JP2017144934A - 走行制御装置 - Google Patents

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智士 藤井
遼彦 西口
Haruhiko Nishiguchi
遼彦 西口
大輔 久保田
Daisuke Kubota
大輔 久保田
良作 荒川
Ryosaku Arakawa
良作 荒川
圭 忍田
Kei Oshida
圭 忍田
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Abstract

【課題】車線変更元の車線から、乗り越えられる障害物を乗り越えることなく回避しながら、車線変更先の車線に、的確に自動車線変更制御を行う走行制御装置を提供する。【解決手段】乗り越えられる障害物Obまでの自車10からの平面視の角度θ毎の距離r(θ)を求め、求めた距離r(θ)から乗り越えられる障害物Obをギリギリ避けながら通過するための、最大又は最小となる角度θa、θbと距離ra、rbとからなる制約点Pra、Prbを求め、求めた制約点Pra、Prbの位置に到達した時点での自車10の方向が制約点Pra、Prbでの角度θa又は角度θbになるように自動車線変更の軌跡Tcom´を生成する。【選択図】図8

Description

この発明は、車両による該車両の自動的な車線変更(自動車線変更)を制御する走行制御装置に関する。
特許文献1に開示された走行支援装置は、カメラにより車両の進行方向前方の道路を撮像して左右両側の白線を認識し、認識した前記白線から車線幅を取得する。さらに、車両が車線を変更しようとする車線に対する角度及び/又は車線のカーブ半径を取得する。そして、これらの取得情報に基づき、前記車両の目標ヨーレートを算出して車線変更制御量を設定する。このようにして、設定した前記車線変更制御量に基づいて操舵機構を制御することで、所定の軌道に沿った車線変更を自動的に行う技術が開示されている(特許文献1の[0023]、[0024]、[0025]、[数2]{(3)式〜(6)式}、[0053]、[0054]、[0110])。
特開2008−12989号公報
特許文献1の[0016]には、車線幅を加味した車線変更制御量によって操舵制御を行うことにより、走行中の車線から車線変更先の車線へ車両を誘導でき、車線変更を支援することができるとされている。
しかしながら、特許文献1には、車線変更軌道上に路面の窪み(ポットホール)や段差等の障害物が存在する場合を想定していないため、走行中の車線から車線変更先の車線へ車両を誘導中、そのような障害物を乗り越える際に衝撃が発生し、乗員に不快感を与える等、違和感のない適切な車線変更を行うことができない可能性があり改良の余地がある。
この発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、車線変更元の車線から、乗り越えられる障害物を乗り越えることなく回避しながら、車線変更先の車線に、的確に自動車線変更制御を行うことを可能とする走行制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る走行制御装置は、自車の周辺状況を検出する周辺検出部と、運転者の車線変更意図があったときに前記自車の車線変更の軌道を自動的に生成し、生成した前記軌道に基づき前記周辺状況に応じて前記車線変更を自動的に行う車線変更制御部と、を備えた走行制御装置において、前記車線変更を行う際に乗り越えられる障害物を前記周辺検出部により検出し、検出した前記障害物までの前記自車からの距離を前記自車からの平面視の角度毎に算出する距離算出部をさらに備え、前記車線変更制御部は、前記角度毎の距離が算出された前記角度のうち、前記自車が前記障害物を避けながら通過できる最大又は最小となる角度を求め、該最大又は最小となる前記角度の前記距離に到達する点にて、生成した前記自車の前記軌道が、求められた前記最大又は最小となる前記角度となるように前記自車の前記軌道を修正して自動車線変更を行う。
この発明によれば、車線変更を自動的に行う自車が乗り越えられる障害物を避けて通過できる前記自車の限界の軌道を求めることができる。このため、最初に生成した自車の車線変更軌道上に、乗り越えられる落下物、路面の窪み(ポットホール)、又は段差等の障害物が存在する場合でも、自車の車線変更軌道の角度変化を最小限に抑制しながら前記障害物を避けて通過可能な軌道を生成して自動車線変更を行うことができる。
つまり、この発明によれば、自車が乗り越えられる障害物までの前記自車からの平面視の角度毎の距離を求め、求めた角度毎の距離から乗り越えられる前記障害物をギリギリ避けながら最大又は最小となる角度と距離とからなる制約点を求め、前記制約点の位置に到達した時点で前記制約点での角度になるように自動車線変更の軌跡を生成する。
このようにこの発明によれば、車線変更元の車線から、乗り越えられる障害物を乗り越えることなく回避しながら、車線変更先の車線に、的確に自動車線変更制御を行うことができる。
よって、自動車線変更中の乗員の不安感及び違和感を払拭させることができる。
この場合、直交2軸のうち、一方の軸を前記角度、他方の軸を前記距離とした座標上に、前記距離算出部により算出された前記角度毎の前記障害物までの前記自車からの前記距離をプロットして、前記角度毎の障害物マップを含む座標マップを生成する座標マップ生成部をさらに備え、前記車線変更制御部は、前記運転者の車線変更意図があったときに生成した前記自車の前記軌道を前記障害物マップ上にプロットし、プロットした前記軌道と前記障害物マップとの干渉点が存在するか否かを判断し、前記干渉点が存在する場合には、前記障害物マップの前記角度毎の両端部を制約点とし該制約点の一方を前記軌道が通るように該軌道を修正するようにしてもよい。
角度と距離を直交2軸とした座標上に、障害物マップを生成し、該障害物マップの角度軸の両端部を制約点とし、両制約点の一方を通るように軌道を修正するので、障害物をギリギリ避けながら通過できる自動車線変更の軌道を簡易に生成することができる。
この場合において、前記車線変更制御部は、前記制約点の一方を通るように前記軌道を修正する場合に、前記障害物マップとの前記干渉点を回避するべく、前記軌道を角度方向に移動するとき、この移動は移動角度が小さい側の前記制約点を通るように前記軌道を修正して、他の制約を満たしているか否かを確認し、前記他の制約を満たしていない場合には、前記移動角度が大きい側の前記制約点を通るように前記軌道を修正することが好ましい。
障害物マップとの干渉点を回避するべく、軌道を角度方向に移動するとき、移動方向は移動角度が小さい側の制約点を通るように軌道ルートを修正するようにしたので、この場合には、障害物をギリギリ避けながら通過できる車線変更の軌道をより短い時間で生成することができる。
なお、前記制約点の前記一方を通るように前記軌道を修正する際、前記制約点の前記一方の座標点を前記直交2軸のXY座標に変換し、自車が該変換した前記XY座標に到達したときに、前記自車の角度が、前記制約点に対応した角度となるように前記軌道を修正することが好ましい。
このように、角度と距離を軸とした座標マップ上で求めた制約点によりXY座標(路面座標)上での制約点が求められ、且つその制約点に対応する前記XY座標(前記路面座標)の位置に自車が到達したときに、前記自車の角度(方向)が、前記制約点に対応した角度となるように軌道を修正するようにしたので、障害物をギリギリ避けながら通過できる車線変更の軌道を簡易に生成することができる。
ここで、前記他の制約は、前記座標マップ上、前記軌道が、前記車両が所定の急旋回操舵となる小さい角度範囲、及び車線変更に係る前記軌道の長さが所定長より長くなる角度より大きい角度範囲である。
この構成によれば、急な車線変更となる軌道及び遅すぎる車線変更となる軌道に、該軌道が修正されることを防止することができる。
前記制約点は、前記自車の車幅に基づく余裕角度を含む制約点とすることが好ましい。この構成によれば、自車が障害物をギリギリ避けながら通過できる最大又は最小となる角度を容易に求めることができる。
この発明によれば、車線変更元の車線から、乗り越えられる障害物を乗り越えることなく回避しながら、車線変更先の車線に、適切に自動的な車線変更制御を行うことができる。よって、自動車線変更中の乗員の不安感及び違和感を払拭させることができる。
この実施形態に係る走行制御装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 この実施形態に係る走行制御装置の動作説明に供されるフローチャートである。 図3Aは、現在位置から到達点の位置と角度に沿うように生成される車線変更軌道の説明図である。図3Bは、現在位置から、制約点の位置と角度に沿って前記制約点を通過した後、到達点の位置と角度に沿うように生成される車線変更軌道の説明図である。 図4Aは、軌道上に乗り越えられる障害物との干渉点がある場合の軌道の説明図である。図4Bは、図4Aに示す軌道を極座標に変換した後、XY直交座標上にプロットした軌道を示す説明図である。図4Cは、乗り越えられる障害物を回避する修正後の軌道を示す説明図である。 図5は、比較例の自動車線変更軌道を示す説明図である。 図6Aは、車両のダイナミクスに関する制約角度のXY直交座標上の説明図、図6Bは、車両のダイナミクスに関する制約角度のθr直交座標上の説明図である。 図7Aは、車両の軌道長に関する制約角度のXY直交座標上の説明図、図7Bは、車両の軌道長に関する制約角度のθr直交座標上の説明図である。 図8Aは、車両の障害物に関する制約角度のXY直交座標上の説明図、図8Bは、車両の障害物に関する制約角度のθr直交座標上の説明図である。 走行可能マップとしての座標マップの説明図である。 図10Aは、図4Aを再掲した、軌道上に乗り越えられる障害物との干渉点がある場合の軌道の説明図である。図10Bは、図10Aに示す軌道を極座標変換し、θr直交座標上にプロットした説明図である。 図10Bに示した軌道を走行可能マップに重ね合わせた説明図である。
以下、この発明に係る走行制御装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る走行制御装置12を搭載した車両10(以下、「自車10」ともいう。)の構成を示すブロック図である。
車両10は、自動運転(自動運転支援を含む)車両、又は手動運転車両として切り替えることができるようになっている。この実施形態における車両10は、自動運転(自動運転支援を含む)車両として機能している。
図1に示すように、走行制御装置12は、基本的には、車両状態センサ20と、周辺状況センサ30と、ナビゲーション装置(NAVI)36と、ウインカスイッチ37と、電子制御装置40(以下「ECU(Electronic Control Unit)40」という。)と、操舵装置62と、駆動装置64と、制動装置66と、表示装置70と、スピーカ72と、を有する。
ECU40は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)として機能する。なお、各種機能実現部は、ハードウエアとしての機能実現器により構成することもできる。
この実施形態において、走行制御装置12のECU40は、レーンマーク・障害物検出部(レーンマーク・障害物検出器)42、距離算出部(距離算出器)44、座標マップ生成部(座標マップ生成器)45、及び車線変更制御部(車線変更制御器)46を含む演算部50と、記憶部(メモリ)52と、入出力部54等として機能する。
車両状態センサ20には、例えば、車速センサ22、舵角センサ24、横加速度センサ26、及びヨーレートセンサ28等が含まれ、車両10の状態に関する情報を検出する。車両状態センサ20は、車両状態検出部(車両状態検出器)として機能する。
周辺状況センサ30には、例えば、カメラ32及びレーダ34等が含まれ、自車10の前方、側方及び後方等の周辺状況に関する情報を検出する。周辺状況センサ30は、周辺状況取得部(周辺情報取得器)として機能する。
車速センサ22は、車両10の車速V[m/s]を検出してECU40に出力する。舵角センサ24は、車両10の舵角θ[rad]を検出してECU40に出力する。
横加速度センサ26は、車両10の横方向(幅方向)に発生する加速度である横加速度Gl[m/s2]を検出し、ECU40に出力する。横加速度センサ26は、車両10(車体)の略中央部重心位置に設けられる。或いは、横加速度センサ26は、図示しない各車輪を支持する部位に設けてもよい。
ヨーレートセンサ28は、車両10の鉛直軸回りの回転角速度であるヨーレートYr[rad/s]を検出し、ECU40に出力する。ヨーレートセンサ28は、車両10(車体)の略中央部重心位置に設けられる。
カメラ32(撮像手段)は、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ等の固体撮像素子を使用した固体カメラ(赤外線カメラであってもよい。)であり、車両10の少なくとも前方を含む車両10の周囲の周辺画像を取得し、周辺画像に対応する信号をECU40に出力する。
ここで、車両10の周囲の周辺画像には、車両10が乗り越えることのできない、例えば、他車、歩行者、動物、等の障害物(乗り越え不可能障害物)と、乗り越えることのできる、例えば、路面の窪み(ポットホール)、路面の段差、及び段ボール等の落下物を含む障害物(乗り越え可能な障害物)と、車線を形成するレーンマークと、が含まれる。
レーダ34は、電磁波(ここではミリ波)である送信波を車両10の少なくとも前方を含む外部に出力し、送信波のうち検出物体(例えば、他車や歩行者等の物体)に反射して戻って来る反射波を受信する。そして、反射波に対応する信号をECU40に出力する。
ナビゲーション装置36は、GPS(Global Positioning System)装置等の衛星装置を用いて車両10の現在位置を検出し、ユーザ(乗員)に対して目的地までの経路を案内する。また、ナビゲーション装置36は、地図情報を記憶した記憶装置を有する。ナビゲーション装置36は、GPS衛星からの位置情報及び前記記憶装置に記憶されている地図情報に基づき車両10の現在位置を検出又は特定する。
車両10の現在位置を検出するという観点から、ナビゲーション装置36を車両状態センサ20の1つとして捉えることも可能である。また、車両10の現在位置周辺の道路交通法規や道路規制等、車両10を取り巻く周辺状況に関する情報である周辺状況情報を検出する周辺状況センサ30としても捉えることも可能である。
なお、図1では、ナビゲーション装置36を車両10に取り付けるタイプを想定しているが、これに限らず、スマートフォン等の携帯情報端末をナビゲーション装置36として用いてもよい。また、地図情報は外部サーバ(不図示)に記憶しておき、必要に応じてナビゲーション装置36に提供してもよい。
表示装置70は、自動運転等に関する表示を行う。表示装置70は、例えば、図示しないインスツルメントパネルのメータの一部として構成してもよい。或いは、表示装置70をナビゲーション装置36の表示部と兼用させてもよい。
ウインカスイッチ37(方向指示器)は、左又は右の車両10の方向指示灯を点滅させるスイッチである。
スピーカ72は、自動運転等に関する音声出力(音声案内等)を行う。スピーカ72は、図示しないオーディオ装置又はナビゲーション装置36の一部として構成してもよい。
車線変更制御部46は、自動運転による車両10の走行に必要な制御を行う。
より具体的に、車線変更制御部46は、車両状態センサ20が検出した車両10の状態を示す車両状態情報又はこれに基づいて得られる情報並びに周辺状況センサ30が検出した車両10の周辺状況に関する情報に基づき、車線変更軌道Tcomを生成し、該車線変更軌道Tcomに基づいて、操舵装置62、駆動装置64及び制動装置66を制御して、車両10の自動車線変更制御を行う。
ここで、車両状態センサ20が検出した車両10の状態を示す車両状態情報又はこれに基づいて得られる情報は、車両10の車線方向(道路の長さ方向)Xの車速Vxと加速度Ax、車両10の車線方向と直交する方向(道路の幅方向又は車線幅方向)Yの車速(横速度ともいう。)Vyと加速度(横加速度ともいう。)Ay等である。
また、周辺状況センサ30が検出した車両10の周辺状況に関する情報である周辺状況情報は、自車線(自車両10が走行中の車線)の車線幅の他、車線変更先の車線幅(隣接車線幅ともいう。)等の車線情報Linfo、及び自車線内、隣接車線内、又は自車線と隣接車線との間に位置し乗り越えることが可能な障害物(以下、乗り越えられる障害物、又は単に障害物ともいう。)Obの位置・大きさ等の情報(障害物情報Obinfo)である。
ここで、乗り越えられる障害物Obとは、上述した路面の窪み(ポットホール)、路面の段差、及び段ボール等の落下物等を含む車両10が乗り越えることが可能な障害物をいう。
車線変更制御部46は、車線情報Linfoと障害物情報Obinfoに基づき、障害物Obを回避する車線変更軌道Tcomを自動的に生成し、該車線変更軌道Tcomに基づいて、操舵装置62、駆動装置64及び制動装置66を制御して、自動車線変更制御を行う。
操舵装置62は、EPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)装置を含み、車線変更制御部46からの車線変更軌道Tcomの指令等に基づいて車両10の進行方向(舵角θ)を切り換えると共に、車両10に操舵力を付与する。
駆動装置64は、車線変更制御部46からの車線変更軌道Tcomの指令等に基づいて車両10の駆動力を生成する。車両10がエンジン車両である場合、駆動装置64は、例えば、図示しないエンジン及びトランスミッションを有する。或いは、車両10が狭義の電気自動車(Battery Vehicle)である場合、駆動装置64は、例えば、図示しない走行モータ及びトランスミッションを有する。
制動装置66は、車線変更制御部46からの車線変更軌道Tcomの指令等に基づいて車両10の制動力を生成する。制動装置66は、ABS(Antilocked Braking System)システムを備え、例えば、図示しないブレーキディスク、ブレーキキャリパ及び油圧機構を備える。さらに、車両10が、図示しない走行モータを備える電動車両(Electric Vehicle)である場合、制動装置66は、前記走行モータを回生ブレーキのためにその一部に含んでもよい。ここにいう電動車両は、狭義の電気自動車に限らず、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車等を含む。
入出力部54は、車両状態センサ20、周辺状況センサ30、ナビゲーション装置36、ウインカスイッチ37、操舵装置62、駆動装置64、制動装置66、表示装置70、及びスピーカ72と、ECU40との間で、信号の入出力に用いられる。
演算部50は、車両状態センサ20及び周辺状況センサ30等からの入力情報に基づき各種演算を行い、該演算の結果に基づいて、操舵装置62、駆動装置64、制動装置66、表示装置70及びスピーカ72に出力する信号を生成する。
この演算部50は、図1に示したように、レーンマーク・障害物検出部42と、距離算出部44と、座標マップ生成部45と、上述した車線変更制御部46と、を有する。
次に、基本的には、以上のように構成される車両10の走行制御装置12の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。フローチャートに係るプログラムの実行主体はECU40(のCPU)であるが、処理の都度、ECU40を実行主体として説明すると煩雑になるので必要に応じて説明する。フローチャートは、所定周期毎に実行される。
ステップS1にて、ECU40は、車両状態センサ20を通じて車速Vs、舵角θ、横加速度Ay、ヨーレートYr等の車両状態を検出すると共に、周辺状況センサ30を通じてカメラ32により撮像された周辺状況の画像情報を有する信号を検出する(取り込む)。
また、このステップS1にて、レーンマーク・障害物検出部42は、以下に概説するように、公知の要領にてレーンマークを検出し、車線(レーン)を認識する。
レーンマークは、車線境界(車線区画)を示すマークであり、レーンマークには、間隔を持って設けられた破線の白線(線分)からなる連続線(みなし連続線ともいう。)、実線の白線等の連続線の他、ボッツドットやキャッツアイ等からなる連続マーク(みなし連続線と考えることもできる。)も含まれる。
この場合、レーンマーク・障害物検出部42は、カメラ32により撮像された画像から所定輝度以上(路面上の明度が所定明度以上)の変化が生じるエッジ(エッジ画像)を抽出する。
さらに、レーンマーク・障害物検出部42は、抽出された画像全体のエッジから、レーンマークとしての特徴を持つ画像を抽出する。
さらにまた、レーンマーク・障害物検出部42は、レーンマークの特徴を持つ画像、換言すれば、レーンマークの特徴を備える特徴点の点列(点列の車両10の前方方向の間隔は、直線路であれば、上記一定距離間隔に対応している。)からなる車線(自車線と隣接車線)及び各前記車線の車線幅(自車線と隣接車線の車線幅)を認識する。
さらにまた、レーンマーク・障害物検出部42は、公知の要領にて、周辺状況センサ30を通じてカメラ32により撮像された周辺状況の画像情報を有する信号及びレーダ34により検出された周辺状況の物体情報を有する信号に基づき障害物、ここでは、それぞれが、乗り越えられる障害物である落下物、路面の窪み(ポットホール)、又は段差等の障害物Obの位置、形状及び大きさを検出する。
次いで、ステップS2にて、ECU40は、ウインカスイッチ37の操作が有るか否かを検出することで運転者の車線変更意図の有無を検出する。
なお、車線変更意図の検出は、ウインカスイッチ37の操作に限らず、運転者の音声指示、あるいは、走行経路が設定されているナビゲーション装置36からの車線変更指令であってもよい。
ここでは、ウインカスイッチ37の操作がなかった(ステップS2:NO)場合には、ステップS1にもどる。
ウインカスイッチ37の操作があった(ステップS2:YES)場合には、ステップS3にて、自車10の位置で自動車線変更の軌道Tcomを生成する。
自動車線変更の軌道Tcomは、図3Aに示すように、車線85を走行中の現在の自車10の位置を原点Oとして、車線境界線86を横切って最終的に到達したい隣接車線87の到達点Ptarの位置座標(x、y)と、この位置座標(x,y)で規定される前記到達点Ptarの角度θtarに沿うように滑らかな軌道Tcomを、例えば多項式、スプライン曲線等を利用し、軌道生成部として機能する車線変更制御部46により生成する。
なお、到達点Ptarの角度θtarは、到達点Ptarにおける車両10の進行方向(≒車長方向)と車線(X)方向(車線85に沿う方向、車線85の方向)との間の角度であるが、この角度は、道路形状によって変わる。図3Aに示すように、道路が、例えば直線道路であれば、角度θtarは、θtar=0[deg]=0゜に設定される。以下、理解の便宜のために、角度θtarは、0[deg]であるものとして説明する。なお、この実施形態において、車線(X)方向と直交する方向である車線幅方向は、Y方向としている。
図3Aから分かるように、自車10が現在走行中の車線85は、中央分離帯84と車線境界線86により形成され、車線変更先の車線である隣接車線87は、車線境界線86と路側88により形成される。
なお、図3Bに示すように、到達点Ptarの手前に制約点Prの位置と角度の制約がある場合には、その制約も考慮して軌道Tcomを生成する。なお、制約点Prは、乗員に不快感を与えない乗り心地を確保するために自車10が通過したい位置であり、制約点Prでの角度θrは、その通過したい位置での自車10の車線方向(X方向)に対する進行方向の角度である。
自動車線変更の軌道Tcomの生成後、ステップS4にて、車線変更の軌道Tcom上に路面の窪み等の乗り越えられる障害物Obがあるか否かを判定する。つまり、軌道Tcomと障害物Obとの干渉点Pi(図4A)があるか否かを判定する。
図4Aに示すように、軌道Tcomと障害物Obとの干渉点Piがある場合には、乗り越えられる障害物Obがある(ステップS4:YES)と判定される。
この場合、図5の比較例に示すように、軌道Tcomを修正しないで車両10の車線変更制御を行った場合には、車両10が障害物Ob、例えば路面の窪みに落下し、乗員に不快感を与えてしまう。
そこで、この不快感を解消するべく、この実施形態では、図4Aに示すように、生成している軌道Tcomが、干渉点Piにおいて、乗り越えられる障害物Obと干渉していることを検出した場合、図4Bに示すように、車両10が障害物Obをギリギリ避けながら通過しなければならない矢印で示す角度θa、θbを決定する。次いで、図4Cに示すように、その角度θa又は角度θbを守るように軌道Tcomを修正した軌道Tcom´を生成する。
そこで、ステップS5以降において、角度θa、θbの決定処理、及び修正した軌道Tcom´の生成処理について説明する。
ステップS5にて、ECU40は、距離算出部44及び座標マップ生成部45により障害物マップOb(θ)を含む座標マップである走行可能マップMap(θ)を生成し、その走行可能マップMap(θ)から制約点Pr(後述する制約点Praと制約点Prb)を生成する。
この場合、まず、図6A、図6Bに示すように、車両10のダイナミクスに関する制約マップDyn(θ:θ>θdyn)を生成する。
すなわち、車両10は、図6Aに示すように、XY座標上、角度θが、急角度である制約角度θdynを上回る軌道には追従することができないこと等を考慮したダイナミクスに関する図6Bに示す制約マップDyn(θ)を生成する。
図6Bにおいて、横軸は、車両10の原点OのX軸(車線方向に平行する軸)に沿う角度を0[deg]とし、縦軸は、自車10の原点Oの位置からの距離r(θ)[m](θr直交座標という。)を示す。距離r(θ)[m]は、その角度、ここでは制約角度θdynの方向の特定座標(x,y)までの距離r(θ){平面上であれば、距離rは、r=(x2+y21/2}[m]を示す。
車両10は、車両10の車種により規定される制約角度θdynを上回る急な車線変更となる軌道(角度)の方向には進めないので、ハッチング領域(禁止領域)で示すように、角度θが制約角度θdynより大きくなる旋回角度(θ≧θdyn)での距離r(θ)は、r=0である。
次に、図7A、図7Bに示すように、車両10の車線変更の際の軌道長に関する制約マップLong(θ:θ<θlong)を生成する。
すなわち、角度θが制約角度θlongを下回る軌道Tcomを生成すると車線変更のための軌道長及び車線変更のための制御時間が長すぎることを考慮して、それらが長くなりすぎない軌道長に関する制約マップLong(θ<θlong)を生成する。
この場合、図7Bに示すように、制約角度θlongを下回る緩慢な車線変更となる軌道(角度)の方向には軌道を生成しないようにしているので、ハッチング領域(禁止領域)で示すように、角度θが制約角度θlongより小さくなる旋回角度(θ≦θlong)での距離r(θ)も、r=0である。
最後に、図8A、図8Bに示すように、軌道Tcom上に存在する障害物Obに関する制約マップとしての障害物マップOb(θ:θa≦θ≦θb)を生成する。
ここで、角度(制約角度ともいう。)θa及び角度(制約角度ともいう。)θbは、その角度θa、θbでのベクトルが障害物Obをギリギリ通過できる車両10が採るべき進行方向の角度であり、その角度θa、θbで、原点Oから延びる2つのベクトルと障害物Obが最初に接する点が極座標で表される2つの制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)を取得する。障害物マップOb(θ:θa≦θ≦θb)は、干渉点Piの集合(図8Bに太い実線で示す概ね下方に凸の曲線)となり、図8Bにおいて、ハッチング領域は干渉領域である。干渉点Piの両端の座標が制約点Pra、Prbに設定される(図8Aも参照)。
図9は、ステップS5で作成した各マップを合成した走行可能マップMap(θ)を示している。
このように、座標マップとしての走行可能マップMap(θ)は、制約マップLong(θ)、Dyn(θ)と、障害物マップOb(θ)とから構成され、網点を施している空白部分で走行するようにしたい。つまり、乗り心地等の観点を考慮し、空白部分に軌道Tcomが修正されるように走行したい。
以上の処理が、ステップS5の座標マップ・制約点の生成処理である。
そこで、次に、ステップS6以降の軌道Tcomの修正処理について説明する。
この場合、まず、図4Aの軌道Tcomを再掲した図10Aに示すXY座標で生成した軌道Tcomを、車両10の位置を基準として、公知の直交座標・極座標変換{x=rcosθ、y=rsinθ、r=(x2+y21/2}に基づく極座標(r,θ)の軌道Tcom(r,θ)に変換する。次いで、この極座標(r,θ)の軌道Tcom(r,θ)(不図示)を、図10Bに示すように、θr直交座標系にプロットし、θr直交座標上の軌道Tcom(θ,r)を生成する。
次いで、図11に示すように、極座標変換した軌道Tcom(r,θ)を図9に示した走行可能マップMap(θ)に重ね合わせたマップを生成する。
この重ね合わせマップに基づき、軌道Tcom(θ,r)と障害物マップOb(θ)との干渉点Pi(θi,ri)を決定することができる。
そして、干渉点Pi(θi,ri)からの移動角度差Δθの小さい側の制約点{制約点Pra(θa,ra)又は制約点Prb(θb,rb)}を選択して軌道Taを修正する。
この場合、移動角度差Δθは、Δθ1=|θi−θa|及びΔθ2=|θi−θb|となるので、移動角度差Δθ2が小さく(Δθ1>Δθ2)、移動角度差Δθの小さい側の制約点Prとして、制約点Prb(θb,rb)が選択される。
そして、この制約点Prb(θb,rb)をぎりぎり回避して通過できるように修正した軌道Tcom´を生成する(ステップS6終了)。
次いで、ステップS6で修正した軌道Tcom´が他の制約を満たしているか否かをステップS7にて判定する。
図11において、θb<θdynとなっているので、他の制約を満たす(ステップS7:YES)。
なお、他の制約を見たさなかった(ステップS7:NO)場合、ステップS8にて、干渉点Pi(θi,ri)からの移動角度差Δθの大きい側の制約点{この場合、制約点Pra(θa,ra)}を選択し、該制約点Pra(θa,ra)をぎりぎり回避して通過できるように修正した軌道Tcom´を生成する。
次いで、ステップS8で修正した軌道Tcom´が他の制約を満たしているか否かをステップS9にて判定する。
図11において、θlong<θaとなっているので、他の制約を満たす(ステップS9:YES)ことになる。
このようにして、ステップS3にて生成した軌道Tcom(ステップS4:NO)、ステップS6にて生成した修正した軌道Tcom´(ステップS7:YES)、又はステップS8にて生成した修正した軌道Tcom´(ステップS9:YES)中、最先に決定した軌道Tcom、Tcom´により自動車線変更制御を実行する。
この場合、車線変更制御部46は、算出した軌道Tcom、Tcom´に沿って、基本的には、操舵装置62の舵角を制御することで自動車線変更制御を行う。
なお、両方の制約マップLong(θ)、Dyn(θ)を満たす軌道が生成できない(ステップS9:NO)場合には、自動車線変更制御を行わない。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、上述した実施形態に係る走行制御装置12は、周辺検出部としての周辺状況センサ30により自車10の周辺状況を検出する(ステップS1対応)。
そして、車線変更制御部46は、自車10の運転者のウインカスイッチ37の操作を車線変更意図があったと検出し(ステップS2:YES対応)、その時、自車10の車線変更の軌道Tcomを自動的に生成し(ステップS3対応)、生成した軌道Tcomに基づき前記周辺状況に応じて前記車線変更を自動的に行う(ステップS10対応)。
なお、自車10が走行中、車線変更制御部46は、車両状態センサ20による車両状態及び周辺状況センサ30による周辺状況に基づき、車線変更が可能な状況にあるとき、表示装置70及びスピーカ72を通じて、運転者に車線変更が可能な状況にあることを適宜報知してもよい。
軌道Tcomを自動生成したとき、距離算出部44は、前記車線変更を行う際に乗り越えられる障害物Obを周辺状況センサ30により検出し、乗り越えられる障害物Obまでの自車10からの距離を自車10からの平面視の所定角度Δθ毎に障害物Obを走査して障害物Obまでの距離r(θ)として算出する(ステップS4:YES、ステップS5対応)。より詳しく説明すると、障害物Obに当接するまでの自車10からの距離r(θ)を、自車10の走行方向を基準角度、この実施形態では0[deg]とし、この基準角度0[deg]からの平面視の角度θ[deg]毎に算出した障害物Obまでの直線距離r(θ)として算出する。
車線変更制御部46は、角度毎の距離r(θ)が算出された角度θのうち、自車10が障害物Obをギリギリ避けながら通過できる最大となる角度θb又は最小となる角度θaを求め、該最大又は最小となる角度θa、θbの距離ra、rbに到達する点(制約点Pra、Prb)にて、生成した自車10の軌道Tcomが、求められた前記最大となる角度θa、又は求められた前記最小となる角度θbとなるように自車10の軌道Tcomを修正し、修正した軌道Tcom´にて自動車線変更を行う(ステップS6、S7、S8、S9対応)。
この実施形態によれば、車線変更を自動的に行う自車10が乗り越えられる障害物Obを避けて通過できる自車10の限界の軌道Tcom´を求めることができる。このため、最初に生成した自車10の自動車線変更軌道Tcom上に、乗り越えられる落下物、路面の窪み(ポットホール)、又は段差等の障害物Obが存在する場合でも、自車10が自動車線変更する際の角度変化を最小限に抑制しながら障害物Obを避けて通過可能な軌道Tcom´を生成して車線変更を自動的に行うことができる。
つまり、この実施形態によれば、自車10が乗り越えられる障害物Obまでの自車10からの平面視の角度θ毎の距離r(θ)を求め、求めた角度θ毎の距離r(θ)から乗り越えられる障害物Obをギリギリ避けながら通過するための、最大又は最小となる角度θa、θbと距離ra、rbとからなる制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)を求め、求めた制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)の位置に到達した時点での自車10のXY座標上での角度θ(自車10が向く方向)が、該制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)での角度θa又は角度θbになるように自動車線変更の軌跡Tcom´を生成する。
このようにこの実施形態によれば、車線変更元の車線85から、乗り越えられる障害物Obを乗り越えることなくギリギリ回避しながら、車線変更先の車線87に、的確に車線変更制御を行うことができる。
よって、車線変更中の自車10の運転者を含む乗員の不安感及び違和感を払拭させることができる。
この実施形態では、座標マップ生成部45は、直交2軸のうち、一方の軸を角度θ、他方の軸を距離rとした座標上に、距離算出部44により算出された角度θ毎の障害物Obまでの自車10からの距離rをプロットして、角度θ毎の障害物マップOb(θ:θa≦θ≦θb)を含む座標マップである走行可能Map(θ)を生成する。
そして、車線変更制御部46は、前記運転者の車線変更意図があったとき(ステップS3:YES)に生成した自車10の軌道Tcomを障害物マップOb(θ)上にプロットし(図11参照)、プロットした軌道Tcomと障害物マップOb(θ)との干渉点Pi(θi,ri)が存在するか否かを判断し、干渉点Pi(θi,ri)が存在する場合には、障害物マップOb(θ)の角度θ毎の両端部を制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)とし該制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)の一方を軌道Tcomが通るように該軌道Tcomを修正した軌道Tcom´を生成する。
このように、角度θと距離rを直交2軸とした座標上に、障害物マップOb(θa≦θ≦θb)を生成し、該障害物マップOb(θa≦θ≦θb)の角度軸の両端部θa,θbを制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)とし、両制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)の一方を通るように軌道Tcomを修正するので、障害物Obをギリギリ避けながら通過できる自動車線変更の軌道Tcom´を簡易に生成することができる。
なお、この場合において、車線変更制御部46は、制約点Pra(θa,ra)、Prb(θb,rb)の一方を通るように軌道Tcomを修正するとき、障害物マップOb(θ)との干渉点Pi(θi,ri)を回避するべく、軌道Tcomを修正するために軌道Tcomを角度方向に移動するとき、この移動は移動角度Δθが小さい移動角度Δθ2側の制約点Prb(θb,rb)を通るように軌道Tcomを修正して、他の制約マップLong(θ)、Dyn(θ)を満たしているか否かを確認し、他の制約Long(θ)、Dyn(θ)を満たしていない場合には、移動角度Δθが大きい移動角度Δθ1側の制約点Pra(θa,ra)を通るように軌道Tcomを修正する。
このように、障害物マップOb(θ)との干渉点Piを回避するべく、軌道Tcomを角度方向に移動するとき、移動方向は移動角度Δθが小さい側の制約点Prb(θb,rb)を通るように軌道Tcomを修正するようにしたので、この場合には、障害物Obをギリギリ避けながら通過できる車線変更の軌道Tocm´をより短い時間で生成することができる。
そして、制約点Pra、Prbの前記一方を通るように軌道Tcomを修正する際、制約点Pra、Prbの前記一方の座標点(θb,rb)を前記直交2軸のXY座標に変換し、自車10が該変換した前記XY座標(x、y)に到達したときに、自車10の角度が、制約点Prb(θb,rb)に対応した角度θbとなるように軌道Tcomを修正する。
このように、角度θと距離rを軸とした座標マップである走行可能マップMap(θ)上で求めた制約点Pra,PrbによりXY座標(路面座標)上での制約点Pr(x,y)が求められ、且つその制約点Pr(x,y)に対応するXY座標(x、y)(路面座標)に自車10が到達したときに、自車10の角度が、制約点Pr(x,y)に対応した角度θbとなるように軌道Tcomを修正するようにしたので、障害物Obをギリギリ避けながら通過できる車線変更の軌道Tcom´を簡易に生成することができる。
この場合、前記他の制約は、前記座標マップとしての走行可能マップMap(θ)上、軌道Tcomが、車両10が所定の急旋回操舵となる小さい角度範囲(θ≦θdyn)、及び車線変更に係る軌道Tcomの長さが所定長より長くなる角度θlongより大きい角度範囲(θ≧θlong)としている。この構成によれば、急な車線変更となる軌道及び遅すぎる車線変更となる軌道に、該軌道Tcomが修正されることを防止することができる。
実際上、制約点Pr(x,y)は、自車10の車幅に基づく余裕角度を含む制約点とすることにより、自車10が障害物Obをギリギリ避けながら通過できる最大又は最小となる角度θa、θbを容易に求めることができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両(自車両)、自車 12…走行制御装置
20…車両状態センサ 30…周辺状況センサ
32…カメラ 37…ウインカスイッチ
40…ECU(電子制御装置) 42…レーンマーク・障害粒検出部
44…距離算出部 45…座標マップ生成部
46…車線変更制御部 50…演算部
84…中央分離帯 85…車線
86…車線境界線 87…隣接車線(車線変更先の車線)
88…路側

Claims (6)

  1. 自車の周辺状況を検出する周辺検出部と、
    運転者の車線変更意図があったときに前記自車の車線変更の軌道を自動的に生成し、生成した前記軌道に基づき前記周辺状況に応じて前記車線変更を自動的に行う車線変更制御部と、
    を備えた走行制御装置において、
    前記車線変更を行う際に乗り越えられる障害物を前記周辺検出部により検出し、検出した前記障害物までの前記自車からの距離を前記自車からの平面視の角度毎に算出する距離算出部をさらに備え、
    前記車線変更制御部は、
    前記角度毎の距離が算出された前記角度のうち、前記自車が前記障害物を避けながら通過できる最大又は最小となる角度を求め、該最大又は最小となる前記角度の前記距離に到達する点にて、生成した前記自車の前記軌道が、求められた前記最大又は最小となる前記角度となるように前記自車の前記軌道を修正して自動車線変更を行う
    ことを特徴とする走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の走行制御装置において、
    直交2軸のうち、一方の軸を前記角度、他方の軸を前記距離とした座標上に、前記距離算出部により算出された前記角度毎の前記障害物までの前記自車からの前記距離をプロットして、前記角度毎の障害物マップを含む座標マップを生成する座標マップ生成部をさらに備え、
    前記車線変更制御部は、
    前記運転者の車線変更意図があったときに生成した前記自車の前記軌道を前記障害物マップ上にプロットし、プロットした前記軌道と前記障害物マップとの干渉点が存在するか否かを判断し、前記干渉点が存在する場合には、前記障害物マップの前記角度毎の両端部を制約点とし該制約点の一方を前記軌道が通るように該軌道を修正する
    ことを特徴とする走行制御装置。
  3. 請求項2に記載の走行制御装置において、
    前記車線変更制御部は、
    前記制約点の一方を通るように前記軌道を修正する場合に、前記障害物マップとの前記干渉点を回避するべく、前記軌道を前記角度方向に移動するとき、この移動は移動角度が小さい側の前記制約点を通るように前記軌道を修正して、他の制約を満たしているか否かを確認し、前記他の制約を満たしていない場合には、前記移動角度が大きい側の前記制約点を通るように前記軌道を修正する
    ことを特徴とする走行制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の走行制御装置において、
    前記制約点の前記一方を通るように前記軌道を修正する際、前記制約点の前記一方の座標点を前記直交2軸のXY座標に変換し、前記自車が該変換した前記XY座標に到達したときに、前記自車の角度が、前記制約点に対応した角度となるように前記軌道を修正する
    ことを特徴とする走行制御装置。
  5. 請求項3に記載の走行制御装置において、
    前記他の制約は、
    前記座標マップ上、前記軌道が、車両が所定の急旋回操舵となる小さい角度範囲、及び車線変更に係る前記軌道の長さが所定長より長くなる角度より大きい角度範囲である
    ことを特徴とする走行制御装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の走行制御装置において、
    前記制約点は、前記自車の車幅に基づく余裕角度を含む制約点とする
    ことを特徴とする走行制御装置。
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