JP2017142154A - センサ - Google Patents

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【課題】SiCが耐えうる極限環境でSiCから構成した梁構造によるセンサが動作できるようにする。【解決手段】基板101,支持部102,および梁部103は、炭化シリコン(SiC)から構成されている。基板101,支持部102,梁部103は、単結晶のSiCから構成されている。支持部102は、基板101の上に形成され、支持部102に梁部103が支持されている。梁部103は、一部が支持部102で支持されて基板101の上に離間して配置されている。また、測定領域104は、梁部103の表面に設けられ、グラフェンが形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化シリコンより構成した微小な梁構造を用いたセンサに関する。
高温、高圧、腐食性環境などの厳環境で動作可能な微小な梁構造などによるMEMSセンサデバイスの要望が高まっている。ワイドギャップ半導体の炭化シリコン(SiC)は、600℃の高温でも半導体pn接合の特性を維持し、高温でシリコン(Si)よりも圧倒的に大きな降伏強度を持ち、また、非常に高い耐食性を有しており、厳環境に対応するMEMS材料として注目されている。
これまで、SiCより構成したMEMSとしては、Si基板上に堆積した3C−SiCや多結晶SiCを用いたデバイスが盛んに研究されている。しかし、Si基板上に堆積した3C−SiC層は多数の欠陥を有しており、多結晶SiC層は結晶粒界を有しており、単結晶SiCの物性よりも劣っている。このため、これらの構成では、MEMSデバイスとしての性能指数(Q値)が低いという問題がある。また、基板であるSiが制約となり、動作環境が制限されるため厳環境での使用には不向きである。
近年、発明者らは長年にわたって単結晶SiCのみでMEMSデバイスを作製することに取り組み、単結晶SiCによるカンチレバーの作製に成功した(非特許文献1参照)。この単結晶SiCカンチレバーをピエゾ素子上に搭載して励振することで、200000を超える極めて高いQ値を持つことが示された。このQ値は、従来のSi基板上に形成した3C−SiCからなるカンチレバーに比較して、10倍もの値である。これはカンチレバー構造を支持部、基板も含めすべて単結晶SiCで作製することによりSiC本来の物性を引き出したことによる効果である。
また、発明者らは、単結晶SiCカンチレバーの直接的な励振にも成功している(非特許文献2)。基板、支持部、カンチレバーをnpn構造とし、基板とカンチレバー間を電気的に絶縁させ、基板とカンチレバーとの間に交流電圧を印加することで励振に成功した。この励振手段においても、Q値は200000を超えることが確認されている。
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しかしながら、上述した技術では、金属から構成した電極を用いているため、過酷な環境では、電極が動作可能環境を制限することになる。この構成では、SiCが耐えうる極限環境であっても、SiCから構成した梁構造によるセンサを動作させることができないという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、SiCが耐えうる極限環境でSiCから構成した梁構造によるセンサが動作できるようにすることを目的とする。
本発明に係るセンサは、炭化シリコンから構成された基板と、炭化シリコンから構成されて基板の上に形成された支持部と、炭化シリコンから構成されて一部が支持部で支持されて基板の上に離間して配置された梁部と、梁部の表面に設けられてグラフェンが形成されている測定領域と、測定領域を用いて梁部の変位を光学的に測定する測定手段と、梁部を励振する励振手段とを備える。
上記センサにおいて、測定領域には、梁部の表面を構成する炭化シリコンのシリコンが欠落することで構成されたグラフェンが形成されている。
上記センサにおいて、測定手段は、測定領域に照射した光の反射光のラマン散乱を分光するラマン分光法により梁部の変位を測定する。
上記センサにおいて、励振手段は、ピエゾ素子から構成されている。
以上説明したことにより、本発明によれば、SiCが耐えうる極限環境でSiCから構成した梁構造によるセンサが動作できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態におけるセンサの構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるセンサを構成する支持部102,梁部103の製造方法を説明するための説明図である。 図3は、実際に形成した素子構造を、圧力133322PaとしたAr雰囲気で、1410℃・5分の条件で加熱したことにより梁部103の表面に形成された物質を、ラマン分光法により観察した結果を示す特性図である。 図4は、実際に形成した素子構造を、圧力133322PaとしたAr雰囲気で、1410℃・5分の条件で加熱して梁部103の表面にバッファ層を形成し、この後、大気圧水素雰囲気下において700℃で1時間加熱したことにより得られた梁部103の表面層をラマン分光法によって測定した結果を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるセンサの構成を示す構成図である。このセンサは、基板101,支持部102,梁部103,測定領域104,測定部105,励振部106を備える。
基板101,支持部102,および梁部103は、炭化シリコン(SiC)から構成されている。基板101,支持部102,梁部103は、単結晶のSiCから構成されている。支持部102は、基板101の上に形成され、支持部102に梁部103が支持されている。梁部103は、一部が支持部102で支持されて基板101の上に離間して配置されている。
また、測定領域104は、梁部103の表面に設けられ、グラフェンが形成されている。測定領域104には、例えば、梁部103の表面を構成するSiCのシリコン(Si)が欠落することで構成されたグラフェンが形成されている。このように構成した測定領域104を用いて梁部103の変位を測定部105で光学的に測定する。ここで、後述するように、SiCを加熱して表面のSiを脱離させて欠落させ、また、下側のSiとの結合を断ち切ることで、グラフェンが形成できる。このようにして形成したグラフェンは、実質的には部分的に下層のSiとの結合が残っており、別途に形成したグラフェンを貼り付けた場合とは異なっている。
グラフェンは、炭素原子がsp2結合(sp2混成軌道による結合)で面内に結合を作って六角形を形成し、平面上に蜂の巣状に広がった1原子層厚さの層状の物質であり、熱的、化学的に安定である。グラフェンは、グラファイトの最小構成単位であるが、グラファイトとは異なって2次元的な特性を示す。また、グラフェン層が2〜3原子層以下で構成される物質については、グラフェンまたは少数層グラフェンと呼ばれる。グラフェンは、SiCを真空中またはAr雰囲気中などで高温に加熱してSiを脱離させることなどにより、SiC表面に形成することができる(非特許文献3参照)。
SiCから構成された梁部103の上に形成されたグラフェンは、Siからなる構造体の表面に転写されたグラフェンに比較し、SiCとの相互作用が大きいため、梁部103とともに変形する。ここで、グラフェンのラマンスペクトルにおいて、2700cm-1付近に見られる2Dバンドと呼ばれるピークは、1%の歪みで64cm-1もの大きなピークシフトが起きる(非特許文献4参照)。従って、梁部103の測定領域104におけるラマンスペクトルを測定することで、梁部103とともに変形する測定領域104のグラフェンにおける0.01%の歪みの検出が可能である。グラフェンの歪みが分かれば、梁部103がどのようにたわんでいるかが分かり、梁部103の先端の変位検出が可能である。このほか、歪みに敏感な他の光学的測定手法、例えば、歪みによる反射スペクトルの変調に基づくピエゾリフレクタンス法などを用いることもできる。
前述したように、測定領域104におけるグラフェンは梁部103とともに変形するので、測定領域104におけるグラフェンの歪みを測定部105により測定すれば、励振部106により励振されている梁部103の変位の測定をしていることになる。従って、測定領域104におけるグラフェンの歪みを、測定部105により光学的にモニターすることで、梁部103の変位量を高感度に検出することが可能となる。また、グラフェンは耐化学物質性が高く、フッ酸や過酸化水素と硫酸とから構成したピラニア溶液に対しても安定であり、耐放射線性も有しており、厳環境下での使用が可能である。
これら結果、本発明によれば、SiCが耐えうる極限環境でSiCから構成した梁構造によるセンサが動作できるようになる。
ここで、梁部103の変位を光学的に測定する測定部105は、例えば、顕微分光装置を用い、微細な梁部103にビーム光源を測定領域104に照射することで光学測定を実施すればよい。例えば、測定部105は、測定領域104に照射した光の反射光のラマン散乱を分光するラマン分光法により梁部103の上に形成されたグラフェンの歪みを測定するラマン分光測定装置から構成することができる。ビーム光源を梁部103の測定領域104に照射し、梁部103の上に形成されたグラフェンの歪みによるフォノン周波数の変化などラマン散乱を分光測定し、梁部103の先端の変位を算出すれば良い。
電気的な振動検出に比べると顕微分光は大がかりな装置になるが、例えば、SiCによる梁部が数百個集積化されたようなデバイスの場合、1台の顕微分光装置で、ビーム光源をスキャンして各梁部に光照射を行うことで数百本を測定できるので、有利である。また、SiCは光学的に透明であるので、SiO2が利用できないHF水溶液中のセンシングなどの場合は、光の光路に用いる窓の材料にSiCを用いることができる。また、レンズを用いた集光光学系を用いることで、光路途中の窓部ではなく、梁部103の測定領域104に光を集光させて照射し、上述した光学的な測定をすることができる。また、集光光学系のレンズをSiCから構成すれば、これらを測定対象の厳環境に配置することができる。
次に、励振部106について説明する。励振部106は、梁部103を励振する。励振部106は、例えば、ピエゾ素子から構成されている。例えば、腐食性物質である測定対象が基板101の梁部103が形成されている一方の側に配置されている場合、基板101の他方の側にピエゾ素子からなる励振部106を配置し、梁部103を励振する。複数の梁部103(支持部102)を集積している構成において、各々の梁部103を個別に励振する必要がある場合、各々共振周波数が異なる梁部103を設けるようにすれば良い。この場合、全体を励振しても共振周波数が一致する特定の梁部103のみを励振することができる。単結晶SiCから構成した梁部103は、極めて高いQ値を持つので、近接した周波数に設定しても個別励振することが可能であるという特徴がある。
また、励振部106は、所定の波長の光を吸収する光吸収部と、この光吸収部に光を強度変調した強度変調光を照射する光源とから構成することもできる。測定環境が高温環境にありピエゾ励振ができない場合は、耐熱性を有して所定の波長の光を吸収する大きな熱膨張係数を持つ物質から構成した光吸収部を、一方の面に梁部103が形成されている基板101の他方の面に形成し、この光吸収部に強度変調したレーザーパルスを照射することで励振すれば良い。光吸収部がレーザー光を吸収することで膨張収縮し、これによる振動で梁部103が励振される。
本実施の形態におけるセンサによれば、例えば、配置されている圧力測定対象領域内の圧力が測定可能である。励振部106により励振されている梁部103は、圧力測定対象領域内のガス圧に応じて減衰を受け、圧力増大とともにQ値が減少し、励振強度が一定であれば、振幅が減少する。このように圧力で変化する梁部103の振動(振幅)変化の状態が、測定部105による測定領域104の測定により、ラマンピークの周期的シフトの振れ幅あるいはピエゾリフレクタンスシグナルで検出できる。測定された振動(振幅)変化の状態により、圧力測定対象領域における圧力が求められる。
次に、支持部102、および測定領域104を備える梁部103の製造について簡単に説明する。まず、図2の(a)に示すように、p型の単結晶SiCからなる基板101を用意する。例えば、基板101は、主表面を(0001)面から2〜8°程度オフさせたオフ基板とすればよい。次に、基板101の表面に、n型の単結晶のSiCをエピタキシャル成長させてSiC層131を形成する。SiC層131は、例えば、層厚1〜3μm程度とすればよい。
次に、図2の(b)に示すように、SiC層131を貫通する開口領域132を形成する。例えば、よく知られたフォトリソグラフィー技術とエッチング技術とにより形成したNiマスクを用い、反応性イオンエッチング(RIE)によりSiC層131を選択的にエッチングすることで、開口領域132を形成すればよい。なお、開口領域132の形成に用いたNiマスクは、除去しておく。このRIEによるエッチングで、図2(c)の斜視図に示すように、開口領域132は、SiC層131を貫通し、加えて、厚さ方向に一部の基板101をエッチングしておくとよい。開口領域132を形成したSiC層131は、図2の(c)に例示するように、より細い部分を備えるパターンとされ、梁部103に他の領域より細い部分が形成された状態とされていればよい。
次に、電気化学エッチングにより、開口領域132を介して基板101を選択的にエッチングすることで、図2の(d)に示すように、支持部102,梁部103を形成する。電気化学エッチングを用いることで、p型の基板101を、n型のSiC層131に対して選択的にエッチングすることができる。これにより、SiC層131の幅がより細く形成されている梁部103の下部における基板101が、選択的にエッチング除去され、梁部103の細い部分が、基板101の上に離間して配置された状態となる。
次に、素子全体を加熱することで、梁部103の表面にグラフェンを形成する。例えば、Arなどの不活性ガス雰囲気で、1000℃以上に加熱することなどにより、SiCからなる梁部103の表面にグラフェンが形成できる。この加熱処理により、表面のSiCよりSiを脱離させることで、結果としてグラフェンが形成できる。なお、この形成では、SiCからなる梁部103の表面全域にグラフェンが形成される。この後、よく知られたリソグラフィー技術により形成した測定領域104以外に開口を有するマスクパターンを用い、開口に露出したグラフェンをドライエッチングのより除去することで、図2の(e)に示すように、グラフェンが形成された測定領域104を得る。なお、図2(e)は、マスクパターンを除去した後の状態を示している。
次に、実際に作製したセンサ素子について説明する。まず、上述したように、p型の単結晶SiCからなり、主表面を(0001)面から8°程度オフさせた基板101を用意する。次に、基板101の表面にn型の単結晶のSiCからなるSiC層131を形成する。次に、SiC層131をパターニングし、次いで、基板101を選択的にエッチングすることで、支持部102,梁部103を形成する。
次に、形成した素子構造を、圧力133322PaとしたAr雰囲気で、1410℃・5分の条件で加熱した。この処理により梁部103(基板101,支持部102)の表面に形成された物質を、ラマン分光法により観察したところ、図3に示す結果が得られた。図3の(a)は、梁部103の基部となるSiCと、表面に形成された物質とのラマンスペクトルである。図3の(b)は、梁部103の基部となるSiCのラマンスペクトルである。図3の(c)は、表面に形成された物質のラマンスペクトルである。これらの結果より、表面に形成された物質は、バッファ層と呼ばれるカーボン層であることが分かった(非特許文献5参照)。
バッファ層では、バッファ層を構成している炭素(C)と下部のSiCのSiとが一部共有結合している(非特許文献5参照)。このような構成となっているバッファ層は、水素雰囲気で加熱することで、バッファ層と基板との界面に水素をインターカレートし、Siとバッファ層(C)との結合を断ち切り、グラフェンとすることができる(非特許文献6参照)。
ここでは、得られたバッファ層を大気圧水素雰囲気下において700℃で1時間加熱した。この処理によって得られた梁部103の表面層をラマン分光法によって測定したところ、図4に示すように、単層のグラフェンであることが分かった。以上のように、カンチレバー構造としたSiCの梁部103表面にも単層のグラフェンを形成することが可能である。このようにしてグラフェンを形成した実施の形態におけるセンサによれば、前述したように、梁部103とともに変位する測定領域104のグラフェンにおける0.01%の変位の検出が可能であり、圧力測定などが高感度に実施できる。
以上に説明したように、本発明によれば、測定対象に接して配置されている梁部を励振手段で励振し、測定対象により受けた作用による梁部の振動状態の変化をグラフェンが形成されている測定領域を測定部で測定することで、測定対象の状態を検出する。本発明によれば、基板,支持部,梁部をSiCから構成し、梁部の変位をグラフェンが形成されている測定領域を光学的に測定することで検出するようにしたので、SiCが耐えうる極限環境でSiCから構成した梁構造によるセンサが動作できるようになる。また、測定領域にはグラフェンが形成されているようにしたので、梁部の変位を高感度に検出することができ、より高感度な測定が可能となる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、上述では、主に単層のグラフェンを形成した場合について説明したが、これに限るものではなく、少数層グラフェンを形成した場合についても同様である。
101…基板、102…支持部、103…梁部、104…測定領域、105…測定部、106…励振部。

Claims (4)

  1. 炭化シリコンから構成された基板と、
    炭化シリコンから構成されて前記基板の上に形成された支持部と、
    炭化シリコンから構成されて一部が前記支持部で支持されて前記基板の上に離間して配置された梁部と、
    前記梁部の表面に設けられてグラフェンが形成されている測定領域と、
    前記測定領域を用いて前記梁部の変位を光学的に測定する測定手段と、
    前記梁部を励振する励振手段と
    を備えることを特徴とするセンサ。
  2. 請求項1記載のセンサにおいて、
    前記測定領域には、前記梁部の表面を構成する炭化シリコンのシリコンが欠落することで構成されたグラフェンが形成されている
    ことを特徴とするセンサ。
  3. 請求項1または2記載のセンサにおいて、
    前記測定手段は、前記測定領域に照射した光の反射光のラマン散乱を分光するラマン分光法により前記梁部の変位を測定する
    ことを特徴とするセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記励振手段は、ピエゾ素子から構成されていることを特徴とするセンサ。
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