JP2017137219A - グラフェンナノリボン及びデバイス - Google Patents
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Abstract
Description
グラフェンの中でも、幅が狭いグラフェンナノリボンは、そのエッジの形態に応じて、半導体的振る舞い(アームチェアエッジ(AGNR)の場合;図13(A)参照)を示したり、金属的振る舞い(ジグザグエッジの場合(ZGNR);図13(B)参照)を示したりするなど、非常に面白い性質を示す。
本発明は、ハーフメタリックな性質を持つグラフェンナノリボン、あるいは磁気モーメントを持つグラフェンナノリボン、さらに、これらを用いたデバイス、例えば磁気抵抗効果デバイスを実現することを目的とする。
1つの態様では、グラフェンナノリボンは、長さ方向の一方の側の第1領域と、長さ方向の他方の側の第2領域と、第1領域と第2領域とに挟まれた第3領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、第3領域が、幅方向の第3両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第3両端部にHが結合している。
1つの態様では、デバイスは、上述のグラフェンナノリボンと、グラフェンナノリボンの長さ方向の一方の側に設けられ、磁性体と、反強磁性体とからなる第1電極と、グラフェンナノリボンの長さ方向の他方の側に設けられ、非磁性体からなる第2電極とを備える。
本実施形態にかかるグラフェンナノリボンは、図1に示すように、ジグザグエッジを持つグラフェンナノリボン1である。つまり、幅方向の両端部にジグザグ型のエッジ構造を持つグラフェンナノリボン1である。ここで、グラフェンナノリボン1は、ナノオーダーの幅(短手方向の長さ)を有するリボン状のグラフェン(グラフェンリボン)であって、その幅は例えば約10nm以下である。以下、ジグザグエッジを持つグラフェンナノリボン1をZGNRともいう。
ここで、図3、図5、図7は、幅方向の両端部に異なる原子又は分子X,Yが結合しているZGNR1のエネルギーバンド構造を示している。
ここで、図9は、幅方向の両端部に、同じ原子としてHが結合しているZGNR10(例えばH−8ZGNR−H;図8参照)のエネルギーバンド構造を示している。
また、図9(A)は、両端のエッジのスピンが同じ方向を向く強磁性(FM)の場合のエネルギーバンド構造を示しており、図9(B)は、両端のエッジのスピンが逆方向を向く反強磁性(AFM)の場合のエネルギーバンド構造を示している。なお、図8に示すZGNR10においても、両端のエッジのスピンが同じ方向を向く強磁性(FM)よりも、逆方向を向く反強磁性(AFM)の方が安定である。
なお、図2、図4、図6、図8に示すいずれの構造も、反強磁性の状態の方が安定であり、通常磁気モーメントは持たない。これに対し、後述するように電界又は磁界が印加された場合には、磁気モーメントを持つことも可能となる。
ここでは、幅方向の両端部の一方にNH2(NH2基)、他方にF(F基;フッ素原子)が結合しているZGNR1(NH2−8ZGNR−F;図2参照)を例に挙げて説明する。
例えば、エッジは通常水素終端されているが、フッ素雰囲気中で、STMの探針を利用して、例えば数ボルトの電圧をかけることによって、エッジをF基で修飾することができる。また、フッ素雰囲気中で、例えば数百度で加熱することによって、エッジをF基で修飾することもできる。一方、アンモニア雰囲気中で、同様のプロセスを行なうことによって、エッジをNH2基で修飾することができる。これらのプロセスは、グラフェンナノリボンの幅方向の両端部の一方をマスクして行なえば良い。
なお、エッジを修飾している原子又は分子が異なるジグザググラフェンナノリボン1を作製する方法は、これに限られるものではなく、例えば、ZGNRの形成に、Jinming Cai et al., “Atomically precise bottom-up fabrication of graphene nanoribbons”, Nature, Vol466 (2010) pp.470-473に示されているような方法を利用することもできる。つまり、ZGNRを形成可能な前駆体を高真空中で昇華して対象基板に堆積し、その後、基板を約200℃〜約400℃でアニールすることによって、結合、縮環し、リボン化するという方法である。この場合も、エッジは水素終端されることになるが、上述の方法と同様の手法で、異なる修飾基をそれぞれのエッジに導入することができる。
また、グラフェンナノリボンとしては、上述のように構成されるグラフェンナノリボン1を用いても良いし、以下に説明するように、上述のように構成されるグラフェンナノリボンを含むものを用いても良い。
つまり、グラフェンナノリボン1Xを、長さ方向の一方の側の第1領域1Aと、長さ方向の他方の側の第2領域1Bと、第1領域1Aと第2領域1Bとに挟まれた第3領域1Cとを備えるグラフェンナノリボンとし、第1領域1Aを、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第1両端部に異なる第1原子又は分子X,Yが結合しており、第1原子又は分子X,Yが、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであるものとし、第2領域1Bを、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第2両端部に異なる第2原子又は分子X,Yが結合しており、第2原子又は分子X,Yが、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであるものとし、第3領域1Cを、幅方向の第3両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第3両端部にHが結合しているものとしても良い。
なお、ここでは、第3領域1Cが、幅方向の第3両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、第3両端部にHが結合しているものとしているが、これに限られるものではなく、例えば、図11に示すように、第3領域1Cが、幅方向の第3両端部にアームチェア型のエッジ構造を持ち、第3両端部にHが結合しているものとしても良い。この場合、幅方向の両端部にアームチェア型のエッジ構造を持つグラフェンナノリボン1C、即ち、グラフェンナノリボン1Yの第3領域1Cは、半導体で、バンドギャップを持つため、トンネル層として働くことになる。なお、図11では、グラフェンナノリボン1A,1B、即ち、グラフェンナノリボン1Yの第1領域1A、第2領域1Bを、幅方向の両端部に、異なる原子又は分子X,Yとして、Cl、NH2が結合しているZGNR1(Cl−8ZGNR−NH2)とした場合を例に挙げて示している。
ここでは、図12に示すように、幅方向の両端部の一方にNH2(NH2基)、他方にF(F基;フッ素原子)が結合しているZGNR(NH2−8ZGNR−F)を用い、これの間に、幅方向の両端部の両方にHが結合しているZGNR(H−8ZGNR−H)が挟まれた構造になっているグラフェンナノリボン1Xを利用する場合を例に挙げて説明する。なお、グラフェンナノリボン1Xの構成はこれに限られるものではない。例えば、NH2−8ZGNR−Fの間に挟まれるH−8ZGNR−Hがなくてもデバイスとしては動作する。
このような磁気抵抗デバイス2Yは、次のようにして作製することができる。
まず、上述したような手法で作製したグラフェンナノリボン1X(1)を、絶縁基板上に配置する。なお、絶縁基板上に配置した後、上述のリソグラフィプロセスを行なっても良い。ここでは、グラフェンナノリボン1Xの長さは約10nmから1μm程度である。また、NH2−8ZGNR−Fの途中に挿入されるH−8ZGNR−Hの長さは、両側が互いに影響を及ぼし合うのを防ぐことができればよく、例えば約1nm〜約10nm程度とすれば良い。
また、グラフェンナノリボン1Xの長さ方向の他方の側に、即ち、磁性電極3Xが設けられている側の反対側に、同様にリソグラフィとリフトオフプロセスを利用して、非磁性体(例えば金など)4Aからなる非磁性電極4Xを形成する。この非磁性電極4Xは、磁場のフリー層として働く。
例えば、ワイヤ(又はコイル)5Aを用意し、それに数〜数十μA程度の電流を流すことで、磁性電極3Xと同じ方向又は反対方向の磁界を印加する機構5Xとすることができる。ここで、ワイヤ5Aは、例えばカーボンナノチューブ(単層又は多層)で形成することができる。例えば、カーボンナノチューブワイヤ5Aが約20nm程度離れて置かれており、約20μA程度の電流を流すと、それによって形成される磁界の強さは約160A/m程度となる。
一方、磁界印加機構5Xによって、反対側に置かれている磁性電極3Xと反対方向(逆方向)の磁界が印加されると、非磁性電極4Xと接している部分及びその近傍のグラフェンナノリボン1Xは、磁性電極3Xと接している部分及びその近傍のグラフェンナノリボン1Xと反対方向に磁化されて強磁性的になるが、非磁性電極4Xから離れるにしたがって、エネルギー的により低い反強磁性的な状態となっていく。そして、非磁性電極4Xの磁界による対称性の崩れ(違い)から、2つの等価な状態のうち他方の状態(例えば磁性電極側がフェルミ準位付近のスピンがアップの状態の場合、フェルミ準位付近のスピンはダウンの状態)をとることになる。結果として、電子は透過することができなくなり、高抵抗状態(理想的には無限大)となる。
そして、磁性電極3X及び非磁性電極4Xのそれぞれから、外部に接続するための配線が引き出されており、上述のような磁界印加機構5Xによって印加される磁界の方向の違いによる抵抗の変化を検知することができるようになっている。
したがって、本実施形態にかかるグラフェンナノリボン及びデバイスによれば、ハーフメタリックな性質を持つグラフェンナノリボン1(1X,1Y)、あるいは、磁気モーメントを持つグラフェンナノリボン(1X,1Y)、及び、これらを用いたデバイス2(2X,2Y)、例えば磁気抵抗効果デバイスを実現することができるという効果を有する。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
(付記1)
幅方向の両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記両端部に異なる原子又は分子が結合しており、前記原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであることを特徴とするグラフェンナノリボン。
エネルギーバンド構造においてアップスピンのバンドとダウンスピンのバンドが分裂しており、アップスピンとダウンスピンの一方のスピンのバンドギャップが狭く、アップスピンとダウンスピンの一方のスピンのバンドが他方のスピンのバンドよりもフェルミ準位の近くにあることを特徴とする、付記1に記載のグラフェンナノリボン。
前記両端部の一方に、1種類の原子又は分子が結合しており、
前記両端部の他方に、1種類の原子又は分子が結合していることを特徴とする、付記1又は2に記載のグラフェンナノリボン。
(付記4)
前記両端部の一方に、1種類の原子又は分子が結合しており、
前記両端部の他方に、Hと、H以外の原子又は分子とが交互に結合していることを特徴とする、付記1又は2に記載のグラフェンナノリボン。
長さ方向の一方の側の第1領域と、
前記長さ方向の他方の側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた第3領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第3領域が、幅方向の第3両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第3両端部にHが結合していることを特徴とするグラフェンナノリボン。
長さ方向の一方の側の第1領域と、
前記長さ方向の他方の側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた第3領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第3領域が、幅方向の第3両端部にアームチェア型のエッジ構造を持ち、前記第3両端部にHが結合していることを特徴とするグラフェンナノリボン。
長さ方向の一方の側の第1領域と、長さ方向の他方の側の第2領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであることを特徴とするグラフェンナノリボン。
付記1〜7のいずれか1項に記載のグラフェンナノリボンと、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の両側に設けられた第1電極及び第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方に設けられ、磁界又は電界を印加する機構とを備えることを特徴とするデバイス。
付記1〜7のいずれか1項に記載のグラフェンナノリボンと、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の一方の側に設けられ、磁性体と、反強磁性体とからなる第1電極と、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の他方の側に設けられ、非磁性体からなる第2電極とを備えることを特徴とするデバイス。
前記第2電極に設けられ、前記第1電極を介して印加される磁界の方向と同じ方向又は反対方向の磁界を印加する機構とを備えることを特徴とする、付記9に記載のデバイス。
(付記11)
前記グラフェンナノリボンの長さが、5nm以上、1000nm以下であることを特徴とする、付記8〜10のいずれか1項に記載のデバイス。
1A グラフェンナノリボン(第1領域)
1B グラフェンナノリボン(第2領域)
1C グラフェンナノリボン(第3領域)
2、2X、2Y デバイス
3 第1電極
3A 磁性体
3B 反強磁性体
3X 第1電極(磁性電極)
4 第2電極
4A 非磁性体
4X 第2電極(非磁性電極)
5 磁界又は電界を印加する機構
5X 磁界を印加する機構(磁界印加機構)
X,Y 異なる原子又は分子
Claims (10)
- 幅方向の両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記両端部に異なる原子又は分子が結合しており、前記原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであることを特徴とするグラフェンナノリボン。
- エネルギーバンド構造においてアップスピンのバンドとダウンスピンのバンドが分裂しており、アップスピンとダウンスピンの一方のスピンのバンドギャップが狭く、アップスピンとダウンスピンの一方のスピンのバンドが他方のスピンのバンドよりもフェルミ準位の近くにあることを特徴とする、請求項1に記載のグラフェンナノリボン。
- 前記両端部の一方に、1種類の原子又は分子が結合しており、
前記両端部の他方に、1種類の原子又は分子が結合していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のグラフェンナノリボン。 - 前記両端部の一方に、1種類の原子又は分子が結合しており、
前記両端部の他方に、Hと、H以外の原子又は分子とが交互に結合していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のグラフェンナノリボン。 - 長さ方向の一方の側の第1領域と、
前記長さ方向の他方の側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた第3領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第3領域が、幅方向の第3両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第3両端部にHが結合していることを特徴とするグラフェンナノリボン。 - 長さ方向の一方の側の第1領域と、
前記長さ方向の他方の側の第2領域と、
前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた第3領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第3領域が、幅方向の第3両端部にアームチェア型のエッジ構造を持ち、前記第3両端部にHが結合していることを特徴とするグラフェンナノリボン。 - 長さ方向の一方の側の第1領域と、長さ方向の他方の側の第2領域とを備えるグラフェンナノリボンであって、
前記第1領域が、幅方向の第1両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第1両端部に異なる第1原子又は分子が結合しており、前記第1原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであり、
前記第2領域が、幅方向の第2両端部にジグザグ型のエッジ構造を持ち、前記第2両端部に異なる第2原子又は分子が結合しており、前記第2原子又は分子が、H、F、Cl、NH2、OH、CH3、NO2、遷移金属の原子又は分子のいずれかであることを特徴とするグラフェンナノリボン。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のグラフェンナノリボンと、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の両側に設けられた第1電極及び第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方に設けられ、磁界又は電界を印加する機構とを備えることを特徴とするデバイス。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のグラフェンナノリボンと、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の一方の側に設けられ、磁性体と、反強磁性体とからなる第1電極と、
前記グラフェンナノリボンの長さ方向の他方の側に設けられ、非磁性体からなる第2電極とを備えることを特徴とするデバイス。 - 前記第2電極に設けられ、前記第1電極を介して印加される磁界の方向と同じ方向又は反対方向の磁界を印加する機構とを備えることを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
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JP2016019826A JP2017137219A (ja) | 2016-02-04 | 2016-02-04 | グラフェンナノリボン及びデバイス |
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JP2019048791A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | 富士通株式会社 | 化合物、化合物の製造方法、グラフェンナノリボンの製造方法、グラフェンナノリボン及び半導体装置 |
CN111539108A (zh) * | 2020-04-24 | 2020-08-14 | 郑州大学 | 一种具有Rashba效应的Gd吸附石墨烯纳米带体系 |
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- 2016-02-04 JP JP2016019826A patent/JP2017137219A/ja active Pending
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JP2019048791A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | 富士通株式会社 | 化合物、化合物の製造方法、グラフェンナノリボンの製造方法、グラフェンナノリボン及び半導体装置 |
CN111539108A (zh) * | 2020-04-24 | 2020-08-14 | 郑州大学 | 一种具有Rashba效应的Gd吸附石墨烯纳米带体系 |
CN111539108B (zh) * | 2020-04-24 | 2023-03-28 | 郑州大学 | 一种具有Rashba效应的Gd吸附石墨烯纳米带体系 |
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