JP2017144744A - 圧力調整部、液体噴射ユニットおよび液体噴射装置 - Google Patents
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特許文献1のプリンターにおいては、液体噴射ヘッドへのインクの供給圧を調整する自己封止弁の圧力室内の気泡を排出するために、自己封止弁の受圧部をカムによって外力を与えて変位させる機構を備えている。
また、特許文献2のモーターの駆動によりプロペラを回転させてインクを攪拌する機構においても、同様に複雑な機構を必要とする。また、当該攪拌機構を設置するには、少なくともプロペラを収容できる攪拌スペースが必要となり、構成の大型化に繋がるという問題がある。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力による変位壁部の変位により、第1モードにおける変位壁部と壁部とが非接触状態の第1流路の液体の流れと、第2モードにおける変位壁部と壁部とが接触状態の第1流路と異なった第2流路の液体の流れとを切り替えることができる。また、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分の攪拌を好適に行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力による変位壁部の変位により、第1モードにおける変位壁部と壁部とが非接触状態の第1流路の液体の流れと、第2モードにおける変位壁部と壁部とが接触状態の第1流路と異なった第2流路の液体の流れとを切り替えることができる。また、第2モードのときに、連通孔と第2流路とが略連続的に繋がるため、液体の流れを明確化することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力による変位壁部の変位により、第1モードにおける変位壁部と壁部とが非接触状態の第1流路の液体の流れと、第2モードにおける変位壁部と壁部とが接触状態の第1流路と異なった第2流路の液体の流れとを切り替えることができる。また、第2モードのときに、液体収容部の底部に溜まった沈降成分だけでなく、液体収容部の天部に溜まった気泡も液体の流れに乗せて排出することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を強制的に吸引するクリーニング時において第2モードに切り替えて、連通孔から液体流出孔へ向かう液体の流れを変化させる。これにより、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、第1モードにおける液体の流れを保ち、当該切り替えに伴う圧力調整機能への影響を回避させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、第1モードから第2モードに切り替わったとき、第1流路と異なり第2流路では、連通孔と液体流出孔との間に設けられた壁部を迂回する液体の流れが形成されるため、連通孔と液体流出孔とを結ぶ直線的な範囲だけでなく、より広い範囲に液体の流れを形成し、液体の沈降成分を効率よく攪拌させることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、体噴射ヘッドによる媒体への液体の噴射時においては、液体の流れが一定に保たれるので、圧力調整部への影響(開閉圧のバラツキ等)を回避させることができる。
図1に示すプリンターPRTは、紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。プリンターPRTは、筐体PBと、記録媒体Mにインクを噴射するインクジェット機構IJと、当該インクジェット機構IJにインクを供給するインク供給機構ISと、記録媒体Mを搬送する搬送機構CVと、インクジェット機構IJの保全動作を行うメンテナンス機構MNと、これら各機構を制御する制御装置CONTとを備えている。
インク供給機構ISは、インクカートリッジCTRとインクジェットヘッドHとの間を結ぶインク流路(液体流路)20を有する。インク流路20の一端部には、インク供給針21が設けられている。インク供給針21は、インクカートリッジCTR内に挿入され、インクカートリッジCTR内部とインク流路20とを連通させる。
区画壁51は、クリーニング時の吸引装置SCの吸引により所定圧力に達したときに、連通孔43からインク流出孔49へ向かうインクの流れに関し、図5に示すようにダイヤフラム部48と接触状態で第2流路を形成する(第2モード)。なお、所定圧力は、大気圧から−100Paより小さく、且つ、大気圧から−80kPa以上の圧力の範囲内で設定されている。
したがって、本実施形態では、複雑な機構を用いることなく自己封止弁40におけるインクの沈降成分Sを攪拌することができるプリンターPRTが得られる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体収容部の圧力によって圧力調整部のダイヤフラム部と連通孔形成面で、液体収容部内の態様を変化させることができる。
また、本発明においては、前記開閉弁は、前記差圧が前記第1閾値より小さい第2閾値以上になると、前記連通孔による前記液体流入部と前記液体収容部との連通を遮断する閉弁状態から該連通を許容する開弁状態となり、前記ダイヤフラム部は、前記差圧が前記第1閾値より小さくかつ前記第2閾値を含む前記液体収容部内の圧力では、前記対向部位に接触しないという構成を採用できる。
このような構成を採用することによって、本発明では、液体噴射ヘッドから液体を噴射する通常時においては、ダイヤフラム部を連通孔形成面と接触させず、当該接触による圧力調整機能への影響を回避させることができる。
また、本発明においては、前記液体収容部に前記ダイヤフラム部の変位により移動して前記開閉弁を開閉させる移動部材を備え、前記移動部材は前記差圧が前記第1閾値以上の場合に前記内側領域内に位置するという構成を採用できる。
Claims (7)
- 液体貯溜部と液体噴射ヘッドとの間を結ぶ液体流路に設けられ、液体を溜めて圧力を調整する圧力調整部を有する液体噴射装置であって、
前記圧力調整部は、
前記液体噴射ヘッド側と連通する液体流出孔および前記液体貯留部側と連通する連通孔とを有する液体収容部であって、前記液体収容部の一部を形成し、該液体収容部内の圧力に応じて変位する変位壁部を有する液体収容部と、
前記液体貯留部側と前記液体収容部側とが連通し前記液体噴射ヘッドへ前記液体が流動可能な状態における前記連通孔から前記液体流出孔へ向かう液体の流れに関し、前記変位壁部の前記変位に応じて、前記変位壁部と非接触状態で第1流路を形成する第1モードと、前記変位壁部と接触状態で前記第1流路と異なる第2流路を形成する第2モードと、に切り替え可能に前記液体収容部側に設けられた壁部と、を有し、
前記圧力調整部は、前記変位壁部が重力方向に沿うように配置され、
前記第2流路の前記連通孔側となる入口部は、前記液体収容部の底部に向けて開口することを特徴とする液体噴射装置。 - 液体貯溜部と液体噴射ヘッドとの間を結ぶ液体流路に設けられ、液体を溜めて圧力を調整する圧力調整部を有する液体噴射装置であって、
前記圧力調整部は、
前記液体噴射ヘッド側と連通する液体流出孔および前記液体貯留部側と連通する連通孔とを有する液体収容部であって、前記液体収容部の一部を形成し、該液体収容部内の圧力に応じて変位する変位壁部を有する液体収容部と、
前記液体貯留部側と前記液体収容部側とが連通し前記液体噴射ヘッドへ前記液体が流動可能な状態における前記連通孔から前記液体流出孔へ向かう液体の流れに関し、前記変位壁部の前記変位に応じて、前記変位壁部と非接触状態で第1流路を形成する第1モードと、前記変位壁部と接触状態で前記第1流路と異なる第2流路を形成する第2モードと、に切り替え可能に前記液体収容部側に設けられた壁部と、を有し、
前記第2流路の前記連通孔側となる入口部は、前記連通孔に向けて開口することを特徴とする液体噴射装置。 - 液体貯溜部と液体噴射ヘッドとの間を結ぶ液体流路に設けられ、液体を溜めて圧力を調整する圧力調整部を有する液体噴射装置であって、
前記圧力調整部は、
前記液体噴射ヘッド側と連通する液体流出孔および前記液体貯留部側と連通する連通孔とを有する液体収容部であって、前記液体収容部の一部を形成し、該液体収容部内の圧力に応じて変位する変位壁部を有する液体収容部と、
前記液体貯留部側と前記液体収容部側とが連通し前記液体噴射ヘッドへ前記液体が流動可能な状態における前記連通孔から前記液体流出孔へ向かう液体の流れに関し、前記変位壁部の前記変位に応じて、前記変位壁部と非接触状態で第1流路を形成する第1モードと、前記変位壁部と接触状態で前記第1流路と異なる第2流路を形成する第2モードと、に切り替え可能に前記液体収容部側に設けられた壁部と、を有し、
前記第2流路は、前記連通孔と前記液体流出孔との間において前記液体収容部の底部と天部とを経由するように前記ベース部の側壁に沿って設けられていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体収容部内の圧力が該液体収容部外の圧力より低くかつ該液体収容部外の圧力との差圧が第1閾値に達したときに、前記流れが前記第2モードに切り替わることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記壁部は、少なくとも前記連通孔と前記液体流出孔との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記第2流路の前記流出孔側となる出口部において、前記壁部は前記連通孔より前記流出孔に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項液体噴射装置。
- 前記圧力調整部は、
前記液体収容部内の圧力が該液体収容部外の圧力より低くかつ該液体収容部外の圧力との差圧が第1閾値より小さい第2閾値以上になると、前記連通孔による前記液体流入部と前記液体収容部との連通を遮断する閉弁状態から該連通を許容する開弁状態となる開閉弁を有し、
前記壁部は、前記液体噴射ヘッドによる媒体への液体の噴射時の前記差圧が前記第1閾値より小さくかつ第2閾値を含む前記液体収容部内の圧力では、前記変位壁部と接触しないように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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JP2004142405A (ja) * | 2002-01-22 | 2004-05-20 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
US20100220127A1 (en) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Levy Andrew B | Ink Delivery System |
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