JP2017143333A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力対象表面の各箇所における観察方向を考慮して中間調処理を行うことで、他観察方向への色の回り込みを防ぎつつ、高階調数かつ良好な色再現性を持たせる着色出力を可能にする。
【解決手段】周期的な微細3次元構造からなる表面に画像形成を行うための入力画像データであって、画素毎の色を当該画素に対応する観察方向の情報と関連付けて記述する入力画像データを取得する取得手段と、入力画像データに対し、同じ観察方向において互いに近傍となる画素を近傍画素として各観察方向における中間調処理を行って、画像形成に用いる画像データを生成する中間調処理手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、観察方向により印刷物の見える方が異なる変角反射特性を再現するための技術に関する。
表面が略平面の媒体に対して、どの視点からその表面を眺めるかに依存して異なる色が視認されるような見え方を可能にする(すなわち、変角反射色特性を実現する)画像形成を行う方法が知られている。例えば、非特許文献1は、出力対象表面上の領域毎に異なるBRDF(双方向反射率分布関数)を再現する技術を開示している。すなわち、周期的な微細凹面構造を持つ略平面に対して周期凹面形状に応じた画像形成(着色出力)を行うことで、観察方向に依存して見える色を変化させる。
図1は、周期的・規則的な微細凹面構造を持つ略平面上に着色出力する技術を説明するための図である。周期的・規則的に形成された周期凹面形状(図1(a))上に、該当周期凹面形状に対応した着色パターン(図1(b))で着色を行うことにより、着色面(図1(c))が作成される。
図2は、周期的・規則的な微細凹面構造を持つ略平面上に着色出力したものが観察方向に依存して見え方が変わる例を示す図である。着色面(図1(c))は、図2(a)〜(c)に示すように、周期凹面形状に出力された着色パターンが周期凹面形状の各領域の傾斜に依存して視認される面積比が変化するため、観察方向に応じて着色面の各領域の視認される色調を変化させることができる。
図3は、微細凹面構造の基本区画と、その表面に観察方向に応じた着色パターンを出力することを示す概念図である。図3(a)は微細構造の基本区画の拡大図であり、点線で囲われた領域が単位となる基本区画である。図3(b)は観察方向を極座標(θ、φ)で25分割した場合に微細凹面構造の基本区画を埋める着色パターンの例を示しており、図3(a)の基本区画が図3(b)に示すような着色パターンにより着色される。具体的に、図3(a)に示した微細凹面構造は部分球状の凹面形状となっており、図3(b)内の各個別領域は観察方向(極座標系:θ、φ)に対応して、各個別な色で着色が行われる。その結果、観察方向(極座標系:θ、φ)からは、微細凹面構造(部分球状の凹面形状)の対応箇所が視認されやすくなる(視認面積が広くなる)。従って、観察方向(極座標系:θ、φ)毎に個別の色調が表現され、図2のような着色出力を行うことが可能となる。ここで、観察方向は各個別領域の法線方向である。
上記手法を使うと、出力対象表面の各箇所における観察方向と呈示色を定義する入力画像データ(変角反射色特性を記述した入力画像データ)を受け取り、出力対象表面に着色を行い、出力対象表面の微細凹面構造に依存した変角反射色特性を実現することができる。図4は変角反射色特性を記述した入力画像データの構造例を示す図である。簡単のために、黒単色階調からなる変角反射色特性の例が示されている。図4(a)は変角反射色特性を記述した入力画像データを示しており、図4(b)は5×5画素内の変角反射色特性であって、微細凹面構造の基本区画に対応した着色パターンを示している。図4に示すような入力画像データを受け取り、周期的な微細凹面構造からなる出力対象表面上に観察方向に応じて異なる色を再現する着色出力を行う。
"Printing Reflectance Functions" ACM Transactions on Graphics Vol.31 Article 20
しかしながら、上述の技術を用いて、出力対象表面上に観察方向に応じて異なる色を再現する着色出力を行う場合に、次の課題が生じる。すなわち、仮に入力画像データに対し中間調処理を行わずに着色出力を行うと、表現階調がプリンタの出力可能な色の階調数に制限されるので、階調数と色再現性が低下してしまうという課題が生じる。一方、入力画像データに対し通常の中間調処理を行うと、通常の中間調処理では近傍画素群による面積階調を表現したので、近傍であるが異なる観察方向に応じた画素に色を分散させてしまう。つまり、他観察方向への色の回り込みが発生してしまうという課題が生じる。
図5は、上述の課題を説明するための図である。図5(a)に示す微細凹面構造の基本区画に対して、図5(b)に示す「観察方向(極座標系:θ、φ)毎の個別色調」が入力され、2値出力可能なプリンタを用いて微細凹面構造表面へ着色出力を行った例を説明する。図5(c)は中間調処理を用いない場合、すなわち2階調出力を行った場合を示しており、この場合、階調性が失われ本来出力したいものと全く異なる色調となってしまう。図5(d)は、通常の近傍画素群による中間調処理(ここで、誤差拡散法)により多階調出力を行った場合を示している。図5(d)に示すように、他観察方向への色の回り込みが発生してしまい、本来出力したい観察方向(極座標系:θ、φ)毎の個別色調入力とは完全に異なる特性として着色されてしまう。
そこで本発明は、出力対象表面の各箇所における観察方向を考慮して中間調処理を行うことで、他観察方向への色の回り込みを防ぎつつ、高階調数かつ良好な色再現性を持たせる着色出力を可能にすることを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、周期的な微細3次元構造からなる表面に画像形成を行うための入力画像データであって、画素毎の色を当該画素に対応する観察方向の情報と関連付けて記述する入力画像データを取得する取得手段と、前記入力画像データに対し、同じ観察方向において互いに近傍となる画素を近傍画素として各観察方向における中間調処理を行って、前記画像形成に用いる画像データを生成する中間調処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、周期的な微細3次元構造からなる出力対象表面に観察方向に応じて異なる色を再現する着色出力を行う際に、他観察方向への色の回り込みを防ぎつつ、高階調数かつ良好な色再現性を実現することが可能となる。
周期的・規則的な微細凹面構造を持つ略平面上着色出力する技術の説明するための図である。 周期的・規則的な微細凹面構造を持つ略平面上に着色出力したものが観察方向依存で見え方が変わる例を示す図である。 微細凹面構造の基本区画と、その表面に観察方向に応じた着色パターンを出力することを示す概念図である。 変角反射色特性を記述した入力画像データの構造例を示す図である。 先行技術において階調数の低減もしくは異なる視野方向への色の回り込みが発生することを示す概念図である。 実施例1に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。 実施例1に係る画像形成システムの動作概略を示すフローチャートである。 実施例1において変角反射色特性を記述した入力画像データ(RGB)からCMYK出力用統合画像データを生成する処理過程例を示す図である。 実施例1において観察方向毎画像データを統合して統合画像データを生成する処理例を示す図である。 実施例1で用いる出力対象表面を拡大した模式図である。 実施例1の中間調処理部で使用した2×2の面積階調マスクの説明図である。 実施例1において中間調処理の面積階調マスクがRGB色毎に異なる場合の処理過程例を示す図である。 実施例1における比較例としての、中間調処理を減算混色であるCMYK色空間で行った場合の処理過程例を示す図である。 実施例1における比較例としての、中間調処理を減算混色であるCMYK色空間で行った場合に、所望の着色出力ができないことを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、以下で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決に必須のものとは限らない。
<実施例1>
本実施例に係る画像形成システムは、周期的・規則的な微細3次元構造からなる出力対象表面に対して、周期3次元形状に対応した着色出力を行うことで、出力対象表面上の箇所毎に、観察方向に依存して見える色を変化させる。また、出力対象表面の各箇所における観察方向を考慮して中間調処理を行うことで、他観察方向への色の回り込みを防ぎつつ、高階調数かつ良好な色再現性を実現する。
図6は、本実施例に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像形成システムは、画像処理装置100及び画像形成装置200を備える。
画像処理装置100は、例えばコンピュータであり、ハードウェア構成として、CPU、ROM、HDD、RAM、汎用インタフェイスI/F、シリアルATA(SATA)I/F、及びビデオカード(VC)を備える。これら各部はシステムバスを介して接続されている。CPUは、RAMをワークメモリとして、ROMやHDDに格納されたオペレーティングシステム(OS)や各種プログラムを実行し、画像形成システム全体を制御する。なお、CPUが実行するプログラムには、後述する画像処理などのプログラムが含まれる。汎用I/Fは、例えばUSBなどシリアルバスインタフェイスで、マウスやキーボードなどの入力デバイスや出力デバイス(画像形成装置200)などが接続される。SATAI/Fには、HDDや各種記憶媒体の読み書きを行う汎用ドライブが接続される。CPUは、HDDや汎用ドライブにマウントされた各種記憶媒体をデータの格納場所として読み書きに利用する。VCは、ビデオインタフェイスであり、ディスプレイが接続される。CPUは、プログラムが提供するユーザインタフェイス(UI)画面をディスプレイに表示し、入力デバイスを介してユーザ指示を含むユーザ入力を受け付ける。
画像処理装置100は、論理構成として、入力画像データ取得部101、入力画像データ格納部102、観察方向毎画像データ生成部103、及び観察方向毎画像データ格納部104〜106を有する。また、中間調処理部107〜109、中間調処理後の観察方向毎画像データ格納部110〜112、統合画像データ生成部113〜115、統合画像データ格納部116〜118、色変換部119、及び出力用統合画像データ格納部120〜123をさらに有する。各処理部の詳細は、図7のフローチャートを参照して後述する。なお、本実施例では、これらの処理部は画像処理装置100において構成されているが、画像形成装置200において構成されてもよい。
画像形成装置200は、出力用統合画像データ格納部120〜123から出力用統合画像データを読み出し、出力対象表面にインク等の記録材で着色を行い、出力対象表面の微細3次元構造に依存した変角反射色特性を実現する。具体的には、画像形成装置200は、UV硬化型のインクを搭載したインクジェットプリンタを使用し、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)・ブラック(K)の4色インクを搭載している。各色は2値出力が可能である。ただし、インク使用色はこれに限るものではない。また、画像形成装置200も、UV硬化型のインクを搭載したインクジェットプリンタに限るものではなく、微細3次元構造からなる出力対象表面への着色出力が可能であればよい。例えば溶剤性のインクを使用するインクジェットプリンタとしても良いし、インクジェット方式以外の記録方法を使用するプリンタとしても良い。
また、本実施例では、微細3次元構造が周期的・規則的に形成された出力対象表面に対して、着色出力を行う。図10は、本実施例で用いる出力対象表面を示す模式図である。出力対象表面に凹面の球面形状(微細3次元構造)が繰り返され、その微細3次元構造の基本区画は約200μm(=42.5μm×5)四方である。すなわち600dpiで5×5ドットの領域を基本区画として、観察方向毎の色呈示を実現している。だだし、微細3次元構造は、凹面の球面形状に限るものではなく、観察方向に依存して形状表面に対して選択的に視認面積を変化させることができるものであればよい。また、凹面でなく凸面の構造を利用しても良い。あるいは、凹凸面形状を互い違いに配置するなどしてもよい。
図7は、本実施例に係る画像形成システムの動作概略を示すフローチャートである。また、本実施例において変角反射色特性を記述した画像データ(RGB)が入力された場合の処理過程例を図8に示す。
ステップS201において、入力画像データ取得部101が、不図示のコンピュータ等から出力命令を受け取る。ステップS202において、入力画像データ取得部101が、出力対象表面の各箇所における観察方向と呈示色を定義する入力画像データ(変角反射色特性を記述した入力画像データ)を取得し、入力画像データ格納部102に格納する。
図8(a)は、変角反射色特性を記述した入力画像データ(RGB)の例を示している。図8(a)は図4(b)と同様に、太線で囲った領域が「微細3次元構造の基本区画を着色するための着色パターン」を示しているが、図8(a)の入力画像データは単色画像データではなく、RGB画像データである。ここで、図10(b)に示した基本区画の観察方向を極座標(θ、φ)で25分割し、基本区画の各個別領域の法線方向を各個別領域に対応する観察方向とする。変角反射色特性は、基本区画が周期的に形成された出力対象表面の各箇所における呈示色(画素毎のRGB値)と観察方向の情報(画素に対応する観察方向の情報)とを含む。なお、図8及び以降に示すRGBを用いた図では、淡色で示した部分はRGB値が大きく、濃色で示した部分はRGB値が小さいことを示している。
次に、ステップS203において、観察方向毎画像データ生成部103が、入力画像データ格納部102から変角反射色特性を記述する入力画像データを読み出し、観察方向毎画像データ(RGB)を生成する。それらの画像データをRGBのチャンネル毎に観察方向毎画像データ格納部104(R)、観察方向毎画像データ格納部105(G)及び観察方向毎画像データ格納部106(B)に格納する。
観察方向毎画像データ(RGB)は、図8(b)に示すような、観察方向が同じものを「2次元平面状の単一画像データ」としたものである。観察方向毎画像データにおける近傍画素は、出力対象表面の配置上の近傍画素ではなく、同じ観察方向における近傍画素である。本実施例の場合は、観察方向数に相当する25枚の観察方向毎画像データ(RGB)が生成される。それらの画像データがRGBチャンネル毎に観察方向毎画像データ格納部104(R)、観察方向毎画像データ格納部105(G)及び観察方向毎画像データ格納部106(B)に格納される。つまり、RGB3チャンネル×25枚の観察方向毎画像データで、チャンネル別の観察方向毎画像データが75枚生成される。この75枚のRGB3チャンネル×25枚の観察方向毎画像データで、チャンネル別の観察方向毎画像データを図8(c)に示す。また、観察方向毎画像データ生成部は、必要があれば、生成したチャンネル別の観察方向毎画像データを画像形成装置200の色再現域に合わせるためのカラーマッチング処理を行う。
次に、ステップS204において、RGB各チャンネルに対する中間調処理部107、108、109が、観察方向毎画像データ格納部104、105、106から各25枚の観察方向毎画像データを読み出し面積階調による中間調処理を行う。つまり、RGB色空間において観察方向毎に中間調処理が行われ、RGB3チャンネル×25枚の中間調処理後の観察方向毎画像データが生成される。それらの画像データがRGBチャンネル毎に中間調処理後の観察方向毎画像データ格納部110、111、112に格納される。図8(c)に示したチャンネル別の観察方向毎画像を中間調処理した中間調処理後の観察方向毎画像データの例を、図8(d)に示す。また、中間調処理部107、108、109の中間調処理は、RGB各チャンネルとも同様の2×2の面積階調マスク(以下、マスク)を用いた面積階調処理を行い、使用した2×2のマスクを図11に示す。
なお、上記説明では、中間調処理部107、108、109がRGB全て同じマスクを用いたが、これに限るものではない。例えば、図11に示したマスクに対して、Gチャンネルが90°回転したマスク、Bチャンネルが180°回転したマスクを用いてもよい。この場合の処理過程例を図12に示す。また、画像形成装置200が(インク色あたり)2値のプリンタであり、中間調処理部107、108、109が2値出力のための中間調処理を行う例を説明したが、これに限るものではない。画像形成装置200が(インク色あたり)多値のプリンタである場合、中間調処理部107、108、109は多値出力のための中間調処理を行う。また、中間調処理はマスクを用いた面積階調処理に限るものでもなく、誤差拡散法などを用いても良い。
次に、ステップS205において、RGB各チャンネルに対する統合画像データ生成部113、114、115が、観察方向毎画像データ格納部104、105、106から各25枚の中間調処理後の観察方向毎画像データを読み出す。読み出した画像データをRGBチャンネル毎に統合して、入力画像データにおける画素配置に対応した統合画像データを生成する。つまり、周期的・規則的な微細凹面構造を持つ略平面上に着色出力を行う際の画像パターンである統合画像データが生成される。それらの統合画像データがRGBチャンネル毎に統合画像データ格納部116(R)、統合画像データ格納部117(G)、統合画像データ格納部118(B)に格納される。
本実施例において観察方向毎画像データを統合して統合画像データを生成する処理例を図9に示す。統合画像データは、微細凹面構造を持つ略平面上に着色を行う時に用いられる画像パターンであり、図9(a)のような25枚の観察方向毎画像データから、出力対象表面上の配置に対応して1枚の図9(b)のような統合画像データとして変換されたものである。図9(c)は、統合画像データの部分拡大図であり、周期的・規則的な微細凹面構造の基本区画を単位として4×4領域を示している。統合画像データ生成部により生成された統合画像データは、各観察方向において呈示したい色を、同じ観察方向における近傍画素による面積階調として表したものとなる。図8(d)に示した中間調処理後の観察方向毎画像データの例の場合、統合画像データ生成部により生成された統合画像データは図8(e)に示したものとなる。
その後、ステップS206において、色変換部119が、RGBの統合画像データに対し、加算混色系のRGB色空間から着色出力用の記録材の色空間へ色変換を行う。ここで、減算混色系であるCMYK色空間へ色変換を行う。具体的に、色変換部119が、統合画像データ格納部116、117、118からRGBの統合画像データを読み出し、色変換によりCMYK各チャンネルに対する出力用統合画像データを生成する。生成した出力用統合画像データをCMYK各チャンネルに対する出力用統合画像データ格納部120、121、122、123に格納する。図8(e)に示したRGBの統合画像データの場合、CMYK各チャンネルに対する出力用統合画像データは図8(f)に示したものとなる。
そして最後に、ステップS207において、画像形成装置200が、CMYK各チャンネルに対する出力用統合画像データ格納部120、121、122、123から出力用統合画像データ(CMYK)を読み出し、出力対象表面に着色出力を行う。
以上のように、本実施例では、同じ観察方向において近傍となる画素で面積階調を実現することで、他観察方向への色の回り込みを防ぎ、多階調を実現している。すなわち、観察方向毎画像データを生成し、観察方向毎画像データ内で中間調処理を行うことで、(インク色あたり)2値の画像形成装置を用いているにも関わらず(インク色あたりに換算して)5値階調を実現している。
また、観察方向毎画像データ内の中間調処理として、加算混色が可能なRGB空間で観察方向毎画像データ内の中間調処理(面積階調処理)が行われている。これにより、同じ観察方向ではあるが出力対象表面上では離れた箇所にある領域が組合わさることでの色再現を可能としている。次に、加算混色が可能なRGB空間で観察方向毎画像データ内の中間調処理(面積階調処理)を行うことの意味・効果について説明する。
本実施例の比較例として、中間調処理を減算混色であるCMYK色空間で行った場合の処理過程例を、図13に示す。本実施例における処理過程例を示した図8と比較すると、図13(b)のような観察方向毎画像データ(RGB)を生成するまでは、図8と同じ処理を行うが、図13に示した比較例では、観察方向毎画像データ(RGB)をCMYK色空間に変換する。すなわち、図13(b)のような25枚の観察方向毎画像データ(RGB)を画像形成装置で多く使われる減算混色系であるCMYKに変換し、図13(c)のようなCMYK各色に対する色変換後の観察方向毎画像データを生成する。そして、減算混色であるCMYK色空間で観察方向毎画像データ内の中間調処理を行い、図13(d)のような中間調処理後の観察方向毎画像データ(CMYK)を生成し、さらに、図13(e)のような出力用統合画像データ(CMYK)を生成する。ここで、図13の中間調処理に用いたマスクは、本実施例の処理例として用いた図11のマスクをCMYK各色に対して90°づつ回転させた4種のマスクをそれぞれ用いている。
図13のように観察方向毎画像データ内の面積階調による中間調処理をCMYK色空間で行った場合に、所望の着色出力を得ることができない。図14は、この場合に所望の着色出力ができないことを示すための図であり、図13に入力としての変角反射色特性を記述したRGB画像データ(図13(a))とCMYK出力用統合画像データ(図13(e))を並べた図である。図14(a)上部に実線で書き入れたGreen=75%の領域に対応する、CMYK出力用統合画像の拡大図である図14(b)では、対応するイエローインク25%、マゼンタインク25%の領域が全く別の領域に配置されてしまっている。すなわち、本来呈示したい色であるRed=100%,Green=75%,Blue=75%を再現することはできず、所望の色と異なる色となってしまう。
このような異なる色が出現してしまう原因は、観察方向が同じ領域内で面積階調による中間調処理を行うといっても、「観察方向が同じ領域」は「出力対象表面上では異なる箇所に位置する」からである。そのため、減算混色インクが異なる箇所に配置された場合、すなわち、同じ箇所に重ねた出力が行えなかった場合は、本来出力したい色を再現することができなくなってしまう。
それに対して、本実施例では、観察方向が同じ領域内での面積階調による中間調処理を行う際に、加算混色が可能な色空間(RGB色空間)で処理を行っている。そのため、離れた箇所が組合わさった面積階調でも何ら問題が発生せず、高階調数かつ良好な色再現性を持たせつつ、「観察方向毎の個別色調」が着色面内の各箇所で異なる着色出力を行うことが可能となる。
以上、説明した通り、本実施例によれば、観察方向が同じ領域内での面積階調を用いた中間調処理を行うことで出力階調数が増加するとともに、加算混色系の色空間において、中間調処理を行うことで、適切・忠実な着色出力が可能となる。
なお、上記説明では、観察方向毎画像データ内の中間調処理をRGB色空間で行ったが、これに限らず、加算混色が可能な色空間で観察方向毎画像データ内の中間調処理を行えばよい。
また、本実施例において周期的な微細凹面構造を持つ略平面に着色出力を行った場合を説明したが、着色出力を行う出力対象表面は周期的な微細凹面構造を持つ略平面に限らず、周期的な微細凹面構造を持つ3次元曲面としてもよい。出力対象表面が3次元曲面である場合に、入力画像データは3次元曲面に対して曲面内各箇所における観察方向と呈示色を定義する画像データ(3次元曲面上の変角反射色特性を記述した画像データ)となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 入力画像データ取得部
103 観察方向毎画像データ生成部
107〜109 中間調処理部
113〜115 統合画像データ生成部

Claims (13)

  1. 周期的な微細3次元構造からなる表面に画像形成を行うための入力画像データであって、画素毎の色を当該画素に対応する観察方向の情報と関連付けて記述する入力画像データを取得する取得手段と、
    前記入力画像データに対し、同じ観察方向において互いに近傍となる画素を近傍画素として各観察方向における中間調処理を行って、前記画像形成に用いる画像データを生成する中間調処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入力画像データから、前記観察方向の情報に基づき、観察方向が同じ画素で構成される方向毎画像データを生成する生成手段をさらに有し、前記中間調処理手段は、前記方向毎画像データのそれぞれに対して前記中間調処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記中間調処理後の前記方向毎画像データを統合し、前記入力画像データにおける画素配置に対応した統合画像データを生成する統合手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記入力画像データは加算混色が可能な色空間における画像データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力画像データは画素毎のRGB値を記述する画像データであることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記中間調処理手段は、面積階調マスクを用いて前記中間調処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像データは画素毎のRGB値を記述する画像データであり、前記中間調処理手段は、RGB毎に異なる面積階調マスクを用いて前記中間調処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記中間調処理手段は、誤差拡散法を用いて前記中間調処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記統合画像データを記録材の色空間に変換する色変換手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  10. 前記記録材の色空間は減算混色系のCMYK色空間であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記表面は、平面または曲面上に周期的な微細3次元構造が形成された表面であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 周期的な微細3次元構造からなる表面に画像形成を行うための入力画像データであって、画素毎の色を当該画素に対応する観察方向の情報と関連付けて記述する入力画像データを取得する取得工程と、
    前記入力画像データに対し、同じ観察方向において互いに近傍となる画素を近傍画素として各観察方向における中間調処理を行って、前記画像形成に用いる画像データを生成する中間調処理工程と
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータを請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
JP2016021710A 2016-02-08 2016-02-08 画像処理装置及び画像処理方法 Pending JP2017143333A (ja)

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