JP2017141785A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分岐部を有する吸気通路をエンジンに容易に組付けることができるエンジンの吸気装置を提供すること。
【解決手段】多気筒エンジンの吸気装置であって、前記エンジンの気筒列方向の一方側の端部に配置され、クランク軸の回転力を吸気弁駆動軸および排気弁駆動軸に伝達する動力伝達機構を覆うカバー部材と、第1吸気管および当該第1吸気管の途中から分岐する第2吸気管を有し、前記エンジンに吸気を導入する吸気管とを備え、前記吸気管のうち、前記第1吸気管から前記第2吸気管が分岐する部分である分岐部と前記カバー部材とが一体に形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、エンジンの吸気装置に関する。
特許文献1には、エンジンに吸気を供給するための吸気ダクトと、タイミングベルトを覆ってエンジンに取り付けられるタイミングベルトカバーとを備えるエンジンの吸気ダクト構造において、吸気ダクトとタイミングベルトカバーとが一体に形成されたものが開示されている。
特許文献1に記載の吸気ダクト構造によれば、吸気ダクトとタイミングベルトカバーとが一体に形成されているため、部品点数を少なくすることができ、部品管理が容易となってコストダウンを図ることができるとともに、吸気ダクトのエンジンへの組み付け性を向上させることができる。
実開昭62−16758号公報
ところで、近年、例えばターボラグを補うために、排気ガスにより駆動されるターボ過給機に加え、電気モータにより駆動される電動過給機を設けることが検討されている。このようなエンジンでは、排気ガスにより駆動されるターボ過給機が途中に介設されたメイン吸気管と、このメイン吸気管におけるターボ過給機よりも下流側から分岐するとともに電気モータにより駆動される電動過給機が途中に介設された分岐吸気管とを備える吸気通路をエンジンに組み付ける必要がある。このような場合には、分岐吸気管をエンジンルーム内でスペース的に効率よく配索する(コンパクトな配索)とともに、分岐吸気管をエンジンに効率よく組み付ける(組み付け作業の効率化)ことが求められるが、特許文献1の構造は、そのような要求を必ずしも満足するものではなく、この点に改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、分岐部を有する吸気通路をエンジンに容易に組付けることができるエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、多気筒エンジンの吸気装置であって、前記エンジンの気筒列方向の一方側の端部に配置され、クランク軸の回転力を吸気弁駆動軸および排気弁駆動軸に伝達する動力伝達機構を覆うカバー部材と、第1吸気管および当該第1吸気管の途中から分岐する第2吸気管を有し、前記エンジンに吸気を導入する吸気管とを備え、前記吸気管のうち、前記第1吸気管から前記第2吸気管が分岐する部分である分岐部と前記カバー部材とが一体に形成されていることを特徴とするエンジンの吸気装置を提供する。
本発明によれば、吸気管のうち、第1吸気管から第2吸気管が分岐する部分である分岐部とカバー部材とが一体に形成されているため、分岐部に、第1吸気管における分岐部以外の部分と、第2吸気管における分岐部以外の部分を接続することにより、分岐部を有する吸気管をエンジンに組み付けることができる。従って、取付ステー等を用いることなく、第1吸気管および第2吸気管をエンジンに組み付けることができ、その結果、分岐部を有する吸気管をエンジンに容易に組み付けることができる。また、分岐部とカバー部材とが一体に形成されているため、分岐部とカバー部材との距離を短くすることができ、分岐部とエンジンルーム内の他の部材との干渉を抑制することができる。
本発明においては、前記分岐部は、前記第1吸気管の一部を構成する第1分岐管と、前記第2吸気管の一部を構成する第2分岐管とを含み、前記第1分岐管の管壁および前記第2分岐管の管壁が前記カバー部材と一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2吸気管が第1吸気管を介してカバー部材と一体化されている場合と比べて、第2吸気管とカバー部材との距離が短くなる。また、第1吸気管が第2吸気管を介してカバー部材と一体化されている場合と比べて、第1吸気管とカバー部材のとの距離が短くなる。従って、第1吸気管および第2吸気管のカバー部材からの突出量を抑制することができ、その結果、第1吸気管および第2吸気管がエンジンルーム内の他の部材と干渉するのをより効果的に抑制することができる。
本発明においては、前記分岐部と前記カバー部材とが、同一の材料により一体に成型されていることが好ましい。
この構成によれば、射出成型等により、分岐部とカバー部材との一体化を容易に行うことができる。
本発明は、前記エンジンが、当該エンジンの排気ガスで駆動される排気ターボ過給機と、電動モータにより駆動される電動過給機と、前記排気ターボ過給機から排出される吸気および前記電動過給機から排出される吸気を冷却するインタークーラとを備えるものであって、前記第1吸気管が、前記第1分岐管の上流側端部に接続され、前記排気ターボ過給機が介設される上流側配管と、前記第1分岐管の下流側端部に接続され、前記インタークーラが接続される下流側配管とを含み、前記第2吸気管の途中に、前記電動過給機が介設されている場合に好適である。
この構成によれば、第2吸気管がカバー部材を起点として下流側配管まで延びることになるので、第2吸気管がカバー部材よりもインタークーラに近い位置を起点として下流側配管まで延びる場合と比べて、第2吸気管の配索の自由度が高まる。従って、第2吸気管の途中に電動過給機を介設し、この電動過給機をインタークーラの下方に配置しながら、第2吸気管を容易に配索することができる。また、下流側配管がカバー部材を起点としてインタークーラまで延びることになるので、下流側配管がカバー部材よりもインタークーラに近い位置を起点としてインタークーラまで延びる場合と比べて、下流側配管の長さが長くなり、下流側配管における第2吸気管の接続位置の自由度が高まる。従って、第2吸気管の途中に電動過給機を介設し、この電動過給機をインタークーラの下方に配置しつつ、第2吸気管を下流側配管に容易に接続することができる。
本発明は、前記下流側配管に介設された流量制御弁を備える場合に好適である。
上述のように、下流側配管がカバー部材を起点としてインタークーラまで延びることで、下流側配管の長さが長くなり、下流側配管における流量制御弁の介設位置の自由度が高まる。従って、第2吸気管の途中に電動過給機を介設し、この電動過給機をインタークーラの下方に配置しつつ、流量制御弁を下流側配管の途中に容易に介設することができる。
本発明は、前記エンジンが、気筒列方向が車両前後方向に向くように配置された縦置きエンジンであり、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記エンジンの車両前後方向における後端部との間に、前記分岐部が配置されている場合に好適である。
上述のように、分岐部とカバー部材とが一体に形成されているため、分岐部とカバー部材との距離を短くすることができ、分岐部とエンジンルーム内の他の部材との干渉を抑制することができる。従って、ダッシュパネルと縦置きエンジンの後端部との間に分岐部が配置されている場合には、縦置きエンジンの後端部とダッシュパネルとの間を狭めつつ、この間に吸気通路を配索することができる。
以上説明したように、本発明によれば、分岐部を有する吸気通路をエンジンに容易に組付けることができる。
本発明の実施形態に係るエンジンシステムを示す概略図である。 本発明の実施形態に係るエンジンシステムを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るエンジンシステムを気筒列方向一端側(車両前後方向後側)の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るエンジンシステムを気筒列方向一端側(車両前後方向後側)から見た側面図である。 本発明の実施形態における動力伝達装置、カバー部材、およびダッシュパネル等を車両前後方向前側から見た斜視図である。 本発明の実施形態における動力伝達装置およびカバー部材を車両前後方向前側から見た斜視図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図4におけるC−C線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
(エンジンの構成)
本実施形態に係る吸気装置が適用されるエンジン1(図1〜3参照)は、自動車等の車両用エンジンであり、車両前部のエンジンルーム内において、吸気ポート3が車両左側を向き且つ排気ポート4が車両右側を向くように縦置きに配置された(気筒列方向が車両前後方向を向くように配置された)直列4気筒のディーゼルエンジンである。なお、図1には、4つの気筒(気筒列方向の一方側から他方側に並ぶ第1〜第4気筒)2のうち、1つの気筒2のみを示している。
図2に示されるように、エンジン1は、シリンダブロック1aと、このシリンダブロック1aの上側に設けられるシリンダヘッド1bと、このシリンダヘッド1bの上側に設けられるシリンダヘッドカバー1cと、シリンダブロック1aおよびシリンダヘッド1bの気筒列方向の一端部に設けられ、クランク軸の回転力を吸気弁駆動軸及び排気弁駆動軸に伝達する動力伝達機構75(図5,6参照)と、この動力伝達機構75を覆うカバー部材71とを備えており、このカバー部材71の下部には、エンジン1の回転数を適切な回転数に変換するトランスミッション70が取り付けられている。
図6に示されるように、動力伝達機構75は、クランク軸75a(図4参照)に設けられるとともに2つのスプロケットが同軸上で結合されたクランク側2段スプロケット75i(図4参照)と、燃料ポンプ駆動軸に設けられるとともに2つのスプロケットが同軸上で結合された燃料ポンプ側2段スプロケット75cと、オイルポンプ駆動軸に設けられるオイルポンプ側スプロケット75fと、吸気弁駆動軸に設けられる吸気側ギヤ(図示略)および吸気側スプロケット75bと、排気弁駆動軸に設けられるとともに吸気側ギヤと噛み合う排気側ギヤ75hと、クランク側2段スプロケット75iの一方のスプロケットとオイルポンプ側スプロケット75fに巻き掛けられる第1タイミングチェーン75gと、クランク側2段スプロケット75iの他方のスプロケットと燃料ポンプ側2段スプロケット75cの一方のスプロケットに巻き掛けられる第2タイミングチェーン75eと、燃料ポンプ側2段スプロケット75cの他方のスプロケットと吸気側スプロケット75bに巻き掛けられる第3タイミングチェーン75dと、排気弁の開閉タイミングを変更する排気可変バルブタイミング機構(以下、「排気側VVT」と称する)75j(図8参照)とを有している。
図3〜6に示されるように、カバー部材71は、吸気側ギヤ、吸気側スプロケット75b、および排気側VVT75jを覆う上側カバー部71aと、上側カバー部71aと一体に形成され、排気側ギヤ75h、燃料ポンプ側2段スプロケット75c、および第3タイミングチェーン75dを覆う中間カバー部材71bと、上側カバー部71aおよび中間カバー部材71bとは別体に構成され、第2タイミングチェーン75e、クランク側2段スプロケット75i、および第1タイミングチェーン75gを覆う下側カバー部71cとを備えている。
上側カバー部71aおよび中間カバー部71bは、合成樹脂により一体成型されており、エンジン1の気筒列方向の一方側の端部(車両前後方向後側の端部)にボルト締結されている。
下側カバー部71cは、アルミニウム合金等の金属により構成されており、上側カバー部71aおよび中間カバー部71bの下側において、エンジン1の気筒列方向の一方側の端部にボルト締結されている。下側カバー部71cの反エンジン側の面には、トランスミッション70がボルト締結されている。
図2、3、8に示されるように、上側カバー部71aは、中間カバー部71bおよび下側カバー部71cよりも気筒列方向の一方側(車両前後方向の後側)に突出している。
図1に示されるように、エンジン1の各気筒2には、燃焼室2aが形成されている。各燃焼室2aには、吸気ポート3及び排気ポート4が開口し、これらのポートに吸気弁5および排気弁6が設けられている。さらに各燃焼室2aの上部には燃料噴射弁7が設けられている。
(吸気装置等の構成)
本実施形態に係る吸気装置は、上記エンジン1の吸気ポート3に接続されており、過給装置に吸気(新気)を送り込むとともに、過給装置から排出された吸気をインタークーラ16を介して吸気ポート3に送り込む機能を有している。
以下、エンジン1、吸気管12(本発明の「吸気装置」に相当する)、エンジン1の排気ポート4に接続される排気管13、および過給装置を含むエンジンシステムの構成要素について詳細に説明する。
図1に示されるように、吸気管12は、概略的には、各吸気ポート3に接続される1つの吸気マニホールド10と、吸気流れ方向における吸気マニホールド10の上流側に設けられた1つの共通吸気管13とを備えている。共通吸気管13は、本発明の「吸気管」に相当する。この吸気マニホールド10と共通吸気管13との間には、インタークーラ16が介設されている。
図1,2に示されるように、吸気マニホールド10は、インタークーラ16の下流側端部と吸気ポート3とを繋いでいる。
インタークーラ16は、水冷式のインタークーラであり、図2に示されるように、熱交換器16f(図1参照)を有するインタークーラコア16aと、このインタークーラコア16aの上側に設けられる上流側タンク16bと、インタークーラコア16aの下側に設けられる下流側タンク(図示略)とを備えている。
図1に示されるように、共通吸気管13には、吸気流れ方向における上流側から順に、エアクリーナ14、第1の排気ターボ過給機11のコンプレッサホイール43(以下、「第1のコンプレッサ43」と称する)、第2の排気ターボ過給機15のコンプレッサホイール44(以下、「第2のコンプレッサ44」と称する)、および第1の流量調節弁(スロットルボディ)17が設けられている。第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15は、本発明の「排気ターボ過給機」に相当する。共通吸気管13のうち、第1のコンプレッサ43とインタークーラ16との間の部分は、本発明の「第1吸気管」に相当する。以下の説明では、当該部分をメイン吸気管と称する。また、第1の流量調節弁(スロットルボディ)17は、本発明の「流量制御弁」に相当する。
メイン吸気管13cは、第1の排気ターボ過給機11の第1のコンプレッサ43から延出して、第2の排気ターボ過給機15の第2のコンプレッサ44を経由して、エンジン1の気筒列方向の一方側(車両前後方向の後側)の端部の側面、より具体的には、上側カバー部71aの下側で中間カバー部71bに沿ってエンジン1の排気側から吸気側に向かって延び、さらにエンジン1の排気側の側面に沿ってインタークーラ16に向かって延びている。
図1に示されるように、メイン吸気管13cにおける第2のコンプレッサ44の下流側には、第1の流量調節弁17をバイパスする電動過給バイパス管21が接続されている。電動過給バイパス管21は、本発明の「第2吸気管」に相当する。
詳しく説明すると、電動過給バイパス管21は、第2のコンプレッサ44の下流側において共通吸気管13に並列に設けられた通路であって、共通吸気管13のうち吸気流れ方向において互いに離間する第1の位置13aと当該第1の位置13aの下流側に位置する第2の位置13bとを繋ぐ1つの通路である。電動過給バイパス管21は、メイン吸気管13cの中途部の第1の位置13aから下方に向けて分岐し、エンジン1の吸気側の側面に沿って配置され、メイン吸気管13cにおける第1の流量調節弁17とインタークーラ16との間の部分(本発明の「下流側配管」に相当する)13dに接続されている。電動過給バイパス管21には、吸気流れ方向における上流側から順に、電動過給機18および第2の流量調節弁19が設けられている。図示例では、上記第1の位置13aは、エンジン1の気筒列方向の一方側の端部(車両前後方向の後端部)付近に設定されている。第1の流量調節弁17および第2の流量調節弁19は、後述のECU(Electronic Control Unit)100により開閉制御される。
共通吸気管13のうち、メイン吸気管13cから電動過給バイパス管21が分岐する部分である分岐部82と、中間カバー部71bとは一体に形成されている。具体的には、上記分岐部82は、メイン吸気管13cの一部を構成する第1分岐通路13c1(本発明の「第1分岐管」に相当する。図3、4参照)と、電動過給バイパス管21の一部を構成する第2分岐管21c(本発明の「第2分岐管」に相当する)とを含んで全体としてY字状をなしており、第1分岐通路13c1の管壁および第2分岐管21cの管壁が中間カバー部71bと一体に形成されている(図9参照)。第1分岐通路13c1の管壁および第2分岐管21cの管壁と中間カバー部71bとは、同一の材料により、射出成型等で一体に成型されている。その材料は、特に限定されないが、例えば、硬質の合成樹脂の他、可撓性を有する軟質の合成樹脂が挙げられる。上記分岐部82は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル80と、エンジン1の車両前後方向における後端部との間に配置されるとともに、カウルトップパネル81の下方に配置されている(図7、8参照)。図7、8に示されるように、ダッシュパネル80は、上下方向に延びるパネル本体80aと、パネル本体80aを補強するための部材であって車幅方向に延びてパネル本体80aのエンジン1側の面にエンジン1側に突出するように設けられる補強リブ80bとを備えている。
なお、図1〜3に示される符号21aは、電動過給バイパス管21における電動過給機18の上流側部分を示し、符号21bは、電動過給バイパス管21における電動過給機18の下流側部分を示している。
電動過給機18は、電動モータ18aと、電動モータ18aにより直接駆動されるインペラ18bとを備えている。電動過給機18は、電動モータ18aにより駆動されるため、応答性が良好であり、速やかに過給圧を高めることができ、さらに、エンジン1の運転状態(エンジン回転数等)に影響を受けることなく過給圧を高めることができる。この特性を生かして、エンジン1が低回転域にある状況や、過給に遅れが生じるターボラグといった排気ターボ過給機11,15が過給を行えない状況で、排気ターボ過給機11,15の過給圧が高まるまでの過給を補うために電動過給機18が駆動される。
図3に示されるように、電動過給機18は、エンジン1における吸気ポート3(図1参照)が設けられている側の側面25に沿って、吸気マニホールド10およびインタークーラ16の下方に配置されている。電動過給機18の動作は、ECUにより制御される。
図1に示されるように、排気管30は、排気マニホールド31と、共通排気管33とを有する。
排気マニホールド31は、各気筒2の排気ポート4に接続される4つの独立排気管と、各独立排気管の下流端部を束ねることにより構成された1つの集合管部とを有する。排気流れ方向における集合管部の下流端部には、共通排気管33の上流端部が接続されている。
共通排気管33には、排気流れ方向における上流側から順に、第2の排気ターボ過給機15のタービンホイール41(以下、「第2のタービン41」と称する)、第1の排気ターボ過給機11のタービンホイール40(以下、「第1のタービン40」と称する)、排気浄化装置34、および排気シャッター弁37が設けられている。排気シャッター弁37は、ECU100により開閉制御される。
排気浄化装置34は、触媒機能と、ディーゼルスモークの排気微粒子(PM)を捕集する機能とを有するものであり、具体的には酸化触媒35と、この酸化触媒35の下流側に配置されたディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)36とを備えている。
図1に示されるように、共通吸気管13と共通排気管33との間には、第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15が設けられている。第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15により、2ステージ(2段)で過給が行われるようになっている。なお、電動過給機18が駆動される場合には、全部で3ステージ(3段)の過給が行われる。
第1の排気ターボ過給機11は、排気ガスのエネルギーで駆動されて回転する第1のタービン40と、第1のタービン40にシャフト42を介して連結された第1のコンプレッサ43とを備え、第1のタービン40の回転に連動した第1のコンプレッサ43の回転により吸気を過給する。
第2の排気ターボ過給機15は、排気ガスのエネルギーで駆動されて回転する第2のタービン41と、第2のタービン41にシャフト45を介して連結された第2のコンプレッサ44とを備え、第2のタービン41の回転に連動した第2のコンプレッサ44の回転により吸気を過給する。
さらに、図1に示されるように、吸気管12と排気管30との間には、低圧用(LP−)EGR通路50と、高圧用(HP−)EGR通路60とが設けられている。
LP−EGR通路50は、共通排気管33における排気浄化装置34の排気流れ方向下流側と共通吸気管13における第1のコンプレッサ43の吸気流れ方向上流側との間を連通し、第1のタービン40および第2のタービン41を駆動した後の比較的圧力の低い排気ガスの一部を吸気管12に還流するものである。LP−EGR通路50にはLP−EGR弁51が設けられ、LP−EGR弁51はECU100により開閉制御される。また、LP−EGR弁51の排気流れ方向上流側には、LP−EGRクーラ52が設けられている。
HP−EGR通路60は、共通排気管33における第2のタービン41の排気流れ方向上流側とサージタンク9との間を連通し、第1のタービン40および第2のタービン41を駆動する前の比較的高温で圧力の高い排気ガスの一部を吸気管12に還流するものである。HP−EGR通路60にはHP−EGR弁61が設けられ、HP−EGR弁61はECU100により開閉制御される。また、HP−EGR弁61の排気流れ方向上流側にはHP−EGRクーラ62が設けられている。さらに、HP−EGR通路60には、HP−EGR弁61およびHP−EGRクーラ62をバイパスするEGRバイパス管20が接続されている。EGRバイパス管20には、EGRバイパス弁22が設けられており、EGRバイパス弁22はECU100により開閉制御される。
ECU100は、CPU、RAM、ROM等から構成されたマイクロコンピュータであり、ROMに予め格納されたプログラムにより生成される制御信号により、各制御対象を制御するように構成されている。
ECU100は、クランク角やアクセルペダルの踏込量等を含む車両の運転状態を検知する複数のセンサ(図示略)に通信線を介して接続されており、この通信線を通じて各センサから車両の運転状態を示す信号を入力する。ECU100は、入力した信号に基づいて、第1の流量調節弁17、第2の流量調節弁19、電動過給機18、EGRバイパス弁22、排気シャッター弁37、HP−EGR弁61、LP−EGR弁51等を制御するための制御信号を生成する。ECU100は、第1の流量調節弁17、第2の流量調節弁19、電動過給機18、EGRバイパス弁22、排気シャッター弁37、HP−EGR弁61、LP−EGR弁51等に通信線を介して接続されており、この通信線を通じてこれらの制御対象に制御信号を送信する(図1の破線矢印参照)。
第1の流量調節弁17および第2の流量調節弁19のうち、開弁している流量調節弁の開度は、アクセルペダルの踏込量等に応じて変更することが可能である。つまり、第1の流量調節弁17は、吸気管12を閉鎖する機能と、吸気の流通面積を変更することにより吸入空気量を制御するスロットルバルブとしての機能の両方を有している。同様に、第2の流量調節弁19は、電動過給バイパス管21を閉鎖する機能と、吸気の流通面積を変更することにより吸入空気量を制御するスロットルバルブとしての機能の両方を有している。
以上説明したように、本実施形態によれば、共通吸気管13のうち、メイン吸気管13cから分岐吸気管21aが分岐する部分である分岐部82とカバー部材71とが一体に形成されているため、分岐部82に、メイン吸気管13cにおける分岐部82以外の部分と、分岐吸気管21における分岐部82以外の部分を接続することにより、分岐部82を有する共通吸気管13をエンジン1に組み付けることができる。従って、取付ステー等を用いることなく、共通吸気管13および分岐吸気管21をエンジン1に組み付けることができ、その結果、分岐部82を有する共通吸気管13をエンジン1に容易に組み付けることができる。また、分岐部82とカバー部材71とが一体に形成されているため、分岐部82とカバー部材71との距離を短くすることができ、分岐部71とエンジンルーム内の他の部材との干渉を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、分岐吸気管21aがメイン吸気管13cを介してカバー部材71と一体化されている場合と比べて、分岐吸気管21aとカバー部材71との距離が短くなる。また、メイン吸気管13cが分岐吸気管21aを介してカバー部材71と一体化されている場合と比べて、メイン吸気管13cと分岐吸気管21aとの距離が短くなる。従って、メイン吸気管13cおよび分岐吸気管21aのカバー部材71(中間カバー部71b)からの突出量を抑制することができ、その結果、メイン吸気管13cおよび分岐吸気管21aがエンジンルーム内の他の部材と干渉するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、分岐吸気管21aがカバー部材71を起点として下流側配管まで延びることになるので、分岐吸気管21aがカバー部材71よりもインタークーラ16に近い位置を起点として下流側配管まで延びる場合と比べて、分岐吸気管21aの配索の自由度が高まる。従って、分岐吸気管21aの途中に電動過給機18を介設し、この電動過給機18をインタークーラ16の下方に配置しながら、分岐吸気管21aを容易に配索することができる。また、下流側配管がカバー部材71を起点としてインタークーラ16まで延びることになるので、下流側配管がカバー部材71よりもインタークーラ16に近い位置を起点としてインタークーラ16まで延びる場合と比べて、下流側配管の長さが長くなり、下流側配管における分岐吸気管21aの接続位置の自由度が高まる。従って、分岐吸気管21aの途中に電動過給機18を介設し、この電動過給機18をインタークーラ16の下方に配置しつつ、分岐吸気管21aを下流側配管に容易に接続することができる。
また、本実施形態によれば、下流側配管がカバー部材71を起点としてインタークーラ16まで延びることで、下流側配管の長さが長くなり、下流側配管における第1の流量調整弁17の介設位置の自由度が高まる。従って、分岐吸気管21aの途中に電動過給機18を介設し、この電動過給機18をインタークーラ16の下方に配置しつつ、第1の流量調整弁17を下流側配管の途中に容易に介設することができる。
また、本実施形態によれば、分岐部82とカバー部材71とが一体に形成されているため、分岐部82とカバー部材71との距離を短くすることができ、分岐部82とエンジンルーム内の他の部材との干渉を抑制することができる。従って、ダッシュパネル80と縦置きエンジン1の後端部との間に分岐部82が配置されている場合には、縦置きエンジン1の後端部とダッシュパネル80との間を狭めつつ、この間に吸気管13を配索することができる。
11 第1ターボ過給機
13 吸気管
13c メイン吸気管
13c1 第1分岐管
15 第2ターボ過給機
16 インタークーラ
17 第1の流量調節弁
21 電動過給バイパス管
21a 分岐吸気管
21c 第2分岐管
71 カバー部材
80 ダッシュパネル
82 分岐部

Claims (6)

  1. 多気筒エンジンの吸気装置であって、
    前記エンジンの気筒列方向の一方側の端部に配置され、クランク軸の回転力を吸気弁駆動軸および排気弁駆動軸に伝達する動力伝達機構を覆うカバー部材と、
    第1吸気管および当該第1吸気管の途中から分岐する第2吸気管を有し、前記エンジンに吸気を導入する吸気管とを備え、
    前記吸気管のうち、前記第1吸気管から前記第2吸気管が分岐する部分である分岐部と前記カバー部材とが一体に形成されていることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記分岐部は、前記第1吸気管の一部を構成する第1分岐管と、前記第2吸気管の一部を構成する第2分岐管とを含み、前記第1分岐管の管壁および前記第2分岐管の管壁が前記カバー部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記分岐部と前記カバー部材とが、同一の材料により一体に成型されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記エンジンは、当該エンジンの排気ガスで駆動される排気ターボ過給機と、電動モータにより駆動される電動過給機と、前記排気ターボ過給機から排出される吸気および前記電動過給機から排出される吸気を冷却するインタークーラとを備えるものであって、
    前記第1吸気管は、前記第1分岐管の上流側端部に接続され、前記排気ターボ過給機が介設される上流側配管と、前記第1分岐管の下流側端部に接続され、前記インタークーラが接続される下流側配管とを含み、
    前記第2吸気管の途中に、前記電動過給機が介設されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの吸気装置。
  5. 前記下流側配管に介設された流量制御弁を備えることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気装置。
  6. 前記エンジンは、気筒列方向が車両前後方向に向くように配置された縦置きエンジンであり、
    エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記エンジンの車両前後方向における後端部との間に、前記分岐部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエンジンの吸気装置。
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