JP2017139831A - 圧電アクチュエーター、積層アクチュエーター、圧電モーター、ロボット、ハンド、及び送液ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の圧電駆動装置(積層アクチュエーター)は、複数の振動ユニット(圧電アクチュエーター)を含む。そして、圧電駆動装置は、振動ユニットが重なるように配置されて構成されている。以下、振動ユニットについて説明した後、振動ユニットの厚さ及び配置等について説明する。
まず、本実施形態に係る圧電駆動装置の振動ユニットについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の振動ユニット100を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態の振動ユニット100の振動板(基板)10を模式的に示す平面図である。
本実施形態の振動ユニット100は、図1に示すように、振動板10と、第1電極32と、第1圧電体層34と、第2電極36と、第3電極42と、第2圧電体層44と、第4電極46と、を含む。
振動板10は、図2に示すように、支持部12と、振動部14と、接続部16と、突起部18と、を含む。振動板10は、平板状の形状を有している。振動板10の振動部14は、長手方向と、長手方向と直交する短手方向と、を有する形状である。図示の例では、振動板10の振動部14の平面形状は、長方形である。長手方向は、長辺が延びる方向であり、短手方向は、短辺が延びる方向である。振動部14には、後述する圧電素子(第1電極32、第1圧電体層34、及び第2電極36の積層構造)が設けられ、該圧電素子が駆動することによって変形及び振動することができる。振動部14の平面的な形状は、図示の例では矩形形状であるが、特に限定されない。また、振動部14の大きさや厚さも特に限定されない。
図3は、本実施形態の振動ユニット100を模式的に示す図1のIII−III線断面図である。図4は、本実施形態の振動ユニット100を模式的に示す図1のIV−IV線断面図である。
第1電極32は、振動板10の振動部14の上方に設けられる。第1電極32と振動板10との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。
第1圧電体層34は、振動板10の振動部14の上方の第1電極32の上方に設けられる。第1電極32と第1圧電体層34との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。ここで密着層を設ける場合の密着層の材質としては、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層や、これらの積層体である。第1圧電体層34は、第1電極32と第2電極36との間に位置する。
第2電極36は、第1圧電体層34の上方に設けられる。第2電極36と第1圧電体層34との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。ここで密着層を設ける場合の密着層の材質としては、例えば、TiW層、Ti層、Cr層、NiCr層や、これらの積層体である。
上述のように、第1電極32、第1圧電体層34、及び第2電極36の組によって、振動板10の振動部14の上方に圧電素子が構成されるが、係る圧電素子の形状、数、配置等は、振動部14が所定の振動を生じ得る限り任意である。図示の例では、圧電素子は、振動部14の上方に5つ形成されている。そして図示しない配線により、適宜の電圧がそれぞれの圧電素子の電極に印加されることにより、振動ユニット100を屈曲振動させたり伸縮振動させたりすることができる。
振動ユニット100は、支持部12に第3電極42を有している。第3電極42は、振動板10の支持部12の上方に設けられる。第3電極42と振動板10との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。
振動ユニット100は、支持部12に第2圧電体層44を有している。第2圧電体層44は、振動板10の支持部12の上方の第3電極42の上方に設けられる。第3電極42と第2圧電体層44との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。第2圧電体層44は、第3電極42と第4電極46との間に位置する。
振動ユニット100は、支持部12に第4電極46を有している。第4電極46は、第2圧電体層44の上方に設けられる。第4電極46と第2圧電体層44との間には、例えば、密着、結晶制御、配向制御、絶縁等の機能を有する層が形成されてもよい。
本実施形態の振動ユニット100は、第2電極36及び第4電極46の上方に設けられた配線層50を含む。配線層50は、絶縁層60(後述)の上方に設けられる。配線層50は、下方に位置する絶縁層60や圧電体層にコンタクトホールを設けることによって、その下方に位置する導電体(電極等)と電気的に接続することができる。
図5及び図6は、それぞれ実施形態の振動ユニット101及び振動ユニット102を平面的に見た模式図及び駆動回路70の概念図である。
図5及び図6では、第2電極36及び第4電極46よりも上方に位置する構成は省略され、配線層50によって形成される配線については、線画によって模式的に描かれている。また、図5及び図6の振動ユニット101及び振動ユニット102は、上述の振動ユニット100と同様に突起部18及び孔11が形成されてもよいが、図5及び図6では説明の便利のために省略されている。
図7は、本実施例の電力損失を示す説明図である。
本実施例では、圧電素子に流れる電流をI、圧電素子(からインダクター54)までの経路抵抗をR1、圧電素子の内抵抗をR2、とする。各抵抗による電力損失をWとすると、
W=I2×(R1+R2)=I2×R1+I2×R2となる。
上式から振動板10上にインダクター54を置いた場合、経路抵抗R1をほぼゼロとみなせるので電力損失はI2×R2のみとなる。
例えば、電流Iを1A、経路抵抗R1を2Ω、内抵抗R2を1Ωとすると、経路抵抗R1がある場合の電力損失は、図7の「従来」に示すように3Wになるが、振動板10上にインダクター54を置いた場合の電力損失は、図7の「実施例」に示すように1Wに減少させることができる。
絶縁層60は、図3及び図4に示すように、少なくとも第2電極36及び第4電極46の上方に設けられる。絶縁層60は、各電極と配線層50の間に設けられてもよい。さらに、絶縁層60は、電極や配線を絶縁する機能を有する。また、絶縁層60は、配線層50の上方に設けられてもよい。配線層50の上方に絶縁層60が形成されると、例えば、隣接する振動ユニット100の振動板10が導電性である場合などに、隣接する振動ユニット100間を絶縁することができる。
図8、図9は、本実施形態の圧電駆動装置(積層アクチュエーター)1000の断面の模式図である。図8、図9は、それぞれ図3、図4に示す振動ユニット100の断面に対応する位置の断面である。
本実施形態の振動ユニット100は、圧電駆動装置1000とする際に、図8、図9に示すように、振動板10の板面に垂直な方向に、複数個、重なるように配置される。すなわち、振動ユニット100は、圧電駆動装置1000とする際に、平面視において、複数個、重なるように配置される。図示の例では、振動ユニット100が3個、重なるように配置されている。これによれば、圧電駆動装置1000の駆動力を大きくできる。
インダクター54は、図10の矢印Aに示すように、振動板10の支持部12に設けられていてもよい。インダクター54は、図10の矢印Bに示すように、振動板10の側面に設けられていてもよい。
本発明に係る圧電駆動装置は、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。本発明に係る圧電駆動装置は、例えば、モーター、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置の紙送り機構等の各種の機器における駆動装置として用いることができる。以下、代表的な実施の形態について説明する。以下では、本発明に係る圧電駆動装置として、圧電駆動装置1000を含む装置について説明する。
図11は、本実施形態の圧電駆動装置1000を用いたモーター(圧電モーター)1001を模式的に示す図である。モーター1001に使用される圧電駆動装置1000は上で説明したと同様であり、詳細な説明は省略する。図11においては、圧電駆動装置1000の詳細な構成は省略して描かれている。なお、図11に描かれる圧電駆動装置1000は、振動ユニット100が厚さ方向(図の奥行き方向)に複数積層されたものであり、突起部18を含めて全ての構成は重なっている。
図12は、本実施形態の圧電駆動装置1000を利用したロボット2050を説明するための図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動又は屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020と、を備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。
図14は、本実施形態の圧電駆動装置1000を利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明するための図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置1000と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213,2214,2215,2216,2217,2218,2219と、が設けられている。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、圧電素子は、上述したような薄膜ではなく、バルクとしてもよい。バルクで形成する場合は、出発原料として、炭酸塩又は酸化物を使用する。例えば、K2CO3、Na2CO3、及びNb2O5などである。これらの出発原料を、化学量論比と一致するように秤取して、ボールミルを用いてエタノール中で湿式混合する。得られた混合物を乾燥した後、700℃で3h仮焼する。これら仮焼粉にバインダとしてPVAを適量加えて乳鉢を用いて粉砕混合し、150メッシュのふるいを通して粒度調整を行い、得られた粉体を一軸プレス装置で円板状のペレットに成形する。次に、成型したペレットと仮焼粉の残りをるつぼに入れ1100℃で3h焼成し、円板状の酸化物を得る。次いで、得られた円板状酸化物の両面を研磨して表面を整え、これに銀ペーストを塗布焼付けして銀電極を具備する圧電体を得ることができる。なお、このようなバルクの製造においては、出発原料として、炭酸バリウム、酸化チタン、酸化ビスマス、酸化スズ、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、炭酸リチウムなどを挙げることができる。
Claims (10)
- 基板と、
前記基板に設けられている圧電素子と、
前記基板に設けられ、前記圧電素子と導電可能に接続されているインダクターと、
を有することを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 前記インダクターは、前記基板の前記圧電素子が設けられている面と、前記基板の前記圧電素子が設けられていない面と、のうち少なくともどちらか一方の面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエーター。
- 前記基板は、シリコンであって、かつ前記圧電素子との間に絶縁膜を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電アクチュエーター。
- 前記基板は、振動部と、前記振動部を支持する支持部と、を有し、
前記インダクターは、前記支持部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電アクチュエーター。 - 前記振動部と前記支持部とに設けられている配線層を有し、
前記配線層は、前記圧電素子と前記インダクターとを導電可能に接続していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧電アクチュエーターが積層されていることを特徴とする積層アクチュエーター。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧電アクチュエーター、又は、請求項6に記載の積層アクチュエーターを備えることを特徴とする圧電モーター。
- 請求項7に記載の圧電アクチュエーターを備えることを特徴とするロボット。
- 請求項7に記載の圧電アクチュエーターを備えることを特徴とするハンド。
- 請求項7に記載の圧電アクチュエーターを備えることを特徴とする送液ポンプ。
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JP2016016931A JP2017139831A (ja) | 2016-02-01 | 2016-02-01 | 圧電アクチュエーター、積層アクチュエーター、圧電モーター、ロボット、ハンド、及び送液ポンプ |
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