JP2017139745A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2値画像に基づいて多値画像を生成する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、2値画像を取得する画像取得部110と、2値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む、第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含む多値画像を生成する多値画像生成部120とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子写真方式、インクジェット方式等で、画像を形成する印刷機能を有する画像形成装置に関し、特に印刷前の画像処理技術に関する。
画像形成装置では、スマートフォン等の携帯端末、PC(Personal Computer)等から入力される印刷用画像(つまり受信した印刷用画像)に画像処理を施して、用紙等への印刷を行う。ここで施す画像処理は、例えば、画像のエッジ強調等といった画像のシャープ化、所謂トーンカーブ補正等といった濃度調整等の、多値画像を前提とした画像処理である。印刷用画像として、例えばグレースケールによる256階調等で表現された多値画像(所謂、濃度階調画像)が用いられる他、白と黒との2階調だけを使い、色の濃淡を白黒の面積のバランスによって表現した2値画像(所謂、面積階調画像)が用いられ得る。画像形成装置は、多値画像が入力された場合には、上述の画像処理を適切に行えるものの、2値画像の入力に対して、上述の画像処理は有効に作用せず所望の結果が得られない。
従来、画像形成装置において、入力された2値画像を多値画像に変換する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2012−105065号公報
上述の従来の技術では、携帯端末、PC等により各種方式で生成されて画像形成装置に入力され得る2値画像が必ずしも適切な多値画像に変換できるとは限らない。特許文献1の技術は、ディザ法によって得た2値画像を前提としているので、他の手法(例えば誤差拡散法)で得た2値画像を適切な多値画像に変換できない。
そこで、本発明は、特定の2値化の手法(ディザ法等)に依存することなく、2値画像等に基づいて多値画像を生成する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、2値画像を取得する取得部と、前記2値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含む多値画像を生成する生成部とを備える。なお、画像は、各画素が2次元に配置されてなる2次元画像である。
この構成によれば、入力された2値画像がどのような方式で生成されているかに拘らず、その2値画像に基づいて適切に多値画像を生成し得る。これにより、生成された多値画像に対してシャープ化、濃度調整等の画像処理を効果的に施すことが可能となり、画像形成装置は、例えば適切に画像を印刷できるようになる。
例えば、前記生成部は、前記第1画像領域内の各画素の画素値に基づく第1画素要素値と、前記第2画像領域内の各画素の画素値に基づく第2画素要素値とに基づいて前記特定画素を含む前記多値画像を生成することとしてもよい。
これにより、2値画像における特定画素について、その特定画素を含む、あるサイズの画像領域内の画素の値により多値化を行った、その特定画素を含む多値画像を生成することができる。そして、複数のサイズの画像領域(第1画像領域及び第2画像領域)それぞれの画素値に基づく第1画素要素値及び第2画素要素値を用いた多値化の結果を利用することで、各種の2値画像に対応して適切な多値画像を生成し得る。
また、例えば、前記第1画像領域と前記第2画像領域とは、当該画像領域に含まれる画素の数が相違することとしてもよい。
これにより、画素数において異なる各画像領域内の画素の値に基づいて適切に多値画像を生成し得る。
また、例えば、前記第1画像領域と前記第2画像領域とは相似形であることとしてもよい。
これにより、比較的簡単な処理で各画像領域を特定でき、2値画像に基づいた適切な多値画像の生成を効率的に行い得る。
また、例えば、前記第1画像領域は、前記2値画像における前記特定画素を中央に含むP行P列(Pは3以上の奇数)の正方行列状に配置された複数の画素で構成され、前記第2画像領域は、前記2値画像における前記特定画素を中央に含むQ行Q列(QはPと異なる3以上の奇数)の正方行列状に配置された複数の画素で構成されることとしてもよい。また、前記第1画像領域及び前記第2画像領域のそれぞれは、前記特定画素を中央に含む上下左右対称形状の領域であることとしてもよい。
これらにより、各画素について、その画素を中央に含む画像領域によりその画素の多値化を行うことができるため、より適切な多値画像の生成が可能になる。
また、例えば、前記生成部は、前記第1画素要素値と前記第2画素要素値との線形和に基づいて前記特定画素の前記画素値を定めることとしてもよい。
これにより、演算に線形和を用いることで多値画像を効率的に生成し得る。
また、例えば、前記第1画素要素値は、前記第1画像領域内の全画素のうち一の画素値を有する画素の割合を反映し、前記第2画素要素値は、前記第2画像領域内の全画素のうち一の画素値を有する画素の割合を反映することとしてもよい。
これにより、2値画像の一の画素の割合に応じた適切な多値画像の生成が可能になる。
また、例えば、前記第1画素要素値は、前記第1画像領域に係る前記割合と所定値との積を反映し、前記第2画素要素値は、前記第2画像領域に係る前記割合と前記所定値との積を反映することとしてもよい。
これにより、例えば前記所定値を、画素値が取り得る最大値とする多値画像等が生成され得る。
また、例えば、前記生成部は、前記第1画素要素値及び前記第2画素要素値と所定パラメータとの線形結合に基づいて前記特定画素の前記画素値を定めることとしてもよい。
これにより、所定パラメータで第1画素要素値及び第2画素要素値それぞれの重み(係数)を調整して適切に多値画像中の画素(特定画素)の画素値を定めることが可能となる。
また、例えば、前記所定パラメータは、重回帰分析に基づいて定められることとしてもよい。
これにより、第1画素要素値及び第2画素要素値それぞれの重みを、実例に基づき重回帰分析で適切に調整し得る。
また、例えば、前記所定パラメータは、前記第1画像領域に係る前記第1画素要素値に対する係数と前記第2画像領域に係る第2画素要素値に対する係数とを含み、前記各係数は、当該係数に対応する画像領域のサイズが大きいほど小さい値をとるように定められることとしてもよい。
これにより、特定画素から相対的に遠い画素の2値画像における画素値の影響を相対的に抑制して、特定画素の多値の画素値を定め得る。
また、例えば、前記生成部は、前記第1画素要素値と前記第2画素要素値との平均値に基づいて前記特定画素の前記画素値を定めることとしてもよい。
これにより、演算として比較的簡単な平均化を用いるため、多値画像における特定画素の画素値を効率的に定めることが可能になる。
また、2値画像の他、例えば4階調等の比較的少ない階調数で表現された画像についても2値画像と同様に、シャープ化、濃度調整等の画像処理を施しても適切な結果が得られない場合がある。そこで、少ない階調数で表現された画像(低階調画像と称する)を、より多い階調数で表現する画像(高階調画像と称する)に変換することが有用である。このため、本発明の一態様に係る画像形成装置は、M値画像(Mは2以上の自然数)を取得する取得部と、前記M値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含むN値画像(NはMより大きい自然数)を生成する生成部とを備える。
この構成によれば、低階調画像(M値画像)がどのような方式で生成されているかに拘らず、その低階調画像に基づいて適切に高階調画像(N値画像)を生成し得る。これにより、生成された高階調画像である多値画像に対して画像処理をより効果的に施すことが可能となり、画像形成装置は、例えば、より適切に画像を印刷できるようになる。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える画像形成装置として実現することができるだけでなく、画像形成装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとする画像処理方法として実現することができる。また、本発明は、画像生成方法として実現することができる。例えば、本発明の一態様に係る画像生成方法は、2値画像に基づいて、多値画像を生成する画像生成方法であって、2値画像の特定画素について、当該特定画素に隣接した第1画素及び当該特定画素を含む第1画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第1画素要素値と、前記第1画像領域に隣接した第2画素及び前記第1画像領域の全画素を含む第2画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第2画素要素値とに基づいて、多値画像を生成する。
また、例えば、前記特定画素について、前記第1画像領域を、当該特定画素に隣接する複数の画素を含むように定め、前記第2画像領域を、当該第1画像領域の全画素と、当該第1画像領域に隣接する複数の画素とを含むように定めることとしてもよい。
また、例えば、前記特定画素について、前記第1画素要素値を、前記第1画像領域における全画素の画素値に基づいて決定し、前記第2画素要素値を、前記第2画像領域における全画素の画素値に基づいて決定することとしてもよい。
また、例えば、前記第1画素要素値を、前記第1画像領域における全画素のうち画素値が所定の値である画素の割合に基づいて決定し、前記第2画素要素値を、前記第2画像領域における全画素のうち画素値が前記所定の値である画素の割合に基づいて決定することとしてもよい。
また、画像形成装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたは画像処理方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。例えば、本発明の一態様に係る制御プログラムは、コンピュータに所定画像処理を実行させるための制御プログラムであって、前記所定画像処理は、M値画像(Mは2以上の自然数)を取得する取得ステップと、前記M値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含むN値画像(NはMより大きい自然数)を生成する生成ステップとを含む。そして、このような制御プログラムを、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明の一態様に係る画像形成装置によると、各種方式で生成された2値画像等が適切に多値画像に変換され、この結果として適切に画像処理を施した印刷が実現され得る。
実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置における2値画像の多値画像への変換に係る機能ブロック図である。 画像形成装置の多値画像生成部の詳細な構成を示す機能ブロック図である。 画像形成装置の多値画像生成処理を示すフローチャートである。 2値画像における注目画素を中心とした第1画像領域を例示する図である。 2値画像における注目画素を中心とした第2画像領域を例示する図である。 2値画像における各画素について算出された第1画素要素値及び第2画素要素値と、多値画像との関係を示す図である。 画像形成装置の画像取得部が取得した2値画像に基づいて多値画像生成部が多値画像を生成した場合の各画像の内容を示す図である。 実施の形態2に係る多値画像生成処理を示すフローチャートである。 2値画像における注目画素を中心とした、サイズが5の円形画像領域を例示する図である。 2値画像における注目画素を中心とした、サイズが13の円形画像領域を例示する図である。 2値画像における注目画素を中心とした、サイズが21の円形画像領域を例示する図である。 画像形成装置により2値画像に基づいて生成した多値画像と2値画像の生成元となる多値画像との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
本実施の形態では、各種方式で生成されて入力された2値画像等を適切に多値画像に変換するようにした画像形成装置について説明する。なお、2値画像では、画像を構成する各画素が、2種類の画素値で構成される。例えば、1ビットの場合は0か1かを表現できるので、この場合の2値画像は、各画素の値が2値(つまり0か1か)で表された画像となる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る画像形成装置10について、図1〜図8を用いて説明する。
(構成)
図1は画像形成装置10の構成の一例を示す。
画像形成装置10は、プリンタ或いはMFP(Multi Function Product/Printer/Peripheral)であり(ここではレーザープリンタであるとして説明を行う。)、電子写真方式で画像を形成する印刷機能を有する。なお、画像形成装置10は、電子写真方式以外の方式(例えばインクジェット方式)で画像を形成する機能を有するものであってもよい。図1には、印刷用画像を画像形成装置10に入力する外部の情報処理装置(外部情報処理装置)80を付記している。
図1に示すように画像形成装置10は、給紙部11、搬送部12、排紙部13、転写部14、定着部15、制御部101、記憶部102、通信部103、及び、LCD(Liquid Crystal Display)等を含むユーザインタフェース104を備える。画像形成装置10では、制御部101が給紙部11、搬送部12、排紙部13、転写部14、定着部15等を制御して、用紙への印刷を実行する。制御部101の制御により給紙部11における給紙ローラーが制御され、用紙が給紙カセットから取り出される。そして用紙を、感光体(像担持体)上にトナーで形成された潜像を当該用紙に転写する転写部14を経由して、トナーをその用紙に定着させる定着部15へ搬送し、定着後に排紙部13の排紙トレイへと排出する。制御部101が、搬送経路上の各位置に配置された、搬送部12のローラー群(搬送ローラー、感光体(像担持体)、転写ローラー、定着ローラー、加圧ローラー、排紙ローラー等)を制御することで、搬送が行われる。また、ユーザインタフェース104のLCDは、制御部101の制御下で、例えば紙詰まりによる印刷エラー等を表示する。
制御部101は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)で構成される。制御部101は、画像形成装置10における各部(給紙部11、搬送部12、排紙部13、転写部14、定着部15、通信部103、ユーザインタフェース104等)を制御する機能を有する。この機能は、制御部101がメモリ等の記憶部102に格納された制御プログラムを実行(制御処理を実行)することで発揮される。制御部101は、画像のイメージを転写部14で用紙に転写させるために、外部情報処理装置80から画像形成装置10に入力される印刷用画像に応じて、印刷されるべき画像を生成する機能等を有する。なお、外部情報処理装置80は、プロセッサ等の制御部81により印刷用画像を、通信部82を介して画像形成装置10に入力する。
制御部101は、外部情報処理装置80から入力される印刷用画像が多値画像(例えば256階調のグレースケール画像等)である場合には画像処理(例えばシャープ化、トーンカーブ補正その他の画像処理)を施して印刷されるべき画像を生成する。また、制御部101は、外部情報処理装置80から入力される印刷用画像が2値画像である場合には多値画像に変換した後に、画像処理を施して印刷されるべき画像を生成する。この印刷されるべき画像のイメージに従って、転写部14では、光源からの光の照射により感光体の電位を変化させる。そして、感光体に静電気によりトナーが付着して現れた潜像が、感光体と逆の電圧が付されて帯電した転写ローラーにより用紙に移されることで、転写が行われる。なお、画像形成装置10がインクジェットプリンターの場合は、印刷されるべきデータを複数のスワス(帯)に分割し、インクジェットヘッドにこのデータが送られ、このヘッドが左右に摺動しながら、紙に対して微小滴を噴射・着弾させる事で印刷が行われる。
記憶部102は、制御プログラム等のプログラム及びデータを予め保持しているROM等の不揮発性記憶部102a、及び、プログラムの実行に際して使用される一時記憶用のRAM等の揮発性記憶部102bである。通信部103は、外部のスマートフォン等の携帯端末或いはPC(Personal Computer)等といった外部情報処理装置80から、印刷用画像を受信する。通信部103は、外部情報処理装置80としてのPCのプリンタドライバ、スマートフォンのアプリケーションプログラム等で生成されて通信部82から送信された2値画像である印刷用画像を、受信し得る。
以下、上述した構成(ハードウェア構成)を備える画像形成装置10の機能面について説明する。ここでは、特に、画像形成装置10の、入力された2値画像に基づいて多値画像を生成する機能について説明する。
図2は、画像形成装置10における2値画像を多値画像に変換する画像処理に係る機能ブロック図である。画像形成装置10は、同図に示すように機能面では画像取得部110、多値画像生成部120、画像処理部130、画像形成部140及びパラメータ格納部150を含んで構成される。
画像取得部110は、記憶部102に格納された制御プログラムを実行する制御部101及び通信部103により実現される。画像取得部110は、外部情報処理装置80(PC等)が送信した、各画素の画素値(濃度を表す画素毎のデータ値)が2値で表された2値画像である印刷用画像を取得して多値画像生成部120に伝達する機能を有する。ここで印刷用画像とは、画素データ群で構成される2次元画像、つまり2次元平面上に画素が配置されてなる画像であり、典型的には画素が行列状に配置されてなる画像である。画素は、その画素の各色の濃度値と画像内での位置(2次元位置座標)とを属性として有する。つまり、画素情報は属性情報を有しており、属性情報は、画素の濃度情報(画素値)と画素の位置情報(座標)とを有している。2値画像が入力用画像として用いられる場面(状況)として、次のような例が挙げられる。例えば、印刷された画像を、ユーザが2値画像としてスキャンして外部情報処理装置80(PC等)に取り込んだ後にその2値画像を印刷用画像として指定して画像形成装置10に入力する状況である。また、例えば、印刷完了までの高速化、ネットワークの負荷軽減等を狙い、外部情報処理装置80から画像形成装置10までの通信データ量を低減すべく、外部情報処理装置80において多値画像を2値画像に変換して印刷用画像として画像形成装置10に送信するような状況である。2値画像は、例えば、多階調(例えば256階調)のグレースケール画像等といった多値画像から、ディザ法、濃度パターン法、誤差拡散法等により生成され得る。但し、画像取得部110が取得する2値画像は、必ずしも多値画像の段階を経てから生成されたものである必要はない。
多値画像生成部120は、記憶部102に格納された制御プログラムを実行する制御部101により実現される。多値画像生成部120は、画像取得部110から伝達された2値画像である印刷用画像を、多値画像に変換する、つまり2値画像と多値画像生成用パラメータ(係数)に基づいて多値画像を生成する機能を有する。多値画像生成部120により生成された多値画像は画像処理部130によって、画像のエッジ強調等といった画像のシャープ化、トーンカーブ補正等といった濃度調整等の、多値画像を前提とした画像処理がなされ、この結果として印刷されるべき画像が生成される。
多値画像生成部120は、2値画像の各画素について、2値画像における当該画素を含む第1サイズの画像領域(第1画像領域と称する)内の画素それぞれの画素値と、当該画素を含む、第2サイズ(第1サイズと異なるサイズ)の画像領域(第2画像領域)内の画素それぞれの画素値とに基づいて、当該画素の濃度を3値以上で表現する画素値を決定する。これにより、多値画像生成部120は、各画素の画素値(濃度)が3値以上で表現される多値画像を生成する。多値画像生成部120の詳細な構成例について図3に示す。図3では、画像領域のサイズを、3×3画素、5×5画素から、一般化したn×n画素までに対応した例を示している。画像領域サイズ設定部121a、121bは、画像領域のサイズを設定する。第1画素要素値算出部122a、第2画素要素値算出部122b等は、画像取得部110で取得された2値画像における、設定されたサイズの画像領域内の、画素値が1である画素の割合に所定値s(例えば255)を乗じて第m画素要素値を算出する。ここで、mは1からnのいずれかである。多値画素値算出部123は、第m画素要素値と重回帰分析等で求めた多値画像生成用パラメータ(重回帰係数)との線形結合により多値画素値を算出する。なお、所定値sは、多値の画素値が8bitの場合に上述した255であるが、これは一例に過ぎない。所定値sの他の例としては、10bitの場合に1023、12bitの場合に4095、16bitの場合に65535等が挙げられる。
画像処理部130は、記憶部102に格納された制御プログラムを実行する制御部101により実現される。画像処理部130は、多値画像生成部120により生成された多値画像に画像処理を施して印刷されるべき画像を生成する機能を有する。
画像形成部140は、記憶部102に格納された制御プログラムを実行する制御部101、給紙部11、搬送部12、排紙部13、転写部14及び定着部15により実現される。画像形成部140は、画像処理部130により印刷されるべき画像が生成されると、その画像を、転写部14において用紙に転写されるべき潜像の基礎となる画像として用いて、用紙への転写が実現されるよう制御する。
パラメータ格納部150は、記憶部102の一領域で実現され、重回帰分析等で求めた多値画像生成用パラメータ(重回帰係数)を格納する。
(動作)
以下、上述の構成を備える画像形成装置10における多値画像生成部120が、2値画像に基づいて多値画像を生成する際の具体的動作(多値画像の生成に係る所定画像処理である多値画像生成処理)について、図4に即して説明する。図4は、画像形成装置10の多値画像生成処理を示すフローチャートである。記憶部102内の制御プログラムを制御部(プロセッサ)101が実行することで、この多値画像生成処理が行われる。
画像形成装置10の多値画像生成部120は、画像取得部110から2値画像を取得すると、2値画像の各画素に順次注目すべく、まず、未だ注目していない1つの画素に注目する(ステップS11)。ここで、画素に注目することは、処理対象の特定画素を決定してその画素を処理対象とすることを意味する。特定画素を注目画素とも称する。xy2次元座標空間に配された画素の集合としての2次元画像である2値画像を構成する画素のうち、ステップS11で注目した画素を画素X(i,j)とする。ここで、iはx座標、jはy座標である。
多値画像生成部120は、注目した画素(画素X)を中央に含む3×3の正方行列状の第1画像領域(9個の画素からなる画像領域)内の各画素の画素値を抽出する(ステップS12)。ここで、画素数でサイズを表した場合に第1画像領域のサイズは9となる。図5は、2値画像における注目画素(つまり処理対象とした特定画素)を中心とした第1画像領域を例示する図である。同図に例示する第1画像領域内の各画素は、例えば、それぞれ座標(i−1,j−1)、(i,j−1)、(i+1,j−1)、(i−1,j)、(i,j)、(i+1,j)、(i−1,j+1)、(i,j+1)、(i+1,j+1)に位置する画素である。この水平方向3画素分×垂直方向3画素分の第1画像領域内の各画素の画素値は、1又は0である。
多値画像生成部120は、ステップS12で抽出した第1画像領域内の各画素の画素値(2値で表される濃度情報)に基づいて、画素X(i,j)についての第1画素要素値を算出する(ステップS13)。この第1画素要素値は、後のステップS16で画素Xについての多値の画素値を算定するために用いられる。第1画素要素値は、第1画像領域内の全画素(9個)のうち2値の画素値が1である画素の割合r1に、多値の最大値を定める所定値s(例えば255)を、乗じることにより算出される値(ここでは0から所定値sまでの範囲内の値)である。所定値sを255とした場合に図5に例示した第1画像領域によれば、割合r1が2/9であるため、中央の画素X(i,j)についての第1画素要素値は、割合r1×所定値s=(2/9)×255により、57と算出される。
また、多値画像生成部120は、注目した画素(画素X)を中央に含む5×5の正方行列状の第2画像領域(25個の画素からなる画像領域)内の各画素の画素値を抽出する(ステップS14)。画素数でサイズを表した場合に第2画像領域はサイズが25である。図6は、2値画像における注目画素を中心とした第2画像領域を例示する図である。同図に例示する第2画像領域内の各画素は、例えば、それぞれ座標(i−2,j−2)、(i−1,j−2)、(i,j−2)、(i+1,j−2)、(i+2,j−2)、(i−2,j−1)、(i−1,j−1)、(i,j−1)、(i+1,j−1)、(i+2,j−1)、(i−2,j)、(i−1,j)、(i,j)、(i+1,j)、(i+2,j)、(i−2,j+1)、(i−1,j+1)、(i,j+1)、(i+1,j+1)、(i+2,j+1)、(i−2,j+2)、(i−1,j+2)、(i,j+2)、(i+1,j+2)、(i+2,j+2)に位置する画素である。この水平方向5画素分×垂直方向5画素分の第2画像領域内の各画素の画素値は、1又は0である。
多値画像生成部120は、ステップS14で抽出した第2画像領域内の各画素の画素値(2値で表される濃度情報)に基づいて、画素X(i,j)についての第2画素要素値を算出する(ステップS15)。この第2画素要素値は、後のステップS16で画素Xについての多値の画素値を算定するために用いられる。第2画素要素値は、第2画像領域内の全画素(25個)のうち2値の画素値が1である画素の割合r2に、所定値sを乗じることにより算出される値(ここでは0から所定値までの範囲内の値)である。所定値sを255とした場合に図6に例示した第2画像領域によれば、中央の画素X(i,j)についての第2画素要素値は、割合r2×所定値s=(10/25)×255により、102と算出される。
なお、割合r1及び割合r2を、一般化した割合rは、次の式1で算出される。
r=z/w ・・・(式1)
ここで、zは、2値画像における画像領域内の、画素値が1である画素の数であり、wは、画像領域のサイズ(つまり画像領域内の全画素数)である。
次に多値画像生成部120は、ステップS13及びステップS15で算出された第1画素要素値及び第2画素要素値に基づいて、予め定められた所定演算により画素X(i,j)についての多値の画素値Yを算定する(ステップS16)。所定演算は、線形和に係る演算であり、例えば、第1画素要素値と第2画素要素値との平均を求める演算である。一般化して第1画素要素値、第2画素要素値と同様に第3画素要素値とを用いた場合に、算定すべき多値の画素値Yは、次の式2により算定される。
Y=k1×α+k2×β+k3×γ ・・・(式2)
ここで、k1は第1画素要素値であり、k2は第2画素要素値であり、k3は第3画素要素値、係数α、係数β及び係数γはいずれも「重み」であり、第1、第2、第3の何れの画素要素値に重みを置くかを表す係数で、α+β+γ=1である。多値画像生成部120は、ステップS16で算定した画素値Yを記憶部102に保持しておき、2値画像において未だ注目していない画素がある限り(ステップS17)、ステップS11〜S16での処理を繰り返す。そして、多値画像生成部120は、2値画像における全ての画素に注目した後に、各画素について算定済の多値の画素値Yを、濃度情報(画素値)として有する画素群で構成される多値画像を生成し(ステップS18)、多値画像生成処理を終える。
ステップS18で生成された多値画像は、画像処理部130において画像処理等を施された後に、画像形成部140において転写部14で用紙に転写する潜像を形成するために用いられる。図7は、各画素についてステップS13で算出された第1画素要素値と、各画素についてステップS15で算出された第2画素要素値と、ステップS18で生成される多値画像との関係を示す図である。図7では、一例として、式2における係数α、βを0.5とし、第3画素要素値を用いずに第1画素要素値及び第2画素要素値から、多値画像の各画素の画素値Yを算出した例を示した。なお、画像の上下左右の端部における画素については、当該画素を中央とした第1画像領域及び第2画像領域に含まれる画素が他より少なくなるため、画像領域内の画素値の計算用に、画像領域のサイズが5×5の場合では、例えば予め2値画像を上下左右に2画素分ずつ任意の手法で拡張してもよい。
(多値画像の生成例)
図8は、画像形成装置10の画像取得部110が取得した2値画像に基づいて多値画像生成部120が上述した多値画像生成処理により多値画像を生成した場合の各画像の部分的な内容を示す図である。なお、同図には、画像取得部110が取得した2値画像91の生成の基礎とされた多値画像である原画像90も付記している。原画像90は画像形成装置10には与えられない。同図に示すように、2値画像91に基づいて多値画像生成部120により生成された多値画像92では、原画像90の2値化で失われた中間階調が復元されている。なお、ここで言う「中間階調」とは、画像のハイライト(すなわち、「255」近辺の階調値)とシャドウ(すなわち、「0」近辺の階調値)の中間の明るさを持つ階調の事を指している。
このように画像形成装置10では、画像取得部110が印刷用画像として取得した2値画像についての生成方法に係る情報(例えば、Look up Table (LUT)等)を必要とすることなく、取得した2値画像を適切に多値画像に変換することができる。
(実施の形態2)
以下、上述した画像形成装置10の一部を変形した実施の形態について説明する。実施の形態2に係る、変形した画像形成装置10は、実施の形態1に係る画像形成装置10と構成において同様であり、各構成要素を実施の形態1と同じ符号で示す。但し、多値画像生成部120の行う多値画像生成処理の内容(つまり記憶部102に格納された制御プログラムの内容)が異なる。ここでは、実施の形態2に係る画像形成装置10における多値画像生成処理について、図9に即して説明する。図9は、実施の形態2に係る多値画像生成処理を示すフローチャートである。記憶部102内の制御プログラムを制御部101が実行することで、この多値画像生成処理が行われる。
実施の形態2に係る画像形成装置10の多値画像生成部120は、画像取得部110から2値画像を取得すると、2値画像の各画素に順次注目すべく、まず、未だ注目していない1つの画素に注目する(ステップS21)。xy2次元座標空間に配された画素の集合としての2次元画像である2値画像を構成する画素のうち、ステップS21で注目した画素を画素X(i,j)とする。ここで、iはx座標、jはy座標である。
多値画像生成部120は、注目した画素(画素X)を中央に含む、形状が正円の円形画像領域でサイズが5(つまり円形画像領域内に含まれる画素の数が5)の円形画像領域内の各画素の画素値を抽出する(ステップS22)。図10は、2値画像における注目画素を中心とした、サイズが5の円形画像領域を例示する図である。同図に例示する円形画像領域内の各画素は、それぞれ座標(i,j−1)、(i−1,j)、(i,j)、(i+1,j)、(i,j+1)に位置する画素である。この各画素の画素値は、1又は0である。
多値画像生成部120は、ステップS22で抽出した、サイズが5の円形画像領域内の各画素の画素値(2値で表される濃度情報)に基づいて、画素X(i,j)についての第1画素要素値を算出する(ステップS23)。この第1画素要素値は、後のステップS28で画素Xについての多値の画素値を算定するために用いられる。第1画素要素値は、円形画像領域内の全画素(5個)のうち2値の画素値が1である画素の割合r1に、多値の最大値を定める所定値s(例えば255)を、乗じることにより算出される値(ここでは0から所定値sまでの範囲内の値)である。所定値sを255とした場合に図10に例示した、サイズが5の円形画像領域によれば、割合r1が2/5であるため、中央の画素X(i,j)についての第1画素要素値は、割合r1×所定値s=(2/5)×255により、102と算出される(式1参照)。なお、所定値sは、多値の画素値が8bitの場合に上述した255であるが、これは一例に過ぎない。所定値sの他の例としては、10bitの場合に1023、12bitの場合に4095、16bitの場合に65535等が挙げられる。
また、多値画像生成部120は、注目した画素(画素X)を中央に含む、形状が正円の円形画像領域でサイズが13(つまり円形画像領域内に含まれる画素の数が13)の円形画像領域内の各画素の画素値を抽出する(ステップS24)。図11は、2値画像における注目画素を中心とした、サイズが13の円形画像領域を例示する図である。同図に例示する円形画像領域内の各画素は、それぞれ座標(i,j−2)、(i−1,j−1)、(i,j−1)、(i+1,j−1)、(i−2,j)、(i−1,j)、(i,j)、(i+1,j)、(i+2,j)、(i−1,j+1)、(i,j+1)、(i+1,j+1)、(i,j+2)に位置する画素である。この各画素の画素値は、1又は0である。
多値画像生成部120は、ステップS24で抽出した、サイズが13の円形画像領域内の各画素の画素値(2値で表される濃度情報)に基づいて、画素X(i,j)についての第2画素要素値を算出する(ステップS25)。この第2画素要素値は、後のステップS28で画素Xについての多値の画素値を算定するために用いられる。第2画素要素値は、円形画像領域内の全画素(13個)のうち2値の画素値が1である画素の割合r2に、所定値sを乗じることにより算出される値(ここでは0から所定値sまでの範囲内の値)である。所定値sを255とした場合に図11に例示した、サイズが13の円形画像領域によれば、中央の画素X(i,j)についての第2画素要素値は、割合r2×所定値s=(4/13)×255により、78と算出される(式1参照)。
また、多値画像生成部120は、注目した画素(画素X)を中央に含む、形状が正円の円形画像領域でサイズが21(つまり円形画像領域内に含まれる画素の数が21)の円形画像領域内の各画素の画素値を抽出する(ステップS26)。図12は、2値画像における注目画素を中心とした、サイズが21の円形画像領域を例示する図である。同図に例示する円形画像領域内の各画素は、それぞれ座標(i−1,j−2)、(i,j−2)、(i+1,j−2)、(i−2,j−1)、(i−1,j−1)、(i,j−1)、(i+1,j−1)、(i+2,j−1)、(i−2,j)、(i−1,j)、(i,j)、(i+1,j)、(i+2,j)、(i−2,j+1)、(i−1,j+1)、(i,j+1)、(i+1,j+1)、(i+2,j+1)、(i−1,j+2)、(i,j+2)、(i+1,j+2)に位置する画素である。この各画素の画素値は、1又は0である。
多値画像生成部120は、ステップS26で抽出した、サイズが21の円形画像領域内の各画素の画素値(2値で表される濃度情報)に基づいて、画素X(i,j)についての第3画素要素値を算出する(ステップS27)。この第3画素要素値は、後のステップS28で画素Xについての多値の画素値を算定するために用いられる。第3画素要素値は、円形画像領域内の全画素(21個)のうち2値の画素値が1である画素の割合r3に、所定値sを乗じることにより算出される値(ここでは0から所定値sまでの範囲内の値)である。所定値sを255とした場合に図12に例示した、サイズが21の円形画像領域によれば、中央の画素X(i,j)についての第3画素要素値は、割合r3×所定値s=(9/21)×255により、109と算出される(式1参照)。
次に多値画像生成部120は、ステップS23、ステップS25及びステップS27で算出された第1画素要素値、第2画素要素値及び第3画素要素値に基づいて、予め定められた所定演算により画素X(i,j)についての多値の画素値Yを算定する(ステップS28)。所定演算は、ここでは重回帰による演算を指しており、算定すべき多値の画素値Yは、定数項を含む、下記の式3により算定される。
Y=k1×α+k2×β+k3×γ+δ(δ:定数項) ・・・(式3)
ここで、k1は第1画素要素値であり、k2は第2画素要素値であり、k3は第3画素要素値であり、α、β、及びγは、線形和における各項(各画像領域により算出された画素要素値)に対する係数であり、予め重回帰分析により定められた値である。線形和における各項に重みを付けた加重平均の例として、例えば、係数α=0.5、係数β=0.3、係数γ=0.2、とすることができる。2値画像の内容等によっては、各係数を、対応する画像領域のサイズが大きいほど、小さい値をとるように定めることが有用となり得る。なお、例えば、多値画像生成部120が、2値画像の各画素(注目画素)について、2値画像における当該画素を含む3×3の正方行列状でサイズが9である第1画像領域内の画素それぞれの画素値と、当該画素を含む5×5の正方行列状でサイズが25である第2画像領域内の画素それぞれの画素値と、当該画素を含む7×7の正方行列状でサイズが49である第2画像領域内の画素それぞれの画素値とに基づいて、当該画素の濃度を3値以上で表現する画素値を決定する場合において、式3の係数及び定数の一例は次のようになる。即ち、係数α=0.27、係数β=0.59、係数γ=0.12、定数δ=−1.56である。
多値画像生成部120は、ステップS28で算定した画素値Yを記憶部102に保持しておき、2値画像において未だ注目していない画素がある限り(ステップS29)、ステップS21〜S28での処理を繰り返す。そして、多値画像生成部120は、2値画像における全ての画素に注目した後に、各画素について算定済の多値の画素値Yを、濃度情報(画素値)として有する画素群で構成される多値画像を生成し(ステップS30)、多値画像生成処理を終える。
このように多値画像生成部120は、2値画像の各画素について、2値画像における当該画素を含む、サイズの互いに異なる複数の画像領域それぞれの内部の各画素それぞれの画素値(濃度情報)に基づいて、画像領域毎に当該画素の画素値(濃度情報)を表現する画素要素値を算出する。そして、複数の画像領域に対して算出した複数の画素要素値の線形和を当該画素の画素値として算定することにより、多値画像の生成を行う。この生成された多値画像は、画像処理部130に伝達され、この多値画像に対して適切に画像処理(多値画像を前提とした画像処理)が施されるようになる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態1で示した画像形成装置10の一部を変形した実施の形態について説明する。実施の形態3に係る、変形した画像形成装置10は、実施の形態1に係る画像形成装置10と構成において同様であり、各構成要素を実施の形態1と同じ符号で示す。但し、多値画像生成部120の行う多値画像生成処理におけるステップS16での所定演算の内容が異なる。即ち、所定演算として式2で示す演算を用いるが、実施の形態3では、係数α、β、γを、次のように定める。
外部情報処理装置80(PC等)において例えば256階調のグレースケール画像等の多値画像(原画像)を複数用いて、その各原画像を、誤差拡散法等の各種方式で2値化して、複数の2値画像を生成する。そして、係数α、β、γ及び定数δを変数のまま用いて、各2値画像について図4に示す多値画像生成処理と同様の処理手順により、多値化して多値画像を求める。そして、その多値画像と、原画像との差分が最も小さくなるように、係数α、β、γの値を特定する。このようにして特定した係数α、β、γ及び定数δを、画像形成装置10のパラメータ格納部150(記憶部102の一領域)に記憶させておく。この記憶は画像形成装置10の製造段階で行われても、画像形成装置10の運用段階に、例えばプログラムのアップデート等により、行われてもよい。これにより、画像形成装置10では、その係数α、β、γ及び定数δ並びに式3を用いて、図4に示す多値画像生成処理を行うことができる。
なお、係数α、β、γ及び定数δの定め方として、例えば、重回帰分析等の分析法を用いてもよいし、機械学習法等を用いてもよい。
(実施の形態4)
以下、実施の形態1で示した画像形成装置10の一部を変形した実施の形態について説明する。実施の形態4に係る、変形した画像形成装置10は、実施の形態1に係る画像形成装置10と構成において同様であり、各構成要素を実施の形態1と同じ符号で示す。但し、実施の形態4に係る画像形成装置10は、2値画像に基づいて多値画像を生成するのではなく、2値〜4値等といった比較的低階調のM値(Mは自然数)で表現された画像(M値画像)を印刷用画像として受信する。そして、M値よりも相対的に高い階調のN値(NはMより大きい自然数、例えば256等)で表現される画像(N値画像)を生成する。ここで、画像処理部130における画像処理(例えば、シャープ化、トーンカーブ補正等)は、低階調のM値画像より、高階調のN値画像に施した方が適切な結果を生じやすい。
実施の形態4に係る画像形成装置10において多値画像生成部120で行われる多値画像生成処理は、図4に示したものと同様である。但しステップS11で、2値画像の代わりにM値画像の画素に注目する。M値画像の画素の画素値は、0以上M未満の整数値である。また、ステップS13では、第1画素要素値を、第1画像領域内の全画素(9個)の画素値の合計値を、M値での画素値の最大値(つまりM−1)×画素数(9)で除した割合r1に、高階調の最大値を定める所定値s(例えば255)を、乗じることにより算出する。またステップS15では、第2画素要素値を、第2画像領域内の全画素(25個)の画素値の合計値を、M値での画素値の最大値(つまりM−1)×画素数(25)で除した割合r2に、高階調の最大値を定める所定値s(例えば255)を、乗じることにより算出する。この割合r1及び割合r2(これらを一般化した割合r)は、例えば次の式4で算出される。
r=(Σv)/((M−1)×w) ・・・(式4)
ここで、Σvは、画像領域内の全画素の画素値の合計値であり、wは画像領域内の画素数である。Mは印刷用画像(M値画像)の階調数であり、例えば4値画像であれば4である。
この多値画像生成処理により、実施の形態4に係る画像形成装置10では、画像取得部110が印刷用画像として取得したM値画像についての生成方法に係る情報を必要とすることなく、取得したM値画像を適切に、それより高階調のN値画像に変換することができる。従って、例えば、PC等の外部情報処理装置80において高階調(例えば256階調)の画像を低階調(例えば4階調)の画像に変換して印刷用画像として画像形成装置10に送信し得る。このため、PC等の外部情報処理装置80から画像形成装置10までの通信データ量を低減できる。従って、印刷完了までの高速化、ネットワークの負荷軽減等が図れる。
なお、式4が示す演算の代わりに、画像領域内の各画素の低階調(例えば4階調)の画素値を反映して割合rを0以上1以下に定める、他の演算を用いることとしてもよい。
(他の実施の形態等)
以上、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述した画像形成装置では、2値画像の各画素について多値の画素値を求めるために、実施の形態1では正方形(正方行列状)、実施の形態2では正円形状といったサイズが互いに異なる相似形の複数の画像領域を用いる例を示した。しかし、複数の画像領域は、サイズが互いに異なれば、矩形、円形以外の形状(例えば十字形状等といった、注目画像を中央に含む上下左右対称の形状)を用いてもよい。
また、上述した図7の例では、2値画像における特定画素に隣接した複数の画素及び特定画素を含む3×3の正方行列状の第1画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第1画素要素値と、第1画像領域に隣接した複数の画素及び第1画像領域の全画素を含む5×5の正方行列状の第2画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第2画素要素値とに基づいて、多値画像の各画素の画素値を算出しているが、任意の形状の第1画像領域及び第2画像領域を用いる場合に、次のように多値画像の各画素の画素値を算出してもよい。即ち、2値画像における特定画素に隣接した第1画素及び特定画素を含む任意の形状の第1画像領域における全画素(或いは複数の画素)の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第1画素要素値と、第1画像領域に隣接した第2画素及び第1画像領域の全画素を含む任意の形状の第2画像領域における全画素(或いは複数の画素)の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第2画素要素値とに基づいて、多値画像の各画素の画素値を算出してもよい。この算出において第1画素要素値を、例えば、第1画像領域における全画素(或いは複数の画素)のうち画素値が所定の値である画素の割合に基づいて決定し、第2画素要素値を、第2画像領域における全画素(或いは複数の画素)のうち画素値がその所定の値である画素の割合に基づいて決定することとしてもよい。
また、2値画像における注目した画素Xの多値の画素値(つまり3値以上で表現する画素値)を求めるための画像領域の数として、実施の形態1では2つ、実施の形態2では3つを用いる例を示したが、4以上の画像領域を用いてもよい。注目した画素Xの多値の画素値は、用いた画像領域毎に算出される画素要素値の線形和(線形結合)により算定される。線形和の各項の係数(式2、式3参照)は、同値であっても、互いに異なる値であってもよく、各係数を多様な方法で定め得る。なお、画素Xの多値の画素値を、画像領域毎に算出される画素要素値のそれぞれを結果に反映する演算であって、線形和以外の演算で求めることとしてもよい。
また、上述の実施の形態では、2値画像の各画素について多値の画素値を求めるために、3つの異なる大きさ(3×3、5×5、7×7)の画像領域を適用する例を示したが、更に例えば、9×9の画像領域を同様に適用することとしてもよく、これにより多値画像の再現性は向上する。但し、適用する画像領域を増やすことによる汎化性能(つまり、どの様な二値画像に対しても再現性が良い)とのトレードオフが発生する事もあり得る。そこで、適用する画像領域の数は多値画像の再現性と汎化性能とのバランスを考慮して決定することが有用となる。画像形成装置により2値画像を多値画像に変換したときの再現性について、図13を用いて説明する。図13は、上記実施の形態で示した画像形成装置に入力する2値画像の2値化前の元の多値画像に係る多値(8bit)データを横軸で表し、入力された2値画像に基づいて画像形成装置が生成した多値画像に係る多値(8bit)データを縦軸で表し、データの値(図中の黒菱形)をプロットしたグラフである。このように、データの値は、概ね直線f1に沿った相関を示し、重相関係数を計算すると、0.9609であった。なお、2値画像の2値化前の元の多値画像の各画素値と、その2値画像に基づいて画像形成装置で生成された多値画像の各画素値とが完全に一致すると重相関係数は1.0になる。一般的に相関係数が0.7以上であれば相関があると判断できるので、上記実施の形態で示した画像形成装置における多値画像生成処理は、元データの再現性が非常に高いと言える。
また、画素領域のサイズが偶数の場合は、2値画像における注目した画素Xが、必ずしも、画素領域の中央に位置する必要はない。但し、注目した画素Xを中央にした画像領域(例えば画素Xを中央に含むP行P列(Pは3以上の奇数)の正方行列状に配置された複数の画素を内側に含む画像領域等)を用いることは、より適切に多値化を行うために有効に作用し得る。
また、多値画像は、必ずしも256階調の画像でなくてもよく、各画素の画素値を3値以上で表現した画像であればよい。
また、実施の形態1で示した画像領域は、正方行列状であり、例えば行方向が画像の水平方向、列方向が画像の垂直方向の向きであるという前提で説明したが、これに限定されることはなく、例えば、水平に対し45度を行方向、135度を列方向等と定め得る。
また、上述の実施の形態では、2値画像の各画素に逐次注目して、注目した画素に対して2つの画像領域を順次適用して画素要素値を算出して、注目した画素についての多値の画素値を算定する多値画像生成処理の例(図4)を示した。しかし、多値画像生成処理の手順は、必ずしも、上述した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたりその一部を省略したりすることができる。例えば、一旦、2値画像の各画素に逐次注目して、1つの画像領域を順次適用することで各画素についての多値の画素要素値を算出し、次に各画素に逐次注目して別の画像領域を順次適用することで各画素についての別の多値の画素要素値を算出してから、各画素について算出した2つの多値の画素要素値を式2に当てはめることで各画素についての多値の画素値を算定することとしてもよい。また、上述の多値画像生成処理の手順の全部又は一部は、専用の集積回路等のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。
また、上述の画像形成装置は、MFP、プリンタの他、2値画像の入力が可能な複写機等であってもよい。
また、上記の画像形成装置の全部又は一部は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウス等から構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、画像形成装置は上述の各種機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の画像形成装置を構成する構成部の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。
システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等を含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、集積回路は、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)を利用してもよい。
さらにまた、上記の画像形成装置を構成する構成部の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
また、上記の画像形成装置を構成する構成部の一部または全部は、画像形成装置以外の情報処理装置(例えば外部情報処理装置80)に設けられてもよい。例えば、外部のスマートフォン等の携帯端末或いはPC等といった外部情報処理装置80は、メモリ、通信回路及びプロセッサを有しており、機能面で、図2に示した画像取得部110、多値画像生成部120、画像処理部130、画像形成部140及びパラメータ格納部150としての機能を発揮し得る。この場合に、外部情報処理装置80は、上述した画像形成装置と同様に2値画像或いはM値画像である印刷用画像(例えばスマートフォンのアプリケーションプログラム等で生成された画像)を、それより多値であるN値(3値以上、或いはM値以上)の多値画像に変換し得る。そして、外部情報処理装置80は、変換後の多値画像を、例えば画像形成装置に送信することで印刷させ得る。 また、本発明は、上記に示すステップ(手順)を実行する方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、このコンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ等に記録したものとしてもよい。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、このメモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を、上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、MFP、プリンタ等の画像形成装置に利用できる。
10 画像形成装置
11 給紙部
12 搬送部
13 排紙部
14 転写部
15 定着部
101 制御部
102 記憶部
103 通信部
104 ユーザインタフェース
110 画像取得部(取得部)
120 多値画像生成部(生成部)
121a、121b 画像領域サイズ設定部
122a 第1画素要素値算出部
122b 第2画素要素値算出部
123 多値画素値算出部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 パラメータ格納部

Claims (17)

  1. 2値画像を取得する取得部と、
    前記2値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含む多値画像を生成する生成部とを備える
    画像形成装置。
  2. 前記生成部は、前記第1画像領域内の各画素の画素値に基づく第1画素要素値と、前記第2画像領域内の各画素の画素値に基づく第2画素要素値とに基づいて前記特定画素を含む前記多値画像を生成する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1画像領域と前記第2画像領域とは相似形である
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1画像領域は、前記2値画像における前記特定画素を中央に含むP行P列(Pは3以上の奇数)の正方行列状に配置された複数の画素で構成され、前記第2画像領域は、前記2値画像における前記特定画素を中央に含むQ行Q列(QはPと異なる3以上の奇数)の正方行列状に配置された複数の画素で構成される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1画像領域及び前記第2画像領域のそれぞれは、前記特定画素を中央に含む上下左右対称形状の領域である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記生成部は、前記第1画素要素値と前記第2画素要素値との線形和に基づいて前記特定画素の前記画素値を定める
    請求項2記載の画像形成装置。
  7. 前記第1画素要素値は、前記第1画像領域内の全画素のうち一の画素値を有する画素の割合を反映し、前記第2画素要素値は、前記第2画像領域内の全画素のうち一の画素値を有する画素の割合を反映する
    請求項2記載の画像形成装置。
  8. 前記第1画素要素値は、前記第1画像領域に係る前記割合と所定値との積を反映し、前記第2画素要素値は、前記第2画像領域に係る前記割合と前記所定値との積を反映する
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記生成部は、前記第1画素要素値及び前記第2画素要素値と所定パラメータとの線形結合に基づいて前記特定画素の前記画素値を定める
    請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記所定パラメータは、前記第1画像領域に係る前記第1画素要素値に対する係数と前記第2画像領域に係る第2画素要素値に対する係数とを含み、前記各係数は、当該係数に対応する画像領域のサイズが大きいほど小さい値をとるように定められる
    請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記生成部は、前記第1画素要素値と前記第2画素要素値との平均値に基づいて前記特定画素の前記画素値を定める
    請求項6記載の画像形成装置。
  12. M値画像(Mは2以上の自然数)を取得する取得部と、
    前記M値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含むN値画像(NはMより大きい自然数)を生成する生成部とを備える
    画像形成装置。
  13. 2値画像に基づいて、多値画像を生成する画像生成方法であって、
    2値画像の特定画素について、当該特定画素に隣接した第1画素及び当該特定画素を含む第1画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第1画素要素値と、前記第1画像領域に隣接した第2画素及び前記第1画像領域の全画素を含む第2画像領域における複数の画素の画素値に基づいて決定した2ビット以上の第2画素要素値とに基づいて、多値画像を生成する
    画像生成方法。
  14. 前記特定画素について、前記第1画像領域を、当該特定画素に隣接する複数の画素を含むように定め、前記第2画像領域を、当該第1画像領域の全画素と、当該第1画像領域に隣接する複数の画素とを含むように定める
    請求項13記載の画像生成方法。
  15. 前記特定画素について、前記第1画素要素値を、前記第1画像領域における全画素の画素値に基づいて決定し、前記第2画素要素値を、前記第2画像領域における全画素の画素値に基づいて決定する
    請求項13又は14記載の画像生成方法。
  16. 前記第1画素要素値を、前記第1画像領域における全画素のうち画素値が所定の値である画素の割合に基づいて決定し、
    前記第2画素要素値を、前記第2画像領域における全画素のうち画素値が前記所定の値である画素の割合に基づいて決定する
    請求項15記載の画像生成方法。
  17. コンピュータに所定画像処理を実行させるための制御プログラムを含む記録媒体であって、
    前記所定画像処理は、
    M値画像(Mは2以上の自然数)を取得する取得ステップと、
    前記M値画像における特定画素を含む第1サイズの第1画像領域内の画素の画素値と、当該特定画素を含む前記第1サイズと異なる第2サイズの第2画像領域内の画素の画素値とに基づいて、当該特定画素を含むN値画像(NはMより大きい自然数)を生成する生成ステップとを含む
    記録媒体。
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