JP2017134178A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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健 川合
Takeshi Kawai
健 川合
宗也 松浦
Muneya Matsuura
宗也 松浦
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【課題】複数の虚像を隙間の少ない一つの虚像として視認させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、表示光を出射する表示器と、表示器から出射される表示光を投射部材に反射するミラーユニット30と、を備え、表示光を視認者のアイボックス内に導いて該視認者に虚像を視認させる。ミラーユニット30は、表示光を反射する複数の凹面鏡31L、31S、31Rを有する。複数の凹面鏡31L、31S、31Rのうち隣り合う二つの凹面鏡31L、31S、31Rの端部は、隙間を持って配置され、凹面鏡31の厚さ方向に段差を有し、アイボックス内の所定位置から表示光を遡る方向に見て、二つの凹面鏡31L、31S、31Rの鏡面が連続して見える位置に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
視認者(主に運転者)に各種情報を提供する装置として、ヘッドアップディスプレイ装置が知られている。例えば、引用文献1には、表示光を凹面鏡に照射する表示器と、表示光をフロントガラス等の投射部材に反射する凹面鏡と、を備え、投射部材で反射した表示光により、視認者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。
引用文献1のヘッドアップディスプレイ装置に限らず、ヘッドアップディスプレイ装置には、視認者により多くの情報を提供するために、視認者に大きい虚像や横長の虚像を視認させることの要求が高まると考えられる。しかし、表示器から照射された表示光を一つの凹面鏡で反射した場合、虚像の大きさに限界がある。このため、ヘッドアップディスプレイ装置が、並列に並べられた複数の凹面鏡と、凹面鏡毎に表示光を照射する表示器とを備え、それぞれの表示器から表示光を対応する凹面鏡に照射することで、視認者に上下左右に並んだ複数の虚像を1つの大きい虚像や横長の虚像として視認させることが考えられる。この場合、凹面鏡と凹面鏡とに隙間があると、視認者が視認する虚像にも隙間ができる。虚像に隙間ができると、視認性にも劣り、視認者が不快に感じるという問題がある。
特開2004−126226号公報
虚像に隙間ができないように、凹面鏡と凹面鏡との間の隙間をなくして設計することも考えられる。しかし、凹面鏡は、樹脂製の基材と基材の上に配置されたアルミニウムなどの金属膜とから構成されるため、温度が上昇すると膨張し、隙間がないと応力により変形する。凹面鏡が変形すると、視認者が視認する虚像にゆがみが生じるおそれがある。また、製造される凹面鏡は、部品公差を有することから、凹面鏡と凹面鏡との間に隙間を設けて設計する必要がある。これらのため、凹面鏡と凹面鏡との間の隙間をなくすことは困難であり、ヘッドアップディスプレイ装置が、視認者に隙間が少ない虚像を視認させることは容易でない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、複数の虚像を隙間の少ない一つの虚像として視認させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
表示光を出射する表示器と、前記表示器から出射される前記表示光を投射部材に反射するミラーユニットと、を備え、前記表示光を視認者のアイボックス内に導いて該視認者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記ミラーユニットは、前記表示光を反射する複数の鏡を有し、
前記複数の鏡のうち隣り合う二つの鏡の鏡面の端部は、隙間を持って配置され、前記鏡の厚さ方向に段差を有し、前記アイボックス内の所定位置から前記表示光を遡る方向に見て、前記二つの鏡の鏡面が連続して見える位置に配置されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、視認者に複数の虚像を隙間の少ない一つの虚像として視認させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が搭載された車両を示す図である。 本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示器とミラーユニットの位置関係を示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係るミラーユニットを示す正面図であり、(B)は、図4(A)のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーユニットの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーユニットの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーユニットの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーユニットの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーユニットの拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイの表示を示す図である。 (A)は、比較例に係るミラーユニットの拡大断面図であり、(B)は、比較例に係るヘッドアップディスプレイの表示を示す図である。 (A)は、本発明の変形例に係る仮想のヘッドアップディスプレイの表示を示す図であり、(B)は、本発明の変形例に係るミラーユニットを示す正面図である。 本発明の変形例に係るヘッドアップディスプレイの表示を示す図である。 本発明の変形例に係るミラーユニットの拡大断面図である。 (A)および(B)は、本発明の変形例に係るミラーユニットを示す断面図である。
以下、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置100は、図1に示すように、車両200のダッシュボード内に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両200のフロントガラス201(投射部材の一例)に向けて像を表す表示光Loを出射し、フロントガラス201で反射した表示光Loによって前記像の虚像Vを表示する。このように虚像Vが表示されることで、視認者1(主に車両200の運転者)は、フロントガラス201遠方に表示される画像を視認する。
(ヘッドアップディスプレイ装置の構成)
ヘッドアップディスプレイ装置100は、図2に示すように、筐体10と、表示器20と、ミラーユニット30と、表示制御部40と、を備える。
筐体10は、非透光性樹脂材料または金属材料で形成されるとともに、中空の略直方体をなす。筐体10には、フロントガラス201に対向する位置に開口部11が形成されている。筐体10は、開口部11を塞ぐ板状の窓部12を備える。この窓部12は、表示光Loが通過するアクリルなどの透光性樹脂材料からなる。
表示器20は、筐体10の内部に固定され、所定の像を表す表示光Loを出射するものである。表示器20は、図3に示すように、視認者1から見て左の像を表す表示光Loを出射する表示器20Lと、中央の像を表す表示光Loを出射する表示器20Sと、右の像を表す表示光Loを出射する表示器20Rと、から構成される。図2に戻って、表示器20L、20S、20Rは、それぞれ、光源21と、液晶表示パネル22と、光源用基板23と、拡散ケース24と、ヒートシンク25と、を備える。
光源21は、複数のLED(Light Emitting Diode)から構成され、液晶表示パネル22に照明する光を出射する。光源21は、各種配線がプリントされたアルミ基板からなる光源用基板23上に実装される。光源21は、光源用基板23を介して表示制御部40に電気的に接続され、表示制御部40の制御のもとで発光する。拡散ケース24は、白濁したポリカーボネート等の樹脂から形成されている。拡散ケース24は、光源21と液晶表示パネル22との間に設けられ、光源21からの光を拡散して液晶表示パネル22を均一に照明する。液晶表示パネル22は、表示制御部40の制御のもとで、各画素を透過/不透過状態に切り替えることで、光源21からの光を受けて所定の像(車両情報を示す画像など)を表す表示光Loを射出する。ヒートシンク25は、アルミニウム等の金属で構成され、光源21で発生する熱を放散する。
(ミラーユニットの構成)
ミラーユニット30は、表示光Loを反射する複数の凹面鏡31と、複数の鏡31を固定するホルダ32とを備え、筐体10の内部に固定され、表示器20から出射された表示光Loをフロントガラス201に向けて拡大させつつ反射する。ミラーユニット30は、図3に示すように、表示器20Lから出射された表示光Loを反射する凹面鏡31Lと、表示器20Sから出射された表示光Loを反射する凹面鏡31Sと、表示器20Rから出射された表示光Loを反射する31Rと、を備える。凹面鏡31L、31S、31Rで反射された表示光Loは、さらにフロントガラスで反射され、視認者1に導かれ、視認者1は、左の虚像と中央の虚像と右の虚像とを、1つの横長の虚像Vとして視認することができる。
図4(A)および図4(B)に示すように、複数の凹面鏡31のうち隣り合う二つの凹面鏡31の鏡面の端部35Lと33,35Rと34は、互いに隙間を持って配置され、かつ、凹面鏡31の厚さ方向に段差を有して配置される。さらに、視認者1が見て、隣り合っている凹面鏡31Lと31S、31Rと31Sの鏡面が隙間無く連続して見えるように、鏡31Lの鏡面の端部35Lは、凹面鏡31S側に突出し、同様に、凹面鏡31Rの鏡面の端部35Rは、凹面鏡31S側に突出している。
本実施の形態では、鏡面に沿うXY面座標のうちX方向がミラーユニット30の長手方向に対応し、このX方向に直交するY方向がミラーユニット30の短手方向に対応する。また、XY面に直交するZ方向は、ミラーユニット30の厚さ方向に対応する。
凹面鏡31は、それぞれ所定の曲率を有する凹状の曲面を有する樹脂製の基材と、その基材の曲面上に配置されたアルミニウム等の金属膜(蒸着膜)から構成される鏡面と、を備える。凹面鏡31の基材は、合成樹脂、例えば、金属膜の曲面を精度よく成形するため、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂から構成されてもよい。また、凹面鏡31の基材は、合成樹脂に限らず、ガラスから構成されてもよい。
ホルダ32は、略矩形の板状に形成されている。ホルダ32は、合成樹脂、例えば、ポリカーボネート(PC)とポリエチレンテレフタラート(PET)のポリマーアロイを用いて形成されている。また、ホルダ32は、例えば、その剛性を高めるために、このPC/PETポリマーアロイにグラスファイバーを10%程度混合させて形成されてもよい。
凹面鏡31L、31S、31Rは、図4(A)および図4(B)に示すように、ホルダ32上に、X方向に順に並んで固定されている。また、凹面鏡31Sの端面36、37は、凹面鏡31Sの鏡面よりホルダ32に接する面の方が大きくなるように、傾斜して形成されている。凹面鏡31Lの端面38Lは、端面36に平行に形成され、凹面鏡31Rの端面38Rは、端面37に平行に形成されている。
また、図5に示すように、断面視にて、端面38LとZ方向とのなす劣角θCLは、アイボックスの中心から表示光Loを遡る視認者1の視線方向SSと、アイボックスの右端から表示光Loを遡る視認者1の視線方向SRと、のなす劣角θRより大きい。同様に、断面視にて、端面38RとZ方向とのなす劣角θCRは、視線方向SSと、アイボックスの右端から表示光Loを遡る視認者1の視線方向SLと、のなす劣角θLより大きい。なお、アイボックスは、視認者1が虚像Vを視認できる目の位置の範囲である。アイボックスの中心は、視認者1が運転席の中心に座って虚像Vを視認するときの目の位置である。アイボックスの右端は、虚像Vを視認できる目の右端の位置であり、アイボックスの左端は、虚像Vを視認できる目の左端の位置である。
また、図6に示すように、凹面鏡31Lの鏡面の端部35Lは、凹面鏡31Sの鏡面の端部33を通り且つ視線方向SLに平行な直線上に位置し、視線方向SLから見て、端部35Lと端部33とは隙間なく連続するように形成されている。同様に、凹面鏡31Rの鏡面の端部35Rは、凹面鏡31Sの鏡面の端部34を通り且つ視線方向SRに平行な直線上に位置し、視線方向SRから見て、端部35Rと端部34とは隙間なく連続するように形成されている。
以上、説明した本実施の形態のヘッドアップディスプレイ表示100によれば、以下の作用および効果を奏する。
また、端部35L(35R)と端部33(34)とが、隙間(間隙)を持って、凹面鏡31の厚さ方向に段差が設けられているため、視認者1の頭や体が右に移動して、アイボックスの右端から虚像Vを見た場合、視認者1は視線方向SRでミラーユニット30を見るため、図7に示すように、虚像Vに表れる端部35Lと端部33との隙間の間隔D1は、端面38Lと端面36との間隔D2より小さく見える。また、端部35Rは、端部34を通り且つ視線方向SRに平行な直線上に位置するため、端部35Rと端部34との間には隙間が見えない。また、同様に、視認者1の頭や体が左に移動して、視認者1がアイボックスの左端から虚像Vを見たとき、図8に示すように、視認者1は視線方向SLでミラーユニット30を見るため、虚像Vに表れる端部35Rと端部34との隙間の間隔D3は、端面38Rと端面37との間隔D4より小さく見える。また、端部35Lは、端部33を通り且つ視線方向SLに平行な直線上に位置するため、端部35Lと端部33との間には隙間が見えない。また、視認者1がアイボックスの中心から虚像Vを見た場合、視認者1は視線方向SSでミラーユニット30を見るため、図9に示すように、視認者1がアイボックスの中心から虚像Vを見たとき、虚像Vに表れる端部35Lと端部33と隙間の間隔D5は、端面38Lと端面36との間隔D2より小さく見える。また、端部35Rと端部34との隙間の間隔D6は、端面38Rと端面37との間隔D4より小さく見える。このため、図10に示すように、視認者1がアイボックスの中心から視認した虚像Vに表れる隙間は、後述する比較例の隙間より小さい。
これらのことから、本実施の形態のヘッドアップディスプレイ表示100は、隣り合う二つの凹面鏡31の間に隙間を設けたとしても、視認者1に隙間の小さい虚像Vを視認させることができる。また、隣り合う二つの凹面鏡31の間に隙間を設けることが許容されるため、凹面鏡31が熱膨張して変形しないために隣り合う二つの凹面鏡31の間に隙間を設けて設計することや部品公差を考慮して隣り合う二つの凹面鏡31の間に隙間を設けて設計することが可能となる。このため、隣り合う二つの凹面鏡31に隙間を設けて設計することで、ミラーユニット30の製造も容易になる。
従って、本実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100は、容易に製造でき、視認者1により多くの情報を提供するために、隙間の少ない大きい虚像や横長の虚像を視認させることができ、視認性にも優れ、視認者1に不快感を与えない。
これに対して、複数の凹面鏡31のうち隣り合う二つの凹面鏡31の鏡面の端部同士が、隙間を持って凹面鏡31の厚さ方向に段差が設けられていない比較例について、図11(A)、図11(B)を参照して説明する。
図11(A)に示すように、比較例のミラーユニット90は、一般に設計されるように、同じ形状の凹面鏡91L、91S、91Rと、凹面鏡91L、91S、91Rを並べて配置するホルダ92と、を備える。この場合、端部95Lは、端面98Lと端面96との間の隙間に突き出していないため、視認者1が虚像VCを視認したとき、虚像VCに表れる隙間の間隔は、D7とほぼ同じである。同様に、端部95Rは、端面98Rと端面97との間の隙間に突き出していないため、視認者1が虚像VCを見たとき、虚像VCに表れる隙間の間隔は、D8とほぼ同じである。このため、視認者1が、ミラーユニット90を備えるヘッドアップディスプレイ装置で表示される虚像VCを視認したとき、図11(B)に示すように、虚像VCに表れる隙間の間隔は、本実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100で表示される虚像Vに表れる隙間の間隔より大きい。このため、ミラーユニット90を備えるヘッドアップディスプレイ装置で、視認者1に複数の虚像VCを大きい虚像VCや横長の虚像VCとして視認させようとすると、視認性に劣り、視認者が不快に感じる。
(変形例)
実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100では、表示器20から出射された表示光Loを反射するフロントガラス201は曲面で構成される。一方、Z方向から見た凹面鏡31と凹面鏡とのつなぎ目は直線である。このため、視認者1が視認するヘッドアップディスプレイ表示の虚像Vのつなぎ目が、図10に示すように、蛇行したラインとして表れる。この蛇行したラインを直線に近いラインにするために、視認者1が虚像Vを視認したとき、虚像Vに表れる凹面鏡31の隙間が直線状になるように、Z方向に見て、凹面鏡31の隙間が曲線状に形成されてもよい。
具体的には、図12(A)に示すように、仮想のヘッドアップディスプレイ表示V’上で任意の位置に直線Lを設定し、その直線L上で複数の代表点P(i)を決める。ここでiは、1〜nの自然数である。つぎに、図12(B)に示すように、視認者1のアイボックスの中心と代表点P(i)を結んだ光線をフロントガラス201で折り返した時のミラーユニット30との交点をミラーユニット30上の代表点Q(i)とする。この代表点Q(i)をスプライン線(曲線)でつなぐ。そのスプライン線に基づいて、つなぎ目の形状を決定する。このつなぎ目の形状に基づいて成形された凹面鏡31をミラーユニット30に配置する。仮想のヘッドアップディスプレイ表示V’上で定めた直線から逆算して凹面鏡31の繋ぎ目を決めているため、図13に示すように凹面鏡31の繋ぎ目がフロントガラス201を介してヘッドアップディスプレイ表示の虚像V上に投影される際に直線に近い曲線として表示される。このため、視認者1の違和感をより軽減し、表示の視認性をより向上させることができる。
また、実施の形態のミラーユニット30では、視認者1がアイボックスの右端または左端から虚像Vを見たとき、図7、図8に示すように、端部35L(35R)と端部33(34)との間の隙間が見えないように構成される場合について説明したが、端部35Rと端部34とは、図14に示すように、アイボックスの中心から表示光Loを遡る視認者1の視線方向SSに平行な直線上に位置するように設計されてもよい。同様に、端部35Lと端部33とは、視線方向SSに平行な直線上に位置するように設計される。この構成では、ヘッドアップディスプレイ装置100は、視認者1がアイボックスの中心から虚像Vを視認したとき、視認者1に端部35Rと端部34との間、および端部35Lと端部33との間に隙間のない虚像Vを視認させることができる。
また、実施の形態のミラーユニット30では、端面36、38L、37、38Rが、傾斜している場合について説明したが、端面36、38L、37、38Rは、傾斜している場合に限定されず、図15(A)に示すように、X方向に垂直な面であってもよい。この場合、端部35L(35R)は、端面38L(38R)と36(37)との隙間に突き出すように成形されるとよい。
また、実施の形態のミラーユニット30では、凹面鏡31Sの鏡面よりホルダ32に接する面の方が大きくなるように、端面38L、38Rが、傾斜している場合について説明したが、図15(B)に示すように、端面36、38Lが、Z方向に向かってX方向に傾斜し、端面37、38Rが、Z方向に向かって−X方向に傾斜していてもよい。この場合、端部35Lと端部33とは、視線方向SRに平行な直線上に位置するように設計され、端部35Rと端部34とは、視線方向SLに平行な直線上に位置するように設計されるとよい。このように設計することで、視認者1がアイボックスの右端から虚像Vを見たとき、端部35Lと端部33との隙間を見えなくでき、端視認者1がアイボックスの左端から虚像Vを見たとき、端部35Rと端部34との間の隙間を見えなくできる。
また、実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100では、凹面鏡31毎に表示器20が設けられていたが、凹面鏡31の枚数と同じ台数の表示器20を用いる必要はなく、例えば、1台の表示器20から複数の凹面鏡31に表示光Loを出射してもよい。表示器20の台数を少なくすることで、コストを押さえてヘッドアップディスプレイ装置100を作成することができる。
また、実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100では、ミラーユニット30が1列に並べられた3つの凹面鏡31を備える場合について説明したが、ミラーユニット30は、2つの凹面鏡31を並べてもよく、4つ以上の凹面鏡31を1列に並べてもよい。また、本実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100では、凹面鏡31が、横1列に並べられていたが、縦横に複数並べられてもよい。例えば、9枚の凹面鏡31を縦に3つ、横に3つならべてもよい。縦横に凹面鏡31を並べることで、視認者により大きいヘッドアップディスプレイ表示Vを視認させることができる。
実施の形態のヘッドアップディスプレイ装置100では、鏡として凹面鏡31が採用されていたが、鏡であれば凸面鏡、平面鏡等であってもよい。
上記実施の形態では、光源21はLEDから構成されたが、その他白熱電球等の光源から構成されてもよい。
上記実施形態では、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置100を車載用のヘッドアップディスプレイ装置に適用したが、車載用に限らず、飛行機、船等の乗り物に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に適用してもよい。また、投射部材はフロントガラス201に限られず、専用のコンバイナであってもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 視認者
10 筐体
11 開口部
12 窓部
20、20L、20S、20R 表示器
21 光源
22 液晶表示パネル
23 光源用基板
24 拡散ケース
25 ヒートシンク
30 ミラーユニット
31、31L、31S、31R 凹面鏡
32 ホルダ
33、34、35L、35R 端部
36、37、38L、38R 端面
40 表示制御部
90 ミラーユニット
91、91L、91S、91R 凹面鏡
92 ホルダ
93、94、95L、95R 端部
96、97、98L、98R 端面
100 ヘッドアップディスプレイ装置
200 車両
201 フロントガラス

Claims (6)

  1. 表示光を出射する表示器と、前記表示器から出射される前記表示光を投射部材に反射するミラーユニットと、を備え、前記表示光を視認者のアイボックス内に導いて該視認者に虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記ミラーユニットは、前記表示光を反射する複数の鏡を有し、
    前記複数の鏡のうち隣り合う二つの鏡の鏡面の端部は、隙間を持って配置され、前記鏡の厚さ方向に段差を有し、前記アイボックス内の所定位置から前記表示光を遡る方向に見て、前記二つの鏡の鏡面が連続して見える位置に配置されている、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記二つの鏡の対向する二つの端面のうちの一つの端面は、前記視認者が前記アイボックス内から前記表示光を遡る方向に見たとしても、見えないように傾斜して配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記ミラーユニットは、前記鏡を固定するホルダを備え、
    前記二つの鏡のうち第1の鏡の鏡面の端部は、前記二つの鏡のうちの第2の鏡側に突出し、
    前記第2の鏡の鏡面の端部は、前記第1の鏡の鏡面の端部よりも前記ホルダ側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記表示器は、前記鏡毎に1台ずつ設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記鏡は、凹面鏡から構成される、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記虚像に表れる前記二つの鏡の隙間が直線に近づくように、前記鏡の厚み方向から見て、前記二つの鏡の隙間が曲線状に形成される、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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JP2020106582A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ダイハツ工業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
WO2022209792A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社小糸製作所 画像生成装置、当該画像生成装置を備える画像照射装置、及び画像照射装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020106582A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ダイハツ工業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP7171982B2 (ja) 2018-12-26 2022-11-16 ダイハツ工業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
WO2022209792A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社小糸製作所 画像生成装置、当該画像生成装置を備える画像照射装置、及び画像照射装置

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