JP2017142782A - 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム - Google Patents

電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017142782A
JP2017142782A JP2017000178A JP2017000178A JP2017142782A JP 2017142782 A JP2017142782 A JP 2017142782A JP 2017000178 A JP2017000178 A JP 2017000178A JP 2017000178 A JP2017000178 A JP 2017000178A JP 2017142782 A JP2017142782 A JP 2017142782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physical key
touch sensor
control unit
electronic device
calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017000178A
Other languages
English (en)
Inventor
誠 本城
Makoto Honjo
誠 本城
誉行 藤木
Takayuki Fujiki
誉行 藤木
優哉 山口
Yuya Yamaguchi
優哉 山口
遼平 中村
Ryohei Nakamura
遼平 中村
学 佐久間
Manabu Sakuma
学 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2017000178A priority Critical patent/JP2017142782A/ja
Publication of JP2017142782A publication Critical patent/JP2017142782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】タッチセンサの利便性を向上させた電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】電子機器10は、押下可能な物理キー11に対する操作を検出可能な物理キーセンサ13と、物理キーセンサ13の近傍に設けられたタッチセンサ14と、制御部22と、を備える。制御部22は、物理キー11に対する操作に基づき、タッチセンサ14のキャリブレーションを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラムに関し、特に、物理キーおよびタッチセンサを備える電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラムに関する。
従来、例えば携帯電話または音楽プレーヤなどの電子機器において、押下可能な物理キーと、タッチセンサと、を備える構成が知られている。例えば特許文献1には、テンキーボタンが配列されたキーマットと、テンキーボタンに対応するコンタクトが配列されたキー基板と、の間に静電容量パッドを有する携帯型電子機器が開示されている。
特開2005−018284号公報
本発明の目的は、タッチセンサの利便性を向上させた電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る電子機器は、
押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、
前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記物理キーに対する操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する。
また、本発明の一実施形態に係る電子機器は、
押下可能な物理キーと、
前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記物理キーに対する操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する。
また、本発明の一実施形態に係る表示制御方法は、
押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器が実行するキャリブレーション方法であって、
前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、を含む。
また、本発明の一実施形態に係る表示制御方法は、
押下可能な物理キーと、前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器が実行するキャリブレーション方法であって、
前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、を含む。
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、
押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器に、
前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、を実行させる。
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、
押下可能な物理キーと、前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器に、
前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、を実行させる。
本発明の実施形態に係る電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラムによれば、電子機器のタッチセンサの利便性が向上する。
本発明の一実施形態に係る電子機器の外観を示す図である。 物理キーセンサおよびタッチセンサを示す図である。 物理キーの押下方向に沿った平面による電子機器の要部断面図である。 樹脂製のタッチペンで物理キーを押下したときにタッチセンサが検出する静電容量の分布の例を示す図である。 ユーザの爪で物理キーを押下したときにタッチセンサが検出する静電容量の分布の例を示す図である。 ユーザの指で物理キーを押下したときにタッチセンサが検出する静電容量の分布の例を示す図である。 電子機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 樹脂製のタッチペンで物理キーが操作される場合の、物理キーセンサおよびタッチキーセンサの応答を示す図である。 電子機器の第1の動作を説明するフローチャートである。 ユーザの指で物理キーが操作される場合の、物理キーセンサおよびタッチキーセンサの応答を示す図である。 電子機器の第2の動作を説明するフローチャートである。 実施形態の変形例において、ユーザの指で物理キーが操作される場合の、物理キーセンサおよびタッチキーセンサの応答を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
はじめに、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器10について説明する。本実施形態において、電子機器は携帯電話であるが、例えば音楽プレーヤ、スマートフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、およびゲーム機など任意の電子機器であってもよい。
電子機器は、1以上の物理キー11と、操作パッド12と、を備える。
各物理キー11は、表面から裏面に向かう方向(押下方向)に押下可能に設けられる。各物理キー11の表面には、例えば、数字または記号などが印刷されてよい。各物理キー11の表面は、キートップ面と呼んでよい。本実施形態において、物理キー11は、例えば樹脂などの誘電体を含んで構成される。例えば、物理キー11に含まれる樹脂の比誘電率は、1以上(例えば、3程度)であってもよい。以下の説明において、物理キー11を押下する操作を押下操作といい、例えば物理キー11への押圧を弱めて物理キー11が押下された状態を解除する(リリースする)操作をリリース操作ともいう。
操作パッド12は、後述する投影型静電容量方式のタッチセンサ14を用いて、電子機器に対するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースである。本実施形態では、電子機器の筐体表面(外観面)における、1以上の物理キー11を取り囲む領域(図1における一点鎖線)が、操作パッド12として機能する。操作パッドとして機能する領域には、物理キー11の表面が含まれている。かかる構成によれば、物理キー11と操作パッド12とを狭い面積に収めることができる。かかる構成は、例えば携帯電話または携帯音楽プレーヤなどの小型の機器に好適である。
電子機器の筐体の内部には、例えば図2に示すように、1以上の物理キー11(図中では、一点鎖線で示される。)それぞれに対する操作を検出可能な1以上の物理キーセンサ13と、操作パッド12に対する操作を検出可能なタッチセンサ14と、が設けられる。例えば、1以上の物理キーセンサ13およびタッチセンサ14は、電子機器の筐体の内部において物理キー11の押下方向にある基板15の上に位置する。
タッチセンサ14は、例えば投影型静電容量方式のセンサであって、物理キーセンサ13(および物理キー11)の近傍に設けられる。ここで近傍とは、例えば物理キー11を押下する導体(例えば、ユーザの指)をタッチセンサ14が検出し得る程度に、物理キーセンサ13とタッチセンサ14との距離が近いことを意味する。本実施形態において、例えば図2に示すように、1以上の物理キーセンサ13の周囲を取り囲むように、各物理キーセンサ13と略隣りに(例えば、略隣接して)タッチセンサ14が配置される。換言すると、基板15上において、1以上の物理キーセンサ13が配置される領域を避けて、タッチセンサ14が配置される。
投影型静電容量方式のタッチセンサ14は、駆動電極(送信アンテナ)および受信電極(受信アンテナ)を備えており、駆動電極と受信電極との間の静電容量を検出する。本実施形態において、タッチセンサ14によって検出される静電容量は、後述するキャリブレーションの実行時における静電容量と、現在時刻における静電容量と、の差分値である。
例えばユーザの指などの導体がタッチセンサ14に接近すると、タッチセンサ14が検出する静電容量が増加する。すなわち、タッチセンサ14に接近する導体は、タッチセンサ14が検出する静電容量を増加させる影響を及ぼす。一方、後述するように、樹脂などの誘電体を含んで構成される物理キー11が押下されてタッチセンサ14に接近すると、タッチセンサ14が検出する静電容量が減少する。すなわち、タッチセンサ14に接近する誘電体は、タッチセンサ14が検出する静電容量を減少させる影響を及ぼす。
したがって、物理キー11が操作される場合、タッチセンサ14は、物理キー11を押下する物体と、物理キー11と、の双方から影響を受ける。物理キー11に対する操作に応じてタッチセンサ14が検出する静電容量の詳細については後述する。
次に、図3(a)および図3(b)を参照して、物理キー11と、物理キーセンサ13およびタッチセンサ14が設けられた基板15と、の位置関係について説明する。図3(a)および図3(b)においては説明の簡便のため、例えば電子機器の筐体、および各物理キー11を押下可能に保持する保持部材(例えば、キーラバー)などの他の構成要素の図示を省略している。
例えば図3(a)に示すように、物理キー11には、裏面から突出する突出部16が一体的に形成されている。物理キーセンサ13およびタッチセンサ14が設けられた基板15は、物理キー11の裏面と対向して、電子機器の筐体に対して固定的に配置される。
物理キーセンサ13は、例えば皿ばね17(例えば、メタルドーム)およびキースイッチ18を含んで構成される。またタッチセンサ14は、皿ばね17の径方向外側において、皿ばね17と略隣りに設けられる。また本実施形態では、物理キー11の押下方向に、物理キー11の少なくとも一部とタッチセンサ14とが重なって位置している。以下、押下方向に物理キー11の少なくとも一部とタッチセンサ14とが重なっている領域を、重なり領域ともいう。
図3(a)は、物理キー11が押下されていない状態(リリース状態)を示している。リリース状態において、皿ばね17は変形しておらず、キースイッチ18はOFFである。一方、図3(b)は、物理キー11が押下されている状態(押下状態)を示している。押下状態において、物理キー11の突出部16からの荷重で皿ばね17が変形している。変形した皿ばね17は、キースイッチ18をONにする。そして物理キー11を押下する物体(例えば、ユーザの指)を物理キー11から離すと、皿ばね17は弾性変形して元の状態、例えば図3(a)に示す状態に戻る。
ここで、物理キー11に対する操作と、タッチセンサ14が検出する静電容量と、の関係について、詳細に説明する。物理キー11が図3(a)に示すリリース状態から図3(b)に示す押下状態に変化すると、物理キー11および物理キー11を押下する物体と、タッチセンサ14と、の間の距離が短くなる。このとき、タッチセンサ14は、物理キー11(誘電体)と、当該物理キー11を押下する物体と、の双方から影響を受ける。以下、タッチセンサ14が検出する静電容量の基準値をゼロとして説明する。
まず図4を参照して、例えば樹脂製のタッチペンなどの誘電体によって物理キー11が押下された場合にタッチセンサ14が検出する静電容量について説明する。図4は、x軸およびy軸をタッチセンサ14上の位置、およびz軸を静電容量(検出値)としたグラフである。樹脂製のタッチペンなどの誘電体によって物理キー11が押下された場合、タッチセンサ14は、誘電体(タッチペンおよび物理キー11)から、静電容量を減少させる影響を受ける。このため、例えば図4に示すように、基準値よりも小さい値(負の値)の静電容量が検出される。
続いて図5を参照して、ユーザの爪によって物理キー11が押下された場合にタッチセンサ14が検出する静電容量について説明する。図5は、x軸およびy軸をタッチセンサ14上の位置、およびz軸を静電容量(検出値)としたグラフである。ユーザの爪によって物理キー11が押下された場合、タッチセンサ14は、物理キー11から離れて存在する導体(ユーザの指)から静電容量を増加させる影響を受けるとともに、誘電体(物理キー11)から静電容量を減少させる影響を受ける。このため、例えば図5に示すように、物理キー11から離れて存在するユーザの指からの影響によって一部の領域で基準値よりも大きい値(正の値)の静電容量が検出されるとともに、物理キー11からの影響によって他の一部の領域で基準値よりも小さい値(負の値)の静電容量が検出される。
続いて図6を参照して、ユーザの指によって物理キー11が押下された場合にタッチセンサ14が検出する静電容量について説明する。図6は、x軸およびy軸をタッチセンサ14上の位置、およびz軸を静電容量(検出値)としたグラフである。ユーザの指によって物理キー11が押下された場合、タッチセンサ14は、導体(ユーザの指)から静電容量を増加させる影響を受けるとともに、誘電体(物理キー11)から静電容量を減少させる影響を受ける。ここで、物理キー11による影響と比較して、ユーザの指による影響が支配的である。このため、例えば図6に示すように、基準値よりも大きい値(正の値)の静電容量が検出される。
このように、樹脂製のタッチペンまたはユーザの爪で物理キー11を操作する場合には、タッチセンサ14によって検出される静電容量が基準値を下回ることが生じ得る。本実施形態において、タッチセンサ14によって検出された静電容量が基準値未満となった場合、後述するようにタッチセンサ14のキャリブレーション(自動ゼロ補正)が実行され、現在検出されている静電容量が基準値に定められる。
次に図7を参照して、電子機器の概略構成について説明する。電子機器は、物理キーセンサ13と、タッチセンサ14と、表示部19と、通信部20と、記憶部21と、制御部22と、を備える。
物理キーセンサ13は、上述したように皿ばね17およびキースイッチ18を備え、物理キー11に対する操作(押下操作およびリリース操作)、および物理キー11の状態(押下状態およびリリース状態)を検出可能である。
タッチセンサ14は、上述したように駆動電極および受信電極を備え、駆動電極と受信電極との間の静電容量(または静電容量の変化)を検出可能である。
表示部19は、例えば液晶ディスプレイまたはELディスプレイなどの表示装置を備え、多様な画面を表示可能である。
通信部20は、無線または有線を介して通信を行うためのインターフェースである。
記憶部21は、例えば一次記憶装置および二次記憶装置を備え、電子機器の動作に必要な多様な情報およびプログラムなどを記憶する。
制御部22は、第1制御部23および第2制御部24を含む。
第1制御部23は、専用または汎用の少なくとも一つのプロセッサを備えており、タッチセンサ14に関する多様な処理を実行する。第1制御部23が備えるプロセッサは、1つに限られず複数であってよい。
例えば第1制御部23は、タッチセンサ14によって検出された静電容量を示す情報を、タッチセンサ14から取得する。続いて第1制御部23は、取得された情報が示す静電容量に基づいて、タッチセンサ14のキャリブレーション(自動ゼロ補正)を実行する。本実施形態において、第1制御部23は、静電容量が基準値未満(例えば、負の値)である場合、現在検出されている静電容量を基準値に定める。具体的には、第1制御部23は、静電容量の検出値が「−10」である場合に、当該検出値が「0」となるように、検出値を増加(+10)させる補正によって、キャリブレーションを実行する。キャリブレーションのアルゴリズムには、当該補正に限られず、検出値を基準値に近付ける任意のアルゴリズムが採用可能である。
以下の説明において、上述のように静電容量に基づいて第1制御部23が実行するキャリブレーションを、第1キャリブレーションともいう。
第2制御部24は、専用または汎用の少なくとも1つのプロセッサを備えており、物理キーセンサ13に関する多様な処理を実行する。第2制御部24が備えるプロセッサは、1つに限られず複数であってよい。
例えば第2制御部24は、物理キー11に対する操作に基づいて、タッチセンサ14のキャリブレーションを第1制御部23に実行させる。具体的には、第2制御部24は、物理キーセンサ13によって検出された、物理キー11に対する操作(押下操作およびリリース操作)および物理キー11の状態(押下状態およびリリース状態)を示す情報を、物理キーセンサ13から取得する。続いて第2制御部24は、後述するように、取得された情報に基づいて、第1制御部23にキャリブレーションを実行させるための制御信号を出力する。キャリブレーションを実行させるための制御信号は、第1制御部23にキャリブレーションを実行させる命令を含んでもよい。
あるいは、第1制御部23がタッチセンサ14のリセット後にキャリブレーションを実行するように構成される場合、第2制御部24は、第1制御部23にキャリブレーションを実行させるための制御信号として、タッチセンサ14をリセットさせる制御信号を出力してもよい。
以下の説明において、上述のように第2制御部24からの制御信号に応じて第1制御部23が実行するキャリブレーションを、第2キャリブレーションともいう。
物理キー11に対する操作に基づいて実行される第2キャリブレーションによって、例えば第1キャリブレーションのみが実行される構成と比較して、以下に述べるように電子機器の利便性が向上する。以下、例えば樹脂製のタッチペンなどの誘電体で物理キー11が押下される場合を想定した第2制御部24の第1構成と、例えばユーザの指などの導体で物理キー11が押下される場合を想定した第2制御部24の第2構成と、に分けてそれぞれ説明する。
(第1構成)
はじめに、第1構成について説明する。例えば樹脂製のタッチペンなどの誘電体で物理キー11が押下された場合、タッチセンサ14が検出する静電容量は、基準値未満(例えば、負の値)となる。検出された静電容量が基準値未満となると、第1制御部23は第1キャリブレーションを実行する。第1キャリブレーションの実行によって、例えば誘電体で物理キー11が押下された状態で、検出される静電容量が基準値(例えば、ゼロ)に定められる。
その後、物理キー11に対するリリース操作が行われると物理キー11がリリース状態となり、物理キー11(およびタッチペン)に含まれる誘電体とタッチセンサ14との間の距離が増加する。タッチセンサ14から離れる誘電体からの影響によって、検出される静電容量が増加するので、検出される静電容量が、基準値よりも大きい値(例えば、正の値)のままとなる。したがって、第1キャリブレーションのみが実行される構成において、実際にはユーザが指で操作パッド12に触れていない状態(無操作状態)であっても、ユーザが指で操作パッド12に触れているかのように誤動作する可能性がある。
第1構成にかかる第2制御部24は、物理キー11のリリース検出時またはリリース検出時から所定時間経過後に、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。このように、物理キー11のリリース後に第2キャリブレーションが実行されるので、無操作状態で検出される静電容量が基準値と略等しくなる。このため、上述した無操作状態における誤動作の発生が低減され、電子機器の利便性が向上する。
ここで、図8を参照して、上述の第1構成における、物理キー11に対する操作と検出される静電容量との関係を説明する。図8に示すように、誘電体で物理キー11が押下される(リリース状態から押下状態となる)と、タッチセンサ14に誘電体が接近するため、検出される静電容量が基準値(ここでは、ゼロ)から減少して負の値となる。ここで第1制御部23は、検出された静電容量が負の値となったため、第1キャリブレーションを実行する。第1キャリブレーションによって、物理キー11が押下状態であるときに検出される静電容量が基準値に定められる。
続いて、物理キー11がリリースされる(押下状態からリリース状態となる)と、タッチセンサ14から誘電体が離れるので、検出される静電容量が基準値から増加して正の値となる。ここで第2制御部24は、物理キー11がリリースされたため、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。第2キャリブレーションによって、物理キー11がリリース状態であるときに検出される静電容量が基準値に定められる。
次に、図9を参照して、第1構成に係る第2制御部24の動作について説明する。
ステップS100:はじめに第2制御部24は、物理キー11に対する操作を受け付ける。
ステップS101:続いて第2制御部24は、物理キー11のリリースを検出する。
ステップS102:そして第2制御部24は、物理キー11のリリース検出時またはリリース検出時から所定時間経過後に、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。
(第2構成)
次に、第2構成について説明する。例えばユーザの指などの導体で物理キー11が押下された場合、タッチセンサ14が検出する静電容量は、基準値よりも大きい値(例えば、正の値)となる。したがって、例えば後述する第2キャリブレーションを実行しない構成においては、実際にはユーザが(操作パッド12ではなく)物理キー11を操作しているにも関わらず、操作パッド12が入力を受け付けて誤動作する可能性がある。
第2構成にかかる第2制御部24は、物理キー11の押下検出時または押下検出時から所定時間経過後に、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。このように、物理キー11の押下後に第2キャリブレーションが実行されるので、物理キー11が押下状態であるときに検出される静電容量が基準値と略等しくなる。このため、上述のように操作パッド12が入力を受け付けてしまうことによる誤動作の発生が低減され、電子機器の利便性が向上する。
ここで、図10を参照して、上述の第2構成における、物理キー11に対する操作と検出される静電容量との関係を説明する。図10に示すように、導体で物理キー11が押下される(リリース状態から押下状態となる)と、タッチセンサ14に導体が接近するため、検出される静電容量が基準値(ここでは、ゼロ)から増加して正の値となる。ここで第2制御部24は、物理キー11が押下されたため、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。第2キャリブレーションによって、物理キー11が押下状態であるときに検出される静電容量が基準値に定められる。
続いて、物理キー11がリリースされる(押下状態からリリース状態となる)と、タッチセンサ14から導体が離れるので、検出される静電容量が基準値から減少して負の値となる。ここで第1制御部23は、検出された静電容量が負の値となったため、第1キャリブレーションを実行する。第1キャリブレーションによって、物理キー11がリリース状態であるときに検出される静電容量が基準値に定められる。
次に、図11を参照して、第2構成に係る第2制御部24の動作について説明する。
ステップS200:はじめに第2制御部24は、物理キー11に対する操作を受け付ける。
ステップS201:続いて第2制御部24は、物理キー11の押下を検出する。
ステップS202:そして第2制御部24は、物理キー11の押下検出時または押下検出時から所定時間経過後に、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる。
本実施形態において、第2制御部24を、上述した第1構成および第2構成を組み合わせた構成としてもよい。すなわち、第2制御部24は、物理キー11の押下検出時または押下検出時から所定時間経過後、および、物理キー11のリリース検出時またはリリース検出時から所定時間経過後、の双方で、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させてもよい。
以上述べたように、本発明の実施形態に係る電子機器は、物理キーセンサ13と、タッチセンサ14と、制御部22と、を備える。そして、制御部22は、物理キー11に対する操作に基づき、タッチセンサ14の第2キャリブレーションを実行する。かかる構成によって、タッチセンサ14の誤動作の発生が低減されるので、電子機器の利便性が向上する。
本発明を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部およびステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、制御部22は、基準値よりも大きい値(正の値)の静電容量がタッチセンサ14において検出されるときに、タッチセンサ14のキャリブレーションが実行されると、当該正の値が生じなかったとして判断してよい。この場合、制御部22は、物理キー11の押下に基づきタッチセンサ14のキャリブレーションを実行することで、物理キー11が操作されたときのタッチセンサ14の検出をキャンセルすることができる。かかる構成を採用する電子機器では、例えば、表示された画面において、タッチセンサへのロングタップで動作するアイコンのうえに選択カーソルが位置しているときに、当該アイコンに対する誤った処理を低減することができる。
また、上述した実施形態において、制御部22が第1制御部23および第2制御部24を備える構成について説明したが、制御部22は、第1制御部23および第2制御部24と同様に機能する1つのプロセッサで構成されてもよい。また例えば、上述したタッチセンサ14および第1制御部23は、1つの装置として構成されてもよい。
また、上述した実施形態において、第1構成にかかる第2制御部24が、物理キー11のリリース検出時またはリリース検出時から所定時間経過後に、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させる構成について説明したが、物理キー11の押下に基づいて第2キャリブレーションを実行してもよい。具体的には、第2制御部24は、物理キー11の押下検出時から予め定められた時間(例えば、物理キー11が押下されてからリリースされるまでに要すると推測される時間)が経過したときに、第2キャリブレーションを第1制御部23に実行させてもよい。かかる構成によっても、物理キー11のリリース後に第2キャリブレーションが実行される蓋然性が高いので、上述した実施形態と同様に、無操作状態における誤動作の発生が低減され、電子機器の利便性が向上する。
また、上述した実施形態において、第2制御部24が、キャリブレーションを実行させるための制御信号を第1制御部23へ送信する構成について説明したが、キャリブレーションを実行させる構成はこれに限られない。例えば、本発明の実施形態の変形例として、第1制御部23(およびタッチセンサ14)が、動作停止状態(例えば、電源OFF)から動作状態(例えば、電源ON)になると(すなわち、再起動すると)キャリブレーションを実行する構成において、第2制御部24が、第1制御部23(およびタッチセンサ14)再起動させる構成が考えられる。
上述した変形例において、例えば図12に示すように、第2制御部24は、物理キー11の押下の検出時または当該検出時から所定時間経過後に、第1制御部23(およびタッチセンサ14)の電源をOFFにする。そして第2制御部24は、物理キー11のリリースの検出時または当該検出時から所定時間経過後に、第1制御部23(およびタッチセンサ14)の電源をONにする。あるいは、第2制御部24は、物理キー11の押下の検出時から比較的長い所定時間の経過後に、第1制御部23の電源をONにする。ここで第1制御部23は、電源がONになるとキャリブレーションを実行するので、タッチセンサ14によって検出される静電容量が基準値になる。
このように、上述した変形例において、第2制御部24が第1制御部23(およびタッチパネル)を再起動させることによってキャリブレーションを実行させる。変形例によっても、上述した実施形態と同様に、電子機器の利便性が向上する。
10 電子機器
11 物理キー
12 操作パッド
13 物理キーセンサ
14 タッチセンサ
15 基板
16 突出部
17 皿ばね
18 キースイッチ
19 表示部
20 通信部
21 記憶部
22 制御部
23 第1制御部
24 第2制御部

Claims (14)

  1. 押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、
    前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記物理キーに対する操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  2. 押下可能な物理キーと、
    前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記物理キーに対する操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記タッチセンサをリセットすることによって、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  4. 請求項1または2に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記タッチセンサの制御を実行可能な第1制御部と、該第1制御部の制御を実行可能な第2制御部と、を有しており、
    前記第2制御部は、前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記第1制御部を再起動させ、
    前記第1制御部は、再起動すると前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーのリリースに基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーのリリースの検出時に、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  7. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーのリリースの検出時から所定時間経過後に、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  8. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーの押下に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  9. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーの押下の検出時に、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  10. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記制御部は、前記物理キーの押下の検出時から所定時間経過後に、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行する、電子機器。
  11. 押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器が実行するキャリブレーション方法であって、
    前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
    前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、
    を含む、キャリブレーション方法。
  12. 押下可能な物理キーと、前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器が実行するキャリブレーション方法であって、
    前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
    前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、
    を含む、キャリブレーション方法。
  13. 押下可能な物理キーに対する操作を検出可能な物理キーセンサと、前記物理キーセンサの近傍に設けられたタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器に、
    前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
    前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、
    を実行させる、プログラム。
  14. 押下可能な物理キーと、前記物理キーの押下方向において前記物理キーの少なくとも一部と重なって位置するタッチセンサと、制御部と、を備える電子機器に、
    前記物理キーに対する操作を受け付けるステップと、
    前記物理キーに対する前記操作に基づき、前記タッチセンサのキャリブレーションを実行するステップと、
    を実行させる、プログラム。
JP2017000178A 2017-01-04 2017-01-04 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム Pending JP2017142782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000178A JP2017142782A (ja) 2017-01-04 2017-01-04 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000178A JP2017142782A (ja) 2017-01-04 2017-01-04 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016024124A Division JP6073511B1 (ja) 2016-02-10 2016-02-10 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017142782A true JP2017142782A (ja) 2017-08-17

Family

ID=59628534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017000178A Pending JP2017142782A (ja) 2017-01-04 2017-01-04 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017142782A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021012488A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置、タッチパネル入力復旧方法、及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021012488A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置、タッチパネル入力復旧方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105127B2 (ja) 携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラム
US11656711B2 (en) Method and apparatus for configuring a plurality of virtual buttons on a device
JP2007287118A (ja) 情報処理装置、操作入力方法及びセンス部品
JP6109788B2 (ja) 電子機器及び電子機器の作動方法
JP5444478B2 (ja) 電子機器
JP6230062B2 (ja) 情報処理装置
KR20130081923A (ko) 휴대 단말기 및 이에 구비된 기능키 수행 방법
JP6096854B1 (ja) 電子機器及び電子機器の動作方法
JP2011107786A (ja) 携帯端末及び入力制御プログラム
US9417782B2 (en) Portable terminal, input control program, and input control method
JP2017142782A (ja) 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム
JP6073511B1 (ja) 電子機器、キャリブレーション方法、およびプログラム
JP5341719B2 (ja) 携帯通信端末及び入力制御プログラム
JP2014102557A (ja) 携帯端末
JP6062519B1 (ja) 電子機器及び電子機器の動作方法
JP2018014111A (ja) 電子機器
KR101328936B1 (ko) 터치 휠을 구비한 단말기 및 이를 위한 동작 제어 방법
KR20210016875A (ko) 터치 입력에 기반한 동작 방법 및 그 전자 장치
JP6504937B2 (ja) 入力判定装置、制御プログラム、電子機器、及び入力判定装置の入力閾値校正方法
JP2018180916A (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、および電子機器の制御プログラム
JP5944974B2 (ja) 携帯端末及び入力制御プログラム
CN114144749B (zh) 基于触摸输入的操作方法及其电子装置
JP2015011473A (ja) 電子機器及び制御プログラム
JP2018169783A (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、および電子機器の制御プログラム
JP2011107789A (ja) 携帯端末及び入力制御プログラム