光板と、を有し、
    前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果出射される調整光に応じ、前記蛍光板を移動させる移動手段を備える、
    ことを特徴とする位置調整装置。
  10. 第一波長帯域光を出射する固体発光素子と、前記第一波長帯域光により蛍光体が励起されて前記第一波長帯域光とは異なる第二波長帯域光を出射する蛍光発光領域と、前記蛍光発光領域と周方向に並設された調整領域と、を有する蛍光板と、を備える光源装置における位置調整方法であって、
    前記調整領域を、前記第一波長帯域光の照射領域に位置させる蛍光板位置合わせ工程と、
    前記蛍光板に向けて前記固体発光素子から前記第一波長帯域光が出射される出射工程と、
    前記調整領域に前記第一波長帯域光が照射された結果、出射される調整光を検出する検出工程と、
    前記調整光に応じて移動手段により前記蛍光板の位置を移動させる移動工程と、
    を含むことを特徴とする光源装置の位置調整方法。
  11. 前記光源装置は、
    赤色波長帯域光を出射する赤色光源を備え、
    前記第一波長帯域光は、青色波長帯域光であり、
    前記第二波長帯域光は、緑色波長帯域光である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の光源装置の位置調整方法。
  12. 前記蛍光板から出射された前記調整光の輝度又は照度を検出するセンサを備えることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の光源装置の位置調整方法。
  13. 前記蛍光板が前記調整光として出射する前記蛍光体を反射した前記第二波長帯域光の輝度又は照度が最も明るくなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
  14. 前記調整領域は、スリットと、前記スリットを挟んで径方向内側と外側に蛍光体が配置され、
    前記蛍光体は、前記第一波長帯域光により励起されて前記調整光として出射する前記第二波長帯域光の輝度又は照度が最も暗くなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
  15. 前記調整領域は、スリットと、前記スリットを挟んで径方向内側と外側に蛍光体が配置され、
    前記蛍光板が前記調整光として出射する前記スリットを透過した前記第一波長帯域光の輝度又は照度が最も明るくなる位置を基準位置として同定する基準位置同定工程を含むことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
  16. 前記スリットは、円弧状に設けられた孔又は前記第一波長帯域光を透過する透光部材であることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の光源装置の位置調整方法。
  17. 前記蛍光発光領域及び前記スリットと周方向に亘り並設される前記第一波長帯域光を透過する透過領域を備えることを特徴とする請求項14乃至請求項16の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
  18. 前記移動工程は、前記基準位置を基準として、前記蛍光板を予め定められた位置である最適位置に移動させることを特徴とする請求項13乃至請求項17の何れかに記載の光源装置の位置調整方法。
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