JP2017141937A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための作動レバーの入力の反力を推力発生機構に作用させず、バッキングプレートの負荷を低減することができるドラムブレーキ装置を提供する。【解決手段】ドラムブレーキ装置100は、ブレーキドラム10の内周面に対向するように配置されてバッキングプレート27に移動可能に支持される第1及び第2のブレーキシュー11、13と、第1のブレーキシュー11に揺動自在に支持される作動レバー15と、第1及び第2のブレーキシュー11、13の一方の隣接端間に介装されて作動レバー15の揺動先端を揺動させる推力により第1及び第2のブレーキシュー11、13のそれぞれを拡開させる推力発生機構17と、作動レバー15を揺動させるための推力発生機構17の反力を第1のブレーキシュー11に伝達する反力伝達機構19と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ドラムブレーキ装置に関する。
従来より、パーキングブレーキ機構を備えたドラムブレーキ装置が知られている(特許文献1等参照)。この種のドラムブレーキ装置は、それぞれ略円弧形状を成している一対のブレーキシューがバッキングプレートの左右の外周縁に沿って配設され、それぞれ拡開可能に保持されている。そして、例えばこれら一対のブレーキシューの端部間に、パーキングブレーキ機構を作動させる推力発生機構としての拡開機構及び電動アクチュエータ(モータギヤユニット)が配設されている。拡開機構は、電動アクチュエータの推力により倍力レバー(作動レバー)を回動させることにより一対のブレーキシューを互いに離間させてブレーキドラムに押圧することによって、制動力を発生させる。
特開2001−165213号公報
しかしながら、上述した従来のドラムブレーキ装置において、電動アクチュエータは、バッキングプレートに一体的に固設されており、拡開機構の倍力レバーによりブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための入力の反力は電動アクチュエータ及びバッキングプレートで受けるよう構成されている。そのため、電動アクチュエータ、バッキングプレートともに、高い強度が必要であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための作動レバーの入力の反力を推力発生機構に作用させず、バッキングプレートの負荷を低減することができるドラムブレーキ装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ブレーキドラムの内周面に対向するように配置されてバッキングプレートに移動可能に支持される第1及び第2のブレーキシューと、前記第1のブレーキシューに揺動自在に支持される作動レバーと、前記第1及び第2のブレーキシューの一方の隣接端間に介装されて前記作動レバーの揺動先端を揺動させる推力により前記第1及び第2のブレーキシューのそれぞれを拡開させる推力発生機構と、前記作動レバーを揺動させるための前記推力発生機構の反力を前記第1のブレーキシューに伝達する反力伝達機構と、を備えることを特徴とするドラムブレーキ装置。
上記(1)の構成のドラムブレーキ装置によれば、推力発生機構により第1及び第2のブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための作動レバーの入力の反力は、反力伝達機構により伝達されて第1のブレーキシューで受けることとなる。そこで、バッキングプレートには、作動レバーを揺動させるための推力発生機構の反力が作用しない。即ち、推力発生機構及びバッキングプレートには、作動レバーからの反力が作用せず、強度上極めて有利となる。
(2) 前記反力伝達機構が、前記第1のブレーキシューに揺動自在に支持されたアンカーブラケットと、一端部が前記作動レバーの揺動先端に揺動自在に支持された一方のねじ部材と、前記一方のねじ部材の他端部に螺合されると共に、前記一方のねじ部材の一端部に対して所定間隔を保持した状態で前記アンカーブラケットの揺動先端側に回転自在に保持される他方のねじ部材と、を備えることを特徴とする上記(1)の構成のドラムブレーキ装置。
上記(2)の構成のドラムブレーキ装置によれば、他方のねじ部材が回転することで一方のねじ部材が他方のねじ部材との螺子係合部を増加させるので、作動レバーとアンカーブラケットとは、揺動先端同士が近づく。すると、作動レバーの揺動先端が揺動し、第1及び第2のブレーキシューのそれぞれを拡開させてブレーキドラムに押圧する。この時、第1のブレーキシュー及び第2のブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための作動レバーの入力の反力となる一方のねじ部材の軸力は、他方のねじ部材を介してアンカーブラケットが受ける。アンカーブラケットは、第1のブレーキシューに支持されているので、バッキングプレートには作動レバーの入力の反力が作用しない。
(3) 前記他方のねじ部材が、前記アンカーブラケットの揺動先端側に設けられた孔部に嵌挿されたスリーブを介して前記アンカーブラケットに回転自在に保持されていることを特徴とする上記(2)の構成のドラムブレーキ装置。
上記(3)の構成のドラムブレーキ装置によれば、回転することで一方のねじ部材に軸力を生じさせる他方のねじ部材が、アンカーブラケットの揺動先端に設けられた孔部に嵌挿されたスリーブを介してアンカーブラケットに対して回転自在となる。スリーブは、他方のねじ部材と孔部との回転摩擦の増大を抑制するので、一方のねじ部材は、他方のねじ部材と孔部との摩擦損失により生じる軸力の低下が抑制される。
(4) 前記推力発生機構が、電動モータにより前記他方のねじ部材を回転駆動するモータギヤユニットであることを特徴とする上記(2)又は(3)の構成のドラムブレーキ装置。
上記(4)の構成のドラムブレーキ装置によれば、モータギヤユニットの電動モータにより他方のねじ部材を回転駆動することで、容易に電動化できる。
(5) 前記モータギヤユニットの出力部材と前記他方のねじ部材とが、両端部に自在継手を有する駆動シャフトにより連結されていることを特徴とする上記(2)〜(4)の何れか1つの構成のドラムブレーキ装置。
上記(5)の構成のドラムブレーキ装置によれば、一方のねじ部材と同軸で螺合している他方のねじ部材は、延長線上に配置される駆動シャフトを介して出力部材から回転駆動力が入力される。他方のねじ部材が回転することにより軸力が発生する一方のねじ部材は、発生した軸力によりアンカーブラケットの揺動先端と作動レバーの揺動先端とを接近離反方向に作動する。一方のねじ部材及び他方のねじ部材は、アンカーブラケット及び作動レバーの揺動時、揺動軸に直交する同一平面内で僅かに傾斜する。これに伴って、他方のねじ部材は、出力部材の回転軸に対して同一平面内で回転軸が傾斜する(一定の角度で交差する)と共に出力部材との距離が変化するが、この他方のねじ部材と出力部材との間に生じた傾斜角と距離の変化とは、両端部に自在継手を有する駆動シャフトにより吸収される。すなわち、両端部に自在継手を有する駆動シャフトは、傾斜した他方のねじ部材への出力部材の回転をスムーズに伝達することができる。
(6) 前記他方のねじ部材と螺合する前記一方のねじ部材の外周部と、前記他方のねじ部材に連結される前記駆動シャフトの外周部とが、伸縮自在な防塵ブーツによりそれぞれ覆われていることを特徴とする上記(2)〜(5)の何れか1つの構成のドラムブレーキ装置。
上記(6)の構成のドラムブレーキ装置によれば、一方のねじ部材と他方のねじ部材との螺合部や、他方のねじ部材と駆動シャフトとの連結部分への異物の付着が防止される。
(7) 前記スリーブの両端部には、前記防塵ブーツの一端部をそれぞれ保持するブーツ保持部が設けられていることを特徴とする上記(6)の構成のドラムブレーキ装置。
上記(7)の構成のドラムブレーキ装置によれば、アンカーブラケットの孔部に非回転に嵌挿されたスリーブの一方の端には、一方のねじ部材の外周部を覆う防塵ブーツが、ブーツ保持部により保持される。また、スリーブの他方の端には、駆動シャフトの外周部を覆う防塵ブーツが、ブーツ保持部により保持される。そして、スリーブ内には、他方のねじ部材が回転自在に保持される。これにより、スリーブは、一部材で、回転する他方のねじ部材の外周に、防塵ブーツの端を、防塵ブーツに捩れを生じさせることなく保持できる。
本発明に係るドラムブレーキ装置によれば、ブレーキシューをブレーキドラムに押圧するための作動レバーの入力の反力を推力発生機構に作用させず、バッキングプレートの負荷を低減することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るドラムブレーキ装置の斜視図である。 図1に示したドラムブレーキ装置の正面図である。 図2のA−A断面図であり、(a)は作動レバーが揺動する前の状態を示し、(b)は作動レバーが揺動した後の状態を示す。 図3の(a)の要部拡大図である。 (a)〜(c)は図2に示した第1のブレーキシュー、作動レバー及び反力伝達機構の正面図、側面図及び背面図である。 本発明の第2実施形態に係るドラムブレーキ装置の側面図である。 図6のB−B断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図2に示すように、本発明の第1実施形態に係るドラムブレーキ装置100は、一対のブレーキシューである第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13と、作動レバー15と、推力発生機構17と、反力伝達機構19と、を有する。
更に、ドラムブレーキ装置100は、ホイールシリンダ21と、アンカー部23と、アジャスタ25と、を基本構成として有している。
本第1実施形態に係るドラムブレーキ装置100は、バッキングプレート27が図示しない車輪の回転軸心に対して略垂直となる姿勢で車体に一体的に固設される。バッキングプレート27には、それぞれ略円弧形状を成している一対の第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13が左右の外周縁に沿って上下に配設される。第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13は、ブレーキドラム10の内周面に対向するように配置されて、バッキングプレート27に移動可能に支持される。
それぞれの第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13は、第1シューホールド装置29及び第2シューホールド装置31により、第1ウエブ33及び第2ウエブ35が移動可能に弾性支持され、拡開可能となっている。また、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13は、第1シューリターンスプリング37及び第2シューリターンスプリング39により、両隣接端間が相互に接近する方向に弾性付勢されている。
図2の上方における第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の他方の隣接端間には、流体式アクチュエータとしてのホイールシリンダ21が介装される。ホイールシリンダ21は、バッキングプレート27に取り付けられ、第1ピストン41及び第2ピストン43により他方の隣接端間を離反方向に押動して第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13とを拡開させる。図2の下方における第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の一方の隣接端は、それぞれバッキングプレート27に取り付けた固定のアンカー部23に当接される。
フットブレーキペダルの踏み込みによるサービスブレーキ時は、ホイールシリンダ21が加圧作動されてその両端より進出する第1ピストン41及び第2ピストン43により、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13を図2の位置からアンカー部23との当接点周りに拡開回転させる。これにより第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13は、ブレーキドラム10の内周面に摩擦係合されてこれを制動する。このとき、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の一方がブレーキドラム10の回転方向に対しリーディングシューとなって自己サーボ性を有し、他方がブレーキドラム10の回転方向に対しトレーリングシューとなって自己サーボ性を有しないこととなり、ドラムブレーキ装置100はリーディング・トレーリング式ドラムブレーキとして作用する。
ホイールシリンダ21の近傍における第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13との隣接端間には、シュー間隔を調整するアジャスタ25が介装されている。
アジャスタ25は、アジャスタレバー45と、ストラット47と、を有する。アジャスタレバー45は、第1支点ピン49により第2のブレーキシュー13の第2ウエブ35に回動し得るよう枢支される。アジャスタレバー45と第1のブレーキシュー11との間には、第1シューリターンスプリング37が張設されており、アジャスタレバー45を図2の時計回り方向に回動付勢する。また、この回動付勢によりアジャスタレバー45の腕部51がストラット47の歯付輪53に回転係合させられる。アジャスタ25は、シュー間隙自動調整機構を備えており、軸方向への伸縮が可能に構成されている。
作動レバー15は、図5の(a)〜(b)に示すように、作動レバーピン55により第1のブレーキシュー11に揺動自在に支持される。作動レバーピン55は、一方向(図2の反時計回り方向)へ回転されることにより、一対の第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13をアジャスタ25を介して離間させる。作動レバー15は、推力発生機構17により一方向へ回転される。
図3は、図2のA−A断面図であり、(a)は作動レバーが揺動する前の状態を示し、(b)は作動レバーが揺動した後の状態を示す。
推力発生機構17は、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の一方の隣接端間(図2の下側の隣接端)に介装される。推力発生機構17は、パーキングブレーキ時、作動レバー15の揺動先端を揺動させる推力により第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のそれぞれを拡開させる。
反力伝達機構19は、作動レバー15を揺動させるための推力発生機構17の反力(作動レバー15の揺動先端に推力を作用させた際に推力発生機構17自体に作用する反作用力)を第1のブレーキシュー11に伝達する。反力伝達機構19は、アンカーブラケット57と、一方のねじ部材である雄ねじ部材65と、他方のねじ部材であるナット部材69と、を有する。アンカーブラケット57は、長手方向の一端がアンカー揺動ピン59により第1のブレーキシュー11に揺動自在に支持される。アンカーブラケット57は、揺動先端である長手方向の他端がナット部材69の一端部を回転自在に保持する。
雄ねじ部材65は、一端部61が作動レバー15の揺動先端にレバー連結ピン63により揺動自在に支持される。本実施形態における一方のねじ部材である雄ねじ部材65は、他方のねじ部材であるナット部材69の内周の雌ねじに、外周に形成された雄ねじが螺合する。
ナット部材69は、雄ねじ部材65の他端部67に螺合される。本実施形態における他方のねじ部材であるナット部材69は、雄ねじ部材65の一端部61に対して所定間隔を保持した状態でアンカーブラケット57の揺動先端側に回転自在に保持される。
ナット部材69は、アンカーブラケット57の揺動先端側に設けられた孔部71(図4参照)に嵌挿されたスリーブ73を介してアンカーブラケット57に回転自在に保持される。ナット部材69は、外周に半径方向外側に張り出したフランジ部75を有する。スリーブ73は、このフランジ部75よりもナット部材69の雄ねじ部材65側の外周に挿入される。アンカーブラケット57は、揺動先端側の孔部71が、このスリーブ73を介してナット部材69の雄ねじ部材65側の外周に挿入される。
本実施形態において、スリーブ73は、フランジ部75側が、フランジ部75の外径と略同一外径に拡径された拡径部77となる。この拡径部77は、ナット部材69の外周との間に、環状のベアリング収容空間を確保する。
アンカーブラケット57の揺動先端とフランジ部75との間のナット部材69の外周には、転がり軸受79(ベアリング)が設けられている。本実施形態において、転がり軸受79は、スリーブ73の拡径部77とナット部材69の外周との間のベアリング収容空間に配置される。転がり軸受79は、アンカーブラケット57の揺動先端とフランジ部75との間で軸心方向にスラスト荷重を受けるので、スラスト軸受やアンギュラ軸受等が用いられることが望ましい。
ナット部材69は、パーキングブレーキ時、回転されることにより雄ねじ部材65を引き寄せる軸力を発生させる。雄ねじ部材65は、この軸力により作動レバー15の揺動先端を第2のブレーキシュー側へ引く。作動レバー15は、揺動先端が第2のブレーキシュー側へ引かれることにより図2の反時計回りに回転し、アジャスタ25を第2のブレーキシュー13側へ押圧する。その結果、作動レバー15は、アジャスタ25を介して第2のブレーキシュー13をブレーキドラム10の内周面に押圧する。これにより、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の他方の隣接端間(図2の上側の隣接端)が拡開し、パーキングブレーキが作動する。この際、作動レバー15が第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13を介してブレーキドラム10から受けた反力は、ナット部材69のフランジ部75がアンカーブラケット57の揺動先端を押圧する方向に働く。転がり軸受79は、フランジ部75がアンカーブラケット57の揺動先端に押し付けられる荷重を受けながら、フランジ部75をアンカーブラケット57の揺動先端に回転自在に支持する。この荷重は、アンカーブラケット57のアンカー揺動ピン59を介して第1のブレーキシュー11の第1ウエブ33に伝わる。
本第1実施形態に係るドラムブレーキ装置100は、推力発生機構17が、モータギヤユニット81となる。モータギヤユニット81は、電動モータ83によりナット部材69を回転駆動する。電動モータ83は、例えば遊星ギヤユニット85などの減速機構により回転が減速される。減速機構により減速された回転は、出力部材87の回転力として出力される。そして、出力部材87は、駆動シャフト89の他端と連結される。
この駆動シャフト89の一端は、ナット部材69の他端部に回転不能に連結される。本第2実施形態では、駆動シャフト89の一端は、ナット部材69の雄ねじ部材螺合側と反対側の内周に相対回転不能に挿入される。従って、モータギヤユニット81が駆動され、駆動シャフト89が回転されると、ナット部材69が回転し、雄ねじ部材65がナット部材69側に引き寄せられる。これにより、雄ねじ部材65は、作動レバー15を作動する(引き寄せる)。ナット部材69の内部は、雄ねじ部材65と駆動シャフト89の干渉を回避するための空間が確保されている。
また、駆動シャフト89は、両端に自在継手91(図4参照)、自在継手93を有する。駆動シャフト89は、自在継手91を介してナット部材69と連結される。また、駆動シャフト89は、ナット部材69との連結端と反対側が自在継手93を介して推力発生機構17の筐体95に支持される。つまり、モータギヤユニット81の出力部材87とナット部材69とは、両端部に自在継手91、93を有する駆動シャフト89により連結されている。
更に、ドラムブレーキ装置100は、ナット部材69と螺合する雄ねじ部材65の外周部と、ナット部材69に連結される駆動シャフト89の外周部とが、伸縮自在な防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99によりそれぞれ覆われている。
スリーブ73の両端部には、防塵ブーツ97の一端をそれぞれ保持するブーツ保持部101、103が設けられている。一端がブーツ保持部101に保持されて雄ねじ部材65の外周部を覆う防塵ブーツ97は、他端が雄ねじ部材65の非ねじ部105に保持される。また、一端がブーツ保持部103に保持されてナット部材69及び駆動シャフト89の外周部を覆う防塵ブーツ99は、他端が推力発生機構17の筐体95に保持される。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図3の(b)は作動レバー15が揺動した状態の要部を表す動作説明図である。
本第2実施形態に係るドラムブレーキ装置100では、パーキングブレーキ作動時、作動レバー15は、推力発生機構17により回転駆動される。作動レバー15は、第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13を拡開してブレーキドラム10に押圧し、パーキングブレーキを作動させる。この際、推力発生機構17により第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13をブレーキドラム10に押圧するための作動レバー15の入力の反力は、反力伝達機構19により伝達されて第1のブレーキシュー11で受けることとなる。そこで、バッキングプレート27には、作動レバー15を揺動させるための推力発生機構17の反力が作用しない。即ち、推力発生機構17及びバッキングプレート27には、作動レバー15からの反力が作用せず、強度上極めて有利となる。
更に詳しくは、パーキングブレーキ作動時、ナット部材69が回転することで、雄ねじ部材65は、図3の(b)に示す矢印a方向に移動し、ナット部材69との螺子係合部を増加させるので、作動レバー15とアンカーブラケット57とは、揺動先端同士が近づく。すると、作動レバー15の揺動先端が揺動し、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のそれぞれを拡開させてブレーキドラム10に押圧する。この時、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13をブレーキドラム10に押圧するための作動レバーの入力の反力となる雄ねじ部材65の軸力は、ナット部材69を介してアンカーブラケット57が受ける。アンカーブラケット57は、第1のブレーキシュー11に支持されているので、バッキングプレート27には作動レバー15の入力の反力が作用しない。
ナット部材69は、回転することで雄ねじ部材65に軸力を生じさせる。雄ねじ部材65は、発生した軸力によりアンカーブラケット57の揺動先端と、作動レバー15の揺動先端とを接近離反方向に作動する。ナット部材69は、アンカーブラケット57の揺動先端に設けられた孔部71に嵌挿されたスリーブ73を介して、アンカーブラケット57に対して回転自在となる。スリーブ73は、ナット部材69と孔部71との回転摩擦の増大を抑制するので、雄ねじ部材65は、ナット部材69と孔部71との摩擦損失により生じる軸力の低下が抑制される。
また、アンカーブラケット57の孔部71にスリーブ73が設置されているため、ナット部材69の軸方向当接部(フランジ部75)に転がり軸受79を設置する場合であっても、容易に収容できる。また、防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99の設置が必要な場合は、両端部にブーツ設置用スペースを容易に設けることができる。これにより、防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99による保護が容易にできる。
モータギヤユニット81は、電動モータ83によりナット部材69を回転駆動する。すなわち、ドラムブレーキ装置100では、モータギヤユニット81の電動モータ83によりナット部材69を回転駆動することで、第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13を拡縮する電動パーキングが容易に実現する。
雄ねじ部材65と同軸で螺合しているナット部材69は、延長線上に配置される駆動シャフト89を介して出力部材87から回転駆動力が入力される。ナット部材69が回転することにより軸力が発生する雄ねじ部材65は、発生した軸力によりアンカーブラケット57の揺動先端と作動レバー15の揺動先端とを接近離反方向に作動する。雄ねじ部材65及びナット部材69は、アンカーブラケット57及び作動レバー15の揺動時、揺動軸に直交する同一平面内で僅かに傾斜する。これに伴って、ナット部材69は、出力部材87の回転軸に対して同一平面内で回転軸が所定の角度で傾斜する(一定の角度で交差する)と共に出力部材87との距離が変化するが、このナット部材69と出力部材87との間に生じた傾斜角と距離の変化は、両端部に自在継手91を有する駆動シャフト89により吸収される。すなわち、両端部に自在継手91を有する駆動シャフト89は、傾斜したナット部材69への出力部材87の回転をスムーズに伝達することができる。これにより、良好な作動追従性が確保されている。
ナット部材69と螺合する雄ねじ部材65は、外周部が露出する雄ねじとなっている。また、駆動シャフト89の外周部は、ナット部材69の内周に相対回転不能に挿入される。これら、雄ねじ部材65の雄ねじ及び駆動シャフト89は、外周部が伸縮自在な防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99に覆われ、異物の付着が防止される。また、防塵ブーツ99は、アンカーブラケット57の揺動先端とフランジ部75との間に設けられる転がり軸受79も外側から覆うことができる。
アンカーブラケット57の孔部71に非回転に嵌挿されたスリーブ73の一方の端には、雄ねじ部材65の外周部を覆う防塵ブーツ97が、ブーツ保持部101により保持される。また、スリーブ73の他方の端には、駆動シャフト89の外周部を筐体95と協働して覆う防塵ブーツ99が、ブーツ保持部103により保持される。スリーブ73には、回転するナット部材69の外周が内挿される。すなわち、ナット部材69は、非回転のスリーブ73に対して回転する。これにより、スリーブ73は、一部材で、回転するナット部材69の外周に、防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99の端を、防塵ブーツ97及び防塵ブーツ99に捩れを生じさせることなく保持できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るドラムブレーキ装置を説明する。
図6は本発明の第2実施形態に係るドラムブレーキ装置200の側面図、図7は図6のB−B断面図である。なお、本第2実施形態において、図1〜図5に示した第2実施形態に係るドラムブレーキ装置100の部材・部位と同等のドラムブレーキ装置200の部材・部位には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係るドラムブレーキ装置200は、ホイールシリンダ21の作動によるサービスブレーキ時はリーディング・トレーリング(LT)式のドラムブレーキ装置として作動し、推力発生機構17によるパーキングブレーキ時はデュオサーボ(DS)式のドラムブレーキ装置として作動するデュアルモードブレーキ構造を備えたものである。
本第2実施形態のドラムブレーキ装置200における第2のブレーキシュー13には、切替レバー215が回転自在に設けられ、切替レバー215は推力発生機構17の所定以上の作用力(拡開力)により回転される。また、第1のブレーキシュー11および第2のブレーキシュー13のアンカー部23側の隣接端間には、切替ストラット107が設けられている。切替ストラット107は、切替レバー215の回転に従動して第1のブレーキシュー11および第2のブレーキシュー13のアンカー部23側の隣接端を第2シューリターンスプリング39の付勢力に抗して拡開させる。
本第2実施形態において、切替レバー215は、第1支点ピン49によって第2のブレーキシュー13の他方の隣接端(図6の上側の隣接端)に回転自在に支持され入力側となる第1切替レバー211と、第2支点ピン50によって第2のブレーキシュー13の略中間部に回転自在に支持され第1切替レバー211に従動して回転する出力側となる第2切替レバー213と、を有する。第1切替レバー211が、第1切替レバー211と第2切替レバー213との摺接点と第1支点ピン49との間で、推力発生機構17からの作用力を受ける。
第1切替レバー211および第2切替レバー213は、作動レバー15を介して推力発生機構17の所定以上の作用力により回転されると、第1切替レバー211および第2切替レバー213の回転に従動する切替ストラット107が第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13のアンカー部23側の隣接端を第2シューリターンスプリング39の付勢力に抗して拡開させるように支点と力点と作用点との間の距離が設定されている。
本第2実施形態では、第2切替レバー213は、第1切替レバー211と接触する側端が第2ウエブ35の裏側面に沿うと共に、切替ストラット107と接触する側端が第2ウエブ35の表側面に沿うように折り曲げ形成され、第2ウエブ35を挟持するように取り付けられている。
そこで、本第2実施形態のドラムブレーキ装置200は、推力発生機構17からの入力によって第1のブレーキシュー11および第2のブレーキシュー13のホイールシリンダ21側を先に拡開してブレーキドラム10の内周面に当接させ、第1のブレーキシュー11および第2のブレーキシュー13の位置を決定した後、内周面からの反力が第1のブレーキシュー11よび第2のブレーキシュー13に作用して推力発生機構17の作用力(拡開力)が所定以上となると、第1切替レバー211および第2切替レバー213が回転して切替ストラット107へ作用力を伝達するように構成されている。
次に、上記構成を有するドラムブレーキ装置200の作用を説明する。
本第2実施形態に係るドラムブレーキ装置200では、パーキングブレーキ作動時、推力発生機構17により作動レバー15が回転駆動されると、作動初期においては、アジャスタ25を介して第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のホイールシリンダ21側の隣接端が先に拡開され、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の位置が決定される。
次いで、アジャスタ25を介して拡開された第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のホイールシリンダ21側の隣接端がブレーキドラム10の内周面に当接し、内周面からの反力が第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13に作用して推力発生機構17の作用力(拡開力)が所定以上となると、第1切替レバー211が回転し、第1切替レバー211が第2切替レバー213を押圧するので、第2切替レバー213が第2支点ピン50を中心に図6の時計回りに回転する。その結果、第2切替レバー213は、切替ストラット107を介して第1のブレーキシュー11を押圧する。これにより、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のアンカー部23側の隣接端が拡開し、ブレーキドラム10の内周面に押圧される。
即ち、パーキングブレーキのための推力発生機構17による第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13の拡開動作が、アジャスタ25設置部位側の第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13にブレーキドラム10の内周面からの反力が作用するまでは、モード切替のために配設した第1切替レバー211及び第2切替レバー213から成る切替レバー2151を回転させず、モード切替機構が作動しない構成である。そこで、推力発生機構17の作用力により、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のホイールシリンダ21側の隣接端が拡開されてブレーキドラム10の内周面に当接した後、切替レバー215により第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13のアンカー部23側の隣接端が拡開されてブレーキドラム10の内周面に当接するため、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13とドラム摺動面との密着性が向上する。
従って、本第2実施形態のドラムブレーキ装置200では、パーキング作動終了時、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13は、ホイールシリンダ21側とアンカー部23側の双方で開拡され、ドラム摺動面に対する密着性が向上する。その結果、パーキングブレーキ作動時には、デュオサーボとしての高いパーキング制動力が得られると共に、パーキング制動力が生じる時に発生する緩みが防止される。
このようなデュアルモードブレーキ構造を備えたドラムブレーキ装置200においても、上記のドラムブレーキ装置100と同様に、作動レバー15と、推力発生機構17と、反力伝達機構19と、を設けることができる。
これにより、ドラムブレーキ装置200においても、パーキングブレーキ作動時、作動レバー15は、推力発生機構17により回転駆動される。作動レバー15は、第1のブレーキシュー11と第2のブレーキシュー13を拡開してブレーキドラム10に押圧し、パーキングブレーキを作動させる。この際、推力発生機構17により第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13をブレーキドラム10に押圧するための作動レバー15の入力の反力は、反力伝達機構19により伝達されて第1のブレーキシュー11で受けることとなる。従って、ドラムブレーキ装置200においても、バッキングプレート27には、作動レバー15を揺動させるための推力発生機構17の反力が作用しない。即ち、推力発生機構17及びバッキングプレート27には、作動レバー15からの反力が作用せず、強度上極めて有利となる。
ここで、上述した本発明に係るドラムブレーキ装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] ブレーキドラム(10)の内周面に対向するように配置されてバッキングプレート(27)に移動可能に支持される第1及び第2のブレーキシュー(11,13)と、
前記第1のブレーキシュー(11)に揺動自在に支持される作動レバー(15)と、前記第1及び第2のブレーキシューの一方の隣接端間に介装されて前記作動レバーの揺動先端を揺動させる推力により前記第1及び第2のブレーキシューのそれぞれを拡開させる推力発生機構(17)と、前記作動レバーを揺動させるための前記推力発生機構の反力を前記第1のブレーキシューに伝達する反力伝達機構(19)と、
を備えることを特徴とするドラムブレーキ装置(100,200)。
[2] 前記反力伝達機構が、
前記第1のブレーキシューに揺動自在に支持されたアンカーブラケット(57)と、
一端部(61)が前記作動レバーの揺動先端に揺動自在に支持された一方のねじ部材(雄ねじ部材65)と、
前記一方のねじ部材の他端部に螺合されると共に、前記一方のねじ部材の一端部に対して所定間隔を保持した状態で前記アンカーブラケットの揺動先端側に回転自在に保持される他方のねじ部材(ナット部材69)と、
を備えることを特徴とする上記[1]に記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
[3] 前記他方のねじ部材が、前記アンカーブラケットの揺動先端側に設けられた孔部(71)に嵌挿されたスリーブ(73)を介して前記アンカーブラケットに回転自在に保持されていることを特徴とする上記[2]に記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
[4] 前記推力発生機構が、電動モータ(83)により前記他方のねじ部材を回転駆動するモータギヤユニット(81)であることを特徴とする上記[2]又は[3]に記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
[5] 前記モータギヤユニットの出力部材(87)と前記他方のねじ部材とが、両端部に自在継手(91,93)を有する駆動シャフト(89)により連結されていることを特徴とする上記[2]〜[4]の何れか1つに記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
[6] 前記他方のねじ部材と螺合する前記一方のねじ部材の外周部と、前記他方のねじ部材に連結される前記駆動シャフトの外周部とが、伸縮自在な防塵ブーツ(97,99)によりそれぞれ覆われていることを特徴とする上記[2]〜[5]の何れか1つに記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
[7] 前記スリーブの両端部には、前記防塵ブーツの一端部をそれぞれ保持するブーツ保持部(101,103)が設けられていることを特徴とする上記[6]に記載のドラムブレーキ装置(100,200)。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば上記の構成例では、一方のねじ部材を雄ねじ部材65、他方のねじ部材をナット部材69とする場合を説明したが、本発明の構成は、これとは逆に、一方のねじ部材をナット部材、他方のねじ部材を雄ねじ部材とすることができる。また、推力発生機構が電動モータによりナット部材を回転駆動するモータギヤユニットである場合を説明したが、本発明の構成は、推力発生機構がパーキングケーブルにより作動レバー15の揺動先端に揺動力を入力するものであってもよい。
従って、本実施形態に係るドラムブレーキ装置100及びドラムブレーキ装置200によれば、第1のブレーキシュー11及び第2のブレーキシュー13をブレーキドラム10に押圧するための作動レバー15の入力の反力を推力発生機構17に作用させず、バッキングプレート27の負荷を低減することができる。
11…第1のブレーキシュー
13…第2のブレーキシュー
15…作動レバー
17…推力発生機構
19…反力伝達機構
27…バッキングプレート
57…アンカーブラケット
61…一端部
65…雄ねじ部材(一方のねじ部材)
67…他端部
69…ナット部材(他方のねじ部材)
71…孔部
73…スリーブ
81…モータギヤユニット
83…電動モータ
87…出力部材
89…駆動シャフト
91…自在継手
93…自在継手
97…防塵ブーツ
99…防塵ブーツ
100…ドラムブレーキ装置
101…ブーツ保持部
103…ブーツ保持部

Claims (7)

  1. ブレーキドラムの内周面に対向するように配置されてバッキングプレートに移動可能に支持される第1及び第2のブレーキシューと、
    前記第1のブレーキシューに揺動自在に支持される作動レバーと、前記第1及び第2のブレーキシューの一方の隣接端間に介装されて前記作動レバーの揺動先端を揺動させる推力により前記第1及び第2のブレーキシューのそれぞれを拡開させる推力発生機構と、前記作動レバーを揺動させるための前記推力発生機構の反力を前記第1のブレーキシューに伝達する反力伝達機構と、
    を備えることを特徴とするドラムブレーキ装置。
  2. 前記反力伝達機構が、
    前記第1のブレーキシューに揺動自在に支持されたアンカーブラケットと、
    一端部が前記作動レバーの揺動先端に揺動自在に支持された一方のねじ部材と、
    前記一方のねじ部材の他端部に螺合されると共に、前記一方のねじ部材の一端部に対して所定間隔を保持した状態で前記アンカーブラケットの揺動先端側に回転自在に保持される他方のねじ部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ装置。
  3. 前記他方のねじ部材が、前記アンカーブラケットの揺動先端側に設けられた孔部に嵌挿されたスリーブを介して前記アンカーブラケットに回転自在に保持されていることを特徴とする請求項2に記載のドラムブレーキ装置。
  4. 前記推力発生機構が、電動モータにより前記他方のねじ部材を回転駆動するモータギヤユニットであることを特徴とする請求項2又は3に記載のドラムブレーキ装置。
  5. モータギヤユニットの出力部材と前記他方のねじ部材とが、両端部に自在継手を有する駆動シャフトにより連結されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のドラムブレーキ装置。
  6. 前記他方のねじ部材と螺合する前記一方のねじ部材の外周部と、前記他方のねじ部材に連結される駆動シャフトの外周部とが、伸縮自在な防塵ブーツによりそれぞれ覆われていることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のドラムブレーキ装置。
  7. スリーブの両端部には、前記防塵ブーツの一端部をそれぞれ保持するブーツ保持部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のドラムブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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