JP2017141932A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁石への異物の堆積を抑止しつつシール部の異物を除去可能とすることでシール性の向上を図った流量制御弁を提供する
【解決手段】 流体が流れる第1ポート6、及び第2ポート7を有するハウジング80と、 ハウジング80内に流体から区画された状態で移動自在に配設されたリング状の磁石15と、磁性体で形成され、磁石15の磁力により吸引力が作用するプレート部材13と、磁石15とプレート部材13との間に配設され、少なくともプレート部材13と当接することで第1ポート6と第2ポート7が遮断され閉弁状態となると共に、流体圧力に応じて第1ポート6と第2ポート7が連通し少なくともプレート部材13から離間することで開弁状態となる非磁性体で形成された薄板部材14とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷却系に使用される流量制御弁に関する。
流体の流れを連通、及び遮断する流量制御弁として特許文献1に示される磁力利用ボール栓が知られている。これは、流路上に設けられたボール状の弁体と、弁体を近接させ密着することで流路を遮断する弁座とを有し、一方は永久磁石を内蔵し、他方はこの永久磁石に吸着される材質で形成されることで密着する構造である。これにより、流体の圧力が高くなると流路を連通し、また流体の圧力が減少すると流路を遮断している。
また、このような流路内には流体中に鉄粉等の異物が混在する場合があり、弁体と弁座とのシール性に影響を与えることがある。この対策として、特許文献2に示される電磁アクチュエータが知られている。これは、電磁アクチュエータの機能を実現する部品とは別にハウジング内に永久磁石を配置する凹部を形成し、この永久磁石が磁力での吸引により異物を捕集することで電磁アクチュエータの機能の阻害となることを抑止している。
特開平10−68468号公報 特開2009−257511号公報
上記したように特許文献1の磁力利用ボール栓では、異物(鉄粉)が流体中に混在した場合、弁体と弁座のシール性に影響を与える恐れがある。また、さらに特許文献2に示す異物を捕集する構造を適用したとしても、永久磁石によって捕集した異物は除去できないため、異物が堆積していくと磁石の磁力が弱まり、やがてシール部に異物が付着、及び残留する恐れがある。
そこで、本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、磁石への異物の堆積を抑止しつつシール部の異物を除去可能とすることでシール性の向上を図った流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明による流量制御弁の特徴構成は、流体が流れる第1ポート、及び第2ポートを有するハウジングと、該ハウジング内に流体から区画された状態で移動自在に配設されたリング状の磁石と、磁性体で形成され、前記磁石の磁力により吸引力が作用するプレート部材と、前記磁石と前記プレート部材との間に配設され、少なくとも前記プレート部材と当接することで前記第1ポートと前記第2ポートが遮断され閉弁状態となると共に、流体圧力に応じて前記第1ポートと前記第2ポートが連通し、少なくとも前記プレート部材から離間することで開弁状態となる非磁性体で形成された薄板部材とを有する点にある。
本構成により、磁石を流体から区画することで流体中の異物が磁石に付着、及び堆積することはない。これにより、磁石の磁力が異物による影響を受けることなく、プレート部材に対し吸引力を作用することができる。また、薄板部材を介し磁石の磁力が働くことで鉄粉等の異物がプレート部材側の薄板部材上に付着することがある。ここで、第1ポートと第2ポートが連通し開弁状態となる場合、薄板部材上を流体が流れることを可能にするため、流体により異物を洗い流すことができる。よって、シール面(プレート部材と薄板部材の当接面)に異物の残留を抑止することができる。これらにより、シール性の向上を図ることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記磁石と前記薄板部材との間に設けられ、前記閉弁状態の場合、前記磁石と前記薄板部材とが当接し、前記開弁状態の場合、前記磁石と前記薄板部材が離間するように設定された付勢力を有する付勢部材を備えた点にある。
本構成により、閉弁状態の場合は磁石の磁力を最大限にプレート部材に作用させることができ、プレート部材と薄板部材の密着状態を強力に保持することができる。また、開弁状態の場合は、付勢部材により磁石と薄板部材を離間させることができるため、薄板部材のプレート部材側に吸引された異物への磁力を弱めることが可能となる。よって、薄板部材上に付着した異物が流体によって洗い流され易くなり、異物の残留を抑止することができる。これらにより、シール性の向上を図ることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記開弁状態の場合、前記磁石は該磁石の自重により前記薄板部材から離間する点にある。
本構成により、開弁状態の場合は、付勢部材により磁石と薄板部材を離間させることができるため、薄板部材のプレート部材側に吸引された異物への磁力を弱めることが可能となる。よって、薄板部材上に付着した異物が流体によって洗い流され易くなり、異物の残留を抑止することができる。すなわち、シール性の向上を図ることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記磁石の前記薄板部材の設けられる側の反対の軸方向端面と接触して設けられ、径方向に延在するフランジ部と、軸方向に延在する筒部とを有するヨークを有する点にある。
本構成により、磁石の磁力をプレート部材に対し効率的に作用させることができる。また、磁石の磁力を薄板部材側のみに向けて作用させることができるので、異物の捕集場所を薄板部材上のみに集約することができる。これにより、開弁状態となったときに、薄板部材上に集約された異物に働く磁力が弱まり、確実に流体により洗い流すことが可能となる。これらにより、シール性の向上を図ることができる。
第1実施形態における車両流体制御装置の構成図である。 第1実施形態における流量制御弁の閉弁状態を示す断面図である。 図2における流量制御弁の開弁状態を示す断面図である。 図2における磁力を示す説明図である。 第2実施形態における流量制御弁の閉弁状態を示す断面図である。 図5における流量制御弁の開弁状態を示す断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る流量制御弁1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、流量制御弁1を備えた車両用エンジン冷却装置20の全体構成を示す説明である。エンジン21の流体(例えば冷却水)の流出ポート22にラジエータ23の流入ポート24が接続され、ラジエータ23の流出ポート25は、サーモスタットバルブ26の流入ポート27に接続される。サーモスタットバルブ26の流出ポート28は、電動ポンプ31の吸入ポート32に接続され、電動ポンプ31の吐出ポート(図番なし)は、エンジン21の冷却水の流入ポート(図番なし)に接続される。
エンジン21の暖房用流出ポート(図番なし)は、流量制御弁1の第1ポート6に接続される。流量制御弁1の第2ポート7は、ヒータコア33の流入ポート34に接続され、ヒータコア33の流出ポート35は、サーモスタットバルブ26のバイパス流入ポート29に接続される。バイパス流入ポート29は流出ポート28まで連通する。
車両用エンジン冷却装置20は、電動ポンプ31からの流体がエンジン21とラジエータ23を経由し、サーモスタット26を介して循環する第1流路41と、電動ポンプ31からの流体がエンジン21とヒータコア33を経由し、サーモスタット26を介して循環する第2流路42とを備え、流量制御弁1が第2流路42に配置される。第2流路42には、ヒータコア33と並列に他の冷却系部品36(EGRクーラー等)が接続されている。車両用エンジン冷却装置20には、電動ポンプ31の出力を制御する制御部37が備えられている。電動ポンプ31は、本実施形態では、エンジン21の回転数に依存することなく吐出力(吐出量)の変更が可能な電動ポンプ31で構成してあるが、機械式可変ポンプで構成しても良い。
流量制御弁1について、図2〜図4を用いて説明する。
流量制御弁1は、図2に示すように、ハウジング80と、弁座14と、弁座14から離間する位置と当該弁座14に当接する位置とに移動自在な弁体13と、弁体13に対し吸引力を作用する磁石15とを備えている。弁体13、及び弁座14は、第1ポート6と第2ポート7とを連通、及び遮断するようにハウジング80内に設けられ、弁体13と弁座14が当接することで第1ポート6と第2ポート7を遮断し(閉弁状態)、また、弁体13と弁座14が離間することで第1ポート6と第2ポート7とを連通する(開弁状態)。本実施形態では、磁性体のプレート部材により弁体13が形成され、非磁性体で形成された薄板状の薄板部材により弁座14が形成される。また、磁石15に対し一体的にヨーク16が設けられている。
ハウジング80は、冷却水を受け入れる第1ポート6を形成するベース部材81と、冷却水を放出する第2ポート7を形成するカバー体82とを備える。このとき、第1ポート6と第2ポート7の中心軸は、略同一中心軸Q上に設けられる。
ベース部材81は、第1ポート6を形成し、また、中心軸Qの延びる方向に延出形成された円筒状の円筒部61と、円筒部61の外周61aに外挿されるように磁石15、及びヨーク16を備える。この磁石15、及びヨーク16は、円筒部61の延びる方向に沿うように移動自在である。また、ベース部材81には、非磁性体で形成された薄板状の薄板部材14を備える。
カバー体82は、第2ポート7を形成する。この第2ポート7は、本実施形態では第1ポート6と同一中心軸Q上に設ける例を示したが、流体が流れる流路が確保されていればいかなる方向に屈曲させたりしても良い。また、このカバー体82は、ベース部材81に対し、例えば溶着により固定される。この時、一例として溶着する例を示したが、ベース部材81とカバー体82との間に流体が外部に漏れることを抑止するシール部材(図示しない)を挟みこみ、ボルト(図示しない)等のネジ部材により一体化しても良い。
ベース部材81またはカバー体82は、中心軸Qに沿う方向にプレート部材13の移動を案内するガイド部(図示しない)が形成される。
プレート部材13は、図示しない磁性体と、磁性体を覆う樹脂体によって構成され、また、磁性体は磁石15に対して露出するように配置されている。ここで、プレート部材13は、ベース部材81、またはカバー体82のいずれかに中心軸Qの延びる方向に形成されたガイド(図示しない)によりプレート部材13の移動を案内する。また、プレート部材13には図示しない冷却水の流通孔が形成されても良い。
磁石15は、リング状であり、上面15aと下面15bとを有する。また、磁石15は中心軸Qが延びる方向に着磁されている。
ヨーク16は、径方向に延出形成されたフランジ部16aと、磁石15の外径に接触しないように形成された円筒部16c(筒部)とを備える。このとき、磁石15の下面15bがフランジ部16aの上面16bと接触するように形成される。この接触により、図4に示すように、例えば磁石15は、プレート部材13側をN極、フランジ部16a側をS極に着磁され形成された場合、プレート部材13に対し磁石15のN極が作用し、またプレート部材13に対しヨーク16を介しS極を作用させることができる。これにより、磁石15、及びヨーク16とプレート部材13とを、より強力に吸着することができる。
磁石15の上面15aと、ヨーク16の円筒部16cの端面16dは略同一平面となるように形成する方が良いが、閉弁状態を維持することができれば、コスト等の観点から同一平面上になくても良い。
薄板部材14は、非磁性体で形成され、プレート部材13側にプレート部材13と当接する当接面14bと、円筒部61の内径部61cの内径と略同一内径となる内径部14aとを有し、円筒部61の端面61bに当接するように配設される。また、薄板部材14は、磁石15、及びヨーク16に対し、蓋をするようにベース部材81に固着される。つまり、第1ポート6から流入した冷却水は、磁石15、及びヨーク16が配設された空間81aに浸入することはない。また、閉弁状態を維持するために、磁石15、及びヨーク16から発生する磁力がプレート部材13に対し、十分作用する厚みであることが望ましい。具体的には、2mm以下の厚みする方が良い。
次に、上述した構成の流量制御弁1を含む車両流体制御装置20の作動、及び効果について説明する。
図1に示す車両流体制御装置20において、電動ポンプ31から冷却水を送出することで循環する。この車両流体制御装置20は、冷却水がエンジン21の内部で加熱後、ラジエータ23により冷却され、サーモスタットバルブ26を経由して電動ポンプ31へと戻り、再度電動ポンプ31から冷却水を送出することで循環する。ここで、エンジン21が低温時には、エンジン21の早期暖気が必要となるため、ラジエータ23への循環を停止するためにサーモスタットバルブ26が閉弁状態となる。また、暖房作動時には、エンジン21の内部で加熱された冷却水が、流体圧によって開弁状態に維持された流量制御弁1を経由してヒータコア33に供給され、室内が暖められる。ヒータコア33で熱交換(冷却)された冷却水は、サーモスタットバルブ26を経由して電動ポンプ31により再度循環する。
ここで流量制御弁1について詳述すると、電動ポンプ31の停止時には、流量制御弁1の第1ポート6に流体圧力が発生していない。このため、図2に示すようにプレート部材13は磁石15の磁力(吸引力)を受けて薄板部材14と当接し閉弁状態となる。
電動ポンプ31の作動時には、磁石15の吸引力が電動ポンプ31から送出される流体圧力(流体によって作用する力)よりも大きい場合には、プレート部材13が薄板部材14に当接した状態(閉弁状態)に維持される。ここで、磁石15と一体的にヨーク16を備えているため、プレート部材13と磁石15との間に薄板部材14を配設しても、プレート部材13に吸引力を作用させることができるので、薄板部材14とプレート部材13を強力に密着させることができる。また、薄板部材14により磁石14が備えられる空間に冷却水が流入することがなくなる。これにより、冷却水の中に含まれる鉄粉等の異物が磁石15に付着することをなくすことができる。よって、磁石15の磁力をプレート部材13に対し、長期に亘って安定的に作用させることができる。これらにより、プレート部材13と薄板部材14との間のシール性を向上することができる。
また、図3に示すように例えば、エンジン21内の温度が所定温度まで上昇すると、制御部37は、プレート部材13が開弁状態の位置に移動するように、電動ポンプ31のDuty(出力)を予め設定した状態まで高める制御を行う。これにより、プレート部材13に作用する電動ポンプ31からの流体圧力が増加し、やがてプレート部材13が開方向に移動し始める。つまり、プレート部材13を磁石15の吸引力に抗して移動させるために、プレート部材13に作用する流体圧力が、磁石15の吸引力を上回るように制御される。また、流量制御弁1が開弁状態に移行されると、電動ポンプ31は開弁開始時の最大Dutyよりも低いDutyに制御される。これは、開弁開始時とは異なり、前述の流体圧力が、磁石15の吸引力よりも大きい状態であれば良く、また、開弁状態の時に磁石15の吸引力はプレート部材13との距離に応じて減少するため、流量制御弁1の開弁状態が維持されるからである。
この開弁状態のとき、磁石15とプレート部材13との間の吸引力が弱まり、やがて磁石15、及びヨーク16は、自重によりベース部材81の底部81bの方向に移動する。これにより、例えば閉弁状態のときに、磁石15からプレート部材13に対し作用するために発生する磁力が冷却水の中に混在する鉄粉等の異物に対しても作用し、薄板部材14に異物が付着することがあるが、開弁状態となることで磁石15が底部81b側に移動することで異物に対する磁力を弱めることができる。よって、薄板部材14上(例えば内径部14aや当接面14b)に付着した異物は、冷却水の流れによって洗い流し易くすることができる。つまり、プレート部材13が閉弁状態と移行する時に、異物の影響を受け難くすることができ、シール性の向上を図ることができる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態では、前述した第1実施形態と共通する構成の車両流体制御装置20を用いるものであるが、流量制御弁1において構造が異なる。
以下、本発明に係る流量制御弁1の実施形態を図5と図6に基づいて説明する。
流量制御弁1は、第1実施形態と同様にハウジング80と、ハウジング80に固定され、磁性体からなる弁座140と、弁座140から離間する位置と当該弁座140に当接する位置とに移動自在な弁体130とを備えている。弁体130、及び弁座140は、第1ポート6と第2ポート7とを連通、及び遮断するようにハウジング80内に設けられ、弁体130と弁座140が当接することで第1ポート6と第2ポート7を遮断し(閉弁状態)、また、弁体130と弁座140が離間することで第1ポート6と第2ポート7とを連通する(開弁状態)。
弁座140は、磁性体からなるプレート部材140により形成され、ハウジング80を形成するベース部材81と一体的に備えられる。このとき、第1ポート6をプレート部材140の内径部140aにより形成される。
弁体130は、内部空間を形成し、有底円筒状のケース131と、ケース131に蓋をするように設けられ、プレート部材140と当接する非磁性体の薄板部材132と、ケース131内に設けられ、ベース部材81に対し磁力を発生する磁石133と、磁石133と一体的に設けられたお椀状のヨーク134と、ヨーク134と薄板部材132との間に設けられ、薄板部材132から離間するようにヨーク134に付勢する付勢部材135(例えばコイルスプリング)とを備える。
ケース131は、円筒状に形成され、外周面131aが、ベース部材81またはカバー体82のいずれかに形成されたガイド部(図示しない)により案内されることで中心軸Qに沿う方向に移動自在となる。
薄板部材132は、非磁性体により形成され、プレート部材140と当接する当接面132aと、付勢部材135と当接する内面132bとを有する。この当接面132aは、プレート部材140と当接することで、冷却水の流れを遮断するシール面として機能する。また、内面132bは、付勢部材135と当接し、この付勢部材135を固定する固定部(図示しない)を形成する。
このように、磁石133が備えられる空間は、ケース131と薄板部材132により区画されるので冷却水が流入することがなくなる。よって第1実施形態と同様に、冷却水の中に含まれる鉄粉等の異物が磁石133に付着することをなくすことができる。つまり、磁石133の磁力をプレート部材140に対し、長期に亘って安定的に作用させることができる。これらにより、プレート部材140と弁体130(薄板部材132)との間のシール性を向上することができる。
コイルスプリング135は、ヨーク134を薄板部材132から離間する方向に付勢する。このコイルスプリング135の付勢力は、閉弁状態を維持する場合、磁石133がプレート部材140に対し作用する磁力に対し小さくなるように設定される。また、このコイルスプリング135の付勢力は、開弁状態を維持する場合、ヨーク134の端面134aがケース131の底面131bに当接する位置まで離間するように設定される。
詳述すると、電動ポンプ31の作動時において、磁石133の吸引力Fm1が、コイルスプリング135の付勢力Fs1と電動ポンプ31からの流体圧力Fw1との和よりも大きい場合には、図5に示すようにプレート部材140と弁体130(薄板部材132)は当接した状態(閉弁状態)に保持される。
また、例えば、エンジン21内の温度が所定温度まで上昇すると、制御部37は、弁体130が図6に示すように開弁状態となるよう、電動ポンプ31のDuty(出力)を予め設定した状態まで高める制御を行う。これにより、弁体130が開方向に移動し始める。ここで、弁体130を磁石133の磁力に抗して移動させるためには、弁体130に作用する流体圧力Fw2とコイルスプリング135の付勢力Fs2との和が、磁石の吸引力Fm2よりも大きく上回る必要がある。
また、図6に示すように、弁体130が開弁状態の位置に移動すると、磁石133の吸引力Fm3が減少し、コイルスプリング135の付勢力Fs3が吸引力Fm3を上回るように設定されることで、薄板部材132と磁石133が離間した状態を維持することができる。また、この開弁状態を維持するためには、電動ポンプ31は開弁開始時の最大Dutyよりも低いDutyに制御される。これは、開弁開始時とは異なり、前述の磁石133の吸引力Fm3よりも電動ポンプ31からの流体圧力Fw3が大きい状態であれば、流量制御弁1の開弁状態が維持されるためである。
この開弁状態のとき、第1実施形態と同様に磁石133とプレート部材140との間の吸引力が弱まり、磁石133、及びヨーク134は、コイルスプリング135によりケース131の底面131bの方向に移動する。これにより、例えば閉弁状態のときに、磁石133からプレート部材140に対し作用するために発生する磁力が冷却水の中に混在する鉄粉等の異物に対しても作用し、薄板部材132に異物が付着することがあるが、開弁状態となる(コイルスプリング135の付勢力により磁石133が移動する)ことで磁石133の異物に対する磁力を弱めることができる。よって、薄板部材132上(当接面132a)に付着した異物は、冷却水の流れによって洗い流し易くすることができる。つまり、弁体130が閉弁状態と移行する時に、異物の影響を受け難くすることができ、シール性の向上を図ることができる。
本発明に係る流量制御バルブ装置は、各種車両における幅広い冷却対象に対して利用可能である。
〔第1実施形態〕
1 流量制御弁
13 プレート部材(弁体)
14 薄板部材(弁座)
15 磁石
16 ヨーク
17 付勢部材(コイルスプリング)
〔第2実施形態〕
1 流量制御弁
130 弁体
131 ケース
132 薄板部材
133 磁石
132 ヨーク
135 付勢部材(コイルスプリング)

Claims (4)

  1. 流体が流れる第1ポート、及び第2ポートを有するハウジングと、
    該ハウジング内に流体から区画された状態で移動自在に配設されたリング状の磁石と、
    磁性体で形成され、前記磁石の磁力により吸引力が作用するプレート部材と、
    前記磁石と前記プレート部材との間に配設され、少なくとも前記プレート部材と当接することで前記第1ポートと前記第2ポートが遮断され閉弁状態となると共に、流体圧力に応じて前記第1ポートと前記第2ポートが連通し、少なくとも前記プレート部材から離間することで開弁状態となる非磁性体で形成された薄板部材と、を有する流量制御弁。
  2. 前記磁石と前記薄板部材との間に設けられ、前記閉弁状態の場合、前記磁石と前記薄板部材とが当接し、前記開弁状態の場合、前記磁石と前記薄板部材が離間するように設定された付勢力を有する付勢部材を備えた請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記開弁状態の場合、前記磁石は該磁石の自重により前記薄板部材から離間する請求項1または請求項2に記載の流量制御弁。
  4. 前記磁石の前記薄板部材の設けられる側の反対の軸方向端面と接触して設けられ、径方向に延在するフランジ部と、軸方向に延在する筒部とを有するヨークを有する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の流量制御弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3726111A1 (en) * 2019-04-16 2020-10-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Fluid control valve

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