JP2017138016A - ボイラ及びボイラへの燃料供給方法 - Google Patents

ボイラ及びボイラへの燃料供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ボイラ及びボイラへの燃料供給方法において、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉への供給位置を変更可能として燃焼効率の向上を図る。
【解決手段】火炉11と、バイオマスを粉砕する粉砕機27と、石炭を粉砕する粉砕機28,29と、火炉11に設けられる複数段の燃焼バーナ21,22,23を有する燃焼装置12と、粉砕機27,28,29により粉砕された微粉炭と微粉バイオマスを各燃焼バーナ21,22,23に供給する固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54と、固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54に設けられる流量調整弁55,56,57,58,59,60,61とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体燃料と空気を燃焼させることで蒸気を生成するためのボイラ、このボイラに燃料を供給するボイラへの燃料供給方法に関するものである。
従来のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向及び上下方向に複数配置されている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収して蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。このようなボイラは、燃料として石炭や重油などの化石燃料が用いられることが多いが、この化石燃料に代えてバイオマスを用いることが提案されている。
石炭とバイオマスを混焼する技術として、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。特許文献に記載された粉砕システムは、石炭用の粉砕機とバイオマス用の粉砕機を設け、微粉炭を複数の搬送ラインを用いて各バーナに供給すると共に、粉砕したバイオマスを各搬送ラインに分配供給している。
特開2011−144943号公報
石炭とバイオマスは、その品質が相違することから、石炭とバイオマスを異なる粉砕機で粉砕することが好ましい。また、バイオマス自体も品質が多種多様であり、性質により粉砕粒径がばらついてしまう。バーナから火炉内に供給する固体燃料は、その粒径に応じて鉛直方向における最適な供給位置がある。ところが、粉砕機に対して特定のバーナが接続されていることから、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉への供給位置を変更することができず、燃料を効率良く燃焼させることが困難となる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉への供給位置を変更可能として燃焼効率の向上を図るボイラ及びボイラへの燃料供給方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、石炭を粉砕する複数の第1粉砕機と、バイオマスを粉砕する第2粉砕機と、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを前記火炉内に噴出する燃焼バーナが前記火炉の鉛直方向に沿って複数段配置される燃焼装置と、前記複数の第1粉砕機により粉砕された微粉炭と燃焼用空気とを混合した第1燃料ガスを複数段の前記燃焼バーナに供給する第1供給ラインと、前記第1供給ラインに設けられる第1開閉弁と前記第2粉砕機により粉砕された微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第2燃料ガスを複数段の前記燃焼バーナに供給する第2供給ラインと、前記第2供給ラインに設けられる第2開閉弁と、を備えることを特徴とするものである。
従って、第1開閉弁と第2開閉弁の開閉操作により粉砕バイオマスを複数の燃焼バーナに供給することができ、火炉における粉砕バイオマスの供給高さを変更することができる。その結果、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉への供給位置を選択的に変更することができ、火炉における燃焼効率を向上することができる。
本発明のボイラでは、前記燃焼バーナの段数と、前記複数の第1粉砕機と前記第2粉砕機との合計個数とが同数に設定されることを特徴としている。
従って、燃焼バーナの段数と粉砕機の個数を同数とすることで、各燃焼バーナに供給する微粉炭と微粉バイオマスの割合を変更しても、火炉に供給する微粉炭と微粉バイオマスの総量が変更されることはなく、各燃焼バーナに対する微粉炭と微粉バイオマスの分配操作を容易に行うことができる。
本発明のボイラでは、前記燃焼バーナは、少なくとも鉛直方向に沿って3段配置され、前記第2粉砕機は、前記第2供給ラインにより、少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴としている。
従って、粉砕バイオマスを最上段の燃焼バーナに供給することで、微粉バイオマスを火炉における燃焼温度が高い領域に投入することができ、粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制して炉底に落下する未燃分を減少することができる。
本発明のボイラでは、複数の第1粉砕機のうちの1個は、前記第1供給ラインにより少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結され、複数の第1粉砕機のうちの別の1個は、前記第1供給ラインにより鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナと鉛直方向における最下段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴としている。
従って、粉砕バイオマスを最上段の燃焼バーナに供給し、微粉炭を最下段の燃焼バーナに供給することで、微粉バイオマスを微粉炭が燃焼する領域の上方に投入することとなり、微粉バイオマスを火炉における燃焼温度で効果的に燃焼させることができ、粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制することができる。
本発明のボイラでは、複数の第1粉砕機のうちの1個は、前記第1供給ラインにより少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結され、複数の第1粉砕機のうちの別の1個は、前記第1供給ラインにより鉛直方向における最下段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴としている。
従って、複数の第1粉砕機と各燃焼バーナとの連結ラインを減少することで、微粉燃料の供給ラインを簡素化することができる。
本発明のボイラでは、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁は、流量調整弁であることを特徴としている。
従って、各粉砕機から各燃焼バーナへの微粉炭と微粉バイオマスの分配供給を簡単で、且つ、高精度に行うことができる。
また、本発明のボイラへの燃料供給方法は、前記ボイラへの燃料供給方法において、前記第2粉砕機から前記第2供給ラインを介して複数の前記燃焼バーナへ供給する第2燃料ガスの供給量を鉛直方向における上段側の前記燃焼バーナほど多く設定する、ことを特徴とするものである。
従って、微粉バイオマスの供給量を上段側の燃焼バーナほど多くすることで、微粉バイオマスを火炉における燃焼温度が高い領域に投入することができ、粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制して炉底に落下する未燃分を減少することができる。
本発明のボイラへの燃料供給方法では、前記第1粉砕機から前記第1供給ラインを介して複数の前記燃焼バーナへ供給する第1燃料ガスの供給量を鉛直方向における下方の前記燃焼バーナほど多く設定することを特徴としている。
従って、各段の燃焼バーナから火炉内に供給する微粉燃料の供給量を均一化することができ、火炉における燃料の燃焼効率を向上することができる。
本発明のボイラ及びボイラへの燃料供給方法によれば、微粉炭と微粉バイオマスを第1供給ライン及び第2供給ラインを介して複数の燃焼バーナに供給可能とするので、第1開閉弁と第2開閉弁の開閉操作により被粉炭と粉砕バイオマスの分配を変更することができ、火炉における粉砕バイオマスの供給高さを変更することができる。その結果、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉への供給位置を選択的に変更することができ、火炉における燃焼効率を向上することができる。
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図2は、燃焼バーナの配置構成を表す平面図である。 図3は、第1実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図4は、第1実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図5は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図6は、第2実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図7は、第2実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図8は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図9は、第3実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図10は、第3実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。 図11は、第4実施形態のボイラを表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボイラ及びボイラへの燃料供給方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図、図2は、燃焼バーナの配置構成を表す平面図である。
第1実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを微粉燃料(固体燃料)として用い、この微粉炭と微粉バイオマスを燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。
第1実施形態において、図1に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23を有している。本実施形態にて、この燃焼バーナ21,22,23は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って3セット、つまり、3段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
この各燃焼バーナ21,22,23は、固体燃料供給ライン24,25,26を介して粉砕機(微粉炭機/ミル)27,28,29に連結されている。火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23の装着位置に風箱30が設けられており、この風箱30に空気ダクト31の一端部が連結されており、この空気ダクト31の他端部に送風機32が連結されている。また、火炉11は、燃焼バーナ21,22,23の装着位置より上方に位置して追加空気ノズル33が設けられており、空気ダクト31から分岐した追加空気ダクト34が連結されている。
煙道13は、火炉11の上部に連結されている。この煙道13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器としての過熱器(スーパーヒータ)41,42,43、再熱器(リヒータ)44,45、節炭器(エコノマイザ)46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと水との間で熱交換が行われる。また、煙道13は、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出されるガスダクト48が連結されている。このガスダクト48は、空気ダクト31との間にエアヒータ49が設けられ、空気ダクト31を流れる空気と、ガスダクト48を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23及び追加空気ノズル33に供給する燃焼用空気を昇温することができる。また、空気ダクト31は、エアヒータ49の下流側で分岐した搬送用空気供給ライン50が設けられ、粉砕機27,28,29に連結されている。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する燃焼バーナ21,22,23は、それぞれほぼ同様の構成をなしていることから、燃焼バーナ21を代表して説明する。
燃焼バーナ21は、図2に示すように、火炉11における4つの壁部にそれぞれ設けられる燃焼バーナ21a,21b,21c,21dから構成されている。各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、固体燃料供給ライン24から分岐した各分岐管24a,24b,24c,24dが連結されると共に、空気ダクト31から分岐した各分岐管31a,31b,31c,31dが連結されている。
そのため、各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉炭混合気(以下、燃料ガス)を吹き込むと共に、その微粉炭混合気の周囲外側に燃焼用空気(燃料ガス燃焼用空気/2次空気)を吹き込む。そして、この微粉炭混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の鉛直上方から見て(図2にて)火炉11の中心Oとして反時計周り方向に旋回する火炎旋回流Cとなる。
ところで、上述したように、本実施形態のボイラ10は、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを混焼させるものである。そのため、粉砕機27は、バイオマス粉砕用の第2粉砕機として用いられ、粉砕機28,29は、石炭粉砕用の複数の第1粉砕機として用いられる。また、粉砕機27により粉砕された微粉バイオマスと搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉バイオマス混合気(第2燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第1供給ラインと、粉砕機28,29により粉砕された微粉炭と搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉炭混合気(第1燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第2供給ラインとが設けられている。
即ち、前述したように、粉砕機27は、固体燃料供給ライン24を介して燃焼バーナ21に連結されている。この固体燃料供給ライン24は、固体燃料分岐ライン51を介して固体燃料供給ライン25に連結されると共に、固体燃料分岐ライン52を介して固体燃料供給ライン26に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン25を介して燃焼バーナ22に連結されている。この固体燃料供給ライン25は、固体燃料分岐ライン53を介して固体燃料供給ライン24に連結されている。更に、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26を介して燃焼バーナ23に連結されている。この固体燃料供給ライン26は、固体燃料分岐ライン54を介して固体燃料供給ライン25に連結されている。
そして、固体燃料供給ライン24に流量調整弁55が設けられ、各固体燃料分岐ライン51,52にそれぞれ流量調整弁56,57が設けられている。また、固体燃料供給ライン25に流量調整弁58が設けられ、固体燃料分岐ライン53に流量調整弁59が設けられている。更に、固体燃料供給ライン26に流量調整弁60が設けられ、固体燃料分岐ライン54に流量調整弁61が設けられている。
ここで、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン51,52と固体燃料供給ライン25,26により本発明の第2供給ラインが構成され、流量調整弁55,56,57により本発明の第2開閉弁が構成される。また、固体燃料供給ライン25,26と固体燃料分岐ライン53,54と固体燃料供給ライン24により本発明の第1供給ラインが構成され、流量調整弁58,59,60,61により第1開閉弁が構成される。
本実施形態では、燃焼バーナ21,22,23の段数が鉛直方向に沿って3段であり、粉砕機27,28,29の個数が3個であり、燃焼バーナ21,22,23の段数と粉砕機27,28,29の個数が同数に設定されている。そして、バイオマス粉砕用の粉砕機27は、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン51,52と固体燃料供給ライン25,26により全ての燃焼バーナ21,22,23に連結されている。但し、バイオマス粉砕用の粉砕機27を、固体燃料供給ライン24,25と固体燃料分岐ライン51により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22だけに連結してもよい。
また、複数の石炭粉砕用の粉砕機28,29のうち、粉砕機28は、固体燃料供給ライン25と固体燃料分岐ライン53と固体燃料供給ライン24により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結されている。そして、複数の石炭粉砕用の粉砕機28,29のうち、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26と固体燃料分岐ライン54と固体燃料供給ライン25により中間段と最下段の燃焼バーナ22,23に連結されている。
ここで、第1実施形態のボイラ10への燃料供給方法について説明する。図3及び図4は、第1実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。
まず、ボイラ10の定格運転時における燃料供給方法について説明する。図1及び図3に示すように、粉砕機27により粉砕した微粉バイオマスと搬送用空気は、固体燃料供給ライン24から最上段の燃焼バーナ21だけに供給される。粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン25により中間段の燃焼バーナ22に供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン26により最下段の燃焼バーナ23に供給される。
微粉バイオマスは、微粉炭に比べて粒径が大きく、且つ、燃焼しにくいことから、火炉11における燃焼温度が高い上方領域に投入することが望ましい。即ち、流量調整弁55,58,60を開放する一方、流量調整弁56,57,59,61を閉止する。この場合、微粉バイオマスと微粉炭は、搬送用空気供給ライン50から各粉砕機27,28,29に供給される搬送用空気により各燃焼バーナ21,22,23に供給される。このとき、各固体燃料供給ライン24,25,26に配置された流量計(図示略)により搬送用空気と共に送給される微粉バイオマス流量と微粉炭流量を計測することが望ましい。そして、微粉バイオマス流量と微粉炭流量が最適量となるように、流量調整弁51,58,60の開度を調整することで、微粉バイオマスと微粉炭の過剰供給を抑制できる。
各流量調整弁55〜61の開閉操作及び開度調整により、微粉バイオマスは、固体燃料供給ライン24を通して最上段の燃焼バーナ21だけに供給され、微粉炭は、固体燃料供給ライン25,26により中間段と最下段の燃焼バーナ22,23だけに供給される。そのため、微粉バイオマスは、火炉11における燃焼温度が高い上方領域に噴出され、微粉炭は、火炉11における微粉バイオマスの噴出領域より下方の領域に噴出される。その結果、微粉バイオマスを効率良く燃焼し、未燃分が低減される。
次に、ボイラ10における別の燃料供給方法について説明する。図1及び図4に示すように、粉砕機27により粉砕した微粉バイオマスと搬送用空気は、固体燃料供給ライン24,25,26から全ての燃焼バーナ21,22,23に供給される。粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン24,25により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22だけに供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン25,26により最下段と中間段の燃焼バーナ22,23に供給される。
微粉バイオマスは、微粉炭に比べて粒径が大きく、且つ、燃焼しにくいものの、微粉炭と混合して投入することが望ましい。即ち、粉砕機27から各燃焼バーナ21,22,23へ供給する微粉バイオマスの供給量を最上段側の燃焼バーナ21ほど多く設定する。また、各粉砕機28,29から各燃焼バーナ21,22,23へ供給する微粉炭の供給量を鉛直方向における最下段側の燃焼バーナ23ほど多く設定する。
具体的に説明する。ここで、火炉11へ供給する微粉バイオマスと微粉炭の合計割合を100%とし、各粉砕機27,28,29で粉砕する微粉バイオマスと微粉炭の粉砕割合を33%(実際には、1/3であり、小数点以下を切り捨てて説明する。)とする。流量調整弁55,56,57のうち、流量調整弁55の開度を最も大きく調整し、流量調整弁57の開度を最も小さく調整し、固体燃料供給ライン24に22%の微粉バイオマスを送給し、固体燃料分岐ライン51から固体燃料供給ライン25に9%の微粉バイオマスを送給し、固体燃料分岐ライン52から固体燃料供給ライン26に2%の微粉バイオマスを送給する。
また、流量調整弁58,59のうち、流量調整弁58の開度を大きく調整し、固体燃料分岐ライン53から固体燃料供給ライン24に11%の微粉炭を送給し、固体燃料供給ライン25に22%の微粉炭を送給する。更に、流量調整弁60,61のうち、流量調整弁60の開度を大きく調整し、固体燃料分岐ライン54から固体燃料供給ライン25に2%の微粉炭を送給し、固体燃料供給ライン26に31%の微粉炭を送給する。なお、各燃焼バーナ21,22,23に対する微粉バイオマスと微粉炭の混合割合は、上述したものに限定されるものではなく、バイオマスや石炭の品種や粉砕粒径などにより適宜設定すればよいものである。
各流量調整弁55〜61の開度調整により、微粉バイオマスは、固体燃料供給ライン24を通して最上段の燃焼バーナ21に最も多く供給され、固体燃料供給ライン26を通して最下段の燃焼バーナ23に最も少なく供給される。一方、微粉炭は、固体燃料供給ライン24を通して最上段の燃焼バーナ21に最も少なく供給され、固体燃料供給ライン26を通して最下段の燃焼バーナ23に最も多く供給される。そのため、微粉バイオマスは、微粉炭と混合された状態で、全ての燃焼バーナ21,22,23から火炉11に噴出される。このとき、微粉バイオマスは、全量の1/2が最上段の燃焼バーナ21から火炉11における燃焼温度が高い上方領域に噴出される。その結果、微粉バイオマスを効率良く燃焼し、未燃分が低減される。
このように第1実施形態のボイラにあっては、火炉11と、バイオマスを粉砕する粉砕機27と、石炭を粉砕する粉砕機28,29と、火炉11に設けられる複数段の燃焼バーナ21,22,23を有する燃焼装置12と、粉砕機27,28,29により粉砕された微粉炭と微粉バイオマスを各燃焼バーナ21,22,23に供給する固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54と、固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54に設けられる流量調整弁55,56,57,58,59,60,61を設けている。
従って、流量調整弁55,56,57,58,59,60,61の開閉操作により粉砕バイオマスを複数の燃焼バーナ21,22,23に供給することができ、火炉11における粉砕バイオマスの供給高さを変更することができる。その結果、固体燃料の種類や粒径に応じて火炉11への供給位置を選択的に変更することができ、火炉11における燃焼効率を向上することができる。一般的に、粉砕機27,28,29から各燃焼バーナ21,22,23へ供給する微粉炭や微粉バイオマスの供給量の調整は、粉砕機27,28,29へ供給する搬送用空気の増減により実施していたが、流量調整弁55,56,57,58,59,60,61により実施することで、搬送用空気の供給量の調整が不要となる。
第1実施形態のボイラでは、燃焼バーナ21,22,23の段数と粉砕機27,28,29の個数を同数に設定している。従って、各燃焼バーナ21,22,23に供給する微粉炭と微粉バイオマスの割合を変更しても、火炉11に供給する微粉炭と微粉バイオマスの総量が変更されることはなく、各燃焼バーナ21,22,23に対する微粉炭と微粉バイオマスの分配操作を容易に行うことができる。
第1実施形態のボイラでは、粉砕機27により粉砕したバイオマスを最上段の燃焼バーナ21と中間段の燃焼バーナ22に供給可能としている。従って、微粉バイオマスを火炉11における燃焼温度が高い領域に投入することができ、微粉バイオマスの滞留時間を長くして粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制し、炉底に落下する未燃分を減少することができる。
第1実施形態のボイラでは、粉砕機28,29により粉砕した微粉炭を中間段の燃焼バーナ22と最下段の燃焼バーナ23とに供給可能としている。従って、粉砕バイオマスを最上段の燃焼バーナ21に供給し、微粉炭を最下段の燃焼バーナ23に供給することで、微粉バイオマスを微粉炭が燃焼する領域の上方に投入することとなり、微粉バイオマスを火炉11における燃焼温度で効果的に燃焼させることができ、粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制することができる。
第1実施形態のボイラでは、固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54に流量調整弁55,56,57,58,59,60,61を設けている。従って、各粉砕機27,28,29から各燃焼バーナ21,22,23への微粉炭と微粉バイオマスの分配供給を簡単で、且つ、高精度に行うことができる。
また、本実施形態のボイラへの燃料供給方法にあっては、粉砕機27から複数の燃焼バーナ21,22,23へ供給する微粉バイオマスの供給量を鉛直方向における上段側の燃焼バーナ21ほど多く設定している。従って、微粉バイオマスを火炉11における燃焼温度が高い領域に投入することができ、微粉バイオマスの滞留時間を長くして粉砕バイオマスにおける未燃分の増加を抑制し、炉底に落下する未燃分を減少することができる。
第1実施形態のボイラへの燃料供給方法では、粉砕機28,29から複数の燃焼バーナ21,22,23へ供給する微粉炭の供給量を鉛直方向における下段側の燃焼バーナ23ほど多く設定している。従って、各段の燃焼バーナ21,22,23から火炉11内に供給する微粉燃料の供給量を均一化することができ、火炉11における燃料の燃焼効率を向上することができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図5に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23を有している。各燃焼バーナ21,22,23は、固体燃料供給ライン24,25,26を介して粉砕機27,28,29に連結されている。
本実施形態のボイラ10は、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを混焼させるものである。そのため、粉砕機27は、バイオマス粉砕用の第2粉砕機として用いられ、粉砕機28,29は、石炭粉砕用の複数の第1粉砕機として用いられる。また、粉砕機27により粉砕された微粉バイオマスと搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉バイオマス混合気(第2燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第1供給ラインと、粉砕機28,29により粉砕された微粉炭と搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉炭混合気(第1燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第2供給ラインとが設けられている。
即ち、前述したように、粉砕機27は、固体燃料供給ライン25を介して燃焼バーナ22に連結されている。この固体燃料供給ライン25は、固体燃料分岐ライン53を介して固体燃料供給ライン24に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン24を介して燃焼バーナ21に連結されている。この固体燃料供給ライン24は、固体燃料分岐ライン51を介して固体燃料供給ライン25に連結されると共に、固体燃料分岐ライン52を介して固体燃料供給ライン26に連結されている。更に、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26を介して燃焼バーナ23に連結されている。この固体燃料供給ライン26は、固体燃料分岐ライン54を介して固体燃料供給ライン25に連結されている。
そして、固体燃料供給ライン24に流量調整弁55が設けられ、各固体燃料分岐ライン51,52にそれぞれ流量調整弁56,57が設けられている。また、固体燃料供給ライン25に流量調整弁58が設けられ、固体燃料分岐ライン53に流量調整弁59が設けられている。更に、固体燃料供給ライン26に流量調整弁60が設けられ、固体燃料分岐ライン54に流量調整弁61が設けられている。
ここで、固体燃料供給ライン25と固体燃料分岐ライン53と固体燃料供給ライン24により本発明の第2供給ラインが構成され、流量調整弁58,59により本発明の第2開閉弁が構成される。また、固体燃料供給ライン24,26と固体燃料分岐ライン51,52,54と固体燃料供給ライン25により本発明の第1供給ラインが構成され、流量調整弁55,56,57,60,61により第1開閉弁が構成される。
本実施形態にて、バイオマス粉砕用の粉砕機27は、固体燃料供給ライン25と固体燃料分岐ライン53と固体燃料供給ライン24により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン51,52と固体燃料供給ライン25,26により全ての燃焼バーナ21,22,23に連結されている。そして、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26と固体燃料分岐ライン54と固体燃料供給ライン25により中間段と最下段の燃焼バーナ22,23に連結されている。
ここで、第2実施形態のボイラ10への燃料供給方法について説明する。図6及び図7は、第2実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。
まず、ボイラ10における微粉炭だけの燃料供給方法について説明する。図5及び図6に示すように、粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン24,25により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン25,26により中間段と最下段の燃焼バーナ22,23に供給される。
具体的に説明すると、流量調整弁57,58,59を閉止する。一方、流量調整弁55,56のうち、流量調整弁55の開度を大きく調整し、固体燃料供給ライン24に33%の微粉炭を送給し、固体燃料分岐ライン51から固体燃料供給ライン25に17%の微粉炭を送給する。また、流量調整弁60,61のうち、流量調整弁60の開度を大きく調整し、固体燃料分岐ライン54から固体燃料供給ライン25に17%の微粉炭を送給し、固体燃料供給ライン26に33%の微粉炭を送給する。
各流量調整弁55〜61の開閉操作及び開度調整により、微粉バイオマスは、各燃焼バーナ21,22,23に供給されず、微粉炭は、固体燃料供給ライン24,25,26により全ての燃焼バーナ21,22,23に供給される。
次に、ボイラ10における微粉炭からバイオマスとの混合への切替燃料供給方法について説明する。図5及び図7に示すように、粉砕機27により粉砕した微粉バイオマスと搬送用空気は、固体燃料供給ライン25から中間段の燃焼バーナ22だけに供給される。粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン24により最上段の燃焼バーナ21だけに供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン26により最下段の燃焼バーナ23に供給される。
即ち、流量調整弁55,58,60を開放する一方、流量調整弁56,57,59,61を閉止する。各流量調整弁55〜61の開閉操作及び開度調整により、微粉バイオマスは、固体燃料供給ライン25を通して中間段の燃焼バーナ22だけに供給され、微粉炭は、固体燃料供給ライン24,26により最上段と最下段の燃焼バーナ21,23だけに供給される。そのため、微粉バイオマスは、火炉11における微粉炭混合気に挟まれて燃焼温度が高い領域に噴出される。その結果、微粉バイオマスを効率良く燃焼し、未燃分が低減される。また、微粉バイオマスの混合割合に拘わらず、所定量の燃料を火炉11に供給することができ、100%のボイラ負荷を確保することができる。
このように第2実施形態のボイラにあっては、バイオマスを粉砕する粉砕機27と、石炭を粉砕する粉砕機28,29と、火炉11に設けられる複数段の燃焼バーナ21,22,23を有する燃焼装置12と、粉砕機27,28,29により粉砕された微粉炭と微粉バイオマスを各燃焼バーナ21,22,23に供給する固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54と、固体燃料供給ライン24,25,26及び固体燃料分岐ライン51,52,53,54に設けられる流量調整弁55,56,57,58,59,60,61を設け、粉砕バイオマスを中間段の燃焼バーナ22に多く供給している。
従って、流量調整弁55,56,57,58,59,60,61の開閉操作により粉砕バイオマスを中間段の燃焼バーナ22に供給することができ、微粉バイオマスは、火炉11における微粉炭混合気に挟まれて燃焼温度が高い領域に噴出されることとなり、微粉バイオマスを効率良く燃焼し、未燃分を低減することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図8に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23を有している。各燃焼バーナ21,22,23は、固体燃料供給ライン24,25,26を介して粉砕機27,28,29に連結されている。
本実施形態のボイラ10は、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを混焼させるものである。そのため、粉砕機27は、バイオマス粉砕用の第2粉砕機として用いられ、粉砕機28,29は、石炭粉砕用の複数の第1粉砕機として用いられる。また、粉砕機27により粉砕された微粉バイオマスと搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉バイオマス混合気(第2燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22に供給する第1供給ラインと、粉砕機28,29により粉砕された微粉炭と搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉炭混合気(第1燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第2供給ラインとが設けられている。
即ち、前述したように、粉砕機27は、固体燃料供給ライン24を介して燃焼バーナ21に連結されている。この固体燃料供給ライン24は、固体燃料分岐ライン71を介して固体燃料供給ライン25に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン25を介して燃焼バーナ22に連結されている。この固体燃料供給ライン25は、固体燃料分岐ライン72を介して固体燃料供給ライン24に連結されている。更に、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26を介して燃焼バーナ23に連結されている。
そして、固体燃料供給ライン24に流量調整弁73が設けられ、固体燃料分岐ライン71に流量調整弁74が設けられている。また、固体燃料供給ライン25に流量調整弁75が設けられ、固体燃料分岐ライン72に流量調整弁76が設けられている。
ここで、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン71と固体燃料供給ライン25により本発明の第2供給ラインが構成され、流量調整弁73,74により本発明の第2開閉弁が構成される。また、固体燃料供給ライン25,26と固体燃料分岐ライン72と固体燃料供給ライン24により本発明の第1供給ラインが構成され、流量調整弁75,76により第1開閉弁が構成される。
本実施形態にて、バイオマス粉砕用の粉砕機27は、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン71と固体燃料供給ライン25により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン25と固体燃料分岐ライン72と固体燃料供給ライン24により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結されている。そして、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26により最下段の燃焼バーナ23に連結されている。
ここで、第3実施形態のボイラ10への燃料供給方法について説明する。図9及び図10は、第3実施形態のボイラへの燃料供給方法を表す概略図である。
まず、ボイラ10の定格運転時における燃料供給方法について説明する。図8及び図9に示すように、粉砕機27により粉砕した微粉バイオマスと搬送用空気は、固体燃料供給ライン25から中間段の燃焼バーナ22だけに供給される。粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン24により最上段の燃焼バーナ21だけに供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン26により最下段の燃焼バーナ23に供給される。
即ち、流量調整弁74,76を開放する一方、流量調整弁73,75を閉止する。各流量調整弁73〜76の開閉操作により、微粉バイオマスは、固体燃料供給ライン25を通して中間段の燃焼バーナ22だけに供給され、微粉炭は、固体燃料供給ライン24を通して最上段の燃焼バーナ21だけに供給されると共に、固体燃料供給ライン26を通して最下段の燃焼バーナ23だけに供給される。そのため、微粉バイオマスは、火炉11における微粉炭混合気に挟まれて燃焼温度が高い領域に噴出される。その結果、微粉バイオマスを効率良く燃焼し、未燃分が低減される。
次に、ボイラ10における微粉バイオマス低量運転時の燃料供給方法について説明する。図8及び図10に示すように、粉砕機27により粉砕した微粉バイオマスと搬送用空気は、固体燃料供給ライン25により中間段の燃焼バーナ22だけに供給される。粉砕機28により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン24,25により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に供給される。粉砕機29により粉砕した微粉炭と搬送用空気は、固体燃料供給ライン26により最下段の燃焼バーナ23だけに供給される。
具体的に説明する。流量調整弁73を閉止し、流量調整弁74の開度を小さく調整し、固体燃料供給ライン25に20%の微粉バイオマスを送給する。また、流量調整弁75,76のうち、流量調整弁76の開度を大きく調整し、固体燃料供給ライン24に33%の微粉炭を送給し、固体燃料供給ライン25に13%の微粉炭を送給する。
各流量調整弁73〜76の開度調整により、微粉バイオマスは、固体燃料供給ライン25を通して中間段の燃焼バーナ22に定格運転時より少なく供給される。一方、微粉炭は、固体燃料供給ライン24を通して最上段の燃焼バーナ21に定格運転時の同量だけ供給され、固体燃料供給ライン25を通して中間段の燃焼バーナ22に少なく供給される。そのため、微粉バイオマスは、微粉炭と混合された状態で、中間段の燃焼バーナ22から火炉11に少量だけ噴出されるものの、各燃焼バーナ21,22,23に対して均等な量の燃料を供給することができる。その結果、必要に応じて火炉11に供給するバイオマスの供給量を低減することで、スラッギング性を向上することができる。また、十分な量のバイオマスを確保できない場合であっても、バイオマスを石炭に代替えしてボイラを定格運転することができる。
このように第3実施形態のボイラにあっては、粉砕機27を最上段の燃焼バーナ21に連結し、粉砕機28を最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結し、粉砕機29を最下段の燃焼バーナ23に連結している。従って、各粉砕機27,28,29と各燃焼バーナ21,22,23との供給ラインを減少することで、微粉燃料の供給ラインを簡素化することができる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態において、図11に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23を有している。各燃焼バーナ21,22,23は、固体燃料供給ライン24,25,26を介して粉砕機27,28,29,81に連結されている。
本実施形態のボイラ10は、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを混焼させるものである。そのため、粉砕機27は、バイオマス粉砕用の第2粉砕機として用いられ、粉砕機28,29,81は、石炭粉砕用の複数の第1粉砕機として用いられる。また、粉砕機27により粉砕された微粉バイオマスと搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉バイオマス混合気(第2燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第1供給ラインと、粉砕機28,29,81により粉砕された微粉炭と搬送用空気(燃焼用空気)とを混合した微粉炭混合気(第1燃料ガス)を複数段の燃焼バーナ21,22,23に供給する第2供給ラインとが設けられている。
即ち、前述したように、粉砕機27は、固体燃料供給ライン24を介して燃焼バーナ21に連結されている。この固体燃料供給ライン24は、固体燃料分岐ライン51,52を介して固体燃料供給ライン25,26に連結されている。また、粉砕機28は、固体燃料供給ライン25を介して燃焼バーナ22に連結されている。この固体燃料供給ライン25は、固体燃料分岐ライン53を介して固体燃料供給ライン24に連結されている。更に、粉砕機29は、固体燃料供給ライン26を介して燃焼バーナ23に連結されている。この固体燃料供給ライン26は、固体燃料分岐ライン54を介して固体燃料供給ライン25に連結されている。また、粉砕機81は、固体燃料供給ライン82を介して固体燃料供給ライン24に連結されている。
そして、固体燃料供給ライン24に流量調整弁55が設けられ、各固体燃料分岐ライン51,52にそれぞれ流量調整弁56,57が設けられている。また、固体燃料供給ライン25に流量調整弁58が設けられ、固体燃料分岐ライン53に流量調整弁59が設けられている。更に、固体燃料供給ライン26に流量調整弁60が設けられ、固体燃料分岐ライン54に流量調整弁61が設けられている。そして、固体燃料供給ライン82に流量調整弁83が設けられている。
本実施形態にて、バイオマス粉砕用の粉砕機27は、固体燃料供給ライン24と固体燃料分岐ライン51,52と固体燃料供給ライン25,26により全ての燃焼バーナ21,22,23に連結されている。微粉炭用の粉砕機28は、固体燃料供給ライン25と固体燃料分岐ライン53と固体燃料供給ライン24により最上段と中間段の燃焼バーナ21,22に連結されている。また、微粉炭用の粉砕機29は、固体燃料供給ライン26と固体燃料分岐ライン54と固体燃料供給ライン25により中間段と最下段の燃焼バーナ22,23に連結されている。そして、微粉炭用の粉砕機81は、固体燃料供給ライン82,24により最上段の燃焼バーナ21に連結されている。
この場合、燃焼バーナ21,22,23の段数が鉛直方向に沿って3段であり、粉砕機27,28,29,81の個数が4個であり、燃焼バーナ21,22,23の段数に対して粉砕機27,28,29,81の個数が多く設定されている。そのため、粉砕機81を固体燃料供給ライン24に対する微粉炭補充用として使用することができる。
このように第4実施形態のボイラにあっては、燃焼バーナ21,22,23の段数より粉砕機27,28,29,81の個数を多く設定している。従って、各燃焼バーナ21,22,23に供給する微粉炭と微粉バイオマスの分配割合を詳細に設定することができ、固体燃料の種類や粒径に応じた火炉11への供給位置を最適位置とすることができる。
なお、上述した実施形態では、火炉11に対して3段の燃焼バーナ21,22,23を設定したが、4段以上としてもよい。また、粉砕機27,28,29,81の個数も実施形態に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、燃焼装置12を旋回燃焼方式としたが、対向燃焼方式であってもよい。また、燃焼装置12はバーナが火炉壁に対して垂直に設置された構造としたが、バーナ設置角度・設置位置が実施形態に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、全ての粉砕機27,28,29(81)を駆動して各燃焼バーナ21,22,23に微粉炭と微粉バイオマスを供給するように構成したが、一部の粉砕機27,29(81)を駆動して各燃焼バーナ21,22,23に微粉炭と微粉バイオマスを供給するように構成することで、粉砕機28のメンテナンスを実施することができる。
10 ボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
13 煙道
21,22,23 燃焼バーナ
24,25,26,82 固体燃料供給ライン(第1供給ライン、第2供給ライン)
27 粉砕機(第2粉砕機)
28,29,81 粉砕機(第1粉砕機)
30 風箱
31 空気ダクト
41,42,43 過熱器(熱交換器)
44,45 再熱器(熱交換器)
46,47 節炭器(熱交換器)
51,52,53,54,71,72 固体燃料分岐ライン(第1供給ライン、第2供給ライン)
55,56,57,58,59,60,61,73,74,75,76,83 流量調整弁(第1開閉弁、第2開閉弁)

Claims (8)

  1. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    石炭を粉砕する複数の第1粉砕機と、
    バイオマスを粉砕する第2粉砕機と、
    微粉燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを前記火炉内に噴出する燃焼バーナが前記火炉の鉛直方向に沿って複数段配置される燃焼装置と、
    前記複数の第1粉砕機により粉砕された微粉炭と燃焼用空気とを混合した第1燃料ガスを複数段の前記燃焼バーナに供給する第1供給ラインと、
    前記第1供給ラインに設けられる第1開閉弁と
    前記第2粉砕機により粉砕された微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第2燃料ガスを複数段の前記燃焼バーナに供給する第2供給ラインと、
    前記第2供給ラインに設けられる第2開閉弁と、
    を備えることを特徴とするボイラ。
  2. 前記燃焼バーナの段数と、前記複数の第1粉砕機と前記第2粉砕機との合計個数とが同数に設定されることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記燃焼バーナは、少なくとも鉛直方向に沿って3段配置され、前記第2粉砕機は、前記第2供給ラインにより、少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ。
  4. 複数の第1粉砕機のうちの1個は、前記第1供給ラインにより少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結され、複数の第1粉砕機のうちの別の1個は、前記第1供給ラインにより鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナと鉛直方向における最下段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴とする請求項3に記載のボイラ。
  5. 複数の第1粉砕機のうちの1個は、前記第1供給ラインにより少なくとも鉛直方向における最上段の前記燃焼バーナと鉛直方向における中間段の前記燃焼バーナに連結され、複数の第1粉砕機のうちの別の1個は、前記第1供給ラインにより鉛直方向における最下段の前記燃焼バーナに連結されることを特徴とする請求項3に記載のボイラ。
  6. 前記第1開閉弁と前記第2開閉弁は、流量調整弁であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボイラ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のボイラへの燃料供給方法において、
    前記第2粉砕機から前記第2供給ラインを介して複数の前記燃焼バーナへ供給する第2燃料ガスの供給量を鉛直方向における上段側の前記燃焼バーナほど多く設定する、
    ことを特徴とするボイラへの燃料供給方法。
  8. 前記第1粉砕機から前記第1供給ラインを介して複数の前記燃焼バーナへ供給する第1燃料ガスの供給量を鉛直方向における下方の前記燃焼バーナほど多く設定することを特徴とする請求項7に記載のボイラへの燃料供給方法。
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