JP2017133920A - 表面形状測定方法及び表面形状測定装置 - Google Patents

表面形状測定方法及び表面形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非接触式の変位計によって測定されたデータからノイズのみをもれなく検出し削除することにより、測定精度を高めることができる表面形状測定方法を提供する。【解決手段】表面形状測定方法は、変位計によって変位計からトレッド部の表面までの距離データをトレッド部の1周にわたって離散的に測定する測定工程S2と、変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化工程S4と、グループごとに、距離データからノイズを除去するノイズ除去工程S5とを含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、非接触式の変位計を用いてタイヤのトレッド部の表面形状を測定する表面形状測定方法及び表面形状測定装置に関する。
従来、非接触式の変位計を用いてタイヤのトレッド部の表面形状を測定する装置が、種々提案されている。通常、トレッド部の表面には、排水性能等を高めるための複数の溝や、スピュー(金型のベントホールにゴムが吸い上げられることによりタイヤ表面に形成されるひげ状の突起)等が形成されている。従って、非接触式の変位計によって測定されたデータには、多数のノイズが含まれる。
そこで、例えば、下記特許文献1では、測定されたデータとそのメジアン(中央値)との差に基づいて、上記ノイズを検出する方法が開示されている。
特開2008−286703号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、メジアンの算出の際、ノイズのデータが反映されるため、ノイズのみをもれなく検出することが困難な場合がある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、非接触式の変位計によって測定されたデータからノイズのみをもれなく検出し削除することにより、測定精度を高めることができる表面形状測定方法を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、非接触式の変位計を用いて被測定タイヤのトレッド部の表面形状を測定する方法であって、前記変位計によって前記変位計から前記トレッド部の表面までの距離データを前記トレッド部の1周にわたって離散的に測定する測定工程と、前記変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化工程と、前記グループごとに、前記距離データからノイズを除去するノイズ除去工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記被測定タイヤのトレッド部には、1ピッチを構成する単位模様がタイヤ周方向に繰り返されるトレッドパターンが形成され、前記タイヤ周方向の測定区間は、前記1ピッチに関連付けられていることが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記グループごとに、前記距離データの平均を計算する計算工程をさらに含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記ノイズ除去工程は、前記グループごとに、前記距離データから、値の大きい順に予め定められた数の前記距離データを削除する工程を含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記ノイズ除去工程は、前記グループごとに、前記距離データから、値の小さい順に予め定められた数の前記距離データを削除する工程を含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、複数の前記変位計をタイヤ軸方向に間隔を隔てて、かつ、それぞれの測定領域の一部である較正用測定領域が互いに重複するように配置する配置工程と、前記較正用測定領域で各変位計によって測定された前記距離データ基準として、少なくとも一方の変位計の測定領域の全体で測定された距離データを較正する較正工程とを含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記較正工程は、前記較正用測定領域で一方の変位計によって測定された距離データが他方の変位計によって測定された距離データと一致するように、一方の変位計によって測定領域の全体で測定された距離データを較正することが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記配置工程は、タイヤ軸を含む任意の平面上に、前記各変位計の前記測定領域を位置させる工程を含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記較正用測定領域のタイヤ軸方向の長さは、5〜100mmであることが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記測定工程は、前記被測定タイヤをタイヤ軸の廻りに一定速度で回転させる回転工程を含むことが望ましい。
本発明に係る前記表面形状測定方法において、前記測定工程は、前記被測定タイヤの1回転あたり500〜5000回にわたって前記トレッド部の表面までの距離データを測定することが望ましい。
本発明の第2発明は、非接触式の変位計を用いて被測定タイヤのトレッド部の表面形状を測定する装置であって、前記変位計は、前記変位計から前記トレッド部の表面までの距離データを前記トレッド部の1周にわたって離散的に測定し、前記変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化手段と、前記グループごとに、前記距離データからノイズを除去するノイズ除去手段とを含むことを特徴とする。
本発明の第1発明の表面形状測定方法は、変位計からトレッド部の表面までの距離データをトレッド部の1周にわたって離散的に測定する測定工程と、測定された距離データを、複数の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化工程と、グループごとに、距離データからノイズを除去するノイズ除去工程とを含む。上記スピュー等は、通常、タイヤ周方向に所定の間隔を隔てて規則的に配置されている。従って、例えば、各グループの距離データに、同数のノイズが含まれるように距離データをグループ化することにより、距離データに含まれるノイズを容易に特定することが可能となる。これにより、ノイズ除去工程でのノイズの除去が容易かつ正確となり、測定精度を高めることが可能となる。
本発明の第2発明の表面形状測定装置では、変位計からトレッド部の表面までの距離データがトレッド部の1周にわたって離散的に測定される。変位計によって測定された距離データは、グループ化手段によって、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化される。従って、上記第1発明と同様に、ノイズ除去手段によるノイズの除去が容易かつ正確となり、測定精度を高めることが可能となる。
本発明の表面形状測定方法に使用される表面形状測定装置の一実施例を示す斜視図である。 上記表面形状測定方法の処理手順を示すフローチャートである。 図2の測定工程によって測定された被測定タイヤのタイヤ赤道での距離データの一部を示す図。 図2のノイズ除去工程によってノイズが除去された距離データの一部を示す図。 図1の表面形状測定装置の形状測定部を示す側面図である。 較正用測定領域の距離データを基準として、測定された距離データを較正する要領を時系列で示す図である。 図2に示される測定工程で、リブパターンのトレッド部を有する被試験タイヤについて測定された距離データを示す図。 図7で示される距離データから、図2に示されるグループ化工程S4、ノイズ除去工程S5を経て、計算工程S6で平均が計算された距離データを示す図。 図2に示される測定工程で、ブロックパターンのトレッド部を有する被試験タイヤについて測定された距離データを示す図。 図9で示される距離データから、図2に示されるグループ化工程S4、ノイズ除去工程S5を経て、計算工程S6で平均が計算された距離データを示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の表面形状測定方法(第1発明)に使用される表面形状測定装置1(第2発明)の実施形態を示している。
本発明の表面形状測定装置1は、被測定タイヤ100を支持するタイヤ支持部2と被測定タイヤ100のトレッド部101の表面形状を測定するための形状測定部3と、形状測定部3から出力されたデータを処理するデータ処理部4とを有する。
タイヤ支持部2は、被測定タイヤ100をタイヤ軸廻りに回転可能に支持する。タイヤ支持部2は、被測定タイヤ100に装着される測定用リム21と、測定用リム21をタイヤ軸廻りに回転可能に支持する支持軸22と、支持軸22を回転駆動する駆動手段(図示せず)等を有している。測定用リム21に装着された被測定タイヤ100の内腔空間には、適宜内圧が充填されている。
形状測定部3は、複数の非接触式の変位計31、32を含む。本実施形態では、一対の変位計31、32が適用されている。変位計31、32の位置は、被測定タイヤ100のサイズに応じて、被測定タイヤ100のタイヤ半径方向及びタイヤ軸方向に調整可能に構成されているのが望ましい。
変位計31、32の数は、被測定タイヤ100のサイズ及び変位計の測定領域に応じて、適宜定められる。例えば、被測定タイヤ100のサイズが小さい場合、単一の変位計によって形状測定部3が構成されていてもよく、被測定タイヤ100のサイズが大きい場合、3以上の変位計が適用されていてもよい。以下、一対の変位計31、32が適用されている場合について説明するが、単一又は3以上の変位計が適用されている場合についても同様である。
本実施形態では、各変位計31、32として、レーザー変位計33が適用されている。レーザー変位計33は、測定対象物にレーザー光Lを照射してその反射光を電気信号に変換することにより、レーザー変位計33から測定対象物までの距離データを測定する。本実施形態のレーザー変位計33は、例えば、シリンドリカルレンズによって帯状に広げられたレーザー光Lを出射部33aから出射させ、測定対象物によって拡散反射されたレーザー光Lを入射部33bから入射させ、受光素子で光電変換する。各変位計31、32によって測定された距離に相当する電気信号(距離データ)は、データ処理部4に転送される。
データ処理部4は、例えば、各変位計31、32から転送された距離データ等を記憶するメモリ及び各種の演算処理、情報処理等を実行するCPU(Central Processing Unit)41等を有している。データ処理部4は、各変位計31、32から転送された距離データに基づいて、測定対象物の形状データを計算する。各変位計31、32は、被測定タイヤ100のトレッド部101に正対するように配置されているので、データ処理部4によって計算された形状データは、被測定タイヤ100のトレッド部101の形状に相当する。計算によって得られた形状データは、例えば、メモリやハードディスク等の記憶手段に記憶される。
CPU41は、グループ化手段及びノイズ除去手段として機能する。すなわち、CPU41は、変位計31、32によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化する。そして、CPU41は、上記グループごとに、距離データからノイズを除去する。
本実施形態のデータ処理部4には、作業者が表面形状測定装置1を操作するための操作部42が設けられている。さらに、データ処理部4には、例えば、表示部5が接続されている。表示部5は、例えば、表面形状測定装置1の運転状態や測定された被測定タイヤ100のトレッド部101の形状等が表示される。
図2は、表面形状測定方法の一実施形態の手順を示すフローチャートである。表面形状測定方法は、配置工程S1と、測定工程S2と、グループ化工程S4と、ノイズ除去工程S5とを含む。
配置工程S1では、各変位計31、32が、被測定タイヤ100のトレッド部101に正対するように配置される。より具体的には、各変位計31、32は、図1に示されるように、タイヤ軸方向に間隔を隔てて配置される。
測定工程S2では、各変位計31、32によって各変位計31、32から被測定タイヤ100のトレッド部101の表面までの距離が測定される。上記距離は、トレッド部の1周にわたって等間隔で離散的に測定される。各変位計31、32は、測定によって得られた距離データをデータ処理部4に転送する。
図3は、変位計31からデータ処理部4に転送された被測定タイヤ100のタイヤ赤道での距離データ200の一部である。被測定タイヤ100のトレッド部101には、通常、1ピッチを構成する単位模様がタイヤ周方向に繰り返されるトレッドパターンが形成されている。図3では、タイヤ周方向に隣接する2ピッチ分の距離データ200が含まれる。
被測定タイヤ100のトレッド部101には、スピュー、サイプ、金型の分割面に生ずるばり及び横溝が、各ピッチ内で規則的に配置されている。このため、距離データには、スピューに対応する凸部201、サイプに対応する凹部202、ばりに対応する凸部203、横溝に対応する凹部204、すなわちノイズが、第1ピッチ内及び第2ピッチ内にそれぞれ規則的に現れる。
グループ化工程S4では、データ処理部4のCPU41が、変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化する。タイヤ周方向の測定区間は、トレッドパターンの1ピッチに関連付けられているのが望ましい。例えば、図3に示されるように、距離データが、第1ピッチに対応する第1測定区間及び第2ピッチに対応する第2測定区間、…に分割され、グループ化される。
この場合、各測定区間の距離データ200には、スピューに対応する凸部201、サイプに対応する凹部202、ばりに対応する凸部203、及び、横溝に対応する凹部204が、それぞれ含まれる。各測定区間に含まれる凸部201、凹部202、凸部203及び凹部204の数は、トレッド部101に形成されているトレッドパターンによって異なる。図3において測定されたタイヤのトレッドパターンでは、各測定区間に、凸部201、凹部202、凸部203及び凹部204が1個ずつ含まれる。また、横溝に対応する凹部204では、連続して2点の距離データが測定されている。
測定区間は、トレッドパターンの1ピッチの整数倍であってもよい。また、測定区間は、トレッドパターンの1ピッチの1/2倍、1/3倍、…等であってもよい。さらにまた、トレッド部101に溝等が形成されていないスリックタイヤにあっては、タイヤ周方向におけるスピューの間隔に関連付けられていてもよい。
ノイズ除去工程S5では、分割されたグループごとに距離データ200にフィルターをかけ、距離データ200からノイズを除去する。ここでノイズとは、測定対象以外の物の距離データをいう。例えば、トレッド形状の周方向の分布、すなわちRRO(Radial Run Out)を測定する場合、接地面が測定対象となり、それ以外のスピュー、ばり、サイプ及び横溝の距離データはノイズに該当する。
本発明では、距離データが、第1測定区間及び第2測定区間、…に分割され、グループ化されているので、距離データに含まれるノイズを容易に特定することが可能となる。従って、距離データから容易にノイズを除去することが可能となる。
例えば、CPU41は、分割されたグループごとに、距離データ200から、値の大きい順に予め定められた数の距離データを削除する。削除される距離データの数は、1ピッチ内でタイヤ周方向にのびる測定領域に含まれるスピュー、ばりの数に依存する。図3に示される距離データでは、値の大きい順に2個の距離データが削除されることにより、スピューに起因する凸部201及びばりに起因する凸部203のノイズが除去される。
また、CPU41は、分割されたグループごとに、距離データ200から、値の小さい順に予め定められた数の距離データを削除する。削除される距離データの数は、1ピッチ内でタイヤ周方向にのびる測定領域に含まれるスピュー、ばりの数に依存する。図3に示される距離データでは、値の小さい順に3個の距離データが削除されることにより、サイプに起因する凹部202及び横溝に起因する凹部204のノイズが除去される。
図4は、凸部201、凹部202、凸部203及び凹部204が削除された距離データが示される。ノイズ除去工程S5によって各測定領域の距離データからノイズのみが正確に除去されうる。
本実施形態の表面形状測定方法では、計算工程S6が含まれる。計算工程S6では、CPU41は、上記グループごとに、距離データの平均を計算する計算手段として機能する。
本実施形態では、ノイズ除去工程S5によって距離データから各種のノイズが除去されているので、計算工程S6において、平均の距離データが正確に計算されうる。
図5は、被測定タイヤ100に対する各変位計31、32の配置を示す側面図である。本実施形態で適用されているレーザー変位計33は、扇状のレーザー光Lを出射する。このため、各変位計31、32は、測定対象物までの距離に応じて、それぞれタイヤ軸方向に測定領域R31、R32を有している。
変位計31は、測定領域R31で予め定められた間隔で、変位計31からトレッド部101までの距離を測定する。同様に、変位計32は、測定領域R32で予め定められた間隔で、変位計32からトレッド部101までの距離を測定する。従って、タイヤ赤道における距離データのみならず、タイヤ赤道を挟んで両側のミドル陸部及びショルダー陸部の距離データも同時に取得されうる。支持軸22によって被測定タイヤ100を回転させながら、各変位計31、32によって測定領域R31、R32の距離データを取得することにより、トレッド部101全体の3次元形状のデータが取得される。
本発明では、それぞれの測定領域R31、R32は、一部において重複する。測定領域R31と、測定領域R32とが重複する領域は、各変位計31、32を較正するための較正用測定領域R34として用いられる。すなわち、配置工程S1では、各変位計31、32が、それぞれの測定領域R31、R32の一部である較正用測定領域R34が互いに重複するように配置される。
各変位計31、32の周辺の雰囲気温度が異なる環境下では、各変位計31、32によって測定された距離データの較正が必要となる。
複数の変位計を用いて複数の測定領域の距離データを測定する表面形状測定方法では、図2に示される較正工程S3を含めるのが望ましい。較正工程S3は、例えば、測定工程S2とグループ化工程S4との間に行なわれる。較正工程S3は、グループ化工程S4とノイズ除去工程S5との間、又は、ノイズ除去工程S5の後に行なわれてもよいる。
較正工程S3では、各変位計31、32によって測定された距離データが較正される。較正工程S3では、CPU41が各変位計31、32によって測定された距離データを較正する較正手段として機能する。
CPU41は、較正用測定領域R34で各変位計31、32によって測定された距離データを基準として、測定領域R31、R32で測定された距離データを較正する。このとき、CPU41は、変位計31の測定領域R31の全体で測定された距離データを較正してもよく、変位計32の測定領域R32の全体で測定された距離データを較正してもよい。
図5は、較正用測定領域R34で各変位計31、32によって測定された距離データを基準として、CPU41が、各変位計31、32によって測定された距離データを較正する要領を時系列で示している。図5中、変位計31によって測定された較正前の距離データD1の集合が一点鎖線で、変位計32によって測定された較正前の距離データD2の集合が破線で、CPU41によって較正された距離データD4の集合が、実線で示される。
図5(a)は、変位計31の測定領域R31の全体で測定された距離データD1及び変位計32の測定領域R32の全体で測定された距離データD2を示している。変位計31によって測定領域R31の全体で測定された距離データD1には、較正用測定領域R34で測定された距離データD14が含まれる。同様に、変位計32によって測定領域R32の全体で測定された距離データD2には、較正用測定領域R34で測定された距離データD24が含まれる。なお、図5、5では、変位計31によって測定された距離データD1と変位計32によって測定された距離データD2との差が誇張して記載されている。
図5に示される手法では、較正用測定領域R34で、一方の変位計32によって測定された距離データD24が他方の変位計31によって測定された距離データD14と一致するように、一方の変位計32によって測定領域R32の全体で測定された距離データD2を較正する。図5(b)で示されるように、例えば、較正用測定領域R34で、距離データD24と距離データD14との差が△dであったとすると、変位計32によって測定領域R32の全体で測定された距離データD2のそれぞれに△dを加えられる。これにより、図5(c)で示されるように、距離データD2が較正され、較正された距離データD4が得られる。距離データD24又は距離データD14に係数を乗じて、距離データD24と距離データD14とを一致させることにより、距離データD2が較正されてもよい。
以上のように、本発明では、各変位計31、32の測定領域R31、R32の一部である較正用測定領域R34で測定された距離データD14、D24が、CPU41での較正の基準として用いられる。すなわち、被測定タイヤ100のトレッド部101の一部の表面形状の測定値そのものが、各変位計31、32の測定値の較正に用いられる。これにより、上述した平板状の較正具や良品タイヤの画像を準備することなく、複数の変位計31、32の測定値を迅速に較正し、測定精度を高めることが可能となる。
図5に示される較正された距離データD4の集合は、距離データD1と距離データD2とを相対的に較正したものであるため、タイヤ軸102からの距離が必ずしも正確とはいえない。しかしながら、被測定タイヤ100のタイヤ軸102を含む任意の平面上に測定領域R31、R32が位置するように、各変位計31、32を配置することにより、距離データD4から任意の子午線断面でのトレッド部101の表面形状が得られる。従って、任意の子午線断面でのトレッドラジアスを測定することが可能となる。
較正用測定領域R34のタイヤ軸方向の長さは、例えば、5〜100mmが望ましい。上記長さが5mm未満の場合、較正の基準として用いられる距離データD14、D24の数が不足し、距離データの較正精度を十分に高められないおそれがある。一方、上記長さが100mmを超える場合、較正に要する時間が増大し、効率よく表面形状測定することが困難となるおそれがある。
図2に示される測定工程S2は、図1に示されるように、被測定タイヤ100をタイヤ軸102の廻りに一定速度で回転させる回転工程を含むのが望ましい。そして、各変位計31、32は、被測定タイヤ100の回転と同期して、距離データD1、D2を測定する。このような測定工程S2によれば、トレッド形状の周方向の分布であるRROに関するデータが得られ、被測定タイヤ100のユニフォミティ性能を測定することが可能となる。また、タイヤ軸方向に測定領域R31、R32が配置されているので、タイヤ赤道から任意の距離だけ離れた位置でのRROに関するデータが得られ、被測定タイヤ100のユニフォミティ性能を詳細に測定することが可能となる。
上記回転工程を含む測定工程では、被測定タイヤ100の1回転あたり、例えば、500〜5000回にわたってトレッド部101の表面までの距離データD1及びD2を測定するのが望ましい。上記距離データD1及びD2の測定回数が500未満の場合、距離データD1及びD2の標本数が不足して、トレッド部101の詳細な形状が測定できないおそれがある。一方、上記距離データD1及びD2の測定回数が5000回を超える場合、距離データD1及びD2の測定及び較正に要する時間が増大し、効率よくトレッド部101の形状を測定することが困難となるおそれがある。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示される表面形状測定装置によって、リブパターンのトレッド部を有するサイズ11R22.5の被試験タイヤのタイヤ赤道でのトレッド部の表面形状が測定された。変位計として、220mmの測定領域を有するキーエンス製のレーザー変位計:LJV7300が用いられた。
図7は、図2に示される表面形状測定方法の測定工程S2で測定された1024個の距離データを示している。図5では、縦軸は、測定開始位置での値を0として、正負が逆に示されている(以下、図8乃至10において同様である)。
図8は、図2に示される表面形状測定方法のグループ化工程S4でグループ化された距離データごとに、ノイズ除去工程S5でノイズが除去され、計算工程S6で平均が計算された距離データを示している。
図1に示される表面形状測定装置によって、ブロックパターンのトレッド部を有するサイズ315/80R22.5の被試験タイヤのタイヤ赤道でのトレッド部の表面形状が測定された。変位計として、キーエンス製のレーザー変位計:LJV7300が用いられた。
図9は、図2に示される表面形状測定方法の測定工程S2で測定された1024個の距離データを示している。
図10は、図2に示される表面形状測定方法のグループ化工程S4でグループ化された距離データごとに、ノイズ除去工程S5でノイズが除去され、計算工程S6で平均が計算された距離データを示している。
図7乃至10から明らかなように、表面形状測定装置及び表面形状測定方法によって、スピュー、ばり、サイプ及び横溝等に起因するノイズが除去され、平均が正確に計算できることが確認された。
1 表面形状測定装置
31 変位計
32 変位計
41 CPU(グループ化手段、ノイズ除去手段、計算手段、較正手段)
100 被測定タイヤ
101 トレッド部
200 距離データ
S1 配置工程
S2 測定工程
S3 較正工程
S4 グループ化工程
S5 ノイズ除去工程
S6 計算工程

Claims (12)

  1. 非接触式の変位計を用いて被測定タイヤのトレッド部の表面形状を測定する方法であって、
    前記変位計によって前記変位計から前記トレッド部の表面までの距離データを前記トレッド部の1周にわたって離散的に測定する測定工程と、
    前記変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化工程と、
    前記グループごとに、前記距離データからノイズを除去するノイズ除去工程とを含むことを特徴とする表面形状測定方法。
  2. 前記被測定タイヤのトレッド部には、1ピッチを構成する単位模様がタイヤ周方向に繰り返されるトレッドパターンが形成され、
    前記タイヤ周方向の測定区間は、前記1ピッチに関連付けられている請求項1記載の表面形状測定方法。
  3. 前記グループごとに、前記距離データの平均を計算する計算工程をさらに含む請求項1又は2に記載の表面形状測定方法。
  4. 前記ノイズ除去工程は、前記グループごとに、前記距離データから、値の大きい順に予め定められた数の前記距離データを削除する工程を含む請求項1乃至3のいずれかに記載の表面形状測定方法。
  5. 前記ノイズ除去工程は、前記グループごとに、前記距離データから、値の小さい順に予め定められた数の前記距離データを削除する工程を含む請求項1乃至4のいずれかに記載の表面形状測定方法。
  6. 複数の前記変位計をタイヤ軸方向に間隔を隔てて、かつ、それぞれの測定領域の一部である較正用測定領域が互いに重複するように配置する配置工程と、
    前記較正用測定領域で各変位計によって測定された前記距離データ基準として、少なくとも一方の変位計の測定領域の全体で測定された距離データを較正する較正工程とを含む請求項1乃至5のいずれかに記載の表面形状測定方法。
  7. 前記較正工程は、前記較正用測定領域で一方の変位計によって測定された距離データが他方の変位計によって測定された距離データと一致するように、一方の変位計によって測定領域の全体で測定された距離データを較正する請求項6記載の表面形状測定方法。
  8. 前記配置工程は、タイヤ軸を含む任意の平面上に、前記各変位計の前記測定領域を位置させる工程を含む請求項6又は7に記載の表面形状測定方法。
  9. 前記較正用測定領域のタイヤ軸方向の長さは、5〜100mmである請求項6乃至8のいずれかに記載の表面形状測定方法。
  10. 前記測定工程は、前記被測定タイヤをタイヤ軸の廻りに一定速度で回転させる回転工程を含む請求項1乃至9のいずれかに記載の表面形状測定方法。
  11. 前記測定工程は、前記被測定タイヤの1回転あたり500〜5000回にわたって前記トレッド部の表面までの距離データを測定する請求項10記載の表面形状測定方法。
  12. 非接触式の変位計を用いて被測定タイヤのトレッド部の表面形状を測定する装置であって、
    前記変位計は、前記変位計から前記トレッド部の表面までの距離データを前記トレッド部の1周にわたって離散的に測定し、
    前記変位計によって測定された距離データを、予め定められたタイヤ周方向の測定区間ごとに分割してグループ化するグループ化手段と、
    前記グループごとに、前記距離データからノイズを除去するノイズ除去手段とを含むことを特徴とする表面形状測定装置。
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WO2022270058A1 (ja) * 2021-06-24 2022-12-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

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