JP2017135285A - 冷却器、及び冷却器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱性能の向上を図ること。【解決手段】フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっている。これによれば、冷媒がフィン20を通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部23に入り込むように流れるため幅狭部21の外面に沿って流れ易くなる。よって、フィン20から冷媒が剥離し難くなるため、フィン20よりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流が発生し難くなる。その結果、渦流が発生して、フィン20から剥離した冷媒が渦流に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことが抑制され、放熱性能の向上が図られる。【選択図】図3
Description
本発明は、発熱体を冷却する冷却器、及び冷却器の製造方法に関する。
ハイブリッド自動車、電気自動車、及び燃料電池を搭載した燃料電池車等は、直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換し、変換された交流電圧によりモータを駆動することによって動力を得ている。よって、このような車両においては、例えば特許文献1に開示されているような、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換装置が搭載されている。電力変換装置は、通電に伴い発熱するスイッチング素子等の発熱体を備えている。発熱体は、冷却器(ヒートシンク)によって冷却される。
特許文献1において、冷却器は、冷却水(冷媒)が流れる冷媒通路を内部に有するハウジングを有する。ハウジングのベースの表面には発熱体が複数配置されるとともに、ベースの裏面には、ピン形状のフィンが複数形成されている。そして、発熱体から発せられた熱は、ベース及び複数のフィンを介して冷媒通路を流れる冷却水と熱交換されることにより放熱される。これにより、発熱体が冷却される。
しかしながら、このような冷却器においては、冷媒がフィンを通過する際に、フィンから冷媒が剥離すると、冷媒通路におけるフィンよりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流が発生し易くなる。渦流が発生すると、フィンから剥離した冷媒が渦流に引き込まれるため、冷媒が冷媒通路をスムーズに流れ難くなって冷媒の圧力損失が増大してしまう。その結果、発熱体から発せられた熱が、フィンを介して冷媒と熱交換され難くなってしまい、放熱性能が悪化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、放熱性能の向上を図ることができる冷却器、及び冷却器の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する冷却器は、発熱体が搭載される第1面を有するベースと、前記ベースにおける前記第1面とは反対側の第2面から延設されるフィンと、を備えた冷却器であって、前記フィンは、前記フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、前記冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有し、前記フィンの外面において、少なくとも前記幅狭部の外面が凹凸形状になっている。
これによれば、冷媒がフィンを通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部に入り込むように流れるため幅狭部の外面に沿って流れ易くなる。よって、フィンから冷媒が剥離し難くなるため、フィンよりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流が発生し難くなる。その結果、渦流が発生して、フィンから剥離した冷媒が渦流に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことを抑制することができ、放熱性能の向上を図ることができる。
上記冷却器において、前記フィンの母材の形状が円柱状又は多角柱状であることが好ましい。
フィンの母材の形状が円柱状であるフィンは、フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有する。また、フィンの母材の形状が多角柱状であるフィンは、フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有する場合がある。このようなフィンにおいて、少なくとも幅狭部の外面を凹凸形状にすることで、フィンから冷媒が剥離し難くすることができる。
フィンの母材の形状が円柱状であるフィンは、フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有する。また、フィンの母材の形状が多角柱状であるフィンは、フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有する場合がある。このようなフィンにおいて、少なくとも幅狭部の外面を凹凸形状にすることで、フィンから冷媒が剥離し難くすることができる。
上記冷却器において、前記フィンの外面全体が凹凸形状になっていることが好ましい。
これによれば、例えば、フィンの外面において、幅狭部の外面のみを凹凸形状にする場合に比べて、フィンの外面を凹凸形状にする煩わしさを低減することができる。
これによれば、例えば、フィンの外面において、幅狭部の外面のみを凹凸形状にする場合に比べて、フィンの外面を凹凸形状にする煩わしさを低減することができる。
上記冷却器において、前記フィンは、前記フィンの母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に設けられる被膜を有し、前記被膜の外面が凹凸形状になっていることが好ましい。
これによれば、フィンの母材の外面に対して溶射することにより、フィンの外面において、少なくとも幅狭部の外面を凹凸形状にすることができるため、フィンの外面において、少なくとも幅狭部の外面を容易に凹凸形状にすることができる。
上記冷却器において、前記フィンは、前記被膜の表面に設けられるメッキ層を有することが好ましい。これによれば、フィンが腐食し難くなり、フィンの耐久性が向上する。
上記課題を解決する冷却器の製造方法は、発熱体が搭載される第1面を有するベースと、前記ベースにおける前記第1面とは反対側の第2面から延設されるフィンと、を備えた冷却器の製造方法であって、前記フィンは、前記フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、前記冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有し、前記フィンの母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射して、外面が凹凸形状である被膜を形成する。
上記課題を解決する冷却器の製造方法は、発熱体が搭載される第1面を有するベースと、前記ベースにおける前記第1面とは反対側の第2面から延設されるフィンと、を備えた冷却器の製造方法であって、前記フィンは、前記フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、前記冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有し、前記フィンの母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射して、外面が凹凸形状である被膜を形成する。
これによれば、フィンの母材の外面に対して溶射することにより、フィンの外面において、少なくとも幅狭部の外面を凹凸形状にすることができるため、フィンの外面において、少なくとも幅狭部の外面を容易に凹凸形状にすることができる。そして、冷媒がフィンを通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部に入り込むように流れるため幅狭部の外面に沿って流れ易くなる。よって、フィンから冷媒が剥離し難くなるため、フィンよりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流が発生し難くなる。その結果、渦流が発生して、フィンから剥離した冷媒が渦流に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことを抑制することができ、放熱性能の向上を図ることができる。
上記冷却器の製造方法において、前記フィンの母材の形状が多角柱状であり、前記母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射して前記被膜を形成することが好ましい。
これによれば、フィンの母材の形状が多角柱状であるフィンであっても、フィンの母材の外面において、少なくとも幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射するだけで、フィンの外面において、少なくとも幅狭部の外面を凹凸形状にすることができる。
上記冷却器の製造方法において、前記被膜にメッキ処理を施すことが好ましい。これによれば、フィンが腐食し難くなり、フィンの耐久性が向上する。
この発明によれば、放熱性能の向上を図ることができる。
以下、冷却器を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。本実施形態の冷却器は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される電力変換装置を構成している。電力変換装置は、バッテリから入力される直流電圧を交流電圧に変換して走行用モータに出力するものである。
図1に示すように、電力変換装置10は、半導体素子等の発熱体11と、発熱体11を冷却する冷却器12とを備えている。冷却器12は、金属材料製(例えばアルミニウム製)のハウジング13を備えている。ハウジング13は、一面が開口する有底長四角箱状の本体14と、本体14の開口を閉鎖する平板状のベース15とを有している。ベース15の外面である第1面15aは、発熱体11が搭載される搭載面になっている。
本体14には、供給口14a及び排出口14bが形成されている。供給口14a及び排出口14bは互いに対向配置されている。本体14には、供給口14aに接続される供給配管16が設けられている。さらに、本体14には、排出口14bに接続される排出配管17が設けられている。そして、供給配管16から供給口14aを介してハウジング13内に冷媒(例えば冷却水)が供給されるとともに、ハウジング13内を供給口14aから排出口14bに向けて流れた冷媒は、排出口14bを介して排出配管17に排出される。ハウジング13内は、冷媒が流れる冷媒通路18を形成している。
ベース15における第1面15aとは反対側の第2面15bには、フィン20が複数延設されている。フィン20は円柱状であるアルミニウム製のピンフィンである。各フィン20は、ベース15の第2面15bにロウ付けされている。各フィン20は、第2面15bに対して直交する方向に延びている。
図2及び図3に示すように、フィン20は、フィン20の第2面15bからの延設方向(図2における矢印Y1で示す方向)に対して直交する方向に沿って切断したフィン20の断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向(図3において矢印X1で示す)の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部21を有する。よって、フィン20は、フィン20における冷媒の流れ方向の下流側に幅狭部21を有する。また、フィン20は、フィン20の第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20の断面形状を見たときに、幅狭部21よりも冷媒の流れ方向の上流に位置するとともに冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に広がっていく幅広部22を有する。よって、フィン20における冷媒の流れ方向の上流側に幅広部22を有する。そして、幅狭部21と幅広部22とによって、円柱状のフィン20が形成されている。本実施形態では、フィン20の母材そのものがフィン20を構成しており、フィン20の母材の形状が円柱状である。幅狭部21と幅広部22との境界は、フィン20の第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20の断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が最も大きい部位である。図3では、幅狭部21と幅広部22との境界を仮想線L1で示している。
幅狭部21の外面及び幅広部22の外面は円弧状に延びている。幅狭部21の外面及び幅広部22の外面は同一円周上に位置している。フィン20の外面全体には、凹部23が複数形成されている。凹部23は、フィン20の軸方向に等間隔置きに複数配列されるとともに、フィン20の周方向に等間隔置きに複数配列されている。凹部23は平面視円孔状である。凹部23の底面は平坦面状である。そして、フィン20の外面における隣り合う凹部23同士の間の部位は、凹部23の底面に対して突出する凸部24である。よって、凹部23と凸部24とが連続しており、これら凹部23と凸部24とによって、フィン20の外面全体が凹凸形状になっている。したがって、フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
発熱体11から発せられた熱は、ベース15及び複数のフィン20を介して冷媒通路18を流れる冷却水と熱交換されることにより放熱される。これにより、発熱体が冷却される。
発熱体11から発せられた熱は、ベース15及び複数のフィン20を介して冷媒通路18を流れる冷却水と熱交換されることにより放熱される。これにより、発熱体が冷却される。
図4では、フィン20の外面が凹凸形状になっていないフィン20を比較例として示している。この場合、冷媒がフィン20を通過する際に、フィン20から冷媒が剥離すると、冷媒通路18におけるフィン20よりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流R10が発生し易くなる。なお、図4では、冷媒の流れを矢印R11で模式的に示している。渦流R10が発生すると、フィン20から剥離した冷媒が渦流R10に引き込まれるため、冷媒が冷媒通路18をスムーズに流れ難くなって冷媒の圧力損失が増大してしまう。
図3に示すように、上記構成の冷却器12では、フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっているため、冷媒がフィン20を通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部23に入り込むように流れ、幅狭部21の外面に沿って流れ易くなる。なお、図3では、冷媒の流れを矢印R1で模式的に示している。よって、フィン20から冷媒が剥離し難くなるため、フィン20よりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流R10が発生し難くなる。その結果、渦流R10が発生して、フィン20から剥離した冷媒が渦流R10に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことが抑制される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっている。これによれば、冷媒がフィン20を通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部23に入り込むように流れるため幅狭部21の外面に沿って流れ易くなる。よって、フィン20から冷媒が剥離し難くなるため、フィン20よりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流R10が発生し難くなる。その結果、渦流R10が発生して、フィン20から剥離した冷媒が渦流R10に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことを抑制することができ、放熱性能の向上を図ることができる。
(1)フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっている。これによれば、冷媒がフィン20を通過する際に、冷媒は凹凸形状を形成する凹部23に入り込むように流れるため幅狭部21の外面に沿って流れ易くなる。よって、フィン20から冷媒が剥離し難くなるため、フィン20よりも冷媒の流れ方向の下流側で渦流R10が発生し難くなる。その結果、渦流R10が発生して、フィン20から剥離した冷媒が渦流R10に引き込まれることで、冷媒の圧力損失が増大してしまうことを抑制することができ、放熱性能の向上を図ることができる。
(2)フィン20の母材の形状が円柱状である。フィン20の母材の形状が円柱状であるフィン20は、フィン20の第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20の断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部21を有する。このようなフィン20において、少なくとも幅狭部21の外面を凹凸形状に形成することで、フィン20から冷媒が剥離し難くすることができる。
(3)フィン20の外面全体が凹凸形状になっている。これによれば、例えば、フィン20の外面において、幅狭部21の外面のみを凹凸形状にする場合に比べて、フィン20の外面を凹凸形状にする煩わしさを低減することができる。
(4)フィン20の外面を凹凸形状にしたため、フィン20の外面が凹凸形状でない場合に比べると、フィン20における冷媒と接触可能な表面積が増加し、発熱体11から発せられた熱が、ベース15及び複数のフィン20を介して冷媒通路18を流れる冷却水と熱交換され易くなる。よって、放熱性能の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、フィン20Aは板状であってもよい。フィン20Aは、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部21Aを有する。よって、フィン20Aは、フィン20Aにおける冷媒の流れ方向の下流側に幅狭部21Aを有する。また、フィン20Aは、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、幅狭部21Aよりも冷媒の流れ方向の上流に位置するとともに冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が一定である幅一定部22Aを有する。そして、幅狭部21Aと幅一定部22Aとによって板状のフィン20Aが形成されている。幅狭部21Aと幅一定部22Aとの境界は、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が小さくなり始める部位である。図5では、幅狭部21Aと幅一定部22Aとの境界を仮想線L11で示している。幅狭部21Aの外面は円弧状に延びている。幅一定部22Aの外面は直線状に延びている。幅狭部21Aの外面及び幅一定部22Aの外面は連続している。そして、フィン20Aの外面において、少なくとも幅狭部21Aの外面に凹部23が複数形成されている。そして、フィン20Aの外面における隣り合う凹部23同士の間の部位は、凹部23の底面に対して突出する凸部24である。よって、凹部23と凸部24とが連続しており、これら凹部23と凸部24とによって、フィン20Aの外面において、少なくとも幅狭部21Aの外面が凹凸形状になっている。なお、フィン20Aの外面全体が凹凸形状になっていてもよい。
○ 図5に示すように、フィン20Aは板状であってもよい。フィン20Aは、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部21Aを有する。よって、フィン20Aは、フィン20Aにおける冷媒の流れ方向の下流側に幅狭部21Aを有する。また、フィン20Aは、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、幅狭部21Aよりも冷媒の流れ方向の上流に位置するとともに冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が一定である幅一定部22Aを有する。そして、幅狭部21Aと幅一定部22Aとによって板状のフィン20Aが形成されている。幅狭部21Aと幅一定部22Aとの境界は、フィン20Aの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Aの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が小さくなり始める部位である。図5では、幅狭部21Aと幅一定部22Aとの境界を仮想線L11で示している。幅狭部21Aの外面は円弧状に延びている。幅一定部22Aの外面は直線状に延びている。幅狭部21Aの外面及び幅一定部22Aの外面は連続している。そして、フィン20Aの外面において、少なくとも幅狭部21Aの外面に凹部23が複数形成されている。そして、フィン20Aの外面における隣り合う凹部23同士の間の部位は、凹部23の底面に対して突出する凸部24である。よって、凹部23と凸部24とが連続しており、これら凹部23と凸部24とによって、フィン20Aの外面において、少なくとも幅狭部21Aの外面が凹凸形状になっている。なお、フィン20Aの外面全体が凹凸形状になっていてもよい。
○ 図6に示すように、フィン20Bは、フィン20Bの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Bの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて尖っていくように幅が徐々に狭まっていく幅狭部21Bを有していてもよい。よって、フィン20Bは、フィン20Bにおける冷媒の流れ方向の下流側に幅狭部21Bを有する。幅狭部21Bは、外面が弧状に湾曲する湾曲部211Bと、湾曲部211Bよりも冷媒の流れ方向の下流側に位置するとともに外面が直線状に延びて湾曲部211Bの外面に連続する直線部212Bとを含む。また、フィン20Bは、フィン20Bの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Bの断面形状を見たときに、幅狭部21Bよりも冷媒の流れ方向の上流に位置するとともに冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に広がっていく幅広部22Bを有する。幅広部22Bは、外面が直線状に延びる直線部221Bと、直線部221Bよりも冷媒の流れ方向の下流側に位置するとともに外面が弧状に湾曲して直線部221Bの外面に連続する湾曲部222Bとを含む。幅広部22Bの湾曲部222Bの外面と、幅狭部21Bの湾曲部211Bの外面とは連続している。幅狭部21Bと幅広部22Bとの境界は、フィン20Bの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Bの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が最も大きい部位である。図6では、幅狭部21Bと幅広部22Bとの境界を仮想線L12で示している。そして、フィン20Bの外面において、少なくとも幅狭部21Bの外面に凹部23が複数形成されている。そして、フィン20Bの外面における隣り合う凹部23同士の間の部位は、凹部23の底面に対して突出する凸部24である。よって、凹部23と凸部24とが連続しており、これら凹部23と凸部24とによって、フィン20Bの外面において、少なくとも幅狭部21Bの外面が凹凸形状になっている。なお、フィン20Bの外面全体が凹凸形状になっていてもよい。
○ 図7に示すように、フィン20Cは、フィン20Cの母材201Cの外面において、少なくとも幅狭部21Cを形成する部位の外面に設けられる被膜25を有していてもよい。フィン20Cの母材201Cはアルミニウム製である。被膜25は、銅製であり、フィン20Cの母材201Cの外面全体に設けられている。被膜25の外面は、凸部25aと凹部25bとが連続する凹凸形状になっている。フィン20Cは、幅狭部21C及び幅広部22Cを有する。
図8に示すように、フィン20Cは、母材201Cの外面に対して溶射して、外面が凹凸形状である被膜25を母材201Cの外面に形成することで製造される。具体的には、平板状の基部26の上面に複数配列された円柱状の母材201Cの外面に対して溶射機のノズル27により溶射して、被膜25を形成する。母材201Cの外面には金属粒子(例えば銅粒子)が吹き付けられる。このとき、母材201Cの先端面にも被膜25が形成されるが、フィン20Cの先端を平坦面状に形成するために、フィン20Cの先端部を切削加工し、フィン20Cの先端部を除去する。その後、被膜25にメッキ処理が施される。よって、フィン20Cは、被膜25の表面に設けられるメッキ層28を有していてもよい。なお、メッキ層28の外面は凹凸形状である。これによれば、フィン20Cが腐食し難くなり、フィン20Cの耐久性が向上する。このようにして、フィン20Cが製造される。
これによれば、フィン20Cの母材201Cの外面に対して溶射することにより、フィン20Cの外面において、少なくとも幅狭部21Cの外面を凹凸形状にすることができるため、フィン20Cの外面において、少なくとも幅狭部21Cの外面を容易に凹凸形状にすることができる。なお、上記切削加工を行わなくてもよい。
○ 図9に示すように、フィン20Cは、フィン20Cの母材201Cの外面において、幅狭部21Cを形成する部位の外面のみに被膜25を有していてもよい。要は、フィン20Cは、フィン20Cの母材201Cの外面において、少なくとも幅狭部21Cを形成する部位の外面に設けられる被膜25を有していればよい。そして、フィン20Cは、メッキ層28を有していてもよい。
○ 図10に示すように、フィン20Dの母材201Dの形状が多角柱状である菱形形状のフィン20Dの母材201Dの外面において、少なくとも幅狭部21Dを形成する部位の外面に対して溶射して被膜25を形成するようにしてもよい。幅狭部21Dと幅広部22Dとの境界は、フィン20Dの第2面15bからの延設方向に対して直交する方向に沿って切断したフィン20Dの断面形状を見たときに、冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が最も大きい部位である。図10では、幅狭部21Dと幅広部22Dとの境界を仮想線L13で示している。被膜25は、フィン20Dの母材201Dの外面全体に設けられている。これによれば、フィン20Dの母材201Dの形状が多角柱状であるフィン20Dであっても、フィン20Dの母材201Dの外面において、少なくとも幅狭部21Dを形成する部位の外面に対して溶射するだけで、フィン20Dの外面において、少なくとも幅狭部21Dの外面を凹凸形状にすることができる。また、フィン20Dは、メッキ層28を有していてもよい。
○ 実施形態において、例えば、フィン20の外面において、幅狭部21の外面のみが凹凸形状になっていてもよい。要は、フィン20の外面において、少なくとも幅狭部21の外面が凹凸形状になっていればよい。
○ 実施形態において、フィン20が例えば球状であってもよい。
○ 実施形態において、凹部23の数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、凹部23を平面視したときの形状は特に限定されるものではなく、凹部23は、例えば平面視四角孔状であってもよい。
○ 実施形態において、凹部23の数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、凹部23を平面視したときの形状は特に限定されるものではなく、凹部23は、例えば平面視四角孔状であってもよい。
○ 実施形態において、凹部23の底面が弧状に湾曲していてもよい。
○ 実施形態において、フィン20がベース15と一体形成されていてもよい。
○ 実施形態において、冷却水以外の流体を冷媒として用いてもよい。
○ 実施形態において、フィン20がベース15と一体形成されていてもよい。
○ 実施形態において、冷却水以外の流体を冷媒として用いてもよい。
11…発熱体、12…冷却器、15…ベース、15a…第1面、15b…第2面、20,20A,20B,20C,20D…フィン、21,21A,21B,21C,21D…幅狭部、25…被膜、28…メッキ層、201C,201D…母材。
Claims (8)
- 発熱体が搭載される第1面を有するベースと、
前記ベースにおける前記第1面とは反対側の第2面から延設されるフィンと、を備えた冷却器であって、
前記フィンは、前記フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、前記冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有し、
前記フィンの外面において、少なくとも前記幅狭部の外面が凹凸形状になっていることを特徴とする冷却器。 - 前記フィンの母材の形状が円柱状又は多角柱状であることを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
- 前記フィンの外面全体が凹凸形状になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却器。
- 前記フィンは、前記フィンの母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に設けられる被膜を有し、
前記被膜の外面が凹凸形状になっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷却器。 - 前記フィンは、前記被膜の表面に設けられるメッキ層を有することを特徴とする請求項4に記載の冷却器。
- 発熱体が搭載される第1面を有するベースと、
前記ベースにおける前記第1面とは反対側の第2面から延設されるフィンと、を備えた冷却器の製造方法であって、
前記フィンは、前記フィンにおける冷媒の流れ方向の下流側に、前記冷媒の流れ方向の下流側に向かうにつれて幅が徐々に狭まっていく幅狭部を有し、
前記フィンの母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射して、外面が凹凸形状である被膜を形成することを特徴とする冷却器の製造方法。 - 前記フィンの母材の形状が多角柱状であり、
前記母材の外面において、少なくとも前記幅狭部を形成する部位の外面に対して溶射して前記被膜を形成することを特徴とする請求項6に記載の冷却器の製造方法。 - 前記被膜にメッキ処理を施すことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の冷却器の製造方法。
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